JP2000279067A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリールInfo
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Abstract
(57)【要約】
【解決課題】スプールと回転軸筒間のガタ付きを抑制
し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニングリ
ールを提供すること。 【解決手段】リール本体10に回転自在に支持されたハ
ンドルHと、該リール本体に対して回転可能に支持され
た回転軸筒13と、該回転軸筒内を貫通して配置された
スプール軸16を有し、該スプール軸は前端に釣糸を巻
回保持するスプール17が設けられるとともに後端に前
記スプール前後動させるオシレート機構の摺動子が設け
られており、前記回転軸筒13に対して回り止め嵌合さ
れたロータ15の回転によりスプールに釣糸を巻回する
魚釣用スピニングリールにおいて、前記回転軸筒13に
スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制する支持
部材20を少なくとも一つ設ける。提供すること。
し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニングリ
ールを提供すること。 【解決手段】リール本体10に回転自在に支持されたハ
ンドルHと、該リール本体に対して回転可能に支持され
た回転軸筒13と、該回転軸筒内を貫通して配置された
スプール軸16を有し、該スプール軸は前端に釣糸を巻
回保持するスプール17が設けられるとともに後端に前
記スプール前後動させるオシレート機構の摺動子が設け
られており、前記回転軸筒13に対して回り止め嵌合さ
れたロータ15の回転によりスプールに釣糸を巻回する
魚釣用スピニングリールにおいて、前記回転軸筒13に
スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制する支持
部材20を少なくとも一つ設ける。提供すること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用スピニングリ
ールに関し、特に、ロータ回転軸筒部におけるスプール
軸の支持構造に関するものである。
ールに関し、特に、ロータ回転軸筒部におけるスプール
軸の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用スピニングリールはハンド
ル回転で駆動される回転軸筒およびこれに接続されたロ
ータの回転で、リール本体に支持されたスプールに釣糸
を巻き付ける構成である。
ル回転で駆動される回転軸筒およびこれに接続されたロ
ータの回転で、リール本体に支持されたスプールに釣糸
を巻き付ける構成である。
【0003】ところで、前記スプールはスプール軸前方
に取り付けられ、該スプール軸は後端側においてオシレ
ート機構にリンクされて前後動自在に構成されるととも
に、ロータを一体に接続した回転軸筒内に挿通されると
ともに、該回転軸筒で軸支されている。
に取り付けられ、該スプール軸は後端側においてオシレ
ート機構にリンクされて前後動自在に構成されるととも
に、ロータを一体に接続した回転軸筒内に挿通されると
ともに、該回転軸筒で軸支されている。
【0004】このスプール軸は前記回転軸筒に対して相
互の接触摩擦により周方向及び軸長方向の抵抗を受ける
ため、スプール軸と回転軸筒との間には一定の間隙をも
たせて軸支することで前記抵抗を軽減せしめるととも
に、前記挿通部におけるスプール軸と回転軸筒の摩耗を
防止している。
互の接触摩擦により周方向及び軸長方向の抵抗を受ける
ため、スプール軸と回転軸筒との間には一定の間隙をも
たせて軸支することで前記抵抗を軽減せしめるととも
に、前記挿通部におけるスプール軸と回転軸筒の摩耗を
防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、スプール軸と回転軸筒との間に間隙を残している
と、スプール軸と回転軸筒間にガタ付きを生じさせ、巻
き取り時に不快な振動となって釣人に伝達され、精密感
に欠けるリールとなる。
うに、スプール軸と回転軸筒との間に間隙を残している
と、スプール軸と回転軸筒間にガタ付きを生じさせ、巻
き取り時に不快な振動となって釣人に伝達され、精密感
に欠けるリールとなる。
【0006】また、このようなガタ付きに起因する釣糸
投擲時のスプール振動が発生し、スプール軸と回転軸筒
とが相互に接触して異音が発生する。また、軽い仕掛け
を用いているときのように、釣糸に掛かる張力が少ない
とき、スプール重量によってスプール軸が振り回され回
転軸筒と干渉して異音を発生するなどの不具合があっる
という課題を残している。
投擲時のスプール振動が発生し、スプール軸と回転軸筒
とが相互に接触して異音が発生する。また、軽い仕掛け
を用いているときのように、釣糸に掛かる張力が少ない
とき、スプール重量によってスプール軸が振り回され回
転軸筒と干渉して異音を発生するなどの不具合があっる
という課題を残している。
【0007】本発明は、前記従来技術の課題に着目して
提案されたもので、スプールと回転軸筒間のガタ付きを
抑制し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニン
グリールを提供することを目的とする。
提案されたもので、スプールと回転軸筒間のガタ付きを
抑制し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニン
グリールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、リール本体に
回転自在に支持されたハンドルと、該リール本体に対し
て回転可能に支持された回転軸筒と、該回転軸筒内を貫
通して前端に釣糸を巻回保持するスプールが設けられる
とともに、後端に前記スプールを前後動させるオシレー
ト機構の摺動子が設けられたスプール軸を有し、該回転
軸筒に対して回り止め嵌合されたロータの回転により該
スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにお
いて、前記スプール軸または回転軸筒の少なくとも一方
に、該スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制す
る支持部材を少なくとも一つ設けることを特徴とする。
回転自在に支持されたハンドルと、該リール本体に対し
て回転可能に支持された回転軸筒と、該回転軸筒内を貫
通して前端に釣糸を巻回保持するスプールが設けられる
とともに、後端に前記スプールを前後動させるオシレー
ト機構の摺動子が設けられたスプール軸を有し、該回転
軸筒に対して回り止め嵌合されたロータの回転により該
スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにお
いて、前記スプール軸または回転軸筒の少なくとも一方
に、該スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制す
る支持部材を少なくとも一つ設けることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記支持部材が合成樹脂
またはゴムなどの弾性材料で形成することを特徴とす
る。
またはゴムなどの弾性材料で形成することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明は、前記支持部材に、リール
本体の内外を連通させる開口部を形成することを特徴と
する。
本体の内外を連通させる開口部を形成することを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】なお、以下の記載においては、説明の便宜
上、特にことわりのない限りにおいて、竿先側に向く側
を先端側と云い、竿尻側に向く側を後端側と云う。
上、特にことわりのない限りにおいて、竿先側に向く側
を先端側と云い、竿尻側に向く側を後端側と云う。
【0013】(第1の実施の形態)図1〜図5に第1の
実施の形態を示す。本発明の第1の実施形態における魚
釣用スピニングリールは、図1に示すように、ハンドル
Hを操作することにより、リール本体10の内部に配設
された駆動ギヤ11を介してその回転を回転軸筒13に
伝達する。図1〜図3に示すように、この回転軸筒13
にはロータ15が接続されており、前記ハンドルHの巻
き取り操作により、該ロータ15を回転させる。回転軸
筒13内にはスプール軸16が遊挿されており、このス
プール軸16は公知のオシレート機構12を介して前後
に往復動してスプール17を前後動させる。 回転軸筒
13とスプール軸16との間には、図3から最も良く分
かるように、間隙Iが残るようになっており、これによ
り回転軸13のスムースな回転を確保する。
実施の形態を示す。本発明の第1の実施形態における魚
釣用スピニングリールは、図1に示すように、ハンドル
Hを操作することにより、リール本体10の内部に配設
された駆動ギヤ11を介してその回転を回転軸筒13に
伝達する。図1〜図3に示すように、この回転軸筒13
にはロータ15が接続されており、前記ハンドルHの巻
き取り操作により、該ロータ15を回転させる。回転軸
筒13内にはスプール軸16が遊挿されており、このス
プール軸16は公知のオシレート機構12を介して前後
に往復動してスプール17を前後動させる。 回転軸筒
13とスプール軸16との間には、図3から最も良く分
かるように、間隙Iが残るようになっており、これによ
り回転軸13のスムースな回転を確保する。
【0014】また、本発明の第1実施形態においては、
回転軸筒13の先端側において、ナット18を回転軸筒
13の先端に螺合し、ナット18でもってロータ15を
回転軸筒13に締結する形式のものであり、このナット
18には前記スプール軸16を支持する支持部材20が
装着されている。
回転軸筒13の先端側において、ナット18を回転軸筒
13の先端に螺合し、ナット18でもってロータ15を
回転軸筒13に締結する形式のものであり、このナット
18には前記スプール軸16を支持する支持部材20が
装着されている。
【0015】ナット18の本体18aの先端面には、リ
ング状の突出部18bが一体的に形成されており、該突
出部18bと本体18aとの間には突出部18bの直径
より小さくなった係合溝18cが形成されている。この
係合溝18cには後述する支持部材20の係合部18b
が係合される。
ング状の突出部18bが一体的に形成されており、該突
出部18bと本体18aとの間には突出部18bの直径
より小さくなった係合溝18cが形成されている。この
係合溝18cには後述する支持部材20の係合部18b
が係合される。
【0016】支持部材20は図4及び図5から最も良く
分かるように、肉厚状の円盤形をしており、中心位置に
はスプール軸16に同心状に挿嵌される円形孔20aが
形成されている。支持部材20の後端側の周縁部は後端
側に向けて突出するフランジ部20bが形成されてお
り、このフランジ部20bの内周側には、前記ナット1
8の突出部18に係合する係合凹部20cが形成されて
いる。この係合凹部20cにより、フランジ部20bの
後端側にはナット18の係合溝18cに係合するリング
状の突起係合部20dが形成される。なお、図4及び図
5において、参照番号20fは肉厚方向に貫通した開口
部であり、リール本体10内・外部の空気を連通状態と
して、摺動時(B方向)のポンピングロスを解消し、動
きを軽くするためのものである。従って、図示において
はこの開口部20fを円周方向に分割して円弧状とした
が、開口部20fの形状や数はこれに限定されるもので
はなく、自由に設計できるものである。
分かるように、肉厚状の円盤形をしており、中心位置に
はスプール軸16に同心状に挿嵌される円形孔20aが
形成されている。支持部材20の後端側の周縁部は後端
側に向けて突出するフランジ部20bが形成されてお
り、このフランジ部20bの内周側には、前記ナット1
8の突出部18に係合する係合凹部20cが形成されて
いる。この係合凹部20cにより、フランジ部20bの
後端側にはナット18の係合溝18cに係合するリング
状の突起係合部20dが形成される。なお、図4及び図
5において、参照番号20fは肉厚方向に貫通した開口
部であり、リール本体10内・外部の空気を連通状態と
して、摺動時(B方向)のポンピングロスを解消し、動
きを軽くするためのものである。従って、図示において
はこの開口部20fを円周方向に分割して円弧状とした
が、開口部20fの形状や数はこれに限定されるもので
はなく、自由に設計できるものである。
【0017】上記支持部材20を円形孔20aにスプー
ル軸16を挿通した状態でナット18に装着すると、ス
プール軸16は支持部材20によって先端側が懸架状態
で支持され、スプール軸16が回転軸筒13内で径方向
への移動が規制され、糸巻き取り時や糸放出時において
回転軸筒13内の間隙C間でガタ付くことが防止され
る。又、開口部を設けることが好ましい実施例である
が、開口部の有無が支持部材としての作用を妨げるもの
ではないことは言うまでもない。
ル軸16を挿通した状態でナット18に装着すると、ス
プール軸16は支持部材20によって先端側が懸架状態
で支持され、スプール軸16が回転軸筒13内で径方向
への移動が規制され、糸巻き取り時や糸放出時において
回転軸筒13内の間隙C間でガタ付くことが防止され
る。又、開口部を設けることが好ましい実施例である
が、開口部の有無が支持部材としての作用を妨げるもの
ではないことは言うまでもない。
【0018】ここで用いられる支持部材20の材料とし
ては、例えば、ゴム、テフロン(登録商標)、ナイロ
ン、ポリエチレン等の樹脂材料が用いられる。この場
合、弾性材料を用いると、スプール軸16が撓んで、回
転軸筒13と接触しそうになっても、該支持部材20が
スプール軸16の振動を吸収するので、スプール軸16
が径方向にガタ付いてスプール軸16と回転軸筒13が
接触して異音が発生することが防止されるものとなる。
ては、例えば、ゴム、テフロン(登録商標)、ナイロ
ン、ポリエチレン等の樹脂材料が用いられる。この場
合、弾性材料を用いると、スプール軸16が撓んで、回
転軸筒13と接触しそうになっても、該支持部材20が
スプール軸16の振動を吸収するので、スプール軸16
が径方向にガタ付いてスプール軸16と回転軸筒13が
接触して異音が発生することが防止されるものとなる。
【0019】上記説明においては、支持部材20の円形
孔20aをスプール軸16に密着した状態で挿通するも
のとして説明し、かつ、図に示したが、本発明において
は、支持部材20の円形孔20aとスプール軸16との
関係は、前記スプール軸16と回転軸筒13との間隙C
よりも小さな間隙が残されるものであってもよい。低圧
力が加わる程度に密着(接触)している程度の方が懸架
状態が安定するので、ガタ付きを有効に抑制し、異音の
発生がなくなる。
孔20aをスプール軸16に密着した状態で挿通するも
のとして説明し、かつ、図に示したが、本発明において
は、支持部材20の円形孔20aとスプール軸16との
関係は、前記スプール軸16と回転軸筒13との間隙C
よりも小さな間隙が残されるものであってもよい。低圧
力が加わる程度に密着(接触)している程度の方が懸架
状態が安定するので、ガタ付きを有効に抑制し、異音の
発生がなくなる。
【0020】(第2の実施の形態)前記第1の実施の形
態においては、円形孔20aでスプール軸16を支持す
るものとし、開口部20fを径方向の略中央部に形成す
るものとしたが、第2の実施の形態においては、図6及
び図7に示すように、スプール軸16を支持する支持孔
30aとポンピングロス解消用の開口30bを連通状態
としておくものである。すなわち、スプール軸16を周
方向に一定の間隔をおいて支持するものとする。スプー
ルの軸周の全周にわたって支持するものに比べ、前後方
向への移動に際して、摺動抵抗が小さくなる。
態においては、円形孔20aでスプール軸16を支持す
るものとし、開口部20fを径方向の略中央部に形成す
るものとしたが、第2の実施の形態においては、図6及
び図7に示すように、スプール軸16を支持する支持孔
30aとポンピングロス解消用の開口30bを連通状態
としておくものである。すなわち、スプール軸16を周
方向に一定の間隔をおいて支持するものとする。スプー
ルの軸周の全周にわたって支持するものに比べ、前後方
向への移動に際して、摺動抵抗が小さくなる。
【0021】(第3の実施の形態)前記第1及び第2の
実施の形態においては、支持部材20,30を回転軸筒
13とロータ15との締結用ナット18に装着するもの
としたが、第3の実施の形態は、図8〜図10に示すよ
うに、支持部材40を回転軸筒13Aの内周側に装着し
たものである。即ち、回転軸筒13A内周に周方向に環
状溝を形成し、この環状溝に支持部材40の外周を嵌合
して装着するものである。この第3の実施の形態におけ
る支持部材40は、第2の実施の形態と同様に、スプー
ル軸支持孔40aとポンピングロス解消用開口40bが
連続して形成されている。即ち、スプール軸16を周方
向に一定の間隔をおいて支持している。
実施の形態においては、支持部材20,30を回転軸筒
13とロータ15との締結用ナット18に装着するもの
としたが、第3の実施の形態は、図8〜図10に示すよ
うに、支持部材40を回転軸筒13Aの内周側に装着し
たものである。即ち、回転軸筒13A内周に周方向に環
状溝を形成し、この環状溝に支持部材40の外周を嵌合
して装着するものである。この第3の実施の形態におけ
る支持部材40は、第2の実施の形態と同様に、スプー
ル軸支持孔40aとポンピングロス解消用開口40bが
連続して形成されている。即ち、スプール軸16を周方
向に一定の間隔をおいて支持している。
【0022】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、第3の実施の形態と逆に、スプール軸16A自身に
支持部材50を装着したものである。即ち、スプール軸
16Aの先端部の周囲に環状溝を形成し、ここに支持部
材50の挿通用開口部50aを嵌合して装着する。この
場合には、支持部材50の外周が回転軸筒13の内周に
接触するものであることから、回転軸筒13の回転摩擦
を軽減するため、ポンピングロス解消用の開口50bを
外周に所定の間隔をおいて形成しておき、支持部材50
の全体的形状をスター形としておく。このようにスター
形として回転軸筒13の内周面への接触部50cを小さ
くすることにより、回転軸筒13の回転時の摩擦抵抗を
軽減する。
は、第3の実施の形態と逆に、スプール軸16A自身に
支持部材50を装着したものである。即ち、スプール軸
16Aの先端部の周囲に環状溝を形成し、ここに支持部
材50の挿通用開口部50aを嵌合して装着する。この
場合には、支持部材50の外周が回転軸筒13の内周に
接触するものであることから、回転軸筒13の回転摩擦
を軽減するため、ポンピングロス解消用の開口50bを
外周に所定の間隔をおいて形成しておき、支持部材50
の全体的形状をスター形としておく。このようにスター
形として回転軸筒13の内周面への接触部50cを小さ
くすることにより、回転軸筒13の回転時の摩擦抵抗を
軽減する。
【0023】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は、前記第1および第2の実施の形態の変形例であり、
図14及び図15に示すように、回転軸筒13の先端に
螺合されるナット18Bと回転軸筒13先端面との間に
支持部材60を介装させ、ナット18Bと回転軸筒13
先端面とで挟持させるものである。図示において参照番
号60aは支持部材60のスプール軸16への支持接触
部であり、60bはポンピングロス解消用の開口であ
る。
は、前記第1および第2の実施の形態の変形例であり、
図14及び図15に示すように、回転軸筒13の先端に
螺合されるナット18Bと回転軸筒13先端面との間に
支持部材60を介装させ、ナット18Bと回転軸筒13
先端面とで挟持させるものである。図示において参照番
号60aは支持部材60のスプール軸16への支持接触
部であり、60bはポンピングロス解消用の開口であ
る。
【0024】(第6の実施の形態)第6の実施の形態
は、回転軸筒13の先端に支持部材70を装着するもの
である。即ち、ナット18Cはロータ15を締結した状
態のとき、回転軸筒13先端がナット18Cより露出す
るように設計し、該回転軸筒13先端の外周に支持部材
70装着用の環状溝を形成しておく。そして、ここに支
持部材の係合部70aを係合させる。図示において参照
番号70bは支持部材70のスプール軸16への支持接
触部であり70cはポンピングロス解消用の開口である
は、回転軸筒13の先端に支持部材70を装着するもの
である。即ち、ナット18Cはロータ15を締結した状
態のとき、回転軸筒13先端がナット18Cより露出す
るように設計し、該回転軸筒13先端の外周に支持部材
70装着用の環状溝を形成しておく。そして、ここに支
持部材の係合部70aを係合させる。図示において参照
番号70bは支持部材70のスプール軸16への支持接
触部であり70cはポンピングロス解消用の開口である
【0025】(第7の実施の形態)第7の実施の形態
は、図18及び図19に示すように、回転軸筒13とロ
ータ15をナットで締結した後、ナット18Dの緩み止
めのため、該ナットを押圧した状態でロータに締結する
緩み止め部材をスプール軸16の支持部材とするもので
ある。この緩み止め部材23も前記した各支持部材と同
様のゴムの他、テフロンやナイロンなどの合成樹脂から
成型されている。図示においては、ポンピングロス解消
用の開口を形成していないものを示したが、この第7の
実施の形態においても、前記実施の形態と同様にこのよ
うな開口を形成しておいても良い。
は、図18及び図19に示すように、回転軸筒13とロ
ータ15をナットで締結した後、ナット18Dの緩み止
めのため、該ナットを押圧した状態でロータに締結する
緩み止め部材をスプール軸16の支持部材とするもので
ある。この緩み止め部材23も前記した各支持部材と同
様のゴムの他、テフロンやナイロンなどの合成樹脂から
成型されている。図示においては、ポンピングロス解消
用の開口を形成していないものを示したが、この第7の
実施の形態においても、前記実施の形態と同様にこのよ
うな開口を形成しておいても良い。
【0026】上記各実施の形態においては、支持部材を
一つ設けるものとして説明したが、本発明においては、
これに限定されるものではなく、軸方向に複数設けるも
のであっても良い。また、この場合には各実施の形態を
何れかを組み合わせて構成することも可能である。
一つ設けるものとして説明したが、本発明においては、
これに限定されるものではなく、軸方向に複数設けるも
のであっても良い。また、この場合には各実施の形態を
何れかを組み合わせて構成することも可能である。
【0027】
【発明の効果】前記したように、本発明によれば、スプ
ール軸と回転軸筒との間に間隙を残すように挿通し、か
つ、この状態でスプール軸が回転軸筒との同心状態を維
持させるように支持部材にて支持してスプール軸と回転
軸筒との間の抵抗の軽減と摩耗を防止しながら、スプー
ル軸のガタ付きを防止できる。しかも、支持部材がガタ
付きを吸収し、異音の発生もないので、精密感の高いス
ピニングリールとなり、快適な釣りを楽しむことができ
る。
ール軸と回転軸筒との間に間隙を残すように挿通し、か
つ、この状態でスプール軸が回転軸筒との同心状態を維
持させるように支持部材にて支持してスプール軸と回転
軸筒との間の抵抗の軽減と摩耗を防止しながら、スプー
ル軸のガタ付きを防止できる。しかも、支持部材がガタ
付きを吸収し、異音の発生もないので、精密感の高いス
ピニングリールとなり、快適な釣りを楽しむことができ
る。
【0028】また、軽い仕掛を用いているときのよう
に、釣糸に掛かる張力が少なくても、スプール軸が回転
軸筒と同心状態を維持するように懸架支持されているの
で、スプール重量によってスプール軸が振り回され回転
軸筒と干渉して異音が発生することがない。
に、釣糸に掛かる張力が少なくても、スプール軸が回転
軸筒と同心状態を維持するように懸架支持されているの
で、スプール重量によってスプール軸が振り回され回転
軸筒と干渉して異音が発生することがない。
【0029】また、上記支持部材にポンピングロス解消
用の開口を形成しておけば、リール本体の内外を空気が
通過し易くなり、圧力変化に起因する駆動ロスを軽減で
きる。
用の開口を形成しておけば、リール本体の内外を空気が
通過し易くなり、圧力変化に起因する駆動ロスを軽減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールを示した一部断面側面図である。
ングリールを示した一部断面側面図である。
【図2】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの拡大側面断面図である。
ルの要部周りの拡大側面断面図である。
【図3】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの更なる拡大した側面断面図である。
ルの要部周りの更なる拡大した側面断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの分解状態を示した斜視図である。
ルの要部周りの分解状態を示した斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールを示した要部周りの拡大側面断面図である。
ングリールを示した要部周りの拡大側面断面図である。
【図7】図6におけるC−C断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図9】図8におけるD−D断面図である。
【図10】第3の実施の形態に用いる支持部材を示した
正面断面図である。
正面断面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図12】図11におけるE−E断面図である。
【図13】第4の実施の形態に用いる支持部材を示した
正面断面図である。
正面断面図である。
【図14】本発明の第5の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図15】図14におけるF−F断面図である。
【図16】本発明の第6の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図17】図16におけるG−G断面図である。
【図18】本発明の第7の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図19】図18におけるH−H断面図である
10 リール本体 13 回転軸筒 15 ロータ 16 スプール軸 18 ナット 20,30,40,50,60,70 支持部材
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日(1999.4.1
9)
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 魚釣用スピニングリール
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用スピニングリ
ールに関し、特に、ロータ回転軸筒部におけるスプール
軸の支持構造に関するものである。
ールに関し、特に、ロータ回転軸筒部におけるスプール
軸の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用スピニングリールはハンド
ル回転で駆動される回転軸筒およびこれに接続されたロ
ータの回転で、リール本体に支持されたスプールに釣糸
を巻き付ける構成である。
ル回転で駆動される回転軸筒およびこれに接続されたロ
ータの回転で、リール本体に支持されたスプールに釣糸
を巻き付ける構成である。
【0003】ところで、前記スプールはスプール軸前方
に取り付けられ、該スプール軸は後端側においてオシレ
ート機構にリンクされて前後動自在に構成されるととも
に、ロータを一体に接続した回転軸筒内に挿通されると
ともに、該回転軸筒で軸支されている。
に取り付けられ、該スプール軸は後端側においてオシレ
ート機構にリンクされて前後動自在に構成されるととも
に、ロータを一体に接続した回転軸筒内に挿通されると
ともに、該回転軸筒で軸支されている。
【0004】このスプール軸は前記回転軸筒に対して相
互の接触摩擦により周方向及び軸長方向の抵抗を受ける
ため、スプール軸と回転軸筒との間には一定の間隙をも
たせて軸支することで前記抵抗を軽減せしめるととも
に、前記挿通部におけるスプール軸と回転軸筒の摩耗を
防止している。
互の接触摩擦により周方向及び軸長方向の抵抗を受ける
ため、スプール軸と回転軸筒との間には一定の間隙をも
たせて軸支することで前記抵抗を軽減せしめるととも
に、前記挿通部におけるスプール軸と回転軸筒の摩耗を
防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、スプール軸と回転軸筒との間に間隙を残している
と、スプール軸と回転軸筒間にガタ付きを生じさせ、巻
き取り時に不快な振動となって釣人に伝達され、精密感
に欠けるリールとなる。
うに、スプール軸と回転軸筒との間に間隙を残している
と、スプール軸と回転軸筒間にガタ付きを生じさせ、巻
き取り時に不快な振動となって釣人に伝達され、精密感
に欠けるリールとなる。
【0006】また、このようなガタ付きに起因する釣糸
投擲時のスプール振動が発生し、スプール軸と回転軸筒
とが相互に接触して異音が発生する。また、軽い仕掛け
を用いているときのように、釣糸に掛かる張力が少ない
とき、スプール重量によってスプール軸が振り回され回
転軸筒と干渉して異音を発生するなどの不具合があっる
という課題を残している。
投擲時のスプール振動が発生し、スプール軸と回転軸筒
とが相互に接触して異音が発生する。また、軽い仕掛け
を用いているときのように、釣糸に掛かる張力が少ない
とき、スプール重量によってスプール軸が振り回され回
転軸筒と干渉して異音を発生するなどの不具合があっる
という課題を残している。
【0007】本発明は、前記従来技術の課題に着目して
提案されたもので、スプールと回転軸筒間のガタ付きを
抑制し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニン
グリールを提供することを目的とする。
提案されたもので、スプールと回転軸筒間のガタ付きを
抑制し、不快な振動や異音の発生のない魚釣用スピニン
グリールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、リール本体に
回転自在に支持されたハンドルと、該リール本体に対し
て回転可能に支持された回転軸筒と、該回転軸筒内を貫
通して前端に釣糸を巻回保持するスプールが設けられる
とともに、後端に前記スプールを前後動させるオシレー
ト機構の摺動子が設けられたスプール軸を有し、該回転
軸筒に対して回り止め嵌合されたロータの回転により該
スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにお
いて、前記スプール軸または回転軸筒の少なくとも一方
に、該スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制す
る支持部材を少なくとも一つ設けることを特徴とする。
回転自在に支持されたハンドルと、該リール本体に対し
て回転可能に支持された回転軸筒と、該回転軸筒内を貫
通して前端に釣糸を巻回保持するスプールが設けられる
とともに、後端に前記スプールを前後動させるオシレー
ト機構の摺動子が設けられたスプール軸を有し、該回転
軸筒に対して回り止め嵌合されたロータの回転により該
スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにお
いて、前記スプール軸または回転軸筒の少なくとも一方
に、該スプール軸の回転軸筒内の径方向の位置を規制す
る支持部材を少なくとも一つ設けることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記支持部材が合成樹脂
またはゴムなどの弾性材料で形成することを特徴とす
る。
またはゴムなどの弾性材料で形成することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明は、前記支持部材に、リール
本体の内外を連通させる開口部を形成することを特徴と
する。
本体の内外を連通させる開口部を形成することを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】なお、以下の記載においては、説明の便宜
上、特にことわりのない限りにおいて、竿先側に向く側
を先端側と云い、竿尻側に向く側を後端側と云う。
上、特にことわりのない限りにおいて、竿先側に向く側
を先端側と云い、竿尻側に向く側を後端側と云う。
【0013】(第1の実施の形態)図1〜図5に第1の
実施の形態を示す。本発明の第1の実施形態における魚
釣用スピニングリールは、図1に示すように、ハンドル
Hを操作することにより、リール本体10の内部に配設
された駆動ギヤ11を介してその回転を回転軸筒13に
伝達する。図1〜図3に示すように、この回転軸筒13
にはロータ15が接続されており、前記ハンドルHの巻
き取り操作により、該ロータ15を回転させる。回転軸
筒13内にはスプール軸16が遊挿されており、このス
プール軸16は公知のオシレート機構12を介して前後
に往復動してスプール17を前後動させる。 回転軸筒
13とスプール軸16との間には、図3から最も良く分
かるように、間隙Iが残るようになっており、これによ
り回転軸13のスムースな回転を確保する。
実施の形態を示す。本発明の第1の実施形態における魚
釣用スピニングリールは、図1に示すように、ハンドル
Hを操作することにより、リール本体10の内部に配設
された駆動ギヤ11を介してその回転を回転軸筒13に
伝達する。図1〜図3に示すように、この回転軸筒13
にはロータ15が接続されており、前記ハンドルHの巻
き取り操作により、該ロータ15を回転させる。回転軸
筒13内にはスプール軸16が遊挿されており、このス
プール軸16は公知のオシレート機構12を介して前後
に往復動してスプール17を前後動させる。 回転軸筒
13とスプール軸16との間には、図3から最も良く分
かるように、間隙Iが残るようになっており、これによ
り回転軸13のスムースな回転を確保する。
【0014】また、本発明の第1実施形態においては、
回転軸筒13の先端側において、ナット18を回転軸筒
13の先端に螺合し、ナット18でもってロータ15を
回転軸筒13に締結する形式のものであり、このナット
18には前記スプール軸16を支持する支持部材20が
装着されている。
回転軸筒13の先端側において、ナット18を回転軸筒
13の先端に螺合し、ナット18でもってロータ15を
回転軸筒13に締結する形式のものであり、このナット
18には前記スプール軸16を支持する支持部材20が
装着されている。
【0015】ナット18の本体18aの先端面には、リ
ング状の突出部18bが一体的に形成されており、該突
出部18bと本体18aとの間には突出部18bの直径
より小さくなった係合溝18cが形成されている。この
係合溝18cには後述する支持部材20の係合部18b
が係合される。
ング状の突出部18bが一体的に形成されており、該突
出部18bと本体18aとの間には突出部18bの直径
より小さくなった係合溝18cが形成されている。この
係合溝18cには後述する支持部材20の係合部18b
が係合される。
【0016】支持部材20は図4及び図5から最も良く
分かるように、肉厚状の円盤形をしており、中心位置に
はスプール軸16に同心状に挿嵌される円形孔20aが
形成されている。支持部材20の後端側の周縁部は後端
側に向けて突出するフランジ部20bが形成されてお
り、このフランジ部20bの内周側には、前記ナット1
8の突出部18に係合する係合凹部20cが形成されて
いる。この係合凹部20cにより、フランジ部20bの
後端側にはナット18の係合溝18cに係合するリング
状の突起係合部20dが形成される。なお、図4及び図
5において、参照番号20fは肉厚方向に貫通した開口
部であり、リール本体10内・外部の空気を連通状態と
して、摺動時(B方向)のポンピングロスを解消し、動
きを軽くするためのものである。従って、図示において
はこの開口部20fを円周方向に分割して円弧状とした
が、開口部20fの形状や数はこれに限定されるもので
はなく、自由に設計できるものである。
分かるように、肉厚状の円盤形をしており、中心位置に
はスプール軸16に同心状に挿嵌される円形孔20aが
形成されている。支持部材20の後端側の周縁部は後端
側に向けて突出するフランジ部20bが形成されてお
り、このフランジ部20bの内周側には、前記ナット1
8の突出部18に係合する係合凹部20cが形成されて
いる。この係合凹部20cにより、フランジ部20bの
後端側にはナット18の係合溝18cに係合するリング
状の突起係合部20dが形成される。なお、図4及び図
5において、参照番号20fは肉厚方向に貫通した開口
部であり、リール本体10内・外部の空気を連通状態と
して、摺動時(B方向)のポンピングロスを解消し、動
きを軽くするためのものである。従って、図示において
はこの開口部20fを円周方向に分割して円弧状とした
が、開口部20fの形状や数はこれに限定されるもので
はなく、自由に設計できるものである。
【0017】上記支持部材20を円形孔20aにスプー
ル軸16を挿通した状態でナット18に装着すると、ス
プール軸16は支持部材20によって先端側が懸架状態
で支持され、スプール軸16が回転軸筒13内で径方向
への移動が規制され、糸巻き取り時や糸放出時において
回転軸筒13内の間隙C間でガタ付くことが防止され
る。又、開口部を設けることが好ましい実施例である
が、開口部の有無が支持部材としての作用を妨げるもの
ではないことは言うまでもない。
ル軸16を挿通した状態でナット18に装着すると、ス
プール軸16は支持部材20によって先端側が懸架状態
で支持され、スプール軸16が回転軸筒13内で径方向
への移動が規制され、糸巻き取り時や糸放出時において
回転軸筒13内の間隙C間でガタ付くことが防止され
る。又、開口部を設けることが好ましい実施例である
が、開口部の有無が支持部材としての作用を妨げるもの
ではないことは言うまでもない。
【0018】ここで用いられる支持部材20の材料とし
ては、例えば、ゴム、テフロン、ナイロン、ポリエチレ
ン等の樹脂材料が用いられる。この場合、弾性材料を用
いると、スプール軸16が撓んで、回転軸筒13と接触
しそうになっても、該支持部材20がスプール軸16の
振動を吸収するので、スプール軸16が径方向にガタ付
いてスプール軸16と回転軸筒13が接触して異音が発
生することが防止されるものとなる。
ては、例えば、ゴム、テフロン、ナイロン、ポリエチレ
ン等の樹脂材料が用いられる。この場合、弾性材料を用
いると、スプール軸16が撓んで、回転軸筒13と接触
しそうになっても、該支持部材20がスプール軸16の
振動を吸収するので、スプール軸16が径方向にガタ付
いてスプール軸16と回転軸筒13が接触して異音が発
生することが防止されるものとなる。
【0019】上記説明においては、支持部材20の円形
孔20aをスプール軸16に密着した状態で挿通するも
のとして説明し、かつ、図に示したが、本発明において
は、支持部材20の円形孔20aとスプール軸16との
関係は、前記スプール軸16と回転軸筒13との間隙C
よりも小さな間隙が残されるものであってもよい。低圧
力が加わる程度に密着(接触)している程度の方が懸架
状態が安定するので、ガタ付きを有効に抑制し、異音の
発生がなくなる。
孔20aをスプール軸16に密着した状態で挿通するも
のとして説明し、かつ、図に示したが、本発明において
は、支持部材20の円形孔20aとスプール軸16との
関係は、前記スプール軸16と回転軸筒13との間隙C
よりも小さな間隙が残されるものであってもよい。低圧
力が加わる程度に密着(接触)している程度の方が懸架
状態が安定するので、ガタ付きを有効に抑制し、異音の
発生がなくなる。
【0020】(第2の実施の形態)前記第1の実施の形
態においては、円形孔20aでスプール軸16を支持す
るものとし、開口部20fを径方向の略中央部に形成す
るものとしたが、第2の実施の形態においては、図6及
び図7に示すように、スプール軸16を支持する支持孔
30aとポンピングロス解消用の開口30bを連通状態
としておくものである。すなわち、スプール軸16を周
方向に一定の間隔をおいて支持するものとする。スプー
ルの軸周の全周にわたって支持するものに比べ、前後方
向への移動に際して、摺動抵抗が小さくなる。
態においては、円形孔20aでスプール軸16を支持す
るものとし、開口部20fを径方向の略中央部に形成す
るものとしたが、第2の実施の形態においては、図6及
び図7に示すように、スプール軸16を支持する支持孔
30aとポンピングロス解消用の開口30bを連通状態
としておくものである。すなわち、スプール軸16を周
方向に一定の間隔をおいて支持するものとする。スプー
ルの軸周の全周にわたって支持するものに比べ、前後方
向への移動に際して、摺動抵抗が小さくなる。
【0021】(第3の実施の形態)前記第1及び第2の
実施の形態においては、支持部材20,30を回転軸筒
13とロータ15との締結用ナット18に装着するもの
としたが、第3の実施の形態は、図8〜図10に示すよ
うに、支持部材40を回転軸筒13Aの内周側に装着し
たものである。即ち、回転軸筒13A内周に周方向に環
状溝を形成し、この環状溝に支持部材40の外周を嵌合
して装着するものである。この第3の実施の形態におけ
る支持部材40は、第2の実施の形態と同様に、スプー
ル軸支持孔40aとポンピングロス解消用開口40bが
連続して形成されている。即ち、スプール軸16を周方
向に一定の間隔をおいて支持している。
実施の形態においては、支持部材20,30を回転軸筒
13とロータ15との締結用ナット18に装着するもの
としたが、第3の実施の形態は、図8〜図10に示すよ
うに、支持部材40を回転軸筒13Aの内周側に装着し
たものである。即ち、回転軸筒13A内周に周方向に環
状溝を形成し、この環状溝に支持部材40の外周を嵌合
して装着するものである。この第3の実施の形態におけ
る支持部材40は、第2の実施の形態と同様に、スプー
ル軸支持孔40aとポンピングロス解消用開口40bが
連続して形成されている。即ち、スプール軸16を周方
向に一定の間隔をおいて支持している。
【0022】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、第3の実施の形態と逆に、スプール軸16A自身に
支持部材50を装着したものである。即ち、スプール軸
16Aの先端部の周囲に環状溝を形成し、ここに支持部
材50の挿通用開口部50aを嵌合して装着する。この
場合には、支持部材50の外周が回転軸筒13の内周に
接触するものであることから、回転軸筒13の回転摩擦
を軽減するため、ポンピングロス解消用の開口50bを
外周に所定の間隔をおいて形成しておき、支持部材50
の全体的形状をスター形としておく。このようにスター
形として回転軸筒13の内周面への接触部50cを小さ
くすることにより、回転軸筒13の回転時の摩擦抵抗を
軽減する。
は、第3の実施の形態と逆に、スプール軸16A自身に
支持部材50を装着したものである。即ち、スプール軸
16Aの先端部の周囲に環状溝を形成し、ここに支持部
材50の挿通用開口部50aを嵌合して装着する。この
場合には、支持部材50の外周が回転軸筒13の内周に
接触するものであることから、回転軸筒13の回転摩擦
を軽減するため、ポンピングロス解消用の開口50bを
外周に所定の間隔をおいて形成しておき、支持部材50
の全体的形状をスター形としておく。このようにスター
形として回転軸筒13の内周面への接触部50cを小さ
くすることにより、回転軸筒13の回転時の摩擦抵抗を
軽減する。
【0023】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は、前記第1および第2の実施の形態の変形例であり、
図14及び図15に示すように、回転軸筒13の先端に
螺合されるナット18Bと回転軸筒13先端面との間に
支持部材60を介装させ、ナット18Bと回転軸筒13
先端面とで挟持させるものである。図示において参照番
号60aは支持部材60のスプール軸16への支持接触
部であり、60bはポンピングロス解消用の開口であ
る。
は、前記第1および第2の実施の形態の変形例であり、
図14及び図15に示すように、回転軸筒13の先端に
螺合されるナット18Bと回転軸筒13先端面との間に
支持部材60を介装させ、ナット18Bと回転軸筒13
先端面とで挟持させるものである。図示において参照番
号60aは支持部材60のスプール軸16への支持接触
部であり、60bはポンピングロス解消用の開口であ
る。
【0024】(第6の実施の形態)第6の実施の形態
は、回転軸筒13の先端に支持部材70を装着するもの
である。即ち、ナット18Cはロータ15を締結した状
態のとき、回転軸筒13先端がナット18Cより露出す
るように設計し、該回転軸筒13先端の外周に支持部材
70装着用の環状溝を形成しておく。そして、ここに支
持部材の係合部70aを係合させる。図示において参照
番号70bは支持部材70のスプール軸16への支持接
触部であり70cはポンピングロス解消用の開口である
は、回転軸筒13の先端に支持部材70を装着するもの
である。即ち、ナット18Cはロータ15を締結した状
態のとき、回転軸筒13先端がナット18Cより露出す
るように設計し、該回転軸筒13先端の外周に支持部材
70装着用の環状溝を形成しておく。そして、ここに支
持部材の係合部70aを係合させる。図示において参照
番号70bは支持部材70のスプール軸16への支持接
触部であり70cはポンピングロス解消用の開口である
【0025】(第7の実施の形態)第7の実施の形態
は、図18及び図19に示すように、回転軸筒13とロ
ータ15をナットで締結した後、ナット18Dの緩み止
めのため、該ナットを押圧した状態でロータに締結する
緩み止め部材をスプール軸16の支持部材とするもので
ある。この緩み止め部材23も前記した各支持部材と同
様のゴムの他、テフロンやナイロンなどの合成樹脂から
成型されている。図示においては、ポンピングロス解消
用の開口を形成していないものを示したが、この第7の
実施の形態においても、前記実施の形態と同様にこのよ
うな開口を形成しておいても良い。
は、図18及び図19に示すように、回転軸筒13とロ
ータ15をナットで締結した後、ナット18Dの緩み止
めのため、該ナットを押圧した状態でロータに締結する
緩み止め部材をスプール軸16の支持部材とするもので
ある。この緩み止め部材23も前記した各支持部材と同
様のゴムの他、テフロンやナイロンなどの合成樹脂から
成型されている。図示においては、ポンピングロス解消
用の開口を形成していないものを示したが、この第7の
実施の形態においても、前記実施の形態と同様にこのよ
うな開口を形成しておいても良い。
【0026】上記各実施の形態においては、支持部材を
一つ設けるものとして説明したが、本発明においては、
これに限定されるものではなく、軸方向に複数設けるも
のであっても良い。また、この場合には各実施の形態を
何れかを組み合わせて構成することも可能である。
一つ設けるものとして説明したが、本発明においては、
これに限定されるものではなく、軸方向に複数設けるも
のであっても良い。また、この場合には各実施の形態を
何れかを組み合わせて構成することも可能である。
【0027】
【発明の効果】前記したように、本発明によれば、スプ
ール軸と回転軸筒との間に間隙を残すように挿通し、か
つ、この状態でスプール軸が回転軸筒との同心状態を維
持させるように支持部材にて支持してスプール軸と回転
軸筒との間の抵抗の軽減と摩耗を防止しながら、スプー
ル軸のガタ付きを防止できる。しかも、支持部材がガタ
付きを吸収し、異音の発生もないので、精密感の高いス
ピニングリールとなり、快適な釣りを楽しむことができ
る。
ール軸と回転軸筒との間に間隙を残すように挿通し、か
つ、この状態でスプール軸が回転軸筒との同心状態を維
持させるように支持部材にて支持してスプール軸と回転
軸筒との間の抵抗の軽減と摩耗を防止しながら、スプー
ル軸のガタ付きを防止できる。しかも、支持部材がガタ
付きを吸収し、異音の発生もないので、精密感の高いス
ピニングリールとなり、快適な釣りを楽しむことができ
る。
【0028】また、軽い仕掛を用いているときのよう
に、釣糸に掛かる張力が少なくても、スプール軸が回転
軸筒と同心状態を維持するように懸架支持されているの
で、スプール重量によってスプール軸が振り回され回転
軸筒と干渉して異音が発生することがない。
に、釣糸に掛かる張力が少なくても、スプール軸が回転
軸筒と同心状態を維持するように懸架支持されているの
で、スプール重量によってスプール軸が振り回され回転
軸筒と干渉して異音が発生することがない。
【0029】また、上記支持部材にポンピングロス解消
用の開口を形成しておけば、リール本体の内外を空気が
通過し易くなり、圧力変化に起因する駆動ロスを軽減で
きる。
用の開口を形成しておけば、リール本体の内外を空気が
通過し易くなり、圧力変化に起因する駆動ロスを軽減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールを示した一部断面側面図である。
ングリールを示した一部断面側面図である。
【図2】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの拡大側面断面図である。
ルの要部周りの拡大側面断面図である。
【図3】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの更なる拡大した側面断面図である。
ルの要部周りの更なる拡大した側面断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】第1の実施形態における魚釣用スピニングリー
ルの要部周りの分解状態を示した斜視図である。
ルの要部周りの分解状態を示した斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールを示した要部周りの拡大側面断面図である。
ングリールを示した要部周りの拡大側面断面図である。
【図7】図6におけるC−C断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における魚釣用スピニ
ングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図9】図8におけるD−D断面図である。
【図10】第3の実施の形態に用いる支持部材を示した
正面断面図である。
正面断面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図12】図11におけるE−E断面図である。
【図13】第4の実施の形態に用いる支持部材を示した
正面断面図である。
正面断面図である。
【図14】本発明の第5の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図15】図14におけるF−F断面図である。
【図16】本発明の第6の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図17】図16におけるG−G断面図である。
【図18】本発明の第7の実施形態における魚釣用スピ
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
ニングリールの要部周りの拡大側面断面図である。
【図19】図18におけるH−H断面図である
【符号の説明】 10 リール本体 13 回転軸筒 15 ロータ 16 スプール軸 18 ナット 20,30,40,50,60,70 支持部材
Claims (3)
- 【請求項1】リール本体に回転自在に支持されたハンド
ルと、該リール本体に対して回転可能に支持された回転
軸筒と、該回転軸筒内を貫通して前端に釣糸を巻回保持
するスプールが設けられるとともに、後端に前記スプー
ルを前後動させるオシレート機構の摺動子が設けられた
スプール軸を有し、該回転軸筒に対して回り止め嵌合さ
れたロータの回転により該スプールに釣糸を巻回する魚
釣用スピニングリールにおいて、前記スプール軸または
回転軸筒の少なくとも一方に、該スプール軸の回転軸筒
内での径方向の位置を規制する支持部材が少なくとも一
つ設けられていることを特徴とする魚釣用スピニングリ
ール。 - 【請求項2】前記支持部材が合成樹脂またはゴムなどの
弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に
記載の魚釣用スピニングリール。 - 【請求項3】前記支持部材に、リール本体の内外を連通
させる開口部を形成することを特徴とする請求項1また
は2に記載の魚釣用スピニングリール。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08858799A JP3522575B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000279067A true JP2000279067A (ja) | 2000-10-10 |
JP3522575B2 JP3522575B2 (ja) | 2004-04-26 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08858799A Expired - Fee Related JP3522575B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3522575B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021132556A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP08858799A patent/JP3522575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021132556A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
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