JP2000279772A - セラミック膜フィルターによるろ過方法 - Google Patents
セラミック膜フィルターによるろ過方法Info
- Publication number
- JP2000279772A JP2000279772A JP8745199A JP8745199A JP2000279772A JP 2000279772 A JP2000279772 A JP 2000279772A JP 8745199 A JP8745199 A JP 8745199A JP 8745199 A JP8745199 A JP 8745199A JP 2000279772 A JP2000279772 A JP 2000279772A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic membrane
- membrane filter
- raw water
- filtration
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
るセラミック膜フィルターによるろ過方法を提供する。 【解決手段】原水をセラミック膜フィルターによりろ過
するろ過方法において、好ましくは原水を、大孔径から
小孔径に順に異なる孔径を有する多段のフィルターに通
過させることにより、原水中の0.5μm〜0.7μm
の微粒子数を20000個/ml以下とした後、および
/または、原水中のFI値(目詰まり指数)を4以下と
した後、セラミック膜フィルター5でろ過する。
Description
ォーター原水などの原水をセラミック膜フィルターでろ
過して無菌ろ過水を得るセラミック膜フィルターによる
ろ過方法に関するものである。
ルウォーター原水をろ過して、飲料水などの作製に利用
する無菌ろ過水を得るために、セラミック膜フィルター
が利用されている。図3は従来のセラミック膜フィルタ
ーによるろ過方法を実施するシステムの一例の構成を示
す図である。図3に示す例において、ミネラルウォータ
ー原水は一旦原水タンク51に貯留される。原水タンク
51中の原水は、ポンプ52の駆動によりクッションタ
ンク53へ供給される。供給された原水は、クッション
タンク53に貯留後、ポンプ54の駆動によりセラミッ
ク膜フィルター55に供給される。セラミック膜フィル
ター55でクロスフローろ過して得られた処理水である
無菌ろ過水は、充填器56に供給され容器に充填され
る。一方、セラミック膜フィルター55におけるクロス
フローろ過で得られた濃縮水は、上述したように、クッ
ションタンク53へ戻される。場合によって、10μm
程度の孔径の一段のフィルターを、ポンプ52とクッシ
ョンタンク53との間に設ける。
なる地下水、井戸水などのミネラルウォーター原水に
は、雨による土砂の混入や構築物の壁の泥の混入などに
よる微粒子を多量に含んでいる。また、日本のミネラル
ウォーター原水は多量のシリカを含んでいることもあ
る。そのため、ミネラルウォーター原水をそのままセラ
ミック膜フィルターでろ過しようとすると、セラミック
膜フィルターがすぐに目詰まりしてろ過能力が悪化して
しまう問題があった。また、そのような場合は、セラミ
ック膜フィルターを逆洗して再生させる必要があり、ろ
過効率が悪くなるとともに安定したろ過を行うことがで
きなかった。以上のことから、セラミック膜フィルター
によるろ過の前に前処理を行い、これらの微粒子やシリ
カを予めある程度除去する必要があることがわかるが、
従来、飲料水製造としての最適な前処理を行う技術は知
られていなかった。
目詰まりがなく安定したろ過を行うことができるセラミ
ック膜フィルターによるろ過方法を提供しようとするも
のである。
ィルターによるろ過方法は、原水をセラミック膜フィル
ターによりろ過するろ過方法において、好ましくは原水
を、大孔径から小孔径に順に異なる孔径を有する多段の
フィルターに通過させることにより、原水中の0.5μ
m〜0.7μmの微粒子数を20000個/ml以下と
した後、および/または、原水中のFI値(目詰まり指
数)を4以下とした後、セラミック膜フィルターでろ過
することを特徴とするものである。
0.5μm〜0.7μmの微粒子数を20000個/m
l以下とすること、および/または、(2)原水中のF
I値(目詰まり指数)を4以下とすることで、セラミッ
ク膜フィルターによるろ過を目詰まりなく安定に行うこ
とができる。また、このような前処理を行うために、好
ましくは、原水を、大孔径から小孔径に順に異なる孔径
を有する多段のフィルターに通過させることで、上記セ
ラミック膜フィルターに供給する所定の原水を得ること
ができる。
ルターによるろ過方法を実施するシステムの一例の構成
を示す図である。図1に示す例において、ミネラルウォ
ーター原水は一旦原水タンク1に貯留される。原水タン
ク1中の原水は、ポンプ2の駆動により、前処理フィル
ターA〜前処理フィルターDの多段のフィルターを通過
した後、クッションタンク3へ供給される。一例とし
て、上述した多段の前処理フィルターを、大孔径から小
孔径に順に異なるA、B、C、Dの順とし、それぞれを
カートリッジ型のデプスフィルターから構成する。
貯留後、ポンプ4の駆動によりセラミック膜フィルター
5に供給される。セラミック膜フィルター5でクロスフ
ローろ過して得られた処理水である無菌ろ過水は、充填
器6に供給され容器に充填される。一方、セラミック膜
フィルター5におけるクロスフローろ過で得られた濃縮
水は、上述したように、クッションタンク3へ戻され
る。なお、セラミック膜フィルター5としては、従来か
ら公知の孔径0.2μm以下のセラミック膜フィルター
を使用することができ、例えば一例として本出願人の
「セフィルト(商標)」を使用することができる。
過方法の特徴は、一例として図1に示す前処理フィルタ
ーA〜Dからなる多段フィルターにより、(1)原水中
の0.5μm〜0.7μmの微粒子数を20000個/
ml以下とすること、および/または、(2)原水中の
FI値(目詰まり指数)を4以下とすることにある。そ
して、このような前処理後の原水を、セラミック膜フィ
ルターによるろ過に使用する。ここで、原水中の0.5
μm〜0.7μmの範囲の微粒子の数を限定するのは、
0.5μm未満では適切な自動分析機が少なく測定が難
しいためで、0.7μmを超えると原水による個体差が
小さいためである。FI値(目詰まり指数、Fouling In
dex )の計算は、試料をろ過する際に、図2に示すよう
に、直径25mmの大きさで、孔径が0.2μmのフィ
ルターを使用し、0.2MPaの圧力の下で、ろ液40
mlを得るまでの時間をT1(sec)、200mlを得るま
での時間をT2(sec)及び400mlを得るまでの時間を
T3(sec)とし、以下の式(1)に従って行う。 FI値=(T3 −2T2 )/T1 ……(1)
μmの微粒子数の影響を調べるために、数段のろ過処理
を行い、ハイアックロイコ製の微粒子カウンターで微粒
子数を測定して以下の表1に示す微粒子数とした原水に
対し、セラミック膜フィルタでデッドエンドろ過を行
い、ろ過開始初期のろ過速度およびろ過面積1m2 当た
りのろ過量が0.5、1.0、1.5、2.0m3 時の
ろ過圧0.1MPaでのろ過速度を求めた。結果を表1
に示した。
3、4では、ろ過量2.0m3 /m2 まで目詰まりせず
にろ過できるのに対し、比較例である試験番号1、2で
は、ろ過量0.5m3 /m2 に至る前に目詰まりを起こ
し、ろ過の継続が不能となった。この結果から、原水中
の0.5μm〜0.7μmの微粒子数は20000個/
ml以下とすることが必要なことがわかる。
数)の影響を調べるため、数段のろ過処理を行い、以下
の表2に示すFI値とした原水に対し、セラミック膜フ
ィルタでデッドエンドろ過を行い、ろ過開始初期のろ過
速度およびろ過面積1m2 当たりのろ過量が0.5、
1.0、1.5、2.0m3 時のろ過圧0.1MPaで
のろ過速度を求めた。結果を表2に示した。
3〜5では、ろ過量2.0m3 /m2 まで目詰まりせず
にろ過できるのに対し、比較例である試験番号1、2で
は、ろ過量0.5m3 /m2 に至る前に目詰まりを起こ
し、ろ過の継続が不能となった。この結果から、原水中
のFI値は4以上とする必要があることがわかる。
の0.5μm〜0.7μmの微粒子数は20000個/
ml以下とする必要あること、原水中のFI値は4以下
とする必要があることがわかったが、実施例1および実
施例2での条件を両方備えた場合に、より良好なろ過を
行うことができることを確認した。
処理フィルターを、大孔径から小孔径に順に孔径が小さ
くなるA、B、C、Dの順とし、それぞれをカートリッ
ジ型のデプスフィルターから構成する例について説明し
たが、本発明では、(1)原水中の0.5μm〜0.7
μmの微粒子数を20000個/ml以下とした、およ
び/または、(2)原水中のFI値(目詰まり指数)を
4以下とした原水を前処理で得られれば十分であり、上
述した例は一例であることは言うまでもない。
によれば、前処理として(1)原水中の0.5μm〜
0.7μmの微粒子数を20000個/ml以下とする
こと、および/または、(2)原水中のFI値(目詰ま
り指数)を4以下とすることで、セラミック膜フィルタ
ーによるろ過を目詰まりなく安定に行うことができる。
法を実施するシステムの一例の構成を示す図である。
を実施するシステムの一例の構成を示す図である。
ク、5 セラミック膜フィルター、6 充填器
Claims (5)
- 【請求項1】原水をセラミック膜フィルターによりろ過
するろ過方法において、原水中の0.5μm〜0.7μ
mの微粒子数を20000個/ml以下とした後、セラ
ミック膜フィルターでろ過することを特徴とするセラミ
ック膜フィルターによるろ過方法。 - 【請求項2】原水をセラミック膜フィルターによりろ過
するろ過方法において、原水中のFI値(目詰まり指
数)を4以下とした後、セラミック膜フィルターでろ過
することを特徴とするセラミック膜フィルターによるろ
過方法。 - 【請求項3】原水をセラミック膜フィルターによりろ過
するろ過方法において、原水中の0.5μm〜0.7μ
mの微粒子数を20000個/ml以下とするととも
に、原水中のFI値(目詰まり指数)を4以下とした
後、セラミック膜フィルターでろ過することを特徴とす
るセラミック膜フィルターによるろ過方法。 - 【請求項4】原水をセラミック膜フィルターによりろ過
するろ過方法において、原水を、大孔径から小孔径に順
に異なる孔径を有する多段のフィルターに通過させるこ
とにより、原水中の0.5μm〜0.7μmの微粒子数
を20000個/ml以下とした後、および/または、
原水中のFI値(目詰まり指数)を4以下とした後、セ
ラミック膜フィルターでろ過することを特徴とするセラ
ミック膜フィルターによるろ過方法。 - 【請求項5】前記セラミック膜フィルターの孔径が0.
2μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の
セラミック膜フィルターによるろ過方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8745199A JP2000279772A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | セラミック膜フィルターによるろ過方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8745199A JP2000279772A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | セラミック膜フィルターによるろ過方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000279772A true JP2000279772A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13915232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8745199A Pending JP2000279772A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | セラミック膜フィルターによるろ過方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000279772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150031292A (ko) * | 2012-07-20 | 2015-03-23 | 그리노파티온 바이오테크 게엠베하 | 세포 배양 상청액의 여과법 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP8745199A patent/JP2000279772A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150031292A (ko) * | 2012-07-20 | 2015-03-23 | 그리노파티온 바이오테크 게엠베하 | 세포 배양 상청액의 여과법 |
JP2015522287A (ja) * | 2012-07-20 | 2015-08-06 | グリーンオベイション バイオテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 細胞培養上清の濾過 |
US10081789B2 (en) | 2012-07-20 | 2018-09-25 | Greenovation Biotech Gmbh | Filtration of cell culture supernatants |
KR102087258B1 (ko) * | 2012-07-20 | 2020-03-11 | 그리노파티온 바이오테크 게엠베하 | 세포 배양 상청액의 여과법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5047154A (en) | Method and apparatus for enhancing the flux rate of cross-flow filtration systems | |
EP0213157B1 (en) | Concentration of solids in a suspension | |
Gan et al. | Beer clarification by microfiltration—product quality control and fractionation of particles and macromolecules | |
US5262053A (en) | Filtration process, use of stabilizers installation for a filtration process, and procedure for operating said installation | |
US20050023222A1 (en) | Filtration apparatus and method | |
US5560828A (en) | Method for the removal of components causing turbidity, from a fluid, by means of microfiltration | |
CA2629709A1 (en) | Reduced backwash volume process | |
Laborie et al. | Flux enhancement by a continuous tangential gas flow in ultrafiltration hollow fibres for drinking water production: effects of slug flow on cake structure | |
EP0220749B1 (en) | Method for enhancing the flux rate of cross-flow filtration systems | |
CA2784777C (en) | System and method for filtering beverages | |
Kazemi et al. | Mathematical modeling of crossflow microfiltration of diluted malt extract suspension by tubular ceramic membranes | |
WO2010050815A1 (en) | Method for the filtration of a bioreactor liquid from a bioreactor; cross-flow membrane module, and bioreactor membrane system | |
JP4893977B2 (ja) | ビールを濾過するための方法 | |
Burrell et al. | Crossflow microfiltration of beer: Laboratory-scale studies on the effect of pore size | |
US6773601B2 (en) | Method for the removal of particulate matter from aqueous suspension | |
JP2000279772A (ja) | セラミック膜フィルターによるろ過方法 | |
Low et al. | Characteristics of a vibration membrane in water recovery from fine carbon-loaded wastewater | |
DE10216170A1 (de) | Verfahren zur Stabilisierung und zur Steigerung von Membranleistungen | |
DE19625428C2 (de) | Verfahren und Vorrichtung zur Fest-Flüssig-Trennung | |
WO2002044091A2 (en) | A method for the purification of water by means of filtration using a micro or ultra filtration membrane | |
JP2004108864A (ja) | Sdi測定方法、sdi測定装置、及び逆浸透膜を用いた造水方法 | |
JPS62213817A (ja) | クロスフロ−濾過法 | |
JPS63302910A (ja) | 多孔質フィルタの洗浄方法 | |
US9138667B2 (en) | Method for cleaning filter structures in filtration installations for filtering liquid products, and a filtration installation | |
Roh et al. | Backflushing, pulsation and inline flocculation techniques for flux improvement in crossflow microfiltration |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060228 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060808 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20060808 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |