JP2000266026A - ボルト締結保持解放機構及びその組立て治具装置 - Google Patents

ボルト締結保持解放機構及びその組立て治具装置

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JP2000266026A
JP2000266026A JP11066614A JP6661499A JP2000266026A JP 2000266026 A JP2000266026 A JP 2000266026A JP 11066614 A JP11066614 A JP 11066614A JP 6661499 A JP6661499 A JP 6661499A JP 2000266026 A JP2000266026 A JP 2000266026A
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Yoshinobu Ishikawa
佳延 石川
Tadashi Munakata
正 宗像
Shoichi Iikura
省一 飯倉
Takahiko Todo
高彦 藤堂
Satoru Kusama
哲 草間
Toshiharu Yamazaki
利春 山崎
Hirokazu Takagi
弘和 高木
Takao Inukai
隆夫 犬飼
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、被締結体の強固な保持を実現した
うえで、信頼性の高い安全な保持解放を実現し得るよう
にすることにある。 【解決手段】集合体ボルト4の第1のボルト部6及びナ
ット部8に加圧部6a及び8aを、被締結体2の最下層
のパネル2a及び最上層のパネル2dに設けた受圧部2
i,2jに対応して設けて、集合体ボルト4で被締結体
2の最下層のパネル2a及び最上層のパネル2dを独立
に締結するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば打上ロケッ
トや、アンテナ等の宇宙用の展開構造物等の被締結体を
支持体に締結保持に使用されボルト締結保持解放機構及
びその組立て治具装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、宇宙用の展開構造物は、
折畳まれた収納形状にて宇宙空間に輸送され、その後、
軌道上で収納状態の拘束を解除して所定の形状に展開さ
れて所望の運用に供される。このような運用に供する展
開構造物の締結保持解放機構としては、その拘束を解除
する手段として、小型、軽量で信頼性の高い、例えば図
10に示す構造の分離ナット101が知られている(こ
れと類似構造で、同一の機能を有するものが、例えば特
開昭62−255300号公報に記載されている)。
【0003】即ち、図10において、符号102は、宇
宙用展開構造物等の被締結体で、この被締結体102の
一方には、ベースプレート103を介してケース104
が固定され、このケース104の他端側には、火薬燃焼
式の圧力発生器105が取付けられている。そして、ケ
ース104内には、複数のナット片に分離された分離ナ
ット片106があり、被締結体102を貫通した締結ボ
ルト107が上記分離ナット片106に螺合されてい
る。
【0004】分離ナット片106の外側には、これを拘
束する突起108aを形成したロックピストン108が
ケース104内を摺動可能に設けられると共に、ロック
ピストン108の内側には分離ナット片106を押し広
げ締結ボルト107を押し出すためのセパレータ109
が設けられている。
【0005】上記構成において、締結ボルト107に螺
合された分離ナット片106は、ロックピストン108
の突起108aと係合して拘束されており、締結ボルト
107と分離ナット片106とで共締めされた被締結体
102はその締結状態を維持する。
【0006】そして、上記圧力発生器105に充填され
た図示しない火薬が着火されて燃焼されると、その燃焼
圧力によってロックピストン108が図中左方へ駆動さ
れ、それまでの突起108aによる分離ナット片106
の拘束を解除する。その結果、セパレータ109によっ
て拡径力を受ける分離ナット片106が外側に開く一
方、セパレータ109が締結ボルト107に衝突するこ
とから、締結ボルト107は、分離ナット片106との
螺合が解かれて押し出される。そして、最終的には締結
ボルト107と分離ナット片106とによる被締結体1
02の締結が解除されて両者は分離可能な状態になる。
【0007】上記締結ボルト107は、金属とは言え弾
性体であり、その締結力が弾性ひずみエネルギとして畜
勢されている。そして、分離ナット片106が締結ボル
ト107を解放した時には、この弾性ひずみエネルギの
一部も締結ボルト自身の飛翔エネルギになっている。
【0008】このセパレータ109の押し出す力が発生
する飛翔エネルギは、ボルト長が短い場合には、弾性ひ
ずみエネルギは絶対量において少なく、加えて、分離ナ
ット片106の解放時には、締結ボルト107のネジ山
から外れる間に山の傾斜分だけ締結ボルト107の張力
が緩むので、締結ボルト107の飛翔に関して弾性ひず
みエネルギは無視できうるレベルである。
【0009】上記飛翔した締結ボルト107は、締結体
に取付けられたボルトキャッチャ110によりその運動
を停止する。このボルトキャッチャ110には、その底
にハニカムからなる衝撃緩衝材110aと締結ボルト1
07の首下を捕らえるバネ薄板材からなる戻り止め10
bとを備えており、飛翔してきた締結ボルト107が戻
り止め110bを押し広げて底部に設けた衝撃緩衝材1
10aに衝突し、この衝撃緩衝材110aが締結ボルト
107の衝撃を緩和して受け止める。そして、底部に締
結ボルト107の首が入ると、締結ボルト107は、壁
部で跳ね返った場合でも戻り止め110bにより締結ボ
ルト107は図中右方に戻れなくなる。ここで、締結ボ
ルト107は、被締結体102が展開動作などするさい
に邪魔することなどない状態が維持される。
【0010】ところで、このような締結保持解放機構に
あっては、その被締結体102が、先に述べたように図
11に示すような展開構造物であることが多く、その折
畳み収納状態で、一度に衛星本体等の支持体111に締
結するために、締結部102a,102b,102c,
102dが複数箇所あり、特に支持体111側の締結部
102aの転倒モーメントMが最も大きくなる特徴を有
する。
【0011】そのため、転倒モーメントMのうち一番大
きなモーメントを受ける締結部102aは、その締結部
積を大きく確保できれば転倒モーメントMを支持する半
径Rが大きくなるが、被締結体102が、例えばアンテ
ナ等の場合、モーメント支持半径Rの確保のために、締
結部102aがアンテナ表面において、大きな面積を占
有してしまうこととなり、アンテナそのものの電気特性
に影響を及ぼすという問題を有する。
【0012】また、上記ボルト締結保持解放機構にあっ
ては、その被締結体102の厚さ寸法が厚い場合(例え
ば、収納形状での折畳み回数の多いアンテナ、または、
厚みのあるアンテナ)、共締めする締結ボルト107の
長さ寸法が長くなり、加えて、大きな被締結体102の
転倒モーメントMを支持することとなるために、非常に
大きな締結力が必要となる。そして、ボルト長と締結力
(ボルト軸力)Fを増すと、締結ボルト107の弾性ひ
ずみエネルギが増加される。
【0013】これによると、分離ナット101の解放時
にネジ山傾斜分だけ締結ボルト107の弾性ひずみがゆ
るむ以上にボルト長が長い場合には、弾性ひずみエネル
ギの残りの大部分が締結ボルト自身の飛翔エネルギとな
り、それが締結ボルト107の飛翔エネルギを増加さ
せ、被締結体102に悪影響が出ないレベルにボルトキ
ャッチャ110で衝撃を緩和するには、飛翔してきた締
結ボルトを非常に長い距離をかけて停止させる必要があ
るという問題を有する。そして、このボルトキャッチャ
110が長大なものとなると、例えば宇宙空間への打上
げロケットに搭載するのが困難となるという問題が生じ
る。
【0014】さらに、締結ボルト107の長さ寸法と締
結力を増す必要がある場合には、分離ナット101が締
結ボルト107を解除した際の飛翔の反動による衝撃が
被締結体102に付与されるという問題が生じる。
【0015】なお、係る事情は、他の分離ナットとし
て、締結ボルトを切断する構造のものにおいても同様で
ある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のボルト締結保持解放機構では、被締結体の厚さ寸法
が厚くなると、要求される転倒モーメントが大きなり、
しかも、締結力を増加させなければならないために、大
形となるという問題を有する。
【0017】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、構成簡易にして、被締結体の強固な保持を
実現し得、且つ、信頼性の高い安全な保持解放を実現し
得るようにしたボルト締結保持解放機構及びその組立て
治具装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の締結
層が締結部を介して支持体に積層配置されるものであっ
て、前記複数の締結層の少なくとも最下層及び最上層に
受圧部が前記支持体に対応して設けられた被締結体と、
前記複数の締結層の締結部に貫通されて前記被締結体を
開放自在に結合するもので、前記複数の受圧部に対応し
て設けられ、該受圧部を前記支持体に加圧する加圧部が
設けられた分離自在な複数段が順に螺合される集合体ボ
ルトと、この集合体ボルトに螺合されて前記被締結体の
締結層を積層状に位置決めするものであって、選択的に
螺合が解放されて前記被締結体の締結を解放する結合分
離手段とを備えてボルト締結保持解放機構を構成した。
【0019】上記構成によれば、集合体ボルトにより被
締結体を支持体に締結する場合、被締結体の支持体側は
転倒モーメントの大きい付根になるので、複数の締結層
のうち支持体側の最下層の締結を強固にして、さらに複
数の締結層のうち支持体側の最上層の転倒モーメントに
応じて締結力を設定する。集合体ボルトの複数の加圧部
それぞれの締め付けを調整して、被締結体の複数の受圧
部に加わる力を管理することで、複数の締結層それぞれ
の締結力を設定できる。そして、結合分離手段が集合体
ボルトとの螺合が解放して被締結体の締結を解除する時
には、被締結体の全ての多重締結部の締結力を一度に解
放できる。
【0020】これにより、小形化を確保したうえで、飛
翔エネルギの増加を図ることなく、締結力の増加が図れ
て、被締結体の厚さ寸法の厚形化の促進に寄与すること
が可能となる。
【0021】また、この発明は、上記集合体ボルトを、
前記結合分離手段が螺合され、前記被締結体の受圧部に
係合して加圧する加圧部を有する第1のボルト部と、こ
の第1のボルト部に螺合される螺合部を有した第2のボ
ルト部と、この第2のボルト部に螺合され、前記被締結
体の他の受圧部を加圧する加圧部を有するナット部とを
備えて構成した。
【0022】上記構成によれば、支持体側の結合分離手
段に第1のボルト部を螺合し、第1のボルト部の締結を
強くすることで複数の締結層のうち支持体側の最下層の
締結を強固にして、さらに、その第1のボルト部に第2
のボルト部を螺合結合し、第2のボルトにナット部を螺
合して複数の締結層の他の締結層も転倒モーメントに応
じてナット部の締結力を設定する。これにより、容易に
所望の締結力を設定することが可能となり、高精度な保
持解放を実現することが可能となる。
【0023】また、この発明は、集合体ボルトを、前記
結合分離手段が螺合される第1のボルト部と、この第1
のボルト部に螺合され、前記被締結体の受圧部に係合し
て加圧する加圧部を有する第1のナット部と、前記第1
のボルト部に螺合される螺合部を有した第2のボルト部
と、この第2のボルト部に螺合され、前記被締結体の他
の受圧部を加圧する加圧部を有する第2のナット部とを
備えて構成した。
【0024】上記構成によれば、支持体側の結合分離手
段に第1のボルト部を螺合し、第1のボルト部に第1の
ナット部を螺合して、この第1のナット部の締結を強く
することで被締結体の複数の締結層のうち支持体側の最
下層の締結を強固にして、さらに、その第1のボルト部
に第2のボルト部を螺合結合し、第2のボルト部に第2
のナット部を螺合して多重締結部の他の締結部も転倒モ
ーメントに応じて第2のナット部の締結力を設定する。
これにより、容易に所望の締結力を設定することが可能
となり、高精度な保持解放を実現することが可能とな
る。
【0025】さらに、この発明は、前記結合分離手段に
より螺合が解放されて飛翔した前記集合体ボルトを所望
の位置で衝撃を吸収しながら停止させるボルトキャッチ
ャ手段と、このボルトキャッチャ手段で停止された前記
集合体ボルトを所望の位置から逆戻りしないように係合
するボルト戻り防止手段と、前記集合体ボルトを解放方
向に所望の位置まで付勢する弾性部材とを備えて構成し
た。
【0026】上記構成によれば、結合分離手段により螺
合が解放され飛翔した集合体ボルトは、ボルトキャッチ
ャ手段とボルト戻り防止手段とにより、所望の位置で衝
撃を吸収しながら停止し、逆戻りしないように押さえら
れる。飛翔した集合体ボルトが所望の位置に到達する前
にどこかに引っ掛かり途中停止したり、ボルト戻り防止
手段から外れて逆戻りした場合にも、集合体ボルトは、
弾性部材により所望の位置まで付勢される。これによ
り、集合体ボルトの解放時における安全性の向上が図れ
る。
【0027】また、この発明は、前記集合体ボルトの第
1のボルト部に締結力を測定する軸力測定ゲージを設け
て、この軸力測定ゲージのリード線を前記第2のボルト
部内を挿通させて外部に引出すように構成した。
【0028】上記構成によれば、集合体ボルト部を締結
する際に、第1のボルト部の締結力を監視しながら第1
のボルト部を締結でき、また、第2のボルト部を締結す
る際にも、第2のボルト部に遊挿された軸力測定ゲージ
のリード線を通して第1のボルト部の締結力を監視しな
がら該第2のボルト部を締結できる。従って、集合体ボ
ルトの各部の締結力を構成度に設定することが可能とな
る。
【0029】また、この発明は、弾性部材を、鋼板を渦
巻き状に巻いた竹の子形状ばねで構成した。
【0030】上記構成によれば、飛翔した集合体ボルト
が途中停止したり、ボルト戻り防止手段から外れて逆戻
りした場合にも、集合体は、竹の子形状ばねにより所望
の位置まで付勢される。この際、竹の子形状ばねは、自
己正立性が良いので、ボルトキャッチャ手段の内壁部と
摩擦を生じて途中で座屈して集合体ボルトを横に押して
しまうことがないことで、信頼性の高い動作制御を実現
する。
【0031】また、この発明は、複数の締結層が締結部
を介して支持体に積層配置されるものであって、前記複
数の締結層の最下層及び最上層に受圧部が前記支持体に
対応して設けられた被締結体と、前記複数の締結層の締
結部に貫通されて前記被締結体を開放自在に結合するも
ので、前記最下層の受圧部に対応して加圧部及び嵌合部
が設けられた第1のボルト部、この第1のボルト部に螺
合される螺合部を有した第2のボルト部、及び前記最上
層の受圧部に対応して加圧部が設けられ、前記第2のボ
ルト部に螺合されるナット部を有した集合体ボルトと、
この集合体ボルト第1のボルト部に螺合されて前記被締
結体の締結層を積層状に位置決めするものであって、選
択的に螺合が開放されて前記被締結体の締結を解放する
結合分離手段とを備えたボルト締結保持解放機構を組立
て結合する組立て治具装置を、前記被締結体の締結層の
最上層から前記第1のボルト部の嵌合部に嵌合される嵌
合部を有し、前記第1のボルト部を回転操作して前記加
圧部を最下層の受圧部に圧接する第1の締結治具と、前
記第2のボルト部に螺合される螺合部が設けられ、基端
部に前記ナット部が調整自在に螺合された前記第2のボ
ルト部に対して解放方向の張力を付与するもので、前記
ナット部を螺合調整する操作部位を有し、この操作部位
で前記ナット部を螺合調整して該ナット部の加圧部と前
記最上層の受圧部との圧接を許容する第2の締結治具と
を具備して構成した。
【0032】上記構成によれば、集合体ボルトを締結す
る場合には、被締結体の上方から第1の締結治具を第1
のボルト部の嵌合部に嵌合させ、被締結体の上方で回転
ん操作して、第1のボルト部に締結トルクを加えて支持
体より被締結体の締結層の受圧部に、その加圧部を圧接
させて所望の締結力設定し、第1の締結治具を取外す。
【0033】そして、第2のボルト部を締結する場合に
は、被締結体の上部に取付けた第2の締結治具を集合体
ボルトの第2のボルト部に取付けて、該第2の締結治具
を用いて第2のボルト部の最上部を引き上げ、長尺の第
2のボルト部に張力を掛ける。第2の締結治具に設けた
操作部位内でナットを回して被締結体の最上層の締結層
の受圧部に着座させる。第2段用張力治具により第2段
ボルトへ掛けた張力を緩めると、それまで治具に掛って
いた張力はナットの加圧部を介して被締結体の締結層の
受圧部に圧接させて所望の締結力に設定し、その後、第
2の締結治具を取外す。これにより、集合体ボルトを用
いた複数の締結層を有した被締結体の組立てを、容易に
して、高精度に行うことが可能となる。
【0034】また、この発明は、複数の締結層が締結部
を介して支持体に積層配置されるものであって、前記複
数の締結層の最下層及び最上層に受圧部が前記支持体に
対応して設けられた被締結体と、前記複数の締結層の締
結部に貫通されて前記被締結体を開放自在に結合するも
ので、第1のボルト部と、この第1のボルト部に螺合調
整自在に螺合される前記最下層の受圧部に対応して加圧
部が設けられた第1のナット部、この第1のボルト部に
螺合される螺合部を有した第2のボルト部、及び前記最
上層の受圧部に対応して加圧部が設けられ、前記第2の
ボルト部に螺合される第2のナット部を有した集合体ボ
ルトと、この集合体ボルト第1のボルト部に螺合されて
前記被締結体の複数の締結層を積層状に位置決めするも
のであって、選択的に螺合が開放されて前記被締結体の
締結を解放する結合分離手段とを備えたボルト締結保持
解放機構を組立て結合する組立て治具装置を、前記被締
結体の締結層の最上層から前記第1のボルト部に螺合さ
れる第1のナット部に嵌合される嵌合部、及び前記第2
のボルト部が遊挿される遊挿部を有し、前記第1のナッ
ト部を回転操作して前記加圧部を最下層の受圧部に圧接
する第1の締結治具と、一端部に前記第2のボルト部に
螺合される螺合部を有し、他端部に螺合部を有した前記
第1の締結治具の遊挿部に遊挿される繋ぎ治具と、この
繋ぎ治具の他端部の螺合部あるいは前記第2のナット部
の螺合された第2のボルト部に螺合される螺合部が設け
られ、これら繋ぎ治具の螺合部あるいは第2のボルト部
に対して解放方向の張力を付与するもので、前記繋ぎ治
具の螺合部が螺合された状態で、前記第1の締結治具の
他端が回転操作され、且つ、前記第2のボルト部が螺合
された状態で、前記第2のナット部を螺合調整する操作
部位を有し、この調整部位で前記ナット部を螺合調整し
てなる該ナット部の加圧部を前記最上層の受圧部に圧接
させてなる第2の締結治具とを備えて構成したものであ
る。
【0035】上記構成によれば、集合体ボルトを締結す
る場合には、被締結体の上方から繋ぎ治具を第1のボル
ト部に螺合させると共に、この繋ぎ治具の周囲部に第1
の締結治具を被せるように挿着し、上記繋ぎ治具の螺合
部に第2の締結治具を螺合させる。ここで、被締結体の
上部に取付けた第2の締結治具により繋ぎ治具を介して
集合体ボルトの第1のボルト部の最上部を引き上げる張
力を掛け、第1のナット部を被締結体の第1の受圧部に
着座させると共に、第1の締結治具を回転させて第1の
ナット部の加圧部を最下層の締結層の受圧部に圧接させ
る。
【0036】そして、第2のボルト部を締結する場合に
は、上記繋ぎ治具及び第1の締結治具を取外した後、被
締結体の上部より第2のボルト部を挿入して、その螺合
部を第1のボルト部に螺合させて、その先端部に第2の
ナット部を螺合させた状態で、第2の締結治具の螺合部
を螺合させ、第2の締結治具を回転操作して第2のボル
ト部の最上部を引き上げて張力を掛ける。この際、第2
の締結治具に設けた操作部位で第2のナット部を回転操
作させて被締結体の最上層の締結層受圧部に加圧部を着
座させると共に、該加圧部で受圧部を圧接させて所望の
締結力に設定し、その後、第2の締結治具を被締結体の
上部より取り外す。これにより、集合体ボルトを用いた
複数の締結層を有した被締結体の組立てを、容易にし
て、高精度に行うことが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、図部を参照して説明する。
【0038】図1はこの発明の一実施の形態に係るボル
ト締結保持解放機構を示すもので、被締結体2は、例え
ば複数の締結層を形成するパネル2a,2b,2c,2
dで構成される。
【0039】これらパネル2a,2b,2c,2dは、
例えば折畳み展開されるアンテナパネルや太陽電池パネ
ル等が想定され、その締結部2e,2f,2g,2hが
共締されて、衛星構体等の支持体3に固定配置される。
この被締結体2は、締結用集合体ボルト4及び分離ナッ
ト5を介して解放自在に保持されて、結合位置に位置決
めされ、その集合体ボルト4及び分離ナット5による締
結が、その分離ナット5が火薬の燃焼圧力などを用いて
複数に分離されると、集合体ボルト4との螺合が解放さ
れる。
【0040】上記集合体ボルト4は、その連結結合され
た集合状態で、分離ナット5が螺合されるもので、その
中間部に加圧部6a及び嵌合部6bを有した第1のボル
ト部6と、その第1のボルト部6に螺合され、その両端
に螺合部7a,7bが設けられた第2のボルト部7と、
その第2のボルト部7に螺合されるナット部8とで構成
される。また、集合体ボルト4は、そのうち第1のボル
ト部6の加圧部6aが上記被締結体2の最下層のパネル
2aに設けらた受圧部2iに対応され、ナット部8が上
記被締結体2の最下層のパネル2dに設けられた受圧部
2jに対応される。
【0041】そして、上記第1のボルト部6には、その
締結力を測定するための軸力測定ゲージ11が取着さ
れ、この軸力測定ゲージ11のリード線11aは、上記
第2のボルト部7内に設けられた挿通孔7cに挿通され
て外部に引出される。
【0042】即ち、集合体ボルト4を用いて被締結体2
を支持体3に締結する場合には、支持体3側の分離ナッ
ト5に第1のボルト部4を螺合させ、第1のボルト部6
の締結を強くすることで締結部2e,2f,2g,2h
のうち支持体側の締結部2eの締結を強固にして、被締
結体2の最下層側の転倒モーメントに対するように設定
する。続いて、第1のボルト部6に第2のボルト部7の
螺合部7bを螺合結合し、第2のボルト部7の他端部に
ナット部8を螺合して締結部2e,2f,2g,2hの
他の締結部2f,2g,2hも転倒モーメントに応じて
ナット部8の締結力を設定する。ここで、集合体ボルト
4は、その第1のボルト部6の加圧部6a及びナット部
8それぞれの締め付けを調整して、被締結体2の複数の
受圧部2i,2jに加わる力を管理することで締結部2
e,2f,2g,2hそれぞれの締結力を適切に設定で
きる。
【0043】また、被締結体2の締結を解除する時に
は、分離ナット5が火薬の燃焼圧力などを用いて複数に
分離して支持体3と集合体ボルト4との螺合が解放され
ることにより、被締結体2の全ての締結部2e,2f,
2g,2hの締結力が一度に解放される。
【0044】さらに、上記被締結体2の最上層のパネル
2dには、ケース状のボルトキャッチャ12が配設され
る。このボルトキャッチャ12には、緩衝部材12a、
ボルト戻り止め13が設けられると共に、弾性部材、例
えばコイルばね14が係着部材15を介して解放方向に
付勢力を付与するように係着される。
【0045】上記ボルトキャッチャ12は、被締結体2
(または支持体3)に取付けられ、集合体ボルト4が分
離ナット5の螺合が解放されて、飛翔した状態で、その
コイルばね14で、集合体ボルト4を解放方向の所望の
位置まで付勢し,その緩衝部材12aで、所望の位置で
衝撃を吸収しながら停止させ、そのボルト戻り止め13
で、飛翔を停止した集合体ボルト4を所望の位置から逆
戻りしないように係止する。被締結体2の一番上の締結
部2h近傍まで集合体ボルト4の最下部が抜けないとパ
ネル2a,2b,2c,2dの展開動作に支障を来たす
ので、パネル2a,2b,2cの厚みがある場合には、
集合体ボルト4の締結位置から所望の停止位置までの飛
翔距離δは長くなる。
【0046】次に、上記集合体ボルト4を用いて被締結
体2を締結するのに用いる組立て治具装置について、図
2乃至図4を参照して説明する。
【0047】即ち、第1のボルト部6は、図2(a)に
示す第1の締結治具9を用いて支持体3に締結され、第
2のボルト部7及びナット部8が図2(b)に示す第2
の締結治具10を用いて第1のボルト部6に締結され
る。
【0048】第1の締結治具9は、図2(a)示すよう
に中空状に形成され、被締結体2の上方から第1段ボル
ト6の最上部へ届く長さLを有し、その一端部に第1の
ボルト部6の嵌合部6bに嵌合する嵌合部9aが設けら
れ、この嵌合部9aの外周部が被締結体2の締結層間を
貫通する貫通孔の内壁に位置規制されて挿入される。ま
た、第1の締結治具9には、その他端部に操作部9bが
設けられ、この操作部9bの回転操作に連動して、その
嵌合部9aに嵌合された第1のボルト部6に締結トルク
を加えて螺合調整する。
【0049】また、上記第2の締結治具10は、図2
(b)示すように第1のボルト部6が支持体3に既に螺
合されて、該第1のボルト部6の加圧部6aが受圧部2
iに締結されて、第2のボルト部7が第1のボルト6に
螺合された状態で、被締結体2の上部に固定され、そこ
から集合体ボルト4の第2のボルト部7へ引き上げる張
力を掛け、ナット部8を被締結体2の第2の受圧部2j
に着座させる作業空間を構成する操作部位10aが設け
られる。
【0050】即ち、第2の締結治具10には、その所望
の操作空間を有する操作部位10aが、被締結体2上に
対応して設けられる。この操作部位10aには、透孔部
10b及び引上げ部10cが第2のボルト部7に対応し
て設けられる。このうち引上げ部10cは、操作部位1
0aに対して矢印A,B方向に移動自在に配設され、そ
の先端部に螺合部10dが第2のボルト部7の螺合部7
aに対応して設けられる。
【0051】また、引上げ部10cの中間部には、スク
リュー10eが引き上げ方向に対して直交して設けられ
る。このスクリュー10eは、右ネジと左ネジが連続し
て形成され、その一端部には、ハンドル10mが回転操
作自在に設けられる。そして、このスクリュー10eと
引上げ部10c及び操作部位10aとの間には、四辺形
リンク10h,10i,10j,10kが、一対の挟み
付け部10f,10gを対角に、操作部位10aと引上
げ部分10cとをもう一方の対角に配置し回転自在に連
結される。
【0052】これにより、第2の締結治具10は、ハン
ドル10mが回転操作されると、その回転横行に応じて
四辺形リンク10h,10i,10j,10kが回動制
御して、引上げ部10cを矢印A,B方向に移動させ
て、螺合部10dを介して第2のボルト部7に矢印A,
B方向の張力を付与する。
【0053】ここで、上記第1及び第2の締結治具9,
10を用いて集合体ボルト4により、被締結体2を締結
する手順を説明する。先ず、被締結体2のパネル2a,
2b,2c,2dを積層させて、図3に示すように分離
ナット5に第1のボルト部6の先端を螺合させる。ここ
で、第1の締結治具9は、その嵌合部9aを、被締結体
2の上方から挿入して第1のボルト部6の嵌合部6bに
嵌合させ、その操作部9bを回転操作して、第1のボル
ト部6に締結トルクを加えて、第1のボルト部6の加圧
部6aを被締結体2の受圧部2iに圧接させて締結す
る。この締結を行う際に、第1の締結治具9は,被締結
体2の貫通孔に嵌合しているので、被締結体2の中心軸
が集合体ボルト4(第1のボルト部6)の中心軸に略一
致した状態で締結される。
【0054】次に、第1のボルト部6に第2のボルト部
7を締結する場合には、上記第1の締結治具9を離脱さ
せた状態で、図4に示すように第1のボルト部6の先端
に第2のボルト部7の螺合部7bを螺合させると共に、
該第2のボルト部7の螺合部7aにナット部8を螺合さ
せる。この際、上記第1の締結治具9は、その軸力測定
ゲージ11の測定結果を監視して、第1のボルト部6の
締結力を把握しながら第1のボルト部6を締結して、そ
の締結力を所望の値に設定する。
【0055】この状態で、第2の締結治具10は、被締
結体2の上部に装着される。この際、第2の締結治具1
0は、その操作部位10aの外周部が被締結体2上に載
置され、その引上げ部の螺合部に第2のボルト部7の先
端が螺合される。ここで、第2段用張力治具10は、ハ
ンドル10mによりスクリュー10eを回転操作する
と、それに対して右ネジ左ネジをなす一対の挟み付け部
10f,10gの間隔が広げられたり狭くなたりする如
く回動される。この動作により、第2の締結治具10
は、その四辺形リンク10g,10i,10j,10k
の一つ対角の長さが変わり、もう一方の対角をなす固定
部分10bと引上げ部分10cとの間隔が変わる。
【0056】そして、第2の締結治具10は、その操作
部位10aが被締結体2の上部へ取付けている場合に
は、この動作により引上げ部10cを介して第2のボル
ト部7の最上部7aを矢印A,B方向に移動付勢して、
第2のボルト部7に張力を掛ける。第2のボルト部7に
掛ける張力は、四辺形リンク10h,10i,10j.
10kの立ち上がり角度αを90度に近くすればするほ
ど高く設定でき、四辺形リンク10h,10i,10
j,10kのリンク長Lが十分であれば第2段ボルト7
の弾性による伸び見合った長さで張力を掛け続ける引上
げ距離を確保できる。
【0057】上記第2の締結治具10を用いて、第2の
ボルト部7及びナット部8を締結する場合には、その第
2のボルト部7の中空部を介して第1のボルト部6の軸
力測定ゲージ11のリード線11aを外部に配線するこ
とにより、該軸力測定ゲージ11で測定される第1のボ
ルト部6の締結状態を監視しながら第2のボルト部7及
びナット部8を締結することで、締結力を所望の値に設
定する。
【0058】そして、集合体ボルト4及び分離ナット5
による被締結体2の螺合状態において、分離ナット5が
解放され飛翔すと、集合体ボルト4は、ボルトキャッチ
ャ12とボルト戻り止め13とにより、所望の位置で衝
撃を吸収しながら停止し、逆戻りしないように押さえら
れる。飛翔距離δが長いので集合体ボルト4が所望の位
置に到達する前に被締結体の締結部2e,2f,2g,
2hなどに引っ掛かり途中停止したり、ボルト戻り止1
3めから外れて逆戻りした場合にも、その集合体ボルト
4は、無重力状態ではコイルばね14により付勢され所
望の位置まで到達する。
【0059】このように、上記ボルト締結保持解放機構
は、集合体ボルト4の第1のボルト部6及びナット部8
に加圧部6a及び8aを、被締結体2の最下層のパネル
2a及び最上層のパネル2dに設けた受圧部2i,2j
に対応して設けて、集合体ボルト4で被締結体2の最下
層のパネル2a及び最上層のパネル2dを独立に締結す
るように構成した。
【0060】これによれば、被締結体2の複数の締結部
2e,2f,2g,2hに加わる力を独立に管理するこ
とができることにより、、締結を解除した時の衝撃を最
小限に抑制でき、しかも、集合体ボルト4の飛翔エネル
ギーも適切なレベルに抑えれるので、ボルトキャッチャ
12で停止する際の衝撃の元を断つことができる。従っ
て、被締結体2のパネル2a,2b,2c,2dの搭載
品(例えば電気回路および素子)を衝撃による損傷から
守ことができる。
【0061】また、分離ナット5が複数に分離して支持
体3と締結ボルト4との螺合が解除する時に、被締結体
2の全ての締結部2e,2f,2g,2hの締結力を一
度に解放できることにより、被締結体2における締結箇
所の増加を図ることなく、高精度な保持解放動作を実現
することができる。
【0062】さらに、上記集合体ボルト4に軸力測定ゲ
ージ11を備えることにより、第1のボルト部6の締結
力を監視しながら第1のボルト部6を締結できるので、
しかも、この軸力測定ゲージ11により第1のボルト部
6の締結力を監視しながら第2のボルト部7及びナット
部8を締結できるので、最終的な締結力を構成度に管理
できることにより、信頼性の高い組立てが実現される。
加えて、被締結体2を閉じた状態でも締結力を確認でき
るので、衛星の打ち上げ前に締結力の再調整の要否確認
が可能できる。
【0063】また、上記ボルト締結保持解放機構の組立
て治具装置は、第1のボルト部6を締結する際に、被締
結体2の上方で第1の締結治具9を回転操作して、第1
のボルト部6に締結トルクを加えて螺合締結し、この第
1のボルト部6に対して第2のボルト部7及びナット部
8を結合するのに操作部位を有した第2の締結治具10
で、被締結体2の上部から締結して集合体ボルト4の締
結を実現し得るように構成した。
【0064】これによれば、被締結体2をそのパネル2
a,2b,2c,2dを積層させた状態で締結できるの
で、衛星構体等の支持体3に取り付けられた状態でも打
ち上げ前に締結力の再調整が可能となり、その取扱い作
業の簡略化が図れる。
【0065】また、これによれば、第2の締結治具10
により、長尺の第2のボルト部7を捩ることなく締結で
きるので、締結時に被締結体2に無理な捩りトルクを加
えることがなく、しかも、解放時の捩りトルクによる衝
撃、および飛翔時の集合体ボルト4の捩り振動を抑制で
きるという効果も有する。
【0066】さらに、第2の締結治具10を、四辺形リ
ンク10h,10i,10j,10kを用いて構成する
ことにより、その立ち上がり角度αとリンク長Lを適切
に設定することで、第2のボルト部7に応じて張力の大
きさと張力を掛ける長さを調整できるという効果を有す
る。
【0067】また、これによれば、集合体ボルト4が解
放途中で停止したり、ボルト戻り止13めから外れて逆
戻りした場合にも、集合体ボルト4は、無重力状態では
コイルばね14により付勢され所望の位置まで到達する
ので、パネル2a,2b,2c,2dの展開の邪魔にな
ることなく、以後の解放動作を助けることにより、確実
な解放が実現される。加えて、途中で多重締結部2e,
2f,2g,2hなどに引掛かっている場合にも、パネ
ル2a,2b,2c,2dの展開・収納動作を繰返すこ
とで引掛かりが外れれば、コイルばね14により付勢さ
れ所望の位置まで到達できる。
【0068】また、この発明は、上記実施の形態に係る
ボルト締結保持解放機構及びその組立て治具装置に限る
ことなく、図5乃至図9に示すように構成しても、前記
図1乃至図4の構成と略同様の効果が期待される。但
し、図5乃至図9において、前記図1乃至図4と同一部
分については、同一符号を付して、その詳細な説明につ
いて省略する。
【0069】即ち、集合体ボルト20は、第1のボルト
部21、第1のナット部22、第2のボルト部23及び
第2のナット部24で構成される。第1のボルト部21
は、その一端部が上記支持体3に挿通されて、その一端
に分離ナット5が螺合され、その他端部に第1のナット
部22が螺合される。この第1のナット部22には、加
圧部22aが上記被締結体2の最下層の締結部2eに設
けられた受圧部2iに対応して設けられる。
【0070】また、第1のボルト部21の他端には、第
2のボルト部23の一端部に設けられた螺合部23aが
螺合される。この第2のボルト部23は、軸方向に中空
状に形成され、その他端部の螺合部23bに上記第2の
ナット部24が螺合される。そして、この第2のナット
部24には、その一方が、上記被締結体2の最上層の受
圧部2jに対応され、その一方で該受圧部2jを圧接す
る。
【0071】そして、上記第1のボルト部21には、そ
の締結力を測定するための軸力測定ゲージ11が取着さ
れ、この軸力測定ゲージ11のリード線11aは、上記
第2のボルト部7内に設けられた挿通孔7aに挿通され
て外部に引出される。
【0072】さらに、上記被締結体2の最上層の締結部
2dには、ケース状のボルトキャッチャ12が配設され
る。このボルトキャッチャ12には、緩衝部材12a、
ボルト戻り止め13が設けられると共に、弾性部材とし
て、鋼板を渦巻き状に巻き回した竹の子形状ばね25
(図6参照)が係着部材26を介して解放方向に付勢力
を付与するように係着される。
【0073】ボルトキャッチャ12は、被締結体2また
は支持体3に取付けられ、集合体ボルト20が分離ナッ
ト5の螺合が解放されて、飛翔した状態で、その竹の子
形状ばねで、集合体ボルト20を解放方向の所望の位置
まで付勢し,その緩衝部材12aで、所望の位置で衝撃
を吸収しながら停止させ、そのボルト戻り止め13で、
飛翔を停止した集合体ボルト20を所望の位置から逆戻
りしないように係止する。被締結体2の一番上の締結部
2h近傍まで集合体ボルト4の最下部が抜けないとパネ
ル2a,2b,2c,2dの展開動作に支障を来たすの
で、パネル2a,2b,2cの厚みがある場合には、集
合体ボルト20の締結位置から所望の停止位置までの飛
翔距離δは長くなる。
【0074】そして、上記図7及び図8の実施の形態に
係るボルト締結保持解放機構を組立てる組立て治具装置
は、第1の締結治具30、繋ぎ治具31及び第2の締結
治具31で構成される。
【0075】即ち、第1の締結治具30は、中空状に形
成されて、その先端部に第1のナット部22に嵌合され
る嵌合部30aが設けられ、その基端部に操作部30b
が設けられる。そして、繋ぎ治具31は、上記第1に締
結治具30内に遊挿され、その先端部に螺合部31aが
上記第1のボルト部21に対応して形成され、その基端
部には、螺合部31bが上記第2のボルト部23と同形
状に形成される。
【0076】また、第2の締結治具32は、その所望の
操作空間を有する操作部位が32a、被締結体2上に対
応して設けられる。この操作部位32aには、透孔部3
2b及び引上げ部32cが繋ぎ治具31の螺合部31b
及び第2のボルト部32に対応して設けられる。この引
上げ部32cは、操作部位32aに対して矢印A,B方
向に移動自在に配設され、その先端部に螺合部32dが
繋ぎ治具31の螺合部31b及び第2のボルト部23の
螺合部23bに対応して設けられる。そして、この引上
げ部32cの中間部には、スクリュー32eが引き上げ
方向に対して直交して設けられる。このスクリュー32
eは、右ネジと左ネジが連続して形成され、その一端部
には、ハンドル32mが回転操作自在に設けられる。そ
して、このスクリュー32eと引上げ部32c及び操作
部位32aとの間には、四辺形リンク32h,32i,
32j,32kが、一対の挟み付け部32f,32gを
対角に、操作部位32aと引上げ部32cとをもう一方
の対角に配置し回転自在に連結される。
【0077】これにより、第2の締結治具32は、ハン
ドル32mが回転操作されると、その回転横行に応じて
四辺形リンク32h,32i,32j,32kが回動制
御して、引上げ部を矢印A,B方向に移動させて、螺合
部を介して第2のボルト部23あるいは繋ぎ治具31に
対して矢印A,B方向の張力を付与する。
【0078】上記構成において、第1の締結治具30、
繋ぎ治具31及び第2の締結治具32を用いて集合体ボ
ルト20により、被締結体2を支持体3に締結する場合
には、図9に示すように支持体3側の分離ナット5に第
1のボルト部21を螺合させた状態で、第1のボルト部
21の基端部に第1のナット部22を螺合させる。続い
て、第1の締結治具30を被締結体2の上方から挿入し
て、その嵌合部30aを第1のナット部22に嵌合させ
ると共に、第1の締結治具30の中空部に繋ぎ治具31
を挿入して、その螺合部31aを第1のボルト部21の
基端に螺合させる。ここで、繋ぎ治具31は、その螺合
部31bが被締結体2の上部から突出され、その螺合部
31bに上記被締結体2の上部に操作部位32aを載置
した第2の締結治具32の螺合部32dが螺合される。
【0079】次に、第1の締結治具30の操作部30b
を回転操作して、第1のナット部22を螺合調整すると
共に、第2の締結治具32のハンドル32mを回転操作
して、第1のボルト部21に矢印A方向の付勢力を付与
し、第1のナット部22の加圧部22aを被締結体2の
最下層の締結部2eに受圧部2iに着座させた後、相互
を回転操作して所望の締結力で締結させる。そして、第
1のボルト部21及び第1のナット部22の締結後、第
2の締結治具32を被締結体2の上部より取り外し、第
1の締結治具30の嵌合部30aを第1のナット部22
から離脱させると共に、繋ぎ治具31を第1のボルト部
21から離脱させ、第1の締結治具20及び繋ぎ治具3
1を被締結体22の内部より引抜く。
【0080】続いて、第2のボルト部23及び第2のナ
ット部24を、上記第1のボルト部21に結合させる場
合には、第2のボルト部23に第2のナット部24を螺
合させた状態で、第2のボルト部23の螺合部23aを
第1のボルト部21に螺合させる。
【0081】ここで、再び、上記第2の締結治具32
が、その操作部位32aを被締結体2上に載置させて装
着され、その螺合部32bに上記第2のボルト部23の
螺合部23bが螺合される。これにより、第2の締結治
具32は、前述したようにそのハンドル32mの回転操
作を行いながら、その操作部位32aの空間を利用し
て、第2のナット部24の一方を被締結体2の最上層の
パネル2dの受圧部2jに着座させて、所望の締結力で
締結させ、ここに、集合体ボルト20を用いた被締結体
2の組立て動作が完了される。
【0082】また、上記各実施の形態では、集合体ボル
ト4(20)を2段で形成して、被締結体2の最下層及
び最上層を所望の締結力で締結するように構成した場合
で説明したが、これに限ることなく、上記集合体ボルト
4(20)を2段以上の複数段に構成して被締結体2の
最下層のパネル2a及び最上層のパネル2dとの間の中
間のパネル2b,2cも所望の締結力で締結し得るよう
に構成することも可能である。
【0083】そして、上記被締結体2の積層パネル数と
しては、上記実施の形態では、4枚を積層するように構
成した場合で説明したが、この枚数に限ることなく、構
成可能である。
【0084】さらに、上記各実施の形態では、被締結体
2として、折畳み展開型の太陽電池パネルやアンテナに
適用する場合について説明したが、これに限ることな
く、固定型の宇宙構造物の締結保持解放に適用可能であ
る。
【0085】よって、この発明は、上記実施の形態に限
ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を実施し得ることは勿論である。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、構成簡易にして、被締結体の強固な保持を実現し
得、且つ、信頼性の高い安全な保持解放を実現し得るよ
うにしたボルト締結保持解放機構及びその組立て治具装
置を提供するを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るボルト締結保持
解放機構の構成を示した図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るボルト締結保持
解放機構の組立て治具装置の構成を示した図である。
【図3】図2の第1の締結治具を用いて図1のボルト締
結保持解放機構を組立てる手順を説明するために示した
図である。
【図4】図2の第2の締結治具を用いて図1のボルト締
結保持解放機構を組立てる手順を説明するために示した
図である。
【図5】この発明の他の実施の形態に係るボルト締結保
持解放機構の組立て治具装置の構成を示す図である。
【図6】図5の竹の子形状ばねを取出して示した図であ
る。
【図7】図5のボルト締結保持解放機構を組立てるのに
用いる組立て治具装置の一部を取出して示した図であ
る。
【図8】図5のボルト締結保持解放機構を組立てるのに
用いる組立て治具装置の一部を取出して示した図であ
る。
【図9】図7及び図8に示した組立て治具装置を用いて
図5のボルト締結保持解放機構を組立てる手順を説明す
るために示した図である。
【図10】従来のボルト締結保持解放機構の詳細を示し
た図である。
【図11】従来のボルト締結保持解放機構の基本構成を
示した図である。
【符号の説明】
2 …被締結体。 2a,2b,2c,2d … パネル。 2e,2f,2g,2h … 締結部。 2i,2j … 受圧部。 3 … 支持体。 4 … 集合体ボルト。 5 … 分離ナット。 6 … 第1のボルト部。 6a … 加圧部。 6b … 嵌合部。 7 … 第2のボルト部。 7a,7b … 螺合部。 8 … ナット部。 9 … 第1の締結治具。 9a … 嵌合部。 9b … 操作部。 10 … 第2の締結治具。 10a … 操作部位。 10b … 透孔。 10c … 引上げ部。 10d … 螺合部。 10e … スクリュー。 10f,10g … 挟み付け部。 10h,10i,10j,10k … 四辺形リンク。 10m … ハンドル。 11 … 軸力測定ゲージ。 11a … リード線。 12 … ボルトキャッチャ。 12a … 緩衝部材。 13 … ボルト戻り止め。 14 … コイルばね。 15 … 係着部材。 20 … 集合体ボルト。 21 … 第1のボルト部。 22 … 第1のナット部。 22a … 加圧部。 23 … 第2のボルト部。 23a,23b … 螺合部。 24 … 第2のナット部。 25 … 竹の子形状ばね。 26 … 係着部材。 30 … 第1の締結治具。 3oa …嵌合部。 30b … 操作部。 31 … 繋ぎ治具。 31a,31b … 螺合部。 32 … 第2の締結治具。 32a … 操作部位。 32b … 透孔。 32c … 引上げ部。 32d … 螺合部。 32e … スクリュー。 32f,32g … 挟み付け部。 32h,32i,32j,32k … 四辺形リンク。 32m … ハンドル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯倉 省一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内 (72)発明者 藤堂 高彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内 (72)発明者 草間 哲 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内 (72)発明者 山崎 利春 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 高木 弘和 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 犬飼 隆夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3J001 AA01 DB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の締結層が締結部を介して支持体に
    積層配置されるものであって、前記複数の締結層の少な
    くとも最下層及び最上層に受圧部が前記支持体に対応し
    て設けられた被締結体と、 前記複数の締結層の締結部に貫通されて前記被締結体を
    開放自在に結合するもので、前記複数の受圧部に対応し
    て設けられ、該受圧部を前記支持体に加圧する加圧部が
    設けられた分離自在な複数段が順に螺合される集合体ボ
    ルトと、 この集合体ボルトに螺合されて前記被締結体の締結層を
    積層状に位置決めするものであって、選択的に螺合が解
    放されて前記被締結体の締結を解放する結合分離手段と
    を具備したことを特徴とするボルト締結保持解放機構。
  2. 【請求項2】 前記集合体ボルトは、 前記結合分離手段が螺合され、前記被締結体の受圧部に
    係合して加圧する加圧部を有する第1のボルト部と、 この第1のボルト部に螺合される螺合部を有した第2の
    ボルト部と、 この第2のボルト部に螺合され、前記被締結体の他の受
    圧部を加圧する加圧部を有するナット部とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のボルト締結保持解放機
    構。
  3. 【請求項3】 前記集合体ボルトは、 前記結合分離手段が螺合される第1のボルト部と、 この第1のボルト部に螺合され、前記被締結体の受圧部
    に係合して加圧する加圧部を有する第1のナット部と、 前記第1のボルト部に螺合される螺合部を有した第2の
    ボルト部と、 この第2のボルト部に螺合され、前記被締結体の他の受
    圧部を加圧する加圧部を有する第2のナット部とを備え
    てなることを特徴とする請求項1記載のボルト締結保持
    解放機構。
  4. 【請求項4】 さらに、前記結合分離手段により螺合が
    解放されて飛翔した前記集合体ボルトを所望の位置で衝
    撃を吸収しながら停止させるボルトキャッチャ手段と、 このボルトキャッチャ手段で停止された前記集合体ボル
    トを所望の位置から逆戻りしないように係合するボルト
    戻り防止手段と、 前記集合体ボルトを解放方向に所望の位置まで付勢する
    弾性部材とを具備したことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか記載のボルト締結保持解放機構。
  5. 【請求項5】 前記集合体ボルトの第1のボルト部に締
    結力を測定する軸力測定ゲージを設けて、この軸力測定
    ゲージのリード線を前記第2のボルト部内を挿通させて
    外部に引出すように構成したことを特徴とする請求項2
    乃至4記載のボルト締結保持解放機構。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、鋼板を渦巻き状に巻い
    た竹の子形状ばねであることを特徴とする請求項4叉は
    5記載のボルト締結保持解放機構。
  7. 【請求項7】 複数の締結層が締結部を介して支持体に
    積層配置されるものであって、前記複数の締結層の最下
    層及び最上層に受圧部が前記支持体に対応して設けられ
    た被締結体と、 前記複数の締結層の締結部に貫通されて前記被締結体を
    開放自在に結合するもので、前記最下層の受圧部に対応
    して加圧部及び嵌合部が設けられた第1のボルト部、こ
    の第1のボルト部に螺合される螺合部を有した第2のボ
    ルト部、及び前記最上層の受圧部に対応して加圧部が設
    けられ、前記第2のボルト部に螺合されるナット部を有
    した集合体ボルトと、 この集合体ボルト第1のボルト部に螺合されて前記被締
    結体の締結層を積層状に位置決めするものであって、選
    択的に螺合が開放されて前記被締結体の締結を解放する
    結合分離手段とを備えたボルト締結保持解放機構を組立
    て結合するものであって、 前記被締結体の締結層の最上層から前記第1のボルト部
    の嵌合部に嵌合される嵌合部を有し、前記第1のボルト
    部を回転操作して前記加圧部を最下層の受圧部に圧接す
    る第1の締結治具と、 前記第2のボルト部に螺合される螺合部が設けられ、基
    端部に前記ナット部が調整自在に螺合された前記第2の
    ボルト部に対して解放方向の張力を付与するもので、前
    記ナット部を螺合調整する操作部位を有し、この操作部
    位で前記ナット部を螺合調整して該ナット部の加圧部と
    前記最上層の受圧部との圧接を許容する第2の締結治具
    とを具備したことを特徴とするボルト締結保持解放機構
    の組立て治具装置。
  8. 【請求項8】 複数の締結層が締結部を介して支持体に
    積層配置されるものであって、前記複数の締結層の最下
    層及び最上層に受圧部が前記支持体に対応して設けられ
    た被締結体と、 前記複数の締結層の締結部に貫通されて前記被締結体を
    開放自在に結合するもので、第1のボルト部と、この第
    1のボルト部に螺合調整自在に螺合される前記最下層の
    受圧部に対応して加圧部が設けられた第1のナット部、
    この第1のボルト部に螺合される螺合部を有した第2の
    ボルト部、及び前記最上層の受圧部に対応して加圧部が
    設けられ、前記第2のボルト部に螺合される第2のナッ
    ト部を有した集合体ボルトと、 この集合体ボルト第1のボルト部に螺合されて前記被締
    結体の複数の締結層を積層状に位置決めするものであっ
    て、選択的に螺合が開放されて前記被締結体の締結を解
    放する結合分離手段とを備えたボルト締結保持解放機構
    を組立て結合するものであって、 前記被締結体の締結層の最上層から前記第1のボルト部
    に螺合される第1のナット部に嵌合される嵌合部、及び
    前記第2のボルト部が遊挿される遊挿部を有し、前記第
    1のナット部を回転操作して前記加圧部を最下層の受圧
    部に圧接する第1の締結治具と、 一端部に前記第2のボルト部に螺合される螺合部を有
    し、他端部に螺合部を有した前記第1の締結治具の遊挿
    部に遊挿される繋ぎ治具と、 この繋ぎ治具の他端部の螺合部あるいは前記第2のナッ
    ト部の螺合された第2のボルト部に螺合される螺合部が
    設けられ、これら繋ぎ治具の螺合部あるいは第2のボル
    ト部に対して解放方向の張力を付与するもので、前記繋
    ぎ治具の螺合部が螺合された状態で、前記第1の締結治
    具の他端が回転操作され、且つ、前記第2のボルト部が
    螺合された状態で、前記第2のナット部を螺合調整する
    操作部位を有し、この調整部位で前記ナット部を螺合調
    整してなる該ナット部の加圧部を前記最上層の受圧部に
    圧接させてなる第2の締結治具とを具備したことを特徴
    とするボルト締結保持解放機構の組立て治具装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008151310A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Aoyama Seisakusho Co Ltd 軸力締結方法及び軸力締結工具
CN113618381A (zh) * 2021-08-30 2021-11-09 吉林大学 移动机构主轴安装精度保持装置及其装配方法

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