JP2000272534A - 自動車の車体メンバー - Google Patents

自動車の車体メンバー

Info

Publication number
JP2000272534A
JP2000272534A JP11084571A JP8457199A JP2000272534A JP 2000272534 A JP2000272534 A JP 2000272534A JP 11084571 A JP11084571 A JP 11084571A JP 8457199 A JP8457199 A JP 8457199A JP 2000272534 A JP2000272534 A JP 2000272534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
vehicle body
joining
radiator core
corrosion resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11084571A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihisa Kudo
利久 工藤
Michiharu Nakaya
道治 中屋
Kenichi Watanabe
憲一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Unipres Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Unipres Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Unipres Corp filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11084571A priority Critical patent/JP2000272534A/ja
Publication of JP2000272534A publication Critical patent/JP2000272534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車体メンバーに比して、同じねじり応
力であれば、板厚の薄肉化を図って、車体軽量化を可能
にすると共に、他の車体構成部材との間に繰り返し荷重
が生じることによる発錆を防止すべく耐食性を向上させ
た。 【解決手段】 略コ字状の有底凹形状を呈するアウター
部材12と略平板状を呈するインナー部材13との各外
周を共に接合することにより閉断面形状に形成して、ラ
ジエータコアマウントメンバー11を構成し、前記接合
部の内略中央部の接続部14をシーム溶接等により隙間
なく連続溶接して長手方向を軸とするねじり剛性を高
め、他の車体構成部材とを接合する両側部における接合
部15にスポット溶接を施して、塗装による防錆処理を
施せるようにして、繰り返し荷重に対する耐食性を向上
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のラジエー
タコアマウントメンバー或いはステアリングメンバー等
の車体メンバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車の車体メンバー例えばラ
ジエータコアマウントメンバー1は、図8に示すよう
に、一対の部材すなわちアウター部材2とインナー部材
3とを有して構成されており、アウター部材2は、略コ
字状の有底凹形状に形成されていて、その外周全域にフ
ランジ部2aが突設されている。インナー部材3は、略
コ字状の平板形状に形成されている。
【0003】そして、アウター部材2のフランジ部2a
とインナー部材3の外周部同士を付き合わせて、例えば
25mm〜50mmの間隙をもって、スポット溶接4を
施すことによって接合し、閉断面形状に形成して、ラジ
エータコアマウントメンバー1を構成している。
【0004】また、ラジエータコアマウントメンバー1
は、不図示の例えばサイドメンバー等他の車体構成部材
に接合して取り付けられるものであり、この接合も、ス
ポット溶接4を施すことによって行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記のよう
に、ラジエータコアマウントメンバー1において、アウ
ター部材2とインナー部材3との接合部全体を、スポッ
ト溶接4により行うことにより、接合後の塗装により、
当該接合部内にも塗料が入り込んで、防錆処理を施すべ
く意図したものである。
【0006】しかしながら、上記のように構成する従来
のラジエータコアマウントメンバー1においては、アウ
ター部材2とインナー部材3との接合部全体をスポット
溶接4により接合するために、例えば、長手方向を軸と
する応力は、特にラジエータ或いはコンデンサー等を装
着するラジエータコアマウントメンバー1の直線部(通
常中央部)1aにおけるスポット溶接4のうち両側部の
スポット溶接4aおよび4bに集中荷重がかかり、この
部位の応力を低くするために、アウター部材2および/
又はインナー部材3の板厚を厚くすることによりねじり
剛性を高めるという対策を採ることになり、従来、ラジ
エータコアマウントメンバー1の板厚が0.9から1.
2mm程度の板材を使用して形成していた。このため
に、車体の軽量化対策の面で、頭打ち状態となってい
た。
【0007】そこで、本発明は、自動車の車体メンバー
の接合部のうち、他の車体構成部材との接合部(通常車
体メンバーの両側部に位置している)において、繰り返
し荷重がかかることに注目して、係る接合部において防
錆処理を充分施すことによって、耐食性を確保し、前記
他の構成部材との接合部以外の接合部(通常車体メンバ
ーの中央部に位置している)において、ねじり剛性を高
めることにより、従来の車体メンバーに比して、板厚の
薄肉化を図って、車体軽量化を可能にすると共に、必要
な防錆力を有する自動車のフレーム部材を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による自動車の車体メンバーは、一対の部材の
外周を接合することにより閉断面形状に形成して構成す
る自動車の車体メンバーにおいて、前記接合部のうち、
他の車体構成部材との接合部をスポット溶接等の間欠溶
接を施し、前記他の車体構成部材との接合部以外の接合
部をシーム溶接等により隙間なく連続溶接を施して構成
したことを特徴とするものである。
【0009】上記構成によって、他の車体構成部材との
接合部以外の接合部を隙間なく連続溶接により構成した
ことにより、車体メンバーの長手方向を軸とするねじれ
モーメントが加わったとしても、それにより生ずるせん
断力は、接合部全体に分布され、部分的な応力集中をな
くして、全体剛性を高めた。
【0010】また、当該車体メンバーにおける他の車体
構成部材との接合部は、スポット溶接等による間欠溶接
であるために、塗装による防錆処理を施すことができ、
必要な防錆力を確保して、繰り返し荷重のかかる部位に
おける耐食性を向上させた。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について、図を用いて説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態を示す自動車の
車体メンバーとしてのラジエータコアマウントメンバー
を示す分解斜視図、図2は同じく斜視図、図3は図2に
おけるA−A断面図である。
【0013】図において、車体メンバーとしてのラジエ
ータコアマウントメンバー11は、アウター部材12と
インナー部材13とから構成されており、アウター部材
12は、略コ字状の有底凹形状(例えば、ハット形状)
に形成されていて、その外周全域にフランジ部12aが
突設されている。
【0014】インナー部材13は、一対の側部板13
a、13bと中央部板13cとを、平面視略コ字状に形
成した平板形状を呈しており、必要な箇所に適宜、フラ
ンジ部13dが形成されている。
【0015】そして、アウター部材12のフランジ部1
2aとインナー部材13の外周(フランジ部13dの場
合もある)同士を付き合わせ、シーム溶接、レーザー溶
接或いはアーク溶接等により隙間なく連続溶接すること
により接合部14を形成し、断面略ハット型の閉断面形
状のラジエータコアマウントメンバー11を構成してい
る。
【0016】そして、連続溶接を行う接合部14は、図
2に示すように、ラジエータコア或いはコンデンサー
(不図示)を支持することにより最も大きな応力を受け
る直線部X(通常ラジエータコアマウントメンバー11
の中央部)のみを、連続溶接を施し、サイドメンバー
(不図示)等の他の車体構成メンバーを接合する両側部
は従来と同様スポット溶接15等の間欠溶接を施して接
合しており、この両側部においては、アウター部材12
がインナー部材13との接合による閉断面を形成しない
場合も考えられる。
【0017】この実施の形態によれば、接合部14は隙
間なく連続溶接することにより、ラジエータコアマウン
トメンバー11に、長手方向を軸とするねじれモーメン
トが加わったとしても、それにより生じるせん断力は、
接合部14全体に分布され、部分的な応力集中をなくす
ことができる。
【0018】また、車体構成メンバーとの接合部は、ス
ポット溶接15等の間欠溶接を施すことによって、溶接
後の塗装により、防錆処理が施されることになり、必要
な防錆力を確保可能となる。
【0019】次に、上記実施の形態による性能試験結果
について、従来のラジエータコアマウントメンバー1と
の比較において、説明する。
【0020】図4は上記性能試験に用いる試験片の斜視
図であり、一対の部材21、22を、これら外周部を接
合することにより、断面ハット型の試験片20として構
成している。そして、試験片20は、長手方向両端が開
口しており、長さL、幅W、高さHが、それぞれ、40
0mm*70mm*70mmとしたものを用いている。
【0021】図5は上記試験片20の試験条件を示して
おり、試験片20の長手方向両端のうち、一方を完全拘
束しており、他方を剛体からなる閉塞片23により開口
部を閉塞して、性能試験を行った。そして、試験は、試
験片20の長手方向中心軸Oを中心に、図5に示すよう
にモーメントを付与することによって試験片20に発生
するねじれ角M(図6参照)と試験片20の板厚との関
係を解明した結果、図7に示すような結果を得た。
【0022】図7によれば、試験片20を、50mmピ
ッチでスポット溶接した従来タイプSおよび25mmピ
ッチでスポット溶接した従来タイプTと比較して、本発
明タイプUは、同じねじれ角Mであれば、板厚が薄いも
ので済むことになる。例えば、従来タイプSおよびTの
板厚が、それぞれ1.8mm、1.6mmの場合、本発
明タイプUは、1.4mmで済むことが判明した。この
結果、車体メンバーの軽量化と共にコストダウンに寄与
することができる。
【0023】
【発明の効果】以下のように本発明による自動車の車体
メンバーの接合部のうち、他の車体構成部材との接合部
以外の接合部を隙間なく連続溶接により構成したことに
より、フレーム部材に長手方向を軸とするねじれモーメ
ントが加わったとしても、それにより生ずるせん断力
は、接合部全体に分布され、部分的な応力集中をなくし
て、全体剛性を高めることができ、これによって、従来
品に比較して、板厚を薄くすることができ、この結果、
車体の軽量化と共にコストダウンに寄与することができ
る。
【0024】また、当該車体メンバーにおける他の車体
構成部材との接合部は、スポット溶接等による間欠溶接
であるために、塗装による防錆処理を施すことができ、
必要な防錆力を確保して、繰り返し荷重のかかる部位に
おける耐食性を向上させた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す自動車の車体メンバ
ーとしてのラジエータコアマウントメンバーを示す分解
斜視図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の性能試験に用いる試験片の斜視図であ
る。
【図5】図4に示す試験片の試験条件を説明するための
斜視図である。
【図6】同じく、側面図である。
【図7】試験片に発生するねじれ角とこの試験片の板厚
との関係を示したグラフである。
【図8】従来のラジエータコアマウントメンバーを示す
斜視図である。
【符号の説明】
11 ラジエータコアマウントメンバー 12 アウター部材 12a フランジ部 13 インナー部材 13a、13b 側部板 13c 中央部板 13d フランジ部 14 接合部 20 試験片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中屋 道治 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 渡辺 憲一 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA03 AA04 BB01 CA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の部材の外周を接合することにより
    少なくとも一部を閉断面形状に形成して構成する自動車
    の車体メンバーにおいて、前記接合部のうち、他の車体
    構成部材に取付ける部位における接合部をスポット溶接
    等の間欠溶接を施し、前記他の車体構成部材に取付ける
    部位以外の接合部をシーム溶接等により隙間なく連続溶
    接を施して構成したことを特徴とする自動車の車体メン
    バー。
JP11084571A 1999-03-26 1999-03-26 自動車の車体メンバー Pending JP2000272534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11084571A JP2000272534A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 自動車の車体メンバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11084571A JP2000272534A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 自動車の車体メンバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000272534A true JP2000272534A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13834367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11084571A Pending JP2000272534A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 自動車の車体メンバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000272534A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014007145A1 (ja) * 2012-07-02 2014-01-09 本田技研工業株式会社 車体パネルの溶接構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014007145A1 (ja) * 2012-07-02 2014-01-09 本田技研工業株式会社 車体パネルの溶接構造
CN104411568A (zh) * 2012-07-02 2015-03-11 本田技研工业株式会社 车身面板的焊接结构
US9676421B2 (en) 2012-07-02 2017-06-13 Honda Motor Co., Ltd. Welded structure for vehicle body panel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2416703A1 (en) Structural i-beam automotive suspension arm
US5383592A (en) Sheet-steel component and light sheet metal component welded joint
US20050230361A1 (en) Sheet metal assembly and method to reduce weight
CA2807177C (en) Frame rail for a vehicle
WO2012161043A1 (ja) 自動車用骨格部品
US20190344454A1 (en) Robot link-constituting member and robot
JPH07117727A (ja) 自動車の車体構造
JP2000272534A (ja) 自動車の車体メンバー
US20040197135A1 (en) Sheet metal assembly and method to reduce weight
JP3144504B2 (ja) 自動車用閉断面構造体
US7243986B2 (en) Spot-welded joint for hydroformed members
JP4454395B2 (ja) 車体フレーム構造
JP2543203B2 (ja) 自動車の上部車体構造
JP2000272536A (ja) 自動車の車体メンバー部材
US6220674B1 (en) Composite-link rear axle
CN213292443U (zh) 一种车体件及车辆
JP4698199B2 (ja) 閉断面溶接構造体及びその製造方法
JPH07165118A (ja) 車体のトルクボックス部構造
JP7424737B2 (ja) 車両構造
JP4462487B2 (ja) 車両における燃料タンク支持構造
JPH0323908Y2 (ja)
JP2006116568A (ja) 閉断面溶接構造体
JP4328947B2 (ja) リヤサスペンション周りの車体構造
JPH07124755A (ja) 異種材の電気抵抗溶接方法
JPH08156831A (ja) 閉断面メンバーの構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407