JP2000266052A - 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置

Info

Publication number
JP2000266052A
JP2000266052A JP11068292A JP6829299A JP2000266052A JP 2000266052 A JP2000266052 A JP 2000266052A JP 11068292 A JP11068292 A JP 11068292A JP 6829299 A JP6829299 A JP 6829299A JP 2000266052 A JP2000266052 A JP 2000266052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil repellent
bearing device
oil
repellent agent
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11068292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Higuchi
幸雄 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP11068292A priority Critical patent/JP2000266052A/ja
Publication of JP2000266052A publication Critical patent/JP2000266052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥油処理を流体軸受装置に行う場合、撥油剤
が無色透明であるため、被塗布部材への塗布の有無につ
いて肉眼で確認することが困難である。 【解決手段】 流体軸受装置に撥油剤の層を形成する撥
油剤の処理方法において、前記撥油剤に発色剤が添加さ
れていることを特徴とする流体軸受装置の撥油剤の処理
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体軸受装置、更に
詳しくは情報機器、音響・映像機器用スピンドルモータ
に用いられる流体軸受装置に関し、特に、軸又はスリー
ブの少なくとも片方に動圧溝を持つ動圧軸受装置の軸受
部において潤滑流体の流出を防止するための撥油処理に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示されるように、従来よりスリー
ブ部材103と、スリーブ部材103に対して相対的に
回転自在である軸部材101とを備え、スリーブ部材1
03の内周面および軸部材101の外周面のいずれか一
方には、ラジアル側動圧発生溝107が設けられ、軸部
材101とスリーブ部材103との間の間隙115及び
動圧発生溝107に潤滑流体が充填されている流体軸受
装置100が使用されている。
【0003】軸101の外周面とスリーブ103の内周
面とで画成される間隙115に充填された油等の潤滑流
体が、回転により発生する遠心力等により漏れることを
防止する為に、無色透明の撥油剤を使用して撥油処理を
施していた。また、撥油処理の工程では、撥油剤を薄く
かつ均一に塗布する目的で、通常揮発性の高い希釈剤を
用いて撥油剤を希釈した後に、ラジアル軸受部113又
は、スリーブ部材103の端面109およびテーパ部1
11といった周辺部に撥油剤が塗布されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撥油処理方法は、つぎのような問題点がある。・塗布し
てはいけない場所に撥油剤が塗布された場合や、被塗布
部材の微細な部分へ塗布する場合に、撥油剤が無色透明
であるため、塗布の有無を肉眼で確認することが困難で
ある。・撥油剤が大量に塗布された場合やその撥油剤の
液だれ等が生じた場合に、撥油剤が無色透明であるた
め、被塗布部材のどこまで撥油剤が塗布されたか判別す
ることが困難である。・撥油剤が無色透明である上に、
希釈するために通常使用される希釈剤は、揮発性が高く
蒸発が早いため、綿棒などで希釈された撥油剤を塗布し
た場合に、塗布の有無の確認を一層困難にしている。
【0005】
【課題を解決する手段】上記問題点を解決するために、
本発明は、流体軸受装置に撥油剤の層を形成する撥油剤
の処理方法において、前記撥油剤に発色剤が添加するこ
ととしている。本発明による撥油処理を流体軸受装置に
行う場合、塗布された状態を肉眼で確認できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、軸又はスリーブの少な
くとも片方に動圧溝を持つ流体軸受装置の軸受部におけ
る、潤滑流体の流出を防止するための撥油処理におい
て、発色剤が添加された撥油剤を使用するものである。
【0007】発色剤としては、蛍光性を有するもの又は
染料を含有するものを用いる。なお、蛍光性の材料を混
ぜた撥油剤を使用する場合には、紫外線光のもとで塗布
作業を行うことが好ましい。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施例
を詳細に説明する。尚、図面において同一部分は同一符
号で示してある。また、撥油剤が塗布される部分は、破
線で層状に示されているが、塗布すべき撥油剤の量およ
び厚さを限定するものではない。
【0009】図1は、本発明による流体軸受装置の基本
的な構成を示す断面図である。この構成は前述した従来
例の構成とほぼ同じであり、流体軸受装置10は、円筒
状のスリーブ部材3と、スリーブ部材3に対して回転自
在に填め合わせられた軸部材1と、からなる。
【0010】また、スリーブ部材3の内周面13には、
へリングボーン形状のラジアル側動圧発生溝17が設け
られ、溝17には、潤滑剤が注入されている。更に、ス
リーブ部材3の解放端部内周面には、ラジアル側動圧発
生溝17に隣接して、ラジアル側動圧発生溝17から遠
ざかるにつれて内周面13の径が大きくなるようなテー
パ部11が設けられている。このテーパ部11にも、潤
滑剤が充填されている。
【0011】こうような流体軸受装置10を組み立てる
際、軸受内から油等の潤滑流体が漏れることを防ぐ為
に、撥油剤を軸受部材の表面に塗布して、軸受部材の表
面に撥油剤の層を形成する。
【0012】第1実施例では、破線部で示した部位であ
る、軸1の外周面15、スリーブ部材3のテーパー部1
1及び解放端部9のみに、撥油処理を施してある。使用
される撥油剤には、蛍光性の発色剤又は染料等が添加さ
れている。
【0013】発色剤が添加された撥油剤を用いて、撥油
処理を行うと、撥油剤が塗布された部分を肉眼で確認で
きるので、未処理品を次工程に流すといったミスを防止
する事が出来る。
【0014】また、被塗布部材の微細部へ撥油剤の層を
厚く塗布してしまうというミスを防止でき、撥油処理の
作業効率が飛躍的に向上する。
【0015】さらに、本発明による撥油処理方法では、
撥油剤の塗布を行いながら、塗布された部分が肉眼で確
認できる。
【0016】図2は本発明の第2実施例による流体軸受
装置10を示す断面図であり、流体軸受装置20を構成
する要素は、図1とほぼ同じであるので説明を割愛す
る。
【0017】第1実施例と異なる点は、第2実施例にお
いて、破線部で示すようにスリーブ部材23のテーパー
部31、ラジアル側軸受部33、解放端部29を含む全
面及び軸21の外周面25に、撥油処理を行うことであ
る。このようにすると部品全体を撥油剤に浸漬すればよ
いので、塗布が簡単となる。第1実施例と同様に、撥油
剤には蛍光性の発色剤又は染料等が添加されている。
【0018】本発明の撥油処理方法による第2実施例で
は、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0019】さらに、スリーブの内周面に設けられてい
る動圧発生用溝に撥油処理を行う場合にも、撥油剤が着
色されているため、従来の撥油処理方法と比べ、肉眼で
の塗布の確認が容易となる。
【0020】なお、本発明による撥油処理方法において
撥油処理を行う部分は、第1及び第2実施例において撥
油処理を行う部分に限定されるものではない。
【0021】また、必要に応じて撥油膜の密着性を高め
るために、撥油剤を塗布した後に加熱処理を行うことも
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明の撥油処理方法のように、着色さ
れた撥油剤を採用することによって、撥油剤の塗布の有
無やムラ及び非塗布部を肉眼で判別することが可能とな
る。また、被塗布部材の微細部への撥油処理を行う場合
にも、その確認が容易となり、撥油剤の層を形成するた
めの撥油処理作業の効率が飛躍的に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の撥油処理方法の第1実施例で
ある撥油処理が行われた流体軸受装置を示す概略断面図
である。
【図2】図2は、本発明の撥油処理方法の第2実施例で
ある撥油処理が行われた流体軸受装置を示す概略断面図
である。
【図3】図3は、従来の撥油処理方法の撥油処理が行わ
れた流体軸受装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、21 軸 3、23 スリーブ 9、29 スリーブ端面 11、31 テーパー部 17、27 動圧発生溝 25 軸の外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体軸受装置に撥油剤の層を形成する撥
    油剤の処理方法において、前記撥油剤に発色剤が添加さ
    れていることを特徴とする流体軸受装置の撥油剤の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 流体軸受装置において、発色剤を添加し
    た撥油剤の層が形成されている流体軸受装置。
JP11068292A 1999-03-15 1999-03-15 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置 Pending JP2000266052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068292A JP2000266052A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068292A JP2000266052A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000266052A true JP2000266052A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13369568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11068292A Pending JP2000266052A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000266052A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002195296A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Hitachi Ltd クラッチ
JP2002310143A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Crd Kk 流体軸受における流体の漏れ防止装置
US7140778B2 (en) 2002-03-01 2006-11-28 Minebea Co., Ltd. Synthetic resin composites and bearings formed therefrom and method
US7160622B2 (en) 2003-01-07 2007-01-09 Minebea Co., Ltd. Oil repelling agent
JP2008075819A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Ntn Corp 流体軸受装置の製造方法
US7547466B2 (en) 2003-03-24 2009-06-16 Nidec Corporation Method of manufacturing spindle motor
US8408797B2 (en) 2011-09-07 2013-04-02 Alphana Technology Co., Ltd. Method of manufacturing bearing device component coated with photoluminescence material, bearing device component and processing device with an indicator displaying information for a signal including information in accordance with light emission of a photoluminescence material applied on bearing device

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002195296A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Hitachi Ltd クラッチ
JP2002310143A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Crd Kk 流体軸受における流体の漏れ防止装置
US7140778B2 (en) 2002-03-01 2006-11-28 Minebea Co., Ltd. Synthetic resin composites and bearings formed therefrom and method
US7144932B2 (en) 2002-03-01 2006-12-05 Minebea Co., Ltd. Low-friction, high-dispersion synthetic resin composition containing fine particles of RB ceramic or CRB ceramic and a method for its preparation
US7160622B2 (en) 2003-01-07 2007-01-09 Minebea Co., Ltd. Oil repelling agent
US7547466B2 (en) 2003-03-24 2009-06-16 Nidec Corporation Method of manufacturing spindle motor
JP2008075819A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Ntn Corp 流体軸受装置の製造方法
JP4689567B2 (ja) * 2006-09-22 2011-05-25 Ntn株式会社 流体軸受装置の製造方法
US8408797B2 (en) 2011-09-07 2013-04-02 Alphana Technology Co., Ltd. Method of manufacturing bearing device component coated with photoluminescence material, bearing device component and processing device with an indicator displaying information for a signal including information in accordance with light emission of a photoluminescence material applied on bearing device
CN103122933A (zh) * 2011-09-07 2013-05-29 阿尔法纳技术株式会社 制造用光致发光材料涂布的轴承装置组件的方法、轴承装置组件以及处理装置
US8830078B2 (en) 2011-09-07 2014-09-09 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Method of manufacturing bearing device component coated with photoluminescence material, bearing device component and processing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000266052A (ja) 流体軸受装置の撥油剤の処理方法及びその撥油剤を使用した流体軸受装置
US5941644A (en) Hydrodynamic bearing
EP2185831A1 (en) Coated bearing
JPH0255671B2 (ja)
DE20316131U1 (de) Hydrodynamisches Lagersystem
JP2001304263A (ja) 流体軸受装置
JP4836367B2 (ja) 流体軸受装置
JP3782152B2 (ja) 動圧軸受
CN208041409U (zh) 一种高压高速双轴承旋转接头
DE19851897A1 (de) Kegelrollenlager
JPH0280817A (ja) 流体軸受装置
JP2629687B2 (ja) 塗装方法および装置
JP2007055393A (ja) 車輪支持用軸受ユニットとその製造方法
JPS5871374A (ja) すべり軸受における軸受面もしくは回転軸面の形成方法
JPH039866B2 (ja)
JP2002310143A (ja) 流体軸受における流体の漏れ防止装置
KR100298883B1 (ko) 드럼 표면 코팅용 유기박막의 백화현상 방지장치
JPH07243438A (ja) 動圧軸受装置および回転陽極x線管装置
JPH0573314U (ja) 軸受装置
JP3820124B2 (ja) 流体動圧軸受
KR200146803Y1 (ko) 회전축의 오일 실링장치
JPH0224977Y2 (ja)
JP2023155654A (ja) 液体塗布装置
JPH059730Y2 (ja)
JP2000170749A (ja) スラスト動圧軸受