JP2000275890A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
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- JP2000275890A JP2000275890A JP11085223A JP8522399A JP2000275890A JP 2000275890 A JP2000275890 A JP 2000275890A JP 11085223 A JP11085223 A JP 11085223A JP 8522399 A JP8522399 A JP 8522399A JP 2000275890 A JP2000275890 A JP 2000275890A
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- Japan
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- photoreceptor
- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エチレン系固体潤滑剤の有機感光体への表面付
着性を増加させ、感光体表面の機械的安定性と潤滑性に
優れる電子写真用感光体を得る。 【解決手段】感光体表面の固体潤滑剤をフッ素系固体潤
滑剤とエチレン系固体潤滑剤の粒子の混合物にする。
着性を増加させ、感光体表面の機械的安定性と潤滑性に
優れる電子写真用感光体を得る。 【解決手段】感光体表面の固体潤滑剤をフッ素系固体潤
滑剤とエチレン系固体潤滑剤の粒子の混合物にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子写真用感光体
表面に付着させて感光体を機械的に保護する固体潤滑剤
に係り、特に感光体表面と付着性の良好な固体潤滑剤に
関する。
表面に付着させて感光体を機械的に保護する固体潤滑剤
に係り、特に感光体表面と付着性の良好な固体潤滑剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真用感光体表面は機械的に
傷がつき易い。円筒型の感光体が例えばカールソン方式
の電子写真複写装置に用いられた場合、感光体表面に生
じた打痕,傷,指紋等は画像に対してさまざまの悪影響
を及ぼす。近年の高性能化した電子写真複写装置では、
シート状の接触式感光体表面保護材を感光体に巻き付け
て梱包出荷した後に梱包箱内の感光体から表面保護材を
取り外して電子写真用感光体を電子写真複写装置に装着
する際にその表面保護材によっては感光体表面に傷が付
くことがあり、その場合に画像障害の原因となる。
傷がつき易い。円筒型の感光体が例えばカールソン方式
の電子写真複写装置に用いられた場合、感光体表面に生
じた打痕,傷,指紋等は画像に対してさまざまの悪影響
を及ぼす。近年の高性能化した電子写真複写装置では、
シート状の接触式感光体表面保護材を感光体に巻き付け
て梱包出荷した後に梱包箱内の感光体から表面保護材を
取り外して電子写真用感光体を電子写真複写装置に装着
する際にその表面保護材によっては感光体表面に傷が付
くことがあり、その場合に画像障害の原因となる。
【0003】また電子写真複写装置を運転する際に感光
体表面をブレードを用いてクリーニングするがこの際に
感光体表面とブレード間の摩擦によりブレード反転が生
じることがあり、そのためにクリーニング不良となり画
像障害が発生する。
体表面をブレードを用いてクリーニングするがこの際に
感光体表面とブレード間の摩擦によりブレード反転が生
じることがあり、そのためにクリーニング不良となり画
像障害が発生する。
【0004】このような障害の発生を防ぐために感光体
表面は機械的な保護が必要であり、またブレードによる
摩擦低減のために所定の潤滑性能が要求される。このよ
うな目的を達成するために特開昭63-65450号公報には、
感光層の最外表面層にフッ素系樹脂粉体をフッ素原子含
有重合体を用いて分散結着した層を用いる電子写真用感
光体が開示されている。また特開平6-295085号公報には
導電性粒子とフッ素原子含有樹脂粒子を結着樹脂を用い
て分散結着した保護層を有する電子写真用感光体が開示
されている。
表面は機械的な保護が必要であり、またブレードによる
摩擦低減のために所定の潤滑性能が要求される。このよ
うな目的を達成するために特開昭63-65450号公報には、
感光層の最外表面層にフッ素系樹脂粉体をフッ素原子含
有重合体を用いて分散結着した層を用いる電子写真用感
光体が開示されている。また特開平6-295085号公報には
導電性粒子とフッ素原子含有樹脂粒子を結着樹脂を用い
て分散結着した保護層を有する電子写真用感光体が開示
されている。
【0005】また上述の目的を達成するために感光体表
面にはシリコーン系,モリブデン系,フッ素系などの粉
末状の固体潤滑剤を付着させることも知られている。固
体潤滑剤を感光体表面に付着させる方法として、感光体
表面に直接付着させたり、あるいは特公平6-33112 号公
報に開示されているように固体潤滑剤を付着させたシー
ト状の接触式表面保護材を円筒型感光体に巻き付けて梱
包するなどの方法が知られている。梱包の方法としては
上述の他に感光層以外の部分を梱包箱に固定して感光体
表面を非接触的に保護する方法も知られている。
面にはシリコーン系,モリブデン系,フッ素系などの粉
末状の固体潤滑剤を付着させることも知られている。固
体潤滑剤を感光体表面に付着させる方法として、感光体
表面に直接付着させたり、あるいは特公平6-33112 号公
報に開示されているように固体潤滑剤を付着させたシー
ト状の接触式表面保護材を円筒型感光体に巻き付けて梱
包するなどの方法が知られている。梱包の方法としては
上述の他に感光層以外の部分を梱包箱に固定して感光体
表面を非接触的に保護する方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエチレン
系固体潤滑剤などのように感光体表面に対する付着性が
低い場合には、梱包された感光体を接触式表面保護材よ
り取り出す際に接触式表面保護材に固体潤滑剤が主とし
て付着し、感光体表面への付着量が相対的に少なくな
り、前記の画像障害を引き起こすという問題があった。
また感光層以外の部分を梱包箱に固定して感光体表面を
非接触的に保護する場合には、輸送時の振動等により感
光体表面へ付着していたエチレン系固体潤滑剤が落下し
て残存潤滑剤が少なくなるために、画像障害を引き起こ
す原因となっていた。
系固体潤滑剤などのように感光体表面に対する付着性が
低い場合には、梱包された感光体を接触式表面保護材よ
り取り出す際に接触式表面保護材に固体潤滑剤が主とし
て付着し、感光体表面への付着量が相対的に少なくな
り、前記の画像障害を引き起こすという問題があった。
また感光層以外の部分を梱包箱に固定して感光体表面を
非接触的に保護する場合には、輸送時の振動等により感
光体表面へ付着していたエチレン系固体潤滑剤が落下し
て残存潤滑剤が少なくなるために、画像障害を引き起こ
す原因となっていた。
【0007】この発明は上述の点に鑑みてなされその目
的は、エチレン系固体潤滑剤の有機感光体への表面付着
性を良好にして表面の機械的安定性と潤滑性を増し、表
面の傷や汚れを防止して画像の良好な電子写真用感光体
を提供することにある。
的は、エチレン系固体潤滑剤の有機感光体への表面付着
性を良好にして表面の機械的安定性と潤滑性を増し、表
面の傷や汚れを防止して画像の良好な電子写真用感光体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よれば感光体表面に固体潤滑剤を付着させた電子写真用
感光体において、固体潤滑剤がフッ素系固体潤滑剤とエ
チレン系固体潤滑剤の粒子の混合物であるとすることに
より達成される。
よれば感光体表面に固体潤滑剤を付着させた電子写真用
感光体において、固体潤滑剤がフッ素系固体潤滑剤とエ
チレン系固体潤滑剤の粒子の混合物であるとすることに
より達成される。
【0009】上述の発明においてフッ素系固体潤滑剤の
混合比率が5 重量%ないし95重量%の範囲内にあるこ
と、フッ素系固体潤滑剤がフッ化ビニリデンであるこ
と、またはエチレン系固体潤滑剤がエチレンとテトラフ
ルオロエチレンの共重合体であることが有効である。
混合比率が5 重量%ないし95重量%の範囲内にあるこ
と、フッ素系固体潤滑剤がフッ化ビニリデンであるこ
と、またはエチレン系固体潤滑剤がエチレンとテトラフ
ルオロエチレンの共重合体であることが有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】エチレン系固体潤滑剤には、エチ
レン・テトラフルオロエチレン共重合体,エチレン・ト
リフルオロクロロエチレン共重合体,エチレン・ジフル
オロジクロロエチレン共重合体等が含まれる。フッ素系
固体潤滑剤にはテトラフルオロエチレン樹脂,トリフル
オロクロロエチレン樹脂,ジフルオロジクロロエチレン
樹脂,フッ化ビニル樹脂,フッ化ビニリデン樹脂,等が
含まれる。固体潤滑剤はフッ素系固体潤滑剤とエチレン
系固体潤滑剤を混合して用いる。フッ素系固体潤滑剤の
混合比率は5 重量%ないし95重量%の範囲内に選ばれ
る。
レン・テトラフルオロエチレン共重合体,エチレン・ト
リフルオロクロロエチレン共重合体,エチレン・ジフル
オロジクロロエチレン共重合体等が含まれる。フッ素系
固体潤滑剤にはテトラフルオロエチレン樹脂,トリフル
オロクロロエチレン樹脂,ジフルオロジクロロエチレン
樹脂,フッ化ビニル樹脂,フッ化ビニリデン樹脂,等が
含まれる。固体潤滑剤はフッ素系固体潤滑剤とエチレン
系固体潤滑剤を混合して用いる。フッ素系固体潤滑剤の
混合比率は5 重量%ないし95重量%の範囲内に選ばれ
る。
【0011】
【実施例】図1はこの発明に係る電子写真用感光体の一
梱包形態を示す断面図である。電子写真用感光体1は固
体潤滑剤2の付着した遮光用紙3、さらにポリエチレン
製シート4で包装され、ダンボール製梱包箱5に収納さ
れる。
梱包形態を示す断面図である。電子写真用感光体1は固
体潤滑剤2の付着した遮光用紙3、さらにポリエチレン
製シート4で包装され、ダンボール製梱包箱5に収納さ
れる。
【0012】電子写真用感光体1の最外表面は、電荷発
生層を備えた直径30mm, 長さ250mmの円筒形のアルミニ
ウム基体を電荷輸送層用塗布液に浸漬塗布し、温度100
℃で20分間乾燥して作製される。電荷輸送層用塗布液は
アミノ化合物10重量部、ポリカーボネート樹脂10重量部
をテトラヒドロフラン80重量部に溶解して作製した。
生層を備えた直径30mm, 長さ250mmの円筒形のアルミニ
ウム基体を電荷輸送層用塗布液に浸漬塗布し、温度100
℃で20分間乾燥して作製される。電荷輸送層用塗布液は
アミノ化合物10重量部、ポリカーボネート樹脂10重量部
をテトラヒドロフラン80重量部に溶解して作製した。
【0013】フッ素系固体潤滑剤として、フッ化ビニリ
デン樹脂、エチレン系固体潤滑剤として、エチレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体を用い混合して固体潤滑
剤2を作製した。ここで固体潤滑剤の混合比率の表面付
着性、即ち画像特性への影響を調べるために下記した6
種類の混合比率の固体潤滑剤を作り、比較実験を行っ
た。フッ化ビニリデン樹脂は5, 20, 50, 95 重量%と
し、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体は残部
の95, 80, 50, 5 重量%とした。比較のためにフッ化ビ
ニリデン樹脂が0, 3重量%でエチレン・テトラフルオロ
エチレン共重合体が100, 97 重量%の固体潤滑剤を作製
した。
デン樹脂、エチレン系固体潤滑剤として、エチレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体を用い混合して固体潤滑
剤2を作製した。ここで固体潤滑剤の混合比率の表面付
着性、即ち画像特性への影響を調べるために下記した6
種類の混合比率の固体潤滑剤を作り、比較実験を行っ
た。フッ化ビニリデン樹脂は5, 20, 50, 95 重量%と
し、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体は残部
の95, 80, 50, 5 重量%とした。比較のためにフッ化ビ
ニリデン樹脂が0, 3重量%でエチレン・テトラフルオロ
エチレン共重合体が100, 97 重量%の固体潤滑剤を作製
した。
【0014】上述の各固体潤滑剤の25gを取り出し、感
光体の表面保護剤として機能する幅96mm, 長さ250mm,厚
さ0.2mm の遮光用紙3の上に均一に散布した。電子写真
用感光体1を固体潤滑剤の散布された遮光用紙3の上に
載置し巻き付けて梱包した。さらに遮光用紙3の上から
幅96mm、長さ250mm 、厚さ4mm のポリエチレン製シート
4を巻き付けて梱包し、内寸40mm×40mm×252mm の直方
体状梱包箱5(厚さ0.5mm )にそれぞれ収納した。 実施例1 6種類の梱包箱5を変形のないように振動試験装置にそ
れぞれ固定し、振動周波数35Hz,振動加速度±0.5 G
で長手方向に5 分間振動を加えた。その後、梱包箱と梱
包材を取り外して感光体を取り出し、電子写真複写装置
に取り付け、感光体表面の傷による画像不具合を調べ
た。結果を表1に示す。
光体の表面保護剤として機能する幅96mm, 長さ250mm,厚
さ0.2mm の遮光用紙3の上に均一に散布した。電子写真
用感光体1を固体潤滑剤の散布された遮光用紙3の上に
載置し巻き付けて梱包した。さらに遮光用紙3の上から
幅96mm、長さ250mm 、厚さ4mm のポリエチレン製シート
4を巻き付けて梱包し、内寸40mm×40mm×252mm の直方
体状梱包箱5(厚さ0.5mm )にそれぞれ収納した。 実施例1 6種類の梱包箱5を変形のないように振動試験装置にそ
れぞれ固定し、振動周波数35Hz,振動加速度±0.5 G
で長手方向に5 分間振動を加えた。その後、梱包箱と梱
包材を取り外して感光体を取り出し、電子写真複写装置
に取り付け、感光体表面の傷による画像不具合を調べ
た。結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 フッ化ビニリデン樹脂が5, 20, 50, 95 重量%の場合
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向振動試験によっ
ても剥離せず、梱包の取り外しに際して感光体表面に傷
がつかないため画像不具合が発生しないことがわかる。
フッ化ビニリデン樹脂が0, 3重量%の場合は、固体潤滑
剤の付着が悪く振動試験によって剥離し、梱包の取り外
しに際して感光体表面に傷がつき画像不具合が発生す
る。
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向振動試験によっ
ても剥離せず、梱包の取り外しに際して感光体表面に傷
がつかないため画像不具合が発生しないことがわかる。
フッ化ビニリデン樹脂が0, 3重量%の場合は、固体潤滑
剤の付着が悪く振動試験によって剥離し、梱包の取り外
しに際して感光体表面に傷がつき画像不具合が発生す
る。
【0016】感光体表面の傷による画像不具合に関して
調査した後、電子写真複写装置に感光体を取り付けた状
態でA4用紙で500 枚連続複写を行い、ブレード反転に
よる画像不具合の発生率を調べた。結果を表2に示す。
調査した後、電子写真複写装置に感光体を取り付けた状
態でA4用紙で500 枚連続複写を行い、ブレード反転に
よる画像不具合の発生率を調べた。結果を表2に示す。
【0017】
【表2】 フッ化ビニリデン樹脂が5, 20, 50, 95 重量%の場合
は、固体潤滑剤の付着が良好で振動試験によっても剥離
せず、連続複写に際して感光体表面の潤滑性が良好なた
めブレード反転が起こらず、クリーニングが良好で画像
不具合が発生しない。フッ化ビニリデン樹脂が0, 3重量
%の場合は、固体潤滑剤の付着が悪く振動試験によって
剥離し、連続複写に際して感光体表面の潤滑性が悪いた
めにブレード反転が起こり、クリーニング不良で画像不
具合が発生する。 実施例2 振動試験装置にて梱包箱の長手方向を基準に90度の方向
に振動を加える以外は実施例1と同様にして振動試験を
行い、感光体表面の傷による画像不具合発生率を調べ
た。結果を表3に示す。
は、固体潤滑剤の付着が良好で振動試験によっても剥離
せず、連続複写に際して感光体表面の潤滑性が良好なた
めブレード反転が起こらず、クリーニングが良好で画像
不具合が発生しない。フッ化ビニリデン樹脂が0, 3重量
%の場合は、固体潤滑剤の付着が悪く振動試験によって
剥離し、連続複写に際して感光体表面の潤滑性が悪いた
めにブレード反転が起こり、クリーニング不良で画像不
具合が発生する。 実施例2 振動試験装置にて梱包箱の長手方向を基準に90度の方向
に振動を加える以外は実施例1と同様にして振動試験を
行い、感光体表面の傷による画像不具合発生率を調べ
た。結果を表3に示す。
【0018】
【表3】 フッ化ビニリデン樹脂が5, 20, 50, 95 重量%の場合
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向を基準に90度の
方向に振動を加えても剥離せず、梱包の取り外しに際し
て感光体表面に傷がつかないため画像不具合が発生しな
いことがわかる。
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向を基準に90度の
方向に振動を加えても剥離せず、梱包の取り外しに際し
て感光体表面に傷がつかないため画像不具合が発生しな
いことがわかる。
【0019】フッ化ビニリデン樹脂が0, 3重量%の場合
は、固体潤滑剤の付着が悪く長手方向を基準に90度の方
向に振動を加える振動試験によって剥離し、梱包の取り
外しに際して感光体表面に傷がつき画像不具合が発生す
る。
は、固体潤滑剤の付着が悪く長手方向を基準に90度の方
向に振動を加える振動試験によって剥離し、梱包の取り
外しに際して感光体表面に傷がつき画像不具合が発生す
る。
【0020】感光体表面の傷による画像不具合に関して
調査した後、電子写真複写装置に感光体を取り付けた状
態でA4用紙で500 枚連続複写を行い、ブレード反転に
よる画像不具合の発生率を調べた。結果を表4に示す。
調査した後、電子写真複写装置に感光体を取り付けた状
態でA4用紙で500 枚連続複写を行い、ブレード反転に
よる画像不具合の発生率を調べた。結果を表4に示す。
【0021】
【表4】 フッ化ビニリデン樹脂が5, 20, 50, 95 重量%の場合
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向を基準に90度の
方向に振動を加えても剥離せず、連続複写に際して感光
体表面の潤滑性が良好なためブレード反転が起こらず、
クリーニングが良好で画像不具合が発生しない。フッ化
ビニリデン樹脂が0, 3重量%の場合は、固体潤滑剤の付
着が悪く長手方向を基準に90度の方向に振動を加える振
動試験によって剥離し、連続複写に際して感光体表面の
潤滑性が悪いためにブレード反転が起こり、クリーニン
グ不良で画像不具合が発生する。
は、固体潤滑剤の付着が良好で長手方向を基準に90度の
方向に振動を加えても剥離せず、連続複写に際して感光
体表面の潤滑性が良好なためブレード反転が起こらず、
クリーニングが良好で画像不具合が発生しない。フッ化
ビニリデン樹脂が0, 3重量%の場合は、固体潤滑剤の付
着が悪く長手方向を基準に90度の方向に振動を加える振
動試験によって剥離し、連続複写に際して感光体表面の
潤滑性が悪いためにブレード反転が起こり、クリーニン
グ不良で画像不具合が発生する。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、エチレン系の固体潤
滑剤にフッ素系の固体潤滑剤を所定の割合で混合させる
ので、電子写真用有機感光体表面への固体潤滑剤の付着
性が増し、感光体表面の傷による画像不具合およびブレ
ード反転によるクリーニング不良による画像不具合のな
い電子写真用感光体が得られる。
滑剤にフッ素系の固体潤滑剤を所定の割合で混合させる
ので、電子写真用有機感光体表面への固体潤滑剤の付着
性が増し、感光体表面の傷による画像不具合およびブレ
ード反転によるクリーニング不良による画像不具合のな
い電子写真用感光体が得られる。
【図1】この発明の梱包された電子写真用感光体を示す
断面図
断面図
1 電子写真用感光体 2 固体潤滑剤 3 遮光用紙 4 ポリエチレン製シート 5 ダンボール製梱包箱
Claims (4)
- 【請求項1】感光体表面に固体潤滑剤を付着させた電子
写真用感光体において、固体潤滑剤がフッ素系固体潤滑
剤とエチレン系固体潤滑剤の粒子の混合物であることを
特徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項2】フッ素系固体潤滑剤の混合比率が5 重量%
ないし95重量%の範囲内にある請求項1に記載の電子写
真用感光体。 - 【請求項3】フッ素系固体潤滑剤がフッ化ビニリデンで
ある請求項1に記載の電子写真用感光体。 - 【請求項4】エチレン系固体潤滑剤がエチレンとテトラ
フルオロエチレンの共重合体である請求項1に記載の電
子写真用感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085223A JP2000275890A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085223A JP2000275890A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電子写真用感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000275890A true JP2000275890A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13852579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085223A Pending JP2000275890A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000275890A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008122870A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 |
JP2008139804A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-06-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置およびこれに用いる保護剤バー |
JP2011138109A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-07-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びこれに用いるプロセスカートリッジ |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085223A patent/JP2000275890A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008139804A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-06-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置およびこれに用いる保護剤バー |
JP2008122870A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 |
JP2011138109A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-07-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びこれに用いるプロセスカートリッジ |
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