JP2000275222A - 渦流探傷方法および渦流探傷装置 - Google Patents

渦流探傷方法および渦流探傷装置

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JP2000275222A
JP2000275222A JP11082952A JP8295299A JP2000275222A JP 2000275222 A JP2000275222 A JP 2000275222A JP 11082952 A JP11082952 A JP 11082952A JP 8295299 A JP8295299 A JP 8295299A JP 2000275222 A JP2000275222 A JP 2000275222A
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JP11082952A
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Mitsugi Ito
貢 伊東
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
Yutaka Hiraoka
裕 平岡
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査材を磁化することなく渦流探傷がなし
得る渦流探傷方法および渦流探傷装置を提供する。 【解決手段】 平鋼Wなどの被検査材に対してショット
ブラスト手段2によりショットブラストを行った後、渦
流探傷手段3により渦流探傷をなすものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷方法および
渦流探傷装置に関する。さらに詳しくは、渦流探傷前の
磁化工程および渦流探傷後の脱磁工程を不要とできる渦
流探傷方法および渦流探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼材の表面疵を探傷するため
に渦流探傷がなされている。図3は、この渦流探傷が適
用されている平鋼Wの渦流探傷システムS´を簡略化し
て示すブロック図である。渦流探傷システムS´におけ
る磁化器aは、矯正機Rによる矯正の際に平鋼Wに発生
した残留歪による透磁率のムラを解消させるために、平
鋼Wを磁気飽和近くまで磁化するものである。また、脱
磁器cは、渦流探傷機bによる渦流探傷後に平鋼Wを脱
磁するために設けられているものである。この脱磁器c
を設けるのは、平鋼Wが磁化されたまま製品とされた場
合、残留磁気が種々の問題を生ずるおそれがあるので、
これを避けるためである。なお、図3中、符号Kはコイ
ルを示す。
【0003】このように、従来の渦流探傷システムS´
においては、渦流探傷前に平鋼Wなどの被検査材を磁化
する必要があり、また渦流探傷後に平鋼Wなどの被検査
材を脱磁する必要があるため、探傷工程が複雑化すると
ともに、渦流探傷システムS´が大型化するという問題
があり、しかも磁化器aにより透磁率のムラをゼロにす
ることはできず、所望の探傷精度が得られないという問
題もある。
【0004】また、被検査材の形状によっては磁化がで
きないため、渦流探傷がなし得ないという問題もある。
【0005】さらに、従来の渦流探傷システムS´にお
いては、渦流探傷前の工程における平鋼Wなどの被検査
材の加工や搬送により被検査材に発生するスリ疵が、素
材疵として誤って検出されるという問題もある。
【0006】その上、素材疵はバリがあるものが多いた
め、そのバリのために疵検出信号が大きくなり、許容値
内の疵も疵として誤検出されてしまうという問題もあ
る。
【0007】そのため、従来より種々の信号処理、例え
ば位相弁別処理やフィルター処理などが試みられている
が、所望の探傷精度が得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、被検査材を磁化
することなく渦流探傷がなし得る渦流探傷方法および渦
流探傷装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の渦流探傷方法の
第1形態は、被検査材の表面層の残留歪を均一化または
消去した後に渦流探傷をなすことを特徴とする。
【0010】本発明の渦流探傷方法の第2形態は被検査
材にショットブラストを行った後に渦流探傷をなすこと
を特徴とする。
【0011】本発明の渦流探傷装置の第1形態は、被検
査材の表面層の残留歪を均一化または消去する手段を備
えてなることを特徴とする。
【0012】本発明の渦流探傷装置の第2形態は、被検
査材をショットブラストするショットブラスト手段を備
えてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、渦流
探傷前の磁化工程および渦流探傷後の脱磁工程が不要と
なる。そのため、渦流探傷工程および渦流探傷装置が簡
素化される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施の形態のみに限定されるものではない。
【0015】本発明の渦流探傷システムSの一実施形態
を図1にブロック図で示す。この渦流探傷システムS
は、具体的には、平鋼Wの渦流探傷をなすものである。
【0016】この渦流探傷システムSの渦流探傷装置1
は、図1に示すように、ショットブラスト手段2と渦流
探傷手段3とを備えてなるものとされる。なお、図1に
図3と同一の符号を付したものは同一または類似の構成
要素を示す。
【0017】ショットブラスト手段2は、従来より鋼材
のスケール除去に用いられているショットブラスト装置
と同様とされ、砂や鋼球を被検査材である平鋼Wに圧縮
空気により噴射するものである。このショットブラスト
手段2によるショットブラストは平鋼Wの上下方向およ
び左右方向の全方向からなされる。また、このショット
ブラスト手段2のショットブラストは、矯正機Rによる
矯正時に平鋼Wの表面層に形成された残留歪を均一化ま
たは消去するように、あるいは表面層を塑性変形させて
残留応力を除去するように、その噴射力が調整されてい
る。具体的には、矯正時における面圧と同程度の面圧と
なり、かつショットブラストによる応力影響深さが渦電
流の浸透深さ(0.05−0.20mm)となるよう
に、その噴射圧力が調整されている。
【0018】渦流探傷手段3は、従来より渦流探傷に用
いられている渦流探傷装置と同様とされているので、そ
の構成の詳細な説明は省略する。
【0019】次に、かかる構成とされている渦流探傷装
置1により、予め人為的に歪、スリ疵および素材疵が設
けられた平鋼Wの渦流探傷を行い、その結果を図2
(a)に示した。また、比較のために、同様に作製され
た平鋼Wについてショットブラストを行わないで渦流探
傷を行い、その結果を図2(b)に示した。
【0020】図2により、ショットブラストを行った場
合には、残留歪およびスリ疵ノイズが軽減されて素材疵
のみが有効に検出されているのがわかる。
【0021】このように、この実施形態によれば、従来
の渦流探傷システムS´において必要とされていた、探
傷前の磁化工程および探傷後の脱磁工程が不要となるの
で、渦流探傷が迅速になされるとともに、渦流探傷装置
1の構成が簡素化される。また、渦流探傷時のショット
ブラストにより平鋼Wのスケールも除去されるので、渦
流探傷後のスケール除去も不要となる。その結果、平鋼
Wの生産性が著しく向上する。
【0022】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態
では被検査材は平鋼Wとされていたが、角型鋼、丸棒
鋼、線材などの各種鋼材とすることができる。また、実
施形態では矯正機Rは多ロールとされているが、2ロー
ル、傾斜ロールとされてもよい。例えば、丸棒鋼におい
てはロータリストレートナによる矯正の際に、丸棒鋼に
スパイラル状のスリ疵がつくが、このスリ疵によるノイ
ズもショットブラスト手段2により軽減でき、また線材
においてはVロールによる矯正の際に、線材長手方向に
帯状のスリ疵がつくが、このスリ疵によるノイズも軽減
される。さらに、実施形態では、平鋼Wの歪や残留応力
を除去する手段としてショットブラスト手段2が用いら
れていたが、ショットピーニング手段が用いられてもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような優れた効果が得られる。
【0024】(1)素材疵のみを有効に検出できるの
で、渦流探精度が向上する。
【0025】(2)探傷の際のショットブラストにより
鋼材のスケールも除去されるので、探傷後のスケール除
去が不要となり、鋼材の生産性が著しく向上する。
【0026】(3)渦流探傷前後における被検査材への
磁化および脱磁が不要となるので、渦流探傷が簡易にな
し得る。
【0027】(4)渦流探傷の際に被検査材が磁化され
ることがないので、残留磁気による悪影響のおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る渦流探傷装置のブロ
ック図である。
【図2】線材の渦流探傷の結果を模式的に示すグラフで
あって、同(a)はショットブラストを行った場合を示
し、同(b)はショットブラストをしない場合を示す。
【図3】従来の渦流探傷装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 渦流探傷装置 2 ショットブラスト手段 3 渦流探傷手段 S 渦流探傷システム R 矯正機 K コイル W 平鋼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 裕 知多市原1−6−4 Fターム(参考) 2G053 AA11 AB21 BA15 BB03 BB18 BB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査材の表面層の残留歪を均一化また
    は消去した後に渦流探傷をなすことを特徴とする渦流探
    傷方法。
  2. 【請求項2】 被検査材にショットブラストを行った後
    に渦流探傷をなすことを特徴とする渦流探傷方法。
  3. 【請求項3】 被検査材の表面層の残留歪を均一化また
    は消去する手段を備えてなることを特徴とする渦流探傷
    装置。
  4. 【請求項4】 被検査材をショットブラストするショッ
    トブラスト手段を備えてなることを特徴とする渦流探傷
    装置。
JP11082952A 1999-03-26 1999-03-26 渦流探傷方法および渦流探傷装置 Withdrawn JP2000275222A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257788A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Takenaka Komuten Co Ltd 鋼材の劣化診断方法
EP2484493A4 (en) * 2009-09-30 2016-03-30 Sintokogio Ltd SCRAP PROCESSING METHOD FOR STEEL PRODUCT

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