JP2000272845A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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JP2000272845A
JP2000272845A JP11083634A JP8363499A JP2000272845A JP 2000272845 A JP2000272845 A JP 2000272845A JP 11083634 A JP11083634 A JP 11083634A JP 8363499 A JP8363499 A JP 8363499A JP 2000272845 A JP2000272845 A JP 2000272845A
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Japan
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elevator
motor
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command
root mean
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JP11083634A
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Takashi Matsudo
貴司 松土
Toshiki Kajiyama
俊貴 梶山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーターのサービスを低下することな
く、簡単かつ安価にモータの温度上昇を抑制し、モータ
を過熱および焼損から保護することにある。 【解決手段】 エレベーターを駆動するモータ1のトル
ク指令の2乗平均を演算する手段6と、2乗平均と予め
設定した第1の設定値7および第2の設定値10との大
小を判断する手段8,11と、2乗平均が予め設定した
第1の設定値よりも大きいとき、エレベーターの起動
時、エレベーターのドアを閉じてからエレベーターの起
動を所定時間だけ制限し、エレベーター到着時、ドア開
放を所定時間だけ遅らせ、起動指令2の頻度を変更する
起動頻度変更手段9と、2乗平均が予め設定した第2の
設定値よりも大きいとき、エレベーターを非常停止また
は最寄階に停止させるモータ駆動回路遮断手段12とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターの制
御装置に係り、特に、エレベーターの起動頻度を抑制し
てモータの過熱を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータを過熱および焼損から保
護する装置として過電流検出装置および過負荷検出装置
が用いられる。前者は、モータに流れる電流を検出し、
これがある設定値を超えた場合に、遮断器等の動作によ
りモータの駆動回路を開き、過大な電流が回路に流れる
のを防止するものである。また、後者は、モータに過大
な負荷が連続的にかかった場合にモータを保護するもの
である。また、エレベーターの起動頻度を制限する装置
の例として、特開昭59−17468号公報がある。こ
こでは、エレベーターの起動頻度が所定値を上まった時
に、エレベーターのドアを閉じてから、所定時間経過後
にエレベーターを起動させることによって、エレベータ
ーの起動頻度を緩和する例が開示されている。また、特
昭57−62173号公報には、エレベーターの起動回
数が所定値以上になると、ドアの開放時間、すなわち、
ドアが開いている時間を延長する例が開示されている。
また、油圧式エレベーターでは、特開平07−0818
54号公報において、油温の上昇低減のために、油タン
ク内に油温検出器を設け、この検出器が所定値以上を検
出すると、エレベーターのドアを閉じてからエレベータ
ーの起動を所定時間だけ制限し、かつ、エレベーター到
着時のドア開放を所定時間遅らせる例が開示されてい
る。さらに、ドア開閉を行う制御装置では、特開平4−
299096号公報において、ドアモータの温度上昇に
対応するモータ電流を測定するモータ電流測定手段を設
け、このモータ電流を一定時間で平均化し、許容値を越
えた時、ドアモータに対する速度指令値及びモータ電流
を減少させるモータ電流抑制手段が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】過電流検出装置及び過
負荷検出装置の動作により、モータの駆動回路を開いて
モータを過熱および焼損から保護する従来技術は、過電
流及び過負荷を検出するハードが必要となるため、コス
トアップの要因となっていた。また、モータの駆動回路
を開いてモータを過熱および焼損から保護すると、エレ
ベーターは運転休止状態となるため、サービスが低下す
る、という問題があった。また、起動頻度が所定値を上
まった時にエレベーターのドアを閉じてから、所定時間
経過後にエレベーターを起動させることによって、エレ
ベーターの起動頻度を緩和する従来技術は、モータに加
わる負荷の大小には関係無く、例えば、軽負荷で高頻度
にエレベーターを運転し、モータが過熱していない場合
にもエレベーターの起動頻度を緩和させる制御を行うた
め、サービス性が低下する、という問題があった。ま
た、油圧式エレベーターにおいて、油タンク内に油温検
出器を設け、この検出器が所定値以上を検出してエレベ
ーターの起動頻度を抑制する従来技術は、油温を検出す
る検出器を必要とするため、コストアップとなってい
た。また、バルブでの圧力損失による発熱による油温上
昇をも検出しているため、モータの発熱は直接検出する
ことはできない。また、ドアモータの温度上昇に対応す
るモータ電流を測定するモータ電流測定手段を設け、こ
のモータ電流を一定時間で平均化し、許容値を越えた
時、ドアモータに対する速度指令値及びモータ電流を減
少させるモータ電流抑制手段を備えた従来技術は、モー
タ電流を測定するモータ電流測定手段を必要とする。
【0004】本発明の課題は、エレベーターのサービス
を低下することなく、簡単かつ安価にモータの温度上昇
を抑制し、モータを過熱および焼損から保護するエレベ
ーターの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、エレベーターを駆動するモータのトルク指令の2乗
平均を演算する手段と、2乗平均と予め設定した設定値
との大小を判断する手段と、2乗平均が予め設定した第
1の設定値よりも大きいとの判断結果に応じて、エレベ
ーターの起動時、エレベーターのドアを閉じてからエレ
ベーターの起動を所定時間だけ制限し、エレベーター到
着時、ドア開放を所定時間だけ遅らせ、起動指令の頻度
を変更する起動頻度変更手段とを備える。また、エレベ
ーターを駆動するモータのトルク指令の2乗平均を演算
する手段と、2乗平均と予め設定した第2の設定値との
大小を判断する手段と、2乗平均が予め設定した設定値
よりも大きいとの判断結果に応じて、エレベーターを非
常停止または最寄階に停止させるモータ駆動回路遮断手
段とを備える。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は、本発明の一実施形態によるエレ
ベーターの制御装置のブロック図である。図1におい
て、1はモータ、2は起動指令手段、3は速度指令発生
手段、4はトルク指令手段、5はモータ1に電力を供給
する電力変換器、6はトルク指令手段4により得られた
トルク指令信号を2乗平均する2乗平均演算手段、7は
第1の設定値設定手段、8は第1の設定値設定手段7の
出力である第1の設定値と2乗平均演算手段6の出力で
ある2乗平均値との大小を判断する判断手段、9は2乗
平均演算手段6の出力である2乗平均値が第1の設定値
よりも大きい時、エレベータのドアを閉じてからエレベ
ータの起動を所定時間だけ制限し、エレベーター到着時
のドア開放を所定時間遅らせる起動頻度変更手段、10
は第2の設定値設定手段、11は第2の設定値設定手段
10の出力である第2の設定値と2乗平均演算手段6の
出力である2乗平均値との大小を判断する判断手段、1
2はエレベーターを非常停止または最寄階に停止させる
モータ駆動回路遮断手段、13はモータの実速度検出手
段、14は遮断器である。
【0007】さて、トルク指令手段4から出力されるト
ルク指令の2乗平均値は、電力変換器5およびモータ1
で発生する発熱量と等価の関係にある。通常時は、起動
指令手段2の起動指令を受けて速度指令発生手段3が速
度指令を発し、速度指令とモータの実速度検出手段13
に検出した実速度の偏差に応じてトルク指令手段4から
トルク指令を出力する。電力変換器5はこのトルク指令
に基づいてモータ1に電力を供給する。この際、2乗平
均演算手段6はこのトルク指令の2乗平均値を演算し、
出力する。
【0008】いま、エレベータの起動頻度が非常に高く
なると、電力変換器5およびモータ1で発生する発熱量
は大きくなり、モータ1の温度が上昇してくる。この
時、発熱量と等価の関係にあるトルク指令の2乗平均値
が増加する。2乗平均演算手段6はこのトルク指令の2
乗平均値を演算し、出力する。判断手段8においてこの
2乗平均値と第1の設定値設定手段7の第1の設定量の
大小を判断し、2乗平均値が第1の設定量を超えた時
は、起動頻度変更手段9により、エレベーターの起動
時、エレベーターのドアを閉じてからエレベーターの起
動を所定時間△T1だけ制限し、一方、エレベーター到
着時、ドア開放を所定時間△T2だけ遅らせ、起動指令
手段1の起動指令を制限し、モータ1の起動頻度を変更
する。このように、ドア閉じからエレベータ起動までの
タイミングと、エレベータ停止時にドア開放のタイミン
グを遅らせることにより、乗客には不信感を抱かせるこ
となく、エレベーターの起動頻度を抑制することがで
き、モータおよび電力変換器の温度上昇を低減すること
ができる。
【0009】また、電力変換器5およびモータ1で発生
する発熱量が更に大きくなり、モータ1の温度が更に上
昇した時、判断手段11は、2乗平均演算手段6が演
算、出力する2乗平均値と第2の設定値設定手段10の
第2の設定量の大小を判断し、2乗平均値が第2の設定
量を超えた時、モータ駆動回路遮断手段12により、遮
断器14を開放または断続し、エレベーターを非常停止
または最寄階に停止させる。これにより、モータの過熱
および焼損を防止することができる。
【0010】ここで、本発明の一実施形態として、エレ
ベーターを駆動するモータについて述べたが、本発明
は、油圧式エレベーターの油タンク内の油温制御、エレ
ベーターのドア開閉を制御するドアモータに適用でき
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トルク指令の2乗平均値はモータで発生する発熱量と等
価の関係にあることを利用して、エレベーターのサービ
スを低下することなく、簡単かつ安価な構成でエレベー
ターの起動頻度を抑制することができ、モータおよび電
力変換器の温度上昇を抑えることができる。また、トル
ク指令の2乗平均値はモータで発生する発熱量と等価の
関係にあることを利用して、簡単かつ安価な構成でモー
タの過熱および焼損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエレベーターの制御
装置のブロック図
【符号の説明】
1…モータ,2…起動指令手段,3…速度指令発生手
段,4…トルク指令手段,5…電力変換器,6…2乗平
均演算手段,7…第1の設定値設定手段,8…判断手
段,9…運転頻度変更手段,10…第2の設定値設定手
段,11…判断手段,12…モータ駆動回路遮断手段,
13…実速度検出手段,14…遮断器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの起動指令を受けて速度指
    令を発生し、この速度指令と実速度との偏差によりエレ
    ベーターを駆動するモータのトルク指令を演算するエレ
    ベーターの制御装置において、前記トルク指令の2乗平
    均を演算する手段と、前記2乗平均と予め設定した設定
    値との大小を判断する手段と、前記判断結果に応じて前
    記起動指令の頻度を変更する起動頻度変更手段とを備え
    ることを特徴とするエレベーターの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、起動頻度変更手段
    は、前記2乗平均が予め設定した設定値よりも大きいと
    き、エレベーターの起動時、エレベーターのドアを閉じ
    てからエレベーターの起動を所定時間だけ制限し、エレ
    ベーター到着時、ドア開放を所定時間だけ遅らせること
    を特徴とするエレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 エレベーターの起動指令を受けて速度指
    令を発生し、この速度指令と実速度との偏差によりエレ
    ベーターを駆動するモータのトルク指令を演算するエレ
    ベーターの制御装置において、前記トルク指令の2乗平
    均を演算する手段と、前記2乗平均と予め設定した設定
    値との大小を判断する手段と、前記判断結果に応じてエ
    レベーターを停止させるモータ駆動回路遮断手段とを備
    えることを特徴とするエレベーターの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、モータ駆動回路遮断
    手段は、前記2乗平均が予め設定した設定値よりも大き
    いとき、エレベーターを非常停止または最寄階に停止さ
    せることを特徴とするエレベーターの制御装置。
  5. 【請求項5】 エレベーターの起動指令を受けて速度指
    令を発生し、この速度指令と実速度との偏差によりエレ
    ベーターを駆動するモータのトルク指令を演算するエレ
    ベーターの制御装置において、前記トルク指令の2乗平
    均を演算する手段と、前記2乗平均と予め設定した第1
    の設定値および第2の設定値との大小を判断する手段
    と、前記2乗平均が前記予め設定した第1の設定値より
    も大きいとき、エレベーターの起動時、エレベーターの
    ドアを閉じてからエレベーターの起動を所定時間だけ制
    限し、エレベーター到着時、ドア開放を所定時間だけ遅
    らせ、前記起動指令の頻度を変更する起動頻度変更手段
    と、前記2乗平均が前記予め設定した第2の設定値より
    も大きいとき、エレベーターを非常停止または最寄階に
    停止させるモータ駆動回路遮断手段とを備えることを特
    徴とするエレベーターの制御装置。
JP11083634A 1999-03-26 1999-03-26 エレベーターの制御装置 Pending JP2000272845A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017046368A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 株式会社リコー モータ過負荷異常検出装置、モータ駆動制御装置、画像形成装置、およびモータ過負荷異常検出方法
CN109399413A (zh) * 2017-08-15 2019-03-01 上海三菱电梯有限公司 电梯门运行性能检测诊断装置
CN111634770A (zh) * 2019-03-01 2020-09-08 上海三菱电梯有限公司 电梯控制系统

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