JP2000277465A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000277465A
JP2000277465A JP8378599A JP8378599A JP2000277465A JP 2000277465 A JP2000277465 A JP 2000277465A JP 8378599 A JP8378599 A JP 8378599A JP 8378599 A JP8378599 A JP 8378599A JP 2000277465 A JP2000277465 A JP 2000277465A
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groove
conductive material
insulating film
entire surface
semiconductor
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Kimihide Saito
公英 斉藤
Katsuhiko Kitagawa
勝彦 北川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップサイズパッケージのサイズを大きくす
ることなくシールリングを形成する。 【解決手段】 IC回路形成部にプラグ3、4、5を
形成する際、ダイシングライン部1にも溝を形成し、こ
こにもWを埋め込む。各層はそれぞれCMP法で平坦化
され、最終的には、点線で示す部分でフルカットされ
る。この被覆部から成る第2のシールリング12は、層
間絶縁膜の界面をシールするので、湿気の通路を遮断で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の絶縁膜から
成る層間絶縁膜を介して多層のメタル配線が形成される
半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の半導体装置は、ウェハの状態で次
々と素子が作り込まれ、所定の機能を有したIC回路が
形成される。平面的には、このIC回路が形成されたI
C回路形成部がマトリックス状に配置され、このIC回
路形成部を囲み格子状にダイシングライン部が設けら
れ、このダイシングライン部に沿ってダイシングされ、
個々の半導体装置(半導体チップ)に分離形成される。
【0003】例えば、ダイシングされるものとして、特
開平9−64049号公報が詳しい。図6は、ウェハス
ケール型のチップサイズパッケージ50の概略を説明す
るものであり、まずウェハ51の状態で、IC回路が作
られ、パッシベーション膜52まで被覆されたウェハ5
1を用意する。そして、最上層のメタル電極53(例え
ばボンディングパッド)を露出する開口部を形成し、こ
の開口部を介して再配線層54を、例えばCuメッキで
形成する。
【0004】この再配線層54には、メタルポスト55
が形成されると共に、全域には封止樹脂56が全面に被
覆され、この封止樹脂56から露出したメタルポスト5
5には、半田バンプや半田ボール57が形成される。つ
まりここのICチップと成る領域には、前記半田ボール
がバランス良く分散されて配置される必用があるため、
この再配線層がその数だけ採用され所定の位置に延在さ
れるように形成されている。また半田ボールと実装基板
との半田接続を実現するため、メタルポストの高さが調
整され、熱膨張係数差により発生する応力を吸収してい
る。
【0005】この状態でダイシングライン部58に沿っ
てダイシングされ、個々に分離されて半導体チップ50
が完成する。
【0006】しかしチップサイズパッケージは、実質表
面にのみ樹脂封止部が形成されるので、ダイシングによ
り発生する側壁にはこの樹脂は残らない。つまりこの側
壁には層間絶縁膜が露出し、層間絶縁膜はシリコン酸化
膜、TEOS膜、SOG膜等の何層もの膜が積層されそ
の界面が露出しているため、この界面を介した耐湿性が
問題になる欠点があった。
【0007】一方、このスクライブが原因で前記層間絶
縁膜にクラックが発生したり、また前述した界面からの
湿気の浸入を防止するために、図7に示す耐湿リング
(またはシールリング)が設けられるようになった。こ
れは、IC回路部60を囲むように例えば一層目のプラ
グ61が埋め込まれ、この上にはプラグをカバーする一
層目のメタル配線62がやはりリング状に形成される。
仮に二層メタルで有れば、この構造が二段に構成されシ
ールリング63として構成される。
【0008】一方、ダイシングライン部64の層間絶縁
膜65、66の端面に保護膜67を設けたり、この保護
膜と一緒に、またはこの保護膜無しにパッシベーション
膜68を被覆して、このパッシベーション膜を矢印の部
分でダイシングするものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
リング63を採用すると、チップサイズが大きくなる問
題があった。また保護膜67で覆ったり、パッシベーシ
ョン膜68で覆う場合、層間絶縁膜65や66をダイシ
ング部64の手前で取り除く工程が必用となる。つまり
層間絶縁膜65、66の段差69が発生する。この保護
膜67は、種類によりその厚さが薄くても良い場合、ま
た薄くしたい場合、ここに段差が大きく発生するため、
精度高くエッチングできず、角部等で保護膜が薄くなり
耐湿性の問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に鑑
みてなされ、先ず第1に、予定の半導体チップ周囲に形
成されるダイシングライン部にリング状に第1の溝を、
前記ダイシングライン部よりも内側に第2の溝を形成
し、前記第1の溝および前記第2の溝も含め全面に導電
材料を形成し、前記導電材料をCMP法で削除し、前記
第1の溝および第2の溝に導電材料を埋め込み、前記第
1の溝の側壁に前記導電材料が残存するように、前記第
1の溝に第3の溝を形成し、全面にパッシベーション膜
を被覆し、最終的に、前記第3の溝の側壁に前記パッシ
ベーション膜が残存するようにダイシングすることで解
決するものである。
【0011】また前記解決手段に於いて、導電材料とし
て、WまたはCuを採用することで解決するものであ
る。
【0012】更には、前記2つの解決手段に於いて、第
2の溝に埋め込まれた導電材料は、上層または下層の配
線とのコンタクト部とするか、またはシールリング一構
成とすることで解決するものである。
【0013】このダイシングライン部には、湿気の浸入
経路である層間絶縁膜の界面があるが、この界面にプラ
グ材を被覆することにより、浸入経路を断つ事ができ
る。
【0014】また全面にプラグ材を埋め込んだ後、CM
P法で平坦化しているので、側壁に精度の高いパターン
で被覆材を残すことができる。
【0015】従ってシールリングを薄く形成でき、IC
チップに占める占有率を小さくすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態は、以下MOS型で説明す
るが、BIP型、Bi−CMOS型でも実現可能であ
る。
【0017】先ず図5を参照すれば、符号1は、ダイシ
ングライン部であり、図6のようにICチップを囲んで
形成されている。また符号2は、第1のシールリングま
たは複数層の配線である。これは、配線として形成する
か、またはシールリングとして形成するかで、パターン
がリング状になるか、配線パターンとなるかの違いであ
り、製造方法は、同一工程で実現できるものである。
【0018】またシールリングと配線とを別々に呼称す
ると複雑になるため、符号2は、メタル配線とよび、各
層のプラグ3、4、5とプラグの上に形成されるのでカ
バー配線6、7、8で構成されるものとして説明して行
く。
【0019】本願は、少なくとも一層のメタル配線2が
形成され、このメタル配線の形成工程を共用してダイシ
ングライン部に薄い被覆部9を第2のシールリング12
として精度高く形成するものである。また後述するが、
被覆部9、10、11を全て採用しても良いし、その中
の一個だけ採用しても良い。ここでは、全ての被覆部を
採用して説明していく。つまり三層メタル配線のICと
して説明していく。
【0020】また、この第2のシールリング3のみを採
用しても良いし、また第1のシールリング2と第2のシ
ールリング3を採用し、二重にしても良い。
【0021】では、第1のシールリング2の具体的構造
を説明する。例えばIC回路形成部は、通常のプロセス
により、半導体基板に拡散領域が形成され、TR、ダイ
オード、拡散抵抗等が作り込まれ、表面には絶縁膜が形
成されている。
【0022】MOS型では、ゲートが必用なことからゲ
ート絶縁膜13が必用となるが、一般的には第1層目の
メタル配線の下には、第1層目の層間絶縁膜14が形成
されている。また第2層目のメタル配線4、7の下層と
第1層目のメタル配線3、6との間には第2層目の層間
絶縁膜15が形成されている。また第3層目のメタル配
線5、8と第2層目のメタル配線4、7との間には、第
3層目の層間絶縁膜16が形成されている。
【0023】図では、各層のプラグが下層のメタル配線
とコンタクトしているが、IC回路形成部に形成される
第2層、第3層目のプラグ4、5は、半導体基板1にダ
イレクトにコンタクトしても良い。
【0024】更に、図では三層メタルで示してあるの
で、第3層目のメタル配線5、8の上にはパシベーショ
ン膜17が被覆されている。但し、4層以上のメタル階
層では、最上層のメタル配線の上にパッシベーション膜
が形成され、その下のメタル配線間には層間絶縁膜が形
成されることになる。
【0025】この各層間絶縁膜14、15、16は、ダ
イシングライン部1の近傍でダイシングライン部と同様
に格子状に溝が形成され、ここに被覆部9、10、11
が形成される。
【0026】この被覆部は、後述のように側壁に所定の
膜厚で付けることが可能であり、単独でシールリングと
して機能するものである。従って第1のシールリング2
を採用しなければ、チップサイズの縮小が実現できる。
ただし両者を使用して二重にしても良い。
【0027】またここでは、プラグ材料として、WやC
uを用いている。またカバー配線は、Alを主材料とし
たもので成っている。しかしプラグもカバー配線も一体
で良い。つまりAlを主材料として一体となったり、C
uを主材料として一体でも良い。
【0028】詳しくは、溝にはバリアメタルとなる金属
がTi、TiNの順で積層されている。Tiが約300
〜500Å、TiNが約1000〜2000Åで被覆さ
れ、更に全面にWが約8000〜15000Åで被覆さ
れている。そしてこのWがCMP法で削除されタングス
テンプラグが形成される。またカバー配線は、下からT
iNが500〜1000Å、AlCuが約3000〜5
000Å、Tiが500〜1000Å程度が積層されて
形成され、図のようなパターンにエッチングされて形成
される。
【0029】また第1層目の層間絶縁膜14は、例えば
三層に成っている。、具体的には、表面にゲート絶縁膜
13が形成された上に積層され、BPSG膜が約200
0〜4000Å、その上にTEOS膜が約8000〜1
0000Å程度で積層されている。ただしこの層間絶縁
膜14は、一層の絶縁膜でも良いし、3層以上に積層さ
れても良い。また第2層目の層間絶縁膜15は、下から
約2000ÅのプラズマTEOS膜、約2000ÅのS
OG膜、約500〜1000ÅのプラズマTEOS膜、
約2000ÅのSOG膜および約2000〜3000Å
のプラズマTEOS膜が積層されている。ここでも絶縁
膜の総数は限定されるものではない。
【0030】更に3層目の層間絶縁膜も、第1層目や第
2層目のように複数の絶縁膜から構成されている。ここ
では具体的説明は省略する。
【0031】本発明の特徴は、まず第2のシールリング
12を設け、耐湿性を向上させた点にある。各層間絶縁
膜14、15、16は、前述したように複数の絶縁膜が
積層され、その界面が前記端部から延在されている。し
かしダイシング部の側壁(図では一点鎖線または点線で
示す部分)には被覆部が設けられているので、ダイシン
グ側壁から湿気が浸入しても、ここで止めることができ
る。
【0032】また被覆部は、後述の方法を採用するた
め、各層間に1つづつ形成されるが、図8のように2層
目の層間絶縁膜15から半導体基板まで1つの被覆材
(第2層目のプラグ材と同一材料)40で形成されても
良い。また図10のように3層目の層間絶縁膜16から
半導体基板まで1つの被覆材(第3層目のプラグ材と同
一材料)41で形成されても良い。両者共に、被覆部と
被覆部の界面を減らせる。
【0033】では具体的にその製造方法を説明する。
【0034】半導体ウェハ30にはマトリックス状にI
C回路形成部が形成され、このIC回路形成部を囲むよ
うにダイシングライン部1が予定される。そしてIC回
路形成部とダイシングライン部1との間には、必用によ
っては第1のシールリング2が設けられる。
【0035】符号14は、第1層目のメタル配線3、6
の下層に形成される第1の層間絶縁膜である。この第1
の層間絶縁膜14は、表面にゲート絶縁膜13が形成さ
れた上に積層され、BPSG膜が約3000Å、その上
にTEOS膜が約8000〜10000Å程度で積層さ
れている。
【0036】続いてこの第1の層間絶縁膜14には、半
導体基板が露出する第1の溝31および第2の溝32が
が形成され、ここにはWが埋め込まれる。第1の溝31
は、ダイシングライン部に格子状に位置し、削られる幅
よりも若干広めになっている。第2の溝は、第1層目の
プラグ3となる部分である。
【0037】ここでWは、例えばCVDでウェハ全面に
形成され、これをCMP法で研磨してゆく。CMP法
は、Chemical Mechanical Polishingの略であり、化学
的反応と機械的切削の両者が混在してウェハ全域をフラ
ットにする技術である。
【0038】スラリーは、研磨剤としてアルミナ、また
はシリカと水が一緒に混練して所定の粘度(濃度)にな
り、更に硫酸銅または過塩素酸銅の酸化剤が含まれてい
る。
【0039】これは既に公知であり、例えば特開平7−
288244号公報が詳しい。
【0040】そしてステージに研磨パッドが敷かれた回
転研磨機が用意され、ここに前記スラリーが所定の流量
で流される。また、ウェハホルダーにはウェハが装着さ
れ、ウェハの回転とステージの回転により、ウェハが研
磨パッドでこすられ、同時にスラリーで削られる。しか
も薬品により科学的研磨も実現される。
【0041】従って第1の層間絶縁膜及びプラグ材が削
られ、ウェハ全域がフラットになる。
【0042】詳しくは、第1の溝31、第2の溝32も
含めて全面にバリアメタルとなる金属がTi、TiNの
順で積層されている。Tiが約300〜500Å、Ti
Nが約1000〜2000Åで被覆され、更に全面にW
が約8000Å〜15000Åに被覆されている。そし
てこのWがCMP法で削られる。(以上図1参照)続い
て、第1のカバー配線6は、下からTiNが500〜1
000Å、AlCuが約3000〜5000Å、TiN
が500〜1000Å程度が積層されて形成され、所定
のパターンにエッチングされて形成される。
【0043】ここで第1のタングステンプラグ3は、I
C回路形成部では、トランジスタのソース領域やドレイ
ン領域とコンタクトし、また第1のカバー配線は、メタ
ル配線として同時に形成される。
【0044】続いて、ウェハ30全面に第2層目の層間
絶縁膜15が被覆される。
【0045】ここで第2層目の層間絶縁膜7は、下から
約2000ÅのプラズマTEOS膜、約2000ÅのS
OG膜、約500〜1000ÅのプラズマTEOS膜、
約2000ÅのSOG膜および約2000〜3000Å
のプラズマTEOS膜が積層されている。
【0046】そして、第1の溝に埋め込まれたWが露出
する第3の溝33、第1層目のカバー配線6が露出する
第4の溝34が同時に形成される。
【0047】続いて、第3の溝33、第4の溝34も含
めウェハ全域にタングステンが被覆され、その後CMP
法で削られる。
【0048】ここでは、まず第3および第4の溝34も
含めウェハ全面に、下から約300〜500ÅのTi、
約1000〜2000ÅのTiNから成るバリアメタル
がスパッタリングで形成され、この上に約8000〜1
5000ÅのWが例えばCVD法により被覆される。
【0049】続いて、前記Wを前記CMP法で研磨し、
第2のタングステンプラグ4を形成すると共に、第3の
溝にWを埋め込む。ここでもCMP法ウェハが削られる
のでその表面はフラットになる。(以上図2参照) 更に、図1や図2の工程と同様に、第3層目の層間絶縁
膜16を形成し、続いて第3の溝に埋め込まれたWが露
出する第5の溝35、第2層目のカバー配線6が露出す
る第6の溝36を形成し、ウェハ全面にWを形成し、C
MP法で研磨する。(以上図3参照) 続いて第3層目のカバー配線8を第2のカバー配線と同
様に形成し、ダイシングライン部1が露出するホトレジ
ストPRを形成する。
【0050】本発明は、CMP法を採用することで、エ
ッチング精度を高められることがポイントである。つま
りこのホトレジストPRは、図5の被覆部9、10、1
1のパターニングに使用され、CMP法でダイシングラ
イン部も実質フラットにできるため、このホトリソグラ
フィ精度を向上させることができる。従って層間絶縁膜
の側壁に被覆する膜厚を薄くでき、シールリングの占め
る比率を小さくでき、チップサイズ増大を防止できる。
(以上図4参照) 続いて、全面にパッシベーション膜17を形成すること
で、前記被覆部9、10、11を覆い、その後、点線ま
たは一点鎖線の所でダイシングして個々に分離し、例え
ばリードフレームに実装する。
【0051】またウェハスケール型チップサイズパッケ
ージでは、図6で説明したように、パッシベーション膜
17(符号52に相当)の上には、樹脂52が塗布さ
れ、最上層のカバー配線8(53に相当)が露出され、
この開口部も含めCuの再配線層54が形成される。ま
たこのCuの再配線層54の端部にはメッキでメタルポ
スト55が形成され、全面を樹脂56で封止する。そし
て樹脂56から露出したメタルポスト55に半田ボール
57が形成される。
【0052】この樹脂56が封止される際、ダイシング
部1にも形成され、ここにも樹脂56が埋め込まれる。
【0053】そして最後に、点線で示すフルカットライ
ンに沿ってダイシングされ、個々に分離される。
【0054】この場合、ダイシングライン部の側面は、
被覆部、パッシベーション膜および樹脂でカバーされる
ことになる。
【0055】最近では、CSP(チップサイズパッケー
ジ)が開発され、市場にも出始めている。これらは、樹
脂量が極端に少なく、耐湿性の向上が非常に重要なテー
マとなる。
【0056】特にウェハ型CSPは、ウェハ状態でIC
が作り込まれパッシベーション膜が被覆された後、全面
に封止樹脂を載せ、その後、ダイシングして個々のチッ
プに分離するため、チップの側壁には、前述した層間絶
縁膜の界面が露出される。従ってシールリングは、非常
に重要な位置づけになる。本発明の構成を採用すれば、
被覆部のみでシールが可能となるばかりか、何重ものシ
ールが可能となり、チップの耐湿劣化を防止できるメリ
ットを有する。
【0057】最後に図10の構造についてその製造方法
を簡単に説明する。図1から図4までは、ダイシングラ
イン部1に対応する溝は一切形成せず、図9のように第
6の溝36を形成する際に同時に、第3層の層間絶縁膜
から半導体基板まで到達する溝43を形成する。そし
て、第3層目のプラグ材を被覆するとき、溝が完全に埋
まるようにWを被覆すれば、ホトレジストPRでエッチ
ングして図10のように、段差部を一体の材料で被覆で
きる。
【0058】この場合、図5では、被覆材同士が当接す
る界面が存在するに対して、図10では存在しない。従
って更に耐湿性は向上する。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、ダイシ
ングライン部には、湿気の浸入経路である層間絶縁膜の
界面があるが、この界面にプラグ材から成る被覆部を形
成することで浸入経路を断つ事ができる。
【0060】また被覆は、全面にプラグ材を埋め込んだ
後、CMP法で平坦化しているので、側壁には、その膜
厚の薄い精度の高いパターンで被覆材を残すことができ
る。
【0061】従ってチップサイズの増大を招くことのな
いシールリング実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図6】チップサイズパッケージを説明する断面図であ
る。
【図7】従来のシールリングを説明する断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面
図である。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法を説明する断
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 JJ11 JJ18 JJ19 JJ33 KK09 KK18 KK33 MM08 NN06 NN07 PP15 QQ37 QQ48 RR04 RR09 RR15 SS04 SS15 TT02 VV00 XX18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハまたは半導体ウェハ上に形
    成された半導体素子上に絶縁膜を形成し、 予定の半導体チップ周囲に形成されるダイシングライン
    部にリング状に第1の溝を、前記ダイシングライン部よ
    りも内側に第2の溝を形成し、 前記第1の溝および前記第2の溝も含め全面に導電材料
    を形成し、前記導電材料をCMP法で削除し、前記第1
    の溝および第2の溝に導電材料を埋め込み、 前記第1の溝の側壁に前記導電材料が残存するように、
    前記第1の溝に第3の溝を形成し、 全面にパッシベーション膜を被覆し、 最終的に、前記第3の溝の側壁に前記パッシベーション
    膜が残存するようにダイシングすることを特徴とした半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導電材料は、WまたはCuより成る
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の溝に埋め込まれた導電材料
    は、上層または下層の配線とのコンタクト部となるか、
    またはシールリング一構成となる請求項1または請求項
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体ウェハまたは半導体ウェハ上に形
    成された半導体素子上に第1の絶縁膜を形成し、 予定の半導体チップ周囲に形成されるダイシングライン
    部にリング状に第1の溝を、このダイシングライン部よ
    り内側に第2の溝を形成し、 前記第1の溝および前記第2の溝も含め全面に第1の導
    電材料を形成し、前記第1の導電材料をCMP法で削除
    し、前記第1の溝および第2の溝に前記第1の導電材料
    を埋め込み、 前記第2の溝に埋め込まれた前記第1の導電材料とコン
    タクトする第1のメタル配線を形成し、 前記半導体ウェハ全面に第2の絶縁膜を形成し、前記第
    1のメタル配線が露出する第3の溝を形成すると同時
    に、前記第1の溝の前記第1の導電材料が露出するよう
    に第4の溝を形成し、 前記第3の溝および前記第4の溝も含め全面に第2の導
    電材料を形成し、前記第2の導電材料をCMP法で削除
    し、前記第3の溝および前記第4の溝に前記第2の導電
    材料を埋め込み、 更にメタル配線が三層以上であれば、前記工程を繰り返
    し、 最終的には、前記ダイシングライン部に形成された第2
    の溝、前記第4の溝の側壁に前記導電材料が残存するよ
    うにダイシングすることを特徴とした半導体装置の製造
    方法。
JP8378599A 1999-03-26 1999-03-26 半導体装置の製造方法 Pending JP2000277465A (ja)

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