JP2000273481A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JP2000273481A
JP2000273481A JP11077299A JP7729999A JP2000273481A JP 2000273481 A JP2000273481 A JP 2000273481A JP 11077299 A JP11077299 A JP 11077299A JP 7729999 A JP7729999 A JP 7729999A JP 2000273481 A JP2000273481 A JP 2000273481A
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Japan
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lubricating oil
oil composition
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overbased
reducing agent
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JP11077299A
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Masafumi Yoshimura
雅史 吉村
Koji Takahashi
孝司 高橋
Yasuyuki Kawahara
康行 川原
Hirotaka Tomizawa
廣隆 富澤
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New Japan Chemical Co Ltd
Original Assignee
New Japan Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機系摩擦低減剤の潤滑油への溶解性を大幅
に向上させ、低温での貯蔵安定性に優れ、且つ摩擦低減
効果に優れた潤滑油組成物を提供することを目的とす
る。 【構成】 アルカン−1,2−ジオール、グリセリンモ
ノアルキルエーテル、グリセリンモノアルキレ−トから
なる群から選択される1種又は2種以上の有機系摩擦低
減剤と、全塩基価が60以上の塩基性又は過塩基性金属
清浄剤とを、予め混合して濃厚物とし、該濃厚物を粘度
指数80〜150の基油に希釈溶解してなる潤滑油組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦低減効果に優れ
た潤滑油組成物に関し、より詳しくは、自動車エンジン
油、ギヤ油、農業用機械油、建設機械油、トランスミッ
ション油等用途に適した摩擦低減効果に優れた潤滑油組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への意識の高まりから、
産業界にも様々な要望がなされ、オゾン層破壊防止のた
めに代替フロンの採用を進めるなど規制も進められてき
ている。環境問題の中でも、地球温暖化問題は大きな問
題の一つである。温暖化の原因としてはいろいろな温暖
化ガスの影響が明らかとされているが、その中でも排出
量の多い二酸化炭素(CO)の影響が非常に大きい。
そのため現在では、CO 排出量を削減することを目標
に省エネルギー化を推進し、装置の高効率化を進め、エ
ネルギーロスを低減する対策が各業界でなされている。
【0003】自動車業界においても、省エネルギーの対
策として燃費の向上を重要視しており、自動車の軽量
化、省燃費型エンジンの開発など車体の改良とともに、
駆動時の摩擦ロス低減のためにエンジン油、ギヤ油、自
動トランスミッション油等の潤滑油の性能を改良する面
からも燃費の改善に努力している。
【0004】潤滑油における省燃費性能の向上には、
(1)流体潤滑条件下における摩擦ロスの低減を目的と
した油の低粘度化、及び(2)混合潤滑及び境界潤滑条
件下における摩擦ロスの低減を目的とした摩擦低減剤の
添加の両面から検討が進められている。最近では、エン
ジンの高出力化、高性能化に伴い、潤滑条件はますます
厳しくなってきており、摩擦低減剤の添加は重要さを増
してきている。
【0005】これまで摩擦低減剤としては、有機モリブ
デン化合物の効果が大きいとして、主にエンジン油にお
いて各種検討されてきている。しかしながら、有機モリ
ブデン化合物は初期の摩擦低減の効果に優れる一方で、
油の劣化に伴い効果の持続性が悪いこと、及びそれ自身
の価格が高く、また必要添加量が多いため潤滑油へのコ
スト負荷が大きくなるという欠点を有する。そのため、
安価で、かつ、少量の添加により効果を発揮すると考え
られる有機系の摩擦低減剤が望まれ、例えば、グリセリ
ンモノアルキレート、グリセリンモノオレエート、脂肪
酸アミド、グリセリンモノアルキルエーテル、アルカン
−1,2−ジオールなどが検討されてきた。
【0006】しかしながら、これら有機系の摩擦低減剤
は、鉱油、半合成油及び合成油への溶解性、特に粘度指
数の高い鉱油への溶解性に乏しく、低温での貯蔵安定性
を保つためにオレイル基のようなアルケニル基の導入や
添加量の制約などが余儀なくされるため、摩擦低減効果
は大きいものではないのが現状である。例えば、特開昭
57−100193号公報には、アルカン−1,2−ジ
オールをエンジン油に添加することにより摩擦が低減さ
れ、燃料消費の減少に有効であることが記載されてい
る。しかし、低温での貯蔵安定性に関する記載はない
が、アルキル基の鎖長の異なる当該化合物の数種の混合
物が好ましいとされている。このことは、溶解性を配慮
しているものと示唆され、アルカン−1,2−ジオール
の基油への溶解性の向上が望まれている。
【0007】また、特開平9−176668号公報で
は、グリセリンモノアルキルエーテルを合成油及び半合
成油に添加する事により、摩擦が低減されることが記載
されている。しかし、溶解性を向上させるため短鎖のア
ルキル基又はオレイル基のようなアルケニル基に限定さ
れているため、摩擦低減効果は十分ではない。長鎖のア
ルキル基のものを用いると、さらなる摩擦低減効果が期
待でき、グリセリンモノアルキルエーテルの基油への溶
解性を向上させることが望まれている。
【0008】更に、鉱油においては近年の低燃費化に伴
い、低粘度化で高粘度指数(高VI)の油が注目を浴び
ているが、芳香族成分が少なくパラフィン成分が多いた
め、上記有機系の摩擦低減剤は溶解性において厳しい条
件となっている。そのことにより、高VI基油によく溶
けて有機モリブデン化合物に替わるものはないと考えら
れてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機系摩擦
低減剤の粘度指数80以上の基油への溶解性を大幅に向
上させることにより、低温での貯蔵安定性に優れ、且つ
摩擦低減効果に優れた潤滑油組成物を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意検討の結果、特定の有機系摩擦低減剤
及び塩基性或いは過塩基性金属清浄剤をあらかじめ予備
混合した組成物(以下、「濃厚物」という。)を調製
し、この濃厚物を基油に希釈混合させるという方法によ
り、粘度指数が80以上の基油中への有機系摩擦低減剤
の溶解性が著しく改善されること、更に、得られた組成
物は摩擦低減効果に優れていることを見出し、かかる知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明に係る潤滑油組成物は、一般
式(1) [式中、Rは炭素数12〜20のアルキル基を表
す。]で表されるアルカン−1,2−ジオール、一般式
(2) [式中、Rは炭素数14〜20のアルキル基を表
す。]で表されるグリセリンモノアルキルエーテル、一
般式(3) [式中、Rは炭素数12〜18のアルキル基を表
す。]で表されるグリセリンモノアルキレ−トからなる
群から選択される1種又は2種以上の有機系摩擦低減剤
と、全塩基価が60以上の塩基性又は過塩基性金属清浄
剤とを、予め混合して濃厚物とし、該濃厚物を、粘度指
数80〜150の基油に希釈溶解することを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用する粘度指数80〜
150の基油としては、主に鉱油及び/又は合成炭化水
素油が用いられる。
【0013】鉱油としては、例えばパラフィン系水素化
精製鉱油若しくは溶剤精製鉱油、ワックス異性化油等が
挙げられる。なかでも、100℃の動粘度が3〜30[m
m/s]であり且つ粘度指数が90以上のものが好まし
い。近年、低燃費化を目的として基油の低粘度化と高粘
度指数化が求められており、粘度指数が90以上の鉱油
が好ましく用いられている。
【0014】合成炭化水素油としては、ポリ−α−オレ
フィン、ポリブテン、アルキルベンゼン、アルキルナフ
タレン等が挙げられる。なかでも、100℃の動粘度が
2〜30[mm/s]のポリ−α−オレフィンが好ましい。
ポリ−α−オレフィンとしては、炭素数2〜16のα−
オレフィン(例えばエチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ド
デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン等)の重
合体又は共重合体である。さらには、100℃の動粘度
が3〜10[mm/s]で、粘度指数が110以上のものが
好ましい。
【0015】更に、上記基油には、脂肪族ジエステル、
ポリオールエステル、芳香族ジエステル等のエステル系
合成油を混合してもよい。特に、脂肪族ジエステル、ポ
リオールエステルの使用が好ましい。これらエステル系
合成油は1種又は2種以上混合してもよい。
【0016】脂肪族ジエステルとしては、ジ(2−エチ
ルヘキシル)アジペート、ジ(3,5,5−トリメチル
ヘキシル)アジペート、ジイソデシルアジペート、ジト
リデシルアジペート、ジ(2−エチルヘキシル)アゼレ
ート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキシル)アゼレー
ト、ジイソデシルアゼレート、ジ(2−エチルヘキシ
ル)セバケート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキシ
ル)セバケート、ジイソデシルセバケート、ジ(2−エ
チルヘキシル)ドデカンジオエート等が好ましい。
【0017】ポリオールエステルとしては、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等のネオペンチルポリオールと炭素数5〜12の
直鎖及び/又は分岐の脂肪酸若しくはそれらの混合物と
のエステルが好ましい。
【0018】基油中の鉱油及び合成炭化水素油との混合
比(重量比)としては、鉱油:合成炭化水素油=50:
95〜50:5が例示される。
【0019】更に、基油中(鉱油及び/又は合成炭化水
素油)にエステル系合成油を併用する場合の混合比(重
量比)としては、基油:エステル系合成油=50:95
〜50:5が例示される。
【0020】本発明に係る有機系摩擦低減剤のうち、一
般式(1)で表されるアルカン−1,2−ジオールにお
いて、Rとしては炭素数12〜20のアルキル基であ
り、好ましくは、炭素数14〜16のアルキル基が挙げ
られる。
【0021】一般式(1)で表されるアルカン−1,2
−ジオールの具体的な化合物としては、テトラデカン−
1,2−ジオール、ペンタデカン−1,2−ジオール、
ヘキサデカン−1,2−ジオール、ヘプタデカン−1,
2−ジオール、オクダデカン−1,2−ジオール、ノナ
デカン−1,2−ジオール、エイコサン−1,2−ジオ
ール、ドコサン−1,2−ジオール等が例示され、なか
でもヘキサデカン−1,2−ジオール、オクダデカン−
1,2−ジオール及びそれらの混合物が推奨される。
【0022】一般式(2)で表されるグリセリンモノア
ルキルエーテルにおいて、Rとしては炭素数14〜2
0のアルキル基であり、好ましくは、炭素数16〜18
のアルキル基が挙げられる。
【0023】一般式(2)で表されるグリセリンモノア
ルキルエーテルの具体的な化合物としては、グリセリン
モノミリスチルエーテル、グリセリンモノパルミチルエ
ーテル、グリセリンモノステアリルエーテル等が例示さ
れ、なかでもグリセリンモノパルミチルエーテル、グリ
セリンモノステアリルエーテル及びそれらの混合物が推
奨される。
【0024】一般式(3)で表されるグリセリンモノア
ルキレ−トにおいて、Rとしては炭素数12〜18の
アルキル基であり、好ましくは、炭素数14〜16のア
ルキル基が挙げられる。
【0025】一般式(3)のグリセリンモノアルキレー
トの具体的な化合物としてはモノラウリン、モノミリス
チン、モノパルミチン、モノステアリン等が例示され、
なかでも、モノミリスチン、モノパルミチン及びそれら
の混合物が推奨される。
【0026】上記グリセリンモノアルキレート中には、
効果を損なわない範囲でグリセリンジアルキレートやグ
リセリントリアルキレートが含まれてもよい。
【0027】更に、一般式(1)から一般式(3)で表
される有機系摩擦低減剤は、それぞれ立体異性体が存在
するが、いずれも利用可能である。
【0028】上記一般式(1)から一般式(3)で表さ
れる有機系摩擦低減剤のなかでも、特に、一般式(1)
で表されるアルカン−1,2−ジオール及び/又は一般
式(2)で表されるグリセリンモノアルキルエーテルが
より好ましい。
【0029】本発明に用いられる一般式(1)から一般
式(3)で表される有機系摩擦低減剤は、1種若しくは
2種以上を併用して使用することが可能であり、潤滑油
組成物全量に対し例えば、0.01重量%〜2.0重量
%配合され、好ましくは、0.05重量%〜1.0重量
%添加配合される。
【0030】本発明で用いる全塩基価(以下、「TB
N」ということがある。)が60以上の塩基性又は過塩
基性金属清浄剤としては、塩基性金属スルホネート、過
塩基性金属スルホネート、塩基性金属フェネート、過塩
基性金属フェネート、塩基性金属サリシレート、過塩基
性金属サリシレート、金属カルボキシレート等が挙げら
れ、それらの金属としては、カルシウム、マグネシウ
ム、バリウムなどのアルカリ土類金属、カリウム、ナト
リウムなどのアルカリ金属が挙げられる。これらは通
常、全塩基価が400以下である。なかでも好ましくは
全塩基価が90以上400未満の塩基性又は過塩基性金
属清浄剤が推奨され、より好ましくは過塩基性金属洗浄
剤が推奨される。尚、全塩基価についてはJIS K2
501に規定されているものである。
【0031】全塩基価が60以上の塩基性又は過塩基性
金属清浄剤としてより具体的には、塩基性カルシウムス
ルホネート、過塩基性カルシウムスルホネート、塩基性
マグネシウムスルホネート、過塩基性マグネシウムスル
ホネート、塩基性カルシウムサリシレート、過塩基性カ
ルシウムサリシレート、塩基性マグネシウムサリシレー
ト、過塩基性マグネシウムサリシレート、塩基性カルシ
ウムフェネート、過塩基性カルシウムフェネート、塩基
性マグネシウムフェネート、過塩基性マグネシウムフェ
ネート等が例示され、好ましくは過塩基性カルシウムス
ルホネート、過塩基性マグネシウムスルホネート、過塩
基性カルシウムサリシレート、過塩基性マグネシウムサ
リシレート、過塩基性カルシウムフェネート、過塩基性
マグネシウムフェネート等が推奨される。
【0032】TBNが60未満であると、摩擦低減剤の
基油中への溶解性が低くなるとともに、低温での貯蔵安
定性が悪くなる傾向にあり好ましくない。
【0033】本発明に用いられる塩基性又は過塩基性金
属清浄剤は、1種もしくは2種以上併用して使用するこ
とが可能であり、潤滑油組成物全量に対し例えば、0.
3重量%〜7.0重量%、好ましくは、1.0重量%〜
5.0重量%添加配合される。
【0034】本発明に係る潤滑油組成物は、その製造方
法が重要であるが、以下の方法により行われる。
【0035】即ち、一般式(1)で表されるアルカン−
1,2−ジオール、一般式(2)で表されるグリセリン
モノアルキルエーテル、一般式(3)で表されるグリセ
リンモノアルキレ−トの群から選択される有機系摩擦低
減剤の1種又は2種以上と、TBNが60以上の塩基性
又は過塩基性金属清浄剤の1種又は2種以上を、予め溶
解混合することにより濃厚物を調製する。引き続き得ら
れた濃厚物を、基油を用いて約5倍〜150倍程度に希
釈溶解して製造することにより潤滑油組成物とする。
【0036】予め溶解混合する場合、その時の溶解温度
は特に限定されないが、例えば50℃〜150℃程度の
温度範囲で、より好ましくは70℃〜120℃の温度範
囲が例示される。室温程度では溶解に長時間を要するた
め工業的方法とはいえず、150℃を越える高温では加
熱に要するエネルギーコストが高くなり経済的でない。
さらに、熱酸化分解の恐れがあるため推奨できない。
【0037】又、加熱溶解混合の時間としては特に限定
されず、混合装置の攪拌効率にも依存するが、一般的に
は5分〜2時間程度、好ましくは10分〜1時間程度が
例示される。
【0038】加熱混合した濃厚物は、そのまま基油中に
希釈溶解することが可能であるが、好ましくは、該濃厚
物を真空ポンプやアスピレーターなどにより減圧脱水処
理を行ったのち、基油に希釈溶解することが推奨され
る。
【0039】減圧脱水する方法としては特に限定されな
いが、50℃〜100℃程度の温度範囲で、減圧下
(0.1〜100mmHg程度、好ましくは3〜50m
mHg)で、1分〜2時間、好ましくは10分〜1時間
脱水処理することにより行われる。
【0040】本発明で用いる一般式(1)から一般式
(3)の有機系摩擦低減剤は1,2−ジオール骨格を有
しており、このジオール部分と塩基性又は過塩基性金属
清浄剤中の金属イオンとが、濃厚物を調製する際に、何
らかのインターアクションをおこしているものと思われ
る。そのインターアクションが、濃厚物を基油に希釈し
ても維持されるためか、貯蔵安定性が改善されるものと
考えている。
【0041】本発明に係る潤滑油組成物には、その性能
を向上させるために、本発明の有機系摩擦低減剤、塩基
性又は過塩基性金属清浄剤の他に、粘度指数向上剤、流
動点降下剤、酸化防止剤、極圧剤、摩擦調整剤、無灰清
浄分散剤、金属清浄剤、金属不活性剤、金属腐食防止
剤、防錆剤、増稠剤、消泡剤等の添加剤の1種又は2種
以上を適宜配合することも可能である。これらは、本発
明の効果を損なわない範囲で添加することが可能である
が、その具体的処方例を以下に示す。
【0042】粘度指数向上剤としては、ポリアルキルメ
タクリレート系、アルキルメタクリレート−プロピレン
コポリマー系、アルキルメタクリレート−エチレンコポ
リマー系、ポリイソブチレン、ポリアルキルスチレン、
エチレン−プロピレンコポリマー系、スチレン−ブタジ
エンコポリマー系、スチレン−無水マレイン酸エステル
共重合体系の化合物が挙げられ、通常、潤滑油組成物総
量に対して1〜20重量%添加される。
【0043】流動点降下剤としては、ポリアルキルメタ
クリレートの他にポリアルキルアクリレート、塩素化パ
ラフィンとナフタレンの縮合物、塩素化パラフィンとフ
ェノールの縮合物、ポリブテン、ポリアルキルスチレ
ン、ポリビニルアセテートなどが挙げられ、通常、潤滑
油組成物総量に対して0.1〜1%添加される。
【0044】酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブ
チルパラクレゾール、4,4’−メチレンビス(2,6
−ジ−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェノー
ル系、N−フェニル−α−ナフチルアミン、p,p’−
ジオクチルジフェニルアミン等の芳香族アミン系、4,
4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、フェノチアジン等の硫黄系、フォスファイト系、
ジアルキルジチオリン酸亜鉛系、ジアルキルジチオカル
バミン酸亜鉛系の化合物が例示され、通常、潤滑油組成
物総量に対して0.1〜5重量%添加される。
【0045】極圧剤としては、オレフィンポリサルファ
イド、硫化油脂、ジアルキルポリサルファイド等の有機
硫黄系、塩素化パラフィン、アルキル及びアリルりん酸
エステル、アルキル及びアリル亜りん酸エステル等の有
機リン系、ジアルキルジチオリン酸亜鉛系、ジアルキル
ジチオカルバミン酸亜鉛系、長鎖脂肪酸系の化合物が例
示され、通常、潤滑油組成物総量に対して0.05〜1
0重量%添加される。
【0046】摩擦調整剤としては、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコールなどのアルコール類、オレイル
アミン等のアミン類、モリブデンジチオカーバメート、
モリブデンジチオホスフェート等の有機モリブデン類が
挙げられ、通常、潤滑油組成物総量に対し0.05〜
5.0重量%添加される。
【0047】無灰清浄分散剤としてはポリアルケニルコ
ハク酸イミド、ポリアルケニルコハク酸アミド、ポリア
ルケニルベンジルアミン、ポリアルケニルコハク酸エス
テル等が挙げられ、通常、潤滑油組成物総量に対して2
〜10重量%添加される。
【0048】金属不活性剤及び腐食防止剤としては、ベ
ンゾトリアゾール及びその誘導体、2,5−ビス(n−
ドデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール等のチ
アジアゾール系の化合物が例示され、通常、潤滑油組成
物総量に対して0.01〜0.4重量%程度配合され
る。
【0049】防錆剤としては、スルフォン酸塩系、カル
ボン酸系、有機アミン石けん系、ソルビタン部分エステ
ル系の化合物が例示され、通常、潤滑油組成物総量に対
して0.05〜3重量%が通常の添加量である。
【0050】消泡剤としては、ポリジメチルシリコーン
等のシリコーン系化合物が例示され、通常、潤滑油組成
物総量に対して1〜100ppm程度添加される。
【0051】摩擦低減剤及び金属清浄剤以外の上記添加
剤は、本発明の濃厚物を調製する際、同時に添加混合し
て濃厚物としてもよく、或いはその他の添加剤は、本発
明の方法で得られた添加剤濃厚物を基油に希釈する際に
添加混合してもよい。好ましくは、本発明に係る摩擦低
減剤と金属清浄剤を予め加熱溶解混合して得られた添加
剤濃厚物に、添加混合し、次いで基油で希釈する。
【0052】本発明に係る潤滑油組成物は、自動車を含
む車両用ガソリンエンジン、同ディーゼルエンジン、2
サイクルエンジン、航空機用エンジン、船舶用エンジ
ン、機関車用エンジン(ガソリン、ディーゼル、ガス、
タービンエンジンを問わない)等を含む内燃機関用潤滑
油、トラクター等の農業機械用の潤滑油、パワーショベ
ル等の建設機械用の潤滑油、自動トランスミッション
油、トランスアクスル潤滑油、ギヤ油、金属加工潤滑油
等に用いることができる。
【0053】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を詳しく説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。尚、
実施例において潤滑油基油、摩擦低減剤剤、金属清浄剤
及びその他添加剤は以下のものを用いた。
【0054】・基油No1:パラフィン系水素化分解精
製鉱油(粘度は100℃で4.30mm /sであり、粘度
指数は107である)。 ・基油No2:ワックス異性化鉱油[高粘度指数基油
(粘度は100℃で4.49mm/sであり、粘度指数は
144である)]。
【0055】以下の摩擦低減剤1、2及び3は、それぞ
れ該当するα−オレフィンより、蟻酸と過酸化水素を用
いる一般的な方法でアルカン−1,2−エポキシドを合
成し、さらに、そのエポキシドを硫酸触媒を用いて加水
分解する事により合成した。
【0056】・摩擦低減剤1:ヘキサデカン−1,2−
ジオール60重量%、オクタデカン−1,2−ジオール
40重量%よりなる混合物。 ・摩擦低減剤2:ドデカン−1,2−ジオール。 ・摩擦低減剤3:テトラコサン−1,2−ジオール。
【0057】以下の摩擦低減剤4、5及び6は、それぞ
れ該当するアルキルグリシジルエーテルを硫酸触媒を用
いて加水分解して得たグリセリンモノアルキルエーテル
粗物を、低級アルコールにより再結晶精製して合成し
た。
【0058】 ・摩擦低減剤4:グリセリンモノパルミチルエーテル。 ・摩擦低減剤5:グリセリンモノラウリルエーテル。 ・摩擦低減剤6:グリセリンモノベヘニルエーテル。
【0059】・摩擦低減剤7:グリセリンモノパルミテ
ート(市販品)。 ・摩擦低減剤8:グリセリンモノオレエート(市販
品)。 ・摩擦低減剤9:グリセリンモノベヘネート(市販
品)。
【0060】・金属清浄剤1:過塩基性カルシウムスル
ホネート(TBN=295)(市販品)。 ・金属清浄剤2:過塩基性カルシウムスルホネート(T
BN=400)(市販品)。 ・金属清浄剤3:過塩基性カルシウムサリシレート(T
BN=168)(市販品)。 ・金属清浄剤4:金属清浄剤1/金属清浄剤6=29/
71(重量比)(TBN=100)。 ・金属清浄剤5:金属清浄剤1/金属清浄剤6=11/
89(重量比)(TBN=50)。 ・金属清浄剤6:中性カルシウムスルホネート(TBN
=21)(市販品)。
【0061】分散剤:非ボロン系ポリイソブテニルコハ
ク酸イミド分散剤(市販品)。
【0062】極圧剤:ジアルキルジチオリン酸亜鉛(Z
n−DTP)(市販品)。
【0063】試験方法 [貯蔵安定性試験]潤滑油組成物40gを70mlのガ
ラス容器に入れガラス栓をした後、0℃に設定した恒温
槽に96時間静置し、結晶の析出状態を◎、○、×の3
段階で評価する。◎は結晶の析出が全くなく、は、結晶
の析出が僅か認められたことを示し、×は結晶が目視で
明らかに析出したことを示す。
【0064】[摩擦係数測定試験]摩擦係数は、振り子
式摩擦係数測定試験機を用い、荷重180g(振り子の
自重含む)の条件下、潤滑油組成物4.0mlを100
℃に保温した状態で測定する。尚、摩擦係数は小数点以
下3桁までの数値を記載しているが、0.01の差は、
摩擦係数としての差が大きいものである。
【0065】実施例1〜9 上記基油及び各種添加剤を用い、表1に記載の組成物を
以下のAからCの3種類の調整方法を用いることによ
り、各々の潤滑油組成物を調整した。得られた各々の潤
滑油組成物について、貯蔵安定性試験及び摩擦係数測定
試験を行った。その評価結果を表1に示す。
【0066】調整方法A:摩擦低減剤と金属清浄剤を8
0℃、20分間の条件で予め加熱溶解混合し、その後、
その他の添加剤(分散剤及び/又は極圧剤)を加え、さ
らに80℃、10分間溶解混合した。さらに、真空ポン
プを用い、70℃、20分間、5mmHgの条件で減圧
脱水処理を行って得た添加剤濃厚物を表に記載の基油を
用いて所定濃度に希釈した。
【0067】調整方法B:摩擦低減剤と金属清浄剤を8
0℃、20分間の条件で予め加熱溶解混合し、その後、
その他の添加剤(分散剤及び極圧剤)を加え、さらに8
0℃、10分間溶解混合して得た添加剤濃厚物を表に記
載の基油を用いて所定濃度に希釈した。
【0068】調整方法C:摩擦低減剤、金属清浄剤及び
その他の添加剤(分散剤及び極圧剤)を個別に基油に添
加混合し、80℃、30分間加熱溶解した。
【0069】
【0070】比較例1〜9 表1に記載の基油、各種添加剤を用い、実施例1に準じ
て3種の方法により各々の潤滑油組成物を調整した。得
られた各々の潤滑油組成物について、貯蔵安定性試験及
び摩擦係数測定試験を行った。その評価結果を表1に示
す。
【0071】実施例10〜13 表2に記載の基油、各種添加剤を用い、実施例1に準じ
て3種の方法により各々の潤滑油組成物を調整した。得
られた各々の潤滑油組成物について、貯蔵安定性試験及
び摩擦係数測定試験を行った。その評価結果を表2に示
す。
【0072】比較例10〜15 表2に記載の基油、各種添加剤を用い、実施例1に準じ
て3種の方法により各々の潤滑油組成物を調整した。得
られた各々の潤滑油組成物について、貯蔵安定性試験及
び摩擦係数測定試験を行った。その評価結果を表2に示
す。
【0073】
【0074】実施例14〜16 表3に記載の基油、各種添加剤を用い、実施例1に準じ
て3種の方法により各々の潤滑油組成物を調整した。得
られた各々の潤滑油組成物について、貯蔵安定性試験及
び摩擦係数測定試験を行った。その評価結果を表3に示
す。
【0075】比較例16〜20 表3に記載の基油、各種添加剤を用い、実施例1に準じ
て3種の方法により各々の潤滑油組成物を調整した。得
られた各々の潤滑油組成物について、貯蔵安定性試験及
び摩擦係数測定試験を行った。その評価結果を表3に示
す。
【0076】
【0077】上記結果から、摩擦低減剤及び金属清浄剤
を予め混合した濃厚物を、基油に希釈混合したものは
(調製方法B:実施例8)、摩擦低減剤、金属清浄剤等
を個別に基油に添加混合した場合(調製方法C:比較例
3)と比べて貯蔵安定性が改善された。又、摩擦低減剤
及び金属清浄剤を予め混合した濃厚物を更に減圧脱水し
た組成物(調製方法A:実施例1)は、減圧脱水してい
ないもの(調製方法B:実施例8)と比べて大幅に貯蔵
安定性が改善されることがわかった。他の実施例、比較
例についても同様のことがいえる。
【0078】
【発明の効果】本発明に係る潤滑油組成物は、有機系摩
擦低減剤及び金属清浄剤を予め混合した濃厚物を調製し
た後に基油に希釈混合する方法により、低温での貯蔵安
定性に優れ、且つ摩擦低減効果に優れた組成物となり、
省燃費が求められる自動車エンジン油(ガソリンエンジ
ン、ディーゼルエンジン)、2サイクルエンジン油、ギ
ヤ油等に適用でき、実用上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 129:16 129:70 135:10) C10N 30:06 30:08 40:04 40:25 (72)発明者 富澤 廣隆 京都府京都市伏見区葭島矢倉町13番地 新 日本理化株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BB04C BB08C BB31A BB35C DA02A DB06C DB07C EA02A EA22C EB02 FA02 JA01 LA03 LA04 PA02 PA03 PA41 PA50

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) [式中、Rは炭素数12〜20のアルキル基を表
    す。]で表されるアルカン−1,2−ジオール、一般式
    (2) [式中、Rは炭素数14〜20のアルキル基を表
    す。]で表されるグリセリンモノアルキルエーテル、一
    般式(3) [式中、Rは炭素数12〜18のアルキル基を表
    す。]で表されるグリセリンモノアルキレ−トからなる
    群から選択される1種又は2種以上の有機系摩擦低減剤
    と、全塩基価が60以上の塩基性又は過塩基性金属清浄
    剤とを、予め混合して濃厚物とし、該濃厚物を、粘度指
    数80〜150の基油に希釈溶解してなる潤滑油組成
    物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるアルカン−1,
    2−ジオール、一般式(2)で表されるグリセリンモノ
    アルキルエーテル、一般式(3)で表されるグリセリン
    モノアルキレ−トからなる群から選択される1種又は2
    種以上の有機系摩擦低減剤と、全塩基価が60以上の塩
    基性又は過塩基性金属清浄剤とを、予め加熱溶解混合し
    て濃厚物とし、さらに、該濃厚物を減圧脱水処理を行っ
    たのち、粘度指数80〜150の基油に希釈溶解してな
    る請求項1に記載の潤滑油組成物。
  3. 【請求項3】 潤滑油組成物中にしめる有機系摩擦低減
    剤の含有量が0.01〜2.0重量%であり、且つ塩基
    性又は過塩基性金属清浄剤の含有量が0.3〜7.0重
    量%である請求項1に記載の潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 有機系摩擦低減剤が、一般式(1)で表
    されるアルカン−1,2−ジオールである請求項1に記
    載の潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 有機系摩擦低減剤が、一般式(2)で表
    されるグリセリンモノアルキルエーテルである請求項1
    に記載の潤滑油組成物。
  6. 【請求項6】 金属清浄剤が、全塩基価90以上の過塩
    基性金属清浄剤である請求項1に記載の潤滑油組成物。
  7. 【請求項7】 金属清浄剤が、過塩基性カルシウムスル
    ホネート、過塩基性カルシウムサリシレート、過塩基性
    カルシウムフェネート、過塩基性マグネシウムスルホネ
    ート、過塩基性マグネシウムサリシレート、過塩基性マ
    グネシウムフェネートの群から選択される1種若しくは
    2種以上である請求項6に記載の潤滑油組成物。
  8. 【請求項8】 基油が、粘度指数90〜150の鉱油及
    び/又は合成炭化水素油である請求項1に記載の潤滑油
    組成物。
  9. 【請求項9】 基油が、更にエステル系合成油を含む混
    合基油であり、該混合基油の粘度指数が90〜150で
    ある請求項8に記載の潤滑油組成物。
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