JP2000277409A - 露光装置および照明領域設定装置 - Google Patents

露光装置および照明領域設定装置

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JP2000277409A
JP2000277409A JP11078687A JP7868799A JP2000277409A JP 2000277409 A JP2000277409 A JP 2000277409A JP 11078687 A JP11078687 A JP 11078687A JP 7868799 A JP7868799 A JP 7868799A JP 2000277409 A JP2000277409 A JP 2000277409A
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area setting
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exposure apparatus
unit
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JP11078687A
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Kazuhiko Hori
和彦 堀
Masanori Kato
正紀 加藤
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Nikon Corp
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物が付着した場合でも、露光装置の稼働率
低下を招くことを防止する。 【解決手段】 パターンを有したマスクRに光源2から
のビームBを照明し、照明されたマスクRのパターンを
基板Pに転写する露光装置1において、光源2とマスク
Rとの間に配設され、ビームBの少なくとも一部を遮光
し、且つ、ビームBの反射を抑制する減光部を有し、減
光部を用いてビームBの照明領域を設定する第1照明領
域設定部17と、光源2とマスクRとの間に配設され、
可変可能な開口を有した開口部を備え、開口部の開口の
大きさに応じてビームBの照明領域を設定する第2照明
領域設定部18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクへ照射され
るビームの照明領域を設定する照明領域設定装置、およ
び光源からのビームを照明領域設定装置を介してマスク
上に照射し、照明されたマスクの像を感光基板の露光領
域に投影露光する露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の露光装置では、露光対象
となる感光性基板の大型化に対応するために、感光性基
板の露光領域を複数の単位領域に分割し、各単位露光領
域に対する露光を複数回に亙って繰り返し、最終的に所
望の大面積を有するパターンを合成する手法、いわゆる
画面合成の手法が用いられている。画面合成を行う場
合、パターン投影用のレチクルの描画誤差、投影光学系
のディストーション、感光性基板を位置決めするステー
ジの位置決め誤差等に起因して、各単位露光領域の境界
位置においてパターンの切れ目が発生する事がある。そ
こで、パターンの切れ目の発生を防止するために、各単
位露光領域の境界を微少量だけ重ね合わせることによっ
て、すなわち、各単位露光領域を部分的に重複させるこ
とによって、画面合成のための露光を行っている。
【0003】しかしながら、各単位露光領域を部分的に
重ね合わせると、重ね合わせた露光領域(以下、重複露
光領域と称する)の露光光量が重複露光領域以外の露光
領域の二倍(四重複露光領域では四倍)になり、感光剤
の特性およびパターン形状によってはパターンの継ぎ目
部分の線幅が大きく変化することになる。また、画面合
成を行うと、隣接する二つの単位露光領域の間の相対位
置ずれによってパターンの継ぎ目部分に段差が発生し、
製造デバイスの特性が損なわれることがある。さらに、
画面合成された単層のパターンを多層に重ね合わせる工
程において各層のパターン形成を異なる露光装置に分担
させた場合、各露光装置のレンズディストーションやス
テージの位置決め誤差の相違によって、各層における単
位露光領域の重ね合わせ誤差がパターンの継ぎ目部分で
不連続に変化することになる。この場合、特にアクティ
ブマトリックス液晶デバイスでは、パターン継ぎ目部分
でコントラストが不連続に変化して、デバイスの品質が
低下することになる。
【0004】上記のような画面合成上の不都合を解決す
る露光装置としては、特開平6−244077号公報お
よび特開平6−302501号公報に開示されているも
のがある。これらの公報に記載された露光装置では、レ
チクルとほぼ共役な位置に配置されてレチクルの照明領
域を設定するためのレチクルブラインドに、露光量を制
御する機能を付加している。そして、この露光量制御機
能を用いて重複露光領域とそれ以外の露光領域とで露光
光量がほぼ等しくなるように光学像を形成することによ
り、継ぎ目部分が漸次変化し、継ぎ目の不連続な変化を
目立たなくしている。
【0005】また、上述した特開平6−302501号
公報には、感光基板への露光中に、パターンを重複させ
るべき部分の範囲でレチクルブラインドを移動させるこ
とにより、継ぎ目部分での露光量がほぼ連続的に減光
し、よって、パターンの重複部分での露光量が他の部分
の露光量にほぼ等しくなるという技術が開示されてい
る。
【0006】ところで、上述の二つの公報に記載された
露光装置では、レチクルブラインドをレチクルと共役な
位置またはその近傍に配置する必要がある。そのため、
レチクルブラインドに所定の大きさ以上の微小異物が付
着すると、この微小異物が感光性基板上に転写されて製
造デバイスの欠陥になるという虞がある。
【0007】そこで、特開平7−135166号公報に
おいては、レチクルとほぼ共役な位置に配置されたレチ
クルブラインドに対して光束を照射し、レチクルブライ
ンドからの反射光束を検出する異物検査機構を付設した
露光装置を提案している。この露光装置では、簡単な構
成を有する異物検査機構により、レチクルブラインドか
らの光情報に基づいて異物の検査を定期的に行うことが
できるので、感光性基板に対する異物の転写を未然に防
止することができる。また、上記、特開平6−3025
01号公報に記載された露光装置では、露光中にレチク
ルブラインドを一定量移動させているので、レチクルブ
ラインドのガラス部材に付着した異物の、感光性基板へ
の影響を低減させるということも行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の露光装置および照明領域設定装置には、
以下のような問題が存在する。露光毎にレチクルブライ
ンドを移動させながら露光することで、レチクルブライ
ンドのガラス部材に付着した異物の転写を低減させるこ
とはできるが、その異物が所定範囲を越えた大きさの場
合、感光性基板への悪影響は免れないという問題があっ
た。
【0009】また、レチクルブラインドのガラス部材に
減光部を設ける等の露光量制御機能を有しつつも、露光
すべきパターンの必要精度に対応して露光量制御を行わ
ない、いわゆる通常露光を実施する場合でも、レチクル
ブラインドのガラス部材に、感光性基板への転写の虞の
ある異物が付着したときは、その異物を除去せずに露光
処理を実行することは許されない。そのため、異物の除
去作業が必要になり、露光装置自体の稼働率が低下して
しまうという問題点もあった。
【0010】一方、レチクルブラインドには、照明光を
遮光するための遮光部や上記減光部がCr等の金属膜で
形成されている。この金属膜が単層の場合、その反射率
は数十%以上になってしまう。そのため、レチクルブラ
インドに照明光が当たると、特に遮光部で反射した光が
レチクルブラインド以外のガラス部材によってさらに反
射を繰り返し、結果的に感光性基板での露光量むらを発
生させてしまうという虞もあった。
【0011】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、レチクルブラインドに所定範囲以上の異物
が付着した場合でも、露光装置の稼働率低下を招くこと
を防止する露光装置および照明領域設定装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明の別の目的は、照明領
域設定装置に照明光が当たっても、その反射光による露
光量むらを抑制することができる露光装置および照明領
域設定装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図3に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の露光装置
は、パターンを有したマスク(R)に光源(2)からの
ビーム(B)を照明し、照明されたマスク(R)のパタ
ーンを基板(P)に転写する露光装置(1)において、
光源(2)とマスク(R)との間に配設され、ビーム
(B)の少なくとも一部を遮光し、且つ、ビーム(B)
の反射を抑制する減光部(25a、25b)を有し、減
光部(25a、25b)を用いてビーム(B)の照明領
域を設定する第1照明領域設定部(17)と、光源
(2)とマスク(R)との間に配設され、可変可能な開
口(S)を有した開口部(28a、28b)を備え、開
口部(28a、28b)の開口(S)の大きさに応じて
ビーム(B)の照明領域を設定する第2照明領域設定部
(18)とを備えることを特徴とするものである。
【0013】従って、本発明の露光装置では、減光部
(25a、25b)を用いて光源(2)からのビーム
(B)の照明領域をマスク(R)に設定する際には第1
照明領域設定部(17)を使用し、この第1照明領域設
定部(17)に異物が付着した際には第2照明領域設定
部(18)を使用して、ビーム(B)の照明領域を設定
することができる。この第2照明領域設定部(18)
は、開口部(28a、28b)の開口(S)の大きさに
応じてビーム(B)の照明領域を設定しており、開口
(S)には異物が付着することはないので、露光装置
(1)が異物によって稼働停止することを回避できる。
また、本発明の露光装置では、第1照明領域設定部(1
7)の減光部(25a、25b)がビーム(B)の反射
を抑制するので、照明光の反射により基板(P)への露
光量むらを抑制することができる。
【0014】また、本発明の照明領域設定装置は、ビー
ム(B)が照明する領域を設定する照明領域設定装置
(11)において、ビーム(B)の少なくとも一部を減
光し、且つビーム(B)の反射を抑制する減光部(25
a、25b)を有することを特徴とするものである。
【0015】従って、本発明の照明領域設定装置では、
減光部(25a、25b)がビーム(B)の反射を抑制
するので、照明光の反射により基板(P)への露光量む
らを抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置および照
明領域設定装置の実施の形態を、図1ないし図3を参照
して説明する。ここでは、露光装置がステッパ方式であ
る場合の例を用いて説明する。
【0017】図1は、露光装置1の概略構成図である。
露光装置1は、レチクル(マスク)Rに形成されたパタ
ーン(例えば、液晶表示素子パターン)をレジスト等が
塗布された感光性の感光基板(基板)P上へ投影転写す
るものであって、光源2、照明光学系3、投影光学系
4、基板ステージ5、およびレチクルステージ(不図
示)から概略構成されている。ここで、投影光学系4の
光軸に平行にZ軸が、光軸に垂直な面内において、図1
の紙面に平行にX軸が、光軸に垂直な面内において図1
の紙面に垂直にY軸がそれぞれ設定されている。
【0018】光源2は、露光光としてのビームBを発す
るものであり、超高圧水銀ランプ等で構成されている。
この光源2には、回転楕円面からなる反射面を有し、光
源2が発する露光光を集光する楕円鏡2aが付設されて
いる。そして、光源2は、楕円鏡2aの第1焦点位置に
位置決めされている。したがって、光源2から射出され
た照明ビームBは、反射ミラー6を介して楕円鏡2aの
第2焦点位置に光源像を形成する。
【0019】照明光学系3は、反射ミラー6a、6b、
コレクターレンズ7、波長選択フィルタ8、フライアイ
インテグレータ9、第1リレーレンズ10、レチクルブ
ラインド(照明領域設定装置)11およびブラインドリ
レー系12、13から概略構成されている。そして、第
2焦点位置に形成された光源像からのビームBは、コレ
クターレンズ7によりほぼ平行な光束に変換された後、
所望の波長域の光束のみを透過させる波長選択フィルタ
8に入射する。波長選択フィルタ8を介して選択された
露光波長のビームB(例えば、g線またはi線等)は、
フライアイインテグレータ9に入射する。
【0020】フライアイインテグレータ9は、多数の正
レンズエレメントをその中心軸線が光軸に沿って延びる
ように縦横に配列することにより構成されている。した
がって、フライアイインテグレータ9に入射したビーム
Bは、多数のレンズエレメントにより波面分割され、フ
ライインテグレータ9の射出面近傍にレンズエレメント
の数と同数の光源像からなる二次光源を形成する。すな
わち、フライアイインテグレータ9の射出側には、実質
的な面光源が形成される。
【0021】二次光源からのビームBは、第1リレーレ
ンズ10に入射して集光され、レチクルブラインド11
を照明する。レチクルブラインド11は、光源2とレチ
クルRとの間に配設され該レチクルRの照明領域を設定
するものであって、レチクルRと光学的にほぼ共役な位
置に配置されている。なお、レチクルブラインド11の
構成および作用については後述する。
【0022】投影光学系4は、レチクルRの照明領域に
存在するパターンの像を感光基板P上に結像させるもの
である。基板ステージ5は、基板Pを保持するものであ
って、互いに直交する方向(X方向、Y方向)へ二次元
的に移動自在とされている。この基板ステージ5上に
は、移動鏡14が設けられている。移動鏡14には、レ
ーザ干渉計(不図示)からレーザ光が射出され、その反
射光と入射光との干渉に基づいて移動鏡14とレーザ干
渉計との間の距離、すなわち基板ステージ5の位置が検
出される構成になっている。
【0023】したがって、レチクルRを透過したビーム
Bは、投影光学系4を介して感光基板Pに結像する。そ
して、感光基板P上の露光領域には、レチクルRの照明
領域にあるパターン像が形成される。そして、基板ステ
ージ5の位置を検出しつつ、基板ステージ5を介して感
光基板Pを二次元的に移動させながら順次露光を行うこ
とにより、感光基板Pの露光領域にレチクルRのパター
ンを逐次転写することができる。
【0024】図2に示すように、レチクルブラインド1
1は、レチクルRの共役面Kを挟んで、且つ共役面Kと
ほぼ平行に配置される一対のホルダ15,16と重複露
光用ブラインド(第1照明領域設定部)17と通常露光
用ブラインド(第2照明領域設定部)18と駆動系(移
動手段)19,20と不図示の制御部を備えた構成にな
っている。ホルダ15,16は、共役面K側と逆側の面
が共役面Kに対して十分離間する厚さに設定され、ビー
ムBと直交する平面内でそれぞれ移動可能になってい
る。また、ホルダ15,16には、ビームBが貫通する
ための貫通孔15a、16aがそれぞれ形成されてい
る。
【0025】駆動系19,20は、ホルダ15,16を
それぞれ上記平面内で移動させるものである。これら駆
動系19,20は、制御部によってその駆動を制御され
ている。
【0026】重複露光用ブラインド17は、感光基板P
上に露光量制御を伴って画面合成を行う際に主に用いら
れるものであって、ホルダ15に保持されたブラインド
部材21a、カバープレート22aと、ホルダ16に保
持されたブラインド部材21b、カバープレート22b
とから概略構成されている。
【0027】ブラインド部材21a、21bは、ホルダ
15,16のそれぞれ共役面K側に該共役面Kを挟んで
互いに対向するように微小隙間(例えば、300μm程
度)をあけてYZ平面に沿って配置され、ホルダ15,
16に対してビームBと直交するYZ平面内でこの互い
に直交する方向に、不図示の駆動機構によりそれぞれ移
動自在とされている。この駆動機構は、上記制御部によ
り制御されている。また、ブラインド部材21a、21
bは、ホルダ15、16に形成された貫通孔15a、1
6aの共役面K側の開口端をそれぞれ覆うように配設さ
れている。
【0028】図3に示すように、各ブラインド部材21
a、21bは、平面視矩形状に形成された透明なガラス
基板で構成されている。また、各ブラインド部材21
a、21bが対向する面には、透光部23a、23b
と、遮光部24a、24bと、減光部25a、25bと
が設けられている。これら遮光部24a、24bおよび
減光部25a、25bは、ビームBに対する反射率が1
0%程度の低反射金属膜でそれぞれ形成されている。
【0029】透光部23a、23bは、ビームBをほぼ
100%透過させる領域である。遮光部24a、24b
は、ビームBの透過をほぼ100%遮る領域である。減
光部23a、23bは、ビームBの透過率を線形的に変
化させることで該減光部23a、23bを透過するビー
ムBを線形的に減光するものである。
【0030】ブラインド部材21aでは、透光部23a
がY方向およびZ方向に沿った矩形状に形成され、遮光
部24aがZ方向に沿って延びた矩形状部分とY方向に
沿って延びた矩形状部分とからなり全体的にL字形状に
形成されている。また、遮光部24aは、透光部23a
の+Z方向側および+Y方向側に形成されている。そし
て、透光部23aと遮光部24aのY方向に沿った矩形
状部分との間には、Y方向に沿って延在する矩形状の減
光部25aが形成されている。
【0031】したがって、減光部25aにおいてビーム
Bの透過率は、透光部23aから遮光部24aへ+Z方
向に沿って100%から0%まで線形的に減少すること
になる。また、透光部23aと遮光部24aのZ方向に
沿った矩形状部分との境界線は、Z方向に沿ったエッジ
パターン26aを構成している。
【0032】一方、ブラインド部材21bは、ブライン
ド部材21aと基本的に同じ構成を有するが、遮光部2
4bが透光部23aの−Z方向側および−Y方向側に形
成されている点が相違している。そして、上記ブライン
ド部材21a、21bが移動して、透光部23a、23
bおよび減光部25a、25bが組み合わされること
で、レチクルRの照明領域の位置、大きさが設定される
構成になっている。
【0033】カバープレート22a、22bは、ビーム
Bを透過するガラス等の透過性材料で形成され、ホルダ
15、16の貫通孔15a、16aの共役面K側と逆側
の開口端をそれぞれ覆うように貼設されている。そし
て、これら貫通孔15a、16aがブラインド部材21
a、21bおよびカバープレート22a、22bで開口
端を覆われることで閉空間27a、27bが形成されて
いる。
【0034】この重複露光用ブラインド17を用いて露
光する際には、露光中にブラインド部材21a、21b
がY方向に移動することにより、エッジパターン26
a、26bが一定量動作し、この動作部分の照明領域の
露光量を制御することができる。また、Z方向に対して
は減光部25a、25b自体により、減光部25a、2
5bに対応する照明領域の露光量を制御することができ
る。なお、重複露光により感光基板Pに画面合成を行う
具体的な方法は、特願平10−103435号と同様な
ため、ここでは割愛する。
【0035】通常露光用ブラインド18は、露光量制御
を伴わない露光を行う際に主に用いられるものであっ
て、ホルダ15に保持されたブレード(開口部)28
a、光路長補正プレート(光路長補正部材)29aと、
ホルダ16に保持されたブレード(開口部)28b、光
路長補正プレート(光路長補正部材)29bとから概略
構成されている。
【0036】ブレード28a、28bは、ホルダ15,
16のそれぞれ共役面K側に該共役面Kを挟んで互いに
対向するように微小隙間(例えば、300μm程度)を
あけてYZ平面に沿って配置され、ホルダ15,16に
対してビームBと直交するYZ平面内でこの互いに直交
する方向に、不図示の駆動機構によりそれぞれ移動自在
とされている。この駆動機構は、上記制御部により制御
されている。また、ブレード28a、28bは、ホルダ
15、16に形成された貫通孔15b、16bの共役面
K側の開口端の近傍にそれぞれ配設されている。
【0037】図3に示すように、各ブレード28a、2
8bは、ビームBの透過をほぼ100%遮る材料をL字
状に屈曲させ、ビームBと直交させた状態で組み合わせ
ることにより、矩形状の開口Sを形成するようになって
いる。ここで、ブレード28aは開口Sの+Z側および
+Y側を形成し、ブレード28bは開口Sの−Z側およ
び−Y側を形成している。そして、ブレード28a、2
8bが移動することにより開口Sが可変可能となり、こ
の開口Sの大きさに応じてレチクルRに対するビームB
の照明領域を設定する構成になっている。
【0038】光路長補正プレート29a、29bは、ビ
ームBを透過するガラス等の透過性材料で形成され、ホ
ルダ15、16の貫通孔15b、16bの共役面K側と
逆側の開口端をそれぞれ覆うようにホルダ15、16に
それぞれ貼設されている。また、光路長補正プレート2
9aの厚さは、通常露光用ブラインド18を通過するビ
ームBの光路長を、重複露光用ブラインド17を通過す
るビームBの光路長と同じになるように補正するため
に、ブラインド部材21aの透光部23aの厚さと、カ
バープレート22aの厚さとの合計に一致するように設
定されている。同様に、光路長補正プレート29bの厚
さは、ブラインド部材21bの透光部23bの厚さと、
カバープレート22bの厚さとの合計に一致するように
設定されている。
【0039】一方、図2に示すように、レチクルブライ
ンド11の近傍には、異物検査装置30が配設されてい
る。異物検査装置30は、重複露光用ブラインド17に
おけるブラインド部材21a、21bの共役面K側に異
物が付着しているかどうか(異物の有無)を検出するも
のであって、照明ユニット31とディテクタ32とから
構成されている。照明ユニット31は、制御部の指示に
基づいて、共役面Fに沿ってブラインド部材21a、2
1b間に水銀光等の検出光を投射するものであって、ホ
ルダ15、16の−Y方向側に取り付けられている。
【0040】ディテクタ32は、照明ユニット31が投
射した検出光の散乱光を検出するものであって、カバー
プレート22aと対向し貫通孔15aに臨む位置に対し
て進出、退避するように、ガイドレール(不図示)に沿
って移動自在とされている。ディテクタ32の検出結果
は、制御部に出力されるようになっている。
【0041】上記の構成の露光装置および照明領域設定
装置の動作について以下に説明する。まず、予め露光に
用いられるレチクル、このレチクルに対応する露光方法
(重複露光または通常露光)、レチクルに対する照明領
域の位置、大きさ等の露光条件を設定しておく。ここで
は、重複露光を複数層続けた後に通常露光を行うものと
する。また、レチクルRは、レチクルアライメント系3
3によってアライメントされる。
【0042】そして、露光を実施するにあたって制御部
は、設定された露光条件に応じて、すなわち、使用する
レチクルRのパターンに基づいて駆動系19,20に指
示を出し、重複露光用ブラインド17がビームBの光路
上に位置するようにホルダ15,16をまず移動させ
る。次に、駆動機構がブラインド部材21a、21bを
移動させて、レチクルRに対する照明領域を設定条件に
合致させる。
【0043】重複露光用ブラインド17によりレチクル
Rの照明領域が設定されると、続いて異物検査を行う。
具体的には、異物検査装置30のディテクタ32をガイ
ドレールに沿って移動させて、図2に示すように、ホル
ダ15の貫通孔15aに臨む位置に進出させる。次に、
照明ユニット31が、ブラインド部材21a、21b間
に検出光を投射する。そして、ディテクタ32は、検出
光の散乱光を検出する。ここで、ブラインド部材21
a、21bの共役面K側の表面に異物が付着していた場
合は、異物が付着していない場合に比較して散乱光の光
量が変化するので異物の存在を検出できる。
【0044】ここで、ブラインド部材21a、21bの
裏面側は、上記の異物検査装置30では異物の有無を検
出できないが、ブラインド部材21a、21bの裏面側
がそれぞれ閉空間27a、27bになっているので異物
が付着することはない。また、カバープレート22a、
22bに付着した異物も異物検査装置30では検出でき
ないが、カバープレート22a、22bを共役面Kに対
してビームBの光路上の光学特性に基づいて離間させる
ことで、上記カバープレート22a、22bに付着した
異物の像が感光基板Pに結像して転写されることはな
い。
【0045】異物検査で異物が検出されなかったとき
は、照明ユニット31からの検出光の投射を停止すると
ともに、ディテクタ32をガイドレールに沿って移動さ
せて、貫通孔15aに臨む位置から退避させる。この
後、光源2から射出されたビームBは、レチクルブライ
ンド11によってレチクルRへの照明領域が設定され、
この照明領域に存在するパターンの像を投影光学系4を
介して感光基板P上に結像する。
【0046】このとき、ビームBは、ブラインド部材2
1a、21bの遮光部24a、24bにおいて遮光さ
れ、減光部25a、25bにおいて減光されるが、これ
ら遮光部24a、24bおよび減光部25a、25bが
低反射金属膜で形成されているため、各部でほとんど反
射しない。そのため、感光基板Pまで到達するビームB
の反射光の量を抑制することができる。
【0047】一方、上記異物検査時に異物が検出される
と、制御部は重複露光を中止して通常露光に切り換え
る。具体的には、駆動系19,20に指示を出し、通常
露光用ブラインド18がビームBの光路上に位置するよ
うにホルダ15,16を移動させる。次に、精度的に厳
しく管理する必要がないパターンが形成された照明領域
に応じた開口Sを形成するように駆動機構を介してブレ
ード28a、28bを移動させるか、あるいは、いわゆ
るラフレイヤーを露光するためのレチクルに交換し、こ
のレチクルの照明領域に応じた開口Sを形成するよう
に、駆動機構を介してブレード28a、28bを移動さ
せる。
【0048】通常露光用ブラインド18によりレチクル
Rの照明領域が設定されると、光源2から光路長補正プ
レート29a、29bを介して射出されたビームBによ
り、この照明領域に存在するパターンの像を投影光学系
4を介して感光基板P上に露光する。ここで、通常露光
用ブラインド18では、照明領域を開口Sで設定してい
るので異物が付着する虞はなく、したがって異物検査を
実施する必要がない。
【0049】また、ビームBは、光路長補正プレート2
9a、29bによって、重複露光用ブラインド17を通
過したときと、通常露光用ブラインドを通過したときと
で光路長が同じになるように補正されているので、感光
基板Pへ到達するビームBのフォーカスを各ブラインド
17,18間で合わせることができる。
【0050】なお、重複露光用ブラインド17に付着し
た異物は、定期メンテナンスを実施する際に清掃、除去
すればよい。また、通常露光では、レチクルRのパター
ンの外側に遮光帯を設けてあり、その遮光帯で最終的な
露光領域が決定されるため、通常露光用ブラインド18
における位置決め精度は数十μmでよい。
【0051】本実施の形態の露光装置および照明領域設
定装置では、ブラインド部材21a21bに異物が付着
して重複露光用ブラインド17が使用不能になっても、
露光装置1の稼働を停止させる必要がなく、通常露光用
ブラインド18を用いて露光を継続することができるの
で、露光装置1の稼働率低下を未然に防ぐことができ
る。また、異物検査装置30が異物を検出すると、駆動
系19,20がブラインドを切り換えるので、異物が付
着した状態での露光を確実に阻止することができ、デバ
イス品質および露光処理の歩留まりを向上させることも
できる。
【0052】また、本実施の形態の露光装置および照明
領域設定装置では、ブラインド部材21a、21bの共
役面K側と逆側にカバープレート22a、22bによっ
て閉空間27a、27bを形成しているので、ブライン
ド部材21a、21bの裏面側に異物が付着せず、異物
が付着した場合の清掃作業が表面側だけで済むのでメン
テナンス時間の短縮も実現することができる。加えて、
異物検査装置30が検出できないブラインド部材21
a、21bの裏側に異物が付着しないので、照度むらを
起こすことや、異物の像が感光基板Pへ転写されてしま
うことなく、レチクルRに形成されたパターンを所定通
り感光基板P上へ転写することができる。
【0053】そして、本実施の形態の露光装置および照
明領域設定装置では、通常露光用ブラインド18に光路
長補正プレート29a、29bを設けてあるので、重複
露光用ブラインド17を通過するビームBと通常露光用
ブラインドを通過するビームBの光路長を同一にするこ
とができ、光路長の差に起因する悪影響を事前に排除す
ることができる。
【0054】また、本実施の形態の露光装置および照明
領域設定装置では、重複露光、通常露光それぞれの方法
に応じてブラインド17,18を分けてあるので、機構
的にも簡易になり、装置の小型化、低価格化、さらには
メンテナンス性も向上させることができる。また、駆動
系19,20が、使用するレチクルRのパターンに応じ
てどちらかのブラインド17,18を適宜ビームBの光
路に移動させるので、重複露光および通常露光の切換を
容易、且つ迅速に実施することができる。
【0055】さらに、本実施の形態の露光装置および照
明領域設定装置では、遮光部24a、24bおよび減光
部25a、25bを低反射金属膜で形成しているため、
各部での反射光の発生を抑制することができる。そのた
め、感光基板Pまで到達するビームBの反射光の量を低
減させることで、デバイス上に発生する露光むらも抑制
することができる。
【0056】図4は、本発明の露光装置および照明領域
設定装置の第2の実施の形態を示す図である。この図に
おいて、図1ないし図3に示す第1の実施の形態の構成
要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明
を省略する。第2の実施の形態と上記の第1の実施の形
態とが異なる点は、ブラインド部材21a、21bの構
成である。
【0057】すなわち、ブラインド部材21a、21b
の遮光部24a、24b上には、共役面K側に位置して
反射防止部材34a、34bがそれぞれ貼設されてい
る。反射防止部材34a、34bは、ブラックCr等の
反射率が1%以下の超低反射金属片で形成されるもので
ある。他の構成は、上記の第1の実施の形態と同様であ
る。
【0058】本実施の形態の露光装置および照明領域設
定装置では、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果
が得られることに加えて、遮光部24a、24bでの反
射光の発生をほぼ抑止することができる。そのため、感
光基板Pまで到達するビームBの反射光をほとんど消滅
させることで、デバイス上に発生する露光むらを抑止す
ることもできる。
【0059】なお、上記実施の形態において、重複露光
を行う際には重複露光用ブラインド17を用い、通常露
光を行う際には通常露光用ブラインド18を用いる構成
としたが、これに限られるものではなく、重複露光用ブ
ラインド17を用いて通常露光を実施することや、通常
露光用ブラインド18のブレード28a、28bを露光
中に移動させることで通常露光用ブラインド18を用い
ての重複露光も実施することが可能である。
【0060】また、重複露光用ブラインド17および通
常露光用ブラインド18がそれぞれの駆動機構によりホ
ルダ15,16に対して移動自在な構成としたが、例え
ば、各駆動機構を設けずに、重複露光用ブラインド17
および通常露光用ブラインド18をホルダ15,16と
一体的に構成し、ホルダ15,16の駆動系19,20
によってYZ平面に沿って移動するような構成にしても
よい。
【0061】また、反射防止部材34a、34bをブラ
インド部材21aの射出側、ブラインド部材21bの入
射側に貼設する構成としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、逆側に貼設する構成や両側に設ける構
成であってもよい。さらに、反射防止部材34a、34
bとして超低反射金属片の代わりに樹脂を焼き付けるこ
とで、この部分における反射率をほぼ0%にすることが
でき、デバイス上に発生する露光むらもほぼ抑止するこ
とができる。
【0062】なお、基板としては、液晶ディスプレイデ
バイス用のガラスプレートや、半導体デバイス用の半導
体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、ある
いは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版
(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
【0063】露光装置1としては、レチクルRと感光基
板Pとを静止した状態でレチクルRのパターンを露光
し、感光基板Pを順次ステップ移動させるステップ・ア
ンド・リピート方式の露光装置(ステッパー)でも、レ
チクルRと感光基板Pとを同期移動してレチクルRのパ
ターンを露光するステップ・アンド・スキャン方式の走
査型投影露光装置(スキャニング・ステッパー)にも適
用することができる。
【0064】露光装置1の種類としては、液晶ディスプ
レイデバイス製造用や、半導体製造用の露光装置や、薄
膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクルR
などを製造するための露光装置などにも広く適用でき
る。
【0065】また、光源2として、超高圧水銀ランプか
ら発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.
nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)、X線などを用いるこ
とができる。また、YAGレーザや半導体レーザ等の高
周波などを用いてもよい。
【0066】投影光学系4の倍率は、縮小系のみならず
等倍および拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系
4としては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場
合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する材
料を用い、F2レーザを用いる場合は反射屈折系または
屈折系の光学系にする。
【0067】基板ステージ5やレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用い
た磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステー
ジは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイド
を設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0068】基板ステージ5の移動により発生する反力
は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。レチクルステージの移動により発生する反力
は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。
【0069】複数の光学素子から構成される照明光学系
3および投影光学系4をそれぞれ露光装置本体に組み込
んでその光学調整をするとともに、重複露光用ブライン
ド17および通常露光用ブラインド18を組み込み、多
数の機械部品からなるレチクルステージや基板ステージ
5を露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続し、更
に総合調整(電気調整、動作確認等)をすることにより
本実施の形態の露光装置1を製造することができる。な
お、露光装置1の製造は、温度およびクリーン度等が管
理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0070】液晶ディスプレイデバイスや半導体デバイ
ス等のデバイスは、各デバイスの機能・性能設計を行う
ステップ、この設計ステップに基づいたレチクルRを製
作するステップ、感光基板P、ウエハ等を製作するステ
ップ、前述した実施の形態の露光装置1によりレチクル
Rのパターンを感光基板P、ウエハに露光するステッ
プ、各デバイスを組み立てるステップ、検査ステップ等
を経て製造される。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る露
光装置は、減光部を用いてビームの照明領域を設定する
第1照明領域設定部と、可変可能な開口の大きさに応じ
てビームの照明領域を設定する第2照明領域設定部とを
備える構成となっている。これにより、この露光装置で
は、第1照明領域設定部が使用不能になり重複露光が実
施できなくなっても、露光装置の稼働を停止させる必要
がなく、第2照明領域設定部を用いて通常露光を継続す
ることができるので、露光装置の稼働率低下を未然に防
ぐことができるという効果が得られる。また、照明領域
設定部を分けることで、機構的にも簡易になり、装置の
小型化、低価格化、さらにはメンテナンス性も向上させ
ることができる。さらに、減光部での反射光の発生を抑
制することができるため、基板まで到達するビームの反
射光の量を低減させることで、デバイス上に発生する露
光むらを抑制できるという効果も得られる。
【0072】請求項2に係る露光装置は、第1照明領域
設定部にビームの反射を防止する反射防止部材が設けら
れる構成となっている。これにより、この露光装置で
は、反射光の発生をほぼ抑止することができるため、基
板まで到達するビームの反射光をほとんど消滅させるこ
とで、デバイス上に発生する露光むらをほとんど抑止で
きるという効果が得られる。
【0073】請求項3に係る露光装置は、移動手段が、
第1照明領域設定部および第2照明領域設定部のどちら
か一方を選択してビームの光路に移動させる構成となっ
ている。これにより、この露光装置では、状況に応じて
第1照明領域設定部および第2照明領域設定部の切換を
容易、且つ迅速に実施することができ、装置のスループ
ットが向上するという効果が得られる。
【0074】請求項4に係る露光装置は、移動手段が、
マスクのパターンに応じて第1照明領域設定部および第
2照明領域設定部のどちらか一方をビームの光路に移動
させる構成となっている。これにより、この露光装置で
は、マスクのパターンに応じて第1照明領域設定部およ
び第2照明領域設定部の切換を容易、且つ迅速に実施す
ることができ、装置のスループットが向上するという効
果が得られる。
【0075】請求項5に係る露光装置は、移動手段が、
異物検査装置の検査結果に応じて第1照明領域設定部お
よび第2照明領域設定部のどちらか一方をビームの光路
に移動させる構成となっている。これにより、この露光
装置では、異物を検出したときに照明領域設定部を切り
換えるので、異物が付着した状態での露光を確実に阻止
することができ、デバイス品質および露光処理の歩留ま
りを向上させることができるという効果が得られる。
【0076】請求項6に係る露光装置は、ビームを透過
し、且つ透光部との間に閉空間を形成するカバープレー
トを設ける構成となっている。これにより、この露光装
置では、異物が付着した場合の清掃作業が一面側だけで
済むのでメンテナンス時間の短縮も実現できることに加
えて、異物検査装置が検出できない部分に異物が付着し
ないので、照度むらを起こすことや、異物の像が基板へ
転写されてしまうことなく、マスクに形成されたパター
ンを所定通り基板上へ転写できるという効果が得られ
る。
【0077】請求項7に係る露光装置は、光路長補正部
材が透光部およびカバープレートを透過するビームの光
路長に基づいて第2照明領域設定部を通過するビームの
光路長を補正する構成となっている。これにより、この
露光装置では、第1照明領域設定部を通過するビームと
第2照明領域設定部を通過するビームの光路長を同一に
することができ、光路長の差に起因する悪影響を事前に
排除できるという効果が得られる。
【0078】請求項8に係る照明領域設定装置は、ビー
ムの一部を減光し、ビームの反射を抑制する減光部を有
する構成となっている。これにより、この照明領域設定
装置では、重複露光を実施する際にもビームの反射を抑
制できるという効果が得られる。
【0079】請求項9に係る照明領域設定装置は、ビー
ムの入射側と射出側との少なくとも一方にビームの反射
を防止する反射防止部材を設ける構成となっている。こ
れにより、この照明領域設定装置では、反射光の発生を
ほぼ抑止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、重複露光用ブラインドおよび通常露光用ブラインド
を備えた露光装置の概略構成図である。
【図2】 同重複露光用ブラインドおよび通常露光用ブ
ラインドの要部の詳細図である。
【図3】 同重複露光用ブラインドおよび通常露光用ブ
ラインドの要部構成を示す拡大斜視図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、重複露光用ブラインドおよび通常露光用ブラインド
の要部構成を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
B ビーム P 感光基板(基板) R レチクル(マスク) S 開口 1 露光装置 2 光源 11 レチクルブラインド(照明領域設定装置) 17 重複露光用ブラインド(第1照明領域設定部) 18 通常露光用ブラインド(第2照明領域設定部) 19、20 駆動系(移動手段) 22a、22b カバープレート 23a、23b 透光部 25a、25b 減光部 27a、27b 閉空間 28a、28b ブレード(開口部) 29a、29b 光路長補正プレート(光路長補正部
材) 30 異物検査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F046 AA18 BA03 CA02 CA07 CB01 CB05 CB08 CB12 CB13 CB19 CB23 CC01 CC03 CC16 DA01 DA11 DA30 DB01 DC02 DD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンを有したマスクに光源からのビ
    ームを照明し、照明された前記マスクのパターンを基板
    に転写する露光装置において、 前記光源と前記マスクとの間に配設され、前記ビームの
    少なくとも一部を遮光し、且つ、前記ビームの反射を抑
    制する減光部を有し、該減光部を用いて前記ビームの照
    明領域を設定する第1照明領域設定部と、 前記光源と前記マスクとの間に配設され、可変可能な開
    口を有した開口部を備え、該開口部の開口の大きさに応
    じて前記ビームの照明領域を設定する第2照明領域設定
    部とを備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記第1照明領域設定部には、前記ビームの入射側と射
    出側との少なくとも一方に、前記ビームの反射を防止す
    る反射防止部材が設けられていることを特徴とする露光
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の露光装置におい
    て、 前記第1照明領域設定部および前記第2照明領域設定部
    のどちらか一方を選択して前記ビームの光路に移動させ
    る移動手段を備えることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の露光装置において、 前記移動手段は、前記パターンに応じて前記第1照明領
    域設定部および前記第2照明領域設定部のどちらか一方
    を前記光路に移動させることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の露光装置において、 前記第1照明領域設定部に対して検出光を投射して、該
    第1照明領域設定部の異物の有無を検出する異物検査装
    置を備え、 前記移動手段は、前記異物検査装置の検出結果に応じて
    前記第1照明領域設定部および前記第2照明領域設定部
    のどちらか一方を前記光路に移動させることを特徴とす
    る露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載された
    露光装置において、 前記第1照明領域設定部には、前記ビームを透過する透
    光部と、 前記ビームを透過し、且つ前記透光部との間に閉空間を
    形成するカバープレートとが設けられていることを特徴
    とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の露光装置において、 前記第2照明領域設定部には、該第2照明領域設定部を
    通過する前記ビームの光路長を、前記透光部および前記
    カバープレートを透過する前記ビームの光路長に基づい
    て補正する光路長補正部材が配設されることを特徴とす
    る露光装置。
  8. 【請求項8】 ビームが照明する領域を設定する照明領
    域設定装置において、 前記ビームの少なくとも一部を減光し、且つ前記ビーム
    の反射を抑制する減光部を有することを特徴とする照明
    領域設定装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の照明領域設定装置におい
    て、 前記ビームの入射側と射出側との少なくとも一方に、前
    記ビームの反射を防止する反射防止部材が設けられてい
    ることを特徴とする照明領域設定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010182989A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Ushio Inc 光照射装置

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