JP2000278171A - 移動体通信システムの質問器 - Google Patents
移動体通信システムの質問器Info
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Abstract
電力を低減し、ハンディタイプの質問器の使い勝手を向
上させる。 【解決手段】 質問器1は、搬送波を質問データで変調
した質問信号を送信アンプ13で増幅して送信する一
方、応答器3が受信した搬送波を応答データで変調する
ことにより送信してきた応答信号を受信部19、20で
受信して、応答信号にミキサ21、25で搬送波を混合
して応答データを復調し、ミキサ出力の応答データから
フィルタ22、26により搬送波成分を減衰させる。送
信出力を管理するためのデータ検出を送信検出器15で
行うが、送信アンプ13の後段ではなくミキサ25の後
段に設け、送信検出器15でミキサ25出力から搬送波
成分を検波して質問器からの送信出力を検出する。これ
により、送信検出器15での送信出力の損失を回避し、
送信アンプ13の消費電力を低減する。
Description
変調通信方式で移動可能な応答器と無線通信する質問器
に関し、特に、質問器自体もバッテリ電源により動作し
て携帯可能な質問器に適用して好適な技術に関する。
通信を行う非接触方式の移動体通信システムとしては、
例えば、荷物等に添付されることにより移動するIDタ
グ(応答器)と、固定設置或いは利用者に携帯されてI
Dタグとの間でデータを無線通信するリーダライタ(質
問器)とから成る非接触方式のIDタグシステムや、利
用者に携帯されることにより移動するICカード(応答
器)と、固定設置されてICカードとの間でデータを無
線通信するリーダライタ(質問器)とから成る非接触方
式のICカードシステムが知られている。
送荷物の仕分けに利用されており、1cm×5cm程度
の大きさのラベル状のIDタグを各荷物に貼着してお
き、作業者がリーダライタを用いてIDタグに記憶され
た識別コード(ID)、品名、宛先等のデータを読み取
ることにより、各荷物の配送管理を行う。このようなI
Dタグはメモリと無線通信機能部とを有しており、ID
タグがリーダライタの通信可能エリアに入ると、リーダ
ライタがID等を要求する質問データを送信し、これに
応じてIDタグが自己のID等の応答データを返送する
ことにより、リーダライタが当該IDタグを識別して、
品名、配送先等の管理が行われる。
ば、搬送波を送信データによって振幅変調して無線送信
する振幅変調方式(或いは、振幅を離散的なレベルに対
応させるASK:Amplitude Shift Keying)が用いられ
ており、従来では、例えば図2に示すようなシステム構
成となっていた。なお、図2に示す例は、応答器(ID
タグ)3にはバッテリ電池等の電源は備えられておら
ず、質問器(リーダライタ)1から搬送波によって送電
した電力によって応答器3が動作し、質問器1と応答器
との間でアンテナ10、30によって以下に説明するよ
うな無線通信を行う非接触型のIDタグシステムであ
る。
では、シンセサイザ11で発生された搬送波を変調器1
2で質問データや動作クロックで振幅変調し、得られた
質問信号を送信アンプ13で増幅してサーキュレータ
(分配合成器)14を介してアンテナ10から無線送信
する。なお、送信アンプ13とサーキュレータ14との
間には送信検出器15とローパスフィルタ(LPF)1
6とが設けられている。送信検出器15ではアンプ13
で増幅された質問信号出力をDCレベルに変換して図外
の制御部に検出データとして出力し、制御部に検出デー
タによって送信状態を通知することにより、シンセサイ
ザ11に対する搬送波の発振制御、変調器12に対する
変調制御、アンプ13に対する増幅制御等、質問器1の
種々な通信制御を行わせる。また、LPF16では送信
される質問信号の不要な高調波成分を減衰させる。
して、或いは、別個な受電アンテナを用いて図外の受電
回路により動作電力を質問器1から受電し、この電力に
よって動作して、アンテナ30で受信した質問信号を変
復調器31で振幅復調し、当該復調した質問データに応
じて制御器32がメモリ33に対してデータの書き込み
やデータの読み出しを行う。また、質問データに対する
応答データは制御部32から変復調器31へ出力され、
変復調器31が質問器1から受信している搬送波を当該
応答データで振幅変調し、得られた応答信号をアンテナ
30からリーダライタ1へ無線送信する。すなわち、質
問器1からの搬送波を用いることにより内部発振回路を
廃止して、必要な動作電力量を低減している。
信した応答信号をサーキュレータ14を介して分配器1
7へ入力し、この応答信号(受信信号)を2つに分岐し
て一方の応答信号を位相シフタ18を介して第1の受信
回路19へ入力し、他方の応答信号をそのまま第2の受
信回路20へ入力する。位相シフタ18では一方の応答
信号の位相を45度ずらし、第1の受信回路19では、
LPF16から一定レベルで入力される質問信号と位相
シフトされた応答信号とをミキサ21で混合させて差分
を抽出し、フィルタ22で不要成分を除去して、この抽
出信号(応答データ)を受信アンプ23で増幅して合成
アンプ24へ出力する。一方、第2の受信回路20で
は、LPF16から一定レベルで入力される質問信号と
位相シフトされていない応答信号とをミキサ25で混合
させて差分を抽出し、フィルタ26で不要成分を除去し
て、この抽出信号(応答データ)を受信アンプ27で増
幅して合成アンプ24へ出力する。
5のそれぞれのLO端子には質問信号が一定のレベルで
入力されており、ダブルバランスミキサ21、25はR
F端子から入力される応答信号に乗ってくる自らの質問
信号をキャンセルさせて、応答器3が送信した信号成分
(応答データ)のみを抽出する。そして、合成アンプ2
4では入力された2つの抽出信号を合成し、合成された
アナログレベルの抽出信号をレベル変換器28がディジ
タル信号に変換して応答器3からの応答データを図外の
制御部に出力する。
が移動して、質問器1と応答器3との間の距離が変化す
る移動体通信システムでは、距離の変化に伴って質問器
1が受信する信号の位相が変化するため、第1の受信回
路19又は第2の受信回路20の1つだけでは、この距
離変化に応じて、受信レベルが極端に低下して応答デー
タを受信できない状態が生じてしまう。搬送波の波長を
λとすると、位相制御をしていない第2の受信回路20
だけの受信レベルは、図3に実線で示すように、λ/4
=90度周期で極端にレベルが低下するものとなり、受
信信号の復調ができない状態が生じてしまう。
は、第1の受信回路19と第2の受信回路20とに受信
信号を互いに45度位相をずらせて入力し、図3に破線
で示すように、位相シフタ18により、第1の受信回路
19の受信レベルを第2の受信回路20の受信レベルに
対してλ/8=45度位相ずれさせている。これによっ
て、極端なレベル低下の状態を他方の受信信号で補っ
て、これら受信回路19、20の出力を合成することに
より総じて一定レベル以上で応答データを受信できるよ
うにしている。
信システムでは、質問器1から常時規定値以上の出力レ
ベルで信号が送信されることが応答器3との無線通信を
支障無く行わせるために重要であり、これがために、送
信検出器15で送信出力レベルの検出して、当該検出デ
ータに基づいて質問器1の通信制御を行っている。上記
に例示したように質問器1からの搬送波を利用して応答
器3も通信する搬送波共用方式のシステムにあっては、
質問器1からの送信出力レベルを規定値に維持すること
が特に重要である。
は、質問器1の消費電力を低減化する要求もある。特
に、質問器1をバッテリ電源で動作させるとともに作業
者が携帯できる程度の大きさにして、例えば運送荷物の
集配所等で各荷物に添付された応答器(IDタグ)3か
ら配送管理を行おうとする場合には、質問器1のバッテ
リ使用時間を長くするために消費電力の低減化が必要で
ある。
では、送信検出器15における検出処理において送信出
力の損失が生じることから、この損失を見込んで送信ア
ンプ13による増幅を行っていたため、消費電力が比較
的大きくなってしまっていた。また、これによって、使
用上の要求を満たすために質問器1を携帯可能なハンデ
ィタイプとしても、質問器のバッテリ使用時間が短くな
って、この面での使用上の要求を満たすことができなか
った。
ので、移動体通信システムにおいて、質問器の消費電力
の低減化を実現し、更には、ハンディタイプの質問器の
使い勝手を向上させることを目的とする。
システムの質問器は、搬送波を質問データで変調した質
問信号を送信部から無線送信する一方、応答器が受信し
た搬送波を応答データで変調することにより無線送信し
てきた応答信号を受信部で受信して、当該受信した応答
信号に混合器(ミキサ)で搬送波を混合することにより
応答データを復調し、混合器から出力された応答データ
からフィルタにより搬送波成分を減衰させる、移動可能
な応答器との間で搬送波を共用して無線通信を行う非接
触方式の質問器である。
問信号の送信出力を管理するためのデータ検出を、送信
検出部を従来のように送信アンプの後段ではなく上記の
混合器の後段に設け、当該送信検出部によって混合器か
ら出力された応答データから搬送波成分を検波して質問
器からの送信出力を検出し、この検出データを通信制御
を行う制御部に出力している。すなわち、送信出力の損
失を生じさせてしまう送信検出部が送信系ではなく受信
系に設けられているため、送信アンプの増幅に費やされ
る電力が低減されて、質問器における消費電力が低減さ
れる。
力を供給して応答器を動作させるとともに自らはバッテ
リ電源によって動作する携帯可能な質問器に適用して、
消費電力の低減により特に顕著な効果が得られる。
に適用した一実施形態を、図1を参照して説明する。な
お、図2に示した従来の非接触IDタグシステムと同様
な機能部分には同一符号を付してある。
幅された質問信号出力をDCレベルに変換して図外の制
御部に検出データとして出力する送信検出器15を第2
の受信回路20のミキサ25の後段に設け、フィルタ2
6に入力されるミキサ25からの出力(搬送波成分を含
んだ応答データ)の一部を送信検出器15に入力してい
る。
にあっても、当該送信検出器15によって質問信号(搬
送波)の出力レベルを検出することができる。すなわ
ち、受信した応答信号から応答データを抽出するために
ミキサ25にはLPF15から送信信号の一部が入力さ
れるが、この送信信号成分がミキサ25で減衰するもの
の抽出した応答データとともにミキサ25から出力され
る。なお、このため、ミキサ25及びミキサ21の後段
にフィルタ26及びフィルタ22を設けて抽出された応
答データからノイズとなる質問信号(搬送波)成分を除
去している。
んだ応答データをミキサ25から送信検出器15に入力
することによって、当該送信検出器15で質問信号出力
をDCレベルに変換して図外の制御部に検出データとし
て出力し、制御部に検出データによって送信状態を通知
することにより、シンセサイザ11に対する搬送波の発
振制御、変調器12に対する変調制御、アンプ13に対
する増幅制御等、質問器1の種々な通信制御を行わせ
る。
系に配設することによって、送信アンプ13で増幅され
て出力される質問信号(搬送波)の送信出力が送信検出
器15によって減衰してしまうことがなくなり、増幅に
費やされる送信アンプ13の消費電力が低減されて質問
器1の消費電力が低減される。更に、質問器1を携帯可
能なハンディタイプとした場合には、質問器1の動作用
バッテリの使用時間を長期化することができ、ハンディ
タイプの質問器の使い勝手が向上する。
から供給される電力によって動作し、質問器1と応答器
3とは搬送波をデータにより振幅変調して無線通信する
移動体通信システムを例にとって説明したが、本発明の
質問器は、これに限らず種々なシステム構成においても
実施することができる。例えば、上記の例では受信系1
9、20を複数設けた構成としたが、いずれの受信系に
送信検出器15を設けるようにしてもよく、また、単一
の受信系によって質問器を構成するようにしてもよい。
作電力を供給する場合には、質問器1の消費電力負荷は
この供給電力の負担分大きいので、送信検出器15によ
る電力浪費の防止は特に効果的であるが、応答器3にバ
ッテリ電源を持たせて質問器1から応答器3に動作電力
を供給しないシステム構成においても、質問器1の消費
電力低減の意義はある。また、例えば、振幅変調方式以
外の周波数変調や位相変調方式等を用いてシステムを構
成した場合であっても、本発明の質問器は上記と同様な
作用効果を奏する。また、例えば、ICカードシステム
のように他の態様で移動体通信システムを構成した場合
であっても、本発明の質問器は上記と同様な作用効果を
奏する。
信号出力を減衰させてしまう送信検出部を受信系に設け
たため、送信アンプの負担を軽減して質問器の消費電力
を低減させることができる。したがって、質問器をバッ
テリを動作電源としたハンディタイプに構成した場合に
は、バッテリの長寿命化によって使い勝手が向上する。
ステムの構成図である。
図である。
である。
(応答器)、11・・・シンセサイザ、 12・・・変
調器、13・・・送信アンプ、 15・・・送信検出
器、18・・・45度位相シフタ、 19・・・第1の
受信回路、20・・・第2の受信回路、 22、26・
・・フィルタ、21、25・・・ミキサ(混合器)、
24・・・合成アンプ、31・・・変復調器、 32・
・・制御器、33・・・メモリ、
Claims (2)
- 【請求項1】 送信する質問信号の送信出力を管理しつ
つ、移動可能な応答器との間で当該搬送波を用いて無線
通信を行う非接触方式の質問器であって、 搬送波を質問データで変調した質問信号を無線送信する
送信部と、 前記応答器が受信した搬送波を応答データで変調するこ
とにより無線送信してきた応答信号を受信する受信部
と、 受信した応答信号に搬送波を混合することにより応答デ
ータを復調する混合器と、 混合器から出力された応答データから搬送波成分を減衰
させるフィルタと、 混合器から出力された応答データから搬送波成分を検波
して質問器からの送信出力を検出する送信検出部と、 を備えたことを特徴とする移動体通信システムの質問
器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の質問器において、 質問器はバッテリ電源によって動作する携帯可能な装置
であって、更に搬送波によって電力を供給して応答器を
動作させることを特徴とする移動体通信システムの質問
器。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3620783B2 JP3620783B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=13625774
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07715099A Expired - Fee Related JP3620783B2 (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 移動体通信システムの質問器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013652A1 (ja) * | 2002-08-01 | 2004-02-12 | Hitachi, Ltd. | 移動体識別装置の質問器 |
JP2006275888A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sokkia Co Ltd | 光波距離計 |
JP2008108043A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 非接触データキャリア読み書き装置、アンテナ出力回路およびアンテナ回路。 |
-
1999
- 1999-03-23 JP JP07715099A patent/JP3620783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100339861C (zh) * | 2002-08-01 | 2007-09-26 | 株式会社日立制作所 | 移动体识别装置的询问器 |
US7277681B2 (en) | 2002-08-01 | 2007-10-02 | Hitachi, Ltd. | Interrogator of moving body identification device |
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