JP2000274143A - 跳ね上げ式車両ドアの開閉装置 - Google Patents

跳ね上げ式車両ドアの開閉装置

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JP2000274143A
JP2000274143A JP11077076A JP7707699A JP2000274143A JP 2000274143 A JP2000274143 A JP 2000274143A JP 11077076 A JP11077076 A JP 11077076A JP 7707699 A JP7707699 A JP 7707699A JP 2000274143 A JP2000274143 A JP 2000274143A
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JP
Japan
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door
opening
drum
rack
wire
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JP11077076A
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English (en)
Inventor
Koichi Azuma
孝一 東
Mayu Sahashi
万由 佐橋
Takashi Hase
隆 波瀬
Yasuo Murayama
康夫 村山
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TOOSHINTEKKU KK
Araco Co Ltd
Original Assignee
TOOSHINTEKKU KK
Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーの繰り出し及び巻取りをドアの開度
に対応させ、ドア開閉中の任意の位置でドアを停止す
る。 【解決手段】 ドアに連結したワイヤーを巻き取るドラ
ムを巻取り方向にのみ駆動力を伝達するワンウェイクラ
ッチを介してドラム軸に取付け、ドラムにワイヤーの巻
取り方向に付勢する付勢手段を設けることにより、自
動、手動に拘らず、常にワイヤーを緊張させた状態で繰
り出し及び巻取りさせる。又、ドラム軸とその駆動源と
を、ドアの閉鎖中及びドアの開放中断時にのみ連結する
様に成したクラッチ手段7を介して連繋することによ
り、開閉中断時において、停止状態の駆動源にドラムが
連結されることで、その回転が制止され、その位置でド
アを停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バン型車等に取付
けられた跳ね上げ式車両ドアの開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バン型車等の跳ね上げ式の後部ド
アは、その上端縁を車両後部の開口部上端縁にヒンジ結
合し、後部ドアの上部両側縁と前記開口部の両側縁との
間にダンパーを架設して成り、この後部ドアの開放にあ
っては、ドアロックを解除した後、ダンパーの伸長(付
勢)力が作用する開度まで後部ドアを引き上げ、この後
はダンパーの付勢力によって後部ドアを自動的に全開さ
せている。しかしながら、特に大型のバン型車では、後
部ドアがかなり大きく且つ重量があるため、非力で小柄
な人等では、後部ドアの開閉操作が難儀であった。かか
る不具合を解消するために、後部ドアにワイヤーを結合
し、該ワイヤーを車両内後部に設けたモータで巻き取る
ことにより、後部ドアを自動閉鎖すると共に、人手で後
部ドアのロック解除した後、後部ドアにダンパーの付勢
力が即時作用する様に、ダンパーの取付け位置等を変更
し、後部ドアを自動開放する様にした自動開閉装置が見
受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記自
動開閉装置では、既設のダンパーの支点の調整等が車種
によって異なるので、その取付け調整が甚だ面倒である
と共に、開放時において、ドアロック解除と同時に後部
ドアが開放側へ急激に跳ね上がり、又後部ドアを途中で
停止させられないため、跳ね上がる後部ドアに激突しな
い様に注意する必要があった。又、後部ドアの開閉時に
おいて、ワイヤーは必ずしも後部ドアの開度に追従して
繰り出し又は巻取りされないため、ワイヤーは弛緩と緊
張が繰り返され、その結果、後部ドアがバタつき、開閉
操作性が不安定であった。又、上記自動開閉装置では、
後部ドアの閉鎖は完全自動であるにも拘らず、後部ドア
の開放は、一旦人手でドアロックを解除せねばならない
ので、完全な自動開放とはいえず、ドア開放の度に車両
後部へ出向かねばならなった。又、モータの故障やその
他の事情で後部ドアを手動で開閉する場合、手動開放は
後部ドアを開放することで、ワイヤーが繰り出されるの
で可能であるが、手動閉鎖では、ワイヤーが巻き取られ
ないので、ワイヤーは繰り出されたままで閉鎖されるこ
とと成り、車両内後部の荷物等に絡まったり、後部ドア
に挟まったりする等の不具合を有していた。本発明は、
ドアの開度に応じたワイヤーの繰り出し及び巻取りを可
能とし、後部ドアの開閉を完全自動化すると共に、ドア
開閉中の任意の位置でドアを停止させられ、又手動開閉
をも可能とした跳ね上げ式車両ドアの開閉装置を提供す
ることを目的にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、ダンパーで開放方向へ付勢された跳ね上げ式ドアに
おいて、ドア閉鎖手段は、ドアに連結したワイヤーを巻
き取るドラムを巻取り方向にのみ駆動力を伝達するワン
ウェイクラッチを介してドラム軸に取付け、ドラムにワ
イヤーの巻取り方向に付勢する付勢手段を設けることに
より、自動、手動に拘らず、常にワイヤーを緊張させた
状態で繰り出し及び巻取りができる様にする。又、ドラ
ム軸とその駆動源とを、ドアの閉鎖中及びドアの開放中
断時にのみ連結する様に成したクラッチ手段を介して連
繋することにより、開閉中断時において、停止状態の駆
動源にドラムが連結されることで、その回転が制止さ
れ、その位置でドアを停止できる様にする。又、ドア開
放手段は、ダンパーの付勢力がドア開放側へ作用する位
置へドアを押圧移動することにより、ダンパーを調整す
る手間を省き、又ドアの開放初期時にドアが急激に跳ね
上がることなく開放できる様にし、又ドア開放手段をド
アのロック解除機構に連繋したロック解除手段に連繋
し、ドアロック解除後、ドアを開放方向へ押圧移動する
様に成すことにより、開放手段にドアのロック解除を連
繋させることができ、ドアの完全自動開放を可能とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。Dはバン型車等の車両Cの後部開口
部に設けた跳ね上げ式ドアであり、該ドアDは、その上
端縁を車両後部の開口部上端縁にヒンジ結合し、ドアD
の上部両側縁と前記開口部の両側縁との間にダンパーS
を架設している。ダンパーSは、その車両Cに既設され
たものであり、ドアDが開放側へ所定距離移動した位置
Zで、その伸長力が作用する様に付勢され、ドアDを自
動的に全開させる様に成している。
【0006】1は車両C内の後部の片側隅角部に設置し
た開閉装置の本体であり、該本体1は、図3に示す様
に、車両側壁B側からドア閉鎖手段2、ドア開放手段3
を隣接配置している。ドア閉鎖手段2は、電動モータか
ら成る駆動源4(以下、ドラムモータ4と称する。)を
垂直に立ち上がり形成したモータ基板5に固定してお
り、該モータ基板5をドラムモータ4の駆動軸が貫通し
ている。そして、上記駆動軸6には歯車6が固定され、
該歯車6をクラッチ手段7を介してドアDの内側適所に
連結したワイヤーWを繰り出し及び巻取りするドラム8
に連繋している。
【0007】ドラム8は、巻取り方向Mにのみ駆動力を
伝達するワンウェイクラッチ9を介してドラム軸10に取
付けられている。従って、図5に示す様に、ドラム軸10
が巻取り方向Mに回転した時に、ドラム8はドラム軸10
と同一回転し、ドラム軸10が前記と逆回転した時には、
ドラム8はその回転(逆転)方向Nに自由に回転でき、
又ドラム軸10が停止している時には、ドラム8は巻取り
方向Mに自由に回転でき、その逆方向(反巻き取り方
向)Nではドラム軸10の負荷を生ずる。
【0008】又、図5に示す様に、ドラム8は、これに
隣接配置した渦巻きバネ11により巻取り方向Mに付勢し
ている。この渦巻きバネ11は、その渦巻き中心の端部11
aを、渦巻きバネ11を介してドラム8に対向配置し、且
つドラム軸10の先端を回転自在に支持した軸受基板12に
固定し、渦巻き外周の端部11bをドラム8の側壁の周縁
近傍に固定している。
【0009】クラッチ手段7は、遊星歯車装置13と操作
手段14とから成り、上記モータ基板5に平行配置したク
ラッチ基板15に取付けている。遊星歯車装置13は、図
6、7に示す様に、ドラム軸10の基端部に固定した円形
状の回転盤16の内側に、その円周方向に複数の遊星歯車
17を軸支すると共に、該遊星歯車17に内歯18aを噛合し
た外輪18を回転自在に支持している。そして、遊星歯車
17にクラッチ基板15を挿通した太陽歯車19を噛合し、該
太陽歯車19に上記歯車6を噛合している。又、上記外輪
18の外周には、外歯18bを設け、該外歯18bには、操作
手段14に連繋したラック20を係脱自在に設けている。
【0010】ラック20は、縦長矩形板状の基体上端部に
歯杆20aを設け、クラッチ基板15の表面(軸受基板12と
の対向面)15aにおいて、外輪18の直径方向上部でその
外歯18bに歯杆20aを噛合する様に指向させ、且つクラ
ッチ基板15の表面15a上を摺動自在に設けている。又、
ラック20は、クラッチ基板15の表面15aに固定したスラ
イドホルダー21によって案内支持されると共に、前記ク
ラッチ基板15に貫設したラック20の移動方向に長い長穴
22にラック20の摺接面より突設した支持ピン23を摺動自
在に配置し、ラック20の移動方向を規制している。
【0011】操作手段14は、外輪18に対しラック20を係
脱動作させるアクチュエータ24と、該アクチュエータ24
とラック20を連繋した伝動機構部25と、アクチュエータ
24の停止装置26とから成る。図7、8に示す様に、アク
チュエータ24は、その本体側面に上端を中心として左右
に揺動自在と成したレバーアーム24aを設けて成り、該
レバーアーム24a側の本体側面を、上記クラッチ基板15
の表面15aにおいてラック20の上部に固定している。
又、図8に示す様に、レバーアーム24aは、上記クラッ
チ基板15に貫設した下方が幅広な扇形窓27を潜り抜け、
クラッチ基板15の裏面(モータ基板5との対向面)15b
上に配している。伝動機構部25は、クラッチ基板15の裏
面15bへ突出したラック20の支持ピン23にベルクランク
28の略中央部を固定し、該ベルクランク28の上方部位を
上記レバーアーム24aの下端に枢着している。上記ベル
クランク28は、略く字状の板材であり、その上端部はレ
バーアーム24aとの枢着部より上方延出形成し、かかる
上端部の左右に凸状の被検出部29a、29bを突設してい
る。
【0012】又、図8において、レバーアーム24aの揺
動により、被検出部29aが右側に配する位置を揺動始点
Xと成し、被検出部29bが左側に配する位置を揺動終点
Yと成し、被検出部29aが揺動始点Xに位置すると、ラ
ック20は外輪18より離隔し、被検出部29bが揺動終点Y
に位置すると、ラック20は外輪18に噛合する様に成して
いる。又、本体1の始動前状態では、ベルクランク28の
被検出部29aは、揺動始点Xに位置し、外輪18よりラッ
ク20を離隔している。又、ベルクランク28の下端部は、
ねじりコイルばね30の一端を枢着し、該ねじりコイルば
ね30の他端をクラッチ基板15の裏面15bの適所に枢着
し、このねじりコイルばね30により、被検出部29a、29
bが揺動始点X及び揺動終点Yの夫々に位置した状態を
保持する様に成している。尚、ベルクランク28は、クラ
ッチ基板15の裏面15bに固定したガイドブラケット31に
よって支持されている。
【0013】停止装置26は、本体1の電気回路に組み込
まれたマイクロスイッチSW1、SW2で主に構成され
ている。マイクロスイッチSW1、SW2は、アクチュ
エータ24の作動停止スイッチであり、上記クラッチ基板
15の裏面15bにおいて、揺動始点X及び揺動終点Yの夫
々に配置し、マイクロスイッチSW1、SW2の各レバ
ースイッチR1、R2にベルクランク28の被検出部29
a、29bの夫々を接離自在と成し、本体1の始動前(閉
止)状態では、揺動始点Xに位置する被検出部29aがレ
バースイッチR1を押圧している。
【0014】又、ドアDに設けたラッチと、車両C側に
設けたストライカーが噛み合ってドアロックする様にド
ア接合部に設けたドアロック部(図示せず)には、ドア
の閉止状態(ラッチとストライカーとの噛み合った状
態)を検知するセンサー(図示せず)を設けている。こ
のセンサーは、本体1の電気回路に組み込まれ、該セン
サーがドアDの閉止状態を検知した時に、アクチュエー
タ24を作動させ、ラック20を外輪18より離隔させる様に
成している。従って、ドア閉止状態、ドア閉止状態から
ドア開放中では、外輪18よりラック20を離隔させる様に
設定している。又、ドラムモータ4の駆動により太陽歯
車19が巻取り方向Mに回転する時(ドア閉鎖中)及びド
ア開放中断時には、アクチュエータ24を作動させ、外輪
18にラック20を噛合させる様に設定している。ドラムモ
ータ4は、ドア閉鎖時に太陽歯車19が巻取り方向Mに回
転する様に成し、又ドア開放時に、太陽歯車19が反巻取
り方向Nに回転する様に成すと共に、ドア開放中断時に
停止する様に成している。
【0015】ここで、外輪18にラック20が噛合している
場合、離隔している場合について説明する。先ず、前者
の場合には、ラック20の噛合により外輪18が回転しない
ため、太陽歯車19により、遊星歯車17は、その反対方向
に自転しながら、外輪18の内歯18aに沿って太陽歯車19
と同方向に公転し、これらを軸支した回転盤16を前記公
転方向と同方向に回転させ、ドラム軸10を太陽歯車19と
同方向に回転させる。従って、ドア閉鎖時におけるドラ
ムモータ4の駆動により、太陽歯車19が巻取り方向Mに
回転すると、ドラム軸10も同方向に回転し、ワンウェイ
クラッチ9を介してドラム8を巻取り方向Mに回転さ
せ、ドラムモータ4の停止でドラム8も制止する。又、
ドア開放中断時(ドラムモータ4の停止状態)には、外
輪18にラック20が噛合することで、ダンパーSの付勢力
によってワイヤーWの反巻取り方向Nにドラム8と共に
回転していたドラム軸10(外輪18)を制止する。一方、
後者の場合には、太陽歯車19が巻取り方向M又は反巻取
り方向Nに回転しても、遊星歯車17は、太陽歯車19とは
逆方向に自転し、外輪18を遊星歯車17と同方向に回転さ
せており、遊星歯車17の自転により、これらを軸支して
いる回転盤16は回転しないため、ドラム軸10も同様に回
転しない。従って、ドア開放時におけるドラムモータ4
の駆動により、太陽歯車19が反巻取り方向Nに回転して
も、ドラム軸10は回転しない。ドア開放時において、ド
ラムモータ4を反巻取り方向Nに回転させるのは、ドア
ロック部に設けたセンサーやアクチュエータ24等が正常
に作動せずに、ドア閉止状態においてラック20が外輪18
に噛合した状態を想定し、かかる状態でドアDを開放す
る場合、ドラムモータ4を駆動し、太陽歯車19を反巻取
り方向Nに回転させることで、ドラム8を支障なく反巻
取り方向Nに回転させ、ワイヤーWを繰り出させる様に
成している。尚、ラック20が外輪18より離隔した正常の
状態であれば、太陽歯車19の反巻取り方向Nの回転で外
輪18が巻取り方向Mに回転し、ドラム軸10はワイヤーW
の繰り出しで反巻取り方向Nに回転するドラム8と共に
回転する。
【0016】又、ドラム8からドアDに連結したワイヤ
ーWは、2個のプリー32、32aに掛け渡している。一方
のプリー32は、軸受基板12とクラッチ基板15において、
ワイヤーWの繰り出し方向(ドアD側)に突設した略舌
状の張り出し部12a、15c間に枢着され、他方のプリー
32aは車両側壁Bの上方に枢着している。
【0017】ドア開放手段3は、図1〜3に示す様に、
電動モータから成る駆動源33(以下、ラックバーモータ
33と称する。)と、該ラックバーモータ33によりドアD
に対し進退自在に往復直線運動をするラックバー34とで
主に構成し、軸受基板12の上方に平行配置した支持基板
35に取付けている。ラックバーモータ33は、その駆動軸
にピニオン36を固定して成り、ラックバーモータ33は、
これを固定したブラケット37を介して支持基板35の裏面
(軸受基板12側)35bに取付けられ、ピニオン36は、支
持基板35を貫通してその表面35a側に配されている。ラ
ックバー34は、丸棒状に形成され、その軸線方向に所定
長さに渡って歯竿34aを刻設して成り、支持基板35の表
面35aのピニオン36上において、ドアDに面する先端を
上向きにして傾斜配置し、ピニオン36に歯竿34aを噛合
している。又、ラックバー34は、支持基板35の表面35a
に固定したカラー38、38aに摺動自在に支持され、ラッ
クバー34の先端には、ローラー39を設けると共に、該ロ
ーラー39の軸受下部に後方へ突出した押圧体40を設け、
又ラックバー34の基端には、ラックバー34より大径なド
ッグ41を設けている。そして、支持基板35の表面35aの
後方適所には、本体1の電気回路に組み込まれたマイク
ロスイッチSW3を配し、該マイクロスイッチSW3の
レバースイッチR3をラックバー34下部に摺接し、ラッ
クバーモータ33により、ラックバー34がストローク分前
方へ進出移動した時に上記ドッグ41がレバースイッチR
3を押圧し、ラックバーモータ33を逆回転させ、ラック
バー34を後退させる様に成している。ラックバー34のス
トロークは、ダンパーSの付勢力がドア開放側へ作用す
る位置Z(図1参照)に設定し、かかる付勢力作用位置
Zへラックバー34がドアDを押圧移動する様に成してい
る。又、支持基板35の表面35aの前方適所には、L字状
の梃子杆42を揺動自在に設け、該梃子杆42の下部には、
本体1の電気回路に組み込まれたマイクロスイッチSW
4を配し、該マイクロスイッチSW4のレバースイッチ
R4を梃子杆42の下部に当接し、該梃子杆42はレバース
イッチR4の反押圧方向にバネ43にて付勢されている。
そして、ラックバー34の後退終了時に、押圧体40が梃子
杆42を介してレバースイッチR4を押圧することによ
り、ラックバーモータ33を作動停止させる様に成してい
る。
【0018】又、ラックバーモータ33は、ラックバー34
を噛合しているピニオン36を離隔する様に構成されてい
る。以下、かかる構成について、図9に基づき詳述す
る。図9(a) はラックバー34にピニオン36が噛合した状
態を示しており、ラックバーモータ33を固定したブラケ
ット37は、その後方部に揺動支点37aを設け、該揺動支
点37aを以て支持基板35に上下揺動自在に装着すると共
に、ピニオン36がラックバー34より離隔する方向(下
方)にバネ44にて付勢している。又、ブラケット37にお
いて、揺動支点37aの延長線BL(ブラケット37の前方
部)上に長穴37bを設けている。一方、支持基板35の裏
面35bにおいて、ブラケット37の長穴37b下部には手動
レバー45の下端を枢着しており、この手動レバー45の略
中央部に突設したピン45bを長穴37bに摺動自在に装着
し、図9(a) に示すピニオン36がラックバー34に噛合し
た状態で、長穴37b内のピン45bが手動レバー45の揺動
支点45aとブラケット37の揺動支点37aとの延長線B
L、RLの直交点である死点Pを越えて位置する様に成
し、かかる噛合状態を保持している。そして、図9(b)
に示す様に、手動レバー45を手前に引き倒すことによ
り、ブラケット37を下方揺動させ、ピニオン36をラック
バー34より離隔させる。尚、ブラケット37の前方適所に
は、支持基板35側へ突出した摺動ピン46を設け、該摺動
ピン46の軌道上に合致する支持孔47を支持基板35に貫設
し、支持孔47に摺動ピン46を摺動自在に装着して、ブラ
ケット37を案内支持する様に成している。
【0019】又、本体1には、ドアDの閉鎖時に強制的
にラック20を外輪18より離隔させる強制離隔手段48を設
けている。この強制離隔手段48は、プッシュロッド49、
操作ワイヤー50及び連動レバー51から主に構成してい
る。プッシュロッド49は、支持基板35前方の表面35aに
水平配置して成り、該表面35aに突設した支持部52、52
aに摺動自在に挿通し、ドアDに対し進退自在に設けて
いる。又、プッシュロッド49の後端には、支持基板35の
表面35aに枢着した槓杆53を配し、該槓杆53の一端にプ
ッシュロッド49の後端を当接している。槓杆53の他端に
は、アウターワイヤー50a及びインナーワイヤー50bか
ら成る操作ワイヤー50の一端を連結し、又操作ワイヤー
50の他端に連動レバー51の基端を連結している。連動レ
バー51は、クラッチ基板15の裏面15bに枢着して成り、
その先端を上記ベルクランク28の上端部表面に設けた凸
部28aの被検出部29b側に接離自在に設け、操作ワイヤ
ー50の他端と連動レバー51の間に設けたバネ等の付勢手
段54により、連動レバー51は被検出部29bを揺動終点Y
側へ付勢されている。従って、ドアDの閉鎖によって、
プッシュロッド49が後方へ押圧されると、インナーワイ
ヤー50bが付勢手段54の弾性力に抗して引張され、連動
レバー51が凸部28aの被検出部29b側に接触して、凸部
28aを被検出部29a側へ押圧し、該被検出部29aを揺動
始点Xへ強制的に移動させ、外輪18よりラック20を離隔
させる。又、ドアDの開放時には、ドアDによるプッシ
ュロッド49への押圧は解除され、付勢手段54により、連
動レバー51は凸部28aより離隔する。
【0020】又、ドア開放手段3は、図1、2に示す様
に、ドアDに内装したロック解除機構(図示せず)を別
途操作ワイヤー50で以て連結したロック解除手段55に連
繋している。このロック解除機構は、ドアDの外側に既
設されたアウトサイドノブに連繋して成り、操作ワイヤ
ー50を介してドアDの内側にして、且つラックバー34の
軌道LL上に設けた解錠レバー57に連結している。解錠
レバー57は、その解錠(レバーの押圧)方向をラックバ
ー34の往路(ドアDの開放)方向に一致させ、進出初期
時のラックバー34によって解錠レバー57が解錠方向に押
圧されることで、上記操作ワイヤー50を引張し、ロック
解除機構を操作してドアDを解錠する様に成している。
【0021】又、本体1によるドアDの自動開閉操作
は、運転席側に設けたドア開放操作スイッチ及びドア閉
鎖操作スイッチ、又はこれらの操作スイッチを設けた無
線操作コントローラーで行われる。ドア開放操作スイッ
チをONすると、太陽歯車19を反巻取り方向Nに回転さ
せる方向にドラムモータ4を作動させると共に、ラック
バー34を進出移動させる方向にラックバーモータ33を作
動させ、OFFするとドラムモータ4を停止させると共
に、アクチュエータ24を作動させてラック20を外輪19に
噛合させる様に成している。又、ドア閉鎖操作スイッチ
をONすると、アクチュエータ24を作動させてラック20
を外輪19に噛合させると共に、太陽歯車19を巻取り方向
Mに回転させる方向にドラムモータ4を作動させる様に
成し、OFFすると、ドラムモータ4を停止させる様に
成している。
【0022】次に本発明に係る跳ね上げ式車両ドアの開
閉装置の作用について説明する。先ず、ドアDを自動開
放する場合、ドア開放操作スイッチをONすると、ドラ
ムモータ4及びラックバーモータ33が上記の様に作動す
る。ラックバーモータ33により、ラックバー34はドアD
へ向かい進出し、先ず解錠レバー47を解錠方向に押圧し
てドアロックを解除し、更にドアDを付勢力作用位置Z
へ押圧移動する。又、ドアDが開放方向へ移動すると、
プッシュロッド49に対する押圧が解除され、連動レバー
51が凸部28aから離隔する。付勢力作用位置Zに到達し
たドアDは、ダンパーSの付勢力によって全開する。
又、ラックバー34の先端が付勢力作用位置Zに到達する
と、ラックバー34のドッグ41がマイクロスイッチSW3
のレバースイッチR3を押圧(ON)し、これによりラ
ックバーモータ33を逆転させてラックバー34を後退さ
せ、その後ラックバー34の押圧体40が梃子杆42を介して
マイクロスイッチSW4のレバースイッチR4を押圧
(ON)してラックバーモータ33を停止させる。又、ド
アDの開放移動により、ワイヤーWが引張されて、ドラ
ム8はドラム軸10と共にワイヤーWの繰り出し(反巻取
り)方向Nに回転するが、渦巻きバネ11により巻取り方
向Mに付勢されているため、ワイヤーWはドアDの開度
に応じ、常に緊張状態で繰り出される。
【0023】又、ドアDの開放途中で、ドア開放操作ス
イッチをOFFすると、ドラムモータ4が停止すると共
に、アクチュエータ24を作動させ、これのレバーアーム
24aによってベルクランク28を揺動始点Xから揺動終点
Yへ揺動させ、ラック20を外輪18に噛合させ、ドラムモ
ータ4の駆動軸に作動軸10を連結する。これにより、停
止状態のドラムモータ4に連結されたドラム軸10がドラ
ム8を制動し、ワイヤーWの繰り出しを制止し、ダンパ
ーSによりドア開放方向へ付勢されているドアDはかか
る位置で停止する。又、ドア開放操作スイッチをONす
れば、上記と同様にドラムモータ4が上記と同方向に回
転すると共に、アクチュエータ24により、ベルクランク
28を揺動終点Yから揺動始点Xへ揺動させて、ラック20
を外輪18より離隔させる。
【0024】次に、ドアDを自動閉鎖する場合、ドア閉
鎖操作スイッチをONすると、アクチュエータ24とドラ
ムモータ4が上記の通り作動する。この時、アクチュエ
ータ24により、ラック20が外輪18に噛合しているため、
ドラムモータ4により、ドラム軸10が巻取り方向Mに回
転し、ワンウェイクラッチ9を介してドラム8を同方向
に回転させる。これにより、ドラム8はワイヤーWを巻
取ってドアDを閉鎖方向に引き寄せ、ワイヤーWを全部
巻き取ることでドアDを閉鎖する。このワイヤーWの巻
取り状態においても、渦巻きバネ11の付勢力により、ワ
イヤーWは弛緩することなく、緊張状態で巻き取られ
る。又、ドアDの閉鎖途中で、ドア閉鎖操作スイッチを
OFFすると、ドラムモータ4が停止し、ワイヤーWの
巻取りも停止するので、ダンパーSによりドア開放方向
へ付勢されているドアDはかかる位置で停止する。
【0025】又、ドアDを手動で開放する場合、ドアの
閉止状態でラック20が外輪18より離隔しているので、ド
ラム8をワイヤーWの繰り出し方向Nに回転可能として
おり、従前通り、ドアDのアウトサイドノブで、ドアロ
ックを解除しつつ、ドアDを付勢力作用位置Zまで引き
上げ、ドアDを手放せば、ダンパーSの付勢力により、
ドアDは全開する。当然ながら、この時にも渦巻きバネ
11により巻ワイヤーWはドアDの開度に応じ、常に緊張
状態で繰り出される。
【0026】又、ドアDを手動で閉鎖する場合も、従前
通り、ドアDを引き下げて閉鎖する。この時、ドラムモ
ータ4は当然停止しているが、ワンウェイクラッチ9に
より、ドラム8は、ドラム軸10に対し巻取り方向Mに自
由に回転できると共に、渦巻きバネ11の付勢力により、
ワイヤーWを巻取り方向Mに引張しているため、ドアD
の閉鎖度合に応じ、常にワイヤーWを緊張状態で巻取り
回転する。
【0027】
【発明の効果】要するに本発明は、ダンパーSで開放方
向へ付勢された跳ね上げ式ドアDにおいて、ドア閉鎖手
段2は、ドアDに連結したワイヤーWを巻取るドラム8
を、巻取り方向Mにのみ駆動力を伝達するワンウェイク
ラッチ9を介してドラム軸10に取付けると共に、クラッ
チ手段7でドラム軸10とそのドラムモータ4とをドアD
の閉鎖中に連結する様に成したので、ドアDの自動閉鎖
時にドラムモータ4に連結されたドラム軸10により、ワ
イヤーWを巻き取ることが出来ると共に、閉鎖途中でド
ラムモータ4を停止すれば、かかる位置でドアDを停止
でき、例えばドアの開閉軌道上に何らかの障害物があっ
ても、これにドアDが衝突する前に停止できる。又、ド
ラム8にワイヤーWの巻取り方向Mに付勢する付勢手段
11を設けたので、ドアDの開度に応じ常にワイヤーWが
緊張した状態で、ドア自動開放時におけるワイヤーWの
繰り出し及びドア自動閉鎖時おけるワイヤーWの巻取り
ができ、ワイヤーWの弛緩と緊張の繰り返しで開閉中の
ドアDがバタつく様な不具合なく、スムーズにして安全
に自動開閉でき、しかも駆動側に余計な負荷がかから
ず、装置の故障や破損を軽減できる。又、ドアDの手動
開放にあっても、上記と同様なことが云え、特に手動閉
鎖(開放又は閉鎖中断時からの手動閉鎖も含む)にあっ
ては、ワイヤーWは弛緩することなく、ドアDの開度に
応じ緊張しながらドラム8に巻き取られるので、従来の
様な不具合を完全に解消している。又、ドア開放手段3
は、ダンパーSの付勢力がドア開放側へ作用する位置Z
へドアDを押圧移動する様に設けたので、単に本発明の
本体1を取付けるだけで、ドアの開放初期時にドアが急
激に跳ね上がることなく開放でき、従来の様に、既設の
ダンパーSの取付け位置を変更する様な手間を省ける。
又、ドアDの開放中断時にクラッチ手段7でドラム軸10
とそのドラムモータ4とを連結する様に成したので、ワ
イヤーWの繰り出しにより回転するドラム8を制動し、
かかる位置でドアDを停止でき、ドアDの開閉軌道上で
の障害物との接触を未然に防ぐことが出来る。
【0028】又、ドア開放手段3は、ドアDのロック解
除機構に連繋したロック解除手段55に連繋し、ドアロッ
ク解除後、ドアDを開放方向へ押圧移動する様に成した
ので、完全自動開閉が可能と成り、ドアDのロック解除
を人手で行う必要がないため、ドア開放時の危険を回避
でき、又特に身障者乗合自動車や身障者が独自で運転す
る専用車では、車両の後部開口部から乗降する様に改造
されているため、この様な専用車などでは、運転者や介
護者がドアDの開放の度にわざわざ車両Cの後部へ出向
く必要がない。
【0029】又、クラッチ手段7は、ドラム軸10の基端
に固定した回転盤16に遊星歯車17を軸支すると共に、該
遊星歯車17に内歯18aを噛合した外輪18を回転自在に支
持し、ドラムモータ4に連繋した太陽歯車19に前記遊星
歯車17を噛合し、外輪18の外歯18bにラック20を係脱自
在に設けたので、ドラムモータ4とドラム軸10を断続さ
せられると共に、ドラムモータ4の駆動力が太陽歯車19
に伝動されると、ドラム軸10は太陽歯車19と同方向に減
速されて回転することが出来る。又、操作手段14によ
り、ドアDの閉鎖中及びドアDの開放中断時のみラック
20を外輪18に噛合する様に設定したので、上記と同様に
ドアDを閉鎖できると共に、閉鎖又は開放途中の所望位
置でドアDを停止できる。又、操作手段14により、上記
以外では前記外輪18からラック20を離隔する様に設定し
たので、ドアDの閉止状態から開放中にあっては、ドラ
ムモータ4とドラム軸10は不連続のため、ドアDの自動
又は手動開放時にワイヤーWが引き出される様にドラム
8を回転可能と成すことができる。
【0030】又、車両CとドアDの接合部に設けたドア
ロック部にドアDの閉止状態を検知するセンサーを設
け、該センサーを操作手段14に接続し、ドア閉止時にお
いて、外輪18よりラック20を離隔させる様に成したの
で、誤作動によりラック20が外輪18に噛合した状態で閉
鎖されようとも、ドアDが施錠した時には外輪18からラ
ック20が離隔するため、ワイヤーWが引き出される様に
ドラム8を回転可能と成すことができ、ドアDの自動又
は手動開放を可能としている。
【0031】又、ドアDに対し進退自在に設けたプッシ
ュロッド49を付勢手段54によりドアD側へ付勢すると共
に、適宜連動手段を介してラック20に連繋し、ドア閉止
状態で、ドアDに押圧されるプッシュロッド49により、
ラック20を強制的に外輪19より離隔する様に成したの
で、操作手段14が故障したとしても、ドアDを開放する
ことが出来る。
【0032】又、ドア開放時にドラムモータ4により太
陽歯車19を巻取り方向Mとは逆方向Nに回転させたの
で、ドアDの閉止状態において、故障などにより、例え
ラック20が外輪18に噛合していたとしても、ドラム軸10
を反巻取り方向Nに回転させることで、ワンウェイクラ
ッチ9により、ドラム8を反巻取り方向への回転を可能
とし、ワイヤーWを引き出すことができ、ドアDを何ら
の支障無く開放させることが出来る。又、ドア開放中断
時にドラムモータ4を停止させる様に成したので、開放
途中でドアDを停止できる。
【0033】又、ドア開放手段3は、ドアDに対し進退
自在に設けたラックバー34に、別設したラックバーモー
タ33に連繋したピニオン36を噛合して成り、該ピニオン
36はラックバー34に係脱自在に設けたので、ラックバー
34により、ドアDを付勢力作用位置Zまで押圧移動した
後に、ラックバーモータ33が故障しても、ピニオン36を
ラックバー34より離隔させることにより、ラックバー34
を手動で後退させれば、ドアDを応急的に閉鎖できる。
【0034】又、ラックバーモータ33をブラケット37に
固定し、該ブラケット37を揺動自在に設けると共に、該
ブラケット37をピニオン36がラックバー34より離隔する
方向にバネ44にて付勢し、ブラケット37において、揺動
支点37aの延長線BL上に長穴37bを設け、該長穴37b
に手動レバー45に設けたピン45bを摺動自在に装着し、
ラックバー34にピニオン36が噛合した状態で、長穴37b
内のピン45bが手動レバー45の揺動支点45aとブラケッ
ト37の揺動支点37aとの延長線BL、RLの直交点であ
る死点Pを越えて位置するので、手動レバー45によりワ
ンタッチでラックバー34にピニオン36を係脱自在と成す
ことができ、上記の様な故障に際しての応急処置が容易
である。又、ラックバー34にピニオン36を噛合した状態
では、ピン45bが死点Pを越えて位置で保持されるた
め、手動レバー45は倍力作用を有し、強固にして安定的
にかかる状態を維持できる。
【0035】又、ロック解除手段55は、ドアDのロック
解除機構に連繋した解錠レバー57をラックバー34の軌道
LL上に設けると共に、該ラックバー34の往路方向にロ
ック解除レバー57の解錠方向を一致させたので、ラック
バー34の動作を変更したり、別駆動のロック解除装置を
設けることを要せず、ラックバー34によるドアDの開放
方向への動作中にドアDを解錠できる等その実用的効果
甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉装置の設置状態を示す簡略図である。
【図2】開閉装置の正面図である。
【図3】開閉装置の平面図である。
【図4】開閉装置の右側面図である。
【図5】ドラムと渦巻きバネを示す図である。
【図6】遊星歯車装置を示す断面図である。
【図7】図3のAーA拡大断面図である。
【図8】図3のBーB拡大断面図である。
【図9】ラックバーにピニオンを噛合した状態とラック
バーからピニオンを離隔した状態を示す図である。
【符号の説明】
2 ドア閉鎖手段 3 ドア開放手段 4 駆動源 7 クラッチ手段 8 ドラム 9 ワンウェイクラッチ 10 ドラム軸 11 付勢手段 14 操作手段 16 回転盤 17 遊星歯車 18 外輪 18a 内歯 18b 外歯 19 太陽歯車 20 ラック 33 駆動源 34 ラックバー 36 ピニオン 37 ブラケット 37a 揺動支点 37b 長穴 44 バネ 45 手動レバー 45a 揺動支点 45b ピン 49 プッシュロッド 54 付勢手段 55 ロック解除手段 57 解錠レバー C 車両 D ドア M 巻取り方向 N 反巻取り方向 S ダンパー BL 延長線 RL 延長線 LL 軌道 P 死点 W ワイヤー Z 付勢力作用位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波瀬 隆 三重県員弁郡東員町城山1丁目29番5 (72)発明者 村山 康夫 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 BA04 CA01 CA06 DA02 DA08 DB03 EA01 EA09 EB03 EC01 KA01 KA06 KA12 KA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパーで開放方向へ付勢された跳ね上
    げ式ドアにおいて、該ドアに連結したワイヤーを巻取る
    ドラムを、巻取り方向にのみ駆動力を伝達するワンウェ
    イクラッチを介してドラム軸に取付けると共に、ドラム
    にワイヤーの巻取り方向に付勢する付勢手段を設け、ド
    ラム軸とその駆動源とを、ドアの閉鎖中及びドアの開放
    中断時にのみ連結する様に成したクラッチ手段を介して
    連繋したドア閉鎖手段と、ダンパーの付勢力がドア開放
    側へ作用する位置へドアを押圧移動するドア開放手段と
    を設けたことを特徴とする跳ね上げ式車両ドアの開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 ドア開放手段は、ドアのロック解除機構
    に連繋したロック解除手段に連繋し、ドアロック解除
    後、ドアを開放方向へ押圧移動する様に成したことを特
    徴とする請求項1記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 クラッチ手段は、ドラム軸の基端に固定
    した回転盤に遊星歯車を軸支すると共に、該遊星歯車に
    内歯を噛合した外輪を回転自在に支持し、駆動源に連繋
    した太陽歯車に前記遊星歯車を噛合し、外輪の外歯にラ
    ックを係脱自在に設け、該ラックは、ドアの閉鎖中及び
    ドアの開放中断時のみ外輪に噛合し、それ以外では前記
    外輪から離隔する様に設定された操作手段に連繋したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の跳ね上げ式車両ド
    アの開閉装置。
  4. 【請求項4】 車両とドアの接合部に設けたドアロック
    部にドアの閉止状態を検知するセンサーを設け、該セン
    サーを操作手段に接続し、ドア閉止時において、外輪よ
    りラックを離隔させる様に成したことを特徴とする請求
    項3記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉装置。
  5. 【請求項5】 ドアに対し進退自在に設けたプッシュロ
    ッドを付勢手段によりドア側へ付勢すると共に、適宜連
    動手段を介してラックに連繋し、ドア閉止状態で、ドア
    に押圧されるプッシュロッドにより、ラックを強制的に
    外輪より離隔する様に成したことを特徴とする請求項3
    又は4記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉装置。
  6. 【請求項6】 ドア開放時に駆動源により太陽歯車を巻
    取り方向とは逆方向に回転させると共に、ドア開放中断
    時に前記駆動源を停止させる様に成したことを特徴とす
    る請求項3、4又は5記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉
    装置。
  7. 【請求項7】 ドア開放手段は、ドアに対し進退自在に
    設けたラックバーに、別設した駆動源に連繋したピニオ
    ンを噛合して成り、該ピニオンはラックバーに係脱自在
    に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又
    は6記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉装置。
  8. 【請求項8】 ラックバーの駆動源をブラケットに固定
    し、該ブラケットを揺動自在に設けると共に、該ブラケ
    ットをピニオンがラックバーより離隔する方向にバネに
    て付勢し、ブラケットにおいて、揺動支点の延長線上に
    長穴を設け、該長穴に手動レバーに設けたピンを摺動自
    在に装着し、ラックバーにピニオンが噛合した状態で、
    長穴内のピンが手動レバーの揺動支点とブラケットの揺
    動支点との延長線の直交点である死点を越えて位置する
    ことを特徴とする請求項7記載の跳ね上げ式車両ドアの
    開閉装置。
  9. 【請求項9】 ロック解除手段は、ドアのロック解除機
    構に連繋した解錠レバーをラックバーの軌道上に設ける
    と共に、該ラックバーの往路方向にロック解除レバーの
    解錠方向を一致させたことを特徴とする請求項7又は8
    記載の跳ね上げ式車両ドアの開閉装置。
JP11077076A 1999-03-23 1999-03-23 跳ね上げ式車両ドアの開閉装置 Pending JP2000274143A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231692B2 (en) * 2001-10-11 2007-06-19 Nifco Inc. Damping mechanism of opening and closing member, and container holder and automobile door including the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231692B2 (en) * 2001-10-11 2007-06-19 Nifco Inc. Damping mechanism of opening and closing member, and container holder and automobile door including the same

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