JP2000272433A - 車両用成形天井 - Google Patents

車両用成形天井

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JP2000272433A
JP2000272433A JP11080382A JP8038299A JP2000272433A JP 2000272433 A JP2000272433 A JP 2000272433A JP 11080382 A JP11080382 A JP 11080382A JP 8038299 A JP8038299 A JP 8038299A JP 2000272433 A JP2000272433 A JP 2000272433A
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JP
Japan
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ceiling
base material
laminated
hot melt
melt film
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JP11080382A
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English (en)
Inventor
Kazuo Arinaga
長 一 雄 有
Yoshihiro Asano
野 芳 弘 浅
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形天井の天井基材の重量を軽減する。剛性
を向上させる。吸音性及び耐熱性を向上させる。成形時
の加熱時間を減少させる。表皮材一体成形ができ、成形
作業を簡易迅速に行う。作業性を向上させる。外観を向
上させる。 【解決手段】 天井基材13を低融点のPETフェルト
基材をメイン基材15として形成する。メイン基材15
の両面にガラスマットからなる補強材16,16を積層
する。両補強材16,16の外側に夫々ホットメルトフ
ィルム18,19を積層する。天井の外側に位置するホ
ットメルトフィルム19を複数層に形成する。両ホット
メルトフィルム18,19の外側に夫々不織布20を積
層する。天井基材13の重量を1000g/m2以下に形成
する。天井基材13の不織布20の一側面に表皮材12
を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用成形天井に
関し、更に詳細に説明すると、表皮材と該表皮材の裏面
に積層された天井基材とを備え、該表皮材と天井基材と
の積層体が車両のインナーパネルの形状に対応してプレ
ス成形される車両用成形天井に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等のインナーパネルに成
形天井が取付けられている。この成形天井は天井表面側
の感触及び外観を向上させる表面側の表皮材と、形状保
持性及び緩衝性を向上させるための天井基材とから、イ
ンナーパネルの形状に対応させてプレス成形されてい
る。
【0003】図5に示す如く、成形天井1の表皮材2は
ナイロン,エステル,PP繊維,PET繊維等から形成
されている。この表皮材2の裏面側には天井基材3が積
層されている。前記天井基材3はレジンフェルト,PE
Tフェルト等より形成されている。図5に示す天井基材
3は低融点PET繊維60%のPETフェルト基材をメ
イン基材5として形成され、このメイン基材5は重さ7
00g/m2程度に形成されている。
【0004】前記メイン基材5の表面側に表皮材2が積
層され、メイン基材5の裏面側に低融点PET繊維10
0%の補強材6が積層されている。この補強材6は重さ
300g/m2程度に形成されている。更に補強材6の裏面
側にはホットメルトフィルム7を介して不織布8が積層
され、ホットメルトフィルム7により通気止めがなさ
れ、前記不織布8は重さ30g/m2程度に形成され、成形
時の型滑りの向上を図っている。
【0005】前記天井基材3は220℃の熱風炉に3分
間挿入されて加熱され、次いで天井基材3は冷間プレス
成形され、この冷間プレス成形された天井基材3に表皮
材2が160℃程度の成形型で圧着され、次いで冷間プ
レス成形により表皮材2が二次圧着され、成形天井1が
トリムピアスされた後、仕上げ工程に移行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の成形
天井1は表皮材2の裏面側に天井基材3が積層され、こ
の天井基材3がメイン基材5,補強材6,ホットメルト
フィルム7及び不織布8からなり、これらの重量が10
00g/m2以上となり、重量が重く、剛性が弱く、吸音性
及び耐熱性を向上させることができず、また通気止めの
ホットメルトフィルム7が存在するため熱風炉での加熱
時に熱風の通過が悪く、天井基材3の内部温度を200
℃以上とするのに、熱風炉での加熱時間が3分以上かか
り、風量を多くすれば多少早く加熱することができるが
PETフェルト基材からなるメイン基材5が潰れてしま
う虞れを有していた。
【0007】また、不織布8を用いない場合には、PE
Tフェルト基材が成形型に付着するため熱板加熱ができ
ず、表皮材2が表面側に起毛を有するトリコット等から
形成されている場合には、熱風により表皮材2の起毛倒
れが発生し、外観を悪化させる虞れを有していた。また
表皮材一体成形ができず、作業性に欠けると共に経済性
に欠けるものであった。
【0008】本発明の目的は、成形天井の天井基材の重
量を軽減することができ、剛性を向上させることがで
き、吸音性及び耐熱性を向上させることができ、加熱時
間を減少させることができ、また表皮材一体成形がで
き、成形作業を簡易迅速に行え、作業性を向上させるこ
とができ、外観を向上させることができる経済性に優れ
た車両用成形天井を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用成形天井は、表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
車両用成形天井において、前記天井基材は低融点のフェ
ルト基材をメイン基材として形成され、該メイン基材の
両面に補強材が積層され、該両補強材の外側に夫々ホッ
トメルトフィルムが積層され、該ホットメルトフィルム
の外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の不織布
の一側面に表皮材が接合されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の車両用成
形天井は、表皮材と該表皮材の裏面側に積層された天井
基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車両の
インナーパネルの形状に対応してプレス成形される車両
用成形天井において、前記天井基材は低融点のPETフ
ェルト基材をメイン基材として形成され、該メイン基材
の両面にガラスマットからなる補強材が積層され、該両
補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積層され、
該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布が積層さ
れ、前記天井基材の不織布の一側面に表皮材が接合され
ていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の車両用成
形天井は、表皮材と該表皮材の裏面側に積層された天井
基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車両の
インナーパネルの形状に対応してプレス成形される車両
用成形天井において、前記天井基材は低融点のPETフ
ェルト基材をメイン基材として形成され、該メイン基材
の両面にガラスマットからなる補強材が積層され、該両
補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積層され、
該ホットメルトフィルムのうち天井の外側に位置するホ
ットメルトフィルムが複数層に形成され、前記両ホット
メルトフィルムの外側に夫々不織布が積層され、前記天
井基材の不織布の一側面に表皮材が接合されていること
を特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項4に記載の車両用成
形天井は、表皮材と該表皮材の裏面側に積層された天井
基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車両の
インナーパネルの形状に対応してプレス成形される車両
用成形天井において、前記天井基材は低融点のPETフ
ェルト基材をメイン基材として形成され、該メイン基材
の両面にガラスマットからなる補強材が積層され、該両
補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積層され、
該ホットメルトフィルムのうち天井の外側に位置するホ
ットメルトフィルムが複数層に形成され、前記両ホット
メルトフィルムの外側に夫々不織布が積層され、前記天
井基材の重量が1000g/m2以下に形成され、該天井基
材の天井の内側に位置する不織布の一側面に表皮材が接
合されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の車両用成
形天井は、表皮材と該表皮材の裏面側に積層された天井
基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車両の
インナーパネルの形状に対応してプレス成形される車両
用成形天井において、前記天井基材は低融点のPETフ
ェルト基材をメイン基材として形成され、該メイン基材
の低融点のPETフェルトが重量600g/m2以下に形成
され、該メイン基材の両面にガラスマットからなる補強
材が積層され、該補強材のガラスマットが重量100g/
m2程度に形成され、該両補強材の外側に夫々ホットメル
トフィルムが積層され、該ホットメルトフィルムの外側
に夫々不織布が積層され、該不織布が重量50g/m2程度
に形成され、前記天井基材の重量が1000g/m2以下に
形成され、該天井基材の天井の内側に位置する不織布の
一側面に表皮材が接合されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項1に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のフェルト基材をメイン基
材として形成され、該メイン基材の両面に補強材が積層
され、該両補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが
積層され、該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布
が積層され、前記天井基材の不織布の一側面に表皮材が
接合されているので、天井基材の重量を軽減することが
でき、補強材により剛性及び耐熱性を向上させることが
でき、ホットメルトフィルムが吸音性を向上させること
ができ、不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱ができる
ので加熱時間を減少させることができ、また表皮材の毛
倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を簡易迅速
に行え、作業性を向上させることができ、外観を向上さ
せることができる。
【0015】本発明の請求項2に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムの外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材
の不織布の一側面に表皮材が接合されているので、天井
基材の重量を軽減することができ、ガラスマットからな
る補強材により剛性及び耐熱性を向上させることがで
き、ホットメルトフィルムが吸音性を向上させることが
でき、不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱ができるの
で加熱時間を減少させることができ、また表皮材の毛倒
れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を簡易迅速に
行え、作業性を向上させることができ、外観を向上させ
ることができる。
【0016】本発明の請求項3に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィ
ルムが複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルム
の外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の不織布
の一側面に表皮材が接合されているので、天井基材の重
量を軽減することができ、ガラスマットからなる補強材
により剛性及び耐熱性を向上させることができ、天井の
外側に位置する複数層に形成されたホットメルトフィル
ムが吸音性を向上させることができ、不織布が型滑りを
良好にし、熱板加熱ができるので加熱時間を減少させる
ことができ、また表皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形
ができ、成形作業を簡易迅速に行え、作業性を向上させ
ることができ、外観を向上させることができる。
【0017】本発明の請求項4に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィ
ルムが複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルム
の外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の重量が
1000g/m2以下に形成され、該天井基材の天井の内側
に位置する不織布の一側面に表皮材が接合されているの
で、天井基材の重量を1000g/m2以下と軽減すること
ができ、ガラスマットからなる補強材により剛性及び耐
熱性を向上させることができ、天井の外側に位置する複
数層に形成されたホットメルトフィルムが吸音性を向上
させることができ、不織布が型滑りを良好にし、熱板加
熱ができるので加熱時間を減少させることができ、また
表皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業
を簡易迅速に行え、作業性を向上させることができ、外
観を向上させることができる。
【0018】本発明の請求項5に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の低融点のPE
Tフェルトが重量600g/m2以下に形成され、該メイン
基材の両面にガラスマットからなる補強材が積層され、
該補強材のガラスマットが重量100g/m2程度に形成さ
れ、該両補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積
層され、該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布が
積層され、該不織布が重量50g/m2程度に形成され、前
記天井基材の重量が1000g/m2以下に形成され、該天
井基材の天井の内側に位置する不織布の一側面に表皮材
が接合されているので、天井基材の重量を1000g/m2
以下と軽減することができ、ガラスマットからなる補強
材により剛性及び耐熱性を向上させることができ、ホッ
トメルトフィルムが吸音性を向上させることができ、重
量50g/m2程度の不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱
ができるので加熱時間を減少させることができ、また表
皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を
簡易迅速に行え、作業性を向上させることができ、外観
を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る車両用成形天井
を図面を参照して詳述する。図1乃至図4には、本発明
に係る車両用成形天井の実施の形態が夫々示されてお
り、図1に示す如く、成形天井11は表面側の表皮材1
2と、この表皮材12の裏面に積層された天井基材13
とを備えている。これら表皮材12と天井基材13との
積層体が車両のインナーパネルの形状に対応してプレス
成形され、成形天井11が形成される。
【0020】前記表皮材12は高融点または低融点繊維
からなるポリエステル繊維(PET繊維),PP繊維,
ナイロン,麻等から形成されている。前記表皮材12の
裏面側(上部)に天井基材13が積層されている。天井
基材13の重量は1000g/m2以下に形成されている。
【0021】前記天井基材13は低融点のPETフェル
ト基材をメイン基材15として形成され、該メイン基材
15の両面にガラスマットからなる補強材16,16が
積層されている。尚、補強材16,16は同一でなくて
もよい。前記低融点のPETフェルト基材からなるメイ
ン基材15は重量600g/m2以下に形成され、また補強
材16,16のガラスマットは重量100g/m2程度に形
成されている。
【0022】前記両補強材16,16の外側に夫々ホッ
トメルトフィルム18,19が積層され、このホットメ
ルトフィルム18,19の表皮材12側のホットメルト
フィルム18は厚さ30μ、重量が27g/m2程度の一層
からなり、また天井の外側に位置するホットメルトフィ
ルム19は複数層、本実施の形態では3層に形成されて
いる。この3層のホットメルトフィルム19は厚さ58
μ、重量が52g/m2程度に形成されている。前記1層の
ホットメルトフィルム18は補強作用を向上させ、3層
のホットメルトフィルム19は通気性を止める作用を有
する。ホットメルトフィルム18,19の外側には夫々
不織布20が積層され、この不織布20は重量50g/m2
程度に形成され、不織布20が型滑りを良好にしてい
る。
【0023】図2(a),(b),(c)に示す如く、
天井基材13に表皮材12を積層して、表皮材一体成形
をする場合には、先ず、図2(a)に示す如く、220
℃に加熱された熱板プレス成形型21により天井基材1
3を接触加熱する。次いで、図2(b)に示す如く、冷
間プレス成形型25により天井基材13と表皮材12と
を車両のインナーパネルの形状に対応させてプレス成形
する。次いで、図2(c)に示す如く、成形天井11を
トリムピアス型27に移動させてトリムピアス処理をし
た後、仕上げ工程に移行する。
【0024】
【実施例】次に、本発明に係わる車両用成形天井の天井
基材を実施例により更に詳細に説明する。 (実施例1)メイン基材として、PETフェルト基材5
00g/m2(低融点のPET(160℃融点)60%)を
用いる。このメイン基材の両面にガラスマットからなる
補強材を積層する。補強材のガラスマットが重量100
g/m2である。補強材の外側に夫々ホットメルトフィルム
が積層され、このホットメルトフィルムの表皮材側のホ
ットメルトフィルムは厚さ30μ、重量が27g/m2の1
層からなり、また天井の外側に位置するホットメルトフ
ィルムは3層に形成され、この3層のホットメルトフィ
ルムは厚さ58μ、重量が52g/m2程度に形成されてい
る。この実施例1の天井基材の重量は834g/m2であ
る。
【0025】(実施例2)メイン基材として、PETフ
ェルト基材600g/m2(低融点のPET(160℃融
点)60%)を用いる。その他は実施例1と同様の組成
である。この実施例2の天井基材の重量は979g/m2
ある。
【0026】前記実施例1及び実施例2の天井基材を厚
さ2.5mmに形成した場合の天井基材の重量と最大曲げ
荷重とを従来の重量が1107g/m2のPET天井基材と
比較して、図3に示す。この場合の最大曲げ荷重を表1
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この表1から明らかなように、実施例1の
天井基材の最大曲げ荷重は従来のPET天井基材の最大
曲げ荷重より21.4%強度が強く、また重量は20.
6%軽い。また実施例2の天井基材の最大曲げ荷重は従
来のPET天井基材の最大曲げ荷重より52.4%強度
が強く、また重量は11.6%軽い。
【0029】次に、前記実施例1及び実施例2の天井基
材にトリコットの表皮とウレタンのバッキングからなる
表皮材を積層した成形天井の垂直入射吸音率を従来の重
量が1107g/m2のPET天井基材とトリコットの表皮
とウレタンのバッキングからなる表皮材を積層した成形
天井と比較して、図4に示す。また所定の周波数(Hz)
に対する垂直入射吸音率を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】この表2から明らかなように、実施例1の
天井基材を用いた成形天井の垂直入射吸音率は300〜
1000Hzの平均で、従来の天井基材を用いた成形天井
の垂直入射吸音率より7.2%向上した。また実施例2
の天井基材を用いた成形天井の垂直入射吸音率は300
〜1000Hzの平均で、従来の天井基材を用いた成形天
井の垂直入射吸音率より12.7%向上した。
【0032】また、耐熱変形試験(90℃*4H)で
は、従来の天井基材が20mm変形に対して、実施例1の
天井基材は16mm変形し、実施例2の天井基材は15mm
変形したに止まる。また加熱時間は従来の天井基材を用
いた場合には3分であったのに対して、実施例1及び実
施例2の天井基材を用いた場合には1分であった。
【0033】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用成形天井の実
施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の車両用成
形天井によれば、天井基材は低融点のフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面に補強材
が積層され、該両補強材の外側に夫々ホットメルトフィ
ルムが積層され、該ホットメルトフィルムの外側に夫々
不織布が積層され、前記天井基材の不織布の一側面に表
皮材が接合されているので、天井基材の重量を軽減する
ことができ、補強材により剛性及び耐熱性を向上させる
ことができ、ホットメルトフィルムが吸音性を向上させ
ることができ、不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱が
できるので加熱時間を減少させることができ、また表皮
材の毛倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を簡
易迅速に行え、作業性を向上させることができ、外観を
向上させることができる。
【0034】本発明の請求項2に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムの外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材
の不織布の一側面に表皮材が接合されているので、天井
基材の重量を軽減することができ、ガラスマットからな
る補強材により剛性及び耐熱性を向上させることがで
き、ホットメルトフィルムが吸音性を向上させることが
でき、不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱ができるの
で加熱時間を減少させることができ、また表皮材の毛倒
れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を簡易迅速に
行え、作業性を向上させることができ、外観を向上させ
ることができる。
【0035】本発明の請求項3に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィ
ルムが複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルム
の外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の不織布
の一側面に表皮材が接合されているので、天井基材の重
量を軽減することができ、ガラスマットからなる補強材
により剛性及び耐熱性を向上させることができ、天井の
外側に位置する複数層に形成されたホットメルトフィル
ムが吸音性を向上させることができ、不織布が型滑りを
良好にし、熱板加熱ができるので加熱時間を減少させる
ことができ、また表皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形
ができ、成形作業を簡易迅速に行え、作業性を向上させ
ることができ、外観を向上させることができる。
【0036】本発明の請求項4に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の両面にガラス
マットからなる補強材が積層され、該両補強材の外側に
夫々ホットメルトフィルムが積層され、該ホットメルト
フィルムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィ
ルムが複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルム
の外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の重量が
1000g/m2以下に形成され、該天井基材の天井の内側
に位置する不織布の一側面に表皮材が接合されているの
で、天井基材の重量を1000g/m2以下と軽減すること
ができ、ガラスマットからなる補強材により剛性及び耐
熱性を向上させることができ、天井の外側に位置する複
数層に形成されたホットメルトフィルムが吸音性を向上
させることができ、不織布が型滑りを良好にし、熱板加
熱ができるので加熱時間を減少させることができ、また
表皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業
を簡易迅速に行え、作業性を向上させることができ、外
観を向上させることができる。
【0037】本発明の請求項5に記載の車両用成形天井
によれば、天井基材は低融点のPETフェルト基材をメ
イン基材として形成され、該メイン基材の低融点のPE
Tフェルトが重量600g/m2以下に形成され、該メイン
基材の両面にガラスマットからなる補強材が積層され、
該補強材のガラスマットが重量100g/m2程度に形成さ
れ、該両補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積
層され、該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布が
積層され、該不織布が重量50g/m2程度に形成され、前
記天井基材の重量が1000g/m2以下に形成され、該天
井基材の天井の内側に位置する不織布の一側面に表皮材
が接合されているので、天井基材の重量を1000g/m2
以下と軽減することができ、ガラスマットからなる補強
材により剛性及び耐熱性を向上させることができ、ホッ
トメルトフィルムが吸音性を向上させることができ、重
量50g/m2程度の不織布が型滑りを良好にし、熱板加熱
ができるので加熱時間を減少させることができ、また表
皮材の毛倒れがなく表皮材一体成形ができ、成形作業を
簡易迅速に行え、作業性を向上させることができ、外観
を向上させることができる。
【0038】本発明によれば、成形天井の天井基材の重
量を軽減することができ、剛性を向上させることがで
き、吸音性及び耐熱性を向上させることができ、加熱時
間を減少させることができ、また表皮材一体成形がで
き、成形作業を簡易迅速に行え、作業性を向上させるこ
とができ、外観を向上させることができる経済性に優れ
た車両用成形天井を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用成形天井の実施の形態を示
す断面図。
【図2】本発明に係る車両用成形天井の成形工程を夫々
示すもので、(a)は熱板プレス成形型の断面図、
(b)は冷間プレス成形型の断面図、(c)はトリムピ
アス型の断面図。
【図3】本発明に係る車両用成形天井の天井基材の重量
と最大曲げ荷重との関係を従来のPET天井基材と対比
して示すグラフ。
【図4】本発明に係る車両用成形天井のノイズ周波数と
垂直入射吸音率との関係を従来の成形天井と対比して示
すグラフ。
【図5】従来の成形天井の断面図。
【符号の説明】
11 成形天井 12 表皮材 13 天井基材 15 メイン基材 16 補強材 18 ホットメルトフィルム 19 ホットメルトフィルム 20 不織布 21 熱板プレス成形型 25 冷間プレス成形型 27 トリムピアス型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA01 BB03 BC00 BD01 BE04 BE07 BE10 BE22 BE31 4F100 AG00C AG00D AK42 AK42B AT00A AT00E BA05 BA07 BA10A BA10E BA13 DG06C DG06D DG15B DG15E DH00C DH00D GB33 JA04B JA04E JH01 JJ03 JK01 JL03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
    天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
    両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
    車両用成形天井において、 前記天井基材は低融点のフェルト基材をメイン基材とし
    て形成され、該メイン基材の両面に補強材が積層され、
    該両補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積層さ
    れ、該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布が積層
    され、前記天井基材の不織布の一側面に表皮材が接合さ
    れていることを特徴とする車両用成形天井。
  2. 【請求項2】 表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
    天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
    両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
    車両用成形天井において、 前記天井基材は低融点のPETフェルト基材をメイン基
    材として形成され、該メイン基材の両面にガラスマット
    からなる補強材が積層され、該両補強材の外側に夫々ホ
    ットメルトフィルムが積層され、該ホットメルトフィル
    ムの外側に夫々不織布が積層され、前記天井基材の不織
    布の一側面に表皮材が接合されていることを特徴とする
    車両用成形天井。
  3. 【請求項3】 表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
    天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
    両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
    車両用成形天井において、 前記天井基材は低融点のPETフェルト基材をメイン基
    材として形成され、該メイン基材の両面にガラスマット
    からなる補強材が積層され、該両補強材の外側に夫々ホ
    ットメルトフィルムが積層され、該ホットメルトフィル
    ムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィルムが
    複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルムの外側
    に夫々不織布が積層され、前記天井基材の不織布の一側
    面に表皮材が接合されていることを特徴とする車両用成
    形天井。
  4. 【請求項4】 表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
    天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
    両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
    車両用成形天井において、 前記天井基材は低融点のPETフェルト基材をメイン基
    材として形成され、該メイン基材の両面にガラスマット
    からなる補強材が積層され、該両補強材の外側に夫々ホ
    ットメルトフィルムが積層され、該ホットメルトフィル
    ムのうち天井の外側に位置するホットメルトフィルムが
    複数層に形成され、前記両ホットメルトフィルムの外側
    に夫々不織布が積層され、前記天井基材の重量が100
    0g/m2以下に形成され、該天井基材の天井の内側に位置
    する不織布の一側面に表皮材が接合されていることを特
    徴とする車両用成形天井。
  5. 【請求項5】 表皮材と該表皮材の裏面側に積層された
    天井基材とを備え、該表皮材と天井基材との積層体が車
    両のインナーパネルの形状に対応してプレス成形される
    車両用成形天井において、 前記天井基材は低融点のPETフェルト基材をメイン基
    材として形成され、該メイン基材の低融点のPETフェ
    ルトが重量600g/m2以下に形成され、該メイン基材の
    両面にガラスマットからなる補強材が積層され、該補強
    材のガラスマットが重量100g/m2程度に形成され、該
    両補強材の外側に夫々ホットメルトフィルムが積層さ
    れ、該ホットメルトフィルムの外側に夫々不織布が積層
    され、該不織布が重量50g/m2程度に形成され、前記天
    井基材の重量が1000g/m2以下に形成され、該天井基
    材の天井の内側に位置する不織布の一側面に表皮材が接
    合されていることを特徴とする車両用成形天井。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100736221B1 (ko) 2007-03-09 2007-07-06 주식회사 진광화학 핫멜트 접착제의 직접도포에 의한 장식용 유리적층체의연속 및 자동 제조장치와 그의 제조방법

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KR100736221B1 (ko) 2007-03-09 2007-07-06 주식회사 진광화학 핫멜트 접착제의 직접도포에 의한 장식용 유리적층체의연속 및 자동 제조장치와 그의 제조방법

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