JP2000277703A - スイッチ回路装置 - Google Patents
スイッチ回路装置Info
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- JP2000277703A JP2000277703A JP11082509A JP8250999A JP2000277703A JP 2000277703 A JP2000277703 A JP 2000277703A JP 11082509 A JP11082509 A JP 11082509A JP 8250999 A JP8250999 A JP 8250999A JP 2000277703 A JP2000277703 A JP 2000277703A
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- resistors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入出力電力特性の向上および小型化が可能な
スイッチ回路装置を提供することである。 【解決手段】 端子A,B間に複数のFET1が接続さ
れ、端子A,C間に複数のFET2が接続され、各FE
T1のソース・ドレイン間に抵抗3が接続され、各FE
T2のソース・ドレイン間に抵抗4が接続される。各抵
抗3はFET1の素子領域内に設けられ、各抵抗4はF
ET2の素子領域内に設けられる。複数の抵抗3のうち
少なくとも1つの抵抗3の抵抗値が他の抵抗3の抵抗値
よりも低く設定され、複数の抵抗4のうち少なくとも1
つの抵抗4の抵抗値が他の抵抗4の抵抗値よりも低く設
定される。各抵抗3,4が高抵抗を保持するように抵抗
3,4が所定の関係を満足する。
スイッチ回路装置を提供することである。 【解決手段】 端子A,B間に複数のFET1が接続さ
れ、端子A,C間に複数のFET2が接続され、各FE
T1のソース・ドレイン間に抵抗3が接続され、各FE
T2のソース・ドレイン間に抵抗4が接続される。各抵
抗3はFET1の素子領域内に設けられ、各抵抗4はF
ET2の素子領域内に設けられる。複数の抵抗3のうち
少なくとも1つの抵抗3の抵抗値が他の抵抗3の抵抗値
よりも低く設定され、複数の抵抗4のうち少なくとも1
つの抵抗4の抵抗値が他の抵抗4の抵抗値よりも低く設
定される。各抵抗3,4が高抵抗を保持するように抵抗
3,4が所定の関係を満足する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電界効果ト
ランジスタ(FET)からなるスイッチ回路装置に関す
る。
ランジスタ(FET)からなるスイッチ回路装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、マイクロ波通信システムの送受
信装置には、高速なスイッチング動作が可能なGaAs
系のスイッチ回路装置が用いられる。図10はMESF
ET(金属−半導体電界効果型トランジスタ;以下、F
ETと略記する)を用いた従来のスイッチ回路装置の一
例を示す回路図である。
信装置には、高速なスイッチング動作が可能なGaAs
系のスイッチ回路装置が用いられる。図10はMESF
ET(金属−半導体電界効果型トランジスタ;以下、F
ETと略記する)を用いた従来のスイッチ回路装置の一
例を示す回路図である。
【0003】図10のスイッチ回路装置においては、端
子A,B間に複数のFET100が多段に接続され、端
子A,C間に複数のFET200が多段に接続されてい
る。複数のFET100のゲートはそれぞれ抵抗を介し
て制御端子Dに接続され、複数のFET200のゲート
はそれぞれ抵抗を介して制御端子Eに接続されている。
制御端子D,Eには、互いに相補な制御信号V1,V2
が与えられる。
子A,B間に複数のFET100が多段に接続され、端
子A,C間に複数のFET200が多段に接続されてい
る。複数のFET100のゲートはそれぞれ抵抗を介し
て制御端子Dに接続され、複数のFET200のゲート
はそれぞれ抵抗を介して制御端子Eに接続されている。
制御端子D,Eには、互いに相補な制御信号V1,V2
が与えられる。
【0004】図10のスイッチ回路装置において、制御
信号V1が高レベルの電圧になり、制御信号V2が低レ
ベルの電圧になると、FET100がオンし、FET2
00がオフする。それにより、端子A,B間で信号の伝
送が行われる。
信号V1が高レベルの電圧になり、制御信号V2が低レ
ベルの電圧になると、FET100がオンし、FET2
00がオフする。それにより、端子A,B間で信号の伝
送が行われる。
【0005】この場合、端子A,C間の電圧がオフ状態
の複数のFET200により分配される。それにより、
端子A,B間での信号の伝送時に、端子A,C間で信号
の漏れが生じない。したがって、入出力電力特性(入出
力パワー特性)を向上させることができる(T. Tsukii,
M. J. Schindler, and S. G. Houng,“High Power and
High Isolation 2 to 20 GHz MMIC Switches,”1992 A
sia-Pacific Microwave Conference, Adelaide, pp.327
-329, 1992)。
の複数のFET200により分配される。それにより、
端子A,B間での信号の伝送時に、端子A,C間で信号
の漏れが生じない。したがって、入出力電力特性(入出
力パワー特性)を向上させることができる(T. Tsukii,
M. J. Schindler, and S. G. Houng,“High Power and
High Isolation 2 to 20 GHz MMIC Switches,”1992 A
sia-Pacific Microwave Conference, Adelaide, pp.327
-329, 1992)。
【0006】また、複数のゲート電極を有するマルチゲ
ートトランジスタを用いた場合にも、スイッチ回路装置
の入出力電力特性を向上させることができる(F. McGra
th,C. Varmazis, C. Kermarrec, R. Pratt,“Novel Hig
h Performance SPDT Switches Using Multi-Gate FET'
s,” IEEE MTT-S Digest, pp.839-842, 1991)。
ートトランジスタを用いた場合にも、スイッチ回路装置
の入出力電力特性を向上させることができる(F. McGra
th,C. Varmazis, C. Kermarrec, R. Pratt,“Novel Hig
h Performance SPDT Switches Using Multi-Gate FET'
s,” IEEE MTT-S Digest, pp.839-842, 1991)。
【0007】しかしながら、オフ状態のFET200の
うち、端子A側のFET200のゲート・ソース間電圧
に比べ、そのゲート・ドレイン間電圧および他のFET
200のゲート・ソース間電圧およびゲート・ドレイン
間電圧は小さくなる。それにより、端子A,B間で大電
力の信号を伝送すると、端子A,C間で信号の漏れが生
じやすいという問題が生じる。
うち、端子A側のFET200のゲート・ソース間電圧
に比べ、そのゲート・ドレイン間電圧および他のFET
200のゲート・ソース間電圧およびゲート・ドレイン
間電圧は小さくなる。それにより、端子A,B間で大電
力の信号を伝送すると、端子A,C間で信号の漏れが生
じやすいという問題が生じる。
【0008】そこで、多段に接続されたFETを用いた
スイッチ回路装置において、各FETのソース・ドレイ
ン間に抵抗を付加することにより各FETのソース・ド
レイン間の電圧を一定に保つことが提案されている。そ
れにより、オフ状態の各FETのゲート・ソース間およ
びゲート・ドレイン間に印加される電圧が全て等しくな
り、各FETの耐電圧特性が向上し、入出力電力特性も
向上する。
スイッチ回路装置において、各FETのソース・ドレイ
ン間に抵抗を付加することにより各FETのソース・ド
レイン間の電圧を一定に保つことが提案されている。そ
れにより、オフ状態の各FETのゲート・ソース間およ
びゲート・ドレイン間に印加される電圧が全て等しくな
り、各FETの耐電圧特性が向上し、入出力電力特性も
向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スイッチ回路装置においては、多段に接続されたFET
のソース・ドレイン間に外部抵抗を付加することによ
り、スイッチ回路装置のチップ面積が増加する。それに
より、スイッチ回路装置の小型化が妨げられる。
スイッチ回路装置においては、多段に接続されたFET
のソース・ドレイン間に外部抵抗を付加することによ
り、スイッチ回路装置のチップ面積が増加する。それに
より、スイッチ回路装置の小型化が妨げられる。
【0010】また、入力電力を増加させると、突然出力
電力が低下し、スイッチ回路装置が破壊する場合がある
(M. J. Schindler, T.E.Kazior,“A High Power 2-18
GHzT/R Switch," IEEE Microwave and Millimeter-Wave
Monolithic Circuits Symposium, pp.119-122, 199
0)。そのため、許容入力電力を増加させるための方策が
求められている。
電力が低下し、スイッチ回路装置が破壊する場合がある
(M. J. Schindler, T.E.Kazior,“A High Power 2-18
GHzT/R Switch," IEEE Microwave and Millimeter-Wave
Monolithic Circuits Symposium, pp.119-122, 199
0)。そのため、許容入力電力を増加させるための方策が
求められている。
【0011】さらに、各FETのソース・ドレイン間に
接続する抵抗に対する耐電圧性に関する条件が不明であ
ったため、抵抗の非線形性により入出力電力特性が劣化
する場合がある。
接続する抵抗に対する耐電圧性に関する条件が不明であ
ったため、抵抗の非線形性により入出力電力特性が劣化
する場合がある。
【0012】本発明の目的は、入出力電力特性の向上お
よび小型化が可能なスイッチ回路装置を提供することで
ある。
よび小型化が可能なスイッチ回路装置を提供することで
ある。
【0013】本発明の他の目的は、許容入力電力が向上
されたスイッチ回路装置を提供することである。
されたスイッチ回路装置を提供することである。
【0014】本発明のさらに他の目的は、電力伝送時に
入出力電力特性の線形性を保持することが可能なスイッ
チ回路装置を提供することである。
入出力電力特性の線形性を保持することが可能なスイッ
チ回路装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係るスイッチ回路装置は、共通端子と第1の端子
との間に接続され、かつ第1の制御信号を受けるゲート
電極を有する少なくとも1つの第1のトランジスタと、
共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ前記第1
の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受ける
ゲート電極を有する少なくとも1つの第2のトランジス
タと、第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第1の抵
抗と、第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第2の抵
抗とを備え、第1の抵抗は、第1のトランジスタの素子
領域内に設けられ、第2の抵抗は、第2のトランジスタ
の素子領域内に設けられたものである。
発明に係るスイッチ回路装置は、共通端子と第1の端子
との間に接続され、かつ第1の制御信号を受けるゲート
電極を有する少なくとも1つの第1のトランジスタと、
共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ前記第1
の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受ける
ゲート電極を有する少なくとも1つの第2のトランジス
タと、第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第1の抵
抗と、第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第2の抵
抗とを備え、第1の抵抗は、第1のトランジスタの素子
領域内に設けられ、第2の抵抗は、第2のトランジスタ
の素子領域内に設けられたものである。
【0016】本発明に係るスイッチ回路装置において
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
【0017】この場合、第1および第2の抵抗により入
出力電力特性が向上される。また、第1の抵抗が第1の
トランジスタの素子領域内に設けられ、第2の抵抗が第
2のトランジスタの素子領域内に設けられているので、
チップ面積が増加しない。したがって、入出力電力特性
を向上させつつ小型化を図ることができる。
出力電力特性が向上される。また、第1の抵抗が第1の
トランジスタの素子領域内に設けられ、第2の抵抗が第
2のトランジスタの素子領域内に設けられているので、
チップ面積が増加しない。したがって、入出力電力特性
を向上させつつ小型化を図ることができる。
【0018】第1の抵抗は、第1のトランジスタのソー
ス電極とドレイン電極との間の領域に配置された抵抗層
を含み、第2の抵抗は、第2のトランジスタのソース電
極とドレイン電極との間の領域に配置された抵抗層を含
んでもよい。
ス電極とドレイン電極との間の領域に配置された抵抗層
を含み、第2の抵抗は、第2のトランジスタのソース電
極とドレイン電極との間の領域に配置された抵抗層を含
んでもよい。
【0019】この場合、第1および第2の抵抗がそれぞ
れ第1および第2のトランジスタのソース電極とドレイ
ン電極との間の領域に設けられるので、チップ面積が増
加しない。
れ第1および第2のトランジスタのソース電極とドレイ
ン電極との間の領域に設けられるので、チップ面積が増
加しない。
【0020】第1の抵抗は、第1のトランジスタの上方
に配置された抵抗層を含み、第2の抵抗は、第2のトラ
ンジスタの上方に配置された抵抗層を含んでもよい。
に配置された抵抗層を含み、第2の抵抗は、第2のトラ
ンジスタの上方に配置された抵抗層を含んでもよい。
【0021】この場合、第1および第2の抵抗が多層化
技術によりそれぞれ第1および第2のトランジスタの上
方に設けられるので、チップ面積が増加しない。
技術によりそれぞれ第1および第2のトランジスタの上
方に設けられるので、チップ面積が増加しない。
【0022】第2の発明に係るスイッチ回路装置は、共
通端子と第1の端子との間に接続され、かつ第1の制御
信号を受けるゲート電極を有する複数の第1のトランジ
スタと、共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ
第1の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受
けるゲート電極を有する複数の第2のトランジスタと、
複数の第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された複数の第1の抵抗と、複数
の第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極との
間にそれぞれ接続された複数の第2の抵抗とを備え、複
数の第1の抵抗のうち少なくとも1つの第1の抵抗の抵
抗値は、他の第1の抵抗の抵抗値よりも低いことを特徴
とする。
通端子と第1の端子との間に接続され、かつ第1の制御
信号を受けるゲート電極を有する複数の第1のトランジ
スタと、共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ
第1の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受
けるゲート電極を有する複数の第2のトランジスタと、
複数の第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極
との間にそれぞれ接続された複数の第1の抵抗と、複数
の第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極との
間にそれぞれ接続された複数の第2の抵抗とを備え、複
数の第1の抵抗のうち少なくとも1つの第1の抵抗の抵
抗値は、他の第1の抵抗の抵抗値よりも低いことを特徴
とする。
【0023】本発明に係るスイッチ回路装置において
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
【0024】この場合、複数の第1の抵抗のうち少なく
とも1つの第1の抵抗の抵抗値が他の第1の抵抗の抵抗
値よりも低いことにより、第1のトランジスタの伝送経
路における入出力電力特性が向上し、アイソレーション
(絶縁度)特性および挿入損失の劣化なしに、許容入力
電力が向上する。
とも1つの第1の抵抗の抵抗値が他の第1の抵抗の抵抗
値よりも低いことにより、第1のトランジスタの伝送経
路における入出力電力特性が向上し、アイソレーション
(絶縁度)特性および挿入損失の劣化なしに、許容入力
電力が向上する。
【0025】複数の第2の抵抗のうち少なくとも1つの
第2の抵抗の抵抗値が、他の第2の抵抗の抵抗値よりも
低くてもよい。
第2の抵抗の抵抗値が、他の第2の抵抗の抵抗値よりも
低くてもよい。
【0026】この場合、複数の第2の抵抗のうち少なく
とも1つの第2の抵抗の抵抗値が他の第2の抵抗の抵抗
値よりも低いことにより、第2のトランジスタの伝送経
路における入出力電力特性が向上し、アイソレーション
特性および挿入損失の劣化なしに、許容入力電力が向上
する。
とも1つの第2の抵抗の抵抗値が他の第2の抵抗の抵抗
値よりも低いことにより、第2のトランジスタの伝送経
路における入出力電力特性が向上し、アイソレーション
特性および挿入損失の劣化なしに、許容入力電力が向上
する。
【0027】第3の発明に係るスイッチ回路装置は、共
通端子と第1の端子との間に接続され、かつ第1の制御
信号を受けるゲート電極を有する少なくとも1つの第1
のトランジスタと、共通端子と第2の端子との間に接続
され、かつ第1の制御信号と相補的に変化する第2の制
御信号を受けるゲート電極を有する少なくとも1つの第
2のトランジスタと、第1のトランジスタのソース電極
とドレイン電極との間にそれぞれ接続された少なくとも
1つの第1の抵抗と、第2のトランジスタのソース電極
とドレイン電極との間にそれぞれ接続された少なくとも
1つの第2の抵抗とを備え、第1のトランジスタの数お
よび第2のトランジスタの数をそれぞれnとし、第1の
抵抗の抵抗値および第2の抵抗の抵抗値をそれぞれRa
とし、共通端子、第1の端子および第2の端子にそれぞ
れ接続される負荷抵抗の値をそれぞれRとし、オン状態
の第1または第2のトランジスタにより伝送される電力
をPとし、第1および第2の抵抗の高抵抗領域から低抵
抗領域への変化点での印加電圧をVrとし、オフ状態の
第1または第2のトランジスタの容量値をCoffと
し、信号の角周波数をωとした場合に、
通端子と第1の端子との間に接続され、かつ第1の制御
信号を受けるゲート電極を有する少なくとも1つの第1
のトランジスタと、共通端子と第2の端子との間に接続
され、かつ第1の制御信号と相補的に変化する第2の制
御信号を受けるゲート電極を有する少なくとも1つの第
2のトランジスタと、第1のトランジスタのソース電極
とドレイン電極との間にそれぞれ接続された少なくとも
1つの第1の抵抗と、第2のトランジスタのソース電極
とドレイン電極との間にそれぞれ接続された少なくとも
1つの第2の抵抗とを備え、第1のトランジスタの数お
よび第2のトランジスタの数をそれぞれnとし、第1の
抵抗の抵抗値および第2の抵抗の抵抗値をそれぞれRa
とし、共通端子、第1の端子および第2の端子にそれぞ
れ接続される負荷抵抗の値をそれぞれRとし、オン状態
の第1または第2のトランジスタにより伝送される電力
をPとし、第1および第2の抵抗の高抵抗領域から低抵
抗領域への変化点での印加電圧をVrとし、オフ状態の
第1または第2のトランジスタの容量値をCoffと
し、信号の角周波数をωとした場合に、
【0028】
【数2】
【0029】上式(1)および(2)の関係が満足され
るものである。本発明に係るスイッチ回路装置において
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
るものである。本発明に係るスイッチ回路装置において
は、第1の制御信号により第1のトランジスタがオンす
ると、第2の制御信号により第2のトランジスタがオフ
する。また、第1の制御信号により第1のトランジスタ
がオフすると、第2の制御信号により第2のトランジス
タがオンする。
【0030】この場合、第1および第2の抵抗が式
(1)および(2)を満足することにより、第1および
第2の抵抗が高抵抗を維持することができる。それによ
り、電力伝送時のアイソレーション特性および挿入損失
の劣化が防止され、入出力特性の線形性が維持される。
(1)および(2)を満足することにより、第1および
第2の抵抗が高抵抗を維持することができる。それによ
り、電力伝送時のアイソレーション特性および挿入損失
の劣化が防止され、入出力特性の線形性が維持される。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例によるス
イッチ回路装置の構成を示す回路図である。
イッチ回路装置の構成を示す回路図である。
【0032】図1のスイッチ回路装置において、端子
A,B間に複数のFET1が多段に接続され、端子A,
C間に複数のFET2が多段に接続されている。複数の
FET1のゲートはそれぞれ抵抗を介して制御端子Dに
接続され、複数のFET2のゲートはそれぞれ抵抗を介
して制御端子Eに接続されている。制御端子D,Eには
互いに相補な制御信号V1,V2が印加される。
A,B間に複数のFET1が多段に接続され、端子A,
C間に複数のFET2が多段に接続されている。複数の
FET1のゲートはそれぞれ抵抗を介して制御端子Dに
接続され、複数のFET2のゲートはそれぞれ抵抗を介
して制御端子Eに接続されている。制御端子D,Eには
互いに相補な制御信号V1,V2が印加される。
【0033】また、各FET1のソース・ドレイン間に
は抵抗3が接続され、各FET2のソース・ドレイン間
には抵抗4が接続されている。後述するように、抵抗3
は各FET1の内部に設けられている。同様に、抵抗4
は各FET2の内部に設けられている。各抵抗3,4の
抵抗値はRaである。
は抵抗3が接続され、各FET2のソース・ドレイン間
には抵抗4が接続されている。後述するように、抵抗3
は各FET1の内部に設けられている。同様に、抵抗4
は各FET2の内部に設けられている。各抵抗3,4の
抵抗値はRaである。
【0034】本実施例では、端子A,B間に接続される
複数の抵抗3のうち少なくとも1つの抵抗3の抵抗値R
aが他の抵抗3の抵抗値Raよりも低く設定される。ま
た、端子A,C間に接続される複数の抵抗4のうち少な
くとも1つの抵抗4の抵抗値Raが他の抵抗4の抵抗値
Raよりも低く設定される。
複数の抵抗3のうち少なくとも1つの抵抗3の抵抗値R
aが他の抵抗3の抵抗値Raよりも低く設定される。ま
た、端子A,C間に接続される複数の抵抗4のうち少な
くとも1つの抵抗4の抵抗値Raが他の抵抗4の抵抗値
Raよりも低く設定される。
【0035】図1のスイッチ回路装置において、例え
ば、制御信号V1が高レベルの電圧になり、制御信号V
2が低レベルの電圧になると、FET1がオンし、FE
T2がオフする。それにより、端子A,B間で信号の伝
送が行われる。この場合、端子A,C間に印加される電
圧がオフ状態のFET2に分配される。
ば、制御信号V1が高レベルの電圧になり、制御信号V
2が低レベルの電圧になると、FET1がオンし、FE
T2がオフする。それにより、端子A,B間で信号の伝
送が行われる。この場合、端子A,C間に印加される電
圧がオフ状態のFET2に分配される。
【0036】また、制御信号V1が低レベルの電圧にな
り、制御信号V2が高レベルの電圧になると、FET1
がオフし、FET2がオンする。それにより、端子A,
C間で信号の伝送が行われる。この場合、端子A,B間
に印加される電圧がオフ状態のFET1に分配される。
り、制御信号V2が高レベルの電圧になると、FET1
がオフし、FET2がオンする。それにより、端子A,
C間で信号の伝送が行われる。この場合、端子A,B間
に印加される電圧がオフ状態のFET1に分配される。
【0037】図2(a),(b)は図1のスイッチ回路
装置に用いられるFETおよび抵抗の第1の例を示す断
面図および平面図である。
装置に用いられるFETおよび抵抗の第1の例を示す断
面図および平面図である。
【0038】図2において、GaAs基板50の表面に
複数のn+ 層51が形成され、n+層51間にはn型動
作層55が形成されている。複数のn+ 層51上にはソ
ース電極52およびドレイン電極53が交互に形成され
ている。
複数のn+ 層51が形成され、n+層51間にはn型動
作層55が形成されている。複数のn+ 層51上にはソ
ース電極52およびドレイン電極53が交互に形成され
ている。
【0039】n+ 層51間のn型動作層55上にはゲー
ト電極54が設けられている。複数のゲート電極54を
覆うように例えばポリイミド樹脂からなる絶縁層60が
形成され、絶縁層60上に例えばタングステンからなる
抵抗層61がゲート電極54に交差するように形成され
ている。抵抗層61はソース電極52およびドレイン電
極53に接続されている。この抵抗層61が図1の抵抗
3,4に相当する。
ト電極54が設けられている。複数のゲート電極54を
覆うように例えばポリイミド樹脂からなる絶縁層60が
形成され、絶縁層60上に例えばタングステンからなる
抵抗層61がゲート電極54に交差するように形成され
ている。抵抗層61はソース電極52およびドレイン電
極53に接続されている。この抵抗層61が図1の抵抗
3,4に相当する。
【0040】このように、本例では、抵抗層61がFE
Tの素子領域内に多層化技術により設けられているの
で、FETのチップ面積が増加しない。
Tの素子領域内に多層化技術により設けられているの
で、FETのチップ面積が増加しない。
【0041】図3(a),(b)は図1のスイッチ回路
装置に用いられるFETおよび抵抗の第2の例を示す断
面図および平面図である。
装置に用いられるFETおよび抵抗の第2の例を示す断
面図および平面図である。
【0042】図3において、GaAs基板50の表面に
複数のn+ 層51が形成され、n+層51間にはn型動
作層55が形成されている。複数のn+ 層51上にはソ
ース電極52およびドレイン電極53が交互に形成され
ている。
複数のn+ 層51が形成され、n+層51間にはn型動
作層55が形成されている。複数のn+ 層51上にはソ
ース電極52およびドレイン電極53が交互に形成され
ている。
【0043】n+ 層51間のn型動作層55上には複数
のゲート電極54が形成されている。複数のゲート電極
54を覆うように絶縁層60が形成され、絶縁層60上
に抵抗層61が複数のゲート電極54に交差するように
形成されている。抵抗層61はソース電極52およびド
レイン電極53に接続されている。図3のFETはマル
チゲートトランジスタであり、抵抗層61が図1の抵抗
3,4に相当する。
のゲート電極54が形成されている。複数のゲート電極
54を覆うように絶縁層60が形成され、絶縁層60上
に抵抗層61が複数のゲート電極54に交差するように
形成されている。抵抗層61はソース電極52およびド
レイン電極53に接続されている。図3のFETはマル
チゲートトランジスタであり、抵抗層61が図1の抵抗
3,4に相当する。
【0044】このように、本例においても、抵抗層61
がFETの素子領域内に多層化技術により設けられてい
るので、FETのチップ面積が増加しない。
がFETの素子領域内に多層化技術により設けられてい
るので、FETのチップ面積が増加しない。
【0045】図4は図1のスイッチ回路装置に用いられ
るFETおよび抵抗の第3の例を示す平面図である。
るFETおよび抵抗の第3の例を示す平面図である。
【0046】図4において、ソース配線層52aから複
数のソース電極52が所定間隔で平行に延びており、ド
レイン配線層53aから複数のドレイン電極53が所定
間隔で複数のソース電極52間に平行に延びている。
数のソース電極52が所定間隔で平行に延びており、ド
レイン配線層53aから複数のドレイン電極53が所定
間隔で複数のソース電極52間に平行に延びている。
【0047】また、複数のゲート電極54がゲート配線
層54aからソース電極52とドレイン電極53との間
に延びている。抵抗層61は、ゲート電極54と平行に
配置され、ソース電極52の端部とドレイン配線層53
aとの間に接続されている。この抵抗層61は図1の抵
抗3,4に相当する。
層54aからソース電極52とドレイン電極53との間
に延びている。抵抗層61は、ゲート電極54と平行に
配置され、ソース電極52の端部とドレイン配線層53
aとの間に接続されている。この抵抗層61は図1の抵
抗3,4に相当する。
【0048】このように、本例では、FETの素子領域
内のソース電極52とドレイン配線層53aとの間の空
いた領域に抵抗層61が配置されているので、FETの
チップ面積が増加しない。
内のソース電極52とドレイン配線層53aとの間の空
いた領域に抵抗層61が配置されているので、FETの
チップ面積が増加しない。
【0049】なお、抵抗層61を、すべてのソース電極
52の端部とドレイン配線層53aとの間に接続せず
に、一部のソース電極52の端部とドレイン配線層53
aとの間に接続してもよい。例えば、1つおきまたは2
つおきのソース電極52の端部とドレイン配線層53a
との間に接続してもよい。
52の端部とドレイン配線層53aとの間に接続せず
に、一部のソース電極52の端部とドレイン配線層53
aとの間に接続してもよい。例えば、1つおきまたは2
つおきのソース電極52の端部とドレイン配線層53a
との間に接続してもよい。
【0050】図5は図1のスイッチ回路装置に用いられ
るFETおよび抵抗の第4の例を示す平面図である。
るFETおよび抵抗の第4の例を示す平面図である。
【0051】図5において、抵抗層61は、ゲート配線
層54aの上部でゲート電極54と平行に配置され、ソ
ース配線層52aとドレイン電極53の端部との間に接
続されている。この抵抗層61が図1の抵抗3,4に相
当する。
層54aの上部でゲート電極54と平行に配置され、ソ
ース配線層52aとドレイン電極53の端部との間に接
続されている。この抵抗層61が図1の抵抗3,4に相
当する。
【0052】このように、本例においても、抵抗層61
がFETの素子領域内に多層化技術により設けられてい
るので、FETのチップ面積が増加しない。
がFETの素子領域内に多層化技術により設けられてい
るので、FETのチップ面積が増加しない。
【0053】次に、本実施例のスイッチ回路装置の入出
力電力特性および比較例のスイッチ回路装置の入出力電
力特性を計算により求めた。図6は入出力電力特性の計
算に用いたスイッチ回路装置の構成を示す回路図であ
る。
力電力特性および比較例のスイッチ回路装置の入出力電
力特性を計算により求めた。図6は入出力電力特性の計
算に用いたスイッチ回路装置の構成を示す回路図であ
る。
【0054】図6のスイッチ回路装置においては、端子
A,B間に2つのFET11,12が直列に接続され、
端子A,C間に2つのFET21,22が直列に接続さ
れている。各FET11,12,21,22のソース・
ドレイン間にはそれぞれ抵抗31,32,41,42が
接続されている。
A,B間に2つのFET11,12が直列に接続され、
端子A,C間に2つのFET21,22が直列に接続さ
れている。各FET11,12,21,22のソース・
ドレイン間にはそれぞれ抵抗31,32,41,42が
接続されている。
【0055】ここで、抵抗31,32,41,42の抵
抗値をそれぞれRa1,Ra2,Ra3,Ra4とす
る。なお、各FET11,12,21,22のゲート幅
Wgは800μmであり、制御信号V1,V2の高レベ
ルの電圧は+6Vであり、低レベルの電圧は0Vであ
る。
抗値をそれぞれRa1,Ra2,Ra3,Ra4とす
る。なお、各FET11,12,21,22のゲート幅
Wgは800μmであり、制御信号V1,V2の高レベ
ルの電圧は+6Vであり、低レベルの電圧は0Vであ
る。
【0056】比較例のスイッチ回路装置では、4つの抵
抗31,32,41,42の抵抗値Ra1,Ra2,R
a3,Ra4を全て6000Ωとした。実施例のスイッ
チ回路装置では、抵抗31,41の抵抗値Ra1,Ra
3をそれぞれ6000Ωとし、抵抗32,42の抵抗値
Ra2,Ra4をそれぞれ500Ωとした。
抗31,32,41,42の抵抗値Ra1,Ra2,R
a3,Ra4を全て6000Ωとした。実施例のスイッ
チ回路装置では、抵抗31,41の抵抗値Ra1,Ra
3をそれぞれ6000Ωとし、抵抗32,42の抵抗値
Ra2,Ra4をそれぞれ500Ωとした。
【0057】図7は比較例のスイッチ回路装置の入出力
電力特性の計算結果を示す図であり、図8は実施例のス
イッチ回路装置の入出力電力特性の計算結果を示す図で
ある。
電力特性の計算結果を示す図であり、図8は実施例のス
イッチ回路装置の入出力電力特性の計算結果を示す図で
ある。
【0058】図7に示すように、比較例のスイッチ回路
装置では、入力電力38.5dBmで出力電力が極端に
低下していることがわかる。これは、オン状態のFET
のソース・ゲート間もしくはゲート・ドレイン間に印加
される電圧が、入力電力の増加に伴って増加し、それら
の電圧がショットキ障壁以上になることによって起こ
る。
装置では、入力電力38.5dBmで出力電力が極端に
低下していることがわかる。これは、オン状態のFET
のソース・ゲート間もしくはゲート・ドレイン間に印加
される電圧が、入力電力の増加に伴って増加し、それら
の電圧がショットキ障壁以上になることによって起こ
る。
【0059】これに対して、図8に示すように、実施例
のスイッチ回路装置では、入力電力38.5dBmにお
いて出力電力の低下は見られない。
のスイッチ回路装置では、入力電力38.5dBmにお
いて出力電力の低下は見られない。
【0060】このように、実施例のスイッチ回路装置で
は、抵抗32の抵抗値Ra2を抵抗31の抵抗値Ra1
よりも低く設定し、抵抗42の抵抗値Ra4を抵抗41
の抵抗値Ra3よりも低く設定することにより、入出力
電力特性が向上する。
は、抵抗32の抵抗値Ra2を抵抗31の抵抗値Ra1
よりも低く設定し、抵抗42の抵抗値Ra4を抵抗41
の抵抗値Ra3よりも低く設定することにより、入出力
電力特性が向上する。
【0061】抵抗31,41の抵抗値Ra1,Ra3を
500Ωとし、抵抗32,42の抵抗値Ra2,Ra4
を6000Ωとした場合にも、図8と同様の計算結果が
得られた。
500Ωとし、抵抗32,42の抵抗値Ra2,Ra4
を6000Ωとした場合にも、図8と同様の計算結果が
得られた。
【0062】なお、抵抗31,32,41,42の抵抗
値Ra1,Ra2,Ra3,Ra4を全て500Ωと低
くした場合にも、入力電力38.5dBm付近における
出力電力の低下は見られないが、全ての抵抗値Ra1,
Ra2,Ra3,Ra4を低い値にすることによりアイ
ソレーション特性や挿入損失が劣化する。
値Ra1,Ra2,Ra3,Ra4を全て500Ωと低
くした場合にも、入力電力38.5dBm付近における
出力電力の低下は見られないが、全ての抵抗値Ra1,
Ra2,Ra3,Ra4を低い値にすることによりアイ
ソレーション特性や挿入損失が劣化する。
【0063】したがって、図1のスイッチ回路装置にお
いて、端子A,B間に接続される複数の抵抗3のうち少
なくとも1つの抵抗3の抵抗値Raを他の抵抗3の抵抗
値Raよりも低くし、端子A,C間に接続される複数の
抵抗4のうち少なくとも1つの抵抗4の抵抗値Raを他
の抵抗4の抵抗値Raよりも低くすることにより、アイ
ソレーション特性および挿入損失を劣化させることなく
入出力電力特性を向上させることが可能となる。その結
果、許容入力電力が向上し、入力電力を増加させた場合
でも、スイッチ回路装置の破壊が防止される。
いて、端子A,B間に接続される複数の抵抗3のうち少
なくとも1つの抵抗3の抵抗値Raを他の抵抗3の抵抗
値Raよりも低くし、端子A,C間に接続される複数の
抵抗4のうち少なくとも1つの抵抗4の抵抗値Raを他
の抵抗4の抵抗値Raよりも低くすることにより、アイ
ソレーション特性および挿入損失を劣化させることなく
入出力電力特性を向上させることが可能となる。その結
果、許容入力電力が向上し、入力電力を増加させた場合
でも、スイッチ回路装置の破壊が防止される。
【0064】なお、スイッチ回路装置を送受信装置に用
いる場合には、大きな電力の伝送が必要な送信経路の複
数のFETに付加される抵抗のうち少なくとも1つの抵
抗の抵抗値を他の抵抗の抵抗値よりも低く設定する。
いる場合には、大きな電力の伝送が必要な送信経路の複
数のFETに付加される抵抗のうち少なくとも1つの抵
抗の抵抗値を他の抵抗の抵抗値よりも低く設定する。
【0065】図9はイオン注入法を用いてGaAs基板
上に形成した抵抗素子の電流−電圧特性を示す図であ
る。図9に示すように、抵抗の両端に印加する電圧が低
い場合には、抵抗値は例えば6kΩ程度であり、抵抗の
両端に印加する電圧が高くなると、抵抗値は高くなる。
抵抗の両端に印加する所定値の電圧Vrを越えると、抵
抗がブレークダウンし、抵抗値は著しく低くなる。この
ように、抵抗の抵抗値は非線形性を示す。
上に形成した抵抗素子の電流−電圧特性を示す図であ
る。図9に示すように、抵抗の両端に印加する電圧が低
い場合には、抵抗値は例えば6kΩ程度であり、抵抗の
両端に印加する電圧が高くなると、抵抗値は高くなる。
抵抗の両端に印加する所定値の電圧Vrを越えると、抵
抗がブレークダウンし、抵抗値は著しく低くなる。この
ように、抵抗の抵抗値は非線形性を示す。
【0066】このような非線形性により、図1のスイッ
チ回路装置の抵抗3,4が高い抵抗値を示す領域では、
アイソレーション特性や挿入損失が劣化することはな
い。しかし、印加電圧がVrを越えて抵抗3,4が低い
抵抗値を示す領域になると、抵抗3,4がFET1,2
と並列に接続されているので、アイソレーション特性や
挿入損失が劣化する。
チ回路装置の抵抗3,4が高い抵抗値を示す領域では、
アイソレーション特性や挿入損失が劣化することはな
い。しかし、印加電圧がVrを越えて抵抗3,4が低い
抵抗値を示す領域になると、抵抗3,4がFET1,2
と並列に接続されているので、アイソレーション特性や
挿入損失が劣化する。
【0067】そこで、スイッチ回路装置の各FET1,
2に付加される抵抗3,4の両端にかかる電圧が上記の
Vrを越えないように、以下のように条件を設定する。
2に付加される抵抗3,4の両端にかかる電圧が上記の
Vrを越えないように、以下のように条件を設定する。
【0068】ここで、図1のスイッチ回路装置におい
て、FET1がオンし、FET2がオフしているものと
する。端子Aには抵抗値Rの内部抵抗を有する電源が接
続され、端子Bには抵抗値Rの負荷抵抗が接続されるも
のとする。端子A,B間において伝送される信号の電力
をPとすると、端子A,C間に印加される電圧の最大値
Vmaxは次式で表される。
て、FET1がオンし、FET2がオフしているものと
する。端子Aには抵抗値Rの内部抵抗を有する電源が接
続され、端子Bには抵抗値Rの負荷抵抗が接続されるも
のとする。端子A,B間において伝送される信号の電力
をPとすると、端子A,C間に印加される電圧の最大値
Vmaxは次式で表される。
【0069】
【数3】
【0070】ここで、Rは通常50Ωである。また、端
子A,C間のFET2の段数をnとすると、オフ状態の
各FET2のソース・ドレイン間に印加される電圧Vd
sは、Vmax/(2n)となる。よって、式(A1)
から、オフ状態の各FET2のソース・ドレイン間に印
加される電圧Vdsは次式で表される。
子A,C間のFET2の段数をnとすると、オフ状態の
各FET2のソース・ドレイン間に印加される電圧Vd
sは、Vmax/(2n)となる。よって、式(A1)
から、オフ状態の各FET2のソース・ドレイン間に印
加される電圧Vdsは次式で表される。
【0071】
【数4】
【0072】上記のように、オフ状態の各FET2のソ
ース・ドレイン間に印加される電圧Vdsが上記のブレ
ークダウン電圧Vrを越えないためには、式(A2)よ
り次式を満足する必要がある。
ース・ドレイン間に印加される電圧Vdsが上記のブレ
ークダウン電圧Vrを越えないためには、式(A2)よ
り次式を満足する必要がある。
【0073】
【数5】
【0074】また、FET2のオフ時に信号の伝送を阻
止するためには、オフ状態のFET2に付加される抵抗
4の抵抗値Raをオフ状態のFET2のインピーダンス
よりも大きく設定する必要がある。したがって、オフ状
態のFET2に付加される抵抗4の抵抗値Raは、次式
の関係を満足する必要がある。
止するためには、オフ状態のFET2に付加される抵抗
4の抵抗値Raをオフ状態のFET2のインピーダンス
よりも大きく設定する必要がある。したがって、オフ状
態のFET2に付加される抵抗4の抵抗値Raは、次式
の関係を満足する必要がある。
【0075】
【数6】
【0076】CoffはFET2のオフ容量、ωは高周
波信号の角周波数である。FET1がオフし、FET2
がオンした場合には、抵抗3が式(1)および(2)を
満足することが必要である。
波信号の角周波数である。FET1がオフし、FET2
がオンした場合には、抵抗3が式(1)および(2)を
満足することが必要である。
【0077】上記のように、式(1)および(2)を満
足することにより、オフ状態のFETのソース・ドレイ
ン間に接続される抵抗が高抵抗を維持することができ
る。その結果、電力伝送時のアイソレーション特性およ
び挿入損失の劣化が防止され、入出力電力特性の線形性
を維持することができる。
足することにより、オフ状態のFETのソース・ドレイ
ン間に接続される抵抗が高抵抗を維持することができ
る。その結果、電力伝送時のアイソレーション特性およ
び挿入損失の劣化が防止され、入出力電力特性の線形性
を維持することができる。
【0078】なお、抵抗3,4の非線形性により全ての
抵抗3,4が高抵抗値を示した場合、図7と同様の現象
が起こる可能性がある。したがって、上記のように、複
数の抵抗3のうち少なくとも1つの抵抗3の抵抗値Ra
を他の抵抗3の抵抗値Raよりも低く設定し、複数の抵
抗4のうち少なくとも1つの抵抗4の抵抗値Raを他の
抵抗4の抵抗値Raよりも低く設定することが好まし
い。
抵抗3,4が高抵抗値を示した場合、図7と同様の現象
が起こる可能性がある。したがって、上記のように、複
数の抵抗3のうち少なくとも1つの抵抗3の抵抗値Ra
を他の抵抗3の抵抗値Raよりも低く設定し、複数の抵
抗4のうち少なくとも1つの抵抗4の抵抗値Raを他の
抵抗4の抵抗値Raよりも低く設定することが好まし
い。
【図1】本発明の一実施例におけるスイッチ回路装置の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】図1のスイッチ回路装置に用いられるFETお
よび抵抗の第1の例を示す断面図および平面図である。
よび抵抗の第1の例を示す断面図および平面図である。
【図3】図1のスイッチ回路装置に用いられるFETお
よび抵抗の第2の例を示す断面図および平面図である。
よび抵抗の第2の例を示す断面図および平面図である。
【図4】図1のスイッチ回路装置に用いられるFETお
よび抵抗の第3の例を示す平面図である。
よび抵抗の第3の例を示す平面図である。
【図5】図1のスイッチ回路装置に用いられるFETお
よび抵抗の第4の例を示す平面図である。
よび抵抗の第4の例を示す平面図である。
【図6】入出力電力特性の計算に用いたスイッチ回路装
置の構成を示す回路図である。
置の構成を示す回路図である。
【図7】比較例のスイッチ回路装置の入出力電力特性の
計算結果を示す図である。
計算結果を示す図である。
【図8】実施例のスイッチ回路装置の入出力電力特性の
計算結果を示す図である。
計算結果を示す図である。
【図9】一般的な抵抗の電流−電圧特性を示す図であ
る。
る。
【図10】従来のスイッチ回路装置の構成を示す回路図
である。
である。
1,2,11,12,21,22 FET 3,4,31,32,41,42 抵抗 Ra,Ra1,Ra2,Ra3,Ra4 抵抗値 A,B,C 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AR06 AR20 AR25 CA02 DF01 EZ02 EZ20 5F102 GA03 GA17 GB01 GC01 GC05 GD01 GJ05 GS09 GV05 5J055 AX11 AX31 AX44 BX11 BX17 CX01 CX03 CX26 DX23 DX44 DX61 DX72 DX83 EY01 GX01 GX06 GX07 GX08 5J098 AA03 AA11 AC05 AC10 AC14 AC20 AD25 EA01
Claims (6)
- 【請求項1】 共通端子と第1の端子との間に接続さ
れ、かつ第1の制御信号を受けるゲート電極を有する少
なくとも1つの第1のトランジスタと、 前記共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ前記
第1の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受
けるゲート電極を有する少なくとも1つの第2のトラン
ジスタと、 前記第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極と
の間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第1の抵抗
と、 前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極と
の間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第2の抵抗
とを備え、 前記第1の抵抗は、前記第1のトランジスタの素子領域
内に設けられ、前記第2の抵抗は、前記第2のトランジ
スタの素子領域内に設けられたことを特徴とするスイッ
チ回路装置。 - 【請求項2】 前記第1の抵抗は、前記第1のトランジ
スタのソース電極とドレイン電極との間の領域に配置さ
れた抵抗層を含み、前記第2の抵抗は、前記第2のトラ
ンジスタのソース電極とドレイン電極との間の領域に配
置された抵抗層を含むことを特徴とする請求項1記載の
スイッチ回路装置。 - 【請求項3】 前記第1の抵抗は、前記第1のトランジ
スタの上方に配置された抵抗層を含み、前記第2の抵抗
は、前記第2のトランジスタの上方に配置された抵抗層
を含むことを特徴とする請求項1記載のスイッチ回路装
置。 - 【請求項4】 共通端子と第1の端子との間に接続さ
れ、かつ第1の制御信号を受けるゲート電極を有する複
数の第1のトランジスタと、 前記共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ前記
第1の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受
けるゲート電極を有する複数の第2のトランジスタと、 前記複数の第1のトランジスタのソース電極とドレイン
電極との間にそれぞれ接続された複数の第1の抵抗と、 前記複数の第2のトランジスタのソース電極とドレイン
電極との間にそれぞれ接続された複数の第2の抵抗とを
備え、 前記複数の第1の抵抗のうち少なくとも1つの第1の抵
抗の抵抗値は、他の第1の抵抗の抵抗値よりも低いこと
を特徴とするスイッチ回路装置。 - 【請求項5】 前記複数の第2の抵抗のうち少なくとも
1つの第2の抵抗の抵抗値は、他の第2の抵抗の抵抗値
よりも低いことを特徴とする請求項4記載のスイッチ回
路装置。 - 【請求項6】 共通端子と第1の端子との間に接続さ
れ、かつ第1の制御信号を受けるゲート電極を有する少
なくとも1つの第1のトランジスタと、 前記共通端子と第2の端子との間に接続され、かつ前記
第1の制御信号と相補的に変化する第2の制御信号を受
けるゲート電極を有する少なくとも1つの第2のトラン
ジスタと、 前記第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極と
の間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第1の抵抗
と、 前記第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極と
の間にそれぞれ接続された少なくとも1つの第2の抵抗
とを備え、 前記第1のトランジスタの数および前記第2のトランジ
スタの数をそれぞれnとし、前記第1の抵抗の抵抗値お
よび前記第2の抵抗の抵抗値をそれぞれRaとし、前記
共通端子、前記第1の端子および前記第2の端子にそれ
ぞれ接続される負荷抵抗の値をそれぞれRとし、オン状
態の第1または第2のトランジスタにより伝送される電
力をPとし、前記第1および第2の抵抗の高抵抗領域か
ら低抵抗領域への変化点での印加電圧をVrとし、オフ
状態の第1または第2のトランジスタの容量値をCof
fとし、信号の角周波数をωとした場合に、 【数1】 上式(1)および(2)の関係が満足されることを特徴
とするスイッチ回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11082509A JP2000277703A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | スイッチ回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11082509A JP2000277703A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | スイッチ回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000277703A true JP2000277703A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13776496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11082509A Pending JP2000277703A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | スイッチ回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000277703A (ja) |
Cited By (32)
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---|---|---|---|---|
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