JP2000275560A - 画像形成装置における光偏向装置 - Google Patents

画像形成装置における光偏向装置

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JP2000275560A
JP2000275560A JP11081895A JP8189599A JP2000275560A JP 2000275560 A JP2000275560 A JP 2000275560A JP 11081895 A JP11081895 A JP 11081895A JP 8189599 A JP8189599 A JP 8189599A JP 2000275560 A JP2000275560 A JP 2000275560A
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mirror
optical
laser beams
laser
rotation
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JP11081895A
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Norio Yoshikawa
紀夫 吉川
Hideki Nukada
秀記 額田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリゴンミラーモータなどの外部振動成分に
対して強く、オフセット電流がほとんど不要で、かつ微
小な位置決めが可能な光学ミラー微調整用装置を提供す
る。 【解決手段】 被走査面を2本以上のレーザビームで主
走査方向に同時かつ2本以上並列に走査するマルチビー
ム光学走査装置であって、2個以上のレーザ発生装置か
ら出力されたレーザビームを反射して前記2本以上のレ
ーザビームを平行にする出力する2個以上の光学ミラー
部材において、それぞれの光学ミラー2が回転可能な支
持枠に取付られ、前記光学ミラー2を微小揺動可能な構
成にするための回転中心を有する変位拡大機構手段と、
前記変位拡大機構の一端を前記回転中心に対し円弧形状
に構成し、前記円弧形状部に回転モータ駆動を有する回
転可能な円盤を接触させ、前記円弧形状構成部を揺動回
転可能にするための手段と、を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向部材を微小
に変位させることによりレーザービームなどの光を偏向
させるための画像形成装置における光偏向装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光偏向装置は,近年レーザビームなどを
用いる種々の装置の発展により、用いられる用途が増え
ている。
【0003】例えば、レーザビームプリンタは、画像あ
るいはドキュメント情報に応じて任意の枚数出力できる
出力装置であるが、従来この種のレーザープリンタのレ
ーザービーム走査装置には光偏向装置が用いられてい
る。
【0004】代表的な光偏向装置としてのガルバノミラ
ーについて、従来の構成を以下に説明する。
【0005】ガルバノミラー31の構成を図4に外観斜
視図、図5に分解斜視図を示す。
【0006】レーザビームを偏向するためのミラー30
は、自身が微小駆動されるために弾性支持体32に支持
されている。この弾性支持体32はミラー30を取り付
ける部分とフレーム33に取り付ける部分と、この両部
分を連結する2つのねじれ変形部すなわちトーションバ
ー34a,34bを有している板バネ32に固着されて
おり、ミラーの反射面、すなわち蒸着面は板バネ32が
ある側と反対側に設けられている。
【0007】板バネ32がある側には、コイル35が取
り付けられ、また固定側には磁石36を有する磁気回路
がある。このコイル35に電流を流すことにより、磁気
回路との間で電磁力が発生し、ミラー30は矢印R方向
に回転揺動する。そしてこの電流を流す向きを変えるこ
とによりミラーの偏向を変えることができ、この偏向角
は電流値に比例して変えることが可能である。また通電
電流を保持することにより、ミラー30は偏向角を維持
することができる。このタイプのアクチュエータを、ボ
イスコイルモータタイプアクチュエータである。
【0008】しかし、以上のような構成を有する光偏向
装置においてレーザービームを走査させる時つぎのよう
な問題があった。
【0009】第1に偏向角を保持するために、コイル3
5には常時一定の電流を通電させる必要があることに問
題がある。この板バネで構成されるアクチュエータの場
合、板バネが変位しない中立点では、コイルに流す電流
はほとんど不要である。しかしながら、レーザビーム光
を所定の位置に光偏向させるためには、ミラー30を動
作させる必要があり、そのために板バネを変形させなけ
ればならず、板バネの変形のためにコイルに電流を流さ
なければならない。このコイルに一定電流を流すこと
は、消費電力の増加につながる。さらに一定電流を流し
ているコイルから熱が発生する。このコイルで発生した
熱は、板バネ32やコイル、ミラーを保持している部材
にも熱が伝わり、最終的にはミラー30面に伝わり、ミ
ラー面を変形させる可能性がある。ミラー面が変形する
ことにより、所定の位置にレーザビーム光をさらに光偏
向させる必要があり、さらにコイル35に電流を流さな
ければならず、コイルに流す電流を増加させてしまう方
向に進んでしまう。
【0010】第2に外部振動成分等による外乱力による
ミラー面の振動問題がある。本来このレーザビーム光を
所定の位置に光偏向させる主旨は、ミラー面前後での低
周波に近い直流成分であるレーザ光学系のずれを補償す
るところにある。この柔らかい板バネとボイスコイルタ
イプから構成されたアクチュエータは、高速に動作させ
る高周波で動作させるモータ非常に有用なタイプであ
る。高速で動作させるためには、アクチュエータを位置
センサー等で測定し、ある所定位置との位置偏差をゼロ
にするためのフィードバック制御を行う必要がある。そ
してフィードバック制御するためには常時センサーで測
定しなければならずない。しかしながら、必要とされる
レーザビーム光の光偏向をするための動作周波数は直流
成分に近く、このような構成にする必要性があまりな
い。フィードバック制御系で構成されず、柔らかい板バ
ネで構成されたアクチュエータの場合には、逆に外部振
動成分の外乱力によって、アクチュエータが振動させら
れてしまう。すなわち、レーザビーム光を揺動させるた
めのポリゴンミラーモータなどの外部振動成分によっ
て、レーザビーム光を所定の位置に偏向できなくなって
しまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の画像形成装置におけるマルチビーム走査装置において
は、柔らかい板バネで回転揺動を可能にした構成であ
り、ミラーを動作させることにより、レーザビーム光を
光偏向させるために、板バネを変形させるために常時コ
イルに電流を流さなければならず、それによる消費電力
の増加問題があった。
【0012】さらには常にコイルに電流を流すことによ
るコイルが発熱し、支持部材を変形させてしまう問題が
あった。この支持部材の変形がミラーを変形させてしま
い、光偏向する偏向角度を変える必要がでてくる。
【0013】さらに一方、柔らかい板バネで支持されフ
ィードバック制御をしない場合、板バネで支持されたミ
ラーが外部振動等の外乱力によって振動してしまい、レ
ーザビーム光を所定の位置に偏向できなくなってしまう
という問題があった。ちなみにフィードバック制御をし
たとしても、外乱力に対してミラーを動かさないように
させるためには電流を流す必要性があると同時に、高い
周波数領域まで機構−制御回路上で発振させないように
安定した制御特性が必要とされる。そのために、機構と
しては高い周波数まで振動ピークがない構成にする必要
と製品ばらつきを少なくさせる構成が必要である。
【0014】すなわち、ここで必要な低周波数成分のミ
ラーずれ等の位置補正手段として、このような付加回路
や、機構の高剛性化などは、製品化のコストを増加で、
かつ不要な仕様であると同時に、機構構成により熱的変
形・振動による影響というデメリットが多い。
【0015】そこで本発明の目的は、ポリゴンミラーな
どの外部振動成分に対して強く、オフセット電流がほと
んど不要で、レーザ発光素子の熱的オフセット変位に対
してダイナミックレンジを広くすることが可能で、かつ
微小な位置決めが可能な光学ミラー微調整用装置を提供
することができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、被
走査面を2本以上のレーザビームで主走査方向に同時か
つ2本以上並列に走査するマルチビーム光学走査装置で
あって、2個以上のレーザ発生装置から出力されたレー
ザビームを反射して前記2本以上のレーザビームを平行
にする出力する2個以上の光学ミラー部材において、そ
れぞれの光学ミラーを回転可能な支持枠に取り付け、前
記光学ミラー構成部を前記第一回転中心に対し微小揺動
可能な構成にし、第二の回転中心を有する変位縮小機構
手段と前記光学ミラー構成部と一点で常時接触し、前記
変位縮小機構の前記第二の回転中心に対し円弧形状を構
成し、前記円弧形状部に回転モータ駆動を有する回転可
能な円盤を常時接触させた摩擦伝達手段と、前記円弧形
状構成部を前記第二の回転中心で揺動回転可能にするた
めの手段と、を設けたことを特徴とする画像形成装置に
おける光偏向装置であって、これによりレーザビーム光
がポリゴンモータなどの外乱力により振動することがな
く、熱的な変形も小さくすることができ、さらには光偏
向装置の低消費電力化を図ることができる。
【0017】また本願の第2の発明として、被走査面を
2本以上のレーザビームで主走査方向に同時かつ2本以
上並列に走査するマルチビーム光学走査装置であって、
2個以上のレーザ発生装置から出力されたレーザビーム
を反射して前記2本以上のレーザビームを平行にする出
力する2個以上の光学ミラー部材において、それぞれの
光学ミラーを回転可能な支持枠に取り付け、前記光学ミ
ラー構成部を前記第一回転中心に対し微小揺動可能な構
成にし、第二の回転中心を有する変位縮小機構手段と前
記光学ミラー構成部と一点で常時接触し、前記変位縮小
機構のの第二の回転中心に対して揺動回転可能にするた
めに、歯車伝達手段とモータを有した駆動伝達機構手段
と、前記変位縮小機構の一点で常時接触する構成したこ
とを特徴とする、前記円弧形状部に回転モータ駆動を有
する回転可能な円盤を常時接触させた摩擦伝達手段と、
を設けたことを特徴とする画像形成装置における光偏向
装置であっても、本願の第1の発明と同様に、外乱力に
よる振動、熱的変形、消費電力の抑制を可能にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明による
光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置の
実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わる光偏向装置1を用いた画像形成装置の実施例
を示す概略斜視図である。
【0019】図1は、レーザプリンタあるいはレーザプ
リンタを記録部に備えた複写機の、原稿情報に応じてレ
ーザビームを感光ドラムに書き込むための、光偏向装置
を用いたレーザビーム走査装置を示したものである。
【0020】図1において、42a,42bがレーザ発
光源であり、半導体レーザダイオードを用いている。こ
れらは記録する画像情報に応じてパルス幅変調され点滅
する。レーザ発光源42a、42bから発光された拡散
光は、有限レンズ43a,43bにより平行光になる。
有限レンズ43a、43bを通過したレーザビームは電
気信号により反射角を任意に変化可能な光偏向機構部1
a,1bにより偏向される。偏向された二つのレーザビ
ームはハーフミラー44によって感光体ドラム45表面
上でプリンタ解像度と同一ピッチとなるように合成され
る。合成された二本のレーザビームは高速で回転する多
面体を有する多面鏡からなるポリゴンミラー46によっ
て感光ドラム45表面を同時に走査する。ポリゴンミラ
ー46はポリゴンモータ47により矢印の方向に回転駆
動する。
【0021】ポリゴンミラー46によって走査される二
本のレーザビームは感光ドラム45表面で結像されるよ
うにf−θレンズ48を通過し、主走査方向(矢印S方
向)に走査する。このようにして、二本のレーザビーム
が光偏向装置1a,1bにより偏向され、感光ドラム4
5表面上に所定ピッチで画像を形成することができる。
【0022】ここで示した例は、レーザ発光源を備えた
マルチビーム走査装置について示したものであるが、2
本以上のレーザ発光源を有する画像形成装置であっても
同様の説明が成り立つ。さらには、ここで示したように
単一感光ドラム上でなく、イエロー、シアン、マゼン
ダ、ブラック等を用いるカラー対応画像形成装置であっ
て、各色毎にレーザ発光源を有し、各色毎に感光体上に
画像を形成させる場合においても、このレーザビームの
光偏向装置を用いて所定の位置に画像を形成する装置で
あっても同様の説明が成り立つ。
【0023】図2は、本発明の第1の実施の形態に係わ
る光偏向装置1を示す概略図であり、正面図と側面図で
ある。
【0024】レーザービームなどの光を偏向するための
偏向部材として、ミラー2は保持部材6に取付けられて
ある。両端を回転揺動部材4で支持されたミラー保持部
材6に取付られたミラー2は、軸3を回転中心にして矢
印20の方向に揺動可能となる。この揺動により、ミラ
ー面23でレーザビームが揺動される。ここで回転揺動
部材4は、玉軸受けないし滑り軸受け、弾性ピボットな
どで構成される。このミラー保持部材6は接触点7で、
ミラー駆動用支持機構8と常時接触している。この接触
点7は、ミラー保持部材6もしくはミラー駆動用支持機
構8の少なくとも一方が球状で構成されるのが好まし
い。
【0025】このミラー駆動用支持機構8は、回転軸5
を中心にして、矢印21の方向に揺動することができ
る。このミラー駆動支持機構の回転軸5の一端には、回
転軸5を中心とした円弧形状構造10を設ける。この円
弧形状構造部10は、モータ14に連結されたローラ1
1に常時接触するように構成されてある。モータ14が
回転することにより、円弧形状構造部10はローラ11
と接触しながら、回転軸5を中心にし矢印21方向に揺
動する。このミラー駆動用支持機構8が揺動することに
より、接触点7部も移動し、ミラー2が矢印20方向に
回転揺動する。このようにして、レーザビームなどの光
を偏向することが可能となる。
【0026】ここで使うモータ14は、直流モータ、ス
テッピングモータなどのモータである。また図示してい
ないが、ミラー2の位置決め方法は、ミラーで偏向され
た光ビーム位置などを検出し、所定位置との偏差量をな
くすようにモータ14が駆動され、この駆動動作により
ミラー2が動くように構成されてある。
【0027】ここでミラー保持部材のミラー軸3から接
触点7までの距離をrmとし、軸3回りの回転角度θm
とする。また、ミラー駆動支持機構の回転軸5まわりの
回転角度θp、軸5から接触点7までの距離をrp、円
弧形状構造部の半径Rpとする。さらに、モータ14の
回転角度θM、円盤半径RMとする。モータ14の回転
角度θMと、ミラー軸3回りの回転角度θmの関係式
は、以下のようになる。
【0028】 すなわち、rpとRMの積がrmとRPの積よりも小さ
くすれば、ミラー駆動は変位縮小機構となる。このよう
な位置関係になるように、rp,RM,rm,Rpの位
置にする必要がある。
【0029】次に、接触点7で常時ミラー支持枠とミラ
ー駆動支持機構が接触するために、ミラー支持枠に対し
外部から力を作用させておくと、さらにミラーの位置決
めが良くなる。そのひとつの例として、接触点7のミラ
ー駆動用回転軸3の反対側にはコイルバネ9が取り付け
て、このコイルバネのバネ力により、ミラー保持部材6
はミラー駆動用支持機構8に常時押し付けお互いを接触
させることができる。また、このようなコイルバネ9を
用いなくとも、接触点7において、ミラー支持枠3とミ
ラー保持部材6が離れないような吸引力を持つ、磁石等
で構成することでも同様な効果が得られる。
【0030】この方式にすることにより、ミラー2の保
持部材6等は、常にモータ14との摩擦力によりお互い
が離れることがない。この場合、ミラー2が外部振動等
の外力を受けても、モータ14の慣性力、ならびにロー
ラ11と円弧形状構造部10接触力すなわち摩擦力によ
り、ミラー2が動きにくくなる構成ができる。これは、
ミラー2単体での慣性力(質量)から比べると、見かけ
上の質量が増えた形で見える。すなわち、外乱力に対し
てミラーが動きにくくなる。
【0031】ところで、この構成においても、ミラー2
で構成される構造物の重心位置をミラー回転中心位置3
に一致させると同時に、ミラー保持部材6の重心位置を
ミラー保持部材の回転中心5にほぼ一致させることによ
って、並進外乱力に対して、ミラー2が回転しにくくな
る構成ができる。
【0032】つぎにミラー2の揺動量が増加しても、モ
ータ14に自己保持力を持つステッピングモータ等を採
用することにより、大きな電流が不要であり、消費電力
を下げる効果をもつと同時に、モータから発生する熱量
を抑制することも可能である。熱量抑制の効果は、ミラ
ー2部材ならびにミラー保持部材6の熱による余分な変
形をなくすことができ、これによる熱変形による位置補
正手段が不要となる。
【0033】図3は、本願第1発明を変形した実施例で
あり、正面図と側面図をそれぞれ示したものである。ミ
ラー2、ミラー2を支持する保持部材6ならびに接触点
7、ミラー面に常時加圧しているコイル8等の配置構成
は、図2の構成とほぼ同じにしてある。ここで、ミラー
保持部材6を移動可能にするためのミラー駆動用支持機
構8の配置は、ミラー回転揺動軸3と同一方向にする。
このような構成にすることにより、モータ配置等をコン
パクト化することができる。
【0034】ところで円弧形状構成部10とローラ11
が常に一定の接触条件を得られることにより、モータ1
4の駆動力がミラー駆動支持機構8に伝わり、さらに正
確にミラー2を揺動させることにつながる。そこで、ミ
ラー駆動用支持機構8の回転中心5とローラ11が接触
する方向である、図2ないし図3の矢印25の方向に、
ローラ11と円弧形状構成部10のすくなくとも一方に
押しつけ力が得られる機構を設ける。このような構成を
とることにより、ローラ11と円弧形状構成部10での
摩擦力が一定なり、モータ14の駆動力をミラー2に伝
達できると同時に、外部振動等によりローラ11と円弧
形状構成部10が離間することを防ぐことができる。な
おこの押しつけ力Fは、お互いの静止摩擦係数μ、モー
タ14の最大発生トルクT、ローラ半径rとして、以下
の関係式を成り立たせておく必要がある。
【0035】 (第2の実施の形態)図4は、本発明の第2の実施の形
態に係わる光偏向装置1を示す概略図であり、正面図と
側面図で構成した。
【0036】レーザービームなどの光を偏向するための
偏向部材として、ミラー2は保持部材6に取付けられて
ある。両端を回転揺動部材4で支持されたミラー保持部
材6に取付られたミラー2は、軸3を回転中心にして矢
印20の方向に揺動可能となる。この揺動により、ミラ
ー面23でレーザビームが揺動される。ここで回転揺動
部材4は、玉軸受けないし滑り軸受けなどで構成されて
ある。このミラー保持部材6はミラー2の偏向領域外に
設けた接触点7で、ミラー駆動用支持機構8と接触して
いる。この接触点7は、ミラー保持部材6もしくはミラ
ー駆動用支持機構8の少なくとも一方が球状で構成され
るのが好ましい。接触点7のミラー駆動用回転軸3の反
対側にはコイルバネ9が取り付けられてある。このコイ
ルバネのバネ力により、ミラー保持部材6はミラー駆動
支持機構8に常時押し付けられ、お互いが接触すること
ができる。
【0037】このミラー駆動用支持機構8は、回転軸5
を中心にして、矢印21の方向に揺動することができ
る。このミラー駆動支持機構8は、回転軸5と離れた接
触点12で、直線運動可能なアクチュエータ15と常に
接触する。この直線運動可能なアクチュエータ15は、
モータ14の回転力を矢印22の方向である直線運動に
変換する歯車伝達手段である、ボールネジ16等の機構
により構成することにより、微小駆動ができる。このよ
うな構成にすることにより、モータ14の回転回数に対
する、ミラー2の揺動分解能を高くすることができると
同時に、ダイナミックレンジを広くすることが可能であ
る。また一方、モータをステッピングモータにすること
や、接触点12ならびに直線―回転変換機構であるボー
ルネジ16等の摩擦の効果が、ミラー2に受ける外部振
動による外乱力に対する影響力を小さくすることが可能
である。また、モータ14で発生する熱がミラー2等に
直接伝わりにくく、ミラー2の平面性を歪める可能性も
なくなる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポリゴンミラーなどの外部振動成分に対して影響を受け
にくく、さらに光を偏向するための必要な電流を小さく
することができると同時にアクチュエータから発生する
熱量を低減でき、さらにはダイナミックレンジを広くと
ることができると同時に微小な位置決めを達成する画像
形成装置における光偏向装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向装置及びそれを用いたマルチビ
ーム装置を用いた画像形成装置の概略構成斜視図。
【図2】本発明の光偏向装置及びそれを用いたマルチビ
ーム装置に係わる第1の実施の形態の変形形態を説明す
るための図。
【図3】本発明の光偏向装置及びそれを用いたマルチビ
ーム装置に係わる第1の実施の形態を説明するための
図。
【図4】本発明の光偏向装置及びそれを用いたマルチビ
ーム装置に係わる第2の実施の形態を説明するための
図。
【図5】本発明の光偏向装置及びそれを用いたマルチビ
ーム装置に係わる第2の実施の形態を説明するための
図。
【図6】従来の光偏向装置及びそれを用いたマルチビー
ム装置の光偏向機構部の斜視図。
【図7】従来の光偏向装置及びそれを用いたマルチビー
ム装置の光偏向機構部の分解斜視図。
【符号の説明】
1…光偏向機構部 2…ミラー 3…ミラー揺動軸 4…ミラー揺動回転ピボット 5…ミラー駆動用支持機構の回転中心 6…ミラー保持構造物 7…接触点 8…ミラー駆動用支持構造 9…予圧バネ 10…円弧状構造物 11…ローラ 12…接触点 13…モータ回転中心軸 14…モータ 15…直線駆動機構 16…ボールネジ 20…ミラー回転駆動方向 21…ミラー駆動用支持機構揺動方向 22…直線駆動機構の駆動方向 23…ミラー蒸着面(光ビーム反射面) 26…歯付き円弧形状部 27…歯車 42…レーザ発光源 43…レンズ 44…ハーフミラー 45…感光ドラム 46…ポリゴンミラー 47…ポリゴンモータ 48…f−θレンズ 30…従来の光偏向装置 31…従来の光偏向装置のミラー面 34…従来の光偏向装置の弾性ヒンジ部 35…従来の光偏向装置の駆動用コイル 36…従来の光偏向装置の駆動用磁石
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA43 AA47 AA49 BA58 BA61 BA71 BA83 DA03 DA17 EA24 2H045 BA22 BA32 CA22 DA02 DA04 5C072 AA03 BA06 BA20 DA04 DA21 DA23 HA02 HA06 HA10 HA11 HA13 HB08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被走査面を2本以上のレーザビームで主
    走査方向に同時かつ2本以上並列に走査するマルチビー
    ム光学走査装置であって、2個以上のレーザ発生装置か
    ら出力されたレーザビームを反射して前記2本以上のレ
    ーザビームを平行にする出力する2個以上の光学ミラー
    部材において、それぞれの光学ミラーを回転可能な支持
    枠に取り付け、前記光学ミラー構成部を前記第一回転中
    心に対し微小揺動可能な構成にし、第二の回転中心を有
    する変位縮小機構手段と前記光学ミラー構成部と一点で
    常時接触し、前記変位縮小機構の前記第二の回転中心に
    対し円弧形状を構成し、前記円弧形状部に回転モータ駆
    動を有する回転可能な円盤を常時接触させた摩擦伝達手
    段と、前記円弧形状構成部を前記第二の回転中心で揺動
    回転可能にするための手段と、を設けたことを特徴とす
    る画像形成装置における光偏向装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の回転中心で微小揺動可能な光
    学ミラー構成部と、前記変位縮小機構手段とで常時接触
    条件を得るために、光学ミラー構成部に作用力を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置における
    光偏向装置。
  3. 【請求項3】 被走査面を2本以上のレーザビームで主
    走査方向に同時かつ2本以上並列に走査するマルチビー
    ム光学走査装置であって、2個以上のレーザ発生装置か
    ら出力されたレーザビームを反射して前記2本以上のレ
    ーザビームを平行にする出力する2個以上の光学ミラー
    部材において、それぞれの光学ミラーを回転可能な支持
    枠に取り付け、前記光学ミラー構成部を前記第一回転中
    心に対し微小揺動可能な構成にし、第二の回転中心を有
    する変位縮小機構手段と前記光学ミラー構成部と一点で
    常時接触し、前記変位縮小機構のの第二の回転中心に対
    して揺動回転可能にするために、歯車伝達手段とモータ
    を有した駆動伝達機構手段と、前記変位縮小機構の一点
    で常時接触する構成したことを特徴とする、前記円弧形
    状部に回転モータ駆動を有する回転可能な円盤を常時接
    触させた摩擦伝達手段と、を設けたことを特徴とする画
    像形成装置における光偏向装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2304481A2 (en) * 2008-06-11 2011-04-06 Pantec Biosolutions AG Apparatus and method for the deflection of electromagnetic radiation, in particular of a laser beam
CN114488408A (zh) * 2022-01-20 2022-05-13 昂纳信息技术(深圳)有限公司 可调谐光滤波器及光通道监测模块

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