JP2000276762A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2000276762A
JP2000276762A JP11081069A JP8106999A JP2000276762A JP 2000276762 A JP2000276762 A JP 2000276762A JP 11081069 A JP11081069 A JP 11081069A JP 8106999 A JP8106999 A JP 8106999A JP 2000276762 A JP2000276762 A JP 2000276762A
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optical
semiconductor laser
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light
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Teruhiro Kamiya
彰宏 神谷
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トラック密度が高密度化されているため、レー
ザスポットが小径化されないまま光ディスクに情報の記
録を行った場合、隣接するトラックの情報を消去した
り、誤った情報を記録してしまう問題があった。さら
に、レーザスポットの短軸方向をトラックの方向に対
し、平行か垂直になるように半導体レーザを設置しなけ
ればならず、光ヘッド装置を小型化できない問題があっ
た。 【解決手段】レーザスポットの短軸方向が異なるように
2つ以上の半導体レーザを同時に発光させる事により、
レーザスポットの重なった所が略円形のレーザスポット
になる。このレーザスポットの重なった部分のみが、光
ディスク上のトラックにピットを形成する光量を与える
事ができるように光ヘッド装置を設計する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が光学的に記
録される光ディスク等の記録・再生を行う光学式記録媒
体の記録再生装置の光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度・大容量の記録媒体としての光メ
モリ技術は、コンパクトディスク、デジタルビデオディ
スクと用途を広げながら実用化されている。次世代光メ
モリは、現在の光ディスクよりトラック密度の高密度化
と最短ピット長の短小化により、大容量化されている。
また、光ヘッド装置においても、光の波長を短波長化し
て光ディスクのピット長の短小化に対応している。この
ように、光を介して情報の記録・再生を高い信頼性で行
うために、光ヘッド装置の光学系技術の高性能化が要求
されている。
【0003】従来の基本的な光ヘッド装置の光学系の構
成概念図を図8に、上面図を図9に示す。
【0004】図8,9において従来例の光ヘッド装置
は、半導体レーザ1と偏光ビームスプリッタ2とコリメ
ータレンズ3とλ/4板4と対物レンズ5と光検出器8
とアクチュエータ9とスピンドルモータ10とレール1
2から構成され、半導体レーザ1から出射された光が、
光ディスク7上に微小なレーザスポット11を形成し、
そのレーザスポットによりピットを形成し情報を記録す
る。また記録されたピットからの反射光を光検出器8で
読み取り情報を再生する。
【0005】ここで、半導体レーザ1から出射される光
を光学部品配置面20と平行な(図9の紙面に平行な)
直線偏光とし、偏光ビームスプリッタ2は、図9の紙面
に平行な直線偏光を透過するものとする。半導体レーザ
1から出射された光は、偏光ビームスプリッタ2を透過
してコリメータレンズ3に入射する。入射した光は、コ
リメータレンズ3にて平行光になり、λ/4板4を透過
することにより、直線偏光の光が円偏光に変換される。
ここでは進行方向に対して右旋回の円偏光と仮定する。
円偏光に変換された平行光は、対物レンズ5により光デ
ィスク7上にレーザスポットを形成する。
【0006】このように光ディスク7の目的のトラック
上でレーザスポットを形成し、記録する情報をもとにレ
ーザスポットの光強度を変調することにより、ピットの
長さを変化させ記録処理が行われる。
【0007】光ヘッド装置の再生処理は、光ディスク7
上に形成されたレーザスポットが、光ディスク7により
反射される際、円偏光の光は対物レンズ5の方向からみ
た場合反射前と同一の回転方向のままで反射されるた
め、右旋回の円偏光は光ディスク7で反射され、進行方
向に対し左旋回の円偏光となる。この左旋回の円偏光が
対物レンズ5を透過し、λ/4板4を透過する際に紙面
に垂直な直線偏光となる。コリメータレンズ3を透過し
た光は、偏光ビームスプリッタ2で反射され、光検出器
6に受光される。この時、ピットの回折によって生じた
光量変化が電気信号に変換されて情報の再生が行われ
る。
【0008】図9に、図8の光学系の構成を用いた光ヘ
ッド装置を示す。
【0009】従来の、光ヘッド装置では、レーザスポッ
トの短軸方向(短径方向)が、光ディスク7のトラック
方向に対して、平行か又は垂直になるように半導体レー
ザを設置する必要があるため、図9に示すように、半導
体レーザ1をそのレーザ光の出射方向が光ディスクのト
ラック方向21に対し平行か又は垂直となるような位置
に置く必要があった。図9はレーザスポットの短軸方向
がトラック方向21に対し平行となるように半導体レー
ザ1を設置した例である。
【0010】このような高密度・大容量光メモリ技術の
光ヘッド装置は、光ディスク上のスポット径の小径化が
必要不可欠となっている。光ディスク上のスポット径
は、半導体レーザの波長および対物レンズの開口数に依
存している。従って、現在レーザスポット径を小さくす
るために、半導体レーザの波長を短くしたり対物レンズ
の開口数を大きくする設計が行われている。
【0011】また、一般に半導体レーザは、短波長化、
高出力化により寿命が短くなる傾向にある。また、記録
用半導体レーザは、再生用半導体レーザより実用化が遅
れ、コストも割高となっている。この様なことから、光
ヘッド装置は、半導体レーザの出力を下げるような設計
が必要とされている。
【0012】さらに、記録用の光ヘッド装置では、レー
ザスポットの短軸方向を光ディスクのトラック方向に対
し、水平か又は垂直な方向に設置しなければならないた
め、図9に示すように、半導体レーザ1をそのレーザ光
の出射方向が光ディスクのトラック方向21に対し平行
か又は垂直となるような位置に置く必要があった。その
ため、レール12の間隔を狭くすることができず、光ヘ
ッド装置を小型化することができなかった。
【0013】また、特開平10−55561の光ヘッド
装置では、2つの半導体レーザを使用した例が記載され
ている。しかしながらこの方法では、一方の半導体レー
ザが光ディスク上の情報を記録・消去し、他の一方の半
導体レーザで情報の再生を行うように構成された光ヘッ
ド装置であるため、一個あたりの記録用半導体レーザの
出力を下げる事は不可能であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】高密度・大容量光メモ
リ装置は、記録密度を上げるため、光ディスク上のトラ
ック密度が高密度化されている。記録用光ヘッド装置
で、十分にレーザスポット径が小径化されないまま情報
の記録を行った場合、隣接するトラックの情報を消去し
たり、誤った情報を記録してしまう問題があった。
【0015】また、高密度・大容量光メモリ装置の光ヘ
ッド装置は、光ディスク上に微小ピットを形成するた
め、短波長・高出力の半導体レーザの開発が必要となる
問題があった。
【0016】さらに、高密度・大容量光メモリ装置の記
録・再生用光ヘッド装置は、半導体レーザをそのレーザ
光の出射方向が光ディスクのトラック方向に対し平行か
又は垂直となるような位置に置く必要があった。そのた
め、レールの間隔又は長さを狭くすることができず、光
ヘッド装置を小型化できない問題があった。
【0017】そこで本発明の目的は、低出力半導体レー
ザを複数個使用し、半導体レーザのレーザスポットを小
径化し、半導体レーザの設置方向の制約を解消し、小型
化が可能となる光ヘッド装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の光ヘッド装置は、光ディスクに対してレ
ーザスポットを照射し、前記光ディスクにピットを形成
することにより情報を記録し、前記ピットからの反射光
を検出することによって記録された情報を読み出すよう
に構成された光ヘッド装置であり、前記光ディスク上に
形成される前記レーザスポットの短軸方向を互いに直交
するように配置された複数の半導体レーザを備え、前記
複数の半導体レーザを同時に照射することにより前記光
ディスクに情報を記録することを特徴とする。
【0019】これらのレーザスポットを同時に光ディス
クに照射することにより、レーザスポットの重ね合わさ
れた部分が擬似的に縮小化された略円形のレーザスポッ
トとなる。
【0020】本発明の光ヘッド装置は、一つの前記レー
ザスポットの短軸の方向がトラック方向とほぼ一致する
ように前記半導体レーザを設置してもよいし、一つの前
記レーザスポットの短軸がトラック方向と異なる方向に
前記半導体レーザを設置してもよい。
【0021】本発明の他の光ヘッド装置は、光ディスク
に対してレーザスポットを照射し、前記光ディスクにピ
ットを形成することにより情報を記録し、前記ピットか
らの反射光を検出することによって記録された情報を読
み出すように構成された光ヘッド装置であり、前記光デ
ィスク上に形成される前記レーザスポットの中心を一致
させた3個以上の半導体レーザを備え、前記レーザスポ
ットの短軸が異なる3方向以上となるように前記半導体
レーザが配置され、前記複数の半導体レーザを同時に照
射することにより前記光ディスクに情報を記録すること
を特徴とする。
【0022】本発明の光ヘッド装置によって、2つのレ
ーザを同時に発光させることにより、レーザスポットが
擬似的に縮小化された略円形のレーザスポットになるた
め、レーザスポットの短軸方向の向きを光ディスクのト
ラック方向に対して制限無しに設置できるようになっ
た。
【0023】レーザスポットの短軸方向の向きが光ディ
スクのトラック方向に対し、制限無しに設置できるよう
になったため、半導体レーザを光ヘッド装置内の自由な
位置に設置できるようになった。
【0024】本発明の他の光ヘッド装置は前記半導体レ
ーザの少なくとも1個が半導体レーザと光検出器を一体
に構成した光モジュールに含まれた半導体レーザである
ことを特徴とする。
【0025】本発明の他の光ヘッド装置は、光ディスク
に対してレーザスポットを照射し、前記光ディスクにピ
ットを形成することにより情報を記録し、前記ピットか
らの反射光を検出することによって記録された情報を読
み出すように構成された光ヘッド装置であり、前記光デ
ィスクに平行に設置された光学部品配置面と、前記光学
部品配置面上に搭載され、トラック方向にレーザ光を出
射する第1の半導体レーザと、前記光学部品配置面上に
搭載され、トラック方向と垂直方向にレーザ光を出射す
る第2の半導体レーザと、前記光学部品配置面上に搭載
され、前記第1の半導体レーザから出射された光を透過
し、前記第2の半導体レーザから出射された光を90度
方向を変えて前記第1の半導体レーザから出射された光
と同じ方向に進ませる偏光ビームスプリッタと、前記偏
光ビームスプリッタから出た光を光ディスクに集光させ
て前記レーザスポットを照射する対物レンズとを備え、
前記第1の半導体レーザの発散光の垂直方向断面の楕円
形状の短軸方向と、前記第2の半導体レーザの発散光の
垂直方向断面の楕円形状の短軸方向とは直交しており、
前記光ディスク上に形成される前記レーザスポットの短
軸方向を互いに直交するように配置された複数の半導体
レーザを備え、前記複数の半導体レーザを同時に照射す
ることにより前記光ディスクに情報を記録することを特
徴とする。
【0026】本発明の光ヘッド装置は、光ディスクに対
してレーザスポットを照射し、前記光ディスクにピット
を形成することにより情報を記録し、前記ピットからの
反射光を検出することによって記録された情報を読み出
すように構成された光ヘッド装置であり、前記光ディス
クに平行に設置された光学部品配置面と、前記光学部品
配置面上に搭載され、トラック方向と略45度の角度を
なす方向にレーザ光を出射する第1の半導体レーザと、
前記光学部品配置面上に搭載され、前記第1の半導体レ
ーザがレーザ光を出射する方向と90度の角度をなす方
向にレーザ光を出射する第2の半導体レーザと、前記光
学部品配置面上に搭載され、前記第1の半導体レーザか
ら出射された光を透過し、前記第2の半導体レーザから
出射された光を90度方向を変えて前記第1の半導体レ
ーザから出射された光と同じ方向に進ませる偏光ビーム
スプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから出た光を
光ディスクに集光させて前記レーザスポットを照射する
対物レンズとを備え、前記第1の半導体レーザの発散光
の垂直方向断面の楕円形状の短軸方向と、前記第2の半
導体レーザの発散光の垂直方向断面の楕円形状の短軸方
向とは直交しており、前記光ディスク上に形成される前
記レーザスポットの短軸方向を互いに直交するように配
置された複数の半導体レーザを備え、前記複数の半導体
レーザを同時に照射することにより前記光ディスクに情
報を記録することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態による
光ヘッド装置を図面を参照して説明する。
【0028】図1に本発明の第1の実施形態の光ヘッド
装置の構成の概念図を示す。光ヘッド装置は、半導体レ
ーザ1と偏光ビームスプリッタ2とコリメータレンズ3
とλ/4板4と対物レンズ5と半導体レーザと光検出器
が一体に構成された光モジュール6から構成され、半導
体レーザ1及び光モジュール6から出射された光が、光
ディスク7上にレーザスポット11(図11)を形成し
ピットを作り情報を記録する。また記録されたピットか
らの反射光を光モジュール6で読み取り情報を再生す
る。
【0029】ここで、光モジュールの構成を図10に示
す。光モジュール6は、レーザ光を発光させる半導体レ
ーザ31と、その光を反射させ、光モジュール6の外部
に出射させるビームスプリッタ32と、ビームスプリッ
タ32を介して外部から入った光を受光面(図示せず)
に入射させて光の強度を電気信号に変換する光検出器3
8とを備え、これらの要素が一体となって一つの部品を
構成している。
【0030】ここで、上記構成の光ヘッド装置は、半導
体レーザ1から出射される光を紙面(図11において半
導体レーザ1と偏光ビームスプリッタ2と光モジュール
6を置いた面を以下、光学部品配置面20という)に平
行な直線偏光(光の進行方向と垂直であることはいうま
でもない。以下同じ)とし、偏光ビームスプリッタ2
は、光学部品配置面20に平行な直線偏光を透過する機
能をもつ。半導体レーザ1から出射された光は、偏光ビ
ームスプリッタ2を透過してコリメータレンズ3に入射
する。入射した光は、コリメータレンズ3にて平行光に
なり、λ/4板4を透過することにより、直線偏光の光
が円偏光に変換される。ここでは、進行方向に対し右旋
回の円偏光と仮定する。円偏光に変換された平行光は、
対物レンズ5により光ディスク7上にレーザスポットを
形成する。
【0031】半導体レーザ1の出射と同時に、光モジュ
ール6内の半導体レーザ31からも光を出射する。光モ
ジュール6から出射される光を光学部品配置面20に垂
直な直線偏光となるように設置する。このとき、光モジ
ュール6から出射された光は、偏光ビームスプリッタ2
で反射され、コリメータレンズ3に入射する。入射した
光は、コリメータレンズ3にて平行光になり、λ/4板
4を透過することにより、直線偏光の光が円偏光に変換
される。円偏光に変換された平行光は、対物レンズ5に
より光ディスク7上にレーザスポットを形成する。
【0032】半導体レーザ1と光モジュール6から出射
された光が、光ディスク7の目的のトラック上にレーザ
スポットを形成し、記録する情報を基にレーザスポット
の光強度を変調することにより、ピット長を調整し記録
処理が行われる。
【0033】光ヘッド装置の再生処理は、半導体レーザ
1から出射された光を使用する。前記の通り、半導体レ
ーザ1からの光は、紙面に平行な直線偏光とする。半導
体レーザ1からの光は、光ディスク7上にレーザスポッ
トを形成し、光ディスク7により反射される。光ディス
ク7で反射された反射光は、進行方向に対し左旋回の円
偏光となる。この左旋回の円偏光が、対物レンズ5を透
過し、λ/4板4を透過する際に紙面に垂直な直線偏光
となる。コリメータレンズ3を透過した光は、偏光ビー
ムスプリッタ2で反射され、光モジュール6の光検出器
38に集光される。この時、ピットの回折によって生じ
た光量変化が電気信号に変換されて情報の再生が行われ
る。
【0034】一般に半導体レーザは、半導体レーザ内の
レーザチップ23のレーザ光を発生させる活性層(図示
せず。レーザチップ23の底面と平行でごく薄く幅も狭
い層であって光の射出する部分に一部が現れている)と
平行な方向と垂直な方向とで異なる広がり角(以下、発
散角という)を持った発散光がその活性層の部分から出
力される。図2に典型的な半導体レーザの発散角の関係
を示すように、活性層と平行な方向の発散角はθp4
1、垂直な方向の発散角はθv40とすると、半導体レ
ーザの出力光は楕円形状であり、遠視野像39(以下、
FFP(FarField Pattern)という)
は、活性層に平行な方向の発散角θp41よりも垂直な
方向の発散角θv40の方が大きくなる。
【0035】図3に半導体レーザ素子の発散角と出力強
度の関係を示す。符号41が活性層に平行方向の発散角
θpを示し、符号40が活性層に垂直方向の発散角θv
を示している。
【0036】図1に示した対物レンズ5により集光され
るレーザスポット径は、対物レンズ5の周辺部に入射す
るレーザ光の強度に依存する。したがって、図2のよう
な楕円の強度分布を持つレーザ光が対物レンズ5に入射
するとレーザ光出射楕円パターンに対し短軸が90度回
転した楕円形状のレーザスポットが形成される。
【0037】図4の(a)は半導体レーザのFFP39
を示し図4(b)は光ディスク上に形成されるレーザス
ポット11の概略形状を示している。図4(a)におい
て、光が進行していくときに進行方向に垂直な面内で、
V方向32は光学部品配置面20に垂直な方向(図11
のX方向と垂直でもある)を示し、P方向33は光学部
品配置面20に平行な方向をP方向33としている。こ
のとき、FFP39の短軸はP方向33となっている。
また図4(b)において、光の進行していくときに進行
方向に垂直な面内で、V方向32は図11のX方向25
に垂直な方向を示し、P方向33は図11のX方向25
に平行な方向をP方向33としている。このときFFP
39の短軸はV方向となっている。以下に図11に即し
てレーザスポットの形状の変化を説明する。図11は第
1の実施形態の光ヘッド装置を光学部品配置面20の上
からみた上面図である。まず半導体レーザ1から出射す
る光は例えば短軸が図11におけるトラック方向21の
垂直方向(X方向25(X方向25とは図11で矢印の
方向とそれの180度をなす方向と両方を含む。以下Y
方向、Z方向も同じ。))を向いているとする。対物レ
ンズ5の手前で光の進行方向はZ方向に変わるが短軸方
向はX方向25のままで変わらない。このあと、対物レ
ンズ5を経て、短軸が進行方向に対し90度回転した結
果、光ディスク7においては短軸がY方向となる。一
方、光モジュール6から出射する光は例えば短軸が図1
1における光学部品配置面20に垂直方向(Z方向2
7)を向いている。対物レンズ5の手前で光の進行方向
はZ方向に変わると短軸方向はY方向26となる。この
あと、対物レンズ5を経て、短軸が進行方向に対し90
度回転した結果、光ディスク7においては短軸がX方向
となる。なお、半導体レーザ1の短軸方向がZ方向で、
光モジュールの短軸方向がY方向であるなら、上述とは
逆に光ディスク7においては半導体レーザ1からの光は
短軸がX方向となり、光モジュール6からの光は短軸が
Y方向となるが、重ね合わせたときは同様の効果が得ら
れる。
【0038】一般に記録用光ヘッド装置において、半導
体レーザから出射されたレーザ光が対物レンズを透過
し、光ディスク上にレーザスポットを形成する際、レー
ザスポットの短軸方向を光ディスク7のトラック方向2
1に対し垂直となるように、半導体レーザを光ヘッドに
搭載することで、トラック方向21(図11のY方向2
6に相当)の分解能が高められ、トラック密度を高くす
る事が可能となる。
【0039】また、光ディスク7上のレーザスポットの
短軸方向を光ディスク7のトラック方向21に対し平行
となるように、半導体レーザを搭載することで、ピット
の分解能が高められ、ジッターの向上や最短ピット長を
短くする事が可能となる。
【0040】本発明の第1の実施形態においては、図1
1に示す再生用半導体レーザ1から出射されたレーザ光
によるレーザスポットの楕円の短軸方向と光モジュール
6から出射されるレーザ光によるレーザスポットの短軸
方向が直交するように構成されている。例えば半導体レ
ーザ1のFFPの楕円の短軸方向が図4(a)に示すよ
うに光学部品配置面20に平行(X方向)だとすると、
光モジュール6のFFPの楕円の短軸方向は光学部品配
置面に垂直方向となる(図11ではZ方向)。
【0041】すなわち、図5のレーザスポットaに示す
ように、光ディスク7上のトラック方向21と垂直方向
になるようにレーザスポットの短軸方向が設置されたレ
ーザ光と、レーザスポットbに示すように、光ディスク
7上のトラック22に平行方向にレーザスポットの短軸
方向が設置されたレーザ光が、重ねられる事によりレー
ザスポットcに示すようなレーザスポットを形成し、重
ね合わされた部分が擬似的に縮小化された略円形のレー
ザスポットとなる。
【0042】本発明では、図1に示す用に半導体レーザ
1及び光モジュール6からレーザ光を出射し、出射され
たレーザ光の重なった部分のみが、光ディスク上のトラ
ックにピットを形成する光量を与える事ができるように
光ヘッド装置を設計する。このようにすれば片方のレー
ザ光のみが照射された部分はその存在を無視することが
できる。
【0043】次に、本発明の第2実施形態による光ヘッ
ド装置を図面を参照して説明する。
【0044】図6に本発明の第2の実施形態の光ヘッド
装置の構成図を示す。光ヘッド装置は、半導体レーザ1
と偏光ビームスプリッタ2とコリメータレンズ3と図示
しないλ/4板と対物レンズ5と半導体レーザと光検出
器が一体に構成された光モジュール6とアクチュエータ
9とスピンドルモータ10とレール12から構成され
る。
【0045】半導体レーザ1及び光モジュール6から出
射された光が、図示しない光ディスク上にレーザスポッ
ト11のような形状で照射され、光ディスク上にピット
を作り情報を記録する。また記録されたピットからの反
射光を光モジュール6で読み取り情報を再生する。第2
の実施形態の光ヘッド装置を使用した、光ディスクの記
録・再生の処理は第1の実施形態と同じである。
【0046】第1と第2の実施形態のいずれにおいて
も、2つ半導体レーザからレーザスポットを同時に照射
することにより、レーザスポットが擬似的に縮小化され
た略円形のレーザスポットになるため、レーザスポット
の短軸方向の向きを光ディスクのトラック方向21に対
して自由に設置できるようになったことが分かる。
【0047】図6に示した光ヘッド装置は、レーザスポ
ットの短軸方向が、光ディスク1のトラック方向21に
対し,45度傾くように半導体レーザを設置した例であ
る。
【0048】半導体レーザの位置を45度傾けたことに
より、半導体レーザ1をスピンドルモータ10により接
近させて設置し、レール12の間隔を狭くする配置が可
能となり、その結果光ヘッド装置ひいては光ディスク装
置の小型化が実現できるという効果がある。また45度
に限らず例えば20度から70度程度傾けた場合もそれ
に準じた効果があるといえる。
【0049】次に、本発明の第3実施形態による光ヘッ
ド装置を図面を参照して説明する。
【0050】図7に再生用半導体レーザを3個以上使用
した時の光ディスク7上に形成するレーザスポットの様
子を示す。
【0051】図7のレーザスポットdは、4個の半導体
レーザを重ね合わせるように構成したもので、光ディス
ク7の短軸方向がトラックに対して平行なレーザスポッ
ト52を第1半導体レーザ(図示せず)と第2半導体レ
ーザ(図示せず)により発生させ、さらに短軸方向がト
ラックに垂直なレーザスポット53を第3半導体レーザ
(図示せず)と第4半導体レーザ(図示せず)により発
生させ、レーザスポット52と53を重ね合わせてレー
ザスポット53とした光ヘッド装置の例である。このば
あいの効果は半導体レーザを2個使う場合と同様である
が、半導体レーザ1個当たりのパワーが小さくて済むと
いう利点がある。
【0052】また、2つの短軸方向の異なる半導体レー
ザからの光を重ね合わせることにより、レーザスポット
が縮小し略円形となるため、レーザスポットの短軸方向
を光ディスク7上のトラックに対し、平行や垂直方向に
合わせなくてもよい。図7のレーザスポットeに、第2
の実施形態に示した、2個のレーザスポットの短軸方向
を光ディスクのトラックに対し45度傾けて設置した光
ヘッド装置のレーザスポットの例を示す。
【0053】図7のレーザスポットfは、3個以上の半
導体レーザの短軸方向を互いに60度の角度を持つよう
に設置した光ヘッド装置の光ディスク7上のレーザスポ
ットの例である。このように多数の種類の短軸方向を持
つレーザスポットの重ね合わせを行う程、スポットの形
状が真円に近くなるという特徴がある。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光ヘッド装
置によれば、第1点として、1個の半導体レーザを使用
した記録再生の光ヘッド装置に比べ、光ディスク上のレ
ーザスポットを楕円から略円形にする事できるため、レ
ーザスポット径を縮小化できる。そのため、トラック方
向の分解能を高め、トラック密度を高くする事が可能と
なり、同時にピットの分解能を高め、ジッターの向上や
最短ピット長を短くする効果を有する。
【0055】また、複数の半導体レーザを使用するため
個々の半導体レーザの出力を下げることができ長寿命
化、低コスト化できる効果を有する。
【0056】さらに、光ディスク上にピットを形成する
際、光ディスク上のレーザスポットは略円形化されてい
るため情報を書き込むトラックに隣接するトラックの誤
記録・誤消去が防止できるという効果を有する。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態による光ヘッド装置の
構成を示す概念図である。
【図2】半導体レーザから出射されるレーザ光のFFP
を示した図である。
【図3】半導体レーザから出射されるレーザ光の光強度
分布図である。
【図4】(a)は半導体レーザから出射されるレーザ光
のFFPを、(b)は光ディスク上に形成されるレーザ
スポットを示した図である。
【図5】本発明の第1実施の形態による光ヘッド装置の
レーザスポットを示した図である。
【図6】本発明の第2実施の形態による光ヘッド装置の
構成を示す上面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態による光ヘッド装置の
レーザスポットを示した図である。
【図8】従来の光ヘッド装置の構成を示す概念図であ
る。
【図9】従来の光ヘッド装置の構成を示す上面図であ
る。
【図10】本発明に使用される光モジュールの構成図で
ある。
【図11】本発明の第1実施の形態による光ヘッド装置
の構成を示す上面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 偏光ビームスプリッタ 3 コリメータレンズ 4 λ/4板 5 対物レンズ 6 光モジュール 7 光ディスク 8 光検出器 9 アクチュエータ 10 スピンドルモータ 11 レーザスポット 12 レール 20 光学部品配置面 21 トラック方向 22 トラック 25 X方向 26 Y方向 27 Z方向 32 V方向 33 P方向 56 レーザスポット 57 レーザスポット 58 レーザスポット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対してレーザスポットを照
    射し、前記光ディスクにピットを形成することにより情
    報を記録し、前記ピットからの反射光を検出することに
    よって記録された情報を読み出すように構成された光ヘ
    ッド装置において、 前記光ディスク上に形成される前記レーザスポットの短
    軸方向を互いに直交するように配置された複数の半導体
    レーザを備え、前記複数の半導体レーザを同時に照射す
    ることにより前記光ディスクに情報を記録することを特
    徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記光ヘッド装置において、一つの前記
    レーザスポットの短軸の方向がトラック方向とほぼ一致
    するように前記半導体レーザを設置したことを特徴とす
    る請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記光ヘッド装置において、一つの前記
    レーザスポットの短軸がトラック方向と異なる方向に前
    記半導体レーザを設置したことを特徴とする請求項1に
    記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記光ヘッド装置において、一つの前記
    レーザスポットの短軸がトラック方向に対して20度乃
    至70度の角度をなすように前記半導体レーザを設置し
    たことを特徴とする請求項3に記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクに対してレーザスポットを照
    射し、前記光ディスクにピットを形成することにより情
    報を記録し、前記ピットからの反射光を検出することに
    よって記録された情報を読み出すように構成された光ヘ
    ッド装置において、 前記光ディスク上に形成される前記レーザスポットの中
    心を一致させた3個以上の半導体レーザを備え、前記レ
    ーザスポットの短軸が異なる3方向以上となるように前
    記半導体レーザが配置され、前記複数の半導体レーザを
    同時に照射することにより前記光ディスクに情報を記録
    することを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体レーザの少なくとも1個が半
    導体レーザと光検出器を一体に構成した光モジュールに
    含まれた半導体レーザであることを特徴とした請求項1
    に記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体レーザの少なくとも1個が半
    導体レーザと光検出器を一体に構成した光モジュールに
    含まれた半導体レーザであることを特徴とした請求項5
    に記載の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 光ディスクに対してレーザスポットを照
    射し、前記光ディスクにピットを形成することにより情
    報を記録し、前記ピットからの反射光を検出することに
    よって記録された情報を読み出すように構成された光ヘ
    ッド装置において、 前記光ディスクに平行に設置された光学部品配置面と、 前記光学部品配置面上に搭載され、トラック方向にレー
    ザ光を出射する第1の半導体レーザと、 前記光学部品配置面上に搭載され、トラック方向と垂直
    方向にレーザ光を出射する第2の半導体レーザと、 前記光学部品配置面上に搭載され、前記第1の半導体レ
    ーザから出射された光を透過し、前記第2の半導体レー
    ザから出射された光を90度方向を変えて前記第1の半
    導体レーザから出射された光と同じ方向に進ませる偏光
    ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタから出た光を光ディスクに集
    光させて前記レーザスポットを照射する対物レンズとを
    備え、 前記第1の半導体レーザの発散光の垂直方向断面の楕円
    形状の短軸方向と、前記第2の半導体レーザの発散光の
    垂直方向断面の楕円形状の短軸方向とは直交しており、 前記光ディスク上に形成される前記レーザスポットの短
    軸方向を互いに直交するように配置された複数の半導体
    レーザを備え、前記複数の半導体レーザを同時に照射す
    ることにより前記光ディスクに情報を記録することを特
    徴とする光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 光ディスクに対してレーザスポットを照
    射し、前記光ディスクにピットを形成することにより情
    報を記録し、前記ピットからの反射光を検出することに
    よって記録された情報を読み出すように構成された光ヘ
    ッド装置において、 前記光ディスクに平行に設置された光学部品配置面と、 前記光学部品配置面上に搭載され、トラック方向と略4
    5度の角度をなす方向にレーザ光を出射する第1の半導
    体レーザと、 前記光学部品配置面上に搭載され、前記第1の半導体レ
    ーザがレーザ光を出射する方向と90度の角度をなす方
    向にレーザ光を出射する第2の半導体レーザと、 前記光学部品配置面上に搭載され、前記第1の半導体レ
    ーザから出射された光を透過し、前記第2の半導体レー
    ザから出射された光を90度方向を変えて前記第1の半
    導体レーザから出射された光と同じ方向に進ませる偏光
    ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタから出た光を光ディスクに集
    光させて前記レーザスポットを照射する対物レンズとを
    備え、 前記第1の半導体レーザの発散光の垂直方向断面の楕円
    形状の短軸方向と、前記第2の半導体レーザの発散光の
    垂直方向断面の楕円形状の短軸方向とは直交しており、 前記光ディスク上に形成される前記レーザスポットの短
    軸方向を互いに直交するように配置された複数の半導体
    レーザを備え、前記複数の半導体レーザを同時に照射す
    ることにより前記光ディスクに情報を記録することを特
    徴とする光ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467588B1 (ko) * 2002-06-14 2005-01-24 삼성전자주식회사 광검출기 구조 및 레이저의 장축과 피트의 사잇각 조절 방법

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