JP2000279720A - 浄化機能付給湯風呂装置 - Google Patents

浄化機能付給湯風呂装置

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JP2000279720A
JP2000279720A JP11085816A JP8581699A JP2000279720A JP 2000279720 A JP2000279720 A JP 2000279720A JP 11085816 A JP11085816 A JP 11085816A JP 8581699 A JP8581699 A JP 8581699A JP 2000279720 A JP2000279720 A JP 2000279720A
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Japan
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water
hot water
water supply
bathtub
filter medium
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JP11085816A
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English (en)
Inventor
Yu Kawai
祐 河合
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Hajime Miyata
肇 宮田
Koji Oka
浩二 岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過手段のエアパージの際に、粒状濾材が濾
過手段から外部に流出するのを防ぐこと。 【解決手段】 濾過手段19をエアパージする際に、濾
過手段19の下流部から流入させる流量を間欠的に或い
は徐々に流量が増加するように通水させ、粒状濾材19
bの外部への流出を防止している。さらに、エアパージ
動作に先駆け、濾過手段19内に濾過方向に通水するこ
とで粒状濾材19bを濾過手段19の下方に確実に沈降
させ、エアパージ時の粒状濾材19bの流出を防止して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用あるいは家
庭用として風呂水を浄化する浄化機能付給湯風呂装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の浄化機能付給湯風呂装置
としては、図6に示すように、浴槽水をポンプで循環さ
せながらフィルターで濾過する浴槽水システムにフィル
ターの逆洗回路を備え、さらにフィルター手前に給湯器
よりの高温水を供給する高温水供給回路を備え、給湯器
からの63℃以上の高温水でフィルターを洗浄するもの
がある(例えば、特開平9−117382号公報)。
【0003】同図において、1は給水管2から供給され
た水を加熱し、ガラスビーズを充填した濾過手段3及び
ヘアーキャッチャー4を逆流洗浄する給湯器である。ま
た、5は浴槽、6は浴槽水をヘアキャッチャー4及び濾
過手段3で濾過しながら循環するポンプためのポンプで
ある。さらに7は循環回路8に設けられた浴槽水の保温
を行う加熱器である。9、10、11、12、13、1
4及び15はそれぞれ水の流れを切り替える切替三方弁
及び開閉弁である。
【0004】この構成において、切替三方弁10、1
1、12、13及び14を切り替えて循環回路8が連通
する様にし、ポンプ6を運転すると浴槽水が、ヘアキャ
ッチャー4及び濾過手段3で濾過されると共に、加熱器
7で加熱され浴槽5に戻される。また、切替三方弁1
0、11、12、13及び14を切り替えて給湯器1か
ら濾過手段3及びヘアキャッチャー4へ通水可能にし、
開閉弁15を開にすると、給湯器1から63℃以上の高
温水が濾過手段3及びヘアキャッチャー4に通水され濾
過手段3及びヘアキャッチャー4が洗浄され汚れを外部
に排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の浄化機能付給湯風呂装置では、給湯器の湯を用いてガ
ラスビーズの様な比重が小さい粒状濾材を洗浄する際
は、洗浄流量、洗浄温度が変化すると、洗浄時の濾材の
膨張率が変化し、濾材が外部に流出し易いという課題が
あった。また給湯器で高温にした洗浄水で洗浄すると、
洗浄水中の溶存空気が過飽和以上の状態になり気泡とな
って析出し、析出した気泡(空気)がガラスビーズの表
面に付着し、気泡により浮上しやすくなり洗浄時にガラ
スビーズが外部に排出されるという課題がある。また、
浴槽の湯をいったん水抜きした後、浴槽へ再び水を張る
際には、ろ過槽内の空気を排出する必要が生じ、この際
には多量のガラスビーズが外部に流出することが予想さ
れる。
【0006】さらに、ろ過槽内の空気を排出する際に
は、ろ過槽から外部につながる排水管に接続されるよう
に水回路が切り替えられるため、僅かでも水が排水さ
れ、無駄水が生じていた。
【0007】さらに、排水管を有しないマンションなど
の集合住宅では、設置時に排水工事を行なう必要があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、浴槽水の循環手段と、循環路に設けられ浴槽
水に含まれる懸濁物質を内部に充填された粒状濾材で濾
過する濾過手段と、濾過方向とは逆に通水することで濾
過手段を洗浄する逆洗手段と、循環路を介して浴槽に注
湯する給湯手段と浴槽水の保温沸き上げを行なう加熱手
段とを有する給湯熱源を備えたもので、濾過手段内の空
気を排出するエアパージ動作の際に、給湯手段からの供
給水を前記濾過手段の下方から間欠的に流入させるよう
制御したものである。また、エアパージに先立ち給湯手
段により濾過手段上方から通水するようにしたものであ
る。また、エアパージ動作時は給湯機の燃焼を停止し、
常温の水道水で行なうようにしたものである。さらに排
水管を循環路の往き管に開閉弁を介して接続するように
したものである。
【0009】上記発明によれば、エアパージ動作の際
に、濾過手段下方から流入する洗浄水が間欠的に供給さ
れるため、上向き流れが一時的に停止する。粒状濾材が
上方に巻き上げられても、上向きの流れが停止すれば、
粒状濾材の自重で沈降する。よってエアパージに濾過手
段から粒状濾材が流出するのを防止できる。また、湯張
り動作に先立ち、給湯手段で濾過手段上方から通水する
ことで、濾過手段内部壁面などに付着した粒状濾材等を
濾材層に移動させることができ、エアパージの際に流れ
出やすい位置にあった粒状濾材が流れ出にくい位置に移
動させることができると共に、エアパージ動作に際しあ
らかじめ濾材に通水及び間欠制御を行なうことで濾材表
面に水がなじみやすくなり、空気の付着が押さえられ、
粒状濾材の流出量が大幅に減少させることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に係る発明は、浴槽水の
循環手段と、循環路に設けられ浴槽水に含まれる懸濁物
質を内部に充填された粒状濾材で濾過する濾過手段と、
濾過方向とは逆に通水することで濾過手段を洗浄する逆
洗手段と、循環路を介して浴槽に注湯する給湯手段と、
浴槽水の保温沸き上げを行なう加熱手段とを有する給湯
熱源を備え、濾過手段内の空気を排出するエアパージ動
作の際に、給湯手段からの供給水を前記濾過手段の下方
から間欠的に流入させるよう制御したものである。
【0011】そして、濾過手段下方から流入する洗浄水
が間欠的に供給されるため、粒状濾材が上方に巻き上げ
られても、上向き流れが一時的に停止する。上向きの流
れが停止すれば、粒状濾材は自重で沈降する。この状態
が数回繰り返されると濾過手段内は水で満たされ、エア
パージが完了する。よってエアパージに濾過手段から粒
状濾材が流出するのが防止できる。
【0012】請求項2に係る発明は、浴槽水の循環手段
と、循環路に設けられ浴槽水に含まれる懸濁物質を内部
に充填された粒状濾材で濾過する濾過手段と、濾過方向
とは逆に通水することで濾過手段を洗浄する逆洗手段
と、水浄化装置の循環路を介して浴槽に注湯する給湯手
段と浴槽水の保温沸き上げを行なう加熱手段とを有する
給湯熱源を備え、濾過手段内の空気を排出するエアパー
ジ動作の際に、給湯手段からの供給水を濾過手段の下方
から段階的或いは徐々に増加させながら流入させるよう
に制御したものである。
【0013】そして、濾過手段下方から流入する洗浄水
の流量が徐々に増加するように供給されるため、徐々に
粒状濾材で形成される層に水路が形成されるようにな
る。徐々に水路が形成されるため粒状濾材は上方に移動
することがない。この状態が短時間だけ継続されれば濾
過手段内は水で満たされ、エアパージが完了する。よっ
て、エアパージ時に濾過手段から粒状濾材が流出するの
が防止できる。
【0014】請求項3に係る発明は、濾過手段のエアパ
ージ動作に先立ち、給湯手段からの給湯水を前記濾過手
段の上方から通水し、粒状濾材を濾過手段下方部に沈降
させるようにしたものである。
【0015】そして、エアパージ動作に先立ち、濾過手
段の上方から通水することで、逆洗時に濾過手段内部壁
面や濾過手段内に設けられた整流板などの内部部品の上
部に粒状濾材が付着・載置された状態であっても、濾過
手段内を流れる下方流により粒状濾材は粒状濾材層に戻
される。よって、エアパージに濾過手段から粒状濾材が
流出するのが防止できる。
【0016】請求項4に係る発明は、濾過手段のエアパ
ージ動作の際は、給湯手段の加熱制御を停止して、給水
するようにしたものである。
【0017】そして、エアパージの際は給湯機の燃焼を
停止した状態で濾過手段に給水されるようになる。つま
り、エアパージの際に燃焼しないことで、給水水温が一
定であり、濾過手段に給水される際に空気の溶解度が変
化しない。よって濾過手段に余剰空気が析出し気泡が混
在した状態で供給されることがない。気泡が発生する
と、粒状濾材表面に付着し粒状濾材の浮力が増し浮上し
やすくなるが、燃焼を停止させることでこの現象が抑制
され、エアパージ時の濾材流出が防止できるようにな
る。また、燃焼部の着火制御を不要とすることで、着火
部の動作回数を増加させないため信頼性が向上する。
【0018】請求項5に係る発明は、濾過手段の上部と
循環路の浴槽往き管とを接続する排水管と、排水管に設
けられた開閉弁を有するものである。
【0019】そして、エアパージに使用された水が排水
管から排水管に接続された浴槽往き側の循環回路から浴
槽に送られる。エアパージ動作を浴槽湯張りに先駆けて
行なうため、浴槽の排水栓は閉じられた状態にある。よ
って、濾過手段のエアパージの際に使用する水を外部に
廃棄することなく、浴槽水として利用できる。またエア
パージの水を廃棄するのを防ぐために、濾過手段から排
水管に流れ出始める前にエアパージを終了する必要がな
い。よって、濾過手段、循環路のエアパージを確実に行
なうことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明における実施例
1の浄化機能付給湯風呂装置の模式構成図である。図1
において、16は浴槽17内の水を循環する強制循環手
段である循環ポンプ、18は循環回路である。19は循
環回路18に設けられた濾過手段であり、筐体19a
と、内部に充填されたアルミナを主成分とする比重が
3.5以上の多孔体をである粒状濾材19bと、粒状濾
材19bを支持する濾床19cとで構成されている。
【0022】20は循環回路19に設けられ循環する水
の保温・追い焚き、浴槽17への注湯、濾過手段19の
逆洗時の湯及び、エアパージ時の水を供給する給湯熱源
であり、バーナー20aと、熱交換器20bと、開閉電
磁弁20c、流量制御弁20d、逆止弁20e、注湯温
度を検出するサーミスタ20fを備えた給湯管20gと
で構成されている。尚、給湯管20gは循環ポンプ16
の吐出側の循環回路18に接続されている。
【0023】21は給湯管20fが循環回路18に接続
された位置と、循環ポンプ16の吐出側の間に設けられ
た二方弁である。22、23はそれぞれ、電動二方弁2
1と浴槽17の間の循環回路18に設けられた浴槽水位
を検出する水位センサ、浴槽17内の湯温を検出するサ
ーミスタである。
【0024】24は第一の流路切替弁(電動三方弁)で
あり、循環ポンプ16の往き側、濾過手段19の上方
側、バイパス管25に接続するように設けられている。
26は第二の流路切替弁(電動三方弁)であり、濾過手
段19の下流側、浴槽17への往き側、バイパス管25
に接続されている。尚バイパス管25は第一の流路切替
弁24、第二の流路切替弁26を切り替えて濾過手段1
9をバイパス可能な循環回路が形成されると共に、濾過
手段18の下方側から給湯を供給可能なようになってい
る。27は濾過手段18の上側と第二の流路切替弁26
の下流側とを接続する排水管であり、電動二方弁28が
設けられている。
【0025】29は循環ポンプ16、第一の流路切替弁
24、第二の流路切替弁26、電動二方弁21、電動二
方弁28、流量制御弁20d、開閉電磁弁20c、バー
ナー20aの動作、水位センサ22、サーミスタ20
f、サーミスタ23で検知した信号の処理を司るコント
ローラであり、濾過・逆洗・湯張り、足し湯、追炊き、
保温、エアパージ等の動作を制御している。尚、逆洗手
段は第一の流路切替え弁4、第二の流路切替弁26、排
水管27、電動二方弁28、給湯熱源20、バイパス管
25で構成される。
【0026】特に濾過手段18の洗浄開始時及び、エア
パージ開始時にはそれぞれ所定時まで給湯熱源20から
の給水量を間欠的に供給するように制御されている。ま
た濾過手段18のエアパージに先立ち濾過手段18の上
方から給水するようにも制御されている。
【0027】次に濾過手段19のエアパージ、浴槽17
への湯張り、浴槽17水の濾過、濾過手段19の逆洗
の、それぞれの動作・作用を、図1、図2及び図3を用
いて説明する。図2はエアパージ時の流量特性を示すグ
ラフ、図3は弁などの構成部品の動作状態を示すタイム
チャート図である。
【0028】浴槽17に排水栓が閉められた状態で、湯
張り動作を開始すると、濾材層形成動作が行なわれる。
コントローラ29の動作指示により、第一の流路切替弁
24がバイパス管25と循環ポンプ16を連通した状態
から、濾過手段19と循環ポンプ16を連通した状態
に、第二の流路切替弁26がバイパス管25と浴槽17
を連通した状態から、濾過手段19と浴槽17を連通し
た状態に、それぞれ切り替えられる。さらに二方弁21
が開から閉となり、二方弁27が閉の状態を維持する。
この状態になれば、次に電磁弁20cが開けられ、給湯
管20gから、循環回路18、第一の流路切替弁24を
通過し、濾過手段19内に流れこむ。
【0029】このように濾過手段19内に水が流れこめ
ば、筐体19a内壁などに付着した粒状濾材19bが下
方の濾材層に移動するようになる。その後、濾過手段1
9に流れこんだ水は、第二の流路切替弁26、循環回路
18を流れて浴槽17内に流れこむ。このとき水が通過
した循環回路18内の大部分の空気が浴槽17内に排出
されることとなる。尚、流量調整弁20dはこの動作終
了の際にエアパージ時の最適流量になるよう開閉度を調
整している。
【0030】次に、濾材層形成動作が終了するとエアパ
ージ動作が継続して行なわれる。コントローラ29の動
作指示により、電磁弁20cが閉になり、第一の流路切
替弁24がバイパス管25と循環ポンプ16を連通した
状態に、第二の流路切替弁26がバイパス管25と濾過
手段19を連通した状態に、二方弁27が閉から開にそ
れぞれ切り替えられる。この状態になれば、電磁弁20
cで約1秒間開、数秒間閉となる動作が行なわれ、給湯
管18を通過した水がバイパス管25を通過して濾過手
段19の下方から流れこむ。流れ込んだ水は濾床を通過
し、粒状濾材19bで形成される濾材層を通過し始め
る。
【0031】この時、図2に示すような流量特性30で
供給されるため、濾過手段19内の水位が段階的に上昇
するようになる。粒状濾材19bで形成される濾材層が
比較的固まった状態で粒状濾材19bがバラバラになり
難い場合は、水が流れこむ際に粒状濾材19bが上方に
吹き上げられることがあるが、間欠的に水が流れこむこ
とで濾材層に数回水圧による衝撃が発生し、濾材層がバ
ラバラにされ易くなる。
【0032】また、粒状濾材19bが一時的に上昇して
も、流れが停止状態になれば直ぐに自重で沈降するよう
になる。また、粒状濾材19bで形成される濾材層や濾
床19c近傍に空気が残っており、気泡となって上昇し
ても流れが間欠的であり、気泡と粒状濾材19bが分離
され、気泡のみが上方に浮き上がるようになる。よっ
て、粒状濾材19bが濾過手段19から外部に排出され
るには至らない。この動作中、濾過手段19に流れこん
だ水は、排水管8、二方弁27を通過して浴槽17内に
流れこむ。
【0033】次に、エアパージ動作が終了すれば、湯張
り動作(足し湯・追い焚き動作を含む)が継続して行な
われる。コントローラ29の動作指示により、第二の流
路切替弁26がバイパス管25と浴槽17を連通した状
態に、二方弁21が開から閉に、二方弁27が開から閉
に、それぞれ切り替えられる。その後、電磁弁20cが
開になると、バーナー20aが燃焼され、熱交換器20
bで加熱された湯が給湯管18を流れ始める。その後、
二方弁21、循環ポンプ16を介した循環回路18と、
第一の流路切替弁24、バイパス管25、第二の流路切
替弁26を介した循環回路18の二方向から浴槽17に
供給されるようになる。
【0034】尚、浴槽17内の水位、湯温を検知するに
は、電磁弁20cを閉とし、循環ポンプ16を動作させ
ることで、循環回路18内の空気を完全に浴槽に排出し
た後に、循環ポンプ16を停止し、二方弁21を閉にし
て、水位センサ22で浴槽17の水位を確認する。確認
後、設定水位に満たない場合は再度湯張り動作を行な
い、設定水位に達している場合は、電磁弁20cを開と
し、循環ポンプ16を動作させ、循環回路18内を流れ
る湯の温度をサーミスタ23で検知し水温を確認する。
確認後、設定水温に満たない場合は循環ポンプ16を運
転させながらバーナー20aを燃焼させ、熱交換器20
bで受熱して、浴槽17内の水を追い焚きするようにな
る。設定水温になれば、バーナー20aの燃焼、循環ポ
ンプ16の運転が停止される。
【0035】次に、湯張り動作が終了すれば、濾過動作
が行なわれる。コントローラ29の動作指示により、第
一の流路切替弁24が濾過手段19と循環ポンプ16側
を連通した状態に、第二の流路切替弁26が濾過手段1
9と浴槽17を連通した状態にそれぞれ切り替えられ、
循環ポンプ16が運転される。よって、浴槽水が濾過手
段19を介して循環されるようになり、入浴により浴槽
17内に持ちこまれた垢などの汚れが濾過手段19内に
充填された粒状濾材19bで形成される濾材層で濾過分
離される。尚、濾過動作中も、湯張り時の動作のところ
で記載したように、所定時間間隔で水位、水温を検知
し、保温(追い焚き)・足し湯動作が行なわれる。
【0036】入浴が終了すれば、浴槽17の湯を排水す
ることになる。排水栓が抜かれると、浴槽17水位が低
下し、水位センサ22が浴槽17内に水がないことを検
知する。この検知信号がコントローラ29に送信されれ
ば、コントローラ29により、二方弁21を閉、第一の
流路切替弁24がバイパス管25と給湯管20g側を連
通した状態に、第二の流路切替弁26が濾過手段19と
バイパス管25を連通した状態に、二方弁27が開の状
態に、それぞれ切り替えられる。この状態になれば所定
時間まで、電磁弁20cで約1秒間開、数秒間閉となる
動作が行なわれ、給湯管18を通過した水がバイパス管
25を通過して濾過手段19の下方から流れこむ。流れ
込んだ水は濾床を通過し、粒状濾材19bで形成される
濾材層を通過し始める。
【0037】この時、図3に示すように、電磁弁20c
を間欠的に開閉動作31させ、水が間欠的に給水管20
gから供給されることで、濾材層に数回水圧による衝撃
が発生し、濾過動作中に濾材層の間隙或いは上層面に捕
捉された垢などの汚れにより比較的固まった状態の濾材
層がバラバラな状態となり、逆洗時の水路が形成され
る。その後、所定時間を経過すれば、流量調整弁20d
で水量を所定値に、サーミスタ20f、バーナー20a
で水温を約50℃にそれぞれ調整して濾過手段の本洗浄
動作移る。
【0038】このようになれば、濾過手段19内部に捕
捉した汚れが粒状濾材19bとは重力分離され、排水と
共に濾過手段19から排水管28を介して浴槽17に排
出され、浴槽17の排水栓から外部に捨てられることに
なる。本洗浄が所定時間を経過すれば、電磁弁20cが
閉になり、第一の流路切替弁24がバイパス管25と循
環ポンプ16を連通した状態に、第二の流路切替弁26
がバイパス管25と浴槽17を連通した状態に、二方弁
21が開の状態に切り替えられ、逆洗動作が終了する。
【0039】以上、本実施例1によれば、次の効果が得
られる。
【0040】(1)排水管28を循環回路18に接続す
ることにより、専用の排水管工事が不要となる。また、
従来から有る循環型の給湯風呂装置と同様の設置工事が
できる。よってマンションなどの集合住宅にも設置でき
る。
【0041】(2)エアパージの際の水を浴槽に供給す
ることで、浴槽にためることになる。よって、節水効果
が得られる。
【0042】(3)逆洗時に湯を使用して濾過手段の洗
浄を行なうため、洗浄性能が向上する。
【0043】(4)給湯側と風呂側の熱交換器、バーナ
ーを一体化することで小型化、低コスト化が図れる。
【0044】(5)浴槽を排水することで濾過手段19
が自動的に逆洗動作する。
【0045】(実施例2)図4は本発明の実施例2にお
けるエアパージ時の流量特性を示すグラフ、図5は弁な
どの構成部品の動作状態を示すタイムチャートである。
構成部品は実施例1と同様であり省略する。
【0046】次に濾過手段19のエアパージ、浴槽17
への湯張り、浴槽17水の濾過、濾過手段19の逆洗
の、それぞれの動作・作用を、図1、図4及び図5を用
いて説明する。図4はエアパージ時の流量特性を示すグ
ラフ、図5は弁などの構成部品の動作状態を示すタイム
チャートである。
【0047】エアパージの前に濾材層形成動作が行なわ
れるが、実施例1と同様であり、省略する。
【0048】次に、濾材層形成動作が終了するとエアパ
ージ動作が継続して行なわれる。コントローラ29の動
作指示により、電磁弁20cが閉になり、第一の流路切
替弁24がバイパス管25と循環ポンプ16を連通した
状態に、第二の流路切替弁26がバイパス管25と濾過
手段19を連通した状態に、二方弁27が閉から開にそ
れぞれ切り替えられる。この状態になれば、電磁弁20
cで約1秒間開、数秒間閉となる動作が行なわれ、給湯
管18を通過した水がバイパス管25を通過して濾過手
段19の下方から流れこむ。流れ込んだ水は濾床を通過
し、粒状濾材19bで形成される濾材層を通過し始め
る。
【0049】この時、図3に示すような流量特性32で
供給されるため、濾過手段19内の水位が徐々に上昇す
るようになる。粒状濾材19bで形成される濾材層が比
較的固まった状態で粒状濾材19bがバラバラになり難
い場合でも、水が徐々に流れこむことで濾材層にかかる
水圧が徐々に増加し、濾材層に水路が形成されることで
粒状濾材19bがバラバラになり始める。また、粒状濾
材19bが一時的に上昇しても、上向き流れが僅かであ
り、直ぐに自重で沈降するようになる。
【0050】また、粒状濾材19bで形成される濾材層
や濾床19c近傍に空気が残っており、気泡となって上
昇しても上向き流れが僅かであり、気泡のみが浮き上が
るようになる。よって、粒状濾材19bが濾過手段19
から外部に排出されるには至らない。この動作中、濾過
手段19に流れこんだ水は、排水管8、二方弁27を通
過して浴槽17内に流れこむ。
【0051】次に、エアパージ動作が終了すれば、湯張
り(追焚き・足し湯)動作、濾過(保温・足し湯)動作
を順に行なうようにになる。湯張り、濾過動作について
も、実施例1と同様であり省略する。
【0052】次に、入浴(濾過動作)が終了すれば、浴
槽17の湯を排水することになる。排水栓が抜かれる
と、浴槽17水位が低下し、水位センサ22が浴槽17
内に水がないことを検知する。この検知信号がコントロ
ーラ29に送信されれば、コントローラ29により、二
方弁21を閉、第一の流路切替弁24がバイパス管25
と給湯管20g側を連通した状態に、第二の流路切替弁
26が濾過手段19とバイパス管25を連通した状態
に、二方弁27が開の状態に、それぞれ切り替えられ
る。この状態になれば所定時間まで、電磁弁20cで約
1秒間開、数秒間閉となる動作が行なわれ、給湯管18
を通過した水がバイパス管25を通過して濾過手段19
の下方から流れこむ。流れ込んだ水は濾床を通過し、粒
状濾材19bで形成される濾材層を通過し始める。
【0053】この時、図5に示すように、流量調整弁2
0dの開閉度33を徐々に開けることで、給水管20g
から水が徐々に供給されるため、水路が徐々に形成され
る。よって、濾過動作中に濾材層の間隙或いは上層面に
捕捉された垢などの汚れにより比較的固まった状態の濾
材層がバラバラな状態となり、逆洗時の水路が形成され
る。その後、所定時間を経過すれば、流量調整弁20d
で水量を所定値に、サーミスタ20f、バーナー20a
で水温を約50℃にそれぞれ調整して濾過手段の本洗浄
動作移る。このようになれば、濾過手段19内部に捕捉
した汚れが粒状濾材19bとは重力分離され、汚れのみ
が排水と共に濾過手段19から排水管28を介して浴槽
17に排出され、浴槽17の排水栓から外部に捨てられ
ることになる。本洗浄が所定時間を経過すれば、電磁弁
20cが閉になり、第一の流路切替弁24がバイパス管
25と循環ポンプ16を連通した状態に、第二の流路切
替弁26がバイパス管25と浴槽17を連通した状態
に、二方弁21が開の状態に切り替えられ、逆洗動作が
終了する。
【0054】以上、本実施例2によれば、実施例1の効
果に加え、次の効果が得られる。
【0055】(1)エアパージ時に流量調整弁20dで
流量を確実に制御しながらエアパージ、逆洗動作を行な
うことで、設置場所による水圧の影響を受けにくい。
【0056】(2)電磁弁20cの動作回数を減少させ
ることができるため、信頼性が向上する。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
浄化機能付給湯風呂装置によれば次の効果が得られる。
【0058】請求項1に係る発明は、エアパージ動作の
際に、濾過手段下方から流入する洗浄水が間欠的に供給
されるため、粒状濾材が上方に巻き上げられても、流れ
が一時的に停止した際に、自重で沈降するようになる。
よってエアパージに濾過手段から粒状濾材が流出するの
が防止できる。
【0059】また、請求項2に係る発明は、エアパージ
動作の際に、濾過手段下方から流入する洗浄水の流量が
徐々に増加するように供給されることで、徐々に粒状濾
材層に水路が徐々に形成され、粒状濾材が巻き上がらな
い。よって、エアパージに濾過手段から粒状濾材が流出
するのが防止できる。
【0060】また、請求項3に係る発明は、エアパージ
動作に先立ち、濾過手段の上方から給湯水を通水し、粒
状濾材を濾過手段下方部に沈降させるようにしたため、
濾過手段内に設けられた整流板などの内部部品の上部に
粒状濾材が載置された場合でも、確実に粒状濾材層に戻
される。よって、エアパージに濾過手段から粒状濾材が
流出するのが防止できる。
【0061】また、請求項4に係る発明は、エアパージ
動作の際に、給湯手段の加熱制御を停止したため、給水
の空気の溶解度が変化しない。よって濾過手段に余剰空
気が析出し気泡が混在した状態で供給されることがな
く、エアパージ時の濾材流出が防止できるなる。
【0062】また、請求項5に係る発明は、濾過手段の
洗浄排水を浴槽内に排水する配設することで、濾過手段
のエアパージの際に使用する水を廃棄せずに浴槽水とし
て利用できる。また廃棄しないため、濾過手段から排水
管に流れ出たらエアパージを終了する必要がなく、濾過
手段、循環路のエアパージを確実に行なうことができ
る。また、排水管を有しないマンションなどの集合住宅
に設置ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における浄化機能付給湯風呂
装置の濾過及び逆洗動作を示す模式構成図
【図2】同装置のエアパージ時の流量特性図
【図3】同装置の構成部品の動作状態を示すタイムチャ
ート
【図4】本発明の実施例2における浄化機能付給湯風呂
装置のエアパージ時の流量特性図
【図5】同装置の構成部品の動作状態を示すタイムチャ
ート
【図6】従来の浄化機能付給湯風呂装置の模式構成図
【符号の説明】
16 循環ポンプ 17 浴槽 18 循環回路 19 濾過手段 19a 筐体 19b 粒状濾材 19c 濾床 20 給湯熱源 20a バーナー 20b 熱交換器 20c 開閉電磁弁 20d 流量制御弁 20e 逆止弁 27 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24H 1/00 602 B01D 29/38 510B (72)発明者 宮田 肇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L024 CC02 DD04 DD17 DD22 DD32 GG38 HH13 HH32 HH34 HH45 4D064 AA11 BF32 BF40 DC05 DC09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられ浴
    槽水に含まれる懸濁物質を内部に充填された粒状濾材で
    濾過する濾過手段と、濾過方向とは逆に通水することで
    前記濾過手段を洗浄する逆洗手段と、前記循環路を介し
    て浴槽に注湯する給湯手段と浴槽水の保温沸き上げを行
    なう加熱手段とを有する給湯熱源とを備え、前記濾過手
    段内の空気を排出するエアパージ動作の際に、前記給湯
    手段からの供給水を前記濾過手段の下方から間欠的に流
    入させる浄化機能付給湯風呂装置。
  2. 【請求項2】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられ浴
    槽水に含まれる懸濁物質を内部に充填された粒状濾材で
    濾過する濾過手段と、濾過方向とは逆に通水することで
    前記濾過手段を洗浄する逆洗手段と、前記循環路を介し
    て浴槽に注湯する給湯手段と浴槽水の保温沸き上げを行
    なう加熱手段とを有する給湯熱源を備え、前記濾過手段
    内の空気を排出するエアパージ動作の際に、前記給湯手
    段からの供給水を前記濾過手段の下方から段階的に或い
    は徐々に増加させながら流入させる浄化機能付給湯風呂
    装置。
  3. 【請求項3】濾過手段のエアパージ動作に先立ち、給湯
    手段からの給湯水を前記濾過手段の上方から通水し、粒
    状濾材を濾過手段下方部に沈降させるようにした請求項
    1または2記載の浄化機能付給湯風呂装置。
  4. 【請求項4】濾過手段のエアパージ動作の際は、給湯手
    段の加熱制御を停止して、給水するようにした請求項
    1、2または3記載の浄化機能付給湯風呂装置。
  5. 【請求項5】濾過手段の上部と循環路の浴槽往き管とを
    接続する排水管と、前記排水管に設けられた開閉弁を備
    えた請求項1〜4のいずれか1項記載の浄化機能付給湯
    風呂装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011145000A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機
KR101507271B1 (ko) 2014-02-04 2015-03-31 정종현 온수 튐 방지 기능을 구비한 급수 장치

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JP2011145000A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機
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