JP2000277503A - ホウ素ドープシリカ膜の形成方法及び電子部品の製造方法 - Google Patents

ホウ素ドープシリカ膜の形成方法及び電子部品の製造方法

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JP2000277503A
JP2000277503A JP2000008557A JP2000008557A JP2000277503A JP 2000277503 A JP2000277503 A JP 2000277503A JP 2000008557 A JP2000008557 A JP 2000008557A JP 2000008557 A JP2000008557 A JP 2000008557A JP 2000277503 A JP2000277503 A JP 2000277503A
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boron
doped silica
silica film
tmb
forming
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Satoshi Nakagawa
敏 中川
Kazuhisa Onozawa
和久 小野沢
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高純度で不純物の少ないト
リメチルボレート(TMB)を供給することにより信頼
性の高い絶縁膜等を得ることのできるホウ素がドープさ
れたシリカ膜の形成方法及びこれを用いた電子部品の製
造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方
法は、TMB供給装置からTMBを気化室に充填する工
程;キャリアガスを気化室に導入し、気化室からキャリ
アガス・TMB混合ガスを反応器に導入する工程;酸化
剤ガス供給装置から酸化剤ガスを反応器に導入する工
程;アルコキシシランガスを反応器に導入する工程;反
応器内のホウ素ドープシリカ膜被形成基体を所望温度に
加熱してホウ素ドープシリカ膜被形成基体上にホウ素ド
ープシリカ膜を形成する工程;反応器から排気ガスを排
出する工程を有するホウ素ドープシリカ膜の形成方法に
おいて、TMB供給装置が、TMBの液量監視手段とし
て少なくとも1つの光学的液面センサを備えてなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学気相成長(C
VD)法によるホウ素ドープシリカ膜の形成方法及びこ
れを用いた電子部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリカ膜にホウ素をドープしたホウ素ド
ープシリカ膜は、LSI製造プロセスに不可欠であり、
表面安定化膜、層間絶縁膜、Al配線保護膜などに用い
られる。このようなホウ素ドープシリカ膜の形成には、
化学気相成長(CVD)法が使用されているが、半導体
デバイス等の配線微細化、高集積化が進むにつれて配線
のアスペクト比が大きくなり、絶縁膜層のステップカバ
レッジ(段差被覆性)が悪くなって配線間にボイドが生
ずる結果となった。
【0003】こうした問題点を受けて、現在ではオゾン
等を酸化剤に用い、Siソ−スとしてテトラエトキシシ
ラン[TEOS:Si(OC254]等のアルコキシ
シラン、Bソースとしてトリメチルボレート[TMB:
B(OCH33]を用いたCVD(化学気相成長)法が
多く採用されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体デバイ
スはさらに微細化とともに多層配線化が進んでいる状況
にあり、例えば絶縁膜においては、より信頼性の高い絶
縁膜が求められており、このためには、より高純度で不
純物の少ないTMBの供給が求められている。
【0005】従って、本発明の目的は、上記の問題点を
解決するべく、高純度で不純物の少ないTMBを供給す
ることにより信頼性の高い絶縁膜等を得ることのできる
ホウ素がドープされたシリカ膜の形成方法及びこれを用
いた電子部品の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、TMB
供給装置からTMBを気化室に充填する工程;キャリア
ガスを気化室に導入し、気化室からキャリアガス・TM
B混合ガスを反応器に導入する工程;酸化剤ガス供給装
置から酸化剤ガスを反応器に導入する工程;アルコキシ
シランガスを反応器に導入する工程;反応器内のホウ素
ドープシリカ膜被形成基体を所望温度に加熱してホウ素
ドープシリカ膜被形成基体上にホウ素ドープシリカ膜を
形成する工程;反応器から排気ガスを排出する工程を有
するホウ素ドープシリカ膜の形成方法において、TMB
供給装置が、TMBの液量監視手段として少なくとも1
つの光学的液面センサを備えてなることを特徴とするホ
ウ素ドープシリカ膜の形成方法に係る。
【0007】更に、本発明は、ホウ素ドープシリカ膜を
構成要素とする電子部品の製造における、ホウ素ドープ
シリカ膜の形成にあたり、上記ホウ素ドープシリカ膜の
形成方法を採用することを特徴とする電子部品の製造方
法に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のホウ素ドープシリカ膜の
形成方法は、慣用のCDV装置を使用するものである
が、CDV装置へTMBを供給するためのTMB供給装
置として、TMBの液量監視手段として少なくとも1つ
の光学的液面センサを備えてなるものを使用するところ
に特徴がある。更に詳細には、該TMB供給装置は、内
部表面が電解研磨されたステンレス鋼製の容器本体部及
び該容器本体部に接合可能な形状の蓋部から構成され、
該容器本体部及び/または蓋部が、該容器本体部へTM
Bを注入するためのTMB注入口、該容器本体部からT
MBを取り出すためのTMB供給口、及び少なくとも1
つの光学的液面センサを備えてなる構成のものである。
【0009】まず、TMB供給装置について詳述する。
本発明に使用するTMB供給装置の特徴は、内部表面が
電解研磨されたステンレス鋼製の容器本体部及び該容器
本体部に接合可能な形状の蓋部から構成されるTMB供
給装置の容器本体部内のTMBの残量を検出するため
に、光学的液面センサを使用しているところにある。
【0010】TMB供給装置に使用可能な光学的液面セ
ンサは、投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーを
併設し、両光ファイバーの先端部前方に投光用光ファイ
バーから出射された光を受光用光ファイバーへ入射させ
るための複数の内反射面を有するプリズム部を設置した
光検出プローブを用いたものである。
【0011】この光学的液面センサの光検出プローブを
図3に記載する。図3において、平行に設置されている
投光用光ファイバー(26)及び受光用光ファイバー
(27)の先端部には、内反射面を有する直角プリズム
(28)が設置されている。また、投光用光ファイバー
(26)及び受光用光ファイバー(27)を保護するた
めの保護チューブ(29)は、直角プリズム(28)と
一体成形されており、フッ素樹脂等からなることができ
る。
【0012】このような光検出プローブを備えてなる光
学的液面センサは、下記のように動作する。まず、光検
出プローブの直角プリズム(28)がTMB中に浸漬し
ていない場合またはある一定のレベルまでしか浸漬して
いない場合には、投光用光ファイバー(26)から出射
光は直角プリズム(28)の内反射面で反射して受光用
光ファイバー(27)に入射し、直角プリズム(28)
を介して外部へ光が散乱しないような構成となってお
り、出射光と入射光の強さを測定した時に出射光と入射
光の強さの差は小さい。
【0013】これに対して、直角プリズム(28)があ
る一定のレベル以上にTMB中に浸漬している場合に
は、投光用光ファイバー(26)からの出射光のほとん
どが直角プリズム(28)の内反射面を透過し、従っ
て、直角プリズム(28)の内反射面で反射して受光用
光ファイバー(27)に入射する入射光はほとんどなく
なる。この場合、出射光は、直角プリズム(28)を介
してTMB中を進行し、散乱する。従って、直角プリズ
ム(28)を介して入射する入射光は非常に弱く、出射
光と入射光の強さを検出した時に出射光と入射光の強さ
の差が大きくなり、TMBの液面が直角プリズム(2
8)のある一定のレベル以上にあることを検出すること
ができる構成となっている。
【0014】ところで、上記図3に示すような構成を有
する光検出プローブを有する光学的液面センサを容器本
体部の底部付近に設置した場合には、直角プリズム(2
8)を透過してTMB中を進行する出射光が容器本体部
の底部に反射して直角プリズム(28)を介して入射光
となる場合がある。このような場合には、出射光と入射
光の強さの差が小さくなり、TMBの液面レベルを検知
し難くなることがある。このような場合には、光検出プ
ローブ部として図4に示すような構成のものを使用する
ことにより、出射光と入射光の差を大きくすることがで
きる。即ち、図4に示すように、投光用光ファイバー
(26)及び受光用光ファイバー(27)の先端部が、
前方に向かって互いに拡開している構成とすることによ
り、投光用光ファイバー(26)の光出射軸及び受光用
光ファイバー(27)の光入射軸に一定の角度を設ける
構成とする。このような構成を有する光検出プローブは
容器本体部の底部近くに設置した場合、円錐プリズム
(30)を透過する出射光がたとえ底部表面に反射して
も、円錐プリズム(30)からの入射光として入射する
ことを防止することができ、従って、入射光の強さをよ
り弱くすることができ、よって、出射光と入射光の強さ
を検出した時に出射光と入射光の強さの差をより大きく
することができる。即ち、TMBの液面が円錐プリズム
(30)のある一定のレベル以上にあることをより明確
に判定することができる。
【0015】図3及び図4に示すような光検出プローブ
を備えてなる光学的液面センサは、先端部のプリズムと
共に一体成形された保護チューブ(例えばフッ素樹脂
製)内に投光用光ファイバー(26)及び受光用光ファ
イバー(27)が収容された構成となっており、このよ
うな構成の光学的液面センサは構成部材間での機械的接
触がなく、よって、新たなパーティクルを発生すること
はない。従って、TMB供給装置の容器本体部の少なく
とも1カ所に、上述のような構成を有する光学的液面セ
ンサを設置してTMBの残量を監視することにより、T
MBを汚染することなく、供給することができる。
【0016】また、光学的液面センサの光検出プローブ
部を容器本体部の底部付近の所定の位置に精度良く設置
するために、保護チューブ(29)中に投光用光ファイ
バー(26)及び受光用光ファイバー(27)と共に支
持棒(例えば金属棒)を挿入して光学的液面センサの形
状を保持できるような構成とすることもできる。
【0017】また、2個以上の光学的液面センサをそれ
らの光検出プローブが段差を有するように設置して、T
MB残量が下段の光検出プローブのTMB液面検出位置
となる前に、その上方に設けられたもう一方の光検出プ
ローブのTMB液面検出位置で予告警報等を発する構成
とすることもできる。
【0018】上記のような構成を有するTMB供給装置
を用いることにより、本発明のホウ素ドープシリカ膜の
形成方法においては、不純物の極めて少ない高純度のT
MB原料を使用することができる。また、TMB供給装
置のTMB残量を精度良く管理することができるため、
TMB供給装置のTMBを効率的に使用できると共に、
TMB供給装置のTMB残量が少なくなった時に、次の
TMB供給装置への取り替え作業等を極めて円滑に行う
ことができる。
【0019】次に、本発明のホウ素ドープシリカ膜の形
成方法において[以下、アルコキシシランとしてテトラ
エトキシシラン(以下、TEOSと略称する)を例に説
明する]、TEOSは、TEOS供給装置からTEOS
気化室に充填される。TEOS気化室に充填されたTE
OSは一定の蒸気圧を確保するために一定温度に保温さ
れる。ここで、TEOSは、好ましくは45℃〜70
℃、より好ましくは50℃〜65℃とするのがよい。こ
こで、TEOS気化室にキャリアガス(例えばN 2、A
rなどの不活性ガス)を導入することによりキャリアガ
ス・TEOS混合ガスを発生させ、更に、該混合ガスを
反応器に導入する。TEOSの温度を調整することによ
りTEOS濃度を制御することができ、また、キャリア
ガスを調整することによりTMBに対するTEOSの割
合を制御することができる。
【0020】本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方法
において、TMBは、上記TMB供給装置からTMB気
化室に充填される。TMB気化室に充填されたTMBは
一定の蒸気圧を確保するために一定温度に保温される。
ここで、TMBは、好ましくは−15℃〜10℃、より
好ましくは−10℃〜0℃とするのがよい。ここで、T
MB気化室にキャリアガス(例えばN2、Arなどの不
活性ガス)を導入することによりキャリアガス・TMB
混合ガスを発生させ、更に、これを反応器に導入するも
のである。TMBの温度を調整することによりTMB濃
度を制御することができ、また、キャリアガスを調整す
ることによりTEOSに対するTMBの割合を制御する
ことができる。
【0021】本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方法
においては、上記TMB含有ガスの反応器への導入と並
行して酸化剤ガスを反応器に導入する。酸化剤ガスとし
ては、例えばオゾン含有ガスなどを好ましいものとして
挙げることができる。酸化剤ガス供給装置としては、例
えばこのようなオゾン含有ガスの場合、O2ガスをオゾ
ナイザに通すことでオゾン含有ガスを供給する装置など
を挙げることができる。酸化剤ガスとしてのオゾン含有
ガスは、例えばO2に対して1.5〜7%、好ましくは
3〜6%のオゾン濃度であることが良い。
【0022】また、本発明のホウ素ドープシリカ膜の形
成方法において、反応室に希釈ガス(例えばN2、Ar
などの不活性ガス)を導入することができる。希釈ガス
を導入することにより原料ガス全体の濃度を調整するこ
とができ、成膜性や成膜速度を制御することができる。
なお、希釈ガスは直接反応室に導入しても良いし、何れ
かの原料ガスに混合しても良い。
【0023】反応室内に上記ガスを導入した状態で、シ
リカ膜被形成基体を所望温度に加熱することにより、基
体上にシリカ膜が形成(堆積)される。このときの基体
温度は、好ましくは300℃〜500℃、より好ましく
は350℃〜450℃であることがよい。尚、膜成長時
間(シリカ堆積時間)の増減により、任意に膜厚を制御
することができる。
【0024】
〔実施例1〕
図1は、本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方法に用
いるCVD装置の模式的構造図である。図1において、
ホウ素ドープシリカ膜を形成するための反応器(チャン
バ)(5)は、ディスパージョンヘッド(6)、ヒ−タ
(7)、ホウ素ドープシリカ膜被形成基体としてのSi
ウエハ基板(8)及び排気口(9)から構成されてい
る。また、反応器(5)中で反応に供されるオゾン含有
ガスは、流量計(1a)、バルブ(2a)、オゾナイザ
ー(3)、バルブ(2d)を介して反応器(チャンバ)
(5)に導入できる構成となっている。更に、希釈用ガ
スは、流量計(1b)、バルブ(2b)を介して供給で
きる構成となっている。また、キャリアガスは、流量計
(1c)、バルブ(2c)を介してTMB気化室(4)
に供給できる構成となっている。
【0025】次に、図1に示されるTMB供給装置(1
8)を図2により詳述する。図2に示されるTMB供給
装置(18)は、内部表面が電解研磨されたステンレス
鋼製のTMB供給装置容器本体(10)及び該TMB供
給装置容器本体(10)に接合可能な形状の蓋部(2
0)から構成されている。ここで、TMB供給装置容器
本体(10)と蓋部(20)は例えばフランジ部をボル
ト及びナット(19)のような接合手段により気密状態
に接合されている。また、蓋部(20)には、TMB供
給装置容器本体(10)へTMBを注入するためのTM
B注入口(12)、TMB供給装置容器本体(10)か
らTMBを取り出すためのTMB供給口(11)、及び
光学的液面センサ(13)が備えられている。なお、T
MB注入口(12)には、TMBの注入を制御するため
のバルブ(2g)が、TMB供給口(11)には、TM
Bの供給を制御するためのバルブ(2f)がそれぞれ設
置されている。また、光学的液面センサ(13)の先端
部の光検出プローブ(14)は、TMB供給装置本体
(10)の底部周辺の所定の位置に設置されている。ま
た、光学的液面センサ(13)には、投受光器(15)
及び検出回路(16)が接続されており、検出回路(1
6)から出力された信号によりTMBの残量の検出及び
残量が所定量以下となった時にTMBの供給停止や、C
VD装置の運転を停止するような様々な制御を行うこと
ができる構成となっている。
【0026】また、Si原料化合物であるTEOSは、
TEOS気化室(17)より反応器(5)に導入できる
構成となっている。
【0027】まず、原料の高純度TMBをバルブ(2
g)の操作によりTMB注入口(12)を介してTMB
供給装置容器本体(10)に充填した。次に、TMB供
給装置容器本体(10)からTMB気化室(4)へバル
ブ(2f)の操作によりTMB供給口(11)を介して
TMBを充填した。このとき、TMB供給装置容器本体
(10)内に設置された光検出プローブ(14)を有す
る光学的液面センサ(13)を用いてTMB供給量の終
点を監視した。
【0028】TMB気化室(4)に充填したTMBを−
5℃に、又、TEOS気化室(17)内のTEOSを6
5℃に保温してそれぞれ蒸気圧を一定にし、また、反応
室(5)内のSiウエハ基板(8)をヒータ(7)で4
00℃に加熱した。次に、キャリアガスとしてN2をT
MB気化室(4)へ1.5リットル/分で吹き込み、反
応器(5)内にTMBを含むガスを導入した。また、キ
ャリアガスとしてN2をTEOS気化室(17)へ3リ
ットル/分で吹き込み、反応器(5)内にTEOSを含
むガスを導入した。同時に、希釈用ガスとしてN2を1
8リットル/分で導入し、さらにO2ガスをオゾナイザ
(3)に通し、オゾン濃度をO2に対して5%に設定し
て導入することにより、Siウエハ基板(8)上に1.
2μmのホウ素ドープシリカ膜を得た。
【0029】同様の操作を行なったときのTMB供給装
置からTMB気化室に充填された高純度TMB中の不純
物量を、0.2μm以上のパーティクル数を測定するこ
とにより測定した。結果は14.3(個/ミリリット
ル)であった。また、得られたホウ素ドープシリカ膜の
絶縁性を調べるために誘電率を測定したところ、4.3
と、大容量(64MB)半導体メモリの製造に適したも
のであり、これから製造された大容量半導体メモリは良
好なものであった。
【0030】〔比較例〕実施例1と同様にして、但し、
TMB供給装置として光学的液面センサの替わりに従来
使用されているフロート式液面センサを有するTMB供
給装置を使用して1.1μmのホウ素ドープシリカ膜の
形成を行なった。同様の操作を行なったときのTMB供
給装置からTMB気化室に充填された高純度TMB中の
不純物量を、0.2μm以上のパーティクル数を測定す
ることにより測定した。結果は942(個/ミリリット
ル)であった。また、得られたホウ素ドープシリカ膜の
絶縁性を調べるために誘電率を測定したところ、5.7
と、大容量(64MB)半導体メモリの製造には実用性
に欠けるものであり、これから製造された大容量半導体
メモリは不良品であった。
【0031】
【発明の効果】本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方
法においては、光学的液面センサを備えてなるTMB供
給装置を用いることにより、不純物の極めて少ない高純
度のTMB原料を使用することができ、誘電率の極めて
低い、良好な絶縁性を有するホウ素ドープシリカ膜を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いるCVD装置の模式的構
造図である。
【図2】実施例において使用したTMB供給装置の該略
図である。
【図3】本発明のホウ素ドープシリカ膜の形成方法に使
用するTMB供給装置の光学的液面センサの光検出プロ
ーブの構成を示す図である。
【図4】光学的液面センサの光検出プローブの他の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1e:流量計 2a〜2k:バルブ 3 :オゾナイザ 4 :TMB気化室 5 :反応器(チャンバ) 6 :ディスパーションヘッド 7 :ヒ−タ 8 :Siウエハ基板 9 :排気口 10 :TMB供給装置容器本体 11 :TMB供給口 12 :TMB注入口 13 :光学的液面センサ 14 :光検出プローブ 15 :投受光器 16 :検出回路 17 :TEOS気化室 18 :TMB供給装置 19 :ボルト及びナット 20 :蓋部 26 :投光用光ファイバー 27 :受光用光ファイバー 28 :直角プリズム 29 :保護チューブ 30 :円錐プリズム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリメチルボレート供給装置からトリメ
    チルボレートを気化室に充填する工程;キャリアガスを
    気化室に導入し、気化室からキャリアガス・トリメチル
    ボレート混合ガスを反応器に導入する工程;酸化剤ガス
    供給装置から酸化剤ガスを反応器に導入する工程;アル
    コキシシランガスを反応器に導入する工程;反応器内の
    ホウ素ドープシリカ膜被形成基体を所望温度に加熱して
    ホウ素ドープシリカ膜被形成基体上にホウ素ドープシリ
    カ膜を形成する工程;反応器から排気ガスを排出する工
    程を有するホウ素ドープシリカ膜の形成方法において、
    トリメチルボレート供給装置が、トリメチルボレートの
    液量監視手段として少なくとも1つの光学的液面センサ
    を備えてなることを特徴とするホウ素ドープシリカ膜の
    形成方法。
  2. 【請求項2】 アルコキシシランガスを反応器に導入す
    る工程が、アルコキシシランを充填したアルコキシシラ
    ン気化室に、キャリアガスを導入することによりキャリ
    アガス・アルコキシシラン混合ガスをフローさせ、該ガ
    スを反応器に導入するものである、請求項1に記載のホ
    ウ素ドープシリカ膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 反応室に希釈用ガスを導入して原料ガス
    濃度を調節する工程を更に有するものである、請求項2
    に記載のホウ素ドープシリカ膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 トリメチルボレート供給装置は、内部表
    面が電解研磨されたステンレス鋼製の容器本体部及び該
    容器本体部に接合可能な形状の蓋部から構成され、該容
    器本体部及び/または蓋部が、該容器本体部へトリメチ
    ルボレートを注入するためのトリメチルボレート注入
    口、該容器本体部からトリメチルボレートを取り出すた
    めのトリメチルボレート供給口、及び少なくとも1つの
    光学的液面センサを備えてなる構成のものである、請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載のホウ素ドープシリ
    カ膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 光学的液面センサが、投光用光ファイバ
    ー及び受光用光ファイバーを併設し、両光ファイバーの
    先端部前方に投光用光ファイバーから出射された光を受
    光用光ファイバーへ入射させるための複数の内反射面を
    有するプリズム部を設置した光検出プローブを用いたも
    のである、請求項4記載のホウ素ドープシリカ膜の形成
    方法。
  6. 【請求項6】 光検出プローブにおける投光用光ファイ
    バー及び受光用光ファイバーの先端部が、前方に向かっ
    て互いに拡開している、請求項5記載のホウ素ドープシ
    リカ膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 内部電解研磨ステンレス容器が、内部洗
    浄可能な程度に広口の蓋部を備えてなる、請求項4ない
    し6のいずれか1項に記載のホウ素ドープシリカ膜の形
    成方法。
  8. 【請求項8】 ホウ素ドープシリカ膜を構成要素とする
    電子部品の製造における、ホウ素ドープシリカ膜の形成
    にあたり、請求項1ないし7の何れか1項に記載のホウ
    素ドープシリカ膜の形成方法を採用することを特徴とす
    る電子部品の製造方法。
JP2000008557A 1999-01-19 2000-01-18 ホウ素ドープシリカ膜の形成方法及び電子部品の製造方法 Pending JP2000277503A (ja)

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