JP2000275450A - 光ファイバアレイの製造方法および光導波路の製造方法 - Google Patents

光ファイバアレイの製造方法および光導波路の製造方法

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JP2000275450A
JP2000275450A JP7965699A JP7965699A JP2000275450A JP 2000275450 A JP2000275450 A JP 2000275450A JP 7965699 A JP7965699 A JP 7965699A JP 7965699 A JP7965699 A JP 7965699A JP 2000275450 A JP2000275450 A JP 2000275450A
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optical
notch
optical filter
optical fibers
manufacturing
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JP7965699A
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Ichiro Matsuura
一郎 松浦
Yoshitaka Enomoto
圭高 榎本
Chikashi Izumida
史 泉田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光フィルタ用の切り欠きを形成するに際し、
ブレードの位置制御が容易な光ファイバアレイの製造方
法および光導波路の製造方法を提供すること。 【解決手段】 複数の光ファイバ4a〜4gがファイバ
固定部6に並置されるとともに光ファイバ内を通過する
光の所定の波長成分を透過または反射させる光フィルタ
18を備えた光ファイバアレイ2の製造方法において、
円状の切削軌道を形成する切削手段14を、光ファイバ
4a〜4gの並置方向Zに対して垂直な方向Xに移動さ
せて、複数の光ファイバ4a〜4gのうち少なくとも一
本を横断するとともにファイバ固定部6を貫通する切り
欠き16を形成する切り欠き形成工程と、光フィルタ1
8を切り欠き16内に配置する光フィルタ配置工程と、
を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長選択機能を有
する光ファイバアレイおよび光導波路の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ファイバアレイや光導波路
等に波長選択機能を付加するために、当該光ファイバア
レイ等に光フィルタを装備させる技術が知られている。
そして、光フィルタを装着するに際しては、一般的に、
複数の光ファイバやコアを横切るスリット(切り欠き)
を形成し、当該スリット内に光フィルタを挿入する手法
が採用されている。この手法を示した文献として、たと
えば特開平8−240740号公報がある。
【0003】特開平8−240740号公報の図1
(d)には、光フィルタ挿入用のスリットを形成するた
めに、ブレード(切削手段)を光ファイバの並置方向に
沿って移動させる手法が示されている。この手法を用い
れば、各光ファイバの切断端面を覆う光フィルタをスリ
ットに挿入することができ、かかる光フィルタによっ
て、特定の波長範囲の光のみを透過または反射させるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8
−240740号公報に掲載された技術には、次のよう
な問題があった。すなわち、この技術では、ブレードを
光ファイバの並置方向に沿って移動させる際に、基材ブ
ロック(ファイバ固定部)の分離を防止するため、特開
平8−240740号公報の図1(d)に示されている
ようにファイバ固定部の一端部(図における下部)を切
削しないようにする必要がある。そして、この際、スリ
ットに光フィルタを確実に接着させるために、切削面す
なわちスリットの底面を直線状にすることが望ましい。
【0005】ところが、ファイバ固定部の一端部の厚み
が何れの場所でも等間隔となるように、すなわちスリッ
トの底面が直線状(平面状)になるようにブレードの移
動を制御するのは困難である。特に、並置された光ファ
イバの数が多くファイバ固定部の幅が広い場合は、光フ
ァイバの並置方向と垂直な方向(図における上下方向)
におけるブレードの制御が一層困難になる。
【0006】また、図10に示すように、複数の光ファ
イバ52a〜52gのうち光ファイバ52f,52gの
みを光フィルタで覆うために光ファイバ52a〜52e
を切断しない場合は、ブレード50の移動を途中で停止
する必要がある(図中の矢印は、ブレードの進行方向を
示している)。しかし、このとき切削面はブレード50
の外周と同形状となり、光ファイバ52eに損傷を与え
ずに光ファイバ52f,52gのみを切断するのは困難
である。また、ブレード50は研削中に摩耗するため位
置補正が必要となるが、この場合、X方向およびZ方向
の二方向について補正をする必要があり、切削精度が低
下しやすい。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、光フィルタ挿入用の切り欠きを形成するに際
し、ブレードの位置制御が容易な光ファイバアレイの製
造方法および光導波路の製造方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光ファイバアレイの製造方法は、複数の光
ファイバがファイバ固定部に並置されるとともに光ファ
イバ内を通過する光の所定の波長成分を透過または反射
させる光フィルタを備えた光ファイバアレイの製造方法
において、円状の切削軌道を形成する切削手段を、光フ
ァイバの並置方向に対して垂直な方向に移動させて、複
数の光ファイバのうち少なくとも一本を横断するととも
にファイバ固定部を貫通する切り欠きを形成する切り欠
き形成工程と、光フィルタを切り欠き内に配置する光フ
ィルタ配置工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法
によれば、切削手段によってファイバ固定部に切り欠き
が形成され、当該切り欠き内に光フィルタが配置され
る。ここで、本発明では、切削手段を移動させて切り欠
きを形成するのに際し、切削手段を光ファイバの並置方
向に対して垂直な方向に移動させるため、光ファイバの
並置方向に延在するファイバ固定部の一端部を所定の厚
みを保ちながら残す必要はなく、切削手段の位置制御が
容易になる。また、切削手段によって切り欠きの底面が
平面になるため、切り欠きの底面へ接着される面が平ら
な光フィルタを使用した場合に、切り欠きの底面が曲面
状の場合や歪んでいる場合と比較して、ファイバ固定部
への光フィルタの装着安定感が向上する。
【0010】また、本発明の光ファイバアレイの製造方
法において、上記切り欠き形成工程で、光ファイバのう
ち少なくとも一本は、切り欠きによって横断されていな
いこととしてもよい。
【0011】この場合、切り欠きによって横断されてい
ない光ファイバは、フィルタで覆われないことになる。
ここで、本発明では切り欠きの底面が平面になるため、
切り欠きによって横断されていない光ファイバは、切削
手段によって損傷を受けることは殆どない。
【0012】また、本発明に係る他の光ファイバアレイ
の製造方法は、複数の光ファイバがファイバ固定部に並
置されるとともに光ファイバ内を通過する光の所定の波
長成分を透過または反射させる光フィルタを備えた光フ
ァイバアレイの製造方法において、円状の切削軌道を形
成する切削手段の回転中心を、光ファイバの略並置線上
で移動させて、複数の光ファイバのうち少なくとも一本
を残して横断する切り欠きを形成する切り欠き形成工程
と、光フィルタを切り欠き内に配置する光フィルタ配置
工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法
によれば、切削手段によってファイバ固定部に切り欠き
が形成され、当該切り欠き内に光フィルタが配置され
る。ここで、本発明では、切削手段を移動させて切り欠
きを形成するのに際し、光ファイバの並置方向に延在す
るファイバ固定部の一端部を所定の厚みを保ちながら残
す必要はないため、切削手段の位置制御が容易になる。
また、切削手段の回転中心を光ファイバの略並置線上で
移動させるため、切削手段の進行方向における最先端部
分の進路上に光ファイバが位置することになり、切り欠
きによって横断されていない光ファイバすなわち切削さ
れるべきでない光ファイバが、切削手段によって損傷を
受けることは殆どない。
【0014】また、本発明に係る光導波路の製造方法
は、複数のコアが導波路基板に並置されるとともにコア
内を通過する光の所定の波長成分を透過または反射させ
る光フィルタを備えた光導波路の製造方法において、円
状の切削軌道を形成する切削手段を、コアの並置方向に
対して垂直な方向に移動させて、複数のコアのうち少な
くとも一本を横断するとともに導波路基板を貫通する切
り欠きを形成する切り欠き形成工程と、光フィルタを切
り欠き内に配置する光フィルタ配置工程と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明に係る光導波路の製造方法によれ
ば、切削手段によって導波路基板に切り欠きが形成さ
れ、当該切り欠き内に光フィルタが配置される。ここ
で、本発明では、切削手段を移動させて切り欠きを形成
するに際し、切削手段をコアの並置方向に対して垂直な
方向に移動させるため、コアの並置方向に延在する導波
路基板の一端部を所定の間隔を保ちながら残す必要はな
く、切削手段の位置制御が容易になる。また、切削手段
によって切り欠きの底面が平面になるため、切り欠きの
底面へ接着固定される面が平らな光フィルタを使用した
場合に、切り欠きの底面が曲面状の場合や歪んでいる場
合と比較して、導波路基板への光フィルタの装着安定感
が向上する。
【0016】また、本発明の光導波路の製造方法におい
て、上記切り欠き形成工程で、コアのうち少なくとも一
本は、切り欠きによって横断されていないこととしても
よい。
【0017】この場合、切り欠きによって横断されてい
ないコアは、フィルタで覆われないことになる。ここ
で、本発明では切り欠きの底面が平面になるため、切り
欠きによって横断されていないコアは、切削手段によっ
て損傷を受けることは殆どない。
【0018】本発明に係る他の光導波路の製造方法は、
複数のコアが導波路基板に並置されるとともにコア内を
通過する光の所定の波長成分を透過または反射させる光
フィルタを備えた光導波路の製造方法において、円状の
切削軌道を形成する切削手段の回転中心を、コアの略並
置線上で移動させて、複数のコアのうち少なくとも一本
を残して横断する切り欠きを形成する切り欠き形成工程
と、光フィルタを切り欠き内に配置する光フィルタ配置
工程と、を備えることを特徴とする。
【0019】本発明に係る光導波路の製造方法によれ
ば、切削手段によって導波路基板に切り欠きが形成さ
れ、当該切り欠き内に光フィルタが配置される。ここ
で、本発明では、切削手段を移動させて切り欠きを形成
するのに際し、コアの並置方向に延在する導波路基板の
一端部を所定の間隔を保ちながら残す必要はないため、
切削手段の位置制御が容易になる。また、切削手段の回
転中心をコアの略並置線上で移動させるため、切削手段
の進行方向における最先端部分の進路上にコアが位置す
ることになり、切り欠きによって横断されていないコア
すなわち切削されるべきでないコアが、切削手段によっ
て損傷を受けることは殆どない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る光ファイバアレイの製造方法および光導波路の
製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する
記載は省略する。
【0021】[第1実施形態]図1〜図3を用いて、本
発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施
形態の光ファイバアレイの製造方法を示す図である。本
実施形態で用いられる光ファイバアレイ2は、7本の光
ファイバ4a〜4gと、当該光ファイバ4a〜4gを固
定するファイバ固定部6と、から構成されている。な
お、図のY方向は光ファイバ4a〜4gの延在方向、Z
方向は光ファイバ4a〜4gの並置方向、そして、X方
向はY方向とZ方向に垂直な方向を示している。
【0022】ファイバ固定部6は、その表面に断面V字
状のV字溝12が並列に7つ形成された基板8と、当該
基板8上に位置する上蓋10と、から成る。そして、基
板8のV字溝12に各光ファイバ4a〜4gが収容さ
れ、この状態で基板8と上蓋10は接着剤で接着固定さ
れている。このため、各光ファイバ4a〜4gは上蓋1
0によって押圧された状態にある。なお、V字溝12の
ピッチは約0.25mmで、光ファイバ4a〜4gは直
径0.125mmのものを使用している。また、ファイ
バ固定部6の横幅は約5mmで高さは約2.5mmとな
っており、基板8および上蓋10は、Si、ガラス、樹
脂等によって形成することができる。さらに、光ファイ
バ4a〜4gを収容する溝の形状は断面V字に限られ
ず、丸穴、角溝等でもよい。
【0023】本実施形態では、このような構成の光ファ
イバアレイ2に、円状の切削軌道を形成するブレード
(切削手段)14を図1中の矢印の方向、すなわち光フ
ァイバ4a〜4gの並置方向に対して垂直な方向(X方
向)に移動させることで、光フィルタを挿入するための
スリットを形成する。また、本実施形態では、光ファイ
バ4d〜4gのみに光フィルタを被せるため、ブレード
14の切削軌道の最端部(ブレードの回転中心14oか
ら見て−Z方向に位置する)14sが、光ファイバ4c
と光ファイバ4dの間を通過するようにブレード14の
位置が調整されている。なお、ブレード14は、半径2
5mmのものを使用している。
【0024】図2は、ブレード14による切削加工が終
了した後における光ファイバアレイ2のII-II方向の断
面図である。この図に示されているように、光ファイバ
アレイ2には、光ファイバ4d〜4gを横断し、且つ、
ファイバ固定部6を上下方向(X方向)に貫通する切り
欠き16が形成されている。この切り欠き16の底面1
6bは、X方向に移動するブレード14の最端部14s
によって形成されるため平面になっている。ここで、本
実施形態では特開平8−240740号公報の図1
(d)に示された技術のように、光ファイバの並置方向
に延在するファイバ固定部の一端部(下端部)を一定の
厚みを保ちながら残す必要はないため、ブレード14の
位置制御が容易になる。特に、光ファイバの並置数が多
くなるにつれて即ちファイバ固定部の横幅が広くなるに
つれて、特開平8−240740号公報の技術ではブレ
ード14の位置制御が困難になるが、本実施形態の方法
によれば、光ファイバの並置数に関わらずブレード14
の位置制御を容易に行うことができる。
【0025】また、切り欠き16の底面16bが平面に
なっているため、図10のように切削面が曲面状になっ
ている場合と異なり、切断の対象でない光ファイバ4c
がブレード14によって損傷を受けることはない。ま
た、研削動作によってブレード14は摩耗するため位置
補正が必要となるが、Z方向のみについて補正をすれば
よいので、X方向およびZ方向の二方向について補正の
必要がある図10の従来の方法よりも切削精度の低下を
防止し易い。
【0026】切り欠き16を形成した後、図3のよう
に、切り欠き16に光フィルタ18を接着固定すること
で、本実施形態の光ファイバアレイが完成する。この光
フィルタ18は、光ファイバ4d〜4g内を通過する光
の所定の波長成分を透過または反射させるものである。
ここで、本実施形態では、切り欠き16の底面16bが
平面になっているため、当該底面16bへ接着される面
が平らな光フィルタを使用した場合に、切り欠き16の
底面が曲面状の場合や歪んでいる場合と比較してファイ
バ固定部6への光フィルタ18の装着安定感が高くな
る。
【0027】なお、ここでは光ファイバ4d〜4gのみ
に光フィルタ18を被せるタイプの光ファイバアレイに
ついて説明したが、全ての光ファイバ4a〜4gに光フ
ィルタ18を被せてもよい。この場合は、ブレード14
によって全ての光ファイバ4a〜4gを切断することに
なる。ただし、ファイバ固定部6の分離を防止するた
め、ファイバ固定部6の端部は切断せずに残す必要があ
る。
【0028】[第2実施形態]次に、図4および図5を
用いて、本発明の第2実施形態について説明する。図4
は、本実施形態の光ファイバアレイの製造方法を示す図
である。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、ブレ
ード14の進行方向である。本実施形態では、ブレード
14は、図4における矢印の方向(−Z方向)に進み、
より詳しくは、ブレード14の回転中心14oが光ファ
イバ4a〜4gの並置線L上を移動する。また、ブレー
ド14をこのように移動させて切り欠きを形成するとき
は、光ファイバ4a〜4gのうち少なくとも一本を切断
せずに残す場合に効果があり、本実施形態では、光ファ
イバ4d〜4gのみを切断する。
【0029】図5は、ブレード14による切削加工が終
了した後における光ファイバアレイ2のV-V方向の断面
図である。この図に示されているように、光ファイバア
レイ2には、光ファイバ4d〜4gを横断し、且つ、フ
ァイバ固定部6を上下方向(X方向)に貫通する切り欠
き26が形成されている。そして、この切り欠き26に
光フィルタを挿入固定することで、本実施形態の光ファ
イバアレイが完成する。ここで、本実施形態では、第1
実施形態と同様に光ファイバの並置方向に延在するファ
イバ固定部の一端部(下端部)を一定の厚みを保ちなが
ら残す必要はないため、ブレード14の位置制御が容易
になる。
【0030】また、ブレード14の回転中心14oを光
ファイバ4a〜4gの並置線L上で移動させるため、ブ
レード14の進行方向(−Z方向)における最先端部分
14fの進路上に光ファイバ4a〜4gが位置すること
になる。このため、図10に示した従来の方法と異な
り、切削されるべきでない光ファイバ4cに損傷を与え
ずに、光ファイバ4d〜4gのみを容易に切断すること
ができる。
【0031】[第3実施形態]次に、図6を用いて、本
発明の第3実施形態について説明する。図6は、本実施
形態の光導波路の製造方法を示す図である。本実施形態
の光導波路32は、Si製のベース部38および当該ベ
ース部38上に形成されたクラッド部40から成る導波
路基板34と、当該導波路基板34のベース部38上に
形成された7つのコア36a〜36gと、から構成され
ている。また、本実施形態のブレード14の移動方向は
第1実施形態と同様で、コア36a〜36gの並置方向
に対して垂直な方向(X方向)である。
【0032】図7は、ブレード14による切削加工が終
了した後における光導波路32のVII-VII方向の断面図
である。この図に示されているように、光導波路32に
は、コア36d〜36gを横断し、且つ、導波路基板3
4を上下方向(X方向)に貫通する切り欠き16が形成
されている。第1実施形態と同様に、この切り欠き16
の底面16bは、X方向に移動するブレード14の最端
部14sによって形成されるため平面になっている。こ
のため、第1実施形態と同様に、コアの並置方向に延在
する導波路基板の一端部(下端部)を一定の厚みを保ち
ながら残す必要はなく、ブレード14の位置制御が容易
になる。
【0033】また、切り欠き16の底面16bが平面に
なっているため、図10のように切削面が曲面状になっ
ている場合と異なり、切断の対象でないコア36cがブ
レード14によって損傷を受けることはない。また、研
削動作によってブレード14は摩耗するため位置補正が
必要となるが、Z方向のみについて補正をすればよいの
で、X方向およびZ方向の二方向について補正の必要が
ある図10の従来の方法よりも切削精度の低下を防止し
易い。
【0034】[第4実施形態]次に、図8を用いて、本
発明の第4実施形態について説明する。図8は、本実施
形態の光導波路の製造方法を示す図である。本実施形態
のブレード14の移動方向は第2実施形態と同様で、ブ
レード14は図8における矢印の方向(−Z方向)に進
み、より詳しくは、ブレード14の回転中心14oがコ
ア36a〜36gの並置線L上を移動する。また、ブレ
ード14をこのように移動させて切り欠きを形成すると
きは、コア36a〜36gのうち少なくとも一本を切断
せずに残す場合に効果があり、本実施形態では、コア3
6d〜36gのみを切断する。
【0035】図9は、ブレード14による切削加工が終
了した後における光導波路32のIX-IX方向の断面図で
ある。この図に示されているように、光導波路32に
は、コア36d〜36gを横断し、且つ、導波路基板3
4を上下方向(X方向)に貫通する切り欠き26が形成
されている。そして、この切り欠き26に光フィルタを
挿入固定することで、本実施形態の光ファイバアレイが
完成する。ここで、本実施形態では、上記各実施形態と
同様にコアの並置方向に延在する導波路基板の一端部
(下端部)を一定の厚みを保ちながら残す必要はないた
め、ブレード14の位置制御が容易になる。
【0036】また、ブレード14の回転中心14oをコ
ア36a〜36gの並置線L上で移動させるため、ブレ
ード14の進行方向(−Z方向)における最先端部分1
4fの進路上にコア36a〜36gが位置することにな
る。このため、図10に示した従来の方法と異なり、切
削されるべきでないコア36cに損傷を与えずにコア3
6d〜36gのみを容易に切断することができる。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、光ファイバア
レイや光導波路に形成する切り欠きは一つに限られず、
複数形成してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバアレイの製造方法においては、切削手段を移動さ
せて光フィルタ用の切り欠きを形成するのに際し、切削
手段を光ファイバの並置方向に対して垂直な方向に移動
させるため、光ファイバの並置方向に延在するファイバ
固定部の一端部(下端部)を所定の厚みを保ちながら残
す必要はなく、切削手段の位置制御が容易になる。ま
た、切削手段によって切り欠きの底面が平面状になるた
め、切り欠きの底面へ接着される面が平らな光フィルタ
を使用した場合に、切り欠きの底面が曲面状の場合や歪
んでいる場合と比較して、ファイバ固定部への光フィル
タの装着安定感が向上する。
【0039】さらに、本発明の光導波路の製造方法によ
っても、本発明の光ファイバアレイの製造方法と同様の
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法の一
実施形態を示す図である。
【図2】切り欠きが形成された後の図1に示す光ファイ
バアレイのII-II方向の断面図である。
【図3】図2に示す切り欠きに光フィルタを挿入した状
態を示す図である。
【図4】本発明に係る光ファイバアレイの製造方法の他
の実施形態を示す図である。
【図5】切り欠きが形成された後の図4に示す光ファイ
バアレイのV-V方向の断面図である。
【図6】本発明に係る光導波路の製造方法の一実施形態
を示す図である。
【図7】切り欠きが形成された後の図6に示す光導波路
のVII-VII方向の断面図である。
【図8】本発明に係る光導波路の製造方法の他の実施形
態を示す図である。
【図9】切り欠きが形成された後の図8に示す光導波路
のIX-IX方向の断面図である。
【図10】従来の光ファイバアレイの製造方法を示す図
である。
【符号の説明】
2…光ファイバアレイ、4a〜4g,52a〜52g…
光ファイバ、6…ファイバ固定部、8…基板、10…上
蓋、14…ブレード、14o…回転中心、18…光フィ
ルタ、32…光導波路、34…導波路基板、36a〜3
6g…コア、38…ベース部、40…クラッド部、50
…ブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 圭高 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 泉田 史 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H046 AA02 AA24 AC21 AZ04 2H047 KA04 LA09 LA19 PA24 TA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバがファイバ固定部に並
    置されるとともに前記光ファイバ内を通過する光の所定
    の波長成分を透過または反射させる光フィルタを備えた
    光ファイバアレイの製造方法において、 円状の切削軌道を形成する切削手段を、前記光ファイバ
    の並置方向に対して垂直な方向に移動させて、前記複数
    の光ファイバのうち少なくとも一本を横断するとともに
    前記ファイバ固定部を貫通する切り欠きを形成する切り
    欠き形成工程と、 前記光フィルタを前記切り欠き内に配置する光フィルタ
    配置工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバアレイの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記切り欠き形成工程において、前記光
    ファイバのうち少なくとも一本は、前記切り欠きによっ
    て横断されていないことを特徴とする請求項1記載の光
    ファイバアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の光ファイバがファイバ固定部に並
    置されるとともに前記光ファイバ内を通過する光の所定
    の波長成分を透過または反射させる光フィルタを備えた
    光ファイバアレイの製造方法において、 円状の切削軌道を形成する切削手段の回転中心を、前記
    光ファイバの略並置線上で移動させて、前記複数の光フ
    ァイバのうち少なくとも一本を残して横断する切り欠き
    を形成する切り欠き形成工程と、 前記光フィルタを前記切り欠き内に配置する光フィルタ
    配置工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバアレイの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 複数のコアが導波路基板に並置されると
    ともにコア内を通過する光の所定の波長成分を透過また
    は反射させる光フィルタを備えた光導波路の製造方法に
    おいて、 円状の切削軌道を形成する切削手段を、前記コアの並置
    方向に対して垂直な方向に移動させて、前記複数のコア
    のうち少なくとも一本を横断するとともに前記導波路基
    板を貫通する切り欠きを形成する切り欠き形成工程と、 前記光フィルタを前記切り欠き内に配置する光フィルタ
    配置工程と、 を備えることを特徴とする光導波路の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記切り欠き形成工程において、前記コ
    アのうち少なくとも一本は、前記切り欠きによって横断
    されていないことを特徴とする請求項4記載の光導波路
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数のコアが導波路基板に並置されると
    ともに前記コア内を通過する光の所定の波長成分を透過
    または反射させる光フィルタを備えた光導波路の製造方
    法において、 円状の切削軌道を形成する切削手段の回転中心を、前記
    コアの略並置線上で移動させて、前記複数のコアのうち
    少なくとも一本を残して横断する切り欠きを形成する切
    り欠き形成工程と、 前記光フィルタを前記切り欠き内に配置する光フィルタ
    配置工程と、 を備えることを特徴とする光導波路の製造方法。
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JP2010008751A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Fujitsu Ltd 光導波路デバイスおよびその製造方法

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