JP2000278470A - 画像形成装置とその管理システム - Google Patents

画像形成装置とその管理システム

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JP2000278470A
JP2000278470A JP11084541A JP8454199A JP2000278470A JP 2000278470 A JP2000278470 A JP 2000278470A JP 11084541 A JP11084541 A JP 11084541A JP 8454199 A JP8454199 A JP 8454199A JP 2000278470 A JP2000278470 A JP 2000278470A
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Japan
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image forming
data
forming apparatus
center
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Atsushi Tomita
篤 冨田
Naohiro Yonezu
直洋 米津
Ikunori Yamaguchi
郁準 山口
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置から収集される種々の情報に基
づいて、故障原因に対応する構成要素と故障の程度を容
易に把握できるようにする。 【解決手段】 収集したデータと画像形成装置の状態を
記述する結論との対応関係に基づき、及び収集したデー
タの程度と結論の程度を対応付ける情報を参照して、画
像形成装置の状態を記述する結論及びその程度を求め、
該求めた結論及びその程度と画像形成装置の各構成要素
の状態とを対応付ける情報を参照して、画像形成装置の
各構成要素の状態を求める画像形成装置とその管理シス
テム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置から
収集したデータに基づいて画像形成装置の状態を記述す
る種々の結論の程度(確信度)を各々求め、求めた確信
度に基づいて画像形成装置内の各構成要素の状態(故障
発生度)を求める装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の複写機から通信回線を介して送信
される様々な情報と、操作入力された複写機の各種デー
タとに基づいて、且つ、複写機の状態と該状態に対する
処置方法とが確信度により関連付けて記憶されている知
識ベースを参照して、該複写機の状態、処置方法、及び
確信度を演算し、演算結果を出力手段に出力する複写機
管理方式が知られている(特開平5−61283号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−61283
号公報に記載の方式では、故障の原因(結論)とその確
信度とが出力装置に表示されるにとどまる。このため、
故障原因に対応する複写機の構成要素とその故障の程度
を把握することが困難であった。
【0004】本発明は、画像形成装置から収集される種
々の情報に基づいて、故障原因に対応する構成要素を容
易に把握できるようにすること、及び、故障の程度を容
易に把握できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
形成動作に関連するデータを収集する収集手段と、画像
形成動作に関連するデータに基づいて求められる画像形
成装置の状態からその状態に至った原因ならびに各画像
形成要素毎の前記原因に対する確信度を演算する第1演
算手段と、前記第1演算手段により演算された複数個の
画像形成要素の確信度の和を演算する第2演算手段と、
第2演算手段で得られた確信度の和に応じて、各画像形
成要素毎の状態を求める手段と、を備えたことを特徴と
する画像形成装置である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に於いて、さ
らに、画像形成装置の模式図をディスプレイに表示する
模式図表示手段と、画像形成装置の各構成要素を、第2
の演算手段により求めた各構成要素の状態に応じて、前
記模式図内に表示する状態表示手段と、を有することを
特徴とする画像形成装置である。請求項3の発明は、請
求項2に於いて、ディスプレイが画像形成装置の操作パ
ネルに設けられている、ことを特徴とする画像形成装置
である。
【0007】請求項4の発明は、画像形成装置が中央管
理装置に通信手段により接続され、画像形成装置の画像
形成動作に関連する各種データを中央管理装置で収集す
る画像形成装置の管理システムに於いて、中央管理装置
は、画像形成動作に関連するデータに基づいて求められ
る画像形成装置の状態からその状態に至った原因ならび
に各画像形成要素毎の前記原因に対する確信度を演算す
る第1演算手段と、前記第1演算手段により演算された
複数個の画像形成要素の確信度の和を演算する第2演算
手段と、第2演算手段で得られた確信度の和に応じて、
各画像形成要素毎の状態を求める手段と、を備えたこと
を特徴とする画像形成装置の管理システムである。
【0008】請求項5の発明は、請求項4に於いて、中
央管理装置は、さらに、ディスプレイと、画像形成装置
の模式図をディスプレイに表示する模式図表示手段と、
画像形成装置の各構成要素を、第2の演算手段により求
めた各構成要素の状態に応じて、前記模式図内に表示す
る状態表示手段と、を有することを特徴とする画像形成
装置の管理システムである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、多数の複写機をセンターの
中央管理装置で管理するシステムに即して本発明の実施
の形態を説明する。
【0010】1.システムの構成. 1−1.システムの概要. まず、『複写機・データターミナル(DT)・通信回線
網・センター』から成る本システムの構成を説明する。
なお、本例では、通信回線網を介してセンターのコンピ
ュータによって多数の複写機を管理するシステムについ
て説明しているが、複写機以外の画像形成装置、例えば
プリンタ等を、LAN等を介して管理するシステムであ
ってもよい。
【0011】図1は本システムの構成の説明図であり、
図2及び図3は本システムの回路構成のブロック図であ
る。本システムは、ユーザー側の装置と、管理者である
センター側の装置と、これらを接続する通信回線網とか
ら構成される。本システムでは、多数のユーザー側の装
置を単一のセンターに接続可能であるが、説明を簡略化
するため、ここでは、1つのユーザー側の装置を例とし
て示す。
【0012】各ユーザー側には、複写機4と、該複写機
4に接続されて該複写機4の各種のデータを収集するデ
ータターミナル1とが設置されている。データターミナ
ル1は、通信端末装置としての機能を備えたモデム52
を内蔵している。センター側にはCPU91を搭載する
コンピュータ90が設置されている。コンピュータ90
には、ディスプレイ92やキーボード93等が接続され
ているとともに、通信端末装置としての機能を備えたモ
デム72が接続されている。ユーザー側のモデムとセン
ター側のモデムとは通信回線網を介して接続可能であ
り、接続は、ユーザー側から発呼する場合と、センター
側から発呼する場合とがある。
【0013】コンピュータ90は、データターミナル1
から送られて来る複写機4に関するデータに基づいて、
当該複写機4についての診断を行う。即ち、複写機4の
各種の状態を記述する各結論の確信度を演算し、各結論
の確信度に基づいて複写機4の各構成要素の故障発生度
を演算する。さらに、その結果を、ディスプレイ92上
の模式図(複写機4を示す模式図)上の当該箇所に表示
する。例えば、故障発生度が極めて高い構成要素は「赤
色」で、故障発生度が高い構成要素は「オレンジ色」
で、故障発生度が若干高い構成要素は「黄色」で、ま
た、故障発生度が低い構成要素は「無色」で、それぞれ
表示する。表示例を図20に示す。また、コンピュータ
90は、複写機4を管理するためのデータを集計する。
【0014】次に、複写機4、データターミナル1、セ
ンター側の装置について、順に説明する。
【0015】1−2.複写機4. 複写機4は、原稿画像を走査して複写画像を用紙上に形
成する装置である。複写機4では、画像形成プロセスに
影響する各種エレメントデータ(例:用紙搬送所要時
間,感光体ドラムの表面電位,現像剤中のトナー濃度,
感光体ドラムの露光量,現像バイアス電圧,感光体ドラ
ム上のトナー付着量,帯電チャージャのグリッド電圧
等)が、複写機4内の各所に配設されている各種のセン
サ群45によって検出され、CPU41に取り入れられ
て処理された後、シリアルI/F42及びシリアルI/
F12を介して、データターミナル1のCPU11へ送
信される。なお、上記の各種エレメントデータは、後述
するフローチャートの説明中では、エレメントデータx
i (i=1〜エレメントデータの項目数)として、抽象
的に表記される。
【0016】複写機4のCPU41では、また、センタ
ー側で計算される請求金額の基礎となるカウンタ(用紙
排出回数を示すトータルカウンタ,用紙サイズ別の使用
枚数を示す用紙サイズ別カウンタ)や、メインテナンス
上の目安となるカウンタ(各箇所毎のジャム回数を示す
箇所別ジャムカウンタ,各箇所毎のトラブル回数を示す
箇所別トラブルカウンタ,各部品毎の定期メンテナンス
実施の目安となるPMカウンタ)の各カウント値がそれ
ぞれ計数され、シリアルI/F42とシリアルI/F1
2を介して、データターミナル1のCPU11へ送信さ
れる。なお、PMカウンタは、各部品毎の使用回数を計
数するカウンタであり、そのカウント値は、例えば、部
品交換時期の目安とされる。
【0017】1−3.データターミナル1. データターミナル1は、複写機4からシリアルI/F4
2とシリアルI/F12を介して送信されて来るデータ
を受信し、所定の発信条件(発信フラグがオンにセット
される条件:詳細は後述)が満たされると、モデム52
を起動してセンター側との通信回線を接続し、複写機4
の管理用データ(前述のエレメントデ−タやカウントデ
−タ等)を、センターのCPU91へ送信する装置であ
る。
【0018】データターミナル1の制御CPU11に
は、制御プログラムの格納されたROM14、センター
の電話番号等のデータを格納するための不揮発性メモリ
16、バッテリーバックアップされた作業用のシステム
RAM15、バッテリーバックアップされた時計IC1
7が接続されている。
【0019】CPU11は、複写機4のCPU41から
シリアルI/F42とシリアルI/F12とを介して送
信されて来るデ−タを受信して所定の処理を実行する。
また、各種操作スイッチ(プッシュスイッチ21、4 個
のディップスイッチDIP・SW1〜DIP・SW4)
からの操作入力に応じて、所定の動作/モ−ドの設定等
を行う。
【0020】ディップスイッチDIP・SW4は初期設
定モードを設定するためのスイッチである。また、ディ
ップスイッチDIP・SW1はセンターの電話番号の入
力モードを、ディップスイッチDIP・SW2はデータ
ターミナル1の識別用のID番号(DTID)の入力モ
−ドを、ディップスイッチDIP・SW3はセンターの
識別用のID番号(センターID)の入力モードを、そ
れぞれ設定するためのスイッチである。また、プッシュ
スイッチ21は、初期設定発信等を指令するためのスイ
ッチである。
【0021】前記シリアルI/F12から、データター
ミナル1へ入力される8ビットデ−タb7 −b0 は、図
4(a)に示す構成を成す。即ち、用紙の排出を示す用
紙排出コ−ドは、ビットb0 の立下がりエッジ(1から
0への変化)で表され、ペーパージャムの発生を示すジ
ャムコ−ドは、ビットb7 =1、且つ、ビットb6 =0
で表される。また、各種トラブルの発生を示すトラブル
コードは、ビットb7 =1、且つ、ビットb6 =1で表
される。この8ビットデータは、周期的にデータターミ
ナル1に入力され、且つ、複写機4にペーパージャム又
はトラブルが発生したときにも入力される。
【0022】制御CPU11は、モデム52に対して、
センター側モデム72の呼出しを指令し得るように構成
されている。これにより、センター側モデム72との通
信回線を接続して、センター側のCPU91との通信を
行うことができる。データターミナル1のCPU11か
ら、通信回線を介してセンター側のCPU91へ送信さ
れるデ−タ(複写機4の管理用のデ−タ)の内容は、後
述するように、オンにセットされた発信フラグの種類に
よって定まる。
【0023】1−4.センター. センターは、多数のユーザー各々のデータターミナル1
に通信回線網を介してそれぞれ接続できるように、モデ
ム72に接続して構成されたコンピュータ装置である。
センターのCPU91により、多数のユ−ザ各々のデー
タターミナル1に対応する複写機4が、それぞれ状態を
診断されて、管理される。
【0024】例えば、或るデータターミナル1から、通
信回線網・モデム72・モデム72側の通信I/F(R
S232CI/F)71・CPU91側の通信I/F
(RS232CI/F)98を介して、CPU91にデ
ータ(エレメントデータ,カウントデータ等)が入力さ
れると、該データに基づき、当該データターミナル1に
接続されている複写機の状態が診断される。即ち、知識
ベースを参照して、当該複写機のトラブル原因や故障原
因と処置方法、及び、その確信度が演算され、例えば、
図20に示すようにしてディスプレイ92に表示され
る。また、診断の結果、複写機4の設定を変更する必要
がある、又は、複写機に所定の動作を実行させる必要が
あるとされた場合には、その旨のデータがデータターミ
ナル側へ送信される。また、月末には、上記のデータに
基づいて請求金額が計算され、請求書がプリントアウト
される。
【0025】2.動作の説明 以下、フローチャートを参照して本システムの動作を説
明する。ここで、『オンエッジ』と『オフエッジ』とい
う用語を定義する。本明細書では、スイッチ,センサ,
信号等の状態が、オフ状態からオン状態へ変化したとき
の状態変化を『オンエッジ』と呼ぶ。また、スイッチ,
センサ,信号等の状態が、オフ状態からオン状態に変化
したときの状態変化を『オンエッジ』と呼ぶ。
【0026】2−1.複写機4での処理. 複写機4のCPU41での処理を、図4(b)のフロー
チャートに即して説明する。CPU41では電源の投入
等により処理が開始される。まず、メモリのクリアや、
標準モードの設定等の初期設定が行われた後(ステップ
S41)、ステップS43とステップS45の処理が、
トラブルが発生しない限り(S47でNOの場合)、繰
り返して実行される。
【0027】ステップS43は、各種の入力信号に関す
る受付け処理を一括して示すステップである。入力信号
とは、例えば、複写機の操作パネル40上に配設されて
いるキースイッチ群、複写機内の各所に配設されている
センサー群45からの入力信号等である。ステップS4
5は、複写動作等に必要な処理を一括して示すステップ
である。例えば、給紙制御、走査制御、感光体ドラム制
御、現像器制御等の各種作動部群44の制御である。
【0028】搬送不良(JAM)や機械の制御・動作不
良等のトラブルが発生すると(S47でYESの場
合)、発生したトラブルに対応する信号がCPU11へ
送信される(S49)。さらに、オペレータ等によりト
ラブルリセットスイッチ49が操作されると(S51で
YESの場合)、トラブルリセット信号がCPU11へ
送信される(S53)。これにより、CPU11では後
述の処理が実行される。
【0029】2−2.データターミナル1での処理. データターミナル1のCPU11での処理を、図5〜図
11のフローチヤートに即して説明する。 2−2−1.メインルーチン. まず、図5のメインルーチンに基づき、処理の概略を説
明する。
【0030】CPU11では、電源の投入によって処理
がスタートされる。初期設定モードが設定されている場
合(S11でYESの場合)は、初期設定処理(S1
3)が実行された後、複写機のCPU41へコピー許可
信号が送信される(S15)。初期設定モードが設定さ
れていない場合(S11でNOの場合)は、直ちにコピ
ー許可信号が送信される(S15)。
【0031】コピー許可信号が送信された後は、ステッ
プS17〜S31の処理が繰り返して実行される。各サ
ブルーチンでは、おおよそ下記の処理が実行される。
【0032】*初期設定(S13) データターミナル1での処理の開始時点において、ディ
ップスイッチDlP−SW4がON状態に設定されてい
る場合、即ち、初期設定モードが設定されている場合
(S11でYESの場合)に、初期設定処理が実行され
る。初期設定処理では、センターの電話番号、データタ
ーミナルのlD番号(DTlD)、センターのID番号
(センターlD)の設定、及び初期設定発信が行われ
る。
【0033】*データ受信(S17) CPU41から送信されてくる複写機の状態に関する各
種データの受信処理が行われる。データの内容は、用紙
排出コード、JAM/トラブルコード、JAM/トラブ
ルカウント値、用紙サイズ別カウント値、PMカウント
値、エレメントデータ値である。CPU11では、これ
らのデータについて、常に最新の値が保持される。
【0034】*繁急発信判定(S19) 後述するように、トラブルデータ、トラブル回復データ
を、センター側へ送信すべきか否かの判定等が行われ
る。
【0035】*締日発信判定(S21) 所定の締日発信時刻になると、締日発信フラグがONに
セットされる。これにより、コピー料金の請求金額の計
算の基礎となるトータルカウント値と、用紙サイズ別カ
ウント値がセンターへ送信される。送信終了後には、セ
ンター側から、次回の締日発信日時データが返信され
る。
【0036】*定時発信判定(S23) 所定の定時発信時刻になると、定時発信フラグがONに
セットされる。これにより、前述の複写機の状態に関す
る各種データがセンターへ送信される。送信終了後に
は、センター側から、現在時刻データ、次回の定時発信
日時刻データが返信される。
【0037】*警告発信判定(S25) 後述するように、エレメントデータ、JAMカウンタの
カウント値、PMカウンタのカウント値が、それぞれ所
定の閾値と比較される。また、その比較結果に基づい
て、警告データ、警告解除データを、センターへ送信す
べきか否かの判定が行われる。
【0038】*ユーザー発信判定(S27) 初期設定モードでない場合において、プッシュスイッチ
21が押下されると、ユーザー発信フラグがONにセッ
トされる。これにより、前述の複写機の状態に関する各
種データがセンターへ送信される。
【0039】*PM発信判定(S29) 後述するように、部品交換により、そのカウント値が
“0”にクリアされたPMカウンタのクリア前のカウン
ト値が、センターへ送信される。
【0040】*架電処理(S31) 後述するように、何れかの発信フラグがONにセットさ
れると、モデム52が起動され、センター側との通信回
線の接続処理が実行される。通信回線の接続が完了する
と、センター側のCPU91とのデータ通信が実行され
る。
【0041】2−2−2.サブルーチン. 次に、各サブルーチンの詳細を、図6〜図11に即して
説明する。 2−2−2−1.緊急発信判定(図6). 本処理では、緊急発信と緊急回復発信が管理される。例
えば、トラブルフラグがOFFの状態で(Sl01でY
ESの場合)、複写機からのトラブルコードb6のオン
エッジが検出されると(S111でYESの場合)、ト
ラブルフラグと緊急発信フラグが、それぞれONにセッ
トされる(S113)。
【0042】また、トラブルフラグがONの状態で(S
l01でNOの場合)、複写機からの用紙排出コードb
0のオフエッジが検出されると(S121でYESの場
合)、トラブルフラグがOFFにリセットされ、緊急回
復発信フラグがONにセットされる(S123)。つま
り、複写機で用紙が排出された場合とは、トラブルが回
復した場合であるため、上記のように処理するのであ
る。
【0043】緊急発信フラグ、または、緊急回復発信フ
ラグがONにセットされると、架電処理(図10、図1
1)が実行され、センターのCPU91に対して、トラ
ブルデータ、または、トラブル回復データが送信され
る。
【0044】2−2−2−2.警告発信判定(図7〜図
8). 本処理では、警告発信と警告解除発信が管理される。ス
テツプS201〜S227は、エレメントデータの値が
固有の許容範囲を外れた場合に警告発信させ、許容範囲
に復帰した場合に警告解除発信させるための処理であ
る。
【0045】まず、エレメントデータの種別を示す項目
番号iに、初期値“1”がセットされる(S201)。
次に、ステップS211で、項目番号iで指定されるエ
レメントデータ(初回は、第1項目のエレメントデー
タ)に関する警告フラグが判定される。その結果、当該
エレメントデータの警告フラグがOFFであれば(S2
11でYESの場合)、該エレメントデータの値が、該
エレメントデータに固有の許容範囲内にあるか否か、換
言すれば、上限閾値iU以下、且つ、下限閾値iL以上
の範囲内にあるか否かが判定され、上記許容範囲を外れ
ている場合は(S213でYES、又はS215でYE
Sの場合)、該エレメントデータの警告フラグFiと、
警告発信フラグが、それぞれONにセットされる(S2
17)。これにより架電処理(図10、図11)が実行
され、センターに対して警告データが送信される。
【0046】一方、ステツプS211で、項目番号iで
指定されるエレメントデータの警告フラグがONの場合
は(S211でNOの場合)、該エレメントデータの値
が上記許容範囲内に復帰したか否がが判定され、復帰し
た場合は(S221でYES且つS223でYESの場
合)、該エレメントデータの警告フラグFiがOFFに
リセットされ、警告解除発信フラグがONにセットされ
る(S225)。これにより架電処理(図10、図1
1)が実行され、警告解除データがセンターへ送信され
る。以上の処理が、すべてのエレメントデータに関して
行われると(S227でYesの場合)、ステップS2
31以下の処理が実行される。
【0047】ステップS231〜S245は、JAMカ
ウンタおよびPMカウンタのカウント値が固有の閾値を
超えた場合に警告発信させ、閾値以下に復帰した場合に
警告解除発信させるための処理である。まず、JAMカ
ウンタとPMカウンタの種別を示す項目呑号mに、初期
値“i(エレメントデータの最終項目番号の値+1”が
セットされる(S231)。
【0048】次に、ステップS233で、項目番号mで
指定されるJAMカウンタ又はPMカウンタに関する警
告フラグが判定される。その結果、当該JAMカウンタ
又はPMカウンタの警告フラグがOFFであれば(S2
33でYESの場合)、カウント値が、当該カウンタに
固有の許容範囲内にあるか、即ち、閾値mを超えていな
いか否かが判定され、超えている場合は(S235でY
ESの場合)、当該カウンタの警告フラグFmと、警告
発信フラグがそれぞれONにセットされる(S23
7)。これにより架電処理(図10、図11)が実行さ
れ、センターのCPU91へ警告データが送信される。
【0049】一方、前記ステップS233で、項目番号
mで指定されるJAMカウンタ又はPMカウンタに関す
る警告フラグがONであれば(S233でNOの場
合)、カウント値が上記閾値以下に復帰したか否かが判
定され、復帰した場合は(S241でYESの場合)、
当該カウンタに関する警告フラグFmがOFFにリセッ
トされ、また、警告解除発信フラグがONにセットされ
る。これにより架竃処理(図10、図11)が実行さ
れ、センターのCPU91へ警告解除データが送信され
る。上記の処理が、すべてのJAMカウンタ及びPMカ
ウンタに関して行われると(S245でYESの場
合)、メインルーチンに戻る。以上のように、警告発信
と警告解除発信が管理される。
【0050】2−2−2−3.PM発信判定(図9). 本処理では、PM発信が管理される。まず、PMカウン
タの種別を示す項目番号iに初期値“1”がセットされ
る(S301)。次に、ステップS303〜S311の
処理が実行された後、iの値がインクリメントされて
(S313)、上記処理が繰り返される。すなわち、P
Mカウンタの種別を変えて上記処理が繰り返される。
【0051】ステップS303〜S311は、PMカウ
ンタがクリアされた場合に(S305でYES、且つ、
S307でYESの場合)、クリアされたPMカウンタ
のクリア直前のカウント値を保存して(ステップS30
9)、PM発信フラグをONにセットする(S311)
ための処理である。なお、PMカウンタは、該PMカウ
ンタに対応する部品を交換する際にサービスマンによっ
てクリアされる。PM発信フラグがONにセットされる
と(S311)、架電処理(図10、図11)が実行さ
れて、PMデータ(交換された部品の種別と交換直前の
カウント値)がセンターへ送信される。
【0052】2−2−2−4.架電処理(図10〜図1
1). 本処理は、何れかの発信フラグがONされたときに実行
される。本処理では、センターを呼び出して、センター
との通信回線の接続後に、オンされた発信フラグに対応
するデータを送信する処理が行われる。さらに、センタ
ー側CPU91とのデータ通信が行われる。
【0053】何れかの発信フラグがONにセツトされる
と(S401でYESの場合)、リダイアル待機中でな
いこと(S403でNOの場合)、センター側モデム7
2との通信回線が接続されていないこと(S405でN
Oの場合)、モデム52に対してセンター側モデム72
の呼び出しを指令した後の待機中でないこと(S407
でNOの場合)を条件として、モデム52に対して、セ
ンター側モデム72の呼び出しが指令される(ステップ
S409)。
【0054】上記ステップS409での処理の結果、例
えば、通信回線に併設されている電話器等が『使用中』
であり、センター側モデム72の呼び出しを実行できな
い場合には(S411でYESの場合)、リダイアル時
刻として一定時間後の時刻が設定される(S413)。
これにより、設定されたリダイアル時刻になるまで、前
記ステップS403での判定は“YES”となる。即
ち、ステップS409の処理は実行されない。なお、上
記リダイアル時刻になると、再びモデム52に対してセ
ンター側モデム72の呼び出しが指令される(S40
9)。
【0055】前記ステップS409の処理により、モデ
ム52から電話回線網にセンターの選択信号が送出され
た結果、センター側モデム72が『話し中(モデム72
との接続はなされても、CPU91からの応答が無い場
合を含む)』であると判定された場合も(S415でY
ESの場合)、上記と同様にしてリダイアル時刻が設定
され(S413)、設定されたリダイアル時刻になる
と、再び、上記ステップS409の処理が実行される。
【0056】前記ステップS409の処理によりモデム
52から通信回線網にセンターの選択信号が送出された
結果、センター側モデム72との通信回線が接続される
と(S405でYES)、モデム52のレディの待機後
(S421でYES)、ONにセットされた発信フラグ
に対応するデータが、センター側へ送信される(S42
5)。
【0057】センター側へ送信すべきデータが無くなる
と(S423でNO)、センター側から送信されてくる
データが受信される(S431,センターのデータ送信
処理については図14のS725参照)。受信されるデ
ータは、例えば、複写機の設定条件を変更させるための
命令(設定変更命令)、複写機の動作を要求する命令
(動作命令)、現在時刻、次回の定時発信日時刻、次回
の締日発信日時等である。なお、通信エラーが発生した
場合には、データの再送命令が受信される(図14のS
711参照)。
【0058】ステップS431で、設定変更命令又は動
作命令が受信された場合は、該命令に対応するコマンド
とパラメータが、シリアルI/F12とシリアルI/F
42を介してCPU41へ送信される(ステップS43
3)。複写機4側では、前述のように、図4(b)のス
テップS43において、上記のコマンドに対応する処理
が実行される。
【0059】センター側からのデータが受信された場合
において、当該データが、複写機4での処理を待機する
必要のあるデータであった場合には(S435でYE
S)、そのまま通信回線が保持される。複写繊4での処
理の終了を待機する必要のある場合とは、例えば、現像
器を動作させてトナー濃度を検出したい場合のように、
直ちに結果を得ることのできる場合である。この待機
後、複写機側から送信データが与えられると(S423
でYESの場合)、再び、センター側へデータが送信さ
れる(S425)。
【0060】複写機の処理を待機する必要が無い場合は
(S435でNO)、発信フラグがOFFにリセットさ
れて(S441)、通信回線が切断される(S44
3)。以上のように、架電処理に於いて、センターとの
通信が行われる。
【0061】2−3.センターでの処理. 次に、センターのコンピュータ90に搭載されているC
PU91での処理を、図12〜図20を参照して説明す
る。
【0062】2−3−1.ファンクションキー処理(図
12). 処理がスタートされると、CPU91は、まず、モデ
ム、プリンタ等の環境設定を実行する(S61)。その
後、CPU91は、F1〜F8の各ファンクションキー
からの入力(キーボードからのファンクションキー入力
でもよく、画面に表示されているファンクションボタン
のマウス等の入力でもよい)に応じて、下記のモードを
設定し、又は、下記の表示を行い、又は、下記の動作を
行う。
【0063】*F1キー操作(S63でYES). 機種登録の受付モードを設定する(S65)。即ち、機
種名,エレメントデータの項目数,各エレメントデータ
の名称,各エレメントデータの標準閾値,各カウントデ
ータの標準閾値等の新規登録を受け付ける。 *F2キー操作(S67でYES). ユーザマスターの登録受付モードを設定する(S6
9)。ユーザ名称,住所,電話番号,機種名,機番,定
時発信日時刻等のユーザデータの新規登録を受け付け
る。また、データターミナルのlD(DTlD)を自動
的に設定する。
【0064】*F3キー操作(S71でYES). トラブル状況を表示する(S73)。即ち、緊急発信を
行った複写機のユーザ情報(ユーザ名称,住所,電話番
号,機種名)とトラブルの発生日時等を、トラブルの内
容とともにディスプレイ92に表示する。なお、F3キ
ーの操作とは無関係に、ディスプレイ92の隅にはトラ
ブル件数が常時表示されている。 *F4キー操作(S75でYES). 警告状況を表示する(S77)。即ち、警告発信を行っ
た複写機のユーザ情報等を、警告の内容とともにディス
プレイ92に表示する。なお、F4キーの操作と無関係
に、ディスプレイ92の隅には警告件数が常時表示され
ている。 *F5キー操作(S79でYES). 未受信状況を表示する(S81)。即ち、所定の定時発
信時刻を過ぎても定時発信を行わない複写機のユーザー
情報をディスプレイ92に表示する。なお、F4キーの
操作とは無閥係に、ディスプレイ92の隅には未受信件
数が常時表示されている。 *F6キー操作(S83でYES). ユーザデータの表示モードを設定する(S85)。即
ち、任意のユーザが選択されると、該ユーザの情報をデ
ィスプレイ92に表示する。また、サブメニューが選択
されると、該ユーザの複写機の各種カウンタ(トータル
カウンタ,用紙サイズ別カウンタ,JAMカウンタ,ト
ラブルカウンタ,PMカウンタ)のカウント値とエレメ
ントデータを、月別又は項目別に表示する。
【0065】*F7キー操作(S87でYES). 請求書をプリントアウトする(ステップS89)。即
ち、コンピュータ90に接続されているプリンタを起動
し、トータルカウンタのカウント値と所定の計算式とに
基づいて算出したコピー請求金額をプリントアウトす
る。
【0066】*F8キー操作(S91でYES). 診断結果である複写機の各構成要素の故障発生度を、図
20に示すようにディスプレイ92に表示する(S9
3)。確信度を算出するための診断処理については図1
5〜図17を参照して後に詳述する。また、確信度に基
づいて故障発生度を算出して表示するための診断結果表
示処理については図19〜図20を参照して後に詳述す
る。
【0067】2−3−2.割込処理(図13〜図1
4). データターミナル側から送信されて来るデータは、割り
込みによりCPU91に取り込まれる。CPU91は、
このデータに所定の処理を施す(S50)。
【0068】データターミナルからの割り込みが発生す
ると、CPU91は、まず、DTlDとデータの受信処
理を実行する(S701)。また、通信エラーが発生し
た場合は(S703でYES)、当該データターミナル
に対してデータの再送を要求する(S711)。受信処
理が終了すると(S705でYES)、項目別・月別の
集計を行う(S721)。即ち、前記ステップS85
(図12)での表示用データを作成する。
【0069】ステップS723では、確信度を算出する
ための診断処理を実行する。この診断処理(S723)
については、後に、図15を参照して詳述する。
【0070】今回の通信が前記ステップS23(図5)
の定時発信に基づく場合は、次回の定時発信日時刻,締
日発信日時,及び現在時刻の各データを、当該データタ
ーミナルへ送信する(S725)。この送信に対して、
データターミナルから析り返してデータが送信されない
場合は(S727でNO)、通信回線の切断処理を実行
して(S731)、割込処理を終了する。データターミ
ナルから折り返してデータが送信されて来た場合は(S
727でYES)、ステップS701に戻り、上述の処
理を繰り返す。
【0071】2−3−3.診断処理(図15). 前記ステップS723の診断処理は、図16に例示する
ファジー推論に基づいて行われる。ファジー推論では、
ルールを構成する各条件のグレードを求め、求めた各条
件のグレードに基づいてルールの確信度を求める。ま
た、トラブルを記述する各ルールの確信度が求まると、
各ルールの確信度に基づいて当該トラブルの合成確信度
を求める。なお、図16には、2つのルールで記述さ
れ、且つ、各ルールの条件が2つであるトラブルに関し
て、その合成確信度をファジー推論に従って求める場合
の考え方が示されている。
【0072】まず、合成確信度の求め方を説明する。例
えば、ルール1とルール2で記述されるトラブルの合成
確信度Cを求める場合には、ルール1の確信度C1と、
ルール2の確信度C2を求め、これらから、合成確信度
Cを、
【数1】C=C1+C2−C1×C2・・・(1) として求める。3つのルール(ルール1〜ルール3)で
記述されるトラブルの場合であれば、上記(1)式に従
ってルール1とルール2の合成確信度C1-2 を求めた
後、この合成確信度C1-2 とルール3の確信度C3との
合成確信度を上記(1)式に従って求めればよい。即
ち、ルール1とルール2の合成確信度C1-2 を上記
(1)式のC1に代入するとともに、ルール3の確信度
C3を上記(1)式のC2に代入すればよい。4つ以上
のルールで記述されるトラブルの場合も、全く同様にし
て合成確信度を求めることができる。
【0073】次に、各ルールの確信度の求め方を説明す
る。確信度を求めたいルールの条件が2つ(条件1と条
件2)の場合は、条件1のメンバーシップ関数を参照し
て条件1に関する入力データを評価して条件1のグレー
ドを求め、条件2のメンバーシップ関数を参照して条件
2に関する入力データを評価して条件2のグレードを求
めた後、小さい方のグレードを当該ルールの結論のグレ
ードとし、この小さい方のグレードに当該ルールのルー
ル重みを乗算することで、当該ルールの確信度を求め
る。条件が3つ以上の場合も同様にして各条件のグレー
ドを各々求め、それら全てのグレードの中で最小のグレ
ードを当該ルールの結論のグレードとし、この最小のグ
レードに当該ルールのルール重みを乗算することで、当
該ルールの確信度を求めることができる。
【0074】次に、各条件のグレードの求め方を説明す
る。例えば、図17(a)のルール1の条件1「電源電
圧が正常」のグレードは、同図(b)左欄のメンバーシ
ップ関数「電源電圧が正常」に於いて、複写機の電源電
圧値を入力量として図16の破線の如く求める。ここ
で、複写機の電源電圧値は、データターミナルからの送
信データである。同様に、図17(a)のルール1の条
件2「給紙クラッチ動作時間が遅い」のグレードは、不
図示のメンバーシップ関数「給紙クラッチ動作時間が遅
い」に於いて、複写機の給紙クラッチ動作の所要時間を
入力量として図16の破線の如く求める。ここで、給紙
クラッチ動作の所要時間も、データターミナルからの送
信データである。一方、電源電圧値や給紙クラッチ動作
の所要時間とは異なり入力量を特定できない条件の場
合、例えば、図17(a)のルール5の条件1「画像が
うすい」の場合、そのグレードは、オペレータの入力操
作によりディスプレイ92に表示させた画像不良項目の
選択肢中から「画像がうすい」が選択された場合にグレ
ード“1”とし、「画像がうすい」が選択されない場合
にグレード“0”として求める。
【0075】以下、フローチャートに即して、結論番号
kの確信度C(k)を求める診断処理を説明する。ま
ず、確信度C(k)を“0”にクリアする(S75
1)。kは結論に対応する番号(結論番号)であり、
「k=n(i)」である。即ち、ルール番号iによって
定まる。
【0076】次に、ルール番号iに初期値“1”をセッ
トする(S753)。また、条件番号jに初期値“1”
をセットする(S761)。
【0077】ステップS763〜S767では、ルール
iについての条件1〜条件jの各グレードG(i,1)
〜G(i,j)が、j=1から昇順に算出される。即
ち、ルールiの条件jのグレードG(i,j)を算出す
る処理(S763)が、j=1から順に、j=ルールi
の条件数に達するまで、繰り返して実行される。
【0078】ルールiに関して、j=1からj=ルール
iの条件数までの各グレードが算出されると(S767
でYES)、算出したグレードG(i,1)〜G(i,
ルールiの条件数)に基づいて、ルールiの確信度C
(i)を算出する処理が実行される(S771)。
【0079】即ち、算出したグレードG(i,1)〜G
(i,ルールiの条件数)の中で最小のグレードをルー
ルiのグレードとし、そのグレードにルールiのルール
重みを乗算することによりルールiの確信度C(i)を
算出する処理が実行される(S771)。
【0080】ルールiの確信度C(i)が算出される
と、次に、ルール1からルールiまでの合成確信度Cを
算出する処理が実行される(S773)。即ち、ルール
1からルール(i−1)までの合成確信度と、ルールi
の確信度を、前述の(1)式を用いて合成する処理が実
行される。なお、初回はi=1であるため、合成確信度
Cには、ルール1の確信度がそのまま代入される。
【0081】ルール1からルールiまでの合成確信度が
算出されると、ルール番号iがインクリメントされ(S
775)、iがルール数以下であることを条件として
(S777でNO)、前記ステップS761へ戻る。こ
れにより、インクリメント後のルールiに関して上述の
処理が実行される。
【0082】また、ステップS761〜S777の処理
が繰り返されて、iが結論番号kのルール数を越えると
(S777でYES)、診断処理が終了される。診断処
理の終了直前にステップS773で算出された合成確信
度が、結論番号kの合成確信度C(k)を与える。な
お、図15の診断処理は、下記の故障発生度E(p)の
算出に必要な全ての結論番号について実行されるものと
する。
【0083】2−3−4.診断結果表示処理(図1
9). 診断結果表示処理では、構成要素番号pの故障発生度E
(p)が、構成要素番号pに属する全ての結論番号の合
成確信度C(k)を、
【数2】 E(p)=E(p)+C(k)−E(p)×C(k)・・・(2) に順に代入することによって求められる。
【0084】つまり、或る構成要素pの故障発生度E
(p)を求める場合には、該或る構成要素pに属する各
結論の合成確信度を図15の処理に従って各々求めた
後、それらの合成確信度を、上述の(2)式に順に代入
すればよい。
【0085】以下、フローチャートに即して、構成要素
pの故障発生度E(p)を求めて表示する診断結果表示
処理を説明する。
【0086】まず、故障発生度E(p)を“0”にクリ
アする(S801)。pは構成要素に対応する番号(構
成要素番号)であり、「p=n(k)」である。即ち、
結論番号kで定まる。複写機の構成要素と結論の関係を
図18に示す。例えば、構成要素「1段目給紙部」には
「一段目給紙クラッチ不良」と「一段目給紙ローラ」と
いう結論が属する。また、構成要素「感光体」には「感
光体寿命」と「感光体感度劣化」という結論が属する。
【0087】次に、結論番号kに初期値“1”をセット
する(S803)。次に、ステップS805〜S809
の処理が、k=1からk=結論数に達するまで、順に実
行される。まず、ステップS805では、結論1から結
論kまでの故障発生度Eが算出される。即ち、結論1か
ら結論(k−1)までの故障発生度と、結論kの故障発
生度から、前述の(2)式を用いて、結論1から結論k
までの各合成確信度に基づく故障発生度を求める処理が
実行される。なお、初回はk=1であるため、故障発生
度には、結論1の合成確信度がそのまま代入される。
【0088】結論1から結論kまでの各合成確信度に基
づく故障発生度が算出されると、結論番号kがインクリ
メントされ(S807)、kが当該構成要素の結論数以
下であることを条件として(S809でNO)、前記ス
テップS805へ戻る。これにより、インクリメント後
の結論kに関して上述の処理が実行される。
【0089】ステップS805〜S809の処理の繰り
返しの結果、k=1からk=結論数までの各合成確信度
に基づく故障発生度E(p)が算出されると(S809
でYES)、ステップS811に進み、故障発生度E
(p)を表示用データとして出力する処理が実行され
る。なお、図19の診断結果表示処理は、図20の故障
箇所の表示に必要な全ての構成要素について実行される
ものとする。
【0090】ステップS811で出力された表示用デー
タに基づいて、複写機の各構成要素を示す模式図上に、
各構成要素の故障発生度を表す表示が行われる。例え
ば、図20には、各構成要素を含む複写機の模式図をデ
ィスプレイ92に表示し、故障発生度に応じた色で各構
成要素を表示した様子が例示されている。故障発生度と
色の対応関係を図13(b)に例示する。例えば、故障
発生度が0.0以上で且つ0.3未満の場合は無色、故
障発生度が0.3以上で且つ0.7未満の場合は黄色、
故障発生度が0.7以上で且つ0.9未満の場合はオレ
ンジ色、故障発生度が0.9以上で且つ1.0以下の場
合は赤といった具合である。
【0091】3.他の構成例. 上述の実施の形態では、多数の複写機の各々に取り付け
たデータターミナルにより収集した各複写機のデータを
各複写機側からセンターのコンピュータへ電話回線網を
介して各々送信し、センター側に於いて、所望の複写機
の各構成要素の故障発生度を当該複写機のデータやキー
ボード等から入力した情報から求め、これを、ディスプ
レイに表示した模式図内に故障発生度に応じて色分けし
て表示するシステムが説明されている。
【0092】本発明は、上記の構成に限定されず、複写
機以外の画像形成装置の管理システムについても同様に
適用できる。例えば、プリンタやファクシミリ等をセン
ターで管理するシステムについても同様に適用できる。
また、データの収集を電話回線網を介して行う構成でな
くてもよい。例えば、LANに接続したプリンタ等を管
理するシステムにも同様に適用できる。その場合、LA
Nは、有線で接続されていてもよく、無線で接続されて
いてもよい。
【0093】また、上述の実施の形態では複数の複写機
(画像形成装置)をセンターで管理するシステムが述べ
られているが、本発明は、複数の画像形成装置を管理す
るシステムのみならず、単独の画像形成装置についても
適用可能である。例えば、画像形成装置のデータを収集
して、その各構成要素の故障発生度を各結論の確信度か
ら算出して表示する構成として実現することも可能であ
る。また、上述の実施の形態では、データターミナルと
複写機(画像形成装置)とが別体であるが、データター
ミナルは複写機(画像形成装置)に組み込まれていても
よい。
【0094】また、上述の実施の形態では、確信度に基
づいて求めた故障発生度に応じて色分けして表示する例
が述べられているが、本発明は、故障発生度に応じて色
分けして表示する構成に限定されない。例えば、故障発
生度に応じて、ハッチングパターンやグレースケール等
を変える表示を採用してもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明によると、画像形成装置から収集
される種々の情報に基づいて、故障原因に対応する構成
要素を容易に把握することができる。また、故障の程度
を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステムの構成を示す模式図。
【図2】図1のシステムの回路構成を示すブロック図の
一部。
【図3】図1のシステムの回路構成を示すブロック図の
残部。
【図4】図1のシステム中の複写機4からデータターミ
ナル1へ送信されるコードの説明図(a)と、複写機4
での処理を示すフローチャート(b)。
【図5】図1のシステム中のデータターミナル1での処
理を示すフローチャート。
【図6】図5の緊急発信判定処理を示すフローチャー
ト。
【図7】図5の警告発信判定処理を示すフローチャート
の一部。
【図8】図5の警告発信判定処理を示すフローチャート
の残部。
【図9】図5のPM発信判定処理を示すフローチャー
ト。
【図10】図5の架電処理を示すフローチャートの一
部。
【図11】図5の架電処理を示すフローチャートの残
部。
【図12】図1のセンターのコンピュータ90での処理
を示すフローチャート。
【図13】図1のセンターのコンピュータ90での割込
処理を示すフローチャート(a)と、確信度の範囲と色
の関係を示す説明図(b)。
【図14】図13(a)のデータ受信・データ処理を示
すフローチャート。
【図15】図14の診断処理を示すフローチャート。
【図16】ファジー推論を示す説明図。
【図17】具体的なルール、条件、結論、処置、ルール
重みを例示する説明図(a)と、メンバーシップ関数の
説明図(b)。
【図18】結論と複写機構成要素の関係を示す説明図。
【図19】診断結果表示処理を示すフローチャート。
【図20】診断結果の表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1 データターミナル 4 複写機 72 モデム 90 コンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 山口 郁準 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビルミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA48 DE07 EJ08 EJ09 EJ13 EJ15 GB05 GB07 HB17 5C062 AA05 AB20 AB23 AB38 AC21 AC48 AC55 AD06 AF00 BA00 5K101 KK00 MM07 NN18 VV03 9A001 BB01 BB02 BB03 BB04 CC05 CC07 CC08 DD13 FF07 HH25 HH28 HH31 HH34 JJ35 KK16 KK31 KK37 KK42 LL05 LL09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成動作に関連するデータを収集す
    る収集手段と、画像形成動作に関連するデータに基づい
    て求められる画像形成装置の状態からその状態に至った
    原因ならびに各画像形成要素毎の前記原因に対する確信
    度を演算する第1演算手段と、前記第1演算手段により
    演算された複数個の画像形成要素の確信度の和を演算す
    る第2演算手段と、第2演算手段で得られた確信度の和
    に応じて、各画像形成要素毎の状態を求める手段と、を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、さらに、画像形成装
    置の模式図をディスプレイに表示する模式図表示手段
    と、画像形成装置の各構成要素を、第2の演算手段によ
    り求めた各構成要素の状態に応じて、前記模式図内に表
    示する状態表示手段と、を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に於いて、ディスプレイが画像
    形成装置の操作パネルに設けられている、ことを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置が中央管理装置に通信手段
    により接続され、画像形成装置の画像形成動作に関連す
    る各種データを中央管理装置で収集する画像形成装置の
    管理システムに於いて、中央管理装置は、画像形成動作
    に関連するデータに基づいて求められる画像形成装置の
    状態からその状態に至った原因ならびに各画像形成要素
    毎の前記原因に対する確信度を演算する第1演算手段
    と、前記第1演算手段により演算された複数個の画像形
    成要素の確信度の和を演算する第2演算手段と、第2演
    算手段で得られた確信度の和に応じて、各画像形成要素
    毎の状態を求める手段と、を備えたことを特徴とする画
    像形成装置の管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、中央管理装置は、さ
    らに、ディスプレイと、画像形成装置の模式図をディス
    プレイに表示する模式図表示手段と、画像形成装置の各
    構成要素を、第2の演算手段により求めた各構成要素の
    状態に応じて、前記模式図内に表示する状態表示手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置の管理シス
    テム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018055A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Fuji Xerox Co Ltd 管理装置

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JP2007018055A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Fuji Xerox Co Ltd 管理装置

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