JP2000271749A - プラズマ加工装置 - Google Patents

プラズマ加工装置

Info

Publication number
JP2000271749A
JP2000271749A JP11080558A JP8055899A JP2000271749A JP 2000271749 A JP2000271749 A JP 2000271749A JP 11080558 A JP11080558 A JP 11080558A JP 8055899 A JP8055899 A JP 8055899A JP 2000271749 A JP2000271749 A JP 2000271749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
workpiece
nozzle
plasma
alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11080558A
Other languages
English (en)
Inventor
Harutoshi Maruyama
晴敏 丸山
Daisuke Ihara
大輔 伊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANAKA ENGINEERING WORKS Ltd
Original Assignee
TANAKA ENGINEERING WORKS Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANAKA ENGINEERING WORKS Ltd filed Critical TANAKA ENGINEERING WORKS Ltd
Priority to JP11080558A priority Critical patent/JP2000271749A/ja
Publication of JP2000271749A publication Critical patent/JP2000271749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者の目視によらずにプラズマトーチのノ
ズルとワークとの接触防止が図られるプラズマ加工装置
を提供する。 【解決手段】 プラズマ加工装置において、プラズマト
ーチ1の導体ノズル2と被切断材W(ワーク)間の電圧
を測定する電圧検出器11を設け、電圧検出器11の出
力に基づいてアークの発生、停止を含むプラズマ加工装
置の運転を制御する制御装置12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ化した高
温のガスによってワークの加工を行うプラズマ加工装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマ加工装置は、先端に開口部を有
する導体ノズルと、導体ノズルの内部に配設された電極
とを備え、導体ノズルに導入したガスを開口部から前方
に噴出せしめる一方、電極と導体ノズル及び導体ノズル
の開口部の前方に配置されるワークとの間に電圧を印加
しこれらの間にアークを生じせしめてガスをプラズマ化
して高温のプラズマガスとするものである。そして、こ
れら電極及び導体ノズルを一体的にまとめた部材(以
下、プラズマトーチと呼ぶ)をワークに対して上下左右
に移動させることで、プラズマトーチから噴出されるプ
ラズマガスによってワークの加工を行うものである。ま
た、プラズマ加工装置としては、ワークを水槽式切断定
盤内に水没させた状態で切断する水プラズマ切断という
加工方法に用いるものも知られている。上記したこれら
のプラズマ加工装置においては、電極と導体ノズルとの
間に安定してアークを発生させるため、また操作者の感
電防止等の理由から、導体ノズルの先端にセラミックス
等の絶縁部材を配したり、先端がセラミックス等の絶縁
部材で覆われている導体ノズルを使用するものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】導体ノズルの先端とワ
ークとの間に絶縁部材が配されるプラズマトーチを用い
るプラズマ加工装置では、この絶縁部材がセラミックス
等の脆性を有する素材からなるためにプラズマトーチを
移動させた際に絶縁部材がワークと接触した場合には絶
縁部材が破損する恐れがあり、また絶縁部材とワークと
が接触することでワークに加工不良が生じる恐れがある
ので、従来は操作者が導体ノズルの先端に配される絶縁
部材とワークとの間隔を目視によって監視しながらプラ
ズマ加工装置の動作制御を行っていた。しかし、操作者
の目視による絶縁部材とワークとの間隔の監視、特に水
プラズマ切断を行う場合におけるこれらの監視は容易で
はないという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、操作者の目視によらずにプラズマトーチの導体ノ
ズルの先端に設けられる絶縁部材とワークとの接触防止
が図られるプラズマ加工装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のプラズマ加工装置においては、先端
に開口部を有する導体ノズルと、該導体ノズルの内部に
配設された電極と、前記導体ノズルの先端外面側に配置
された絶縁部材とを備え、前記導体ノズルに導入したガ
スを前記開口部から前方に噴出せしめる一方、前記電極
と前記導体ノズル及び前記絶縁部材の前方に配置される
ワークとの間に電圧を印加しこれらの間にアークを生じ
せしめて前記ガスをプラズマ化することにより前記ワー
クを加工するプラズマ加工装置において、前記導体ノズ
ルと前記ワークとの間の電圧を検出する電圧検出器と、
該電圧検出器の出力に基づいて前記アークの発生、停止
を含む前記プラズマ加工装置の運転を制御する制御装置
とを備えてなることを特徴とする。
【0006】このように構成されるプラズマ加工装置に
おいては、電圧検出器によって導体ノズルとワークとの
間の電圧を検出し、電圧検出器の出力に基づいて制御装
置がアークの発生、停止を含む装置の運転を制御する。
【0007】請求項2記載のプラズマ加工装置において
は、前記制御装置は、前記電圧検出器の出力に基づいて
アラームを駆動するアラーム駆動手段を備えることを特
徴とする。このように構成されるプラズマ加工装置にお
いては、電圧検出手段の出力に基づいてアラーム駆動手
段によってアラームが駆動される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下より、図1及び図2を参照し
て本発明のプラズマ加工装置の一実施の形態を説明す
る。ここで説明する実施の形態は、この発明を水プラズ
マ切断、すなわちワークを水槽式切断定盤内に水没させ
た状態で切断する水プラズマ切断という加工に用いるプ
ラズマ加工装置に適用した例を示している。
【0009】図1において、符号1はプラズマ加工装置
(図示せず)の構成部材であるプラズマトーチであり、
符号Wは被切断材(ワーク)、符号Pは水槽式切断定盤
の水槽部である。ここで、被切断材Wは導電性を有する
素材からなるものであって、水槽部P中でプラズマトー
チ1の導体ノズル2の内部側噴出口2a(後述)及び絶
縁体ノズル4の外部側噴出口4a(後述)の対向面に配
置されている。
【0010】プラズマトーチ1は、プラズマ加工装置の
トーチ移動手段(図示せず)によって上下左右に移動さ
れる略中空円筒形状のプラズマトーチ本体1aの先端部
分に、先端に第一の開口部2aが形成される導体製の導
体ノズル2を設け、プラズマトーチ本体1a先端部分内
部に、プラズマトーチ本体1a及び導体ノズル2との間
に流通空間S1を形成しつつ導体ノズル2の内面側とは
非接触状態となるようにして電極3を設けたものであ
る。ここで、導体ノズル2の先端外面側には、導体ノズ
ル2との間に流通空間S2を形成しつつ導体ノズル2の
先端を覆い、かつ先端に第二の開口部4aが形成される
セラミックス製の絶縁体ノズル4(絶縁部材)が設けら
れている。絶縁体ノズル4は、その先端部分を除いて、
プラズマトーチ本体1aの先端部分に取り付けられるキ
ャップ5によって覆われている。また、導体ノズル2の
第一の開口部2aと絶縁体ノズル4の第二の開口部4a
とは、その軸が一致するよう配されている。
【0011】導体ノズル2と電極3との間に形成される
流通空間S1は、プラズマトーチ本体1aを通じてプラ
ズマガスの元となるガスを供給するガス供給源(図示せ
ず)に接続されており、流通空間S1内に供給されたガ
スは、導体ノズル2の第一の開口部2aから導体ノズル
2の前方、すなわち導体ノズル2の先端側に噴出される
よう配されている。導体ノズル2と絶縁体ノズル4との
間に形成される流通空間S2は、プラズマトーチ本体1
a及び導体ノズル2とキャップ5との間に形成される流
通空間S3を通じて、導体ノズル2の第一の開口部2a
から噴出させるプラズマガスを冷却して収束させるため
のシールド水を供給するシールド水供給手段(図示せ
ず)に接続されており、流通空間S2内に供給されたシ
ールド水は、絶縁体ノズル4の第二の開口部4aから絶
縁体ノズル4の前方、すなわち絶縁体ノズル4の先端側
に噴出されるよう配されている。また、導体ノズル2の
先端部外面側または絶縁体ノズル4の先端部内面側に
は、第二の開口部4aから噴出されるシールド水に旋回
を与えるための旋回流付与手段(図示せず)が設けられ
ている。
【0012】上記プラズマトーチ1には、図1に示すよ
うな電気回路が接続されている。まず、電極3と被切断
材W(ワーク)との間には、プラズマアーク電源6によ
って運転用の電圧が印加されるようになっており、この
間の回路には、電圧の印加、遮断を行うスイッチSW1
が介装されている。また、電極3と導体ノズル2との間
には、パイロットアーク電源7によって所定の電圧が印
加されるようになっており、この間の回路には、電圧の
印加、遮断を行うスイッチSW2が介装されている。さ
らに、電極3と被切断材との間には、抵抗R1と抵抗R
2が直列接続された状態で介装されており、抵抗R1と
抵抗R2との接続点(a点)は、導体ノズル2に接続さ
れている。なお、抵抗R2と被切断材Wとの接続点をb
点とする。ここで、抵抗R1、R2は、実際にはプラズ
マ切断機の構造上の理由からこの電気回路中に配される
各種機器であるが、ここではこの電気回路の接続の様子
を示すために、模式的に抵抗として表している。また、
これら抵抗R1、R2は、その抵抗値が高いためにほと
んど電流を通さず、他の回路にはほとんど影響を与えな
いものである。そして、抵抗R2の両端に加わる電圧、
すなわち導体ノズル2と被切断材Wとの間の電圧V1
は、電圧検出器11によって検出されるようになってお
り、この検出出力はアークの発生、停止を含むプラズマ
加工装置の運転を制御する制御装置12に入力されるよ
うになっている。
【0013】制御装置12は、図2に示すように、電圧
検出器11の接続端子に接続されて電圧検出器11によ
って検出された基準電圧V0(後述)を記憶する基準電
圧記憶部13と、一方の入力端子に電圧検出器11の出
力端子が接続され、他方の入力端子に基準電圧記憶部1
3の出力端子が接続される比較器14とを備えている。
なお、図2では、制御装置12の構成をわかりやすくす
るために、電圧検出器11と制御装置12の位置関係を
入れ替えて図示している。比較器14は、電圧検出器1
1から送られる電圧V1の検出値と基準電圧記憶部13
に記憶される基準電圧V0とを比較し、電圧V1が基準
電圧V0を所定の値下回った時点でアラーム信号Aを出
力するものである。このアラーム信号Aは、アラーム
(図示せず)を駆動するアラーム駆動装置15(アラー
ム駆動手段)及び制御装置本体16に供給されるように
なっている。
【0014】アラーム駆動装置15は、比較器14から
のアラーム信号Aを受けることで、アラーム(図示せ
ず)を駆動するものである。アラームは、この実施の形
態では警報音を発するものである。また、制御装置本体
16は、比較器14からのアラーム信号Aを受けること
で、前記したトーチ移動手段(図示せず)の動作を制御
してプラズマトーチ1の移動を停止させ、これと並行し
て、電極3と被切断材W(ワーク)との間の回路に設け
られるスイッチSW1をOFFにして電極3と被切断材
Wとの間に印加される電圧を遮断して、これらの間での
アークの発生を停止させるものである。
【0015】上記の構成からなるプラズマ加工装置を用
いた被切断材Wの加工、すなわち被切断材Wの切断(溶
断)作業について説明する。まず、図1の電気回路でス
イッチSW2をONにして、パイロットアーク電源7に
よってプラズマトーチ1の電極3と導体ノズル2との間
に電圧を印加する。その一方、プラズマトーチ本体1a
を通じて電極3と導体ノズル2との間に形成される流通
空間S1内に、ガス供給源からプラズマガスの元となる
ガスを供給し、導体ノズル2の第一の開口部2aから導
体ノズル2外へ噴出させる。ここで、電極3と導体ノズ
ル2との間にはパイロットアークが生じるので、このパ
イロットアークによってガスが加熱されてプラズマ化
し、高温のプラズマガスに変化する。
【0016】次に、パイロットアークによるガスのプラ
ズマ化が安定して行われるようになった後、図1におけ
る電気回路のスイッチSW1をONにして、プラズマア
ーク電源6によって電極3と被切断材Wとの間に電圧を
印加し、これらの間にアークを発生させる。そして、図
1における電気回路のスイッチSW2をOFFにして電
極3と導体ノズル2との間に印加される電圧を遮断して
これらの間でのパイロットアークの発生を停止させて、
以後は電極3と被切断材Wとの間に生じるアークによっ
てガスのプラズマ化を持続させる。
【0017】上記の手順と並行して、流通空間S2に、
プラズマトーチ本体1a及び導体ノズル2とキャップ5
との間に形成される流通空間S3を通じてシールド水供
給手段(図示せず)からシールド水を供給する。そし
て、このシールド水を絶縁体ノズル4の第二の開口部4
aから、旋回流付与手段(図示せず)によってプラズマ
ガスの周囲で旋回するよう旋回流を付与しつつ噴出さ
せ、これによってプラズマガスを冷却してプラズマガス
を収束させる。そしてこの状態でプラズマトーチ1をト
ーチ移動手段(図示せず)によって被切断材Wに近接さ
せることで、導体ノズル2の第一の開口部2aから噴出
されて、絶縁体ノズル4の第二の開口部2aから噴出さ
れるシールド水により冷却されて収束されたプラズマガ
スによって被切断材Wを切断(溶断)する。
【0018】この場合において、プラズマトーチ1を被
切断材Wに対して接近させることにより、電極3と被切
断材Wとの間に生じるアークの長さが短くなり、プラズ
マトーチ1の電極3と被切断材Wとの間の電圧が低下す
る。そして、これに伴って、図1記載の電気回路の抵抗
R1、R2の両端間に加わる電圧も低下する。このプラ
ズマ加工装置においては、抵抗R2の両端に加わる電
圧、すなわち導体ノズル2と被切断材Wとの間の電圧V
1を電圧検出器11によって検出し、電圧検出器11の
出力、すなわち電圧V1の測定値に基づいて制御装置1
2がプラズマ加工装置の動作を制御することで、プラズ
マトーチ1と被切断材Wとの接近による絶縁体ノズル4
と被切断材Wとの接触を防止することができるのであ
る。
【0019】制御装置12によるプラズマ加工装置の制
御は次のようにして行われる。まず、被切断材Wの切断
(溶断)を行う前に、プラズマトーチ1の絶縁体ノズル
4と被切断材Wを、絶縁体ノズル4の保護と被切断材W
の加工不良防止の観点から、許容できる限度まで近接さ
せる。次に、この状態のままプラズマ加工装置を動作さ
せて電極3と被切断材Wとの間にアークを発生させ、こ
のときに電圧検出器11によって導体ノズル2と被切断
材Wとの間に生じる電圧を検出する。そしてこの電圧を
基準電圧記憶部13に出力し基準電圧V0として記憶さ
せる。
【0020】次に、実際にプラズマ加工装置によって被
切断材Wの切断(溶断)を行う。そして、この切断作業
の間中、電圧検出器11によって導体ノズル2と被切断
材Wとの間の電圧V1を検出し、比較器14の一方の入
力端子に電圧V1の検出値を出力する。同時に、基準電
圧記憶部13から基準電圧V0を比較器14の他方の入
力端子に出力する。
【0021】そして、比較器14によって、電圧検出器
11から入力される電圧V1と基準電圧記憶部13から
入力される基準電圧V0との比較を行い、電圧V1が基
準電圧V0を所定の値下回った時点で比較器14からア
ラーム信号Aをアラーム駆動装置15及び制御装置本体
16に出力する。ここで、図3として、絶縁体ノズル4
と被切断材W間の距離とこれらの間の電圧との関係の例
を示すグラフを示す。基準電圧V0を、絶縁体ノズル4
と被切断材W間の距離が約2(mm)である場合におけ
る絶縁体ノズル4と被切断材W間の電圧、すなわち約7
0(V)とする。そして、被切断材Wの切断(溶断)の
ために、絶縁体ノズル4と被切断材W間の距離を約8
(mm)とした状態から絶縁体ノズル4が被切断材Wに
近づくにつれて、上述した理由から、これら絶縁体ノズ
ル4と被切断材W間の電圧V1が低下してゆく。そし
て、電圧V1が基準電圧V0である約70(V)を所定
の値下回った時点で、比較器14からアラーム信号Aが
アラーム駆動装置15及び制御装置本体16に出力され
る。
【0022】そして、アラーム信号Aを受け取ることで
アラーム駆動装置15がアラームを駆動して警報音を発
生させて、操作者に絶縁体ノズル4と被切断材Wとの許
容限度以上の近接を知らせる。同時に、アラーム信号A
を受け取ることで制御装置本体16がプラズマ加工装置
のトーチ移動手段(図示せず)の動作を制御してプラズ
マトーチ1の移動を停止させ、これと並行して、電極3
と被切断材W(ワーク)との間の回路に設けられるスイ
ッチSW1をOFFにして電極3と被切断材Wとの間に
印加される電圧を遮断して、これらの間でのアークの発
生を停止させる。
【0023】このように構成されるプラズマ加工装置に
おいては、プラズマトーチ1の絶縁体ノズル4と被切断
材Wを許容できる限度まで近接させた状態での導体ノズ
ル2と被切断材Wとの間の電圧が、電圧検出器11によ
って検出されて基準電圧記憶部に出力され、この電圧が
基準電圧V0として基準電圧記憶部13に記憶されると
ともに、この基準電圧V0の値が基準電圧記憶部13か
ら比較器14に出力される。そして、プラズマ加工装置
による被切断材Wの切断作業中の導体ノズル2と被切断
材Wとの間の電圧V1が電圧検出器11によって検出さ
れて比較器14に出力される。そして、比較器14によ
って電圧V1が基準電圧V0と比較され、電圧V1が基
準電圧V0を所定の値下回った時点で比較器14がアラ
ーム信号Aを発し、このアラーム信号Aを受けることで
アラーム駆動装置15がアラームを駆動して操作者に絶
縁体ノズル4と被切断材Wとの許容限度以上の近接を知
らせる警報音を発生させるとともに、制御装置本体16
がプラズマ加工装置のトーチ移動手段の動作を制御して
プラズマトーチ1の移動を停止させ、これと並行して、
電極3と被切断材W(ワーク)との間の回路に設けられ
るスイッチSW1をOFFにして電極3と被切断材Wと
の間に印加される電圧を遮断して、これらの間でのアー
クの発生を停止させる。
【0024】このように構成されるプラズマ加工装置に
よれば、プラズマトーチ1の導体ノズル2と被切断材W
(ワーク)との間の電圧V1と基準電圧V0とを比較す
ることで、プラズマトーチ1の絶縁体ノズル4(絶縁部
材)と被切断材Wとの許容限度以上の近接が検知され、
これによって制御装置本体16がプラズマ加工装置のト
ーチ移動手段の動作を制御してプラズマトーチ1の移動
を停止させるので、絶縁体ノズル4と被切断材Wとの接
触が防止される。また、同時にアラーム駆動装置15が
アラームを駆動して警報音を発生させ、操作者にプラズ
マトーチ1の絶縁体ノズル4と被切断材Wとの許容限度
以上の近接を警告するので、操作者の目視によらずにプ
ラズマトーチ1の導体ノズル2の先端に設けられる絶縁
体ノズル4と被切断材Wとの接触防止を図ることができ
る。また、プラズマトーチ1の絶縁体ノズル4と被切断
材Wとの許容限度以上の近接を検知することによって、
制御装置本体16が電極3と被切断材Wとの間の回路に
設けられるスイッチSW1をOFFにして電極3と被切
断材Wとの間に印加される電圧を遮断し、これらの間で
のアークの発生を停止させるので、絶縁体ノズル4と被
切断材Wとが接触することによる被切断材Wの加工不良
を防止することができる。
【0025】なお、上記実施の形態では、この発明を水
プラズマ切断、すなわちワークを水槽式切断定盤内に水
没させた状態で切断する水プラズマ切断という加工に用
いるプラズマ加工装置に適用した例を示したが、これに
限られることなく、通常の加工方法を用いるプラズマ加
工装置に適用しても構わない。また、上記実施の形態で
は、基準電圧V0として、プラズマトーチ1の絶縁体ノ
ズル4と被切断材Wとを許容できる限度まで近接させた
状態での導体ノズル2と被切断材Wとの間の電圧を用い
たが、これに限られることなく、絶縁体ノズル4と被切
断材Wとを任意の距離まで近接させた状態でのこれらの
間の電圧を用いてもよく、また基準電圧V0として、電
圧検出器11の検出値を用いずに、予め基準電圧記憶部
13に任意の値を入力し、この値を基準電圧V0として
用いてもよい。また、上記実施の形態では、比較器14
は、電圧検出器11から送られる電圧V1の検出値と基
準電圧記憶部13に記憶される基準電圧V0とを比較
し、電圧V1が基準電圧V0を所定の値下回った時点で
アラーム信号Aを出力するものとした例を示したが、こ
れに限られることなく、単に電圧V1が基準電圧V0を
下回った時点でアラーム信号Aを出力するものとしても
よい。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載のプラズマ加工機によれ
ば、導体ノズルとワーク間の電圧が導体ノズルとワーク
間の距離の変化に伴って変化することを利用して、電圧
検出器によって導体ノズルとワーク間の電圧を検出し、
導体ノズルとワークとが異常接近した場合には、電圧検
出器の出力に基づいて制御装置がアークの発生、停止を
含むプラズマ加工装置の運転を制御するので、操作者の
目視によらずにプラズマトーチの導体ノズルの先端に設
けられる絶縁部材とワークとの接触防止を図ることがで
きる。
【0027】請求項2記載のプラズマ加工装置によれ
ば、電圧検出手段の出力に基づいてアラーム駆動手段に
よってアラームが駆動されるので、アラーム駆動手段に
よって駆動されるアラームによって操作者に導体ノズル
とワークとの異常接近が警告されるので、操作者の目視
によらずにプラズマトーチの導体ノズルの先端に設けら
れる絶縁部材とワークとの接触防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるプラズマ加工装
置の構成を示す回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるプラズマ加工装
置の制御装置の回路構成を示す回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態における導体ノズルと被
切断材間の距離とこれらの間の電圧との関係の例を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 プラズマトーチ 2 導体ノズル 3 電極 4 絶縁体ノズル(絶
縁部材) 6 プラズマアーク電源 7 パイロットアーク
電源 11 電圧検出器 12 制御装置 13 基準電圧記憶部 14 比較器 15 アラーム駆動装置 16 制御装置本体 W 被切断材 P 水槽部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に開口部を有する導体ノズルと、 該導体ノズルの内部に配設された電極と、前記導体ノズ
    ルの先端外面側に配置された絶縁部材とを備え、 前記導体ノズルに導入したガスを前記開口部から前方に
    噴出せしめる一方、前記電極と前記導体ノズル及び前記
    絶縁部材の前方に配置されるワークとの間に電圧を印加
    しこれらの間にアークを生じせしめて前記ガスをプラズ
    マ化することにより前記ワークを加工するプラズマ加工
    装置において、 前記導体ノズルと前記ワークとの間の電圧を検出する電
    圧検出器と、該電圧検出器の出力に基づいて前記アーク
    の発生、停止を含む前記プラズマ加工装置の運転を制御
    する制御装置とを備えてなることを特徴とするプラズマ
    加工装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記電圧検出器の出力
    に基づいてアラームを駆動するアラーム駆動手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマ加工装置。
JP11080558A 1999-03-24 1999-03-24 プラズマ加工装置 Pending JP2000271749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11080558A JP2000271749A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 プラズマ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11080558A JP2000271749A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 プラズマ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000271749A true JP2000271749A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13721678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11080558A Pending JP2000271749A (ja) 1999-03-24 1999-03-24 プラズマ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000271749A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008296067A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Ltd 塗布方法
JP2009506892A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 蒸気プラズマバーナおよび蒸気切断装置を作動させる方法
KR101041249B1 (ko) * 2010-11-10 2011-06-14 현대중공업 주식회사 플라즈마 절단기 팁 손상 감시 장치
CN104959721A (zh) * 2015-07-24 2015-10-07 上海沪工焊接集团股份有限公司 等离子切割机引导弧控制电路及其控制方法
WO2019124365A1 (ja) 2017-12-18 2019-06-27 小池酸素工業株式会社 プラズマ切断トーチに沿わせて水流を供給する装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506892A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 蒸気プラズマバーナおよび蒸気切断装置を作動させる方法
JP2008296067A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Ltd 塗布方法
KR101041249B1 (ko) * 2010-11-10 2011-06-14 현대중공업 주식회사 플라즈마 절단기 팁 손상 감시 장치
CN104959721A (zh) * 2015-07-24 2015-10-07 上海沪工焊接集团股份有限公司 等离子切割机引导弧控制电路及其控制方法
WO2019124365A1 (ja) 2017-12-18 2019-06-27 小池酸素工業株式会社 プラズマ切断トーチに沿わせて水流を供給する装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4266206B2 (ja) プラズマトーチの寿命検出装置
US4280042A (en) Process and installation for automatic ignition of a plasma cutting torch
CA2225942C (en) Plasma pilot arc control
JPH03114678A (ja) プラズマアークトーチシステム
JP2011230196A (ja) 溶接プロセスを停止させる方法および溶接装置
US10420200B2 (en) Automated gas cutting system with auxiliary torch
EP3367762B1 (en) Enhanced plasma cutting system and method of operating the same
JP2000271749A (ja) プラズマ加工装置
US6933463B2 (en) Main arc ignition device and main arc ignition control method of plasma cutting machine
JP2850397B2 (ja) プラズマアーク加工装置
JP2009138219A (ja) アーク溶射方法
JPH0623556A (ja) プラズマトーチの電極消耗の検知方法
JPH08118018A (ja) 溶接電源
JP3472625B2 (ja) プラズマトーチの保護装置
JP2563832B2 (ja) プラズマトーチに於ける電極破壊検知方法及び装置並びにプラズマトーチ
JPS6114080A (ja) 消耗電極式ア−ク溶接装置
JP2009066631A (ja) プラズマトーチ
EP3388180B1 (en) Welding system and method with short circuit welding using self-shielded electrode
JP3804744B2 (ja) プラズマ加工方法およびその装置
JPS62287919A (ja) 放電加工装置
JPS61111813A (ja) 放電加工装置
JP2021109189A (ja) 溶接装置
JP2988176B2 (ja) 自動アーク溶接方法
JPH05245637A (ja) 溶接ロボットの制御方法
JPH0675791B2 (ja) プラズマア−ク切断に於けるプラズマア−クの安定化制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303