JP2000275964A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000275964A
JP2000275964A JP8402299A JP8402299A JP2000275964A JP 2000275964 A JP2000275964 A JP 2000275964A JP 8402299 A JP8402299 A JP 8402299A JP 8402299 A JP8402299 A JP 8402299A JP 2000275964 A JP2000275964 A JP 2000275964A
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toner
developing roller
charging
peripheral surface
kinetic friction
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JP8402299A
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像ローラの周面上の薄層化されたトナーを掻
き取ることなく帯電させることができる非磁性1成分方
式の現像装置を提供する 【解決手段】現像装置1には、シランカップリング剤に
て疎水化処理され、しかもBET比表面積が200m2
/gおよび50m2/gのシリカをそれぞれ0.3wt
%,1.0wt%添加した正帯電性の粉砕トナーTと、
フッ素添加ウレタンゴムを備えた帯電均一化部材15
と、導電性ウレタンゴムとを備えた現像ローラ7とが設
けられている。すると、トナーTの内部摩擦抵抗μt
が、トナーTと帯電均一化部材15との間の運動摩擦係
数μbよりも大きくなり、かつ、トナーTと現像ローラ
7との周面間の運動摩擦係数μdが摩擦係数μbよりも
大きくなるため、トナーTを摩擦帯電させる際に、トナ
ーTは帯電均一化部材15にて全く掻き取られることが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性1成分方式
の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機などに用いられる
現像装置、特に移動する現像剤担持体の周面上に層厚規
制部材を圧接して非磁性1成分の現像剤の薄層を形成
し、薄層化された当該現像剤を静電潜像と接触または近
接する現像領域に供給することにより可視像を形成する
非磁性1成分現像方式の現像装置において、安定して高
品位の画像を得るためには、均一に帯電した非磁性1成
分の現像剤(以下、トナーという)の薄層を感光体に供
給しなければならない。
【0003】そのためには、まず現像剤担持体上に均一
なトナーの薄層を形成する必要がある。そして、現像剤
担持体上に均一にトナーの薄層を形成するには層厚規制
部材を設けて、その層厚規制部材の先端部を回転する現
像剤担持体(以下、現像ローラという)上に圧接し、余
分なトナーを掻き落とすのが一般的である。また、均一
にトナーを帯電させるには、トナーが層厚規制部材と現
像ローラとの間を通過する際に層厚規制部材または現像
ローラから受ける摩擦によって帯電させるのが一般的で
ある。
【0004】層厚規制部材と現像ローラとの間を通過し
薄層化されたトナーは、感光体と対向する現像領域にお
いて、一部は感光体に付着して静電潜像を顕像化し、残
りはそのまま現像ローラの周面上に滞留する。そして、
現像ローラの周面上に滞留したトナーの一部は、現像ロ
ーラに接触し、現像ローラ上にトナーを供給する供給ロ
ーラによって掻き落とされ、残りは供給ローラに掻き落
とされずそのまま通過する。また、掻き落とされたトナ
ーは再び供給ローラにて現像ローラ上に供給されるの
で、そのトナーは再び層厚規制部材と現像ローラとの間
を通過することになる。層厚規制部材と現像ローラとの
間を通過したトナーは、層厚規制部材または現像ローラ
から受ける摩擦により帯電する。そのため、層厚規制部
材と現像ローラの間を一回だけ通過したトナーと、両者
の間を複数回通過したトナーとでは帯電量が異なるとい
う現象が発生している。
【0005】このような現象が発生している時には、黒
べたを印字した後と白べたを印字した後では、特に中間
調の画像濃度に差が生じてしまい、均一な画像濃度にな
らないという問題が発生する。そこで、逆ブレード(層
厚規制部材)と順ブレード(帯電均一化部材)とを一体
構成した層厚規制部材を備えた現像装置が提案されてい
る(特開昭63−155066号公報)。このようにす
れば、逆ブレードにて一旦形成されたトナーの薄層を、
さらに、順ブレードにてトナーを掻き取らずにトナーの
層厚を均一にして、トナーを均一に帯電させることがで
きる。
【0006】ところが、特開昭63−155066号公
報では、順ブレードにてトナーを掻き取らずにトナーの
層厚を均一にして、トナーを均一に帯電させる方法が具
体的に述べられていない。また、弾性体ブレード(層厚
規制部材)の先端部と、当該弾性体ブレードにおける現
像剤保持部材(現像ローラ)との接触部との間の距離
を、他の弾性体ブレード(帯電均一化部材)における現
像剤保持部材との接触部と、当該他の弾性体の基端部と
の間の距離よりも短くした現像装置が提案されている
(特開昭62−278578号公報)。このようにすれ
ば、弾性体ブレードにて一旦形成されたトナーの薄層
を、さらに、他の弾性体ブレードにてトナーを掻き取ら
ずにトナーの層厚を均一にして、トナーを均一に帯電さ
せることができる。
【0007】ところが、特開昭62−278578号公
報では、他の弾性体ブレードの材質等、具体的な構成が
述べられていない。そして、層厚規制部材に対して現像
剤搬送体(現像ローラ)の搬送方向の下流側に層厚均一
化部材(帯電均一化部材)を設け、当該層厚均一化部材
は現像剤(トナー)との非粘着性に優れた材質から成る
現像装置が提案されている(特開昭61−156169
号公報)。このようにすれば、層厚規制部材にて一旦形
成されたトナーの薄層を、さらに、層厚均一化部材にて
トナーを掻き取らずにトナーの層厚を均一にして、トナ
ーを均一に帯電させることができる。
【0008】ところが、特開昭61−156169号公
報では、現像剤および現像剤搬送体の必要とされる条件
が述べられていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように帯電均一
化部材を備えた現像装置では、その帯電均一化部材がト
ナーの薄層を掻き落とせば、高品位な画像が得られなく
なるだけでなく、掻き落とされたトナーが帯電均一化部
材と層厚規制部材との間の現像ローラ上に次第に貯留さ
れてゆく。そして、トナーが貯留すると帯電均一化部材
と層厚規制部材との間からトナーが漏れてしまうため、
トナーが漏れるのを防止するためにシール材を配設する
などの対策を講じなければならなくなる。したがって、
現像装置が複雑化してしまい、現像装置の製造コストも
高くなる。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、現像ローラの周面上の
薄層化されたトナーを掻き取ることなく均一に帯電させ
ることができる非磁性1成分方式の現像装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、移動する現像剤
担持体の周面上に層厚規制部材を圧接して非磁性1成分
の現像剤の薄層を形成し、薄層化された当該現像剤を静
電潜像と対向する現像領域に供給することにより可視像
を形成する非磁性1成分現像方式の現像装置において、
前記層厚規制部材と前記現像領域との間における前記現
像剤担持体の周面上に圧接される圧接部を有し、前記現
像剤の薄層を均一に帯電させる帯電均一化部材を備え、
該帯電均一化部材の圧接部と前記現像剤との間の運動摩
擦係数をμb、前記現像剤同士の運動摩擦係数をμt、
前記現像剤担持体の周面と前記現像剤との間の運動摩擦
係数をμdとしたとき、μb<μt かつ μb<μd
となることをその要旨とする。
【0012】したがって、本発明によれば、現像剤の内
部摩擦抵抗μtが、現像剤と帯電均一化部材との間の運
動摩擦係数μbよりも大きくなり、かつ、現像剤と現像
剤担持体の周面との間の運動摩擦係数μdが運動摩擦係
数μbよりも大きくなるため、現像剤担持体の周面上の
薄層化された現像剤を、帯電均一化部材を現像剤担持体
の周面に圧接して、帯電均一化部材または現像剤担持体
の周面との摩擦にて帯電させる際に、現像剤は帯電均一
化部材または現像剤担持体の周面にて全く掻き取られる
ことがない。したがって、現像剤が帯電均一化部材と層
厚規制部材との間の現像剤担持体上に貯留されることが
ない。また、薄層化された現像剤を帯電させる際に掻き
取られることがないため、当該現像剤の層厚が減少する
ことがなく、現像剤全てを均一に帯電させることができ
る。したがって、そのように均一に帯電した現像剤を現
像領域に供給することで高品位な画像を現像領域に形成
することができる。
【0013】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の現像装置において、前記帯電均一化部材の前記
圧接部は、ゴム弾性を有する材料から成ることをその要
旨とする。したがって、本発明によれば、ゴム弾性を有
する材料(以下、ゴム材という)は加えられた圧力に対
して変形して力を受け止めることができるため、そのよ
うなゴム材を帯電均一化部材に使用して当該ゴム材の部
分を現像剤担持体の周面上に圧接しても、現像剤の流動
性を高めるために添加された外添剤が現像剤の母粒子に
埋まり込むことがない。したがって、現像剤の流動性が
低下するのを確実に防止することができる。
【0014】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲または課題を解決するための手段
に記載の「現像剤担持体」は現像ローラ7に相当し、同
じく「現像剤」はトナーTに相当し、同じく「現像領
域」は感光ドラム25と現像ローラ27の接触部分に相
当し、同じく「圧接部」は圧接部分Pに相当し、同じく
「ゴム弾性を有する材料」はゴム材17に相当する。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した一実施形態を図面と共に説明する。図1は、
本実施形態の現像装置1の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【0016】現像装置1は、ケース2、トナー収容室
3、アジテータ4、現像室5、供給ローラ6、現像ロー
ラ7、摺設部材8、層厚規制部材9、帯電均一化部材1
5から成る。トナー収容室3はケース2の内側に形成さ
れている。そして、トナー収容室3の内側には、正帯電
性の非磁性1成分現像剤のトナーTが収容されている。
また、トナーTには正帯電性の粉砕トナーが使用されて
いる。なお、トナーTには、シランカップリング剤にて
疎水化処理され、窒素吸着によるBET比表面積が20
0m2/gの流動化グレードのシリカおよびBET比表
面積が50m2/gの研磨剤グレードのシリカが外添剤
として、それぞれ0.3wt%,1.0wt%添加され
ている。トナー収容室3の内側には、供給ローラ6にト
ナーTを供給する薄板状のアジテータ4が駆動手段(図
示略)によって回転可能に枢支されている。また、トナ
ー収容室3の隣には現像室5が形成されている。そし
て、現像室5の内側には、供給ローラ6と現像ローラ7
とがそれぞれ駆動手段(図示略)によって、それぞれ図
中矢印方向へ回転可能に枢支されている。
【0017】また、現像ローラ7には導電性のウレタン
ゴムが使用されている。なお、供給ローラ6と現像ロー
ラ7とは互いに周面が接触するように設けられ、後述す
る感光ドラムの表面上に供給されずに現像ローラ7の周
面上に滞留しているトナーTの何割かを、供給ローラ6
の表面と現像ローラ7の表面とを擦り合って現像室5内
に掻き落とすように構成されている。また、ケース2の
下端部と現像ローラ7の周面との間からトナーTが漏れ
るのを防止するため、ケース2の下端部には現像ローラ
7の周面に接触するシート状の摺設部材8が突設されて
いる。
【0018】そして、ケース2の上端部には、層厚規制
部材9および帯電均一化部材15が設けられている。層
厚規制部材9の始端部は、断面が図中において略逆L字
状の座金12の始端部と共にねじ13にてケース2に締
め付けられて固定され、他方、終端部は現像ローラ7の
周面に圧接するように設けられている。そして、層厚規
制部材9は、薄板状のステンレス鋼から形成されてバネ
性を有する基材10に、断面が半円形のゴム材11が貼
付されて形成されている。しかも、ゴム材11は、現像
ローラ7の周面に当該ゴム材11の半円形部分の略頂部
が圧接するように基材10に貼付されている。
【0019】帯電均一化部材15の始端部は、ねじ13
とナット14とで前記座金12の終端部に締め付けられ
て固定されている。また、帯電均一化部材15の終端部
側は、現像ローラ7の周面上に圧接部分Pを有して圧接
するように設けられている。なお、前記層厚規制部材9
は、図中矢印方向に回転する現像ローラ7の周面の上流
側に圧接しているのに対し、帯電均一化部材15は、現
像ローラ7の周面において層厚規制部材9よりも下流側
に圧接している。
【0020】そして、帯電均一化部材15は、薄板状の
ステンレス鋼から形成されてバネ性を有する基材16
に、シート状のゴム材17が貼付されて形成されてい
る。しかも、ゴム材17は、帯電均一化部材15におけ
る現像ローラ7の周面に圧接する側の面に貼付されてい
る。そして、ゴム材17にはフッ素を添加したウレタン
ゴムが使用されている。なお、ウレタンゴムにフッ素を
添加するのは、フッ素が正帯電性のトナーTとは逆の極
性(負の極性)を有しているからである。そのようにフ
ッ素が添加されたウレタンゴムを現像ローラ7の周面に
圧接し、さらに、ウレタンゴムと現像ローラ7の周面と
の間である圧接部分PにトナーTを送り込むと、トナー
Tとフッ素が添加されたウレタンゴムとの間に摩擦が生
じ、トナーTに摩擦帯電することができる。したがっ
て、トナーTを確実に所定の帯電量となるように帯電さ
せることができる。
【0021】また、トナーTをさらに確実に所定の帯電
量となるように帯電させるため、帯電均一化部材15の
ゴム材17と現像ローラ7の周面との接触面積が必要か
つ十分となるように、帯電均一化部材15のゴム材17
には、当該帯電均一化部材15の始端部から終端部にか
けて長い形状を有するウレタンゴムが使用されている。
また、ゴム材17において帯電均一化部材15の始端部
に近い部分を現像ローラ7の周面から浮き上がらせてい
る。
【0022】そのため、層厚規制部材9にて薄層化され
たトナーTを帯電均一化部材15と現像ローラ7と間に
送り込む時点で、トナーTがゴム材17の端部にて掻き
落とされてしまうのを未然に防止することができる。と
ころで、ウレタンゴムは加えられた圧力に対して変形し
て力を受け止めることができるため、そのようなウレタ
ンゴムを帯電均一化部材15のゴム材17に使用する
と、当該帯電均一化部材15を現像ローラ8の周面上に
圧接する際に、トナーTに添加された外添剤がトナーT
の母粒子に埋まり込むことがない。したがって、トナー
Tの流動性が低下するのを確実に防止することができ
る。
【0023】図1に示した現像装置1において、現像ロ
ーラ7の周面上にトナーTの薄層を均一に形成し、トナ
ーTの薄層を均一に帯電させるには、まず、トナー収容
室3に収納されているトナーTを回転するアジテータ4
にて掻き取り、トナーTを供給ローラ6の周面上に供給
する。
【0024】そして、供給ローラ6を図中矢印方向に回
転させ、トナーTを現像ローラ7の周面上に供給する。
次に、現像ローラ7を図中矢印方向に回転させ、供給ロ
ーラ6から供給されたトナーTを現像ローラ7と層厚規
制部材9の周面との間に送り込む。すると、トナーTは
層厚規制部材9の半円形のゴム材11と現像ローラ7と
に除々に押圧されながら送り込まれるので、トナーTが
現像ローラ7と層厚規制部材9の周面との間を通過した
後では、トナーTは充填密度の高い均一な薄層となる。
なお、トナーTの薄層の形成に使用されない現像ローラ
7の周面上の不要なトナーTは、トナーTの薄層が形成
されるのと同時に層厚規制部材9にて現像室5内に掻き
落とされる。
【0025】そして、現像ローラ7の周面上の薄層化さ
れたトナーTは、現像ローラ7を回転させると帯電均一
化部材15と現像ローラ7の周面との間の圧接部分Pに
送り込まれる。すると、薄層化されたトナーTは、帯電
均一化部材15のシート状のゴム材17と現像ローラ7
とに除々に押圧されながら圧接部分Pを通過する。しか
も、トナーTは、帯電均一化部材15のゴム材17から
摩擦を受けているにもかかわらず全く掻き取られること
なく圧接部分Pを通過する。
【0026】また、トナーTは、帯電均一化部材15の
ゴム材17のフッ素が添加されたウレタンゴムと摩擦す
ることにより、正極性に摩擦帯電される。しかも、帯電
均一化部材15のゴム材17には、帯電均一化部材15
の始端部から終端部にかけて長い形状を有するウレタン
ゴムが使用されているので、トナーTをウレタンゴムと
現像ローラ7との間に長い間滞留させることができ、ト
ナーTをウレタンゴムまたは現像ローラ7の周面から必
要かつ十分の摩擦力を受けさせることができる。したが
って、層厚規制部材9にて薄層化されたトナーTを確実
に所定の帯電量となるように均一に帯電させることがで
きる。
【0027】ところで、現像装置1は、複写機やレーザ
プリンタなどの画像形成装置に組み込んで使用する装置
である。図2は、現像装置1を組み込んだレーザプリン
タ20の概略構成を示す縦断面図である。レーザプリン
タ20は、本体ケース21、現像装置1、フィーダユニ
ット22、用紙P、給紙ローラ23、レジストローラ2
4a,24b、感光ドラム25、帯電器26、レーザス
キャナユニット27、転写ローラ32、加熱ローラ3
3、押圧ローラ34、搬送ローラ35a,35b、排紙
ローラ36a,36b、排紙トレイ37から成る。ま
た、レーザスキャナユニット27は、レーザ発信器(図
示略)、ポリゴンミラー28、レンズ30a,30b、
反射ミラー31a,31bから成る。
【0028】表面上に可視像を形成するための感光ドラ
ム25は、現像装置1に設けられた現像ローラ8の隣
に、駆動手段(図示略)によって回転可能に枢支されて
いる。なお、感光ドラム25は、正帯電性のポリカーボ
ネートを主成分とする有機感光体から形成される。そし
て、感光ドラム25の表面を帯電させるため、感光ドラ
ム25の表面と対向する位置に帯電器26が設けられて
いる。なお、帯電器26は、タングステン製のワイヤお
よびグリッド電極を備える周知のスコロトロン型の帯電
器から構成される。
【0029】そして、感光ドラム25の表面上に可視像
を形成するには、まず、帯電器26にて感光ドラム25
の表面を一様に正帯電させ、感光ドラム25の表面電位
を上昇させる。次に、画像情報に応じて変調されたレー
ザ光Lをレーザスキャナユニット27から照射する。す
ると、レーザ光Lが照射された部分は正電荷が除電され
るため、その部分の表面電位が下がり静電潜像が形成さ
れる。
【0030】次に、この静電潜像を可視像化するには、
まず、現像ローラ7に感光ドラム25のレーザ光Lを照
射した部分の表面電位と、レーザ光Lを照射していない
部分の表面電位との間の所定の電圧を印加し、現像ロー
ラ7の周面上の正帯電したトナーTの薄層を感光ドラム
25の表面に接触させる。すると、正帯電したトナーT
が現像ローラ7と感光ドラム25の表面との電位差によ
り、感光ドラム25の表面上に形成された前記静電潜像
に付着するため、当該静電潜像は現像される。
【0031】以上に説明したように、レーザプリンタ2
0の感光ドラム25の表面上に可視像を形成することが
できる。なお、感光ドラム25の表面上に形成された静
電潜像に供給されずに現像ローラ8上に滞留したトナー
Tは、その何割かが供給ローラ6にて現像ローラ7の周
面上から現像室6内に掻き落とされ、再び供給ローラ6
にて現像ローラ7の周面上に供給される。
【0032】このように、現像装置1は、トナーTの薄
層を現像ローラ7の周面上に均一に形成でき、確実に所
定の帯電量となるように均一に帯電させることができ
る。しかも、現像装置1は、帯電均一化部材15を現像
ローラ7の周面に圧接してトナーTを帯電させる際に、
トナーTが帯電均一化部材15にて掻き取られることが
ない。したがって、層厚規制部材9にて薄層化されたト
ナーT全てを均一に帯電させることができる。そして、
現像装置1をレーザプリンタ20に組み込むと、均一に
帯電したトナーTをレーザプリンタ20の感光ドラム2
5の表面上に供給できるため、感光ドラム25の表面上
に高品位な可視像を形成することができる。
【0033】そこで、上記した現像装置1において、ト
ナーTが帯電均一化部材15または現像ローラ7の周面
とから摩擦を受けても全く掻き取られることがない理由
について、図3〜図5を用いて以下に説明する。まず、
現像装置1に備えたトナーT、帯電均一化部材15、現
像ローラ7において、トナーT同士の運動摩擦係数μ
t、トナーTと帯電均一化部材15との間の運動摩擦係
数μb、トナーTと現像ローラ7の周面との間の運動摩
擦係数μdを測定し、各運動摩擦係数μb,μd,μt
の間の関係を調査するための実験を以下のように行っ
た。 (実験1)本実験は、トナーT同士の運動摩擦係数μt
と、トナーTと帯電均一化部材15との間の運動摩擦係
数μbとの間の関係を調査するための実験である。
【0034】図3(a)は、トナーT同士の運動摩擦係
数μtを測定するための実験装置の概要を示す縦断面図
である。トナーT同士の運動摩擦係数μtの測定は、特
公平6−52448号公報にて開示されているトナー層
の内部摩擦係数の測定と同様の方法(直接一面剪断法)
にて行った。
【0035】実験装置40は、可動セル41、固定セル
42、おもり43、引き金44、トナーTから成る。各
セル21,22はぞれぞれ外径76mm,内径61m
m,高さ5mmの樹脂製のリングから成り、固定セル4
2は固定部材45にて床46に固定され、可動セル41
は固定セル42の上に重ねられている。また、可動セル
41には針金から成る引き金44が取り付けられてい
る。そして、互いに重なった状態の各セル21,22の
中には、トナーTが各セル21,22と同じ高さ(5m
m)となるように収納されている。さらに、トナーT全
体に垂直応力σを加えるため、トナーTの上には各セル
21,22の内径にて形成される円と同じ形状および同
じ大きさの底面形状を有するおもり43が載せられてい
る。
【0036】実験は次のように行った。まず、引き金4
4に応力測定用のデジタルフォースゲージ(図示略)を
取り付けて、そのデジタルフォースゲージを図中矢印方
向に引き、可動セル41を移動速度0.1mm/sec
で移動させた。そして、可動セル41が固定セル42の
上を移動する際の力をデジタルフォースゲージの目盛り
から読みとり、トナーTの剪断応力τを求めた。さら
に、各セル21,22に加える垂直応力σが所定値
(7,18,35,53,71,88,106g/cm
2)となるようにおもり43の重さを異ならせ、各垂直
応力σに対するトナーTの剪断応力τを測定した。な
お、垂直応力σの異なる値に対して剪断応力τを測定す
れば、破壊包絡線を得ることができる。そして、固体摩
擦に関するクーロンの法則を用いることにより破壊包絡
線の傾きからトナーT同士の運動摩擦係数μtを得るこ
とができる。
【0037】図3(b)は、本測定におけるトナーTの
破壊包絡線を示すグラフである。測定の結果、垂直応力
σと剪断応力τとは比例関係にあることが分かり、その
破壊包絡線の傾きから、トナーT同士の運動摩擦係数μ
tが0.5であった。図3(c)は、トナーTと帯電均
一化部材15との間の運動摩擦係数μbを測定するため
の実験装置47の概要を示す縦断面図である。運動摩擦
係数μbの測定は、上記したトナーT同士の運動摩擦係
数μtの測定の場合と同様に直接一面剪断法にて行っ
た。
【0038】実験装置47は、可動セル41、おもり4
3、引き金44、ウレタンゴム48、トナーTから成
る。大きさが100mm×100mmのシート状のウレ
タンゴム48にはフッ素が添加されており、帯電均一化
部材15のゴム材17に使用されているものと同一の材
質から成る。また、ウレタンゴム48は固定部材45に
て床46に固定され、その上に可動セル41が載せられ
ている。そして、可動セル41には引き金44が取り付
けられ、可動セル41の中には高さが可動セルと同じ高
さ(5mm)となるようにトナーTが収納されている。
そして、トナーTの上にはおもり43が載せられてい
る。
【0039】実験は次のように行った。まず、引き金4
4にデジタルフォースゲージ(図示略)を取り付けて、
そのデジタルフォースゲージを図中矢印方向に引き、可
動セル41を移動速度0.1mm/secで移動させ
た。そして、可動セル41がウレタンゴム48の上を移
動する際の力をデジタルフォースゲージの目盛りから読
みとり、応力τを求めた。さらに、可動セル41に加え
る垂直応力σが50〜400g/cm2の間で50g/
cm2毎に異ならせるようにおもり43の重さを調整
し、各垂直応力σに対してトナーTがウレタンゴム48
の上を移動する際の応力τを測定した。
【0040】図3(d)は、本測定における、垂直応力
σとセルをウレタンシート上にて移動させる際の応力τ
との関係を示すグラフである。測定の結果、垂直応力σ
と応力τとは比例関係にあることが分かり、グラフにお
ける直線の傾きから、トナーTと帯電均一化部材15と
の間の運動摩擦係数μbは0.4であった。
【0041】以上に説明した本実験から、トナーT同士
の運動摩擦係数μtは0.5であり、トナーTと帯電均
一化部材15との間の運動摩擦係数μbが0.4である
ため、運動摩擦係数μtは運動摩擦係数μbよりも大き
いことが分かった。 (実験2)本実験は、トナーTと現像ローラ7の周面と
の間の運動摩擦係数μdと、トナーTと帯電均一化部材
15との間の運動摩擦係数μbとの間の関係を調査する
ための実験である。
【0042】図4(a)は、ステンレス箔51と現像ロ
ーラ7の周面との間の運動摩擦係数μd′を測定するた
めの実験装置30の概要を示す斜視図である。実験装置
50は、現像ローラ7、ステンレス箔51、おもり52
から成る。ステンレス箔51は、層厚0.003mm、
幅30mmの短冊状の形状を有する。そして、ステンレ
ス箔51の第1端部には、おもり52が取り付けられて
鉛直方向に垂らされている。他方、第2端部にはデジタ
ルフォースゲージ53が取り付けられ、さらにステンレ
ス箔51の中央の部分は、水平に支持された現像ローラ
7の周面に巻き付けられている。なお、おもり52を取
り付けたステンレス箔を現像ローラ7の周面に巻き付け
ることで、現像ローラ7の周面にステンレス箔51にて
垂直応力σを加えることができる。
【0043】実験は次のように行った。まず、デジタル
フォースゲージ53を図中矢印方向に引き、ステンレス
箔51を現像ローラ7の周面上を移動速度0.1mm/
secで移動させた。そして、ステンレス箔51が移動
する際の力をデジタルフォースゲージの目盛りから読み
とり、応力τを求めた。さらに、おもり52を取り付け
たステンレス箔51が現像ローラ7の周面に加える垂直
応力σを50〜400g/cm2の間で50g/cm2
に異ならせるようにおもり52の重さを調整し、各垂直
応力σに対してステンレス箔51が現像ローラ7の周面
上を移動する際の応力τを測定した。
【0044】ところで、実験装置50ではトナーTの代
用としてステンレス箔51が用られている。なお、ステ
ンレス箔51を用いる理由は、ステンレス箔51と現像
ローラ7との間の運動摩擦係数μd′を測定し、さら
に、後述するようにステンレス箔51と帯電均一化部材
15に使用しているウレタンゴムとの間の運動摩擦係数
μb′を測定すれば、各運動摩擦係数μd′,μb′の
間の大きさの比較ができ、間接的にトナーTと帯電均一
化部材15との間の運動摩擦係数μbの大きさと、トナ
ーTと現像ローラ7の周面との間の運動摩擦係数μdの
大きさとの比較ができるからである。また、現像ローラ
7を図3(c)のようにシート状としないのは、現像ロ
ーラ7のウレタンゴムの表面は現像ローラ7を回転させ
て削ることにより成形するため、シート状に成形したウ
レタンゴムとは表面の状態が全く異なり、しかも、その
ような現像ローラ7の表面状態は、シート状に成形した
ウレタンゴムでは再現できないからである。
【0045】図4(b)は、本測定における、応力σと
ステンレス箔51を現像ローラ7上にて移動させる際の
応力τとの関係を示すグラフである。測定の結果、垂直
応力σと応力τとは比例関係にあることが分かり、グラ
フにおける直線の傾きから、ステンレス箔51と現像ロ
ーラ7の周面との間の運動摩擦係数μb′は0.45で
あった。
【0046】図4(c)は、ステンレス箔51と帯電均
一化部材15のゴム材17に使用されるウレタンゴムと
の間の運動摩擦係数μb’の測定に用いるウレタンゴム
の試験片54の縦断面図である。このウレタンゴムの試
験片54は、ウレタンゴムにフッ素が添加されており、
帯電均一化部材15のゴム材17に使用されているもの
と同一の材質からなり、さらに、外周の半径を現像ロー
ラ7と等しくした半円柱形状を呈している。このウレタ
ンゴムの試験片54の外周面は、帯電均一化部材15の
ゴム材17の表面と、表面粗さなどの表面状態を同じに
する必要がある。そのため、ウレタンゴムの試験片54
を作成する際に使用する金型の表面粗さと帯電均一化部
材15のゴム材17を作成する際に使用する金型の表面
粗さを揃える必要がある。ステンレス箔51とウレタン
ゴムの試験片54との間の運動摩擦係数μb’の測定
は、ウレタンゴムの試験片54を、その内周面に一致す
る金属軸に接着して固定したものを、図4(a)に示し
た実験装置50の現像ローラ7の代わりに設置し、上記
したステンレス泊51と現像ローラ7との間の運動摩擦
係数μd’の測定実験と同様の方法および手順にて行っ
た。
【0047】図4(d)は、本測定における、応力σと
ステンレス箔51をウレタンゴム54上にて移動させる
際の応力τとの関係を示すグラフである。測定の結果、
垂直応力σと応力τとは比例関係にあることが分かり、
グラフにおける直線の傾きから、ステンレス箔51とウ
レタンゴム54との間の運動摩擦係数μb′は0.38
であった。
【0048】以上に説明した本実験から、ステンレス箔
51と現像ローラ7の周面との間の運動摩擦係数μd′
が0.45であり、ステンレス箔51とウレタンゴム5
4との間の運動摩擦係数μb′が0.38であるため、
運動摩擦係数μd′は運動摩擦係数μb′よりも大きい
ことが分かった。このことから、トナーTと現像ローラ
7との間の運動摩擦係数μdの大きさは、トナーTと帯
電均一化部材15との間の運動摩擦係数μbよりも大き
いといえる。
【0049】上記した実験1および実験2の結果から以
下のように考察できる。図5は、トナー、現像ローラ、
帯電均一化部材の三者間の摩擦係数および摩擦力の関係
を示す関係図である。帯電均一化部材を現像ローラの周
面に圧接すると、帯電均一化部材と現像ローラの周面と
の間に送り込まれる薄層化されたトナーは帯電均一化部
材または現像ローラの周面から圧力Nを受ける。しか
も、トナーは帯電均一化部材または現像ローラの周面か
ら摩擦力Fを同時に受ける。なお、圧力N、摩擦係数
μ、摩擦力Fとの間にはF=μNの関係がある。
【0050】まず、薄層化されたトナーが帯電均一化部
材にて剪断されないようにするには、 Fb<Ft … (1) の関係を満たす必要がある。この条件の下では帯電均一
化部材を現像ローラの周面上に圧接しても、帯電均一化
部材とトナーとの間に滑りが生じるだけである。
【0051】また、薄層化されたトナーが帯電均一化部
材にて現像ローラの周面上から剥がされないようにする
には、 Fb<Fd … (2) の関係を満たす必要がある。この条件の下では、帯電均
一化部材を現像ローラの周面上に圧接しても、薄層化さ
れたトナーは現像ローラの周面上に単に癒着しているだ
けである。
【0052】そして、圧力Nを常に一定として摩擦係数
μに注目すると、式(1)は次のように変形できる。 μb<μt … (3) 同様にして式(2)は次のように変形できる。
【0053】μb<μd … (4) よって、各式(3),(4)を同時に満たせば、薄層化
されたトナーが剪断されることなく、しかも、帯電均一
化部材にて掻き取られることはない。以上説明したよう
に、現像装置1は、各運動摩擦係数μb,μd,μtの
間に、μb<μtかつμb<μdとなるトナーT、帯電
均一化部材15、現像ローラ7を備えているので、現像
ローラ7の周面上に形成した薄層化されたトナーTを帯
電均一化部材15または現像ローラ7の周面との摩擦に
て帯電させる際に、トナーTは帯電均一化部材15にて
全く掻き取られることがない。
【0054】したがって、本実施形態の現像装置1によ
れば、以下の作用および効果を得ることができる。 (1)現像装置1に収納されているトナーTには正帯電
性の粉砕トナーが使用されている。しかも、トナーTに
は、シランカップリング剤にて疎水化処理され、BET
比表面積が200m2/gおよび50m2/gのシリカが
それぞれ0.3wt%,1.0wt%添加されている。
【0055】BET比表面積が200m2/gのシリカ
は粒径が小さく、トナーTに添加してもトナーT同士が
擦れる時に引っ掛かることがないため、添加量を多くす
ると流動性がよくなり、トナーT同士の運動摩擦係数μ
tは小さくなる。BET比表面積が50m2/gのシリ
カは粒径が大きく、トナーTに添加するとトナーT同士
が擦れる時に引っ掛かってしまうため、添加量を多くす
ると流動性が悪くなり、トナーT同士の運動摩擦係数μ
tは大きくなる。本実施形態においては、BET比表面
積が200m2/gのシリカよりBET比表面積が50
2/gのシリカを多く添加しているので、トナーT同
士の運動摩擦係数μtは大きくなる。
【0056】そして、帯電均一化部材15のゴム材17
にはフッ素が添加されたウレタンゴムが使用されてい
る。また、現像ローラ7には導電性のウレタンゴムが使
用されている。前記したトナーT、帯電均一化部材1
5、現像ローラ7を現像装置1に備えると、トナーT同
士の運動摩擦係数μtが、トナーTと帯電均一化部材1
5との間の運動摩擦係数μbよりも大きくなり、かつ、
トナーTと現像ローラ7の周面との間の運動摩擦係数μ
dが運動摩擦係数μbよりも大きくなるため、現像ロー
ラ7の周面上の薄層化されたトナーTを帯電均一化部材
15または現像ローラ7の周面との摩擦にて帯電させる
際に、トナーTは帯電均一化部材15にて全く掻き取ら
れることがない。
【0057】したがって、層厚規制部材9にて薄層化さ
れたトナーTの層厚が減少することがなく、薄層化され
たトナーT全てを均一に帯電させることができる。ま
た、均一に帯電したトナーTをレーザプリンタ20の感
光ドラム25の表面上に供給すると、感光ドラム25の
表面上に高品位な可視像を形成することができる。
【0058】(2)帯電均一化部材15の基材16に
は、薄板状のステンレス鋼が使用されているためバネ性
を有している。したがって、帯電均一化部材15を現像
ローラ7の周面上に均一に圧接することができる。 (3)帯電均一化部材15のゴム材17には、当該帯電
均一化部材15の終端部から始端部方向にかけて長いウ
レタンゴムが使用されているため、ゴム材17と現像ロ
ーラ7の周面との圧接面積が大きい。したがって、帯電
均一化部材15と現像ローラ7の周面との間の圧接部分
PにトナーTを送り込むと、トナーTはウレタンゴムま
たは現像ローラの周面から十分摩擦を受けることがで
き、トナーTを所定の帯電量となるように十分帯電する
ことができる。
【0059】(4)帯電均一化部材15のゴム材17に
使用しているウレタンゴムには、正帯電性を有するトナ
ーTとは逆の極性を有するフッ素が添加されている。そ
のため、帯電均一化部材15を現像ローラ7の周面に圧
接すると、フッ素が添加されたウレタンゴムとトナーT
との間の摩擦により、トナーTは正極性に摩擦帯電され
る。したがって、トナーTを確実に所定の帯電量となる
ように帯電させることができる (5)帯電均一化部材15のゴム材17において、当該
帯電均一化部材の始端部に近い部分を現像ローラ7の周
面から浮き上がらせているため、薄層化されたトナーT
が帯電均一化部材15と現像ローラ7と間の圧接部分P
に送り込まれる直前に、トナーTがゴム材17の端部に
て掻き落とされてしまうのを未然に防止することができ
る。
【0060】(6)帯電均一化部材15のゴム材17に
はウレタンゴムが使用されているため、帯電均一化部材
15を現像ローラ7の周面に圧接する際に、トナーTに
添加された外添剤がトナーTの母粒子に埋まり込むこと
がないく、トナーTの流動性が低下するのを確実に防止
することができる。
【0061】(7)層厚規制部材9は、基材10に薄板
状のステンレス鋼が使用されているためバネ性を有して
いる。したがって、層厚規制部材9を現像ローラ7の周
面上に均一に圧接することができる。また、層厚規制部
材9のゴム材11には、断面が半円形のウレタンゴムが
使用されている。したがって、層厚規制部材9の半円形
のウレタンゴムの頂部を現像ローラ7の周面に圧接する
と、トナーTはウレタンゴムと現像ローラ7の周面との
間に吸い込まれるように送り込まれる。そのため、トナ
ーTが層厚規制部材9と現像ローラ7の周面との間を通
過すると、トナーTは充填密度の高い均一な薄層とな
る。
【0062】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、以下のように変更してもよく、その場合
でも、上記実施形態と同様の作用および効果を得ること
ができる。 (1)現像ローラ7は導電性のウレタンゴムに代えて、
他の導電性の弾性材料(例えば、シリコンゴム、EPR
(エチレンプロピレンゴム)、EPDM(エチレンプロ
ピレンジェンモノマー)など)を用いてもよい。
【0063】(2)層厚規制部材9のゴム材11はウレ
タンゴムに代えて、他の弾性材料(例えば、シリコンゴ
ム、EPR、EPDMなど)を用いてもよい。 (3)帯電均一化部材15のゴム材17はウレタンゴム
に代えて、他の弾性材料(例えば、シリコンゴム、EP
R、EPDMなど)を用いてもよい。
【0064】(4)層厚規制部材9の基材10および帯
電均一化部材15の基材16は薄板状のステンレス鋼に
代えて、バネ性を有するならば他の薄板状の材料(例え
ば、リン青銅、硬質樹脂など)に代えてもよい。 (5)トナーTの内部摩擦係数μt、トナーTと帯電均
一化部材15との間の運動摩擦係数μb、トナーTと現
像ローラ7の周面との間の運動摩擦係数μdを測定する
方法は、実験1または実験2に示した方法に限定され
ず、内部摩擦係数μtの大きさと各運動摩擦係数μb、
μdの大きさをそれぞれ正確に比較できるならば、他の
測定方法を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の現像装置の縦断面図。
【図2】 本発明の現像装置を組み込んだレーザプリン
タの概略構成を示す縦断面図。
【図3】 実験1における実験装置の縦断面図および実
験結果を示すグラフ。
【図4】 実験2における実験装置の構成を示す模式図
および実験結果を示すグラフ。
【図5】 トナー,帯電均一化部材,現像ローラの摩擦
係数および摩擦力の関係を示す関係図。
【符号の説明】
1…現像装置 7…現像ローラ 9…層厚規制部材 15…帯電均一化部材 17…ゴム材 25…感光
ドラム P…圧接部分 μb,μd,μt…運動摩擦係数
T…トナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する現像剤担持体の周面上に層厚規
    制部材を圧接して非磁性1成分の現像剤の薄層を形成
    し、薄層化された当該現像剤を静電潜像と対向する現像
    領域に供給することにより可視像を形成する非磁性1成
    分現像方式の現像装置において、 前記層厚規制部材と前記現像領域との間における前記現
    像剤担持体の周面上に圧接される圧接部を有し、前記現
    像剤の薄層を均一に帯電させる帯電均一化部材を備え、 該帯電均一化部材の圧接部と前記現像剤との間の運動摩
    擦係数をμb、 前記現像剤同士の運動摩擦係数をμt、 前記現像剤担持体の周面と前記現像剤との間の運動摩擦
    係数をμdとしたとき、 μb<μt かつ μb<μd となることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電均一化部材の前記圧接部は、ゴ
    ム弾性を有する材料から成ることを特徴とする請求項1
    に記載の現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7289756B2 (en) 2005-09-20 2007-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Developer regulating member with surface roughness parameters

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