JP2008108043A - 非接触データキャリア読み書き装置、アンテナ出力回路およびアンテナ回路。 - Google Patents

非接触データキャリア読み書き装置、アンテナ出力回路およびアンテナ回路。 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で安価、かつ電源効率の良い非接触データキャリア読み書き装置、アンテナ出力回路およびアンテナ回路を提供することにある。
【解決手段】
搬送波信号Aと同一の周波数を有する位相0[rad]方形波パルス信号Bに基づいて、第1の電力増幅信号を出力するパルス増幅器3と、位相π[rad]方形波パルス信号Cに基づいて、第2の電力増幅信号を出力するパルス増幅器4と、送信データに基づいて電源電圧を変調した電圧を、パルス増幅器3および4に供給する変調回路7と、第1および第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタ5とを有するアンテナ出力回路11と、低域フィルタ5から出力される第1および第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、3個のコンデンサを有する整合回路8と、第1および第2の入力信号を合成し、非接触ICカード10に送信するアンテナコイル9を有するアンテナ回路12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触データキャリアにデータを読み書きするアンテナ回路およびアンテナ出力回路を備える非接触データキャリア読み書き装置、当該アンテナ出力回路および当該アンテナ回路に関する。
従来、非接触ICカードやRFタグは、鉄道改札などの交通分野をはじめ、在庫管理、運転免許証やパスポートなどで利用されている。上記利用に伴い、非接触ICカードやRFタグ用のリーダライタも固定機器または電池駆動の携帯端末に組み込まれている。携帯端末が密着に近い状態で使用されることから、交通改札に求められる大きな通信距離は不要であるため、携帯端末での非接触ICカード等のリーダライタでは、低電圧、低消費電力で駆動可能であることがより重要となる。ここで、携帯端末に内蔵される非接触ICカード等のリーダライタへの電源供給手段は一般に電池であり、単一セルのリチウムイオン電池が多く使われている。そのため、利用可能な駆動電圧や消費電力に大きな制限を受けることとなる。しかし、従来技術のICカードリーダライタでは、5V以上の高い電圧を必要とするうえ、リニア増幅器を使用したものでは電力効率が悪いため、電池駆動とするには、昇圧が必要であったり、発熱したり、使用可能時間が短いなどの欠点があった。そこで、上記の問題に対処するため、ICカードリーダライタの電力増幅器としてD級アンプやE級アンプのようなパルス増幅器で構成したり、設置環境に応じて動的にアンテナ出力を制御したり、動的にアンテナ回路の整合を行ったりすることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−355212号公報
しかしながら、上記の非接触データキャリア読み書き装置では、スイッチング動作による電力増幅により電力効率を改善することは可能であるが、電力増幅を1つの増幅素子を使用するシングル構成で行っているため、携帯機器に組み込んで使用する場合、大きな電源電圧が必要となり、非接触データキャリア読み書き装置用に電源電圧の昇圧が必要となり、昇圧のための電力ロスの発生、昇圧回路による大型化、コストアップなどの問題があった。当該問題における具体的な解決手段は、特許文献1に開示されていなかった。また、アンテナ回路を動的にアンテナ出力回路に整合させることにより効率化を図ることが開示されているが、アンテナ回路には可動部品が必要となり、アンテナ回路が大型化するといった問題があった。更に、パルス増幅器の使用時、アンテナ出力回路の出力制御の方法として方形波パルスのデューティー比を変えることが提案されているが、デューティー比を変えると、同時に高調波も増加し、当該高調波を除去する低域フィルタが大掛かりなものになり、アンテナ出力回路が大型化するといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、小型で安価、かつ電源効率の良い非接触データキャリア読み書き装置、アンテナ出力回路およびアンテナ回路を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置では、所定の搬送波を出力する搬送波発振器と、送信データに基づいて電源電圧を変調する変調回路と、前記変調回路で変調された電圧に基づいて、前記搬送波と同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号を振幅変調するとともに増幅し、第1の電力増幅信号として出力する第1のパルス増幅器と、前記搬送波と同一の周波数を有し、前記第1の方形波パルス信号と逆位相の第2の方形波パルス信号を、前記変調回路で変調された電圧に基づいて振幅変調するとともに増幅し、第2の電力増幅信号として出力する第2のパルス増幅器と、前記第1の電力増幅信号および前記第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタとを有するアンテナ出力回路と、
前記低域フィルタから出力される第1の入力信号と第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、少なくとも3個のコンデンサを有する整合回路と、前記コンデンサに入力された前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を合成し、非接触データキャリアに送信するアンテナを有するアンテナ回路とを備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置では、前記アンテナ回路と前記アンテナ出力回路との間に整合状態を検出する整合状態検出手段とを備え、前記変調回路は、前記整合状態検出手段からの状態信号に基づいて、前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、前記第1のパルス増幅器および前記第2のパルス増幅器に供給する電圧を、前記変調した電圧より低下させることを特徴としている。
また、請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置では、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの通信時、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの相互インダクタンスが存在する状態で整合するように、前記整合回路の回路定数を決定することを特徴としている。
また、請求項4に記載のように、請求項1に記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置では、前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しないことを検出する非接触データキャリア検出手段とを備え、前記変調回路は、前記非接触データキャリア検出手段からの検出信号に基づいて、前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、前記第1のパルス増幅器および前記第2のパルス増幅器に供給する電圧を、前記変調した電圧より低下させることを特徴としている。
また、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置では、前記アンテナ出力回路は、前記搬送波に基づいて、前記第1の方形波パルス信号および前記第2の方形波パルス信号を出力するパルス生成回路を備えることを特徴としている。
また、請求項6に記載のように、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ出力回路では、所定の搬送波を出力する搬送波発振器と、送信データに基づいて電源電圧を変調する変調回路と、前記変調回路で変調された電圧に基づいて、前記搬送波と同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号を振幅変調するとともに増幅し、第1の電力増幅信号として出力する第1のパルス増幅器と、前記搬送波と同一の周波数を有し、前記第1の方形波パルス信号と逆位相の第2の方形波パルス信号を、前記変調回路で変調された電圧に基づいて振幅変調するとともに増幅し、第2の電力増幅信号として出力する第2のパルス増幅器と、前記第1の電力増幅信号および前記第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタを備えることを特徴としている。
また、請求項7に記載のように、請求項6に記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ出力回路では、前記搬送波に基づいて、前記第1の方形波パルス信号および前記第2の方形波パルス信号を出力するパルス生成回路を備えることを特徴としている。
また、請求項8に記載のように、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ回路では、第1の入力信号と、前記第1の入力信号と同一周波数で逆位相を有する第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、少なくとも3個のコンデンサを有する整合回路と、前記コンデンサに入力された前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を合成し、非接触データキャリアに送信するアンテナを備えることを特徴としている。
また、請求項9に記載のように、請求項8に記載の本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ回路では、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの通信時、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの相互インダクタンスが存在する状態で整合するように、前記整合回路の回路定数を決定することを特徴としている。
本発明により、非接触データキャリア読み書き装置は、所定の搬送波に対する送信データに基づいて電源電圧を変調する変調回路と、変調回路で変調された電圧に基づいて、上記搬送波と同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号を振幅変調するとともに増幅し、第1の電力増幅信号として出力する第1のパルス増幅器と、上記搬送波と同一の周波数を有し、第1の方形波パルス信号と逆位相の第2の方形波パルス信号を、変調回路で変調された電圧に基づいて振幅変調するとともに増幅し、第2の電力増幅信号として出力する第2のパルス増幅器と、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタとを有するアンテナ出力回路と、低域フィルタから出力される第1の入力信号と第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、少なくとも3個のコンデンサを有する整合回路と、上記コンデンサに入力された第1の入力信号と第2の入力信号を合成し、非接触データキャリアに送信するアンテナを有するアンテナ回路とを備えているので、電源電圧を昇圧することなく非接触データキャリアの動作に必要な磁界を得ることができる。これから、昇圧による電力損失の発生、昇圧回路によるアンテナ出力回路の大型化を防止できる。更に、昇圧回路が不要であるので、安価なアンテナ出力回路を実現できる。また、方形波パルスのデューティー比を変える必要がなく、低域フィルタの大型化を防止でき、アンテナ出力回路の大型化を防止できる。
また、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置は、アンテナ回路とアンテナ出力回路との間に整合状態を検出する整合状態検出手段とを備え、変調回路は、整合状態検出手段からの状態信号に基づいて、非接触データキャリアがアンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、第1のパルス増幅器および第2のパルス増幅器に供給する電圧を、上記変調した電圧より低下させるので、消費電力を減少させることができる。
また、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置は、非接触データキャリアとアンテナとの通信時、非接触データキャリアとアンテナとの相互インダクタンスが存在する状態で整合するように整合回路の回路定数を決定するので、非接触データキャリアと上記アンテナとの通信時、最良の整合を得ることができる。これから、アンテナ回路を動的にアンテナ出力回路に整合させなくとも、電源効率の改善が図られ、消費電力を低減できる。更に、アンテナ回路に可動部品が不要となり、アンテナ回路の小型化につながる。
また、本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置は、非接触データキャリアがアンテナ回路との通信可能範囲に存在しないことを検出する非接触データキャリア検出手段とを備え、変調回路は、非接触データキャリア検出手段からの検出信号に基づいて、非接触データキャリアがアンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、第1のパルス増幅器および第2のパルス増幅器に供給する電圧を、上記変調した電圧より低下させるので、消費電力を減少させることができる。
本発明に係る非接触データキャリア読み書き装置の一例として、非接触ICカード内のデータを読み書きするアンテナ回路およびアンテナ出力回路を備える非接触ICカードリーダライタについて説明する。以下に、本発明の第1および第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタについて、図1乃至図4を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタについて図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタ用アンテナ出力回路11およびアンテナ回路12の構成を示す図である。図1では、第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタの一部であるアンテナ出力回路11とアンテナ回路12のみ示している。
図1に示すように、第1の実施形態のアンテナ出力回路11は、非接触ICカード10に電力を送ったり通信したりする基となる周波数13.56MHzを有する搬送波信号A(図2参照)を出力する搬送波発振器1と、搬送波信号Aと同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号である位相0[rad]方形波パルス信号B(図2参照)と、搬送波信号Aと同一の周波数を有し、位相0[rad]方形波パルス信号Bと逆位相の第2の方形波パルス信号である位相π[rad]方形波パルス信号C(図2参照)とを、搬送波信号Aに基づいて、同時に生成する2相パルス生成回路2を備えている。また、位相0[rad]方形波パルス信号Bに基づいて第1の電力増幅信号を出力する第1のパルス増幅器であるパルス増幅器3と、位相π[rad]方形波パルス信号Cに基づいて第2の電力増幅信号を出力する第2のパルス増幅器であるパルス増幅器4と、パルス増幅器3および4で振幅変調されるのと同時に電力増幅された第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号から高調波成分を減衰させて、搬送波信号Aと同じ周波数13.56MHzの基本波成分FおよびG(図2参照)を取り出す低域フィルタ5を有する。更に、アンテナ出力回路11とアンテナ回路12との間に整合状態を監視して、状態信号を出力する整合状態検出手段である整合状態検出回路6と、送信データD(図2参照)に基づいて電源電圧を振幅変調し、パルス増幅器3および4に上記変調した電圧E(図2参照)を供給する変調回路7を備えている。
具体的には、2相パルス生成回路2は、搬送波信号Aを波形整形してデューティー比50%の位相0[rad]方形波パルス信号Bと、位相反転した位相π[rad]方形波パルス信号Cとを生成する。遅延回路を挿入するなどにより、位相0[rad]方形波パルス信号Bと位相π[rad]方形波パルス信号Cの位相差が正確にπ[rad]となるようにする。パルス増幅器3および4は、一方が電流ソースとなるときはもう一方が電流シンクとなるようなプッシュプル動作をするように、CMOSインバータなどで構成されている。低域フィルタ5は、上記の通り、パルス増幅器3および4で電力増幅された第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号から、搬送波信号Aと同じ周波数13.56MHzの基本波成分FおよびGを取り出す。リニア増幅を行う場合に比べ、多くの高調波成分が含まれるため、当該高調波成分を十分に低減できるような特性とする。
整合状態検出回路6は方向性結合器などで実現可能であり、アンテナ出力回路11とアンテナ回路12との間の電圧定在波比VSWR(図3参照)を検出する方法により、アンテナ回路12への進行波電圧に対する反射波電圧を監視する。これから、アンテナ回路12との整合状態を監視し、上記整合状態を示す状態信号を変調回路7に出力する。変調回路7では、0または1で表される送信データDの値に応じて、使用する非接触データキャリアである近接型非接触ICカード10の規格ISO/IEC14443で規定される変調度に対応した振幅の異なる2種類の電圧V1およびV2(図2参照)を発生させ、電圧V1およびV2からなる上記変調した電圧Eをパルス増幅器3および4に供給する。具体的には、外部から供給される電源電圧より低い2種類の電圧V1およびV2を作り、トランジスタなどのスイッチング素子を使って送信データDの値に応じて電圧V1およびV2を切り替えて、上記変調した電圧Eを生成する。また、上記状態信号に応じて電圧V1およびV2より更に低い電圧V3およびV4を作り、上記状態信号の値が不整合を示す範囲となるときは、電圧V3およびV4をパルス増幅器3および4に供給する。これより、パルス増幅器3および4から、送信データDの値に応じた2種類の電圧V1およびV2で電力増幅された方形波パルス信号である第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号が得られる。また、上記状態信号の値が不整合を示す範囲となるときは、2種類の電圧V3およびV4により、パルス増幅器3および4から、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号よりも低減した出力が得られる。これから、消費電力を減少させることができる。
一方、第1の実施形態のアンテナ回路12は、基本的に、低域フィルタ5から出力される第1の入力信号Fと第2の入力信号Gとに対して対称的な構成となる、3個のコンデンサを有する整合回路8と、上記コンデンサに入力された第1の入力信号Fと第2の入力信号Gを合成し、非接触ICカード10に送信するアンテナであるアンテナコイル9を有する。第1の入力信号Fと第2の入力信号Gを合成することにより、大きな出力H(図2参照)を獲得している。これにより、電源電圧の昇圧を不要とすることができる。これから、昇圧による電力損失の発生、昇圧回路によるアンテナ出力回路11の大型化を防止できる。更に、昇圧回路が不要であるので、安価なアンテナ出力回路11を実現できる。また、方形波パルスのデューティー比を変える必要がなく、低域フィルタ5の大型化を防止でき、アンテナ出力回路11の大型化を防止できる。なお、第1の入力信号Fと第2の入力信号Gは、互いに位相がπ[rad]異なる。また、整合回路8の3個のコンデンサの内、アンテナ出力回路11に接続される2つのコンデンサについて、静電容量を互いに等しくしている。これにより、アンテナ出力回路11から送信される位相が互いにπ[rad]異なる波形の振幅を対称にすることが可能となる。なお、アンテナ回路12の品質係数Qを調整するときは、アンテナコイル9に並列に抵抗を加える。
更に、第1の実施形態では、非接触ICカード10とアンテナコイル9との通信時、非接触ICカード10とアンテナコイル9との相互インダクタンスが存在する状態で、アンテナコイル9のインピーダンスとアンテナ出力回路11が整合するように、整合回路8の回路定数を決定している。具体的には、非接触ICカード10が通信可能範囲にあるとき、非接触ICカード10のアンテナコイル(不図示)とアンテナコイル9との間に相互インダクタンスが発生するので、当該相互インダクタンスが存在する状態で、アンテナコイル9の高いインピーダンスとアンテナ出力回路11の出力インピーダンスが整合するように、整合回路8のコンデンサの静電容量を決定する。上記のようにすることで、非接触ICカード10がアンテナコイル9に接近し、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在するとき、最良の整合が得られるため、アンテナ回路12を動的にアンテナ出力回路11に整合させなくとも、電源効率の改善が図られ、消費電力を低減できる。更に、アンテナ回路12に可動部品が不要となり、安価なアンテナ回路12を実現でき、アンテナ回路12の小型化にもつながる。
一方、非接触ICカード10がアンテナコイル9から離れ、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在しないときには、アンテナ出力回路11とアンテナ回路12が不整合となり、効率が悪化する。そこで、第1の実施形態の整合状態検出回路6は、上述のように、アンテナ回路12との整合状態を示す状態信号を変調回路7に出力し、変調回路7から電圧V3およびV4を供給させている。これから、電圧V3およびV4によって、パルス増幅器3および4から、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号よりも低減した出力が得られ、消費電力を減少させることができ、発熱も減少させることができる。
次に、第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタの各構成部品の出力波形について図2を参照して説明する。図2は、図1に示すアンテナ出力回路11およびアンテナ回路12の各構成部品の出力を示す図である。ここで、図2(i)は搬送波発振器1の出力波形Aを、図2(ii)は2相パルス生成回路2の出力波形BおよびCを、図2(iii)は変調回路7に送信される送信データの波形Dを示している。更に、図2(iv)は変調回路7の出力波形Eを、図2(v)は低域フィルタ5の出力波形FおよびGを、図2(vi)はアンテナコイル9の両端出力波形Hを示している。なお、図2に示すA〜Hは図1のA〜Hに対応している。
搬送波発振器1は、図2(i)に示す周波数13.56MHzの搬送波信号Aを2相パルス生成回路2に送信する。2相パルス生成回路2は、例えばインバータによる位相反転、シュミットトリガー回路による波形整形を行い、抵抗器、コンデンサによるCR時定数を利用した遅延回路を挿入することにより、図2(ii)に示すように、正確に位相がπ[rad]異なる位相0[rad]方形波パルス信号Bと位相π[rad]方形波パルス信号Cを生成する。そして、位相0[rad]方形波パルス信号Bをパルス増幅器3に出力し、位相π[rad]方形波パルス信号Cをパルス増幅器4に出力する。変調回路7は、図2(iii)に示すハイレベル「1」、ローレベル「0」で表されるシリアル送信データDに応じて、パルス増幅器3および4を駆動する電圧V1およびV2を生成する。例えば、図2(iv)に示すように、送信データDの信号レベルがハイのとき電圧V1を、信号レベルがローのとき電圧V2を生成する。これから、送信データDに基づいて電源電圧を振幅変調した、電圧V1およびV2からなる電圧Eをパルス増幅器3および4に供給している。
パルス増幅器3は、電圧Eに基づいて、位相0[rad]方形波パルス信号Bを増幅した第1の電力増幅信号を低域フィルタ5に出力する。同様に、パルス増幅器4は、電圧Eに基づいて、位相π[rad]方形波パルス信号Cを増幅した第2の電力増幅信号を低域フィルタ5に出力する。低域フィルタ5は、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号から高調波成分を減衰させて、図2(v)に示すように、搬送波信号Aと同じ周波数13.56MHzの基本波成分FおよびGを取り出す。そして、基本波成分Fを第1の入力信号として、基本波成分Gを第2の入力信号として、整合状態検出回路6を介してアンテナ回路12に出力する。ここで、図2(v)は時間軸を長く選びエンベロープを表示している。また、図2(v)のグレーで示す部分は、13.56MHzの基本波成分で埋め尽くされている。また、アンテナ回路12では、第1の入力信号Fと第2の入力信号Gを、整合回路8を介してアンテナコイル9に出力する。その際、アンテナコイル9の両端に逆位相で加え、プッシュプルで駆動することにより、アンテナコイル9の両端に加わる出力として、図2(vi)に示すような大きな振幅の波形Hを得る。ここで、図2(vi)は時間軸を長く選びエンベロープを表示している。また、図2(vi)のグレーで示す部分は、13.56MHzの基本波成分で埋め尽くされている。
ここで、非接触ICカード10がアンテナコイル9に接近し、通信可能範囲に
入ると、非接触ICカード10に内蔵されるアンテナコイル(不図示)とアンテナ回路12のアンテナコイル9との間に相互インダクタンスが発生し、アンテナコイル9のインピーダンスが変化する(変化後のインピーダンスをZとする。)。整合回路8の回路定数は、インピーダンスZの状態におけるアンテナコイル9とアンテナ出力回路11が整合するように決定される。一方、非接触ICカード10がアンテナコイル9から離れ、通信可能範囲に存在しないときには、上記相互インダクタンスが発生しないことから、アンテナコイル9のインピーダンスはインピーダンスZと異なり、不整合となる。このため、電源効率が悪化するとともに発熱する。整合状態検出回路6は、上記の不整合状態を検出し、変調回路7に状態信号を出力し、変調回路7からパルス増幅器3および4に電圧V3およびV4を供給させている。ただし、この不整合状態では、送信データDからの信号レベルがハイのとき電圧V3を、信号レベルがローのとき電圧V4を生成する。これから、電圧V3およびV4によって、パルス増幅器3および4から、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号よりも低減した出力が得られ、消費電力を減少させることができ、発熱も減少させることができる。なお、電圧V3およびV4は、整合状態検出回路6で整合状態が判定可能な程度とする。
次に、整合状態検出回路6の動作について図3を参照して説明する。図3は、図1に示す整合状態検出回路6の動作を説明する状態遷移図である。図3に示すように、非接触ICカード10がアンテナコイル9との通信可能範囲に移動すると(ステップS010)、アンテナ回路12は、非接触ICカード10の相互インダクタンスの影響を受けて、整合状態(VSWR≒1)となる(ステップS020)。一方、非接触ICカード10がアンテナコイル9との通信可能範囲から離れると(ステップS011)、非接触ICカード10の相互インダクタンスがなくなることから、アンテナ回路12は不整合状態(VSWR≫1)となる(ステップS021)。なお、非接触ICカード10は、アンテナコイル9との通信可能範囲に移動した状態と当該通信可能範囲から離れた状態をループする。アンテナ回路12は、整合状態(VSWR≒1)と不整合状態(VSWR≫1)をループする。
整合状態検出回路6は、アンテナ出力回路11とアンテナ回路12との間の電圧定在波比VSWRを検出する方法により、進行波電圧に対する反射波電圧を時々刻々と監視する(ステップS030)。次に、整合状態検出回路6は、整合状態(VSWR≒1)または不整合状態(VSWR≫1)になったと判定した場合、当該状態信号を変調回路7に出力する機能を有している。なお、第1の実施形態では、整合状態/不整合状態であることを判定する基準として、予め、電圧定在波比VSWRの閾値、例えば、定在波比閾値VSWRth=3を設定し、整合状態検出回路6に定在波比閾値VSWRthを格納しておく(ステップS031)。次に、整合状態検出回路6は、進行波電圧および反射波電圧から電圧定在波比VSWRを算出する(ステップS032)。更に、算出した電圧定在波比VSWRと上記格納された定在波比閾値VSWRthを比較する(ステップS033)。電圧定在波比VSWRと定在波比閾値VSWRthを比較した結果、電圧定在波比VSWRが定在波比閾値VSWRthより小さい場合(ステップS033でYes)、アンテナ回路12は「整合状態」であると判定する(ステップS034)。その後、「整合」を示す状態信号を生成し(ステップS035)、当該状態信号を変調回路7に送信する(ステップS036)。一方、電圧定在波比VSWRが定在波比閾値VSWRth以上の場合(ステップS033でNo)、アンテナ回路12は「不整合状態」であると判定する(ステップS037)。その後、「不整合」を示す状態信号を生成し(ステップS038)、当該状態信号を変調回路7に送信する(ステップS039)。送信後、整合状態検出回路6は、ステップS030に戻り、ステップS030〜S039の動作を繰り返し実行する。
変調回路7は、「整合」を示す状態信号を受信した場合(ステップS040)、電圧V1およびV2(図2参照)からなる変調した電圧Eをパルス増幅器3および4に供給する(ステップS041)。パルス増幅器3は、非接触ICカード10と通信可能なように、通常出力、すなわち、電圧V1およびV2(図2参照)からなる変調した電圧Eに基づいて、位相0[rad]方形波パルス信号Bを増幅した第1の電力増幅信号を低域フィルタ5に出力する(ステップS050)。同様に、パルス増幅器4は、非接触ICカード10と通信可能なように、電圧V1およびV2(図2参照)からなる変調した電圧Eに基づいて、位相π[rad]方形波パルス信号Cを増幅した第2の電力増幅信号を低域フィルタ5に出力する(ステップS050)。一方、「不整合」を示す状態信号を受信した場合(ステップS042)、電圧V3およびV4(図2参照)からなる変調した電圧Eをパルス増幅器3および4に供給する(ステップS043)。パルス増幅器3および4は、低減出力、すなわち、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号よりも低減した出力を低域フィルタ5に出力する(ステップS051)。ここで、電圧V3およびV4の値は整合状態検出回路6で整合状態が判定可能な程度とし、再度非接触ICカード10が通信可能範囲に移動してきたとき、整合状態と判定可能なものとする。なお、変調回路7は、「整合」を示す状態信号を受信し、パルス増幅器3および4に電圧V1およびV2(図2参照)からなる変調した電圧Eを供給する状態と、「不整合」を示す状態信号を受信し、パルス増幅器3および4に電圧V3およびV4(図2参照)からなる変調した電圧Eを供給する状態とをループする。また、パルス増幅器3および4は、通常出力状態と低減出力状態とをループする。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタについて、第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタと異なる点を中心に図4を参照して説明する。また、第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタについて、第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタと同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第2の実施形態では、非接触ICカードリーダライタを内蔵する携帯機器などのポケットに非接触ICカード10を挿入して使う場合について説明している。図4は、本発明の第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタ用アンテナ出力回路21およびアンテナ回路22の構成を示す図である。図4では、第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタの一部であるアンテナ出力回路21とアンテナ回路22のみ示している。
図4に示すように第2の実施形態のアンテナ出力回路21は、第1の実施形態と同様に、搬送波信号Aを出力する搬送波発振器1と、搬送波信号Aと同一の周波数を有する位相0[rad]方形波パルス信号Bと、搬送波信号Aと同一の周波数を有し、位相0[rad]方形波パルス信号Bと逆位相の位相π[rad]方形波パルス信号Cとを、搬送波信号Aに基づいて、同時に生成する2相パルス生成回路2を備えている。また、位相0[rad]方形波パルス信号Bに基づいて第1の電力増幅信号を出力するパルス増幅器3と、位相π[rad]方形波パルス信号Cに基づいて第2の電力増幅信号を出力するパルス増幅器4と、パルス増幅器3および4で電力増幅された第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号から高調波成分を減衰させて、搬送波信号Aと同じ周波数13.56MHzの基本波成分FおよびGを取り出す低域フィルタ5を有する。更に、送信データDに基づいて電源電圧を振幅変調し、パルス増幅器3および4に上記変調した電圧Eを供給する変調回路7を備えている。なお、第2の実施形態のアンテナ出力回路21は、第1の実施形態と異なり、整合状態検出回路6を備えていない。
一方、第2の実施形態のアンテナ回路22は、低域フィルタ5から出力される第1の入力信号Fと第2の入力信号Gとに対して対称的な構成となる、3個のコンデンサを有する整合回路8と、上記コンデンサに入力された第1の入力信号Fと第2の入力信号Gを合成し、非接触ICカード10に送信するアンテナコイル9を有する。第1の入力信号Fと第2の入力信号Gを合成することにより、大きな出力Hを獲得している。これから、第1の実施形態と同様に、昇圧による電力損失の発生、昇圧回路によるアンテナ出力回路21の大型化を防止できる。更に、昇圧回路が不要であるので、安価なアンテナ出力回路21を実現できる。また、方形波パルスのデューティー比を変える必要がなく、低域フィルタ5の大型化を防止でき、アンテナ出力回路21の大型化を防止できる。なお、整合回路8の3個のコンデンサの内、アンテナ出力回路21に接続される2つのコンデンサについて、静電容量を互いに等しくしている。これにより、アンテナ出力回路21から送信される位相が互いにπ[rad]異なる波形の振幅を対称にすることが可能となる。また、アンテナ回路22の品質係数Qを調整するときは、アンテナコイル9に並列に抵抗を加える。
更に、第2の実施形態では、非接触ICカード10とアンテナコイル9との通信時、非接触ICカード10とアンテナコイル9との相互インダクタンスが存在する状態で、アンテナコイル9のインピーダンスとアンテナ出力回路21が整合するように、整合回路8の回路定数を決定している。具体的には、非接触ICカード10が通信可能範囲にあるとき、非接触ICカード10のアンテナコイル(不図示)とアンテナコイル9との間に相互インダクタンスが発生するので、当該相互インダクタンスが存在する状態で、アンテナコイル9の高いインピーダンスとアンテナ出力回路21の出力インピーダンスが整合するように、整合回路8のコンデンサの静電容量を決定する。上記のようにすることで、第1の実施形態と同様に、非接触ICカード10がアンテナコイル9に接近し、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在するとき、最良の整合が得られるため、アンテナ回路22を動的にアンテナ出力回路21に整合させなくとも、電源効率の改善が図られ、消費電力を低減できる。更に、アンテナ回路22に可動部品が不要となり、安価なアンテナ回路22を実現でき、アンテナ回路22の小型化にもつながる。
一方、非接触ICカード10がアンテナコイル9から離れ、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在しないときには、アンテナ出力回路21とアンテナ回路22が不整合となり、効率が悪化する。そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態の整合状態検出回路6の代わりに、非接触データキャリア検出手段であるICカード検出センサ23をアンテナ回路22に備えている。ICカード検出センサ23は、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在するか否か判定し、「通信可能状態」を示す検出信号または「通信不可能状態」を示す検出信号を変調回路7に出力する。具体的には、ICカード検出センサ23は、非接触ICカード10が通信可能範囲に存在するか否かを、フォトダイオードなどを使用した光学的方法その他の方法により検出して、当該検出情報を電気的信号に変換し、アンテナ出力回路21の変調回路7に送信する。変調回路7は、「通信可能状態」を示す検出信号を受信した場合、パルス増幅器3および4に電圧V1およびV2(図2参照)からなる変調した電圧Eを供給する。一方、「通信不可能状態」を示す検出信号を受信した場合、パルス増幅器3および4に電圧V3およびV4(図2参照)からなる変調した電圧Eを供給する。これから、第1の実施形態と同様に、電圧V3およびV4(図2参照)からなる変調した電圧Eによって、パルス増幅器3および4から、第1の電力増幅信号および第2の電力増幅信号よりも低減した出力が得られ、消費電力を減少させることができ、発熱も減少させることができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1乃至第2の実施形態では、非接触データキャリアとして、非接触ICカード10を採用しているが、特にこれに限定されるものでなく、非接触でデータを読み書き可能な媒体であれば、例えば、RFタグ等でも適用可能である。
また、第1乃至第2の実施形態では、非接触データキャリア読み書き装置の構成部品として、アンテナ出力回路とアンテナ回路のみ示しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の構成部品を備えていても良い。
また、第1の実施形態のアンテナ出力回路11は、搬送波発振器1と、2相パルス生成回路2と、パルス増幅器3および4と、低域フィルタ5と、整合状態検出回路6と、変調回路7を備えているが、特にこれに限定されるものでなく、他の構成部品を備えていても良い。同様に、第2の実施形態のアンテナ出力回路21は、搬送波発振器1と、2相パルス生成回路2と、パルス増幅器3および4と、低域フィルタ5と、変調回路7を備えているが、特にこれに限定されるものでなく、他の構成部品を備えていても良い。
また、第1の実施形態のアンテナ回路12は、整合回路8とアンテナコイル9を備えているが、特にこれに限定されるものでなく、他の構成部品を備えていても良い。同様に、第2の実施形態のアンテナ回路22は、整合回路8と、アンテナコイル9と、ICカード検出センサ23を備えているが、特にこれに限定されるものでなく、他の構成部品を備えていても良い。
また、第1の実施形態では、整合状態検出回路6はアンテナ出力回路11に設けられているが、特にこれに限定されるものでなく、アンテナ回路12に設けられていても良いし、アンテナ出力回路11、アンテナ回路12以外の非接触データキャリア読み書き装置に設けられていても良い。同様に、第2の実施形態では、ICカード検出センサ23はアンテナ回路22に設けられているが、特にこれに限定されるものでなく、アンテナ出力回路21に設けられていても良いし、アンテナ出力回路21、アンテナ回路22以外の非接触データキャリア読み書き装置に設けられていても良い。
また、第1の実施形態では、電圧V3およびV4について、具体的な波形および電圧値を説示していないが、電圧V1およびV2より低く、低減出力時、非接触ICカード10が通信可能範囲に移動してきた場合に、整合状態検出回路6が整合状態と判定可能であれば、任意の波形および電圧値を用いることができる。同様に、第2の実施形態でも、電圧V3およびV4について、具体的な波形および電圧値を説示していないが、任意の波形および電圧値を用いることができる。
また、第2の実施形態では、非接触ICカードリーダライタを内蔵する携帯機器などのポケットに非接触ICカード10を挿入して使う場合について示しているが、特にこれに限定されるものでなく、携帯機器以外の装置についても適用可能である。また、第2の実施形態では、携帯機器本体の機能(例えば、ディスプレイ表示機能やダイヤルボタン入出力装置)と、アンテナ出力回路21の機能が明確に分離されている場合について説明しているが、特にこれに限定されるものでなく、上記の携帯機器本体の機能とアンテナ出力回路21の機能を融合した1チップLSIにも適用可能である。
また、第2の実施形態では、ICカード検出センサ23について具体的な回路構成を説示していないが、ICカード検出センサ23は、検出情報を電気的信号に変換する機能およびアンテナ出力回路21の変調回路7に送信する機能を備えていれば、任意の装置を用いることができる。例えば、特許第3529087号の図8に示すような、投光部から受光部に随時、投光された光線をICカードが遮断したことを検出してICカードの存在を判定するリーダライタでも良い。また、同特許の図9に示すような、ICカード挿入部の開放端対向端に設けられた圧電素子に印加された応力を検出してICカードの存在を判定するリーダライタなどでも良い。
本発明の第1の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタ用アンテナ出力回路およびアンテナ回路の構成を示す図である。 図1に示すアンテナ出力回路およびアンテナ回路の各構成部品の出力を示す図である。 図1に示す整合状態検出回路の動作を説明する状態遷移図である。 本発明の第2の実施形態に係る非接触ICカードリーダライタ用アンテナ出力回路およびアンテナ回路の構成を示す図である。
符号の説明
1 搬送波発振器、2 2相パルス生成回路、3、4 パルス増幅器、
5 低域フィルタ、6 整合状態検出回路、7 変調回路、8 整合回路、
9 アンテナコイル、10 非接触ICカード、11 アンテナ出力回路、
12 アンテナ回路、21 アンテナ出力回路、22 アンテナ回路、
23 ICカード検出センサ

Claims (9)

  1. 所定の搬送波を出力する搬送波発振器と、送信データに基づいて電源電圧を変調する変調回路と、前記変調回路で変調された電圧に基づいて、前記搬送波と同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号を振幅変調するとともに増幅し、第1の電力増幅信号として出力する第1のパルス増幅器と、前記搬送波と同一の周波数を有し、前記第1の方形波パルス信号と逆位相の第2の方形波パルス信号を、前記変調回路で変調された電圧に基づいて振幅変調するとともに増幅し、第2の電力増幅信号として出力する第2のパルス増幅器と、前記第1の電力増幅信号および前記第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタとを有するアンテナ出力回路と、
    前記低域フィルタから出力される第1の入力信号と第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、少なくとも3個のコンデンサを有する整合回路と、前記コンデンサに入力された前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を合成し、非接触データキャリアに送信するアンテナを有するアンテナ回路とを備えることを特徴とする非接触データキャリア読み書き装置。
  2. 前記アンテナ回路と前記アンテナ出力回路との間に整合状態を検出する整合状態検出手段とを備え、
    前記変調回路は、前記整合状態検出手段からの状態信号に基づいて、前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、前記第1のパルス増幅器および前記第2のパルス増幅器に供給する電圧を、前記変調した電圧より低下させることを特徴とする請求項1に記載の非接触データキャリア読み書き装置。
  3. 前記非接触データキャリアと前記アンテナとの通信時、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの相互インダクタンスが存在する状態で整合するように、前記整合回路の回路定数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の非接触データキャリア読み書き装置。
  4. 前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しないことを検出する非接触データキャリア検出手段とを備え、
    前記変調回路は、前記非接触データキャリア検出手段からの検出信号に基づいて、前記非接触データキャリアが前記アンテナ回路との通信可能範囲に存在しない場合に、前記第1のパルス増幅器および前記第2のパルス増幅器に供給する電圧を、前記変調した電圧より低下させることを特徴とする請求項1に記載の非接触データキャリア読み書き装置。
  5. 前記アンテナ出力回路は、前記搬送波に基づいて、前記第1の方形波パルス信号および前記第2の方形波パルス信号を出力するパルス生成回路を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の非接触データキャリア読み書き装置。
  6. 所定の搬送波を出力する搬送波発振器と、
    送信データに基づいて電源電圧を変調する変調回路と、
    前記変調回路で変調された電圧に基づいて、前記搬送波と同一の周波数を有する第1の方形波パルス信号を振幅変調するとともに増幅し、第1の電力増幅信号として出力する第1のパルス増幅器と、
    前記搬送波と同一の周波数を有し、前記第1の方形波パルス信号と逆位相の第2の方形波パルス信号を、前記変調回路で変調された電圧に基づいて振幅変調するとともに増幅し、第2の電力増幅信号として出力する第2のパルス増幅器と、
    前記第1の電力増幅信号および前記第2の電力増幅信号の高調波成分を減衰させる低域フィルタを備えることを特徴とする非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ出力回路。
  7. 前記搬送波に基づいて、前記第1の方形波パルス信号および前記第2の方形波パルス信号を出力するパルス生成回路を備えることを特徴とする請求項6に記載の非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ出力回路。
  8. 第1の入力信号と、前記第1の入力信号と同一周波数で逆位相を有する第2の入力信号とに対して対称的な構成となる、少なくとも3個のコンデンサを有する整合回路と、
    前記コンデンサに入力された前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を合成し、非接触データキャリアに送信するアンテナを備えることを特徴とする非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ回路。
  9. 前記非接触データキャリアと前記アンテナとの通信時、前記非接触データキャリアと前記アンテナとの相互インダクタンスが存在する状態で整合するように、前記整合回路の回路定数を決定することを特徴とする請求項8に記載の非接触データキャリア読み書き装置のアンテナ回路。
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