JP2000271127A - 腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents
腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュータ可読メモリInfo
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Abstract
ことができる腹膜機能評価システム及びその制御方法、
コンピュータ可読メモリを提供する。 【解決手段】 患者に関する情報である患者情報、処方
に関する処方情報、PETデータを少なくとも入力す
る。入力されたPETデータを用いて、MTAC及びD
/Pを算出する。算出されたMTAC及びD/Pに基づ
いて、腹膜機能を評価する。その評価結果を出力する。
Description
いて腹膜機能を評価する腹膜機能評価システム及びその
制御方法、コンピュータ可読メモリに関するものであ
る。
患者の腹膜機能を、PET(peritioneal
equilibrium test:腹膜平衡試験)デ
ータをもとに定量的に確認する技術が知られている。例
えば、Pyle−Popovichのモデルをもとに生
成した仮想の臨床データに対して、対流輸送を考慮して
いないHendersonの式、単一方向への対流輸送
のみを考慮したBabb−Garredの式を当てはめ
る計算機実験を行う際に、4時間PETデータを用い
て、総括物質移動・膜面積係数(MTAC:Mass
Transfer−Area Coefficien
t)を算出すると、いずれの式を用いても比較的小さな
誤差で、MTACを求めることができる。
良剤や除水過剰剤において、特に、患者の負担を減らす
ために、短時間のPETデータを用いると、上記従来の
式では、MTACの算出値には大きな誤差が生じてしま
うという問題点があった。また、腹膜透過性の評価に伴
う計算は、手計算で行われており、評価を実行するため
の労力や利便性が欠けており、容易にかつ任意に腹膜機
能の評価を実行することが要求されている。
されたものであり、腹膜機能の評価を容易にかつ任意に
実行することができる腹膜機能評価システム及びその制
御方法、コンピュータ可読メモリを提供することを目的
とする。
めの本発明による腹膜機能評価システムは以下の構成を
備える。即ち、また、好ましくは、PETデータを用い
て腹膜機能を評価する腹膜機能評価システムであって、
患者に関する情報である患者情報、処方に関する処方情
報、PETデータを少なくとも入力する入力手段と、前
記入力手段で入力されたPETデータを用いて、MTA
C及びD/Pを算出する算出手段と、前記算出手段で算
出されたMTAC及びD/Pに基づいて、腹膜機能を評
価する評価手段と、前記評価手段による評価結果を出力
する出力手段とを備える。
クレアチニンクリアランスを考慮した除水を行うための
透析液交換スケジュールのシミュレーションを実行す
る。
クレアチニンクリアランスを実現するための処方シミュ
レーションを実行する。
尿素窒素を考慮した除水を行うための透析液交換スケジ
ュールのシミュレーションを実行する。
BUN濃度の予測シミュレーションを実行する。
透過性の時系列データを算出する。
2時間PETデータである。
腹膜機能評価システムの制御方法は以下の構成を備え
る。即ち、PETデータを用いて腹膜機能を評価する腹
膜機能評価システムの制御方法であって、患者に関する
情報である患者情報、処方に関する処方情報、PETデ
ータを少なくとも入力する入力工程と、前記入力工程で
入力されたPETデータを用いて、MTAC及びD/P
を算出する算出工程と、前記算出工程で算出されたMT
AC及びD/Pに基づいて、腹膜機能を評価する評価工
程と、前記評価工程による評価結果を出力する出力工程
とを備える。
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
PETデータを用いて腹膜機能を評価する腹膜機能評価
システムの制御のプログラムコードが格納されたコンピ
ュータ可読メモリであって、患者に関する情報である患
者情報、処方に関する処方情報、PETデータを少なく
とも入力する入力工程のプログラムコードと、前記入力
工程で入力されたPETデータを用いて、MTAC及び
D/Pを算出する算出工程のプログラムコードと、前記
算出工程で算出されたMTAC及びD/Pに基づいて、
腹膜機能を評価する評価工程のプログラムコードと、前
記評価工程による評価結果を出力する出力工程のプログ
ラムコードとを備える。
好適な実施形態について詳細に説明する。
の構成を示すブロック図である。
ステムの構成を示すブロック図である。
107を介して情報処理装置1000全体の制御を実行
するとともに、情報処理装置1000の外部に接続され
る入力装置111(例えば、イメージスキャナ、記憶装
置、ネットワーク回線を介して接続される他の情報処理
装置、電話回線を介して接続されるファクシミリ等)を
入力I/F(インタフェース)104を介して制御す
る。また、情報処理装置1000の外部に接続される出
力装置112(例えば、プリンタ、モニタ、ネットワー
ク回線を介して接続される他の情報処理装置、電話回線
を介して接続されるファクシミリ等)を出力I/F10
5を介して制御する。また、CPU101は、KBDI
/F(キーボードインタフェース)106を介して入力
部(例えば、ポインティングデバイス123やキーボー
ド124やペン125)から入力された指示に従って、
各種処理を実行する。更に、入力装置111より入力さ
れた画像データや、ポインティングデバイス123やキ
ーボード124やペン125による操作に応じた画像を
表示する表示部130をビデオI/F(インタフェー
ス)128を介して制御する。
を実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM
103は、CPU101によりOSや本発明を実現する
ための制御プログラムを含むその他の制御プログラムが
ロードされ実行される。また、制御プログラムを実行す
るために用いられる各種作業領域、一時待避領域として
機能する。また、ポインティングデバイス123やキー
ボード124やペン125の操作に応じて生成される画
像を、一旦、保持するVRAM(不図示)が構成されて
いる。
で実行される処理について、図2のフローチャートを用
いて説明する。
で実行される処理を示すフローチャートである。
ムを起動すると、ユーザに対しパスワード入力画面を表
示部130に表示する。ユーザは、これに対し、パスワ
ードをポインティングデバイス123やキーボード12
4やペン125などの入力部を用いて入力する。ステッ
プS102で、入力されたパスワードが正しいか否かを
判定する。正しくない場合、ステップS103に進み、
パスワードの再入力をユーザに対して要求する。一方、
正しい場合、ステップS104に進み、図3に示すよう
な腹膜機能評価システムを操作するためのメインパネル
を表示部130に表示する。尚、メインパネル上には、
患者情報を入力するための患者情報入力領域と、現在登
録されている処方情報を表示する処方情報表示領域を有
する。また、各種処理を実行したり、別画面を表示する
ための各種ボタンが用意されている。
者情報入力領域1001〜1010に対し、必要な患者
情報を入力する。入力された患者情報は、患者情報登録
・更新ボタン1006を不図示のカーソルで指示し押下
することで、腹膜機能評価システム内のRAM103に
登録・更新される。尚、患者情報としては、例えば、以
下の情報で構成される。
タン1007を不図示のカーソル又はマウスで指示し押
下すると、図4に示すような処方情報入力画面が表示部
130に表示される。この処方情報入力画面に対し、ユ
ーザは必要な処方情報を入力する。入力された処方情報
は、更新ボタン2001を不図示のカーソルで指示し押
下することで、腹膜機能評価システム内のRAM103
に登録・更新される。また、入力した処方情報を取り消
す場合は、取り消しボタン2002を不図示のカーソル
で指示し押下する。尚、患者情報としては、例えば、以
下の情報で構成される。
eal equilibrium test:腹膜平衡
試験)を実行する。ステップS108で、得られた2時
間PETデータを、例えば、図5に示すような登録画面
を用いて腹膜機能評価システム内のRAM103に登録
する。尚、図5に示す登録画面は、あくまで一例であ
り、2時間PETデータの登録内容としては、以下の情
報が少なくとも有していれば良い。
ン) (13)0時間濃度(尿素窒素、クレアチニン、アルブ
ミン) (14)2時間濃度(尿素窒素、クレアチニン、アルブ
ミン) ステップS108で、登録された2時間PETデータを
もとに、MTAC(Mass Transfer−Ar
ea Coefficient:膜面積係数)、D/P
(時刻tにおける血液中クレプチニン濃度に対する透析
液中クレアチニン濃度の比)を算出する。以下、本実施
形態のMTAC、D/Pの算出方法及びその具体例につ
いて説明する。
る。
Pを算出する。
タが与えられている場合に、
データを算出する。算出された時系列データは、腹膜機
能評価システム内のRAM103に登録される。
S105〜ステップS110で算出されたデータを用い
た腹膜透過性の評価を行うために図3に示すような表示
画面を表示部130に表示する。この表示画面に基づい
て指示された処理を実行する。腹膜透過性ボタン100
8を不図示のカーソル又はマウスで指示し押下された場
合、ステップS112に進む。そして、ステップS11
0で算出された時系列データを用いて、図6に示すよう
な腹膜透過性の経年変化をグラフ表示する。ここでの腹
膜透過性は、尿素窒素、クレアチニンについて、患者の
体型(体表面積)を考慮した以下の式で算出される。
尚、図7は、図3の表示画面内の検査データ一覧ボタン
1010を、不図示のカーソル又はマウスで指示する押
下することにより表示される検査データの対比を示す画
面である。
を割った値(腹膜透過性を示す値)を縦軸にとり、時間
(年)を横軸にとると、図6に示すグラフが得られる。
そして、このグラフを参照することで、医者は患者の腹
膜透過性の経年変化を予想(予測)することができる。
面に戻り、シミュレーションボタン1009を不図示の
カーソル又はマウスで指示し押下された場合、ステップ
S113に進む。そして、除水量およびクレアチニンク
リアランスのシミュレーションを行い、図9に示すよう
な参考処方を表示する。
慮した総クレアチニンクリアランス(週) ここでは、表1から算出されたMTAC=9.0ml/mi
n、D/P=0.47を使用まず、処方(バッグ容量、
交換回数、交換間隔)に残腎クレアチニンクリアランス
と1日の総除水量を与えることで、総クレアチニンクリ
アランス(週)を導出する。
考慮して、週当たりの総クレアチニンクリアランスを導
出する。
D/P×(バッグ容量×交換回数+1日の総除水量)+
Ccr×1440 ・週当たりの総クレアチニンクリアランス =1日の総
クレアチニンクリアランス×7
日当たり50/7L ・1日の総薬液量 =(1日の総クレアチニンクリアラ
ンス−Ccr×1440)/D/P−1日の総除水量 1日の薬液量 =1日の総薬液量/交換回数
が4時間PETに対して軽い、2時間PETを定期的に
実行し、得られる2時間PETデータを用いて腹膜機能
の評価を複雑な手計算を行うことなく、容易にかつ任意
に実行することができる。特に、処方変更に伴う除水量
やクレアチニンクリアランスの変化を簡単にシミュレー
ションでき、逆に期待する除水量やクレアチニンクリア
ランスを想定し、その想定にあった参考の処方を簡単に
導出することができる。
表示するように構成したが、プリンタを用いて記録媒体
に記録するように構成することももちろん可能である。
量およびクレアチニンクリアランスのシミュレーション
を実行するように設計されているが、これに限定され
ず、図8に示すような登録画面を用いて4時間PETデ
ータ(腹膜機能評価システム内のRAM103に登録し
たデータ)を用いて行うことも可能である。更に、例え
ば、目的に応じて尿素窒素クリアランス及び血中BUN
(Blood Urea Nitorgen)濃度をシミュレーションする
ように設計することも可能である。以下、具体例を示
す。
た1日の透析交換スケジュール 以下の変数を定義すると KP:腹膜クリアランス(mL/min) KR:残腎クリアランス(mL/min) CB:血中BUN濃度(mg/dL) G:残腎機能のない患者の尿素窒素生成速度(mg/min) U:残腎による1日の尿量(mL) W:一日の除水量(mL) 上記の変数を用いて、腹膜透析のクリアランスKPを表
わすと、 KP=(G/CB)−KR となり、一日の必要総透析液量は、 一日の必要総透析液量=KP×1440−(W−U)[m
L] となる。例えば、 KR=2.00 CB=80.00 G=5.60 U=350.00 W=2000 の場合、上記式より、 KP=5.00mL/min TW=5550.00mL/min となる。そして、使用するバッグ容量より、交換回数と
交換間隔を導出する。
度を予測 G:mg/min 残腎機能のない患者の尿素窒素生成速度
を定義すると、 ・腹膜クリアランス =(バッグ容量×交換回数−1日
の尿量+1日の総除水量)/1440 ・血中BUN濃度 =(G×100/KP+KR)
ず、本発明の範囲及び精神から逸脱しない範囲で当業者
によって、変形かつ/あるいは変更が実行されることは
言うまでもない。
腹膜機能の評価を容易にかつ任意に実行することができ
る腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュー
タ可読メモリを提供できる。
すブロック図である。
る処理を示すフローチャートである。
Claims (15)
- 【請求項1】 PETデータを用いて腹膜機能を評価す
る腹膜機能評価システムであって、 患者に関する情報である患者情報、処方に関する処方情
報、PETデータを少なくとも入力する入力手段と、 前記入力手段で入力されたPETデータを用いて、MT
AC及びD/Pを算出する算出手段と、 前記算出手段で算出されたMTAC及びD/Pに基づい
て、腹膜機能を評価する評価手段と、 前記評価手段による評価結果を出力する出力手段とを備
えることを特徴とする腹膜機能評価システム。 - 【請求項2】 前記評価手段は、残腎クレアチニンクリ
アランスを考慮した除水を行うための透析液交換スケジ
ュールのシミュレーションを実行することを特徴とする
請求項1に記載の腹膜機能評価システム。 - 【請求項3】 前記評価手段は、目標クレアチニンクリ
アランスを実現するための処方シミュレーションを実行
することを特徴とする請求項1に記載の腹膜機能評価シ
ステム。 - 【請求項4】 前記評価手段は、残腎尿素窒素を考慮し
た除水を行うための透析液交換スケジュールのシミュレ
ーションを実行することを特徴とする請求項1に記載の
腹膜機能評価システム。 - 【請求項5】 前記評価手段は、血中BUN濃度の予測
シミュレーションを実行することを特徴とする請求項1
に記載の腹膜機能評価システム。 - 【請求項6】 前記評価手段は、腹膜透過性の時系列デ
ータを算出することを特徴とする請求項1に記載の腹膜
機能評価システム。 - 【請求項7】 前記PETデータは、2時間PETデー
タであることを特徴とする請求項1に記載の腹膜機能評
価システム。 - 【請求項8】 PETデータを用いて腹膜機能を評価す
る腹膜機能評価システムの制御方法であって、 患者に関する情報である患者情報、処方に関する処方情
報、PETデータを少なくとも入力する入力工程と、 前記入力工程で入力されたPETデータを用いて、MT
AC及びD/Pを算出する算出工程と、 前記算出工程で算出されたMTAC及びD/Pに基づい
て、腹膜機能を評価する評価工程と、 前記評価工程による評価結果を出力する出力工程とを備
えることを特徴とする腹膜機能評価システムの制御方
法。 - 【請求項9】 前記評価工程は、残腎クレアチニンクリ
アランスを考慮した除水を行うための透析液交換スケジ
ュールのシミュレーションを実行することを特徴とする
請求項8に記載の腹膜機能評価システムの制御方法。 - 【請求項10】 前記評価工程は、目標クレアチニンク
リアランスを実現するための処方シミュレーションを実
行することを特徴とする請求項8に記載の腹膜機能評価
システムの制御方法。 - 【請求項11】 前記評価工程は、残腎尿素窒素を考慮
した除水を行うための透析液交換スケジュールのシミュ
レーションを実行することを特徴とする請求項8に記載
の腹膜機能評価システムの制御方法。 - 【請求項12】 前記評価工程は、血中BUN濃度の予
測シミュレーションを実行することを特徴とする請求項
8に記載の腹膜機能評価システムの制御方法。 - 【請求項13】 前記評価工程は、腹膜透過性の時系列
データを算出することを特徴とする請求項8に記載の腹
膜機能評価システムの制御方法。 - 【請求項14】 前記PETデータは、2時間PETデ
ータであることを特徴とする請求項8に記載の腹膜機能
評価システムの制御方法。 - 【請求項15】 PETデータを用いて腹膜機能を評価
する腹膜機能評価システムの制御のプログラムコードが
格納されたコンピュータ可読メモリであって、 患者に関する情報である患者情報、処方に関する処方情
報、PETデータを少なくとも入力する入力工程のプロ
グラムコードと、 前記入力工程で入力されたPETデータを用いて、MT
AC及びD/Pを算出する算出工程のプログラムコード
と、 前記算出工程で算出されたMTAC及びD/Pに基づい
て、腹膜機能を評価する評価工程のプログラムコード
と、 前記評価工程による評価結果を出力する出力工程のプロ
グラムコードとを備えることを特徴とするコンピュータ
可読メモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08453499A JP3661980B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08453499A JP3661980B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000271127A true JP2000271127A (ja) | 2000-10-03 |
JP3661980B2 JP3661980B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=13833318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08453499A Expired - Lifetime JP3661980B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 腹膜機能評価システム及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3661980B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-03-26 JP JP08453499A patent/JP3661980B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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---|---|
JP3661980B2 (ja) | 2005-06-22 |
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