JPH112774A - 光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置 - Google Patents
光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置Info
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- JPH112774A JPH112774A JP9153161A JP15316197A JPH112774A JP H112774 A JPH112774 A JP H112774A JP 9153161 A JP9153161 A JP 9153161A JP 15316197 A JP15316197 A JP 15316197A JP H112774 A JPH112774 A JP H112774A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ミラーを保持する板バネをヨークに固定する
際、板バネの捩りばね部が曲がる可能性がある。 【解決手段】本発明は、ミラー20を保持する板バネ2
1に位置決め用の穴36a〜36dを設けると共に、板
バネ21を保持するヨーク24にも位置決め用の穴34
a〜34dを設け、ピン32a〜32dをこれらの穴に
通して、板バネ21とヨーク24とを仮止め固定した後
に、板バネ21とヨーク24とをネジ止めやスポット溶
接により固定するようにして光偏向装置を組み立てるこ
とを特徴としている。
際、板バネの捩りばね部が曲がる可能性がある。 【解決手段】本発明は、ミラー20を保持する板バネ2
1に位置決め用の穴36a〜36dを設けると共に、板
バネ21を保持するヨーク24にも位置決め用の穴34
a〜34dを設け、ピン32a〜32dをこれらの穴に
通して、板バネ21とヨーク24とを仮止め固定した後
に、板バネ21とヨーク24とをネジ止めやスポット溶
接により固定するようにして光偏向装置を組み立てるこ
とを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向部材を微小
に変位させることによりレーザービーム等の光を偏向さ
せるための光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム
走査装置に関する。
に変位させることによりレーザービーム等の光を偏向さ
せるための光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム
走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光偏向装置は、近年レーザービーム等を
用いる種々の装置の発展により、用いられる用途が増え
ている。例えば、レーザープリンタは、画像あるいはド
キュメント情報に応じて任意の枚数出力できる出力装置
であが、従来のこの種のレーザープリンタのレーザービ
ーム走査装置には光偏向装置が用いられている。
用いる種々の装置の発展により、用いられる用途が増え
ている。例えば、レーザープリンタは、画像あるいはド
キュメント情報に応じて任意の枚数出力できる出力装置
であが、従来のこの種のレーザープリンタのレーザービ
ーム走査装置には光偏向装置が用いられている。
【0003】代表的な光偏向装置としてのガルバノミラ
ーについて、従来の構成を以下に説明する。ガルバノミ
ラー3a、3bの構成を図7に斜視図、図8に3面図、
図9に分解斜視図を示す。
ーについて、従来の構成を以下に説明する。ガルバノミ
ラー3a、3bの構成を図7に斜視図、図8に3面図、
図9に分解斜視図を示す。
【0004】レーザービームを偏向するためのミラー2
0は、自身が微小駆動されるために弾性支持体に弾性的
に支持されている。この弾性支持体はミラー20を取り
付ける部分と、フレームであるヨーク24に取り付ける
部分と、この両部分を連結する2つのねじれ変形部すな
わちトーションバー22a、22bを有している板バネ
21に接着されており、ミラーの反射面、すなわち蒸着
面は板バネ21がある側と反対側に設けられている。
0は、自身が微小駆動されるために弾性支持体に弾性的
に支持されている。この弾性支持体はミラー20を取り
付ける部分と、フレームであるヨーク24に取り付ける
部分と、この両部分を連結する2つのねじれ変形部すな
わちトーションバー22a、22bを有している板バネ
21に接着されており、ミラーの反射面、すなわち蒸着
面は板バネ21がある側と反対側に設けられている。
【0005】板バネ材料は、バネ材としてよく用いられ
るベリリウム銅やステンレス、例えばSUS304が用
いられる。板バネ21のミラー20が接着されている側
と反対側にはボビン23が接着されており、ボビン23
の内側にコイル26が接着されている。板バネ21はフ
レームを兼ねた強磁性体材料でできたヨーク24に、樹
脂でできた板バネ押え25a、25bによりヨーク24
に設けられたネジ穴40a、40bに図示しないネジ
で、板バネ21に設けた穴37a、37bおよび板バネ
押え25a、25bに設けた穴41a、41bを介して
固定されている。
るベリリウム銅やステンレス、例えばSUS304が用
いられる。板バネ21のミラー20が接着されている側
と反対側にはボビン23が接着されており、ボビン23
の内側にコイル26が接着されている。板バネ21はフ
レームを兼ねた強磁性体材料でできたヨーク24に、樹
脂でできた板バネ押え25a、25bによりヨーク24
に設けられたネジ穴40a、40bに図示しないネジ
で、板バネ21に設けた穴37a、37bおよび板バネ
押え25a、25bに設けた穴41a、41bを介して
固定されている。
【0006】磁石27は非磁性体でできた磁石固定板2
8に接着されており、ヨーク24とはネジによりヨーク
24に設けられた図示しないネジ穴に磁石固定板28に
設けた穴39a、39bを介して固定されている。板バ
ネ21の長手方向の両側には捩りバネ(トーションバ
ー)22a、22bが設けられており、これによりミラ
ーは矢印R方向に回転可能になっている。
8に接着されており、ヨーク24とはネジによりヨーク
24に設けられた図示しないネジ穴に磁石固定板28に
設けた穴39a、39bを介して固定されている。板バ
ネ21の長手方向の両側には捩りバネ(トーションバ
ー)22a、22bが設けられており、これによりミラ
ーは矢印R方向に回転可能になっている。
【0007】コイル26に電流を流すことにより磁石固
定板28に設けた磁石28との間に電磁力が発生してミ
ラー20が矢印R方向に回転する。具体的には、磁気回
路は図10において、磁石27のN極から出た磁力線は
ヨーク24に向かい、矢印Bで示すようにヨークで左右
に分かれた磁力線はヨークに沿って半周して反対側に周
り、磁石27のS極に戻ってくる構成になっている。
定板28に設けた磁石28との間に電磁力が発生してミ
ラー20が矢印R方向に回転する。具体的には、磁気回
路は図10において、磁石27のN極から出た磁力線は
ヨーク24に向かい、矢印Bで示すようにヨークで左右
に分かれた磁力線はヨークに沿って半周して反対側に周
り、磁石27のS極に戻ってくる構成になっている。
【0008】この状態でコイル26に電流を流すとN極
側にある、磁石27とヨーク24の磁気ギャップにある
コイル26の直線部分と、S極側にあるコイル26の直
線部分は垂直方向に電磁力を受けるがその向きは反対で
ある。
側にある、磁石27とヨーク24の磁気ギャップにある
コイル26の直線部分と、S極側にあるコイル26の直
線部分は垂直方向に電磁力を受けるがその向きは反対で
ある。
【0009】したがって、板バネ21はヨーク24に固
定されているため、結果として板バネ21が捩りバネで
あるトーションバー22a、22bを中心軸として回転
し、ミラー20も矢印R方向に回転することになる。電
流を流す向きを変えることにより回転方向を変えること
ができ、回転角は電流値に比例して変えることができ
る。また、通電電流を保持することによりミラー20は
偏向角を維持するすることができる。
定されているため、結果として板バネ21が捩りバネで
あるトーションバー22a、22bを中心軸として回転
し、ミラー20も矢印R方向に回転することになる。電
流を流す向きを変えることにより回転方向を変えること
ができ、回転角は電流値に比例して変えることができ
る。また、通電電流を保持することによりミラー20は
偏向角を維持するすることができる。
【0010】しかし、以上のような構成を有する光偏向
装置においてレーザービームを走査させるときに次のよ
うな問題があった。すなわち、ガルバノミラーを組み立
てる際、図9において板バネ21をヨーク24に取り付
けるときに、板バネ押え25a、25bを用いてネジ止
めしているが、ネジ止めする際に板バネ21の捩りバネ
部、すなわちトーションバー22a、22bが板バネ2
1の面内方向に回転しトーションバー22a、22bが
曲がり、ミラー20を安定して回転できなくなる可能性
があった。
装置においてレーザービームを走査させるときに次のよ
うな問題があった。すなわち、ガルバノミラーを組み立
てる際、図9において板バネ21をヨーク24に取り付
けるときに、板バネ押え25a、25bを用いてネジ止
めしているが、ネジ止めする際に板バネ21の捩りバネ
部、すなわちトーションバー22a、22bが板バネ2
1の面内方向に回転しトーションバー22a、22bが
曲がり、ミラー20を安定して回転できなくなる可能性
があった。
【0011】また、ガルバノミラー3をマルチビーム光
学系に組み付ける際、図8の凹部42a、42bにネジ
を通してベースにネジ止め等で固定するが、このときに
ミラー20の反射面の位置をできるだけ一定の位置に保
つ必要がある。
学系に組み付ける際、図8の凹部42a、42bにネジ
を通してベースにネジ止め等で固定するが、このときに
ミラー20の反射面の位置をできるだけ一定の位置に保
つ必要がある。
【0012】すなわち、組立て誤差をできるだけ小さく
する必要がある。しかし、従来の方法ではネジ止めする
だけで、組立て後に行う光学調整でレーザビームの位置
を見ながらガルバノミラー本体を回転、あるいは前後に
傾けながら微調整をして組み付け誤差を調整していたた
め、光学調整に時間を要していた。マルチビーム光学系
ではレーザの数を複数用いるため、この光学調整時間も
ガルバノミラーの数だけ必要になるという問題があっ
た。
する必要がある。しかし、従来の方法ではネジ止めする
だけで、組立て後に行う光学調整でレーザビームの位置
を見ながらガルバノミラー本体を回転、あるいは前後に
傾けながら微調整をして組み付け誤差を調整していたた
め、光学調整に時間を要していた。マルチビーム光学系
ではレーザの数を複数用いるため、この光学調整時間も
ガルバノミラーの数だけ必要になるという問題があっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
マルチビーム走査装置においては光偏向装置を複数設け
て同時に記録することにより高速化が可能となるが、板
バネの捩りバネ部が変形する可能性があり、さらに、組
み付け調整に時間がかかるという問題があった。
マルチビーム走査装置においては光偏向装置を複数設け
て同時に記録することにより高速化が可能となるが、板
バネの捩りバネ部が変形する可能性があり、さらに、組
み付け調整に時間がかかるという問題があった。
【0014】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消した光偏向装置および、画像劣化のない
高品質記録が可能なマルチビーム走査装置を提供するこ
とである。
する問題を解消した光偏向装置および、画像劣化のない
高品質記録が可能なマルチビーム走査装置を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による光偏向装置は、光を反射するための反
射面を備えた光偏向部材と、この光偏向部材を保持し該
光偏向部材を回動自在に支持するための支持手段と、こ
の支持手段を保持するための保持手段と、前記支持手段
を前記保持手段に対して回動駆動するための駆動手段
と、前記支持手段を前記保持手段の所定位置に位置決め
するための位置決め手段とを備えたことを特徴としてい
る。
に、本発明による光偏向装置は、光を反射するための反
射面を備えた光偏向部材と、この光偏向部材を保持し該
光偏向部材を回動自在に支持するための支持手段と、こ
の支持手段を保持するための保持手段と、前記支持手段
を前記保持手段に対して回動駆動するための駆動手段
と、前記支持手段を前記保持手段の所定位置に位置決め
するための位置決め手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0016】また、前記位置決め手段は、前記支持手段
に設けられた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設
けられた位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴
と位置決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用のピ
ンとから成ることを特徴としている。
に設けられた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設
けられた位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴
と位置決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用のピ
ンとから成ることを特徴としている。
【0017】また、前記位置決め手段は、前記支持手段
に設けられた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設
けられた位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴
と位置決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用の突
起を備えた支持手段押え部材とから成ることを特徴とし
ている。
に設けられた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設
けられた位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴
と位置決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用の突
起を備えた支持手段押え部材とから成ることを特徴とし
ている。
【0018】すなわち、支持手段である板バネおよび保
持手段であるヨークに位置決め穴を設け、その穴に位置
決め用のピン、または押え部材に形成された位置決め用
の突起を貫通させて板バネとヨークを仮止め固定した後
に、ネジ止めあるいはスポット溶接するようにして、板
バネの捩りばね部が曲がらないようにした。
持手段であるヨークに位置決め穴を設け、その穴に位置
決め用のピン、または押え部材に形成された位置決め用
の突起を貫通させて板バネとヨークを仮止め固定した後
に、ネジ止めあるいはスポット溶接するようにして、板
バネの捩りばね部が曲がらないようにした。
【0019】また、光を反射するための反射面を備えた
光偏向部材と、この光偏向部材を保持し該光偏向部材を
回動自在に支持するための支持手段と、この支持手段を
保持するための保持手段と、前記支持手段を前記保持手
段に対して回動駆動するための駆動手段と、を備え、前
記支持手段を保持する前記保持手段の保持面を、前記保
持手段をベースに組付ける際の基準面として利用するこ
とを特徴としている。
光偏向部材と、この光偏向部材を保持し該光偏向部材を
回動自在に支持するための支持手段と、この支持手段を
保持するための保持手段と、前記支持手段を前記保持手
段に対して回動駆動するための駆動手段と、を備え、前
記支持手段を保持する前記保持手段の保持面を、前記保
持手段をベースに組付ける際の基準面として利用するこ
とを特徴としている。
【0020】すなわち、ガルバノミラーをベースに組み
付ける際に、板バネを取り付けるヨークの面と、ベース
に取り付ける際の基準面となるヨークの面を共通化し、
光偏向装置の組み付け精度を高くした。
付ける際に、板バネを取り付けるヨークの面と、ベース
に取り付ける際の基準面となるヨークの面を共通化し、
光偏向装置の組み付け精度を高くした。
【0021】また、本発明によるマルチビーム走査装置
にあっては、複数の光源と、これらの光源から出射され
た光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数の偏向
手段と、これらの偏向手段により偏向された複数本の光
を所定像面に等速で走査させるための走査手段とを備え
たマルチビーム走査装置において、前記偏向手段は、光
を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、この光
偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持するた
めの支持手段と、この支持手段を保持するための保持手
段と、前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動す
るための駆動手段と、前記支持手段を前記保持手段の所
定位置に位置決めするための位置決め手段とを備えたこ
とを特徴としている。
にあっては、複数の光源と、これらの光源から出射され
た光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数の偏向
手段と、これらの偏向手段により偏向された複数本の光
を所定像面に等速で走査させるための走査手段とを備え
たマルチビーム走査装置において、前記偏向手段は、光
を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、この光
偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持するた
めの支持手段と、この支持手段を保持するための保持手
段と、前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動す
るための駆動手段と、前記支持手段を前記保持手段の所
定位置に位置決めするための位置決め手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0022】また、複数の光源と、これらの光源から出
射された光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数
の偏向手段と、これらの偏向手段により偏向された複数
本の光を所定像面に等速で走査させるための走査手段と
を備えたマルチビーム走査装置において、前記偏向手段
は、光を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、
この光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持
するための支持手段と、この支持手段を保持するための
保持手段と、前記支持手段を前記保持手段に対して回動
駆動するための駆動手段とを備え、前記支持手段を保持
する前記保持手段の保持面を、前記保持手段をベースに
組付ける際の基準面として利用し、前記支持手段の組み
付け精度を高くしたことを特徴としている。
射された光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数
の偏向手段と、これらの偏向手段により偏向された複数
本の光を所定像面に等速で走査させるための走査手段と
を備えたマルチビーム走査装置において、前記偏向手段
は、光を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、
この光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持
するための支持手段と、この支持手段を保持するための
保持手段と、前記支持手段を前記保持手段に対して回動
駆動するための駆動手段とを備え、前記支持手段を保持
する前記保持手段の保持面を、前記保持手段をベースに
組付ける際の基準面として利用し、前記支持手段の組み
付け精度を高くしたことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し本発明による
光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置に
ついて説明する。なお、実施の形態中、図9に示された
従来の光偏向装置の構成と同一の構成については各図面
に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置に
ついて説明する。なお、実施の形態中、図9に示された
従来の光偏向装置の構成と同一の構成については各図面
に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図である。
レーザービーム等の光を偏向するための偏向部材として
のミラー20は、板バネ21の一方の面側に取り付けら
れている。この板バネ21のミラー20が取り付けられ
ている側と反対側には、ボビン23が取り付けられてお
り、ボビン23の内側にはコイル26が取り付けられて
いる。
1の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図である。
レーザービーム等の光を偏向するための偏向部材として
のミラー20は、板バネ21の一方の面側に取り付けら
れている。この板バネ21のミラー20が取り付けられ
ている側と反対側には、ボビン23が取り付けられてお
り、ボビン23の内側にはコイル26が取り付けられて
いる。
【0025】板バネ21をヨーク24にネジ止め固定す
るために、板バネ21にはネジ止め用の穴37a、37
bが設けてあり、ヨーク24には、ネジ止め用の穴37
a、37bにするネジ穴35a、35bがあけられてい
る。
るために、板バネ21にはネジ止め用の穴37a、37
bが設けてあり、ヨーク24には、ネジ止め用の穴37
a、37bにするネジ穴35a、35bがあけられてい
る。
【0026】さらに、板バネ21に位置決め用の穴36
a、36b、36c、36dが、ヨーク24には同様に
位置決め用の穴34a、34b、34c、34dがあけ
られている。そして、これらの位置決め穴に位置決めピ
ン32a、32b、32c、32dを通して動かないよ
うに仮止め固定した後、ネジ止め固定する。
a、36b、36c、36dが、ヨーク24には同様に
位置決め用の穴34a、34b、34c、34dがあけ
られている。そして、これらの位置決め穴に位置決めピ
ン32a、32b、32c、32dを通して動かないよ
うに仮止め固定した後、ネジ止め固定する。
【0027】このように、板バネ21に設けられた位置
決め用の穴36とヨーク24に設けられた位置決め穴3
4に共通にピン32を貫通させることにより、板バネ2
1はヨーク24に仮止め固定された状態となり、板バネ
21の捩りバネ部であるトーションバー22a、22b
がネジ止め時に曲がらないようにすることができる。
決め用の穴36とヨーク24に設けられた位置決め穴3
4に共通にピン32を貫通させることにより、板バネ2
1はヨーク24に仮止め固定された状態となり、板バネ
21の捩りバネ部であるトーションバー22a、22b
がネジ止め時に曲がらないようにすることができる。
【0028】板バネ21に設けるネジ止め用の穴37と
位置決め用の穴36は、図1に示したような位置に設け
ることが望ましい。すなわちネジ止め用の穴37は、例
えばトーションバー22の長手方向と一直線状に並ぶよ
うに配置し、位置決め用の穴36はネジ止め用の穴37
の両側で、かつトーションバー22の長手方向とは直交
する方向に離間して配置する。
位置決め用の穴36は、図1に示したような位置に設け
ることが望ましい。すなわちネジ止め用の穴37は、例
えばトーションバー22の長手方向と一直線状に並ぶよ
うに配置し、位置決め用の穴36はネジ止め用の穴37
の両側で、かつトーションバー22の長手方向とは直交
する方向に離間して配置する。
【0029】このように、位置決め用の穴36とネジ止
め用の穴37とを配置して位置決めピン32で仮止め固
定することにより、組立て工程においてネジを締めた場
合にも、位置決めピン32が位置決め穴37と接触して
いることから、ネジの締め付けに対して板バネ21とヨ
ーク24とは一体化されたように作用し、トーションバ
ー22に不要なねじり力等の応力が作用するのを防止す
ることができる。
め用の穴37とを配置して位置決めピン32で仮止め固
定することにより、組立て工程においてネジを締めた場
合にも、位置決めピン32が位置決め穴37と接触して
いることから、ネジの締め付けに対して板バネ21とヨ
ーク24とは一体化されたように作用し、トーションバ
ー22に不要なねじり力等の応力が作用するのを防止す
ることができる。
【0030】また、31a、31bはヨーク24とベー
ス28の位置を決めるための位置決めピンであり、ヨー
ク24の位置決め穴33a、33bとベース28の位置
決め穴38a、38bに通して位置決めを行うことがで
きる。
ス28の位置を決めるための位置決めピンであり、ヨー
ク24の位置決め穴33a、33bとベース28の位置
決め穴38a、38bに通して位置決めを行うことがで
きる。
【0031】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
2の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
【0032】42aは板バネ押え部材であり、図8で示
した従来の板バネ押えに位置決め用突起43a、43b
を設けた構成である。なお、図示は省略するがもう一方
の板バネ押え部材42bにも位置決め用突起43c、4
3dが設けられている。
した従来の板バネ押えに位置決め用突起43a、43b
を設けた構成である。なお、図示は省略するがもう一方
の板バネ押え部材42bにも位置決め用突起43c、4
3dが設けられている。
【0033】この位置決め用突起43a,43b、43
c、43dは、第1の実施の形態で説明した位置決めピ
ン32に相当するものであり、また板バネ押え部材42
a、42bにはネジ止め用の穴41a,41bが、突起
43の間に設けられている。
c、43dは、第1の実施の形態で説明した位置決めピ
ン32に相当するものであり、また板バネ押え部材42
a、42bにはネジ止め用の穴41a,41bが、突起
43の間に設けられている。
【0034】この板バネ押え部材42a,42bの突起
43a、43b,43c、43dは、図1に示した位置
決めピン32a、32b、32c、32dの代わりに用
いる。すなわち、この板バネ押えの41a、41bの位
置決め用突起43a、43b、43c、43dを板バネ
21の位置決め用の穴36a、36b、36c、36d
に通し、ヨーク24に仮止め固定する。
43a、43b,43c、43dは、図1に示した位置
決めピン32a、32b、32c、32dの代わりに用
いる。すなわち、この板バネ押えの41a、41bの位
置決め用突起43a、43b、43c、43dを板バネ
21の位置決め用の穴36a、36b、36c、36d
に通し、ヨーク24に仮止め固定する。
【0035】このように、板バネ21とヨーク24を仮
止め固定することにより、図1の位置決めピンを用いた
方法と同様に板バネ21の捩りバネ部であるトーション
バー22a、22bには、ネジ締め時に不要な捩り応力
等が作用せず、したがって、ネジ止め時にトーションバ
ー22a,22bが曲がらないようにすることができ
る。
止め固定することにより、図1の位置決めピンを用いた
方法と同様に板バネ21の捩りバネ部であるトーション
バー22a、22bには、ネジ締め時に不要な捩り応力
等が作用せず、したがって、ネジ止め時にトーションバ
ー22a,22bが曲がらないようにすることができ
る。
【0036】この板バネ押え部材42a,42bは、例
えば樹脂等から構成され、その重量等は比較的軽量にな
っており、第1の実施の形態と比較しても駆動力等の点
において不利にはならないように工夫されている。
えば樹脂等から構成され、その重量等は比較的軽量にな
っており、第1の実施の形態と比較しても駆動力等の点
において不利にはならないように工夫されている。
【0037】なお、第1の実施の形態の位置決めピン3
2のみを用いた構成と比較し、この第2の実施の形態に
示した板バネ押え部材42を用いた場合には、板バネ押
え部材42の全面で板バネ21を押えることができるた
め、仮止め固定時の板バネ21の不要な動きがさらに効
率的に防止できるといった作用・効果を得ることができ
る。
2のみを用いた構成と比較し、この第2の実施の形態に
示した板バネ押え部材42を用いた場合には、板バネ押
え部材42の全面で板バネ21を押えることができるた
め、仮止め固定時の板バネ21の不要な動きがさらに効
率的に防止できるといった作用・効果を得ることができ
る。
【0038】またさらに、第1の実施の形態の位置決め
ピン32のみを用いた構成と比較し、この第2の実施の
形態に示した板バネ押え部材42を用いた場合には、板
バネ押え部材42と位置決め用突起43が一体化されて
いるため板バネ押え部材42を嵌め込む一度の工程で、
2つの位置決め用突起43a、43bもしくは、43
c、43dを板バネ21の位置決め用の穴36a、36
bもしくは、36c、36dに同時に通すことができ、
位置決めピン32a、32b、32c、32dを1本ず
つ通す製造工程と比較して、製造工程が簡略化されると
いった作用・効果も得ることができる。
ピン32のみを用いた構成と比較し、この第2の実施の
形態に示した板バネ押え部材42を用いた場合には、板
バネ押え部材42と位置決め用突起43が一体化されて
いるため板バネ押え部材42を嵌め込む一度の工程で、
2つの位置決め用突起43a、43bもしくは、43
c、43dを板バネ21の位置決め用の穴36a、36
bもしくは、36c、36dに同時に通すことができ、
位置決めピン32a、32b、32c、32dを1本ず
つ通す製造工程と比較して、製造工程が簡略化されると
いった作用・効果も得ることができる。
【0039】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
3の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
【0040】板バネ21は、ヨーク24に固定する際に
第1の実施の形態で説明したネジ止め以外の方法とし
て、スポット溶接を用いる方法を採用することができ
る。このスポット溶接を行う際に、位置決めピン32
a、32b、32c、32dをヨーク24の位置決め穴
34a、34b、34c、34dと、板バネ21の位置
決め用の穴36a、36b、36c、36dに貫通し、
その後、板バネ21に設けたスポット溶接用の穴37
a、37bでヨーク24と溶接するようになっている。
第1の実施の形態で説明したネジ止め以外の方法とし
て、スポット溶接を用いる方法を採用することができ
る。このスポット溶接を行う際に、位置決めピン32
a、32b、32c、32dをヨーク24の位置決め穴
34a、34b、34c、34dと、板バネ21の位置
決め用の穴36a、36b、36c、36dに貫通し、
その後、板バネ21に設けたスポット溶接用の穴37
a、37bでヨーク24と溶接するようになっている。
【0041】このようにスポット溶接を行うことによ
り、板バネ21はネジを用いなくても、ヨーク24に固
定することができ、捩りバネ部であるトーションバー2
2a、22bに不要な捩り応力が作用せず、トーション
バー22a,22bが曲がらないように固定することが
できる。
り、板バネ21はネジを用いなくても、ヨーク24に固
定することができ、捩りバネ部であるトーションバー2
2a、22bに不要な捩り応力が作用せず、トーション
バー22a,22bが曲がらないように固定することが
できる。
【0042】このように、第3の実施の形態では、位置
決めピン32を用いて板バネ21をヨーク24にスポッ
ト溶接前の仮止め固定を行うようにし、スポット溶接を
採用することで、板バネ21のトーションバー22に不
要な捩り力が作用しないような組立て工程を実現してい
る。
決めピン32を用いて板バネ21をヨーク24にスポッ
ト溶接前の仮止め固定を行うようにし、スポット溶接を
採用することで、板バネ21のトーションバー22に不
要な捩り力が作用しないような組立て工程を実現してい
る。
【0043】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
4の実施の形態に係る光偏向装置を示す概略図であり、
以下、図1と同一部分には同一符号を付しその説明は省
略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
【0044】この第4の実施の形態では、ガルバノミラ
ー3は、例えばマルチビーム光学ユニット等のベース4
5に設けられたL字型の位置決め用の壁面33一側面
(基準面となる側面)に、ヨーク24の一側面44を押
し付けてネジあるいはバネで固定することにより位置決
めを行うように構成されている。
ー3は、例えばマルチビーム光学ユニット等のベース4
5に設けられたL字型の位置決め用の壁面33一側面
(基準面となる側面)に、ヨーク24の一側面44を押
し付けてネジあるいはバネで固定することにより位置決
めを行うように構成されている。
【0045】したがって、ベース45に設けられた位置
決め用の壁面33と接触するヨーク24の一側面44が
位置決め面になっている。本第4の実施の形態では、上
記のようなヨーク24の位置決め面44に板バネ21を
取り付けるようにし、この板バネ21にミラー20を接
着等の方法により固定するように構成している。このよ
うに構成する第4の実施の形態によれば、組立て時に最
も位置精度を出したいミラー20をベース45に対して
正確に決めすることができる。
決め用の壁面33と接触するヨーク24の一側面44が
位置決め面になっている。本第4の実施の形態では、上
記のようなヨーク24の位置決め面44に板バネ21を
取り付けるようにし、この板バネ21にミラー20を接
着等の方法により固定するように構成している。このよ
うに構成する第4の実施の形態によれば、組立て時に最
も位置精度を出したいミラー20をベース45に対して
正確に決めすることができる。
【0046】(第5の実施の形態)以上説明した第1の
実施の形態乃至第4の実施の形態に示した光偏向装置
を、例えば第5図に示したマルチビーム走査装置に適用
し、このマルチビーム走査装置を複写機に搭載すること
により、安定した高品質の画像記録を行うことができ
る。
実施の形態乃至第4の実施の形態に示した光偏向装置
を、例えば第5図に示したマルチビーム走査装置に適用
し、このマルチビーム走査装置を複写機に搭載すること
により、安定した高品質の画像記録を行うことができ
る。
【0047】図5は、レーザープリンタあるいはレーザ
ープリンタを記録部に備えた複写機の、原稿情報に応じ
てレーザービームを感光ドラムに書き込むための、レー
ザービーム走査装置を示したものであるが、上記で説明
した本発明の第1乃至第4の実施の形態で示した光偏向
装置をガルバノミラー3a,3bとして組込むようにし
ている。
ープリンタを記録部に備えた複写機の、原稿情報に応じ
てレーザービームを感光ドラムに書き込むための、レー
ザービーム走査装置を示したものであるが、上記で説明
した本発明の第1乃至第4の実施の形態で示した光偏向
装置をガルバノミラー3a,3bとして組込むようにし
ている。
【0048】図5においては、一例として2つのレーザ
ー発光源を備えたマルチビーム走査装置について示した
ものであるが、2本以上のレーザー発光源があっても同
様の説明が成り立つ。
ー発光源を備えたマルチビーム走査装置について示した
ものであるが、2本以上のレーザー発光源があっても同
様の説明が成り立つ。
【0049】すなわち、図5において、1a、1bはレ
ーザー発光源であり、半導体レーザーダイオードを用い
ている。これらは記録する画像情報に応じてパルス幅変
調され点滅する。レーザー発光源1a、1bから発光さ
れた拡散光は有限レンズ2a、2bによって平行光にな
る。有限レンズ2a、2bを通過したレーザービームは
電気信号によって反射角を任意に変化可能なガルバノミ
ラー3a、3bによって偏向される。偏向された二つの
レーザービームはハーフミラー4によって感光ドラム1
0表面でプリンタ解像度と同一ピッチとなるように合成
される。例えば、解像度が600[dpi]の場合、ピ
ッチが42[μm]となる。
ーザー発光源であり、半導体レーザーダイオードを用い
ている。これらは記録する画像情報に応じてパルス幅変
調され点滅する。レーザー発光源1a、1bから発光さ
れた拡散光は有限レンズ2a、2bによって平行光にな
る。有限レンズ2a、2bを通過したレーザービームは
電気信号によって反射角を任意に変化可能なガルバノミ
ラー3a、3bによって偏向される。偏向された二つの
レーザービームはハーフミラー4によって感光ドラム1
0表面でプリンタ解像度と同一ピッチとなるように合成
される。例えば、解像度が600[dpi]の場合、ピ
ッチが42[μm]となる。
【0050】合成された二本のレーザービームは、高速
で回転する8面体の多面鏡からなるポリゴンミラー5に
よって感光ドラム10表面を同時に走査する。ポリゴン
ミラー5はポリゴンモータ6により矢印の方向に回転駆
動される。
で回転する8面体の多面鏡からなるポリゴンミラー5に
よって感光ドラム10表面を同時に走査する。ポリゴン
ミラー5はポリゴンモータ6により矢印の方向に回転駆
動される。
【0051】ポリゴンミラー5によって走査される二本
のレーザービームLa、Lbは、感光ドラム10表面で
結像するようにf−θレンズ11を通過し、主走査方向
(矢印S方向)に走査する。感光ドラム10の画像領域
にかからないレーザービーム走査範囲の走査開始側に、
レーザービームの主走査方向位置と副走査方向位置を検
知するためのセンサ13にレーザービームを導くための
反射ミラー12を設置する。
のレーザービームLa、Lbは、感光ドラム10表面で
結像するようにf−θレンズ11を通過し、主走査方向
(矢印S方向)に走査する。感光ドラム10の画像領域
にかからないレーザービーム走査範囲の走査開始側に、
レーザービームの主走査方向位置と副走査方向位置を検
知するためのセンサ13にレーザービームを導くための
反射ミラー12を設置する。
【0052】センサ13は二本のレーザービームLa、
Lbが感光ドラム10表面で焦点が合うのと同様に、セ
ンサ13上でレーザービームLa、Lbの焦点が合う位
置に設置する。感光ドラム10表面への画像記録はセン
サ13による二本のレーザービームLa、Lbの走査方
向の位置検知信号に同期して行われる。
Lbが感光ドラム10表面で焦点が合うのと同様に、セ
ンサ13上でレーザービームLa、Lbの焦点が合う位
置に設置する。感光ドラム10表面への画像記録はセン
サ13による二本のレーザービームLa、Lbの走査方
向の位置検知信号に同期して行われる。
【0053】すなわち、センサ13の主走査方向検知信
号から一定時間後に画像ビデオ信号に応じてレーザービ
ームの変調が開始される。これにより感光ドラム表面の
画像がレーザービーム走査と直行する方向に正しく整列
する。本図では、センサ13による主走査方向検知信号
と、検知信号に同期して画像記録のためのレーザー変調
を画像ビデオデータに従って実施するための制御回路に
ついては省略している。
号から一定時間後に画像ビデオ信号に応じてレーザービ
ームの変調が開始される。これにより感光ドラム表面の
画像がレーザービーム走査と直行する方向に正しく整列
する。本図では、センサ13による主走査方向検知信号
と、検知信号に同期して画像記録のためのレーザー変調
を画像ビデオデータに従って実施するための制御回路に
ついては省略している。
【0054】二本のレーザービームLa、Lbの感光ド
ラム10表面での走査方向と直行する方向(副走査方
向)のピッチがプリンタ解像度と同じになるように設定
されている。レーザービームのピッチは記録画質が低下
しないように、ピッチ精度が数ミクロン以下であること
が要求される。しかし、レーザービームはレーザー発光
源から感光ドラム10に至るまでに20〜60倍程度に
拡大され、レーザー発光源1a、1bはそれぞれ独立に
匡体に取り付けられているために、取り付け時の調整の
みではレーザービームのピッチ精度を維持することが不
可能である。
ラム10表面での走査方向と直行する方向(副走査方
向)のピッチがプリンタ解像度と同じになるように設定
されている。レーザービームのピッチは記録画質が低下
しないように、ピッチ精度が数ミクロン以下であること
が要求される。しかし、レーザービームはレーザー発光
源から感光ドラム10に至るまでに20〜60倍程度に
拡大され、レーザー発光源1a、1bはそれぞれ独立に
匡体に取り付けられているために、取り付け時の調整の
みではレーザービームのピッチ精度を維持することが不
可能である。
【0055】そこで、センサ13と検知回路14によ
り、二本のレーザービームLa、Lbの感光ドラム10
表面での結像位置を検知し、設定値からの偏差を得る。
その偏差信号を元にそれぞれのレーザービーム光路中に
配置したレーザービーム結像位置偏向のためのガルバノ
ミラー3a、3bを制御するための制御信号を制御回路
15にて生成する。
り、二本のレーザービームLa、Lbの感光ドラム10
表面での結像位置を検知し、設定値からの偏差を得る。
その偏差信号を元にそれぞれのレーザービーム光路中に
配置したレーザービーム結像位置偏向のためのガルバノ
ミラー3a、3bを制御するための制御信号を制御回路
15にて生成する。
【0056】この制御信号をガルバノミラー駆動回路1
6にフィードバックし、ガルバノミラーの偏向角を制御
してレーザービームの結像位置を所定値に納めることに
よりレーザービーム間ピッチを精度よく保っている。ガ
ルバノミラー3a、3bはレーザービームが副走査方向
に移動する方向に回転する。
6にフィードバックし、ガルバノミラーの偏向角を制御
してレーザービームの結像位置を所定値に納めることに
よりレーザービーム間ピッチを精度よく保っている。ガ
ルバノミラー3a、3bはレーザービームが副走査方向
に移動する方向に回転する。
【0057】図6は、感光ドラム10表面でのレーザー
ビーム位置を測定するためのセンサ13の受光面形状の
概略を示す図である。センサは複数の受光面200をフ
ォトダイオードにて形成したものである。ここでは1チ
ップに受光部201、202、203、204、205
を形成したフォトダイオードによりセンサ13を構成し
た。
ビーム位置を測定するためのセンサ13の受光面形状の
概略を示す図である。センサは複数の受光面200をフ
ォトダイオードにて形成したものである。ここでは1チ
ップに受光部201、202、203、204、205
を形成したフォトダイオードによりセンサ13を構成し
た。
【0058】各受光部と接続した端子には、カソードと
アノード間にバイアスをかけた状態でレーザー光を照射
することにより電流が流れ、その電流値はレーザー光量
により変化する。受光部202、203は第一のレーザ
ービームLaの副走査方向の結像位置を検出するための
ものである。長方形の受光面を0.01[mm]程度の
ギャップを有して対向させる。レーザービームが二つの
受光部にまたがって走査し、それぞれの受光部のギャッ
プセンタからどれだけずれているか検出することが可能
となる。
アノード間にバイアスをかけた状態でレーザー光を照射
することにより電流が流れ、その電流値はレーザー光量
により変化する。受光部202、203は第一のレーザ
ービームLaの副走査方向の結像位置を検出するための
ものである。長方形の受光面を0.01[mm]程度の
ギャップを有して対向させる。レーザービームが二つの
受光部にまたがって走査し、それぞれの受光部のギャッ
プセンタからどれだけずれているか検出することが可能
となる。
【0059】ギャップセンタからのずれに相当する検出
信号を前述した制御回路15を介してレーザービームL
aの光軸を偏向するガルバノミラー3aの駆動回路16
にフィードバックして、レーザービームLaが常に受光
部202と203のギャップセンタを通過するように制
御する。もう一つのレーザービームLbに対しても同様
の制御を行う。
信号を前述した制御回路15を介してレーザービームL
aの光軸を偏向するガルバノミラー3aの駆動回路16
にフィードバックして、レーザービームLaが常に受光
部202と203のギャップセンタを通過するように制
御する。もう一つのレーザービームLbに対しても同様
の制御を行う。
【0060】この場合はレーザービーム副走査位置検知
用にギャップを0.01[mm]として対向させた受光
部204と205を設け、このギャップセンタをレーザ
ービームLa検知用の受光部対202、203のギャッ
プセンタから0.042[mm]に設定した。レーザー
ビームLbが常に受光部204、205のギャップセン
タ上を通過するように制御することによって、レーザー
ビームLaとLbのレーザービームピッチがプリンタ解
像度600[dpi]のときのドットピッチ0.042
[mm]と等しくなるように設定される。
用にギャップを0.01[mm]として対向させた受光
部204と205を設け、このギャップセンタをレーザ
ービームLa検知用の受光部対202、203のギャッ
プセンタから0.042[mm]に設定した。レーザー
ビームLbが常に受光部204、205のギャップセン
タ上を通過するように制御することによって、レーザー
ビームLaとLbのレーザービームピッチがプリンタ解
像度600[dpi]のときのドットピッチ0.042
[mm]と等しくなるように設定される。
【0061】なお、受光部201は各レーザービームの
主走査方向通過タイミングを検出するものであり、本受
光部により得られる信号に同期して画像記録のためのレ
ーザー変調を実施する。
主走査方向通過タイミングを検出するものであり、本受
光部により得られる信号に同期して画像記録のためのレ
ーザー変調を実施する。
【0062】レーザ発光源1a,1bとガルバノミラー
(光偏向装置)3a,3bの数は、マルチビーム走査装
置が搭載される、プリンタや複写機等の対象装置に求め
られる性能により図5に示したように2組であったり、
3組以上、例えば4組であったり必要に応じて適宜設定
される。
(光偏向装置)3a,3bの数は、マルチビーム走査装
置が搭載される、プリンタや複写機等の対象装置に求め
られる性能により図5に示したように2組であったり、
3組以上、例えば4組であったり必要に応じて適宜設定
される。
【0063】このように、図5に示したマルチビーム走
査装置に、第1乃至第4の実施の形態で示した光偏向装
置をガルバノミラー3a,3bとして組込むようにし構
成することにより、画像劣化のない高品質記録が可能な
マルチビーム走査装置を提供することができる。
査装置に、第1乃至第4の実施の形態で示した光偏向装
置をガルバノミラー3a,3bとして組込むようにし構
成することにより、画像劣化のない高品質記録が可能な
マルチビーム走査装置を提供することができる。
【0064】なお、本発明は前述した第1乃至第5の実
施の形態に示した具体例に限定されるものではなく、例
えば回転駆動力を発生するコイル26がミラー20と一
体に回転せずコイル26はベース28に配置され、ミラ
ー20と一体的に磁石27が接合されてこの磁石27が
ミラー20と一体に回動する、いわゆる可動磁石方式を
採用した光偏向装置であっても良い。
施の形態に示した具体例に限定されるものではなく、例
えば回転駆動力を発生するコイル26がミラー20と一
体に回転せずコイル26はベース28に配置され、ミラ
ー20と一体的に磁石27が接合されてこの磁石27が
ミラー20と一体に回動する、いわゆる可動磁石方式を
採用した光偏向装置であっても良い。
【0065】また、上記に示した実施の形態では、偏向
手段として電磁力でミラーを偏向駆動するガルバノミラ
ーについて述べたが、静電気力を駆動源として用いた光
偏向装置、空気流を駆動源として用いた光偏向装置を用
いても、本発明と同様な構成を採用することにより、同
様な作用・効果が得られることは明らかである。
手段として電磁力でミラーを偏向駆動するガルバノミラ
ーについて述べたが、静電気力を駆動源として用いた光
偏向装置、空気流を駆動源として用いた光偏向装置を用
いても、本発明と同様な構成を採用することにより、同
様な作用・効果が得られることは明らかである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
偏向部材を回動支持する支持手段を、位置決め用の位置
決め手段を設けて保持手段に保持するようにしたことに
より、安定して光偏向装置を組み立てることができる。
偏向部材を回動支持する支持手段を、位置決め用の位置
決め手段を設けて保持手段に保持するようにしたことに
より、安定して光偏向装置を組み立てることができる。
【0067】また、光偏向部材を回動支持する支持手段
を取付ける保持手段の保持面を、保持手段をベースに組
付ける際に基準面として利用しているため、支持手段の
組付け精度を高くすることができる。
を取付ける保持手段の保持面を、保持手段をベースに組
付ける際に基準面として利用しているため、支持手段の
組付け精度を高くすることができる。
【図1】 本発明の光偏向装置に係わる第1の実施の形
態を説明するための分解斜視図。
態を説明するための分解斜視図。
【図2】 本発明の光偏向装置に係わる第2の実施の形
態を説明するための斜視図。
態を説明するための斜視図。
【図3】 本発明の光偏向装置に係わる第3の実施の形
態を説明するための斜視図。
態を説明するための斜視図。
【図4】 本発明の光偏向装置に係わる第4の実施の形
態を説明するための斜視図。
態を説明するための斜視図。
【図5】 本発明のマルチビーム走査装置を説明するた
めの斜視図。
めの斜視図。
【図6】 本発明のマルチビーム走査装置に係わるレー
ザー光結像位置検知用センサの受光部を示す概略図。
ザー光結像位置検知用センサの受光部を示す概略図。
【図7】 従来の光偏向装置としてのガルバノミラーを
説明するための斜視図。
説明するための斜視図。
【図8】 従来の光偏向装置としてのガルバノミラーを
説明するための3面図。
説明するための3面図。
【図9】 従来の光偏向装置としてのガルバノミラーを
説明するための分解斜視図。
説明するための分解斜視図。
【図10】 従来および本発明の光偏向装置としてのガ
ルバノミラーの磁気回路を説明するための平面図。
ルバノミラーの磁気回路を説明するための平面図。
1 レーザー発光源 2 有限レンズ 3 ガルバノミラー 4 ハーフミラー 5 ポリゴンミラー 10 感光ドラム 11 f−θレンズ 12 ミラー 13 結像位置検知用センサ 20 ミラー(光偏向部材) 21 板バネ(支持手段) 22 トーションバー 23 ボビン 24 ヨーク(保持手段) 26 コイル(駆動手段) 27 磁石(駆動手段) 29 シリコーンゲル 32 位置決めピン(位置決め手段) 34 位置決め用の穴(位置決め手段) 36 位置決め用の穴(位置決め手段) 200 レーザー受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 珠音 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (6)
- 【請求項1】光を反射するための反射面を備えた光偏向
部材と、 この光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持
するための支持手段と、 この支持手段を保持するための保持手段と、 前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動するため
の駆動手段と、 前記支持手段を前記保持手段の所定位置に位置決めする
ための位置決め手段とを備えたことを特徴とする光偏向
装置。 - 【請求項2】前記位置決め手段は、前記支持手段に設け
られた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設けられ
た位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴と位置
決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用のピンとか
ら成ることを特徴とする請求項1記載の光偏向装置。 - 【請求項3】前記位置決め手段は、前記支持手段に設け
られた位置決め用の貫通穴と、前記保持手段に設けられ
た位置決め用の穴と、これら位置決め用の貫通穴と位置
決め用の穴とに共通に挿入される位置決め用の突起を備
えた支持手段押え部材とから成ることを特徴とする請求
項1記載の光偏向装置。 - 【請求項4】光を反射するための反射面を備えた光偏向
部材と、 この光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持
するための支持手段と、 この支持手段を保持するための保持手段と、 前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動するため
の駆動手段と、 を備え、 前記支持手段を保持する前記保持手段の保持面を、前記
保持手段をベースに組付ける際の基準面として利用する
ことを特徴とする光偏向装置。 - 【請求項5】複数の光源と、これらの光源から出射され
た光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数の偏向
手段と、これらの偏向手段により偏向された複数本の光
を所定像面に等速で走査させるための走査手段とを備え
たマルチビーム走査装置において、 前記偏向手段は、 光を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、この
光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持する
ための支持手段と、この支持手段を保持するための保持
手段と、 前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動するため
の駆動手段と、前記支持手段を前記保持手段の所定位置
に位置決めするための位置決め手段とを備えたことを特
徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項6】複数の光源と、これらの光源から出射され
た光をそれぞれ所定の方向へ偏向するための複数の偏向
手段と、これらの偏向手段により偏向された複数本の光
を所定像面に等速で走査させるための走査手段とを備え
たマルチビーム走査装置において、 前記偏向手段は、 光を反射するための反射面を備えた光偏向部材と、この
光偏向部材を保持し該光偏向部材を回動自在に支持する
ための支持手段と、この支持手段を保持するための保持
手段と、 前記支持手段を前記保持手段に対して回動駆動するため
の駆動手段とを備え、 前記支持手段を保持する前記保持手段の保持面を、前記
保持手段をベースに組付ける際の基準面として利用する
ことを特徴とするマルチビーム走査装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153161A JPH112774A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置 |
US09/095,580 US6002506A (en) | 1997-06-11 | 1998-06-11 | Optical deflector and beam scanner using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153161A JPH112774A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112774A true JPH112774A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15556383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9153161A Pending JPH112774A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 光偏向装置およびそれを用いたマルチビーム走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112774A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004286888A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置、画像形成装置、および画像形成システム |
US10877263B2 (en) * | 2017-10-30 | 2020-12-29 | Infineon Technologies Ag | Mirror device having leaf spring with openings |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP9153161A patent/JPH112774A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004286888A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置、画像形成装置、および画像形成システム |
US10877263B2 (en) * | 2017-10-30 | 2020-12-29 | Infineon Technologies Ag | Mirror device having leaf spring with openings |
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