JP2000279842A - 非磁性体選別装置および方法 - Google Patents

非磁性体選別装置および方法

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JP2000279842A
JP2000279842A JP11092271A JP9227199A JP2000279842A JP 2000279842 A JP2000279842 A JP 2000279842A JP 11092271 A JP11092271 A JP 11092271A JP 9227199 A JP9227199 A JP 9227199A JP 2000279842 A JP2000279842 A JP 2000279842A
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glass
magnetic
pure
fluid tank
magnetic fluid
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Nobuhisa Takezawa
伸久 竹澤
Kimichika Fukushima
公親 福島
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレ
イのブラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラスとに容
易にかつ確実に選別できる非磁性体選別装置および方法
を提供することである。 【解決手段】 純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレ
ットはフィーダー4から供給され、被選別搬送用コンベ
ア5で、磁場発生装置により磁場がかけられた磁性流体
槽3に供給される。磁性流体槽3の磁性流体2は、見か
け上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの
比重程度以下であり、純粋ガラスは磁性流体2上に浮上
し鉛ガラスは磁性流体中に沈降する。磁性流体に浮上し
た純粋ガラスは浮上物搬送用コンベア6で浮上物回収容
器8に搬送され選別回収される。一方、磁性流体中に沈
降した鉛ガラスは沈降物搬送用コンベア7で沈降物回収
容器9に搬送され選別回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄テレビもしく
は廃棄パソコンディスプレイのブラウン管ガラス部を純
粋ガラスと鉛ガラスとに選別する非磁性体選別装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、廃棄テレビもしくは廃棄パソコ
ンディスプレイのブラウン管ガラス部は解体して再利用
される。ブラウン管ガラス部は、ほぼ純粋なガラスから
なる前面部のパネルガラス部21と、鉛ガラスからなる
背面部のファンネルガラス部22とからなっている。鉛
ガラスに含まれる鉛は、そのまま廃棄すると環境に悪影
響を与える有害な重金属であるので、再利用の場合に
は、ブラウン管ガラス部を純粋なガラスと鉛ガラスに選
別することが行われている。現在行われているブラウン
管ガラス部の選別回収作業は、次のようにして行われて
いる。
【0003】まず、廃棄テレビもしくは廃棄パソコンデ
ィスプレイ本体の箱体からブラウン管を取り外し、図8
に示すように、取り外したブラウン管ガラス部をパネル
ガラス部21とファンネルガラス部22とに切断分離す
る。この場合、パネルガラス部21の一部がファンネル
ガラス部22に残存するように切断される。そして、分
離されたパネルガラス部21およびファンネルガラス部
22にそれぞれ付帯もしくは塗布・蒸着されている部品
や物質を除去剥離する。その後に、パネルガラス部21
とファンネルガラス部22とをそれぞれカレット状に破
砕して、ほぼ純粋なガラスと鉛ガラスとを選別回収す
る。
【0004】ところで、ファンネルガラス部22にパネ
ルガラス部21の一部が残存しているので、カレット状
に破砕されたファンネルガラス部22は、ほぼ純粋なガ
ラス片を含んでいる。従って、ファンネルガラス部22
におけるガラスの回収においては、ほぼ純粋なガラス片
と鉛ガラス片とを選別する作業が必要となる。この選別
作業は人手を介して行われていた。
【0005】また、ブラウン管ガラス部の切断分離にお
いては、ブラウン管を固定し、ダイヤモンド等を用いた
所定の傷付け治具によってブラウン管の各所定位置にそ
れぞれ傷を付けた後、ヒータ等でなる所定の加熱部で所
定温度で加熱して各傷に熱歪みを生じさせることにより
行われている。すなわち、各傷に沿ったひび割れを生じ
させて、ほぼ純粋なガラスからなる前面部のパネルガラ
ス部21と、前面部のパネルガラス部21を1部分を含
んだ鉛ガラスからなる背面部のファンネルガラス部22
とに分離させることによって行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような、従来の廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディス
プレイのブラウン管ガラス部をほぼ純粋なガラスと鉛ガ
ラスとに構成材料別に選別する選別方法においては、人
手を介するので、作業者に対する安全性や疲労等から安
定した連続作業が困難となり、作業効率が著しく低くな
ると共に、選別されたほぼ純粋なガラス片と、鉛ガラス
片とに異なる種類のガラス片が混入する場合があり、ほ
ぼ純粋なガラスと、鉛ガラスの有効利用を妨げる問題が
あった。また、面倒なブラウン管の切断分離作業が入る
ので、作業効率が低くなる問題もあった。
【0007】本発明は、廃棄テレビもしくは廃棄パソコ
ンディスプレイのブラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛
ガラスとに容易にかつ確実に選別して再利用し易くし、
作業効率を向上させる非磁性体選別装置および方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
非磁性体選別装置は、2つの磁石を上下に同じ磁極が対
向するように設置した磁場発生装置と、純粋ガラスと鉛
ガラスとが混在したカレットを供給するフィーダーと、
見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラ
スの比重程度以下の磁性流体の入った磁性流体槽と、前
記フィーダから供給された前記カレットを前記磁性流体
槽まで搬送し投入する被選別物搬送用コンベアと、前記
磁性流体槽の磁性流体に浮上した純粋ガラスを前記磁性
流体槽から搬送する浮上物搬送用コンベアと、前記浮上
物搬送用コンベアで搬送された純粋ガラスを選別回収す
る浮上物回収容器と、前記磁性流体槽の磁性流体中に沈
降した鉛ガラスを前記磁性流体槽から搬送する沈降物搬
送用コンベアと、前記沈降物搬送用コンベアで搬送され
た鉛ガラスを選別回収する沈降物回収容器とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項1の発明に係わる非磁性体選別装置
では、純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットはフ
ィーダーから供給され、被選別搬送用コンベアで、磁場
発生装置により磁場がかけられた磁性流体槽に供給され
る。磁性流体槽の磁性流体は、見かけ上の比重が純粋ガ
ラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下であ
り、純粋ガラスは磁性流体上に浮上し鉛ガラスは磁性流
体中に沈降する。磁性流体に浮上した純粋ガラスは浮上
物搬送用コンベアで浮上物回収容器に搬送され選別回収
される。一方、磁性流体中に沈降した鉛ガラスは沈降物
搬送用コンベアで沈降物回収容器に搬送され選別回収さ
れる。
【0010】請求項2の発明に係わる非磁性体選別装置
は、請求項1の発明において、前記磁場発生装置は、4
つの磁石を左右に異なる磁極が対向しさらに上下に異な
る磁極が対向するように並べて設置されたことを特徴と
する。
【0011】請求項2の発明に係わる非磁性体選別装置
では、請求項1の発明の作用に代えて、4つの磁石を左
右に異なる磁極が対向しさらに上下に異なる磁極が対向
するように並べて設置された磁場発生装置により、磁性
流体の見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ
鉛ガラスの比重程度以下となる磁場がかけられる。
【0012】請求項3の発明に係わる非磁性体選別装置
は、純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットを供給
するフィーダーと、比重が純粋ガラスの比重程度以上か
つ鉛ガラスの比重程度以下の重液の入った流体槽と、前
記フィーダから供給された前記カレットを前記流体槽ま
で搬送し投入する被選別物搬送用コンベアと、前記流体
槽の重液に浮上した純粋ガラスを前記流体槽から搬送す
る浮上物搬送用コンベアと、前記浮上物搬送用コンベア
で搬送された純粋ガラスを選別回収する浮上物回収容器
と、前記流体槽の重液中に沈降した鉛ガラスを前記流体
槽から搬送する沈降物搬送用コンベアと、前記沈降物搬
送用コンベアで搬送された鉛ガラスを選別回収する沈降
物回収容器とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係わる非磁性体選別装置
では、純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットはフ
ィーダーから供給され、被選別搬送用コンベアで重液が
貯蔵された流体槽に供給される。流体槽の重液は、その
比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの比重程
度以下であり、純粋ガラスは重液上に浮上し鉛ガラスは
重液中に沈降する。重液に浮上した純粋ガラスは浮上物
搬送用コンベアで浮上物回収容器に搬送され選別回収さ
れる。一方、重液中に沈降した鉛ガラスは沈降物搬送用
コンベアで沈降物回収容器に搬送され選別回収される。
【0014】請求項4の発明に係わる非磁性体選別装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発明におい
て、前記ブラウン管ガラス部を破砕し純粋ガラスと鉛ガ
ラスとが混在したカレットを前記フィーダーに供給する
破砕装置を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項4の発明に係わる非磁性体選別装置
では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発明の作
用に加え、破砕装置でブラウン管ガラス部を破砕し、純
粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットをフィーダー
に供給する。
【0016】請求項5の発明に係わる非磁性体選別装置
は、請求項4の発明において、廃棄テレビもしくは廃棄
パソコンディスプレイからブラウン管ガラス部を取り外
し前記破砕装置に取り外したブラウン管ガラス部を供給
するブラウン管ガラス部取り外し装置を設けたことを特
徴とする。
【0017】請求項5の発明に係わる非磁性体選別装置
では、請求項4の発明の作用に加え、ブラウン管ガラス
部取り外し装置により、廃棄テレビもしくは廃棄パソコ
ンディスプレイからブラウン管ガラス部を取り外し、破
砕装置に取り外したブラウン管ガラス部を供給する。
【0018】請求項6の発明に係わる非磁性体選別装置
は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項の発明におい
て、前記浮上物回収容器に選別回収された純粋ガラスお
よび前記沈降物回収容器に選別回収された鉛ガラスに付
着した磁性流体または重液を洗浄して除去する洗浄装置
を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明に係わる非磁性体選別装置
では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項の発明の作
用に加え、洗浄装置により、浮上物回収容器に選別回収
された純粋ガラスおよび沈降物回収容器に選別回収され
た鉛ガラスに付着した磁性流体または重液を洗浄して除
去する。
【0020】請求項7の発明に係わる非磁性体選別方法
は、見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛
ガラスの比重程度以下の磁性流体を磁性流体槽に貯蔵
し、純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットを前記
磁性流体槽に供給し、前記磁性流体槽の磁性流体に浮上
した純粋ガラスを前記磁性流体槽から浮上物回収容器に
搬送して純粋ガラスを選別回収し、前記磁性流体槽の磁
性流体中に沈降した鉛ガラスを前記磁性流体槽から前記
沈降物回収容器に搬送して鉛ガラスを選別回収すること
を特徴とする。
【0021】請求項7の発明に係わる非磁性体選別方法
では、磁場をかけた場合に見かけ上の比重が純粋ガラス
の比重程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下となる磁性
流体を予め磁性流体槽に貯蔵する。その磁性流体槽に純
粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットを供給する。
そして、磁性流体槽の磁性流体に浮上した純粋ガラスを
磁性流体槽から浮上物回収容器に搬送して純粋ガラスを
選別回収し、磁性流体槽の磁性流体中に沈降した鉛ガラ
スを磁性流体槽から沈降物回収容器に搬送して鉛ガラス
を選別回収する。
【0022】請求項8の発明に係わる非磁性体選別方法
は、比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの比
重程度以下の重液を流体槽に貯蔵し、純粋ガラスと鉛ガ
ラスとが混在したカレットを前記流体槽に供給し、前記
流体槽の重液に浮上した純粋ガラスを前記流体槽から浮
上物回収容器に搬送して純粋ガラスを選別回収し、前記
流体槽の重液中に沈降した鉛ガラスを前記流体槽から前
記沈降物回収容器に搬送して鉛ガラスを選別回収するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項8の発明に係わる非磁性体選別方法
では、比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの
比重程度以下の重液を予め流体槽に貯蔵する。その流体
槽に純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットを供給
し、流体槽の重液に浮上した純粋ガラスを流体槽から浮
上物回収容器に搬送して回収し、流体槽の重液中に沈降
した鉛ガラスを流体槽から沈降物回収容器に搬送して回
収する。
【0024】請求項9の発明に係わる非磁性体選別方法
は、請求項7または請求項8の発明において、前記純粋
ガラスと鉛ガラスとが混在したカレットは、前記ブラウ
ン管ガラス部を粉砕装置で破砕して得るようにしたこと
を特徴とする。
【0025】請求項9の発明に係わる非磁性体選別方法
では、請求項7または請求項8の発明の作用に加え、ブ
ラウン管ガラス部を粉砕装置で破砕して純粋ガラスと鉛
ガラスとが混在したカレットを得る。
【0026】請求項10の発明に係わる非磁性体選別方
法は、請求項9の発明において、前記ブラウン管ガラス
部は、ブラウン管ガラス部取り外し装置により、廃棄テ
レビもしくは廃棄パソコンディスプレイからブラウン管
ガラス部を取り外して得るようにしたことを特徴とす
る。
【0027】請求項10の発明に係わる非磁性体選別方
法では、請求項9の発明の作用に加え、ブラウン管ガラ
ス部取り外し装置により、廃棄テレビもしくは廃棄パソ
コンディスプレイからブラウン管ガラス部を取り外す。
【0028】請求項11の発明に係わる非磁性体選別方
法は、請求項7乃至請求項10のいずれか1項の発明に
おいて、前記浮上物回収容器に選別回収された純粋ガラ
スおよび前記沈降物回収容器に選別回収された鉛ガラス
は、洗浄装置により、付着した磁性流体または重液を洗
浄して除去するようにしたことを特徴とする。
【0029】請求項11の発明に係わる非磁性体選別方
法では、請求項7乃至請求項10のいずれか1項の発明
の作用に加え、洗浄装置により、回収された純粋ガラス
および鉛ガラス付着した磁性流体または重液を洗浄して
除去する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を説明する。図1および図2は本発明の第1の実施の形
態に係わる非磁性体選別装置の説明図であり、図1は、
第1の実施の形態における非磁性体選別装置の側面方向
の概念断面図、図2は、その正面方向の概念断面図であ
る。
【0031】磁場発生装置は、2つの磁石1を上下に同
じ磁極が対向するように設置して構成されている。磁石
1としては、永久磁石もしくは電磁石もしくは超電導磁
石が用いられる。ブラウン管ガラス部を粉砕したカレッ
トはフィーダー4から供給され、このフィーダー4から
供給されたカレットは、被選別物搬送用コンベア5によ
り、磁場発生装置の間に設置された磁性流体2の入った
磁性流体槽3に投入される。
【0032】ブラウン管ガラス部を粉砕したカレットに
は、ほぼ純粋なガラス(以下純粋ガラスという)と鉛ガ
ラスとが混在しており、また、磁性流体槽2の磁性流体
は、見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛
ガラスの比重程度以下の磁性流体である。従って、純粋
ガラスは磁性流体2上に浮上し鉛ガラスは磁性流体2中
に沈降する。
【0033】浮上物搬送用コンベア6は、磁性流体2上
に浮上した純粋ガラスを磁性流体槽3から搬送し、その
純粋ガラスを浮上物回収容器8に選別回収する。また、
沈降物搬送用コンベア7は、磁性流体2中に沈降した鉛
ガラスを磁性流体槽3から搬送し、鉛ガラスを沈降物回
収容器9に選別回収する。
【0034】次に、第1の実施の形態の磁性流体2によ
る非磁性体の比重選別方法の基本原理を述べる。磁場中
で、磁性流体2内の体積Vの非磁性体に働く力Fは、式
(1)で表される。 F=V[(ρp−ρf)g−M∇H] …(1) ρp:非磁性体の密度 ρf:磁性流体の本来の密度 g:重力加速度 M:磁性流体の磁化 ∇H:磁場勾配
【0035】したがって、磁性流体の見かけの密度(比
重)をρaとすると、Fは式(2)で表される。 F=V[(ρp−ρa)g] …(2)
【0036】結局、磁性流体の見かけの比重ρaは式
(3)で変化する。 ρa=ρf+(M∇H/g) …(3)
【0037】比重の大きな物と比重の小さな物が混合し
ている場合には、磁場勾配を変化させて、磁性流体の見
かけの比重ρaが両者の中間になるようにすれば、比重
の大きな物を磁性流体中で沈降させ、比重の小さな物を
磁性流体中で浮上させて比重選別できる。
【0038】この基本原理に従って第1の実施の形態に
おいては、次の手順にて、廃棄テレビもしくは廃棄パソ
コンディスプレイのブラウン管ガラス部を、純粋ガラス
と鉛ガラスとに選別できる。
【0039】まず、磁場発生装置によって磁性流体に付
与する磁場勾配を、純粋ガラスと磁性流体2の比重差と
重力加速度の積を単位体積あたりの磁性流体の磁化で割
った量程度以上、かつ鉛ガラスと磁性流体の比重差と重
力加速度の積を単位体積あたりの磁性流体の磁化で割っ
た量程度以下にして、磁性流体2の見かけの比重ρa
純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下
に設定しておく。
【0040】この状態で、ブラウン管ガラス部を粉砕し
たカレットから塗布・蒸着されている物質を除去剥離し
た後、フィーダー4から被選別物搬送用コンベア5に供
給して搬送し、磁場発生装置の間に設置された磁性流体
2の入った磁性流体槽3に投入する。その後、浮上した
純粋ガラスを磁性流体槽3から浮上物搬送用コンベア6
で搬送し、浮上物回収容器8で回収する。一方、沈降し
た鉛ガラスを磁性流体槽3から沈降物搬送用コンベア7
で搬送し、沈降物回収容器9で回収する。
【0041】これにより、従来のブラウン管ガラス部の
回収作業と異なり、純粋ガラス片と鉛ガラス片とを選別
する作業を人手を介さずに自動で連続作業できるので、
容易にかつ確実に選別すると共に、選別作業の効率を大
幅に向上させることができる。
【0042】以上の説明では、磁性流体2を用いて純粋
ガラスと鉛ガラスとを比重選別しているが、磁性流体2
の代わりに重液を使用するようにしても良い。すなわ
ち、磁場発生装置を除去して、純粋ガラスの比重程度以
上かつ鉛ガラスの比重程度以下の重液を用いて比重選別
することも可能である。この場合、純粋ガラスの比重が
2.5kg/m3程度、鉛ガラスの比重が4.3kg/
3程度とすると、使用可能な重液は四臭化エタン(比
重2.96)などに限られる。
【0043】また、以上の説明では、ブラウン管ガラス
部全体を粉砕したカレットの純粋ガラス片と鉛ガラス片
の選別に用いるようにした場合について述べたが、これ
に限らず、従来のブラウン管ガラス部の前面部のパネル
ガラス部21の1部分を含んだ鉛ガラスからなる背面部
のファンネルガラス部22から塗布・蒸着されている物
質を除去剥離して粉砕したカレットの選別に用いるよう
にしてもよい。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3および図4は本発明の第2の実施の形態に係わ
る非磁性体選別装置の説明図であり、図3は、第2の実
施の形態における非磁性体選別装置の側面方向の概念断
面図、図4は、その正面方向の概念断面図である。
【0045】図4に示すように、磁場発生装置は、4つ
の磁石1を左右に異なる磁極が対向し、さらに上下に異
なる磁極が対向するように並べて設置し構成されてい
る。磁石1としては、永久磁石もしくは電磁石もしくは
超電導磁石が用いられる。
【0046】図3に示すように、ブラウン管ガラス部を
粉砕したカレットはフィーダー4から供給され、このフ
ィーダー4から供給されたカレットは、被選別物搬送用
コンベア5により、磁場発生装置の間に設置された磁性
流体2の入った磁性流体槽3に投入される。なお、図3
では磁場発生装置の図示を省略している。
【0047】ブラウン管ガラス部を粉砕したカレットに
は、ほぼ純粋なガラス(以下純粋ガラスという)と鉛ガ
ラスとが混在しており、また、磁性流体槽2の磁性流体
は、見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛
ガラスの比重程度以下の磁性流体である。従って、純粋
ガラスは磁性流体2上に浮上し鉛ガラスは磁性流体2中
に沈降する。
【0048】浮上物搬送用コンベア6は、磁性流体2上
に浮上した純粋ガラスを磁性流体槽3から搬送し、その
純粋ガラスを浮上物回収容器8に選別回収する。また、
沈降物搬送用コンベア7は、磁性流体2中に沈降した鉛
ガラスを磁性流体槽3から搬送し、鉛ガラスを沈降物回
収容器9に選別回収する。
【0049】この第2の実施の形態において、次の手順
で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイのブ
ラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラスとに選別でき
る。
【0050】まず、第1の実施の形態の基本原理にした
がって、磁場発生装置によって磁性流体に付与する磁場
勾配を、純粋ガラスと磁性流体の比重差と重力加速度の
積を単位体積あたりの磁性流体の磁化で割った量程度以
上、かつ鉛ガラスと磁性流体の比重差と重力加速度の積
を単位体積あたりの磁性流体の磁化で割った量程度以下
にして、磁性流体の見かけの比重ρを純粋ガラスの比
重程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下に設定してお
く。
【0051】この状態で、ブラウン管ガラス部を粉砕し
たカレットから塗布・蒸着されている物質を除去剥離し
た後、フィーダー4から被選別物搬送用コンベア5に供
給して搬送し、磁場発生装置の間に設置された磁性流体
2の入った磁性流体槽3に投入する。その後、浮上した
純粋ガラスを磁性流体槽3から浮上物搬送用コンベア6
で搬送し、浮上物回収容器8で回収する。一方、沈降し
た鉛ガラスを磁性流体槽3から沈降物搬送用コンベア7
で搬送し、沈降物回収容器9で回収する。
【0052】従来のブラウン管ガラス部の回収作業と異
なり、純粋ガラス片と鉛ガラス片とを選別する作業を人
手を介さずに自動で連続作業するので、容易にかつ確実
に選別すると共に、選別作業の効率を大幅に向上させる
ことができる。
【0053】以上の説明においては、磁性流体2を用い
て純粋ガラスと鉛ガラスとを比重選別しているが、磁場
発生装置を除去して、磁性流体2の代わりに、純粋ガラ
スの比重程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下の重液を
用いて比重選別することも可能である。この場合、重液
は、純粋ガラスの比重が2.5kg/m3程度、鉛ガラ
スの比重が4.3kg/m3程度とすると、使用可能な
重液は四臭化エタン(比重2.96)などに限られる。
【0054】また、以上の説明では、ブラウン管ガラス
部全体を粉砕したカレットの純粋ガラス片と鉛ガラス片
の選別に用いるようにした場合について述べたが、従来
のブラウン管ガラス部の前面部のパネルガラス部21の
1部分を含んだ鉛ガラスからなる背面部のファンネルガ
ラス部22から塗布・蒸着されている物質を除去剥離し
て粉砕したカレットの選別に用いるようにしてもよい。
【0055】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5端本発明の第3の実施の形態に係わる非磁性体
選別装置のブロック構成図である。この第3の実施の形
態は、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形
態に対し、ブラウン管ガラス部を破砕し純粋ガラスと鉛
ガラスとが混在したカレットをフィーダー4に供給する
ための破砕装置12を追加して設けたものである。な
お、この第3の実施の形態では、説明の都合上、第1の
実施の形態および第2の実施の形態における非磁性体選
別装置を比重選別装置11と称している。
【0056】図5において、第3の実施の形態は、廃棄
テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイのブラウン管
ガラス部を破砕する破砕装置12と、破砕装置12で破
砕された廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイ
のブラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラスに比重選
別する比重選別装置11とで構成される。
【0057】このように構成された第3の実施の形態に
おいて、次の手順で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコン
ディスプレイのブラウン管ガラス部から純粋なガラスと
鉛ガラスを選別回収する。まず、廃棄テレビもしくは廃
棄パソコンディスプレイ本体の箱体から取り外したブラ
ウン管から付帯されている部品を除去した後、ブラウン
管ガラス部を破砕装置12でカレット状に破砕する。
【0058】次に、破砕装置12で破砕されたブラウン
管ガラス部のカレットから塗布・蒸着されている物質を
除去剥離した後、比重選別装置11で純粋ガラスと鉛ガ
ラスに比重選別する。従来のブラウン管ガラス部の回収
作業と異なり、面倒なブラウン管の切断分離作業を行わ
ず、さらに、純粋ガラス片と鉛ガラス片とを選別する作
業を人手を介さずに自動で連続作業するので、容易にか
つ確実に選別すると共に、選別作業の効率を大幅に向上
させることができる。
【0059】以上の説明では、ブラウン管ガラス部全体
を粉砕装置12でカレット状に破砕して、比重選別装置
11に供給した場合について述べたが、従来のブラウン
管ガラス部の前面部のパネルガラス部21の1部分を含
んだ鉛ガラスからなる背面部のファンネルガラス部22
から塗布・蒸着されている物質を除去剥離した後に、粉
砕装置12でカレット状に破砕して、比重選別装置11
に供給するようにしてもよい。
【0060】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第4の実施の形態に係わる非磁性体
選別装置のブロック構成図である。この第4の実施の形
態は、図5に示した第3の実施の形態に対し、廃棄テレ
ビもしくは廃棄パソコンディスプレイからブラウン管ガ
ラス部を取り外し破砕装置12に取り外したブラウン管
ガラス部を供給するブラウン管ガラス部取り外し装置1
3を設けたものである。
【0061】図6において、第4の実施の形態は、廃棄
テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイからブラウン
管ガラス部を取り外すブラウン管ガラス部取り外し装置
13と、ブラウン管ガラス部取り外し装置13で取り外
された廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイの
ブラウン管ガラス部を破砕する破砕装置12と、破砕装
置12で破砕された廃棄テレビもしくは廃棄パソコンデ
ィスプレイのブラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラ
スに比重選別する比重選別装置11とから構成されるて
いる。
【0062】このように構成された第4の実施の形態に
おいて、次の手順で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコン
ディスプレイのブラウン管ガラス部から純粋なガラスと
鉛ガラスを選別回収する。
【0063】まず、ブラウン管ガラス部取り外し装置1
3で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイ本
体の箱体からブラウン管を取り外して、付帯されている
部品を除去した後、ブラウン管ガラス部を取り外す。次
に、取り外したブラウン管ガラス部から塗布・蒸着され
ている物質を除去剥離した後、ブラウン管ガラス部を破
砕装置12でカレット状に破砕する。
【0064】次に、破砕装置12で破砕されたブラウン
管ガラス部のカレットから塗布・蒸着されている物質を
除去剥離した後、本発明の比重選別装置11で純粋ガラ
スと鉛ガラスに比重選別する。
【0065】従来のブラウン管ガラス部の回収作業と異
なり、面倒なブラウン管の切断分離作業を行わず、さら
に、純粋ガラス片と鉛ガラス片とを選別する作業を人手
を介さずに自動で連続作業するので、容易にかつ確実に
選別すると共に、選別作業の効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0066】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図7は、本発明の第5の実施の形態に係わる非磁性
体選別装置のブロック構成図である。この第5の実施の
形態は、図6に示した第4の実施の形態に対し、浮上物
回収容器8に選別回収された純粋ガラスおよび沈降物回
収容器9に選別回収された鉛ガラスに付着した磁性流体
または重液を洗浄して除去する洗浄装置14を設けたも
のである。
【0067】図7において、第5の実施の形態は、廃棄
テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイからブラウン
管ガラス部を取り外すブラウン管ガラス部取り外し装置
13と、ブラウン管ガラス部取り外し装置13で取り外
された廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイの
ブラウン管ガラス部を破砕する破砕装置12と、破砕装
置12で破砕された廃棄テレビもしくは廃棄パソコンデ
ィスプレイのブラウン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラ
スに比重選別する比重選別装置11と、選別された純粋
ガラスや鉛ガラスに付着した磁性流体を洗浄して除去す
る洗浄装置14とから構成される。
【0068】このように構成された第5の実施の形態に
おいて、次の手順で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコン
ディスプレイのブラウン管ガラス部から純粋なガラスと
鉛ガラスを選別回収する。
【0069】まず、ブラウン管ガラス部取り外し装置1
3で、廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイ本
体の箱体からブラウン管を取り外して、付帯されている
部品を除去した後、ブラウン管ガラス部を取り外す。次
に、取り外したブラウン管ガラス部から塗布・蒸着され
ている物質を除去剥離した後、ブラウン管ガラス部を破
砕装置12でカレット状に破砕する。
【0070】次に、破砕装置12で破砕されたブラウン
管ガラス部のカレットから塗布・蒸着されている物質を
除去剥離した後、比重選別装置11で純粋ガラスと鉛ガ
ラスに比重選別する。次に、選別された純粋ガラスと鉛
ガラスのそれぞれを洗浄装置14で洗浄して、付着した
磁性流体を除去する。
【0071】従来のブラウン管ガラス部の回収作業と異
なり、面倒なブラウン管の切断分離作業を行わず、さら
に、純粋ガラス片と鉛ガラス片とを選別する作業を人手
を介さずに自動で連続作業するので、容易にかつ確実に
選別すると共に、選別作業の効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
純粋ガラスと鉛ガラスとに比重選別するので、例えば、
廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディスプレイのブラウ
ン管ガラス部を純粋ガラスと鉛ガラスとに容易にかつ確
実に選別することができる。さらに、人手を介さずに、
自動で連続作業するので、選別作業の効率を大幅に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の非磁性体選別装置
の側面方向の概念断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の非磁性体選別装置
の正面方向の概念断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の非磁性体選別装置
の側面方向の概念断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形の態の非磁性体選別装
置の正面方向の概念断面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係わる非磁性体選
別装置のブロック構成図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係わる非磁性体選
別装置のブロック構成図。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係わる非磁性体選
別装置のブロック構成図。
【図8】従来の廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディス
プレイのブラウン管ガラス部を切断分離する様子を示し
た説明図である。
【符号の説明】
1 磁石 2 磁性流体 3 磁性流体槽 4 フィーダー 5 被選別物搬送用コンベア 6 浮上物搬送用コンベア 7 沈降物搬送用コンベア 8 浮上物回収容器 9 沈降物回収容器 11 比重選別装置 12 破砕装置 13 ブラウン管ガラス部取り外し装置 14 洗浄装置 21 パネルガラス部 22 ファンネルガラス部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの磁石を上下に同じ磁極が対向する
    ように設置した磁場発生装置と、純粋ガラスと鉛ガラス
    とが混在したカレットを供給するフィーダーと、見かけ
    上の比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛ガラスの比
    重程度以下の磁性流体の入った磁性流体槽と、前記フィ
    ーダから供給された前記カレットを前記磁性流体槽まで
    搬送し投入する被選別物搬送用コンベアと、前記磁性流
    体槽の磁性流体に浮上した純粋ガラスを前記磁性流体槽
    から搬送する浮上物搬送用コンベアと、前記浮上物搬送
    用コンベアで搬送された純粋ガラスを選別回収する浮上
    物回収容器と、前記磁性流体槽の磁性流体中に沈降した
    鉛ガラスを前記磁性流体槽から搬送する沈降物搬送用コ
    ンベアと、前記沈降物搬送用コンベアで搬送された鉛ガ
    ラスを選別回収する沈降物回収容器とを備えたことを特
    徴とする非磁性体選別装置。
  2. 【請求項2】 前記磁場発生装置は、4つの磁石を左右
    に異なる磁極が対向しさらに上下に異なる磁極が対向す
    るように並べて設置されたことを特徴とする請求項1に
    記載の非磁性体選別装置。
  3. 【請求項3】 純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレ
    ットを供給するフィーダーと、比重が純粋ガラスの比重
    程度以上かつ鉛ガラスの比重程度以下の重液の入った流
    体槽と、前記フィーダから供給された前記カレットを前
    記流体槽まで搬送し投入する被選別物搬送用コンベア
    と、前記流体槽の重液に浮上した純粋ガラスを前記流体
    槽から搬送する浮上物搬送用コンベアと、前記浮上物搬
    送用コンベアで搬送された純粋ガラスを選別回収する浮
    上物回収容器と、前記流体槽の重液中に沈降した鉛ガラ
    スを前記流体槽から搬送する沈降物搬送用コンベアと、
    前記沈降物搬送用コンベアで搬送された鉛ガラスを選別
    回収する沈降物回収容器とを備えたことを特徴とする非
    磁性体選別装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラウン管ガラス部を破砕し純粋ガ
    ラスと鉛ガラスとが混在したカレットを前記フィーダー
    に供給する破砕装置を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載の非磁性体選別装
    置。
  5. 【請求項5】 廃棄テレビもしくは廃棄パソコンディス
    プレイからブラウン管ガラス部を取り外し前記破砕装置
    に取り外したブラウン管ガラス部を供給するブラウン管
    ガラス部取り外し装置を設けたことを特徴とする請求項
    4に記載の非磁性体選別装置。
  6. 【請求項6】 前記浮上物回収容器に選別回収された純
    粋ガラスおよび前記沈降物回収容器に選別回収された鉛
    ガラスに付着した磁性流体または重液を洗浄して除去す
    る洗浄装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれか1項に記載の非磁性体選別装置。
  7. 【請求項7】 見かけ上の比重が純粋ガラスの比重程度
    以上かつ鉛ガラスの比重程度以下の磁性流体を磁性流体
    槽に貯蔵し、純粋ガラスと鉛ガラスとが混在したカレッ
    トを前記磁性流体槽に供給し、前記磁性流体槽の磁性流
    体に浮上した純粋ガラスを前記磁性流体槽から浮上物回
    収容器に搬送して純粋ガラスを選別回収し、前記磁性流
    体槽の磁性流体中に沈降した鉛ガラスを前記磁性流体槽
    から前記沈降物回収容器に搬送して鉛ガラスを選別回収
    することを特徴とする非磁性体選別方法。
  8. 【請求項8】 比重が純粋ガラスの比重程度以上かつ鉛
    ガラスの比重程度以下の重液を流体槽に貯蔵し、純粋ガ
    ラスと鉛ガラスとが混在したカレットを前記流体槽に供
    給し、前記流体槽の重液に浮上した純粋ガラスを前記流
    体槽から浮上物回収容器に搬送して純粋ガラスを選別回
    収し、前記流体槽の重液中に沈降した鉛ガラスを前記流
    体槽から前記沈降物回収容器に搬送して鉛ガラスを選別
    回収することを特徴とする非磁性体選別方法。
  9. 【請求項9】 前記純粋ガラスと鉛ガラスとが混在した
    カレットは、前記ブラウン管ガラス部を粉砕装置で破砕
    して得るようにしたことを特徴とする請求項7または請
    求項8に記載の非磁性体選別方法。
  10. 【請求項10】 前記ブラウン管ガラス部は、ブラウン
    管ガラス部取り外し装置により、廃棄テレビもしくは廃
    棄パソコンディスプレイからブラウン管ガラス部を取り
    外して得るようにしたことを特徴とする請求項9に記載
    の非磁性体選別方法。
  11. 【請求項11】 前記浮上物回収容器に選別回収された
    純粋ガラスおよび前記沈降物回収容器に選別回収された
    鉛ガラスは、洗浄装置により、付着した磁性流体または
    重液を洗浄して除去するようにしたことを特徴とする請
    求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の非磁性体
    選別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167850A (ja) * 2005-12-23 2007-07-05 Bakker Holding Son Bv 密度差に基づいて固体粒子を分離する方法及び装置

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