JP2000277976A - 電気回路部の放熱装置 - Google Patents

電気回路部の放熱装置

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JP2000277976A
JP2000277976A JP7911099A JP7911099A JP2000277976A JP 2000277976 A JP2000277976 A JP 2000277976A JP 7911099 A JP7911099 A JP 7911099A JP 7911099 A JP7911099 A JP 7911099A JP 2000277976 A JP2000277976 A JP 2000277976A
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Kazumi Kawano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱抵抗を下げ、グランドパターンおよび固定
ネジへの熱伝達量が増大することで、電気回路部の放熱
効率を向上させた放熱装置を得る。 【解決手段】 電気回路部とグランドパターン11とを
含む電気回路基板10と、このグランドパターン11に
合致する形状である接触導通面を持つシールド部材1と
からなり、電気回路基板10を多層構造基板に構成する
とともにその内層の一つを電気回路基板10とほぼ等し
い面積を持つグランド専用層12とし、グランドパター
ン11部のみグランド専用層12が表面部に露出するよ
うに構成した電気回路部の放熱装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子携帯機器にお
いて、消費電力が大きい部品が複数存在し、しかも不要
輻射対策のためにシールド部材で密閉されている電気回
路部の放熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における電子携帯機器は高速動作
化、高付加価値化に伴い、部品の消費電力が増大、つま
り発熱量が増大している。この一方で、電子携帯機器の
小型化も進展しており、内部空間の狭小化に伴い熱対策
を施すに十分な空間の確保が困難な状況である。しか
も、高速動作したり高周波無線信号を送受信したりする
ような電気回路部は、高発熱部品が点在するにもかかわ
らず、不要輻射対策のために、シールド部材によって密
閉されているのが通常である。このような状況において
電気回路部の放熱は、従来より自然放熱に依存してきて
いる。
【0003】以下、この電気回路部の放熱装置の一例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0004】図6(a)は、従来の電気回路部の放熱装
置の分解斜視図、図6(b)は、同電気回路部の斜視
図、図7は、電子携帯機器筐体内にある従来の電気回路
部の放熱経路を示した模式図である。
【0005】図6(a)および図6(b)において、1
はアルミニウム等の電気や熱の良伝導体である材料から
なるシールド部材であり、ケース状に形成され、電気回
路基板2に搭載される。このシールド部材1は、電気回
路基板2上に形成されているグランドパターン3に合致
する形状である接触導通面を持つている。電気回路基板
2には、高速動作部品や回路全体を司る制御部品など大
消費電力部品4が実装されており、また、固定ネジ5に
より図7に示す電子携帯機器筐体6に固定されている。
【0006】次に、このような構成の電気回路部の放熱
装置の放熱経路について、図7を用いて説明する。
【0007】まず、電子携帯機器が作動状態となると、
大消費電力部品4では多大な電力が消費され、その消費
電力に見合った分の熱が、シールド部材1の内部空間に
放出される。この熱は、シールド部材1の内部空気の対
流を引き起こしながら、シールド部材1へと伝達され
る。伝達された熱の一部は、シールド部材1外側の電子
携帯機器筐体6内部の空気中へと伝達される。他の熱
は、シールド部材1中を温度の低い方向へ向かって伝導
するが、一般的に、空気中への熱伝達よりシールド部材
1中の熱伝導の方が熱抵抗が小さいため、シールド部材
1中を移動する熱量の方が遥かに大きい。
【0008】シールド部材1中を伝導してきた熱は、グ
ランドパターン3へと伝達される。グランドパターン3
に伝達された熱は、電気回路基板2を通じて一部は電子
携帯機器筐体6内部空気へ、他は固定ネジ5へ伝達され
る。電子携帯機器筐体6内部空気および固定ネジ5へ伝
達された熱は、最終的に電子携帯機器筐体6を介して外
部空間に放出されることになる。
【0009】このように、代表的な放熱経路は、大消費
電力部品4→空気→シールド部材1→グランドパターン
3→電気回路基板2→固定ネジ5or空気→電子携帯機
器筐体6→空気となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の放熱装置では以下のような問題点を有してい
る。
【0011】前述したように、近年の電子携帯機器は高
速動作化・高付加価値化と小型化が急速に進展してお
り、これに伴い電子携帯機器内の発熱密度(W/c
3)も急増している。したがって、従来の放熱装置に
よる放熱効果では、電気回路部の温度上昇を抑えられ
ず、その結果、電気回路基板2上にある熱に弱い部品の
故障や動作不良などを生じさせ、ひいては商品自体の信
頼性も落としてしまうという問題がある。したがって、
さらなる放熱効率の向上による電気回路部の温度上昇抑
制が要求されてきている。
【0012】特に、シールド部材1のグランドパターン
3との接触導通面およびグランドパターン3表面には微
小な凹凸があり、接触面積が小さく、熱抵抗が大きい。
図8はこの例を示している。つまり、前述した代表的な
放熱経路において、シールド部材1を伝導してきた熱が
グランドパターン3へと伝達される際、伝熱効率は下が
ることになる。
【0013】また、グランドパターン3に伝達された熱
は、電気回路基板2を通じて一部は電子携帯機器筐体6
内部空気へ、他は固定ネジ5へ伝達されるが、一般的に
空気への熱伝達は熱抵抗が大きい。しかしその一方で、
固定ネジ5への熱伝達は、熱的に不良導体である絶縁材
料からなる電気回路基板2を介して行われるため、やは
り熱抵抗が大きい。したがって、どちらにしても伝熱効
率は下がる。
【0014】そこで、本発明は、熱抵抗を下げ、グラン
ドパターンおよび固定ネジへの熱伝達量が増大すること
で、電気回路部の放熱効率を向上させた放熱装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、電気回路部およびグランドパーンをもつ電
気回路基板と、シールド部材とからなる電気回路部の放
熱装置であって、前記電気回路基板を多層構造基板とし
て構成し、この多層構造基板の内層の一つを前記電気回
路基板とほぼ等しい面積を持つグランド専用層とし、グ
ランドパターン部のみグランド専用層が表面部に露出す
るように構成したものである。
【0016】本発明によれば、シールド部材からグラン
ドパターンへの熱伝達量が増大し、電気回路部の放熱効
率を向上させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電気回路部とグランドパターンとを含む電気回路基
板と、前記グランドパターンに合致する形状である接触
導通面を持つシールド部材とからなり、前記電気回路基
板が多層構造基板として構成され、その内層の一つを前
記電気回路基板とほぼ等しい面積を持つグランド専用層
とし、前記グランドパターン部のみ前記グランド専用層
を表面部に露出させた電気回路部の放熱装置であり、シ
ールド部材からグランドパターンへの熱伝達量が増大
し、電気回路部の放熱効率を向上させることが可能にな
るという作用を有する。また、グランド専用層が表出す
るグランドパターン部が凹部となっているため、シール
ド部材の簡易位置決めにも役立つという作用を有する。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の電気回路部の放熱装置において、シールド部
材とグランドパターンとの間に、前記グランドパターン
と合致する接触導通面を持つ弾力性のある材料からなる
導電性部材を介在させたものであり、導電性部材によ
り、シールド部材のグランドパターンとの接触導通面お
よびグランドパターン表面の微小な凹凸が吸収され、接
触導通面積が増加し、シールド部材からグランドパター
ンへの熱伝達量が増大し、電気回路部の放熱効率を向上
させることが可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の電気回路部の放熱装置において、グ
ランド専用層が、電気回路基板の固定ネジ部において表
面に露出したものであり、グランド専用層から固定ネジ
への熱伝達量が増大し、さらに一層の電気回路部の放熱
効率を向上させることが可能となるという作用を有す
る。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、電気回
路部とグランドパターンとを含む電気回路基板と、前記
グラントデパターンに合致する形状である接触導通面を
持つシールド部材とからなり、前記電気回路基板が多層
構造基板として構成され、その内層の一つを前記電気回
路基板とほぼ等しい面積を持つグランド専用層とし、前
記グランドパターン部には複数のインナービアホールを
設け、前記インナービアホールによって前記グランドパ
ターンと前記グランド専用層とを接続し、前記グランド
専用層を電気回路基板の固定ネジ部において表面に露出
させたものであり、シールド部材からグランドパターン
への熱伝達量およびグランド専用層から固定ネジへの熱
伝達量が増大し、電気回路部の放熱効率を向上させるこ
とが可能になるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1、2、3、4のいずれかに記載の電気回路部の放熱装
置において、グランドパターンあるいはグランド専用層
に、切断部や面積縮小部を設けたものであり、電子部品
で発生した熱がグランドパターンやグランド専用層の熱
拡散作用によって拡散され、本来温度の低い箇所の温度
が上昇してしまう弊害が防止されるという作用を有す
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。なお、これらの図面において前記
従来の技術に示したものと同一の部材には同一の符号を
付しており、また、重複した説明は省略する。
【0023】(実施の形態1)図1(a)は本発明の実
施の形態1の電気回路部の放熱装置の分解斜視図、図1
(b)は同における要部拡大斜視図である。
【0024】図1において、1はアルミニウム等の電気
や熱の良伝導体である材料からなるシールド部材であ
り、ケース状に形成され、電気回路基板10に搭載され
る。このシールド部材1は、電気回路基板10上に形成
されているグランドパターン11に合致する形状である
接触導通面を持っている。電気回路基板10には、高速
動作部品や回路全体を司る制御部品など大消費電力部品
4が実装されており、また固定ネジ5により電子携帯機
器筐体(図示せず)に固定されている。
【0025】前記電気回路基板10は多層構造に構成さ
れており、その内層のうちの一つがグランド専用層12
としてあり、このグランド専用層12は電気回路基板1
0とほぼ同等な面積を有している。また、グランドパタ
ーン11はグランド専用層12の一部であり、電気回路
基板10の表面に露出している。したがって、電気回路
基板10の表面においては、前記露出したグランドパタ
ーン11部は凹部を形成している。図1(b)にその拡
大図を示す。
【0026】以上のように構成された電気回路部の放熱
装置における放熱経路について説明する。
【0027】まず、電子携帯機器が作動状態となると、
大消費電力部品4では多大な電力が消費され、その消費
電力に見合った分の熱が、シールド部材1の内部空間に
放出される。この熱は、シールド部材1の内部空気の対
流を引き起こしながら、シールド部材1へと伝達され
る。伝達された熱の一部は、シールド部材1外側の電子
携帯機器筐体内部の空気中へと伝達される。他の熱は、
シールド部材1中を温度の低い方向へ向かって伝導しす
るが、一般的に、空気への熱伝達よりシールド部材1中
の熱伝導の方が熱抵抗が小さいため、シールド部材1中
を移動する熱量の方が遥かに大きい。
【0028】シールド部材1中を伝導してきた熱は、グ
ランドパターン11へと伝達される。この際、グランド
専用層12は電気回路基板10と同等の表面積を有して
いるため、放熱効率も高く、放熱板として機能する。そ
の結果、シールド部材1とグランドパターン11との温
度差が大きくなる。
【0029】一般に熱は、高温部から低温部に移動する
もので、温度差が大きいほどその移動量も大きい。した
がって、シールド部材1とグランドパターン11との温
度差が大きいほど、熱移動を促進させることができる。
【0030】グランドパターン11に伝達された熱は、
グランド専用層12および電気回路基板10を通じて一
部は電子携帯機器筐体内部空気中へ、他は固定ネジ5へ
伝達される。その後、最終的には電子携帯機器筐体を介
して外部空間に放出されることになる。
【0031】このように、代表的な放熱経路は、大消費
電力部品4→空気→シールド部材1→グランドパターン
11→グランド専用層12→電気回路基板19→固定ネ
ジ5or空気→電子携帯機器筐体→空気となるが、特に
熱抵抗の大きいシールド部材1とグランドパターン11
との熱伝達が改善されるので、高い放熱効率のある放熱
動作を行うことができる。また、グランドパターン11
部が凹部となっているため、シールド部材1の簡易位置
決めにも役立ち、組立性にも優れた放熱装置が提供でき
る。
【0032】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2の電気回路部の放熱装置の分解斜視図である。
【0033】図2において、13はグランドパターン1
1と合致する接触導通面を持つ弾力性のある材料、たと
えば導電性ゴムなどからなる導電性部材である。図示の
ように、本実施の形態2では、シールド部材1とグラン
ドパターン11との間に、この導電性部材13を介在さ
せて放熱装置を構成している。
【0034】以上のように構成された電気回路部の放熱
装置における放熱経路は、前述した実施の形態1と同じ
である。
【0035】このような放熱手段に依れば、シールド部
材1のグランドパターン11との接触導通面およびグラ
ンドパターン11表面に微小な凹凸が存在していても、
導電性部材13により吸収され、接触導通面積は増加す
る。したがって、熱抵抗を大幅に減少させることがで
き、一層シールド部材1からグランドパターン11への
熱伝達量が増大し、電気回路部の放熱効率を向上させる
ことができる。
【0036】また、グランドパターン11部が凹部とな
っているため、導電性部材13の簡易位置決めにも役立
ち、組立性にも優れた放熱装置が提供できる。
【0037】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3の電気回路部の放熱装置の分解斜視図である。
【0038】図示のように、本実施の形態3では、電気
回路基板10の固定ネジ5部にもグランド専用層12が
表面に露出する構成としている。
【0039】以上のように構成された電気回路部の放熱
経路について説明する。
【0040】大消費電力部品4で発生した熱は、実施の
形態1同様にしてグランド専用層12に伝達される。そ
して、その熱量のほとんどは、固定ネジ5へ伝達され、
電子携帯機器筐体を介して外部空間に放出されることに
なる。つまり、グランド専用層12から固定ネジ5への
熱伝達は、熱的に良導体であるグランド専用層12から
直接固定ネジ5へ伝達されるため、熱抵抗が大幅に減少
される。したがって、熱のほとんどは熱伝導効率の高い
固定ネジ5を介して電子携帯機器筐体に伝達されること
になる。
【0041】このように、代表的な放熱経路は、大消費
電力部品4→空気→シールド部材1→グランドパターン
11→グランド専用層12→固定ネジ5→電子携帯機器
筐体→空気となるが、前述したようなグランド専用層1
2から固定ネジ5への熱抵抗の低下に加え、実施の形態
1または2で述べたようなシールド部材1からグランド
パターン11への熱抵抗の低下効果もあり、熱伝達が格
段に促進され、より一層高い放熱効率を保持した放熱動
作を行うことができる。
【0042】なお、本実施の形態3の電気回路部の放熱
装置の構成図は、実施の形態2に対する応用として示し
たが、実施の形態1に応用しても何ら問題はない。
【0043】(実施の形態4)図4(a)は、本発明の
実施の形態4の電気回路部の放熱装置の斜視図、図4
(b)は図4(a)におけるA−A断面図である。
【0044】図4に示すように、電気回路基板14は多
層構造に構成されており、その内層のうちの一つがグラ
ンド専用層15であり、このグランド専用層15は電気
回路基板14とほぼ同等な面積を有している。また、グ
ランドパターン16は電気回路基板14の表層に形成さ
れており、このグランドパターン16とグランド専用層
15とをインナービアホール(以下IVHという)17
により接続している。
【0045】また、電気回路基板14の固定ネジ5部は
グランド専用層15が表面に露出するよう構成してい
る。
【0046】以上のように構成された電気回路部の放熱
装置の放熱経路について説明する。大消費電力部品4で
発生した熱は、実施の形態1同様にしてグランドパター
ン16に伝達される。そしてその熱は、IVH17を介
して、グランド専用層15へ伝達される。その後は、実
施の形態3同様に、固定ネジ5へ伝達され、最終的に電
子携帯機器筐体を介して外部空間に放出されることにな
る。
【0047】このように、代表的な放熱経路は、大消費
電力部品4→空気→シールド部材1→グランドパターン
16→IVVH17→グランド専用層15→固定ネジ5
→電子携帯機器筐体→空気となり、前述した実施の形態
1、2または3同様にシールド部材1とグランドパター
ン16との熱抵抗およびグランド専用層15と固定ネジ
5との熱抵抗が大幅に低下するので、高い放熱効率のあ
る放熱動作を行うことができる。
【0048】なお、本実施の形態4の電気回路部の放熱
装置の構成図では、電気回路基板14の表層にグランド
パターン16を、グランド専用層15を内層の一つであ
る第2層に形成した例を示しているが、グランドパター
ン16を内層に、たとえば第2層に形成して表面に露出
させ、グランド専用層15を第3層に設け、これらをI
VH17で結合してもよい。
【0049】(実施の形態5)図5(a)および図5
(b)は、それぞれ本発明の実施の形態5の電気回路部
の放熱装置の分解斜視図である。
【0050】図5(a)に示すように、電気回路基板1
8は多層構造に構成されており、大消費電力部品4の他
に、高熱に対して弱い部品19が搭載されている。ま
た、電気回路基板18の内層のうちの一つがグランド専
用層20であり、このグランド専用層20は電気回路基
板18とほぼ同等な面積を有している。また、電気回路
基板18に形成されているグランドパターン21はグラ
ンド専用層20の一部であり、表面に露出させて形成し
ている。このグランド専用層20においては、高熱に対
して弱い部品19の下部に位置するグランド専用層20
とその他部分のグランド専用層20との間に切り欠きを
設け、一部表面積を小さくしている。したがって、グラ
ンドパターン21も高熱に対して弱い部品19近辺にて
切断された構成となっている。
【0051】以上のように構成された電気回路部の放熱
装置の放熱経路は、前述した実施の形態1と同様であ
る。
【0052】このような放熱装置に依れば、グランド専
用層20の表面積が小さい部分においては熱伝導抵抗が
大きくなるため、グランドパターン21、つまりグラン
ド専用層20に伝達された熱が、グランド専用層20内
を高熱に対して弱い部品19下部側へ拡散するというこ
とが抑制される。
【0053】したがって、グランドパターン21、つま
りグランド専用層20の熱拡散作用によって拡散され、
本来温度の低い箇所の温度が上昇してしまい、高熱に対
して弱い部品19が誤動作するなどの弊害を防止するこ
とができる。
【0054】なお、図5(b)も本発明の実施の形態5
の電気回路部の放熱装置の別例の分解斜視図であり、上
記同様である。
【0055】さらに、本実施の形態5の電気回路部の放
熱装置の構成図は、実施の形態1に対する応用として示
したが、実施の形態2、3あるいは4に応用しても良
い。
【0056】なお、実施の形態4に応用する場合は、グ
ランドパターンはグランド専用層の一部ではないため、
グランドパターンとグランド専用層の両方の形状を変更
することになる。
【0057】また、このような放熱装置によれば、熱移
動を制御できるので、電気回路基板上の部品配置によ
り、任意にグランドパターンやグランド専用層の形状変
更をすれば良い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、シールド部材とグランドパターンとの温度差
が大きくなるので、シールド部材からグランドパターン
への熱伝達が促進され、効率の高い放熱作用が可能にな
るという有効な効果が得られる。
【0059】また、シールド部材のグランドパターンと
の接触導通面とグランドパターンとの間に、グランドパ
ターンと合致する接触導通面を持つ弾力性のある材料か
らなる導電性部材を介在させれば、シールド部材とグラ
ンドパターンとの熱抵抗が低減できるので、さらに効率
の高い放熱作用が可能になるという有効な効果が得られ
る。
【0060】また、電気回路基板を固定する固定ネジ部
もグランド専用層を表面に露出させれば、熱的に良導体
であるグランド専用層から直接固定ネジへ熱伝達が行わ
れるので、グランド専用層と固定ネジとの熱抵抗が低減
でき、一層効率の高い放熱作用が可能になるという有効
な効果が得られる。
【0061】また、グランドパターンやグランド専用層
の形状を、電気回路基板上の部品配置に応じ任意に変更
することで、グランドパターンやグランド専用層に移動
してきた熱が熱拡散作用によって拡散され、本来温度の
低い箇所の温度が上昇してしまう弊害が防止されるとい
う有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1の電気回路部の放
熱装置の分解斜視図 (b)同電気回路部の放熱装置における要部拡大斜視図
【図2】本発明の実施の形態2の電気回路部の放熱装置
の分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態3の電気回路部の放熱装置
の分解斜視図
【図4】(a)本発明の実施の形態4の電気回路部の放
熱装置の分解斜視図 (b)図4(a)におけるA−A断面図
【図5】(a)本発明の実施の形態5の電気回路部の放
熱装置の分解斜視図 (b)同電気回路部の放熱装置の別例の分解斜視図
【図6】(a)従来の電気回路部の放熱装置の分解斜視
図 (b)同電気回路部の放熱装置の斜視図
【図7】同電気回路部の放熱装置の放熱経路を示した模
式図
【図8】同放熱装置におけるシールド部材の接触導通面
とグランドパターンの接触状況の拡大図
【符号の説明】
1 シールド部材 4 大消費電力部品 5 固定ネジ 10 電気回路基板 11 グランドパターン 12 グランド専用層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気回路部とグランドパターンとを含む電
    気回路基板と、前記グランドパターンに合致する形状で
    ある接触導通面を持つシールド部材とからなり、前記電
    気回路基板が多層構造基板として構成され、その内層の
    一つを前記電気回路基板とほぼ等しい面積を持つグラン
    ド専用層とし、前記グランドパターン部のみ前記グラン
    ド専用層を表面部に露出させたことを特徴とする電気回
    路部の放熱装置。
  2. 【請求項2】シールド部材とグランドパターンとの間
    に、前記グランドパターンと合致する接触導通面を持つ
    弾力性のある材料からなる導電性部材を介在させたこと
    を特徴とする請求項1記載の電気回路部の放熱装置。
  3. 【請求項3】グランド専用層が、電気回路基板の固定ネ
    ジ部において表面に露出したことを特徴とする請求項1
    または2記載の電気回路部の放熱装置。
  4. 【請求項4】電気回路部とグランドパターンとを含む電
    気回路基板と、前記グラントデパターンに合致する形状
    である接触導通面を持つシールド部材とからなり、前記
    電気回路基板が多層構造基板として構成され、その内層
    の一つを前記電気回路基板とほぼ等しい面積を持つグラ
    ンド専用層とし、前記グランドパターン部には複数のイ
    ンナービアホールを設け、前記インナービアホールによ
    って前記グランドパターンと前記グランド専用層とを接
    続し、前記グランド専用層を電気回路基板の固定ネジ部
    において表面に露出させたことを特徴とする電気回路部
    の放熱装置。
  5. 【請求項5】グランドパターンあるいはグランド専用層
    に、切断部や面積縮小部を設けたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4のいずれかに記載の電気回路部の放熱
    装置。
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