JP2000273754A - ロープ状繊維構造物の処理装置 - Google Patents

ロープ状繊維構造物の処理装置

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JP2000273754A
JP2000273754A JP11084093A JP8409399A JP2000273754A JP 2000273754 A JP2000273754 A JP 2000273754A JP 11084093 A JP11084093 A JP 11084093A JP 8409399 A JP8409399 A JP 8409399A JP 2000273754 A JP2000273754 A JP 2000273754A
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fiber structure
rope
suction
slit
liquid
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JP11084093A
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Shigenobu Kobayashi
重信 小林
Masaaki Sekimoto
雅章 関本
Shuji Minato
修司 湊
Makoto Azuma
誠 東
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/28Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics propelled by, or with the aid of, jets of the treating material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ロープ状の繊維構造物を染色加工
などの湿潤状態での処理の後に引き続いて、同一処理機
内で該繊維構造物から湿分を吸引し、これにより該繊維
構造物を効率よく脱水・乾燥処理するに適した装置を提
案することにある。 【解決手段】 気流及び液流、若しくは、そのいずれか
一方によりロープ状の繊維構造物を循環回動させて処理
する循環系において、該循環系内には、ロープ状の繊維
構造物に循環回動エネルギーを付与する流体供給部を設
け、且つ、該ロープ状繊維構造物に含まれる湿分を積極
的に吸引する吸引・脱水部を設けたことを特徴とする繊
維構造物の処理装置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープ状繊維構造
物の処理装置に関し、さらに詳しくは、ロープ状繊維構
造物に湿潤処理などを施した後に、脱水・乾燥させるに
適したロープ状繊維構造物の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から繊維構造の処理は湿潤状態で行
われることが多い。すなわち、繊維構造物を形成・加工
する工程(前工程)で付与された油剤、糊剤等を除去す
るために行う精練・漂白工程、また、それ以前の工程で
潜在的に付与された糸の捲縮、収縮差、解撚トルクなど
の性能を発現させるために行うリラックス工程、繊維構
造物に色彩を施す染色工程、さらに、特別な性能を付与
するための加工工程(例えば、減量処理)を施す工程等
は殆どが湿潤状態で行われる。
【0003】これらの湿潤処理の後の乾燥のための処理
は、該湿潤処理の設備とは別の設備により行われるもの
が通常であった。しかも、これらの乾燥のための処理
は、繊維構造物を拡布状にして処理されるものが多く、
煩雑な作業と極めて非効率な工程の組み合わせとなって
いた。
【0004】このような繊維構造物をロープ状で処理し
て乾燥させる試みが、特公平3−80912号公報など
で提案されている。すなわち、特公平3−80912号
公報に記載された方法は、織物処理のための湿潤処理を
ロープ状で行い、該湿潤処理後脱水し、該織物をガス流
により移動させてガス流と会合させ、過剰圧まで加圧し
て加熱し、乾燥媒体として作用する加熱移動ガスの密
度、流速及び運動エネルギーにより織物材料から付着湿
分を除去する方法であり、一方、乾燥媒体として使用し
た前記のガスは熱交換器等を介して過飽和状態から加熱
乾燥状態にする別途の循環系路を経て推進ガスとして再
使用するものである。
【0005】しかしここに開示された方法では、乾燥媒
体として使用する加熱移動ガスとロープ状の織物の全部
とを混じりあわせるのに時間がかかり、また、湿潤処理
ロープを残存湿分にまで蒸発させながら脱水するなど乾
燥処理が終了するまでの時間がかかりすぎ実用化できな
い欠点があった。
【0006】また、特公昭51−46192号公報に
は、ドラム表面に多数のガス及び液吸引用の穿孔を行っ
た布帛類回動用の駆動ロールを設け、その内部に扇形断
面で多数の吸引孔をその円弧面に備え密閉した吸引盤の
円弧面が駆動ロールの円弧面に向くように装着した吸引
ドラムを有する装置により布帛類の液吸引を行う装置が
記載されている。
【0007】しかしこの装置を使用した液吸引の方法で
は、布帛類が常に吸引孔を有する円弧上を覆うように拡
布されて回動されるとは限らず、吸引はもっぱら布帛類
が覆わない部分より行われることが多く、また、吸引の
対象となる空間も隔離されていないので、吸引効率が極
めて悪く実質的に吸引の効果は期待できない問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のかか
る欠点を解消し、ロープ状の繊維構造物を染色加工など
の湿潤状態での処理の後に引き続いて、該繊維構造物か
ら湿分を吸引し、これにより該繊維構造物を効率よく脱
水・乾燥処理するに適した装置を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、気流及び液
流、若しくは、そのいずれか一方によりロープ状の繊維
構造物を循環回動させて処理する循環系において、該循
環系は、高速で繊維構造物を移動させる高速循環路部と
繊維構造物を低速回動させる低速循環路部とを有し、該
循環系内には、ロープ状の繊維構造物に循環回動エネル
ギーを付与する流体供給部と該ロープ状繊維構造物に含
まれる湿分を積極的に吸引する吸引・脱水部を設け、該
流体供給部は液体供給用スリット、及び、気体供給用ス
リットを有することを特徴とする繊維構造物の処理装置
にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、密閉した循環系で繊維構造物をロープ状で湿
潤処理した後に、該湿潤処理を行ったと同じ処理機内
で、引続いて、加熱された気体流などにより該ロープ状
の繊維構造物を循環回動させながら該循環系のなかで繊
維構造物に含まれた水分を積極的に吸収し、脱水を行い
加熱された気体流により繊維構造物を乾燥処理に使用す
る装置である。以下、図により本発明を説明する。
【0011】図1は、本発明の実施態様を示す処理装置
の例を模式的に示した側面図である。図1において、ロ
ープ状の形態をした繊維構造物1は循環系内で循環回動
されて処理されるが、該循環系は該繊維構造物1が高速
で回動する高速循環経路部2と低速で回動する低速循環
経路部2’により形成される。さらに、該循環系には、
ロープ状の繊維構造物1に循環回動エネルギーを付与す
る流体供給部16を設ける。
【0012】図2は、本発明に使用する流体供給部、及
び、吸引・脱水部の例を示す断面図である。図2におい
て、流体供給部16は、液体供給用スリット17、気体
供給用スリット18を有しており、ロープ状の繊維構造
物1に循環回動エネルギーを付与するため、各スリット
からそれぞれの流体を噴射している。該スリットからの
流体の噴射は、ロープ状の繊維構造物1の循環回動方向
の分力が得られるように行われ、そのため各スリットの
取付け角度は該循環回動方向と角度:αをなすように設
けられる。該角度:αは、10〜45度の範囲で使用さ
れる。また、該スリットの形状は、長円形状に限らず、
真円形状や長方形の形状を有するものなどが使用でき
る。
【0013】さらに、本発明の処理装置は、該ロープ状
の繊維構造物1に含まれる湿分を積極的に吸収する吸引
・脱水部を有することが重要である。該吸引・脱水部
は、種々の形態のものが使用可能であるが、例えば、図
2に示すように、吸引用スリット19が示される。該吸
引用スリット19は、ロープ状の繊維構造物1の進行方
向から見て流体供給部の直前、すなわち、液体供給用ス
リット17、気体供給用スリット18の直前に設置され
ている。該吸引用スリット19の取付け角度は、該循環
回動方向となす角度:βが、β=60〜120度の範囲
のものが好適に使用される。
【0014】本発明の処理装置に使用される気体流は、
低速循環経路部2’の部分より気流用フィルター10、
気流循環用ブロアー9、気流用熱交換器11、及び、こ
れらを連結する管を介して引取られ、再度、気体供給用
スリット17より循環系内に供給される。また、同じ
く、本発明の処理装置に使用される液体流は、低速循環
経路部2’の部分より液流循環用ポンプ4、液流用フィ
ルター5、液流用熱交換器7、及び、これらを連結する
管を介して引取られ、再度、液体供給用スリット18よ
り循環系内に供給される。6は排液用バルブ、8は液流
用開閉バルブである。さらに、吸引用スリット19から
吸引された液体は、水分分離機13、吸引用ブロアー1
2、及び、これらを連結する管を介して排液処理装置
(図示せず)に連結されている。なお、3は循環系内の
圧力を調節するリリーフ弁、14はドレン用バルブ、1
5は流体吸引用バルブである。
【0015】このようなロープ状繊維構造物の処理装置
の操作手順について説明する。本発明の処理装置を使用
して、精練・漂白工程、リラックス工程、染色工程など
の湿潤処理を行う場合、まず、繊維構造物が充填された
循環系内に処理液に処方された液体を供給するために液
流用バルブ8が開の状態にされて所定の液体量が循環系
内に供給される。次に、気体供給用スリット17、及
び、液体供給用スリット18から気体及び液体、若しく
は、そのいずれか一方を噴射し、該噴射流体によりロー
プ状繊維構造物1に循環回動の推進力を付与しつつ、前
記の湿潤処理が行われる。このとき、気体供給用スリッ
ト17、及び、液体供給用スリット18から供給される
気体及び液体は、液体用熱交換器7、及び、気体用熱交
換器11により、120〜130℃の温度に加熱されて
使用される。そして、例えば、染色処理を行う場合に
は、このような循環処理を20〜40分間行うことによ
り処理が終了する。
【0016】このような湿潤処理が終了すれば、次に、
乾燥を行うが、乾燥処理を行うに先立って、必要に応じ
て、循環系内の処理液を排液するために、排液用バルブ
6を開放する。処理液が排液されれば、排液用バルブ6
を閉の状態にし、乾燥処理を行うが、乾燥処理を行う場
合には、該循環系内に液流が流れ込まないように該開閉
バルブ8を閉の状態にし、リリーフ弁3は開の状態にし
ておき、そして、吸引を実施するために流体吸引用バル
ブ15を開にする。このような状態で、気流循環用ブロ
アー9と吸引用ブロアー12の両方を稼動して、図2に
示す気体供給用スリット17から気体を噴射して該ロー
プ状繊維構造物1に循環回動のための推進力を付与しつ
つ、前記の吸引用スリット19から循環系内に飛散して
いる湿分を吸引して乾燥処理を行う。このとき、気体供
給用スリット17より噴射される気体は、気流用熱交換
器11により120〜140℃の温度に加熱されてい
る。また、該吸引用スリット19から吸引された水分を
含んだ空気は前記水分分離機13により空気と水に分離
され、分離された水分は水分分離機13内に蓄積され、
定期的にドレン用バルブ14により排出される。乾燥処
理のための時間は、20〜40分が適当である。
【0017】図3は、本発明の他の実施態様を示す処理
装置の例を模式的に示した側面図である。図3におい
て、吸引・脱水部として、前記の吸引用スリット19に
代えて、上下1対の脱水ローラー20、21を使用し、
該脱水ローラー20及び21から吸引された液体は、前
記と同様に吸引用水分分離機13、ブロアー12、及
び、これらを連結する管を介して排液処理装置(図示せ
ず)に連結されている。このような脱水ローラー20、
21は、上下がほぼ同じ形状、構造を有しているものが
好ましく例示される。
【0018】図4は、脱水ローラー20、又は、21の
詳細を示す断面図である。図4において、22は回転ロ
ーラーを、23は固定ローラーを示し、該固定ローラー
23には吸引部分24が形成され、該回転ローラー22
はローラー軸25を中心にして回転している。該吸引部
分24には、適宜間隔ごとに流体吸引孔(図示せず)が
形成され、同じく、回転ローラー22にも流体吸引孔が
形成されている。
【0019】ロープ状の繊維構造物1が該回転ローラー
22に接触して循環回動する際、該回転ローラー22が
該吸引部分24に重なる部分のみにあるロープ状の繊維
構造物1から水分を吸引するものである。なお、該脱水
ローラー20、21は、吸引脱水操作を行うときのみ一
対のローラーを形成し、湿潤処理等の処理を行うとき
は、循環路部の壁側に後退し、ロープ状の繊維構造物1
の循環回動を妨げないような構造を有していてもよい。
【0020】図5は、脱水ローラーの他の実施態様を示
す正面図、図6は、図5において示す脱水ローラーをA
−A’断面で切断した断面図である。図5、及び、図6
において、27はロープ状の繊維構造物1を案内するフ
ランジであって、該フランジ27は回転ローラー22の
両側にその間隔が自在に調節可能に設けられ、ロープ状
の繊維構造物1は、回転ローラー22の上に接触して循
環回動する際、フランジ27によって案内され該回転ロ
ーラー22が固定ローラー23の吸引部分24に重なる
部分のみロープ状の繊維構造物1から水分を吸引する構
造は、前記図4と同様である。
【0021】なお、28はフランジの位置を固定するカ
ラーであって、該ロープ状に繊維構造物1が接触しない
回転ローラー22の表面の吸引孔を隠す役割も果たして
おり、ロープ状の繊維構造物1からの水分の吸引は、該
フランジで挟まれた間隔の間で行われる。また、図5、
6に示すフランジ付きの脱水ローラーは、他のフランジ
付き脱水ローラー、又は、単に脱水ローラーと一対にし
て上下脱水ローラーとして使用することもできる。
【0022】
【発明の作用】このような本発明の装置を使用すれば、
繊維構造物を湿潤処理した後、別の装置に移送して乾燥
処理を行う必要がなく同一の処理機内で乾燥処理を引続
き行うことができる。
【0023】従来の方法では、湿潤処理した後に、次の
工程に移る前にいったん乾燥するのが普通であり、例え
ば、精練工程を連続精練処理機で行えば、次の工程まで
に乾燥しておくことが行われるのが通常であった。ま
た、リラックス処理として、従来から行ってきた連続リ
ラックス処理においても、次に行われる工程が熱処理工
程であるから該熱処理の効果を均一なものにするために
繊維構造物を均一に乾燥しておくことが必須とされ、湿
潤工程であるリラックス処理の後は別の装置による乾燥
処理を行うことが必須であった。また、同様のことが、
他の湿潤処理であるアルカリ減量処理、染色処理、洗浄
等の処理の場合にも行われてきた。
【0024】本発明の処理装置を使用するものでは、こ
れらの湿潤処理は、気流及び液流、若しくは、そのいず
れか一方を使用し、該流体の供給時の推進エネルギーに
より繊維構造物を循環回動させながら行うものが好まし
く例示され、該湿潤処理が完了した時点で液体の供給を
停止させ、さらに繊維構造物が循環する系から処理液を
吸引排液する。該処理液が吸引排液された後は、気体流
の推進力により繊維構造物は処理機内を循環回動しつづ
けるが、気体流の推進力を与える前に吸引部を設けて繊
維構造物に含まれる水分を吸引することにより繊維構造
物の乾燥時間がさらに短縮できる。さらに、気体の温度
を高めることにより、湿潤状態で行われた処理を乾燥状
態で終了させることができる。特に、湿熱処理の後に、
加圧下で繊維構造物に含まれた水分を吸引排液して脱水
することにより繊維構造物に付着した水分をより早く除
去することが出来、脱水直後の繊維構造物の水分率がそ
れだけ低くなり乾燥時間が短縮する効果があり、処理時
間の短縮化、省力化が可能になる。
【0025】特に、吸引用スリットを使用するものは、
循環気流を利用して効率よく吸引脱水する特長を有し、
また、上下脱水ローラーを使用するものでは、上下の脱
水ローラーに挟まれた部分の繊維構造物から効率よく吸
引脱水する特長を有し、さらに、フランジ付きの脱水ロ
ーラーを使用するものでは、両側のフランジと固定ロー
ラーの吸引部分に重なる回転ローラーにより、吸引可能
な回転ローラーの表面はすべて繊維構造物で覆うように
することができるので、該繊維構造物から効率よく吸引
脱水する特長を有する。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。なお、実施例に使用した評価項目の測定は、下記の
方法によった。
【0027】(1)水分率 20℃×65%RHの部屋に2日間放置し平衡水分にな
った試料(未処理布)の10cm2当たりの重量(W0
を測定し、測定時点の試料(排液、脱水後、又は、乾燥
終了後の織物)の10cm2当たりの重量(W1)を測定
し、次式により水分率を算定する。 水分率(%)={(W1−W0)/W0}×100
【0028】[実施例1]経糸にポリエステルフィラメ
ント糸(80デニール/36フィラメント、S撚:35
0回/m)を用い、緯糸にポリエステルフィラメント糸
(75デニール/36フィラメント、S撚りもの及びZ
撚りものそれぞれ2800回/m)を用いてデシンを製
織し、該織物について定法によりリラックス精練、乾
燥、プレセットおよびアルカリ減量を行った。得られた
織物を、図1及び図2に示すような液体供給用スリット
及び気体供給用スリットを有する気流型染色機を用い
て、下記表1に示す処方の処理液により、液量:250
リットル、浴比=1:7にした液体と空気からなる気体
とを併用した混合流体により、布速:500m/分で運
転し循環回動させて、常温から昇温し130℃の温度で
30分間の染色処理を行いベージュ色に染色処理した。
【0029】
【表1】
【0030】染色処理後、循環系の温度を100℃まで
冷却した後、液体の供給を停止して130℃の温度に加
熱した気体流のみで該織物を循環回動させ、且つ、該織
物の循環回動する方向から見て該液体供給用スリット及
び気体供給用スリットの直前に設けた吸引スリットから
該織物に含まれる水分を吸引しながら25分間乾燥処理
を行った。得られた織物は、水分率:0.3%の乾燥状
態のものであった。
【0031】[実施例2]経糸にポリエステルフィラメ
ント糸(165デニール/51フィラメント、S撚:1
500回/m)を用い、緯糸にポリエステルフィラメン
ト糸(165デニール/51フィラメント、S撚りもの
及びZ撚りものそれぞれ1500回/m)を用いてカシ
ミア組織に織成し、該織物について定法によりリラック
ス精練、乾燥、プレセットおよびアルカリ減量を行っ
た。得られた織物を、図1及び図2に示す液体供給用ス
リット及び気体供給用スリットを有する気流型染色機を
用いて、下記表2に示す処方の処理液により、液量:3
80リットル、浴比=1:4にした液体と空気からなる
気体とを併用した混合流体により、布速:400m/分
で運転し循環回動させて、常温から昇温し130℃の温
度で30分間の染色処理を行い茶色に染色した。
【0032】
【表2】
【0033】染色処理後、循環系の温度を100℃まで
冷却した後、液体の供給を停止して130℃の温度に加
熱した気体流のみで該織物を循環回動させ、且つ、該織
物の循環回動する方向から見て該液体供給用スリット及
び気体供給用スリットの直前に設けた吸引スリットから
織物に含まれる水分を吸引しながら25分間乾燥処理を
行った。得られた織物は、水分率:0.5%の乾燥状態
のものであった。
【0034】[比較例1]実施例1と同様にして染色処
理を行った後、吸引脱水を行わないで処理を行ったが乾
燥処理をするまでの時間には60分を要した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する循環系の例を模式的に表わし
た側面図である。
【図2】本発明に使用する流体供給部、及び、吸引・脱
水部の例を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施態様を示す処理装置の例を模
式的に示した側面図である。
【図4】脱水ローラーの詳細を示す断面図である。
【図5】脱水ローラーの他の実施態様を示す正面図であ
る。
【図6】図5において示す脱水ローラーをA−A’断面
で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 ロープ状の繊維構造物 2 高速循環路部 2’ 低速循環路部 16 流体供給部 17 気体供給用スリット 18 液体供給用スリット 19 吸引用スリット 20、21 脱水ローラー 27 脱水用ローラーに使用するフランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湊 修司 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 帝人株式会社内 (72)発明者 東 誠 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 帝人株式会社内 Fターム(参考) 3B154 AA07 AB20 AB28 AB29 BA18 BB05 BB46 BB49 BC09 BC22 BC50 BE01 BE04 DA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気流及び液流、若しくは、そのいずれか
    一方によりロープ状の繊維構造物を循環回動させて処理
    する循環系において、該循環系は、高速で繊維構造物を
    移動させる高速循環路部と繊維構造物を低速回動させる
    低速循環路部とを有し、該循環系内には、ロープ状の繊
    維構造物に循環回動エネルギーを付与する流体供給部と
    該ロープ状繊維構造物に含まれる湿分を積極的に吸引す
    る吸引・脱水部を設け、該流体供給部は液体供給用スリ
    ット、及び、気体供給用スリットを有することを特徴と
    する繊維構造物の処理装置。
  2. 【請求項2】 吸引・脱水部が吸引用スリットにより形
    成され、該吸引用スリットはロープ状の繊維構造物の循
    環回動方向から見て流体供給部の直前に配置されている
    請求項1に記載された繊維構造物の処理装置。
  3. 【請求項3】 吸引部が脱水ローラーからなり、該脱水
    ローラーが上下1対の脱水ローラーを有している請求項
    1に記載された繊維構造物の処理装置。
  4. 【請求項4】 吸引部が脱水ローラーからなり、該脱水
    ローラーの両側部にはロープ状の繊維構造物を案内する
    フランジを設けた請求項1、又は、請求項3に記載され
    た繊維構造物の処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016180389A1 (de) * 2015-05-08 2016-11-17 Thies Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum kontinuierlichen entwässern einer textilen warenbahn

Cited By (2)

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WO2016180389A1 (de) * 2015-05-08 2016-11-17 Thies Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum kontinuierlichen entwässern einer textilen warenbahn
US10895031B2 (en) 2015-05-08 2021-01-19 Thies Gmbh & Co. Kg Method for the treatment of a textile substrate, and devices for carrying out said method

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