JP2000274393A - 真空排気装置 - Google Patents

真空排気装置

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cooling
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    • F04D17/08Centrifugal pumps
    • F04D17/16Centrifugal pumps for displacing without appreciable compression
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ等の発熱部を冷却するガスを吸入・排気
する機構を備え、かつ、軸受にかかるスラスト荷重が軽
減でき、駆動モータの小形化、省エネルギー運転が可能
な真空排気装置を得る。 【解決手段】円周流ポンプ部11の最終段に連設して、
冷却ガスを吸入・排気する流路に逆向円周流ポンプ30
を介設することにより、モータの回転によりエッチング
ガス等の排気を行うとともに、逆向円周流ポンプ30に
より冷却ガスを吸入し、冷却ガスにより、動圧ガス軸受
15、16およびモータ3の発熱部を冷却し、排気を行
うことができるようにした。これにより、回転体の下面
の空間を大気圧より負圧にして運転可能となり、回転体
を上方に押し上げるスラスト力を軽減してスラスト軸受
にかかる荷重を軽減でき、スラスト軸受の小形化と、モ
ータの小形化が図れ、省エネルギー運転ができる真空排
気装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミエッチング
プロセス等を行う半導体製造装置に主として用いられる
真空排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空排気装置、特に高速回転時に非接触
で回転体を軸支し得る動圧ガス軸受を用いた従来の真空
排気装置の例を図6に示す。真空排気装置90は、図6
に示すように、ケーシング70と、外周に複数の回転翼
である円周流ポンプ81を周設してなるロータ61と、
このロータ61に螺着した支持軸62と、この支持軸6
2を回動自在に支承する非接触形のガス軸受たるジャー
ナル軸受85、スラスト軸受84と、この支持軸62を
回転駆動する電動のモータ63とを具備してなり、ロー
タ61を起立させて使用するものである。
【0003】ロータ61は円筒状のものである。具体的
には、ロータ下半部61aは外周に円盤状の円周流ポン
プ81が複数段設けられたものであり、上半部61bは
外周面に凹凸のない円筒状のものである。しかして、中
間には竹の節のように間を仕切る円盤状の支持部材60
が一体に形成されており、この支持部材60に支持軸6
2を取着できるように挿通孔82が穿設されている。円
周流ポンプ81は、図7に示すように、その外周部81
aの上面に間欠的にかつ放射状に複数の切欠き溝81b
を設けることにより、切欠き溝81bと隣接する切欠き
溝81bとの間に、複数の羽根81cを形成するように
したものである。ケーシング70は、前記ロータ61を
収容するロータ保持室71と、このロータ保持室71の
下方に連続して設けられ、支持軸62を収容する軸受保
持室72とを備えてなる。
【0004】ロータ保持室71は、ロータ61の上方に
開口する吸入口73と、ロータ61の側方に開口する排
気口74とを具備する。またその内周部であるステータ
部75には、ロータ61の上半部61bに対応する部位
に、ねじ溝75aが形成されており、ロータ61の下半
部61aに対応する部位に、円周流ポンプ81の外周部
81aを遊嵌させうる固定溝75bが周回して設けられ
ている。この固定溝75bは、上向き面にU字状に形成
してある。一方、上方の逆U字状溝75cは、逆向きに
U字状に形成してあり、図8に示すように周回するもの
ではなく、一部には設けられていない。しかして、この
逆U字状溝75cにおけるロータ61の回転方向の始端
部75dには、上段の固定溝75cへ貫通する貫通口7
5eが穿設されており、この貫通口75eからロータ6
1の回転により、被圧縮ガスを吸入圧縮し、次段に通じ
る終端部75fに導く。同様の吸入圧縮が複数段の円周
流ポンプ部80で行われる。
【0005】軸受保持室72には、その下端部に後述す
るモータ63を配設するためのモータ配設部77と、こ
のモータ配設部77の上方に後述するスラスト軸受84
を配設するためのスラスト軸受配設部76とを設けてい
る。さらに、下端からは外部接続経路66を延出し、ケ
ーシング70の外面に開口し、冷却ガスを導入する外部
ポート67に連通させている。支持軸62は、その一端
側である上部62aにおねじ部64を一体に突出させた
もので、このおねじ部64を支持部材60に貫通させた
挿通孔82に貫通させ、突出部分にナット65を螺着す
ることによりロータ61に取着している。一方他端側で
ある下部62b近傍には円板体83を一体に固設してい
る。
【0006】軸受は、つぎに記述する2種類の動圧ガス
軸受からなる。ジャーナル方向に作用する負荷に対して
支持軸62を軸支するジャーナル軸受85と、スラスト
方向に作用する負荷に対して支持軸62を支承するスラ
スト軸受84とから構成している。ジャーナル軸受85
は、支持軸62の上方よりおよび下方よりの2ケ所に配
設したもので、たとえば、矩形状の薄板を丸めて形成す
るとともにその一端を軸受保持室72の内壁面に支持さ
せ、支持軸62の周囲に配置したジャーナル支持板86
と、このジャーナル支持板86の外方に周設され、その
一端を軸受保持室72の内壁面に支持させ、ジャーナル
支持板86を内方に弾性付勢して支持軸62に押接させ
る複数の板ばね87とから構成したものである。スラス
ト軸受84は、円板体83の上下にそれぞれ配設したリ
ング状のスラスト支持板88と、スラスト支持板88を
弾性付勢して円板体83に押接させるリング状の板ばね
89とから構成している。そして、支持軸62が静止も
しくは一定回転数以下の場合には、ジャーナル支持板8
6とスラスト支持板88とを前記板ばね87、89の弾
性付勢力により支持軸62に近接もしくは密着させ、支
持軸62を支承するとともに、一定回転数以上になると
支持軸62の回転により支持軸62の回りのガスが、支
持軸62とジャーナル支持板86とスラスト支持板88
の間に巻き込まれることにより、支持軸62の周囲およ
び円板体83の上下面にくさび状勾配を持つ動圧を発生
させ、この動圧によりジャーナル支持板86およびスラ
スト支持板88を後退させて気体膜を形成し、この気体
膜を介して支持軸62を非接触に支持する機能を有する
ものである。なお、この動圧ガス軸受であるスラスト軸
受84、ジャーナル軸受85に供給する冷却ガス(たと
えば窒素ガス)は、外部ポート67から外部接続経路6
6を介して供給している。
【0007】モータ63は、支持軸62と、その外径を
略等しく設定され、支持軸62の外周面62cより突出
しないように内蔵させた回転子63aと、回転子63a
の周囲においてモータ配設部77に配設した固定子63
bとを有してなる例えばDCブラッシレス式のものであ
り、直接的に支持軸62を駆動させるものである。本実
施例ではモータ63の駆動源として図示しないインバー
タを用いており、このインバータによって、モータ63
を、任意の回転数で回転させるように構成している。こ
のように構成した真空排気装置90は、ロータ61をモ
ータ63により回転させることにより、例えば半導体製
造装置のチャンバー内におけるエッチングガス等を、吸
入口73から吸入し、ねじ溝75aに沿って下方に移動
させる。しかしてこの作用は、分子流領域から遷移流領
域で行われるものであり、このねじ溝75aの設けられ
たねじ形ポンプ部は遠心圧縮ポンプとして機能する。そ
して、このねじ形ポンプ部69で圧縮され、ねじ溝75
aの最下段まで導かれたエッチングガス等を、次に、流
路75gを経由して、円周流ポンプ81の回転で前記固
定溝75bに導き、具体的には固定溝75bに設けられ
た前記逆U字状溝75cに沿って移動させる。円周流ポ
ンプ81の回転方向に沿って移動し圧縮されたエッチン
グガス等は、この逆U字状溝75cの始端部75dの貫
通孔75eから吸入して、回転方向の終端部75fから
下段に通じる貫通孔を介して次段(下段)の固定溝75
bに流入し、再び同様の動作で各段において圧縮されつ
つ次々下段の固定溝75bに移動されることになる。そ
して、最終段の固定溝75bから排気口74を介してケ
ーシング70の外部に排出される。しかしてこの作用は
粘性流領域で行われるものであり、この円周流ポンプ8
1の設けられた部分は円周圧縮ポンプとして機能する。
【0008】一方、前記モータ63および2種類の動圧
ガス軸受84、85は作動中発熱を伴うので十分安全に
運転可能とするため、冷却手段が必要となる。このた
め、外部ポート67を図示してない冷却ガス源(たとえ
ば窒素ガスタンク)に管路で接続し、外部ポート67か
ら冷却ガスを導入し、その冷却ガスを、モータ配設部7
7、スラスト軸受配設部76、軸受保持室72、冷却ガ
ス流路68を経て排気口74からケーシング70の外部
に排出するようにしている。しかして、この冷却ガスに
より、前記の発熱部を冷却し、安全に運転できるように
するためには、十分に冷却可能な流量を確保する必要が
あり、冷却ガスは加圧されたガス源から供給する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空排気装置は
以上のように構成されているが、発熱するモータや動圧
ガス軸受けを冷却するために冷却ガス(例えば窒素ガ
ス)を外部から導入して冷却を行い排気口から排出して
いた。ロータを駆動するモータは、作動時、固定子と回
転子それぞれに損失が生じ発熱する。固定子の損失によ
る発熱は、ハウジングに水冷ジャケットなどの冷却手段
を配設することにより温度上昇を押さえる対策が取られ
るが、回転子の損失による発熱は、回転子の温度上昇に
よる破損を避けるため、冷却ガスを導入して積極的に冷
却する必要がある。また動圧ガス軸受けも導入された冷
却ガスに対して圧縮仕事をして発生した動圧を用いて支
持軸を軸支するため仕事をして発熱する。発熱部を冷却
して排気口から排出されるガスの圧力は大気圧であり、
冷却に必要な流量を確保するためには、外部ポートから
導入される冷却ガスは、大気圧よりガス流路の圧損をま
かなうだけ加圧する必要がある。吸入口が真空であるた
め、加圧された冷却ガスはロータや支持軸からなる回転
体を約1気圧で上方に押し上げるためスラスト軸受の負
荷が増大し、スラスト軸受はそのスラストに耐える容量
を確保する必要がある。大きなスラストに対抗する軸受
けは、大きな駆動動力を必要とするため、出力の大きな
モータを必要とし、軸受けの損失および発熱も大きくな
るため冷却負荷が増大し、冷却に必要となる冷却ガスの
流量も増大し、排気口74までの圧損も増大して軸受け
にかかるスラスト力も増大する。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、冷却ガス流路が、大気圧より負圧になる
ようにしてスラスト軸受にかかるスラストを軽減するこ
とができる真空排気装置を提供することを目的とする。
【0011】さらに、上記真空排気装置において、モー
タの負荷を適正に抑えるため、冷却ガスの吸引・排気用
の円周流ポンプの仕事を適正化する必要があり、適正な
冷却流量を確保するため調整ができるようにした真空排
気装置を提供することを目的とする。
【0012】さらに、上記真空排気装置において、導入
する冷却ガスとして空気が使用できるようにした真空排
気装置を提供することを目的とする。
【0013】
【問題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の真空排気装置は、ガスを吸入するための吸
入口および排気するための排気口が形成された円筒状の
ハウジングと、このハウジング内部に収容され外周部に
回転翼を複数段設け、回転自在に軸支されてなるロータ
と、このロータを回転駆動するためのモータを具備し、
前記ロータの回転による回転翼とハウジング内周部との
協働により、前記吸入口から前記ガスを吸入し、前記ロ
ータに沿ってこのガスを移動させて排気口から排気する
真空排気装置において、前記ロータの前記吸入口側と反
対の他端部に、前記ガスを圧縮する回転翼とは別の回転
翼を設けるとともに、この回転翼をハウジングに別個に
穿設されたガス導入口から導入されモータを冷却する冷
却ガスの流路に介設し、モータを冷却するガスを吸気す
るとともに、冷却したガスを前記排気口に排出し、冷却
ガス流路が、大気圧より負圧になるようにして、スラス
ト軸受にかかるスラストを軽減できることを特徴とす
る。
【0014】さらに、上記冷却ガス導入口に配設する管
路に、圧力調整弁を具備し、被冷却室内を調圧し、適正
な冷却流量を確保し、かつ冷却ガスの吸引・排気用の円
周流ポンプの仕事を適正化し、モータの負荷を適正に抑
えることができるようにしたことを特徴とする。さら
に、上記冷却ガス導入口に配設する管路に、圧力調整
弁、フィルタおよび除湿機構を具備したことにより、導
入する冷却ガスとして空気が使用できるようにしたこと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が提供する真空排
気装置の実施例を示す構成図である。真空排気装置50
は、図1に示すように、ケーシング4と、外周に複数の
回転翼である円周流ポンプ11を周設してなるロータ1
と、このロータ1に螺着した支持軸2と、この支持軸2
を回動自在に支承する非接触形のガス軸受たるジャーナ
ル軸受15とスラスト軸受16、この支持軸2を回転駆
動するモータ3とを具備してなり、ロータ1を起立させ
て使用するものである。ロータ1は円筒状のものであ
る。具体的には、下半部1aは外周に円盤状の円周流ポ
ンプ11が複数段設けられたものであり、上半部1bは
外周面に凹凸のない円筒状のものである。しかして、中
間には竹の節のように間を仕切る円盤状の支持部材12
が一体に形成されており、この支持部材12に支持軸2
を取着できるように挿通孔13が穿設されている。円周
流ポンプ11は、図2に示すように、その外周部11a
の上面に間欠的にかつ放射状に複数の切欠き溝11bを
設けることにより、切欠き溝11bと隣接する切欠き溝
11bとの間に、複数の羽根11cを形成するようにし
たものである。
【0016】ケーシング4は、前記ロータ1を収容する
ロータ保持室41と、このロータ保持室41の下方に連
続して設けられ、支持軸2を収容する軸受保持室42と
を備えてなる。ロータ保持室41は、ロータ1の上方に
開口する吸入口43と、ロータ1の側方に開口する排気
口44とを具備する。またその内周部であるステータ部
45には、ロータ1の上半部1bに対応する部位に、ね
じ溝45aが形成されており、ロータ1の下半部1aに
対応する部位に、円周流ポンプ11の外周部11aを遊
嵌させうる固定溝45bが周回して設けられている。こ
の固定溝45bは、上向き面にU字状に形成してある。
一方、上方の逆U字状溝45cは、逆向きにU字状に形
成してあり、図3に示すように周回するものではなく、
一部には設けられていない。しかして、この逆U字状溝
45cにおけるロータ1の回転方向の始端部45dに
は、上段の固定溝45cへ貫通する貫通口45eが穿設
されており、この貫通口45eからロータ1の回転によ
り、被圧縮ガスを吸入圧縮し、次段に通じる終端部45
fに導く。同様の吸入圧縮が複数段の円周流ポンプ部2
1で行われる。
【0017】軸受保持室42には、その下端部に後述す
るモータ3を配設するためのモータ配設部47と、この
モータ配設部47の上方に後述するスラスト軸受16を
配設するためのスラスト軸受配設部46とを設けてい
る。さらに、下端からは外部接続経路6を延出し、ケー
シング4の外面に開口し、冷却ガスを導入する外部ポー
ト7に連通させている。支持軸2は、その一端側である
上部2aにおねじ部9を一体に突出させたもので、この
おねじ部9を支持部材12に貫通させた挿通孔13に貫
通させ、突出部分にナット10を螺着することによりロ
ータ1に取着している。一方他端側である下部2b近傍
には円板体14を一体に固設している。
【0018】軸受は、つぎに記述する2種類の動圧ガス
軸受からなる。ジャーナル方向に作用する負荷に対して
支持軸2を軸支するジャーナル軸受15と、スラスト方
向に作用する負荷に対して支持軸2を支承するスラスト
軸受16とから構成している。ジャーナル軸受15は、
支持軸2の上方よりおよび下方よりの2ケ所に配設した
もので、たとえば、矩形状の薄板を丸めて形成するとと
もにその一端を軸受保持室42の内壁面に支持させ、支
持軸2の周囲に配置したジャーナル支持板17と、この
ジャーナル支持板17の外方に周設され、その一端を軸
受保持室42の内壁面に支持させ、ジャーナル支持板1
7を内方に弾性付勢して支持軸2に押接させる複数の板
ばね18とから構成したものである。スラスト軸受16
は、円板体14の上下にそれぞれ配設したリング状のス
ラスト支持板19と、スラスト支持板19を弾性付勢し
て円板体14に押接させるリング状の板ばね20とから
構成している。そして、支持軸2が静止もしくは一定回
転数以下の場合には、ジャーナル支持板17とスラスト
支持板19とを前記板ばね18、20の弾性付勢力によ
り支持軸2と円板体14に近接もしくは密着させ、支持
軸2を支承するとともに、一定回転数以上になると支持
軸2の回転により支持軸2の回りのガスが、支持軸2と
ジャーナル支持板17とスラスト支持板19の間に巻き
込まれることにより、支持軸2の周囲および円板体14
の上下面にくさび状勾配を持つ動圧を発生させ、この動
圧によりジャーナル支持板17およびスラスト支持板1
9を後退させて気体膜を形成し、この気体膜を介して支
持軸2を非接触に支持する機能を有するものである。な
お、この動圧ガス軸受であるジャーナル軸受15、スラ
スト軸受16に供給する冷却ガス(たとえば窒素ガス)
は、図示しない冷却ガス源から外部ポート7まで管路を
介設し、外部接続経路6を介して供給している。
【0019】モータ3は、支持軸2と、その外径を略等
しく設定され支持軸2の外周面2cより突出しないよう
に内蔵させた回転子3aと、回転子3aの周囲において
モータ配設部47に配設した固定子3bとを有してなる
例えばDCブラシレス式のものであり、直接的に支持軸
2を駆動させるものである。本実施例ではモータ3の駆
動源として図示しないインバータを用いており、このイ
ンバータによって、モータ3を、任意の回転数で回転さ
せるように構成している。
【0020】このように構成した真空排気装置50は、
ロータ1をモータ3により回転させることにより、例え
ば半導体製造装置のチャンバー内におけるエッチングガ
ス等を、吸入口43から吸入し、ねじ溝45aに沿って
下方に移動させる。しかしてこの作用は、分子流領域か
ら遷移流領域で行われるものであり、このねじ溝45a
の設けられたねじ形ポンプ部22は遠心圧縮ポンプとし
て機能する。そして、このねじ形ポンプ部22で圧縮さ
れ、ねじ溝45aの最下段まで導かれたエッチングガス
等を、次に、流路45gを経由して、円周流ポンプ11
の回転で前記固定溝45bに導き、具体的には固定溝4
5bに設けられた前記逆U字状溝45cに沿って移動さ
せる。円周流ポンプ11の回転方向に沿って移動し圧縮
されたエッチングガス等は、この逆U字状溝45cの始
端部45dの貫通孔45eから吸入して、回転方向の終
端部45fから下段に通じる貫通孔を介して次段(下
段)の固定溝45bに流入し、再び同様の動作で各段に
おいて圧縮されつつ次々下段の固定溝45bに移動され
ることになる。そして、最終段の固定溝45bから排気
口44を介してハウジング4の外部に排出される。しか
してこの作用は粘性流領域で行われるものであり、この
円周流ポンプ11の設けられた部分は円周圧縮ポンプと
して機能する。
【0021】上記の円周流ポンプ11の最下段には、最
下段の円周流ポンプ11と背中合わせに逆向円周流ポン
プ30の翼車が形成されており、この逆向円周流ポンプ
30は外部ポート7から導入された冷却ガスの流路に配
設されている。逆向円周流ポンプ30の回転により冷却
ガスは、外部ポート7から吸引により導入され、支持軸
2を支承する動圧ガス軸受であるジャーナル軸受15
と、スラスト軸受16との動圧生成源のガスとなり、か
つモータ3とジャーナル軸受15とスラスト軸受16の
発熱部を冷却して逆向円周流ポンプ30で大気圧まで圧
縮されて排気口44から排気される。このような円周流
ポンプ30により冷却ガスを導入、排気する構成によ
り、冷却ガスは加圧する必要がないばかりか、軸受保持
室42や冷却ガス流路8は負圧となる。かくして冷却ガ
ス圧によりロータ1を上方に押し上げるスラスト力は、
加圧する場合に比べ軽減されスラスト軸受16の負荷が
軽減される。これによりモータ3の負荷が軽減されるこ
ととなり、モータの小形化が図れ、かつ発熱も軽減され
るので、省エネルギー化も実現する真空排気装置が実現
できる。図4は、上記真空排気装置50の外部ポート7
に、冷却ガス源52から冷却ガスを導入する管路を接続
し、その管路にに圧力調整弁51を介設してなる真空排
気装置の構成の例を示す。図4では、真空排気装置50
のガスの入り口、すなわち吸入口43と外部ポート7お
よび出口、すなわち排気口44以外は省略して示してい
る。冷却ガスの導入管路に配設した圧力調整弁51を、
発熱部の冷却に必要な適正な流量の冷却ガス及び圧力損
失が確保できるように調整することにより、軸受保持室
42等は負圧となり、冷却ガスの吸引・排気用の逆向き
円周流ポンプ30の仕事を適正化することができ、モー
タの負荷を適正に抑えることができる。
【0022】図5は、上記真空排気装置50の外部ポー
ト7に、冷却ガスの代わりに大気をを導入する管路を接
続し、その管路にフィルタ53、除湿機構54、圧力調
整弁51を配設してなる真空排気装置の構成の例を示
す。図5では、真空排気装置50のガスの入り口、すな
わち吸入口43と外部ポート7および出口、すなわち排
気口44以外は省略して示している。このような構成に
より、大気を導入し、空気中の塵埃をフィルタ53で除
去し、さらに、除湿機構53により空気中の水分を除
き、前記したように圧力調整弁51で適正な流量となる
よう調圧することにより、冷却ガスとして空気を使用で
きるようになり、(たとえば窒素ガスなどの)特別な冷
却ガスを必要としない真空排気装置を提供することがで
きる。以上の説明においては、回転体を構成するロータ
1と一体になった支持軸2を支承する軸受に動圧ガス軸
受15、16を用いた例をあげて説明したが、転がり軸
受を用いた真空排気装置であっても、上記と同様にエッ
チングガス等の排気用の翼車の背面を負圧にするための
翼車をロータの一部に介設し、軸受室内のガスを排気す
ることにより、軸受に負荷されるスラスト力を軽減で
き、軸受の寿命を延ばすことができる。また、回転体の
終端に介設する翼車を円周流ポンプの例で示したが、遠
心ポンプなど他の翼車を用いてもよい。さらに、冷却ガ
スの排気口と真空圧縮ガスの排気口を共通にしているが
シールを行うことにより分離しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明の真空排気装置は上記のように構
成されており、円周流ポンプの最終段に続いて翼車を連
設し、該翼車により冷却ガスを真空排気装置内に吸入
し、発熱部を冷却した後、排気口に排出することによ
り、回転体の下面の空間を大気圧より負圧にして運転可
能となり、回転体を上方に押し上げるスラスト力を軽減
でき、スラスト軸受にかかる荷重が軽減でき、スラスト
軸受の小形化と、モータの小形化が図れ、省エネルギー
形の真空排気装置が実現できる。さらに、冷却ガス導入
路の管路に圧力調整弁を配設し、冷却ガスの流量を適正
な値に調整することにより、省エネルギ運転ができる。
さらに、冷却ガスの流路に、圧力調整弁に加えて、フィ
ルタと除湿機構を追加することにより、特別な冷却ガス
を必要とせず、大気を取り込んで冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる真空排気装置の一実施例の構成
を示す図である。
【図2】図1におけるロータのA−A線断面図である。
【図3】図1におけるケーシングのB−B線断面図であ
る。
【図4】本発明の請求項2に係わる真空排気装置の構成
を示す図である。
【図5】本発明の請求項3に係わる真空排気装置の構成
を示す図である。
【図6】従来の真空排気装置の構成を示す図である。
【図7】図6におけるロータのA−A線断面図である。
【図8】図6におけるケーシングのB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・ロータ 1a・・・・下半部 1b・・・・上半部 1c・・・・内周面 2・・・・支持軸 2a・・・・上部 2b・・・・下部 2c・・・・外周面 3・・・・モータ 3a・・・・回転子 3b・・・・固定子 4・・・・ケーシング 6・・・・外部接続経路 7・・・・外部ポート 8・・・・冷却ガス流路 9・・・・おねじ部 10・・・・ナット 11・・・・円周流ポ
ンプ 11a・・・・外周部 11b・・・・切欠き
溝 11c・・・・羽根 12・・・・支持部材 13・・・・挿通孔 14・・・・円板体 15・・・・ジャーナル軸受 16・・・・スラスト
軸受 17・・・・ジャーナル支持板 18、20・・・・板
ばね 19・・・・スラスト支持板 21・・・・円周流ポ
ンプ部 22・・・・ねじ形ポンプ部 30・・・・逆向円周
流ポンプ 41・・・・ロータ保持室 42・・・・軸受保持
室 43・・・・吸入口 44・・・・排気口 45・・・・ステータ部 45a・・・・ねじ溝 45b・・・・固定溝 45c・・・・逆U字
状溝 45d・・・・端部 45e・・・・貫通孔 45f・・・・終端部 45g・・・・流路 46・・・・スラスト軸受配設部 47・・・・モータ配
設部 50・・・・真空排気装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスを吸入するための吸入口および排気す
    るための排気口が形成された円筒状のハウジングと、こ
    のハウジング内部に収容され外周部に回転翼を複数段設
    け、回転自在に軸支されてなるロータと、このロータを
    回転駆動するためのモータを具備し、前記ロータの回転
    による回転翼とハウジング内周部との協働により、前記
    吸入口から前記ガスを吸入し、前記ロータに沿ってこの
    ガスを移動させて排気口から排気する真空排気装置にお
    いて、前記ロータの前記吸入口側と反対の他端部に、前
    記ガスを圧縮する回転翼とは別の回転翼を設けるととも
    に、この回転翼をハウジングに別個に穿設されたガス導
    入口から導入されモータを冷却する冷却ガスの流路に介
    設し、モータを冷却するガスを吸気するとともに、冷却
    したガスを前記排気口に排出するようにしたことを特徴
    とする真空排気装置。
  2. 【請求項2】上記冷却ガス導入口に配設した冷却ガスの
    流路となる管路に、圧力調整弁を介設したことを特徴と
    する請求項1記載の真空排気装置。
  3. 【請求項3】上記冷却ガス導入口に配設した冷却ガスの
    流路となる管路に、圧力調整弁、フィルタおよび除湿機
    構を具備したことを特徴とする請求項1記載の真空排気
    装置。
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