JP2000272641A - 再封可能な包装体 - Google Patents

再封可能な包装体

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JP2000272641A JP11079461A JP7946199A JP2000272641A JP 2000272641 A JP2000272641 A JP 2000272641A JP 11079461 A JP11079461 A JP 11079461A JP 7946199 A JP7946199 A JP 7946199A JP 2000272641 A JP2000272641 A JP 2000272641A
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喜与志 小野
Makoto Onishi
誠 大西
Nobuyuki Ishimaru
伸之 石丸
Masachika Imamura
雅親 今村
Susumu Furumura
進 古村
Hiroshi Sakai
宏 坂井
Hirobumi Okada
博文 岡田
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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OKADA SHIGYO KK
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】袋を構成するシート状構成材料が互いに密着し
ている場合または指先の機能が不十分であっても、容易
に開くことのできる再封可能な包装体を提供すること。 【解決手段】包装体1には一部に切取り予定部111,
121が設けられている。この切取り予定部111,1
21は、凸側テープ21を備える構成材料11の切取り
予定部111の位置と、凹側テープ31を備える構成材
料12の切取り予定部121の位置とが互いに異なって
おり、この切取り予定部111,121に誘導する複数
列の切目列15,16から構成される弱め線が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部の互いに対
向する内側面に設けられた凸側テープの凸条と凹側テー
プの凹条とを嵌め合わせ両テープを咬合させて封止し、
両テープの咬合を解いて開封する、再封可能な包装体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、四周を密封したプラスチック製の
四方シール袋などの周囲の一部を切り取って開封した
後、その開口部を開封自在に封止する手段として、図5
Aに示すように、プラスチックファスナーが多用されて
いる。
【0003】図5Aに示される包装体1は、一対の構成
材料11,12をその四周でシールして互いに固定し、
その内部を内容物収納部14とすると共にこの内容物収
納部14を密閉して構成され、その周囲の一部に、互い
に対面する一対のシート状構成材料11,12の双方を
切り取って包装体1を開口させる線状の切取り予定部1
11,121を有するもので、この切取り予定部11
1,121から両構成材料11,12を切取り、開口部
112を形成して使用する。そして、その開口部112
に沿って設けられた凸側テープ21と凹側テープ31と
で構成されるファスナーにより再封及び開封を自在に可
能としたものである。
【0004】すなわち、このプラスチックファスナー
は、凸条を有する凸側テープ21と、この凸条を嵌め込
むことのできる凹条を有する凹側テープ31とで構成さ
れており、例えば図5Bに示すように、互いに対向する
一対の構成材料11,12のうちの一方の内側に、開口
部に沿って前記凸側テープ21が設けられ、また、この
凸側テープに対向する構成材料内側に前記凹側テープ3
1が設けられて、両テープ21,31の凸条と凹条とが
互いに咬合でき、また、この咬合を解いて開封できるよ
うに構成されている。
【0005】このプラスチックファスナーは、比較的簡
単な再封手段であるが、袋を構成する構成材料11,1
2は、内容物又は袋構成材料11,12から浸出した成
分の粘着作用や静電気などの原因に起因して、互いに密
着していることがある。このような場合、互いに密着し
た両構成材料11,12を、その切取り端部から引き剥
がすことは、極めて困難な場合がある。特に、幼年者や
年配者など、その指先の機能が不十分な者にとっては、
その引き剥がしが事実上不可能なことさえある。
【0006】また、こうして引き剥がした後、前記ファ
スナーの凸状と凹状とを互いに咬合させて再封した場
合、その咬合を解いて再度開く場合にも、同様の問題が
生じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点に着目してなされたもので、仮に袋を構成する
シート状構成材料が互いに密着している場合であって
も、また、指先の機能が不十分であっても、容易に開く
ことのできる再封可能な包装体を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、シート状構成材料の周囲を互いに固定してそ
の内部を内容物収納部とすると共にこの内容物収納部を
密閉して構成され、その周囲の一部に、互いに対面する
一対のシート状構成材料の双方を切り取って包装袋を開
口させる線状の切取り予定部を有し、前記一対の構成材
料のうちの一方の内側に前記切取り予定部に沿って設け
られ、かつ、凸条を有する凸側テープと、この凸側テー
プに対向する構成材料内側に設けられ、かつ、前記凸条
を嵌め込むことのできる凹条を有する凹側テープとで構
成されるファスナーを具備する再封容易な包装体におい
て、前記切取り予定部は、一対のシート状構成材料の一
方の前記凸側テープの上側縁部の位置と、他方のシート
状構成材料の前記凹側テープの上側端部の位置であっ
て、前記凸側テープの上側端部とは異なる位置に設けら
れており、かつ、この包装体を引き裂いた場合、一対の
シート状構成材料の一方の前記凸側テープの上方の位置
に設けられた弱め線と、他方のシート状構成材料の前記
凹側テープの上方位置に設けられた弱め線により、その
引き裂き方向が切取り予定部に誘導されるものであるこ
とを特徴とする再封可能な包装体、をその要旨とするも
のである。
【0009】この発明によれば、一対のシート状構成材
料の一方の切取り予定部の位置と、他方のシート状構成
材料の切取り予定部の位置とが、互いに異なるため、こ
の切取り予定部から切り取られた構成材料のうち、一方
の構成材料の切取り端部が他の構成材料の切取り端部か
ら突出している。このため、この突出部を指掛け部とす
ることができ、従って、両構成材料が互いに密着してい
る場合でも、また、幼年者や年配者など指先の機能が不
十分な者でも、上記突出部に指先を掛けて容易に開くこ
とが可能となる。
【0010】また、この包装体を引き裂いた場合、一対
のシート状構成材料の一方の前記凸側テープの上側端部
の位置に設けられた弱め線と、他方のシート状構成材料
の前記凹側テープの上側端部の位置に設けられた弱め線
により、その引き裂き方向が切取り予定部に誘導される
ものであるため、切取り予定部と異なる位置から引き裂
きを開始した場合にも、確実に切取り予定部に誘導され
てこの位置から切り取ることが可能となる。従って、上
記突出部を確実に設けることができる。
【0011】また、この開口部において、両構成材料の
間にファスナーが存在するから、両構成材料が互いに密
着することはなく、従って、さらに容易に前記突出部に
指を掛けることが可能である。
【0012】上記弱み線としては、例えば、上記切取り
予定部に沿って設けられ、前記構成材料を貫通しない深
さの直線状の切り込み溝やミシン目状の切り込み溝など
が利用できる。引き裂き開始位置または引き裂き途中で
この切り込み溝にかかった場合、その後、引き裂き方向
はこれら切り込み溝に誘導されて、確実に上記切取り予
定部から切り取ることが可能となる。
【0013】なお、この弱め線としては、凸側テープ及
び凹側テープより上側においてこれら両テープの上側縁
部に沿って断続状に形成され、前記構成材料を貫通しな
い深さを有する1列もしくは複数列の切目列よりなり、
各列の切目が二次元の広がりを持ちかつ引き裂きによる
切取り開封時に一つの切目端から切取り方向の逸れを次
の切目でテープ上側縁部に沿うように補正できる方向性
を持っており、この方向性により切取り予定部に誘導す
るものであることが望ましい。この場合には、引き裂き
開始位置の如何に拘わらず、その引き裂き方向を切取り
予定部に誘導するからである。
【0014】請求項2記載の発明はこのような技術的理
由により上記弱め線を特定したものである。すなわち、
請求項2記載の発明は、前記弱め線が、凸側テープ及び
凹側テープより上側においてこれら両テープの上側縁部
に沿って断続状に形成され、前記構成材料を貫通しない
深さを有する1列もしくは複数列の切目列よりなり、各
列の切目が二次元の広がりを持ちかつ引き裂きによる切
取り開封時に一つの切目端から切取り方向の逸れを次の
切目でテープ上側縁部に沿うように補正できる方向性を
持っており、この方向性により切取り予定部に誘導され
ることを特徴とする請求項1に記載の再封可能な包装
体、をその要旨とするものである。
【0015】この請求項2記載の発明によれば、弱め線
が、両テープの上側縁部に沿って断続状に形成された切
目列よりなり、引き裂きによる切取り開封時に一つの切
目端から切取り方向の逸れを次の切目でテープ上側縁部
に沿うように補正できる方向性を持っているため、引き
裂きにより開口する場合、その引き裂き方向の逸れが防
止され、引き裂き方向を確実に誘導して、前記凸側テー
プと凹側テープの上側縁部に確実に沿って引き裂き開口
することが可能となる。従って、確実に前記突出部を形
成して、確実かつ容易に袋を開くことが可能となる。
【0016】なお、この請求項2記載の発明において
は、前記切目列が、両テープの上側縁部に向かって方向
性を持つように傾斜している場合、引き裂き開始位置が
切取り予定部より少々離れた位置にあったとしても、こ
れら切目の方向性によりその引き裂き方向が補正されて
両テープの上側縁部に向かって引き裂かれると共に、両
テープの上側縁部に突き当たってそれより下方への引き
裂きが阻止される。そして、このため、両テープの上側
縁部に沿って確実に引き裂き開口することが可能とな
る。
【0017】請求項3に係る発明はこのような理由に基
づいてなされたもので、すなわち、請求項3に係る発明
は、前記弱め線を構成する1列もしくは複数列の前記切
目列が、前記両テープの上側縁部に沿って設けられ、か
つ、引き裂き方向において前記両テープの上側縁部に向
かって方向性を持つように傾斜した斜めの切れ目から成
ることを特徴とする請求項2記載の再封可能な包装体、
を要旨とするものである。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明によれば、一対のシート状
構成材料の一方の切取り予定部の位置と、他方のシート
状構成材料の切取り予定部の位置とが、互いに異なるた
め、この切取り予定部から切り取られた構成材料のう
ち、一方の構成材料の切取り端部が他の構成材料の切取
り端部から突出している。このため、この突出部を指掛
け部とすることができ、従って、両構成材料が互いに密
着している場合でも、また、幼年者や年配者など指先の
機能が不十分な者でも、上記突出部に指先を掛けて容易
に開くことが可能となる。
【0019】なお、この包装体を引き裂いた場合、前記
両弱め線により、その引き裂き方向が切取り予定部に誘
導されるため、切取り予定部と異なる位置から引き裂き
を開始した場合にも、確実に切取り予定部に誘導されて
この位置から切り取られ、上記突出部を確実に設けるこ
とができる。
【0020】請求項2に係る発明によれば、弱め線が、
両テープの上側縁部に沿って断続状に形成された切目列
よりなり、引き裂きによる切取り開封時に一つの切目端
から切取り方向の逸れを次の切目でテープ上側縁部に沿
うように補正できる方向性を持っているため、引き裂き
により開口する場合、その引き裂き方向の逸れが防止さ
れ、前記凸側テープと凹側テープの上側縁部に確実に沿
って引き裂き開口することが可能となる。従って、確実
に前記突出部を形成して、確実かつ容易に袋を開くこと
が可能となる。
【0021】請求項3に係る発明によれば、前記切目列
が、両テープの上側縁部に向かって方向性を持つように
傾斜しているため、引き裂き開始位置が切取り予定部よ
り少々離れた位置にあったとしても、これら切目の方向
性によりその引き裂き方向が補正されて両テープの上側
縁部に向かって引き裂かれると共に、両テープの上側縁
部に突き当たってそれより下方への引き裂きが阻止され
る。そして、このため、両テープの上側縁部に沿って確
実に引き裂き開口することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて発明の実施
の形態を説明する。
【0023】〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の
実施形態に係る包装体を示しており、図1Aはその正面
図、図1Bは図1AのX−X線における断面図である。
【0024】この実施形態においては、包装体1は2枚
のシートを構成材料11,12としてこれを互いに重ね
合わせ、その四周でシールして固定部13を形成するこ
とにより、その内部を内容物収納部14とすると共にこ
の内容物収納部14を密閉したもので、いわゆる四方シ
ール袋である(なお、内容物の図示を省略してある)。
この他、1枚のシートを折り曲げ線から折り曲げてこの
折り曲げ線を挟む両壁を一対の構成材料とし、前記折り
曲げ線を除く三方をシールして固定した袋、すなわち、
いわゆる三方シール袋であってもよい。また、底部又は
両側部に別のシートを構成材料として適用し、袋に膨ら
みを持たせたものであってもよい。底部に別の構成材料
を適用して膨らみを持たせたものは、その袋の自立性が
改善されることから、自立袋あるいはスタンディングパ
ウチと呼ばれることがある。底部及び両側部に別のシー
トを構成材料として適用した袋は自立袋又はガゼット袋
と呼ばれることがある。
【0025】この包装袋の構成材料11,12として
は、紙、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィル
ムなどのプラスチックフィルム、アルミニウム箔などの
金属箔などが使用できる。また、これらを適宜積層した
積層体であってもよい。また、これらに印刷インキ、接
着剤などを塗布したもの、あるいは蒸着又はスパッタリ
ングなどの方法で薄膜を設けたものであってもよい。薄
膜としては、アルミニウムなどの金属の他、酸化珪素、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどのガスバリヤ
性と透明性の高い薄膜が好適である。
【0026】いずれにしても、前記構成材料11,12
としては、袋としての十分な柔軟性を有するのが望まし
い。
【0027】なお、この実施形態においては、外側か
ら、プラスチックフィルム、アルミニウム箔、紙、プラ
スチックフィルムをこの順に積層した構成材料11,1
2を使用した。
【0028】次に、内容物としては任意のものが利用で
きるが、一旦開封して内容物の一部を取り出した後、残
部の内容物を保管する必要のあるものが好適に利用でき
る。例えば、菓子や海苔などの食品、パップ剤などであ
る。特に揮発性成分を多量に含むパップ剤などにあって
は、前記構成材料として、この揮発性成分を透過させる
ことのないアルミニウム箔やガスバリヤ性の材料、揮発
性成分を吸着することのないアクリロニトリルフィル
ム、あるいは、これらを層構成中に含む積層材料を利用
することが望ましい。
【0029】次に、上記包装体1においては、シールさ
れた四周のうち、一部に切取り予定部111,121が
設けられている。この切取り予定部111,121は線
状に設けられており、かつ、この切取り予定部111,
121において互いに対向する一対の前記構成材料1
1,12の双方に設けられている。
【0030】そして、この切取り予定部111,121
は、一対のシート状構成材料11,12の一方の前記凸
側テープ21の上側端部の位置と、他方のシート状構成
材料12の前記凹側テープ31の上側端部の位置であっ
て、前記位置とは異なる位置に設けられている。
【0031】すなわち、前記切取り予定部111,12
1は、前記一対の構成材料のうち、凸側テープ21を備
える構成材料11の切取り予定部111の位置と、凹側
テープ31を備える構成材料12の切取り予定部121
の位置とが互いに異なっている。
【0032】すなわち、前記凸側テープ21と凹側テー
プ31とが互いに咬合された位置において、凸側テープ
21の下側側縁部(前記切取り予定部を構成しない方の
側縁部)と、凹側テープ31の下側側縁部(前記切取り
予定部を構成しない方の側縁部)とは、同一位置にあ
り、他方、凸側テープ21の上側側縁部(前記切取り予
定部を構成する方の側縁部)と、凹側テープ31の上側
側縁部(前記切取り予定部を構成する方の側縁部)と
は、互いに異なる位置にある。
【0033】この実施形態では、凸側テープ21の幅を
凹側テープ31の幅より大きくし、かつ、両テープ2
1,31の下側側縁部を同一位置とすることにより、凸
側テープ21の上側側縁部を凹側テープ31の側縁部よ
り高い位置にしている。
【0034】次に、この包装体1のシート状構成材料1
1,12のうち、外側のプラスチックフィルムには、図
2の一部破断要部説明図に示すように、複数列の切目列
15,16から構成される弱め線が設けられており、そ
れぞれの切目列15,16は断続状に形成された多数の
切目151,161から構成されている。なお、図2に
おいて、シート状構成材料11を一部破断して切目15
1と凸側テープ21との位置関係を示すと共に、更に凸
側テープ21の一部を破断して切目161と凹側テープ
31との位置関係を示している。
【0035】この切目列15,16は、切取り予定部1
11,121とは異なる位置から手指による引き裂きを
開始した場合、その引き裂き方向を補正して、切取り予
定部111,121、すなわち、凸側テープ21の上側
端部と凹側テープ31の上側端部に誘導するものであ
る。
【0036】すなわち、凸側テープ21と凹側テープ3
1の上側端部を含めてその上方の位置に、それぞれ、複
数列の切目列15,16を形成して弱め線とし、各列の
切目151,161が二次元の広がりを持ち、かつ、引
き裂き開口時に一つの切目端からの引き裂き方向が逸れ
ても次の切目151,161が補正し、テープ21,3
1上側端部(切取り予定部)に沿うように誘導できる方
向性を持っている。
【0037】この切目列15,16の場合は、引き裂き
方向において前記両テープ21,31の上側端部に向か
って方向性を持つように傾斜した多数の斜めの切目15
1,161から成るため、引き裂き開始位置が両テープ
21,31の上側端部より少々離れた位置であって、引
き裂き方向が矢印aの方向であっても、待ち構えている
前記各切目151,161の方向性により、両構成材料
11,12ともに、引き裂き方向が両テープ21,31
上側端部(切取り予定部)に向かうように補正・誘導さ
れ、強度の大きい両テープ21,31の上側端部に達す
ると、それより下方への引き裂きが阻止される。その結
果、両テープ21,31の上側端部(切取り予定部)に
沿って、段違いに確実に引き裂くことができる。
【0038】なお、この切目列15,16は1列であっ
てもよいが、補正・誘導機能の点から、複数列とするこ
とが好ましい。また、図示の1方向に傾斜した切目の
他、引き裂き開口方向とは反対方向に逆ハの字状に対を
なす切目を断続状に形成して切目列としたり、同様の補
正・誘導機能を有する変形ミシン目形状の切目列を適用
することが可能である。
【0039】そして、両テープ21,31の上側端部
(引き裂き予定部)に沿って、段違いに確実に引き裂い
て開口した場合、図3の断面図に示すように、その開封
部において、凸側テープ21を備えるシート状構成材料
11が、凹側テープ31を備えるシート状構成材料12
の切取り端部から袋上方に突出している。そして、この
突出部114に指を掛けて、容易に開くことができる。
なお、この場合、両構成材料11,12の間にファスナ
ーが存在するから、両構成材料11,12が互いに密着
することはなく、従って、さらに容易に前記突出部11
4に指を掛けることが可能である。
【0040】なお、この突出部114は0.5〜20m
mの幅を有することが望ましい。すなわち、0.5mm
未満の場合には、指掛け部として不十分で、両構成材料
11,12の引き剥がしが十分容易といえず、幼年者あ
るいは年配者に不便なことがある。他方、20mmを越
える場合には、前記切取り予定部111,121から切
り取ることが困難で、切取り予定部111,121とは
異なる部位から切り取られることがある。好ましくは、
1〜15mm、より好ましくは2〜10mmである。
【0041】従って、凸側テープ21を備えるシート状
構成材料11の切取り予定部の位置と、凹側テープ31
を備えるシート状構成材料12の切取り予定部の位置の
間の距離lは、0.5〜10mmの範囲にあることが望
ましい。好ましくは、1〜7mm、より好ましくは2〜
5mmである。すなわち、凸側テープ21の幅は、凹側
テープ31の幅より0.5〜10mm、好ましくは、1
〜7mm、より好ましくは2〜5mm大きいことが望ま
しい。
【0042】なお、この実施形態において、ファスナー
を構成する凸側テープ21及び凹側テープ31は、切取
り予定部111,121に沿って線状に配置されている
が、シート状構成材料11,12の周囲固定部13にお
いては、これら凸側テープ21及び凹側テープ31を熱
圧により潰して、この両テープ21,31の存在する固
定部を含めて包装体全体を気密に構成している。
【0043】なお、こうして開いた包装体1は、内容物
のうち所望量を取り出した後、その残部を包装体収納部
14に残したまま、前記凸側テープ21の凸条22と凹
側テープ31の凹条32とを互いに咬合させて、再封さ
せることができる。また、この咬合を解いて袋を開いた
り、咬合させて再封させることを、自在に繰り返すこと
ができる。また、上述のように、袋周辺の固定部13に
おいて凸側テープ21及び凹側テープ31を熱圧により
潰しているため、ファスナーを開いたときにもこの固定
部13は開かれず、このため、再度咬合させる際にも、
両テープ21,31の位置合わせが容易となっている。
【0044】なお、ファスナーは、一般に、プラスチッ
ク材料の押出成形又は射出成形によって製造することが
可能である。プラスチック材料としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂が
適用できる。
【0045】〔第2の実施形態〕次に、図4は本発明の
第2の実施形態に係る包装体を示しており、図4Aはそ
の平面図、図4Bは図4Aにおける断面図である。
【0046】この実施形態においては、ファスナーを構
成する凹側テープ31の幅を凸側テープ21の幅より大
きくし、かつ、両テープ21,31の下側側縁部を同一
位置とすることにより、凹側テープ31の上側側縁部を
凸側テープ21の側縁部より高い位置にしている。
【0047】この実施形態にあっても、凹側テープ31
を備えるシート状構成材料12の切取り予定部121の
位置は、凸側テープ21を備えるシート状構成材料11
の切取り予定部111の位置より、0.5〜10mm離
れた位置に設けることが望ましい。好ましくは、1〜7
mm、より好ましくは2〜5mmである。すなわち、切
取り予定部111の位置と切取り予定部121の位置と
の間の距離lは図1の場合と同様である。また、凹側テ
ープの幅は、凸側テープの幅より0.5〜10mm、好
ましくは、1〜7mm、より好ましくは2〜5mm大き
いことが望ましい。その他は、第1の実施形態と同様で
ある。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、包装体を
切り取った場合、指を掛けることのできる突出部が形成
され、この包装体の両構成材料が互いに密着している場
合でも、また、幼年者や年配者など指先の機能が不十分
な者でも、上記突出部に指先を掛けて容易に開くことが
可能となる。
【0049】請求項2〜3に係る発明によれば、手指の
引き裂きにより開口しても、前記切取り予定部に沿って
確実に引き裂き開口することができ、前記突出部を形成
して、確実かつ容易に袋を開くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、図1Aはその
正面図、図1Bは図1AのX−X線における断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、その要部説明
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、切取り予定部
から切り取った後の包装体の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示し、図4Aはその
正面図、図4Bは図4AのX−X線における断面図であ
る。
【図5】従来の包装体を示し、図5Aはその正面図、図
5Bは図5AのX−X線における断面図である。
【符号の説明】
1─包装体 11,12─シート状構成材料 111,121─切取り予定部 113─開口部 114─突出部 13─固定部 14─内容物収納部 15,16─切目列 151,161─切目 21─凸側テープ 22─凸条 31─凹側テープ 32─凹条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 誠 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 石丸 伸之 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 今村 雅親 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 古村 進 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 坂井 宏 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 岡田 博文 大阪府大阪市中央区北久宝寺町4丁目4番 16号 岡田紙業株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA05 BA01 BA17 BA25 BB03 BC08 BC18 FA01 HN05 HN13 HP02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状構成材料の周囲を互いに固定して
    その内部を内容物収納部とすると共にこの内容物収納部
    を密閉して構成され、 その周囲の一部に、互いに対面する一対のシート状構成
    材料の双方を切り取って包装袋を開口させる線状の切取
    り予定部を有し、 前記一対の構成材料のうちの一方の内側に前記切取り予
    定部に沿って設けられ、かつ、凸条を有する凸側テープ
    と、この凸側テープに対向する構成材料内側に設けら
    れ、かつ、前記凸条を嵌め込むことのできる凹条を有す
    る凹側テープとで構成されるファスナーを具備する再封
    容易な包装体において、 前記切取り予定部は、一対のシート状構成材料の一方の
    前記凸側テープの上側縁部の位置と、他方のシート状構
    成材料の前記凹側テープの上側端部の位置であって、前
    記凸側テープの上側端部とは異なる位置に設けられてお
    り、 かつ、この包装体を引き裂いた場合、一対のシート状構
    成材料の一方の前記凸側テープの上方の位置に設けられ
    た弱め線と、他方のシート状構成材料の前記凹側テープ
    の上方位置に設けられた弱め線により、その引き裂き方
    向が切取り予定部に誘導されるものであることを特徴と
    する再封可能な包装体。
  2. 【請求項2】前記弱め線が、凸側テープ及び凹側テープ
    より上側においてこれら両テープの上側縁部に沿って断
    続状に形成され、前記構成材料を貫通しない深さを有す
    る1列もしくは複数列の切目列よりなり、各列の切目が
    二次元の広がりを持ちかつ引き裂きによる切取り開封時
    に一つの切目端から切取り方向の逸れを次の切目でテー
    プ上側縁部に沿うように補正できる方向性を持ってお
    り、この方向性により切取り予定部に誘導されることを
    特徴とする請求項1に記載の再封可能な包装体。
  3. 【請求項3】前記弱め線を構成する1列もしくは複数列
    の前記切目列が、前記両テープの上側縁部に沿って設け
    られ、かつ、引き裂き方向において前記両テープの上側
    縁部に向かって方向性を持つように傾斜した斜めの切れ
    目から成ることを特徴とする請求項2記載の再封可能な
    包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020083356A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 大日本印刷株式会社 パウチ
WO2022052332A1 (zh) * 2020-09-11 2022-03-17 易诺包装(深圳)有限公司 一种自封条及防儿童开启的包装袋

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