JP2000265871A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2000265871A
JP2000265871A JP11071241A JP7124199A JP2000265871A JP 2000265871 A JP2000265871 A JP 2000265871A JP 11071241 A JP11071241 A JP 11071241A JP 7124199 A JP7124199 A JP 7124199A JP 2000265871 A JP2000265871 A JP 2000265871A
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engine
solenoid
line pressure
idling
failure
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Kazutoshi Ohashi
和俊 大橋
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライン圧ソレノイド等の故障時にもエンジン
ストールすることのないアイドルスピードコントロール
制御装置を提供することを、その目的とする。 【解決手段】 エンジン3の動作を制御する主制御部7
を有し、この主制御部7に、前述したエンジン3用変速
機5に設けられたライン圧ソレノイド11の故障を検出
するソレノイド故障検出手段17と、このソレノイド故
障検出手段17に接続されて前述したエンジン3のアイ
ドリング時の吸入混合気量を制御するアイドリング制御
信号を出力するアイドリング制御手段19とを設け、こ
のアイドリング制御手段19に、前述したソレノイド故
障検出手段17から故障情報が出力された場合に前述し
た吸入混合気量を増大するアイドリング制御機能を備え
たという構成を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン制御装置
に関し、特に、ライン圧ソレノイドの故障時にエンジン
ストールを防止するエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の自動変速機及び無段変速
機は、エンジンの駆動力により駆動されるオイルポンプ
から吐出されるオイルポンプ吐出圧を、ライン圧ソレノ
イドにより所望のライン圧にし、このライン圧を元に自
動変速機の場合には変速段数を変化させ、無断変速機の
場合には変速比を変化させている。さらに詳細には、自
動変速機の場合には、ライン圧力を元に変速用ソレノイ
ドを介して油路を切換え変速段数を変化させている。ま
た、無断変速機の場合には、ライン圧を元にプライマリ
圧制御用ソレノイドを介して変速比を変化させている。
ここで、このライン圧ソレノイドはデューティ制御され
ている。このライン圧ソレノイドのオンのデューティ
が、0パーセントでライン圧が最大となり、100パー
セントでライン圧が最小となる。そして、ライン圧が最
小の場合にはオイルポンプによるエンジン負荷が最小と
なり、ライン圧が最大の場合にはエンジン負荷が最大と
なる。また、このライン圧ソレノイドが電気的な断線等
の故障により、非通電となった場合にはその構造から、
ライン圧が最大となり、エンジン負荷が最大となる。さ
らに、ライン圧ソレノイドの短絡故障時には、ライン圧
ソレノイドをOFFして非通電とすることにより、ライ
ン圧を最大にすることでフェールセーフを行っている。
このため、この時にもエンジン負荷が最大となる。一
方、エンジンがアイドリング時の場合に、ライン圧は、
通常、最小値に設定されている。このアイドリング時の
場合には、アイドルスピードコントロールバルブ(IS
Cバルブ)をアイドリング回転数でフィードバック制御
することにより、エンジンに供給される空気量を制御
し、アイドリング回転数を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このア
イドリング時でライン圧ソレノイドが断線等で故障した
場合には、オイルポンプの負荷が最小値から最大値に急
激に変化するため、エンジン回転数が低下する。この場
合に、ISCバルブのフィードバック制御により空気量
が増加するが、フィードバック制御には遅れがあり、一
時的なエンジン回転の低下、もしくは、エンジンストー
ルが発生するという不都合を生じている。そして、この
状態は、特に、小排気量のエンジンで顕著である。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであり、ライン圧ソレノイド等の故障
時にエンジンストールすることのないエンジン制御装置
を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、エンジンの動作を制御
する主制御部を有し、この主制御部に、前述したエンジ
ン用変速機に設けられたライン圧ソレノイドの故障を検
出するソレノイド故障検出手段と、このソレノイド故障
検出手段に接続されて前述したエンジンのアイドリング
時の吸入混合気量を制御するアイドリング制御信号を出
力するアイドリング制御手段とを設け、このアイドリン
グ制御手段に、前述したソレノイド故障検出手段から故
障情報が出力された場合に前述した吸入混合気量を増大
するアイドリング制御機能を備えたという構成を採って
いる。
【0006】このように構成したことで、アイドリング
時にライン圧ソレノイドが故障した場合にライン圧を発
生するオイルポンプの負荷が大きくなるが、ソレノイド
故障検出手段がライン圧ソレノイドの故障を検出し、ア
イドリング制御機能がエンジンの吸入混合気量を増大す
ることで、エンジンのトルクを大きくするように制御す
るため、アイドリング回転数が落ちることがなくなり、
エンジンストールが防止される。また、ソレノイド故障
検出手段がライン圧ソレノイドの故障を検出しない場合
には、アイドリング制御手段で通常のアイドリング制御
が行われる。
【0007】請求項2記載の発明は、前述した請求項1
記載のエンジン制御装置であって、前述したソレノイド
故障検出手段が、前述した主制御部で生成されたライン
圧ソレノイドを制御する圧力制御信号と、前述したライ
ン圧ソレノイドに入力される実際の圧力制御信号とを比
較する信号比較機能を備えた。
【0008】このように構成しても、請求項1記載のエ
ンジン制御装置と同様に機能する他、さらに、信号比較
機能により、主制御部で生成されたライン圧ソレノイド
を制御する圧力制御信号と、ライン圧ソレノイドに実際
に入力される圧力制御信号とを比較し、ライン圧ソレノ
イドに実際に入力される圧力制御信号が主制御部で生成
された圧力制御信号より低い場合には、ライン圧ソレノ
イドの故障が検出される。
【0009】
【発明の実施の形態】[第一の実施形態]本発明の第一
の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。まず、
図1は、エンジン制御装置1のシステム図であり、エン
ジン3と、変速機5と、エンジン1及び変速機5の動作
を制御する主制御部7とを備えて構成されている。
【0010】[エンジン]さらに詳細には、図2に示す
ように、エンジン3には、エアインテークマニホールド
32を介してスロットルボディー34が接続されてい
る。このスロットルボディー34には、ダクト36を介
してエアクリーナ38が接続されている。このエアクリ
ーナ38を通った空気はダクト36を介してスロットル
ボディー34に供給される。また、スロットルボディー
34の内部には、スロットル40が軸支されている。こ
のスロットル40は、運転者の足下に設けられたアクセ
ルペダルの踏み込み量に応じて開度が決定される。そし
て、このスロットル40の開度に応じてエンジン3への
空気の供給量が決定される。
【0011】このスロットルボディー34には、このス
ロットルボディー34のスロットル40の上流側(エア
クリーナ38側)から下流側(エンジン3側)にバイパ
ス通路42が形成されている。このバイパス通路42中
には、エンジン3のアイドリング時のトルクを変化させ
る第一のアイドル制御手段9が設けられている。この第
一のアイドル制御手段9は、主制御部7により制御され
るソレノイドバルブが使用される。
【0012】スロットルボディー34のエンジン3側近
傍には、エンジン3に適宜燃料を供給するインジェクタ
44(燃料供給装置)が設けられている。このインジェ
クタ44には、管路を介して燃料タンク46が接続され
ている。そして、この燃料タンク46からフューエルポ
ンプ48でくみ上げられた燃料は、管路を通り、インジ
ェクタ44で噴射され、前述したスロットル40から供
給された空気と混合してエンジン3に供給される。
【0013】[変速機]変速機5は、自動変速機または
無段変速機が使用される。これは、後述する第二または
第三の実施形態でも同様とされる。ここで、一例とし
て、自動変速機について簡単に説明すると、図3に示す
ように、二組の遊星歯車組と6つの摩擦要素とで構成さ
れる遊星歯車機構と、摩擦要素を切り換える油圧回路
(後述する)とで形成されている。二組の遊星歯車組
は、図3に示すように、トルクコンバータ(図示を省略
する)から回転駆動力が伝達されるインプットシャフト
51と、減速された回転動力をプロペラシャフト側(図
示を省略する)に伝達するアウトプットシャフト52と
の間に介在するように配設されている。そして、二組の
遊星歯車組は周知のフロントキャリア53,リアキャリ
ア54、フロントインターナルギア55,リアインター
ナルギア56、フロントピニオン57,リアピニオン5
8、フロントサンギア59,リアサンギア60とで構成
されている(図3参照)。さらに、前述した摩擦要素
は、図3に示すように、リアインターナルギア56とフ
ロントキャリア53を断続する湿式多板式クラッチのロ
ークラッチ61と、フロントキャリア53を固定する湿
式多板式ブレーキのローアンドリバースブレーキ62
と、インプットシャフト51とフロントキャリア53を
断続する湿式多板式クラッチのハイクラッチ63と、イ
ンプットシャフト51とフロントサンギア59を断続す
る湿式多板クラッチのリバースクラッチ64と、フロン
トサンギア59を固定するバンド式ブレーキのバンドブ
レーキ65と、フロントキャリア53を固定するスプラ
グ型ワンウェイクラッチのローワンウェイクラッチ66
とで構成されている。
【0014】[変速機の油圧回路]この摩擦要素を切り
換える油圧回路は、図4に示すように、オイルポンプか
ら吐出されたオイルポンプ吐出圧を車両走行状態に応じ
た最適なライン圧L2に調圧するライン圧ソレノイド1
1と、このライン圧ソレノイド11で最適圧力に制御さ
れたライン圧L2の油路を三方向に切り換えて前述した
各摩擦要素61,62,63,64,65を制御する第
一ないし第二のシフトバルブ71,72と、この第一な
いし第二のシフトバルブ71,72を車速やアクセル開
度などの運転状況によりパイロット圧L3で切り換える
第一あるいは第二のシフトソレノイド73,74と、各
々のバルブを連結する管路とで構成されている。前述し
たライン圧ソレノイド11は、プレッシャーモディファ
イヤバルブ75を介してプレッシャレギュレターバルブ
76を制御することによりライン圧L2を制御してい
る。これは、ライン圧ソレノイド11がスロットル圧L
4でプレッシャーモディファイヤバルブ75を制御し、
このプレッシャーモディファイヤバルブ75がプレッシ
ャーモディファイヤ圧L5でプレッシャレギュレターバ
ルブ76を制御し、このプレッシャレギュレターバルブ
76がライン圧L2を制御しているからである。ここ
で、ライン圧ソレノイド11は、電気的な断線等の故障
により、非通電となった場合には、ライン圧L2が最大
となるように形成されており、このため、ポンプ負荷が
最大に上昇し、エンジン負荷が上昇する。さらに、ライ
ン圧ソレノイド11の短絡故障時には、ライン圧ソレノ
イドをOFFして非通電としている。このため、ポンプ
負荷が最大に上昇し、エンジン負荷が上昇する。
【0015】[主制御部]主制御部7は、図1及び図2
に示すように、変速機5を制御する変速制御部13と、
エンジン3を制御するエンジン制御部15と、ライン圧
ソレノイド11の故障を検出するソレノイド故障検出手
段17とで構成されている。
【0016】この主制御部7は、通常、情報を判断する
中央演算処理装置(CPU)、情報を記憶する媒体(所
謂、ROM、RAM)、各種センサ等の信号入力部及
び、ライン圧ソレノイド11等に信号を出力する出力部
等を備えたボードコンピュータ等が使用される。そし
て、情報記憶媒体内部には各種情報が記憶されている。
この内、変速制御部13は、ライン圧ソレノイド11へ
制御信号を出力し、変速機5のライン圧を制御する。
【0017】変速制御部13は、アクセルの状態や走行
状態に応じて変速機5のライン圧ソレノイド11を制御
する圧力信号や第一ないし第二のシフトソレノイド7
3,74を適切に制御する変速機制御信号を出力する。
【0018】変速制御部13には、ソレノイド故障検出
手段17が設けられている。このソレノイド故障検出手
段17は、ライン圧ソレノイド11の故障を検出し、こ
の検出に基づいてエンジン制御部15に空気量増加信号
(故障情報)を出力する。
【0019】ソレノイド故障検出手段17は、主制御部
7で生成されてこの主制御部7からライン圧ソレノイド
11へ出力される圧力制御信号と、ライン圧ソレノイド
11に実際に入力される圧力制御信号とを比較する信号
比較機能を備えている。この信号比較機能により、変速
制御部13からライン圧ソレノイド11への信号と、実
際の信号レベルとを比較し、断線や短絡(グランドショ
ート)の判定を行う。
【0020】次に、エンジン制御部15は、アクセルの
開度や車両の走行状態に応じてエンジン3を適切な状態
にする。即ち、エンジン3への空気やインジェクタ44
による燃料の供給量を適切に制御している。この場合
に、インジェクタ44による燃料の供給量は空燃比(所
謂、A/F)が一定になるように制御されているが、こ
の空燃比は希薄燃焼(所謂、リーンバーン)が行われる
場合には、必要に応じて変更される。さらに、このエン
ジン制御部15は、アイドリング制御手段19が設けら
れている。このアイドリング制御手段19は、エンジン
3がアイドリング時に、第一のアイドル制御手段9にア
イドルリング制御信号を出力し、エンジン3のアイドリ
ング時の空気量を制御する。このアイドリング制御手段
19には、アイドリング制御機能が備えられている。こ
のアイドリング制御機能は、ソレノイド故障検出手段1
7からの故障情報が出力された場合に第一のアイドル制
御手段9にアイドリング時のエンジン3の吸入混合気量
を増大するアイドリング制御信号を出力する。このアイ
ドリング制御信号により、エンジン3のトルクが増大す
るため、アイドリング回転数が落ちることがなくなり、
確実にエンジンストールが防止される。また、アイドリ
ング制御手段19により制御される第一のアイドル制御
手段9は、通常のアイドリング時とライン圧ソレノイド
11の故障時の両方に対応可能とされている。このた
め、部品点数を増加することなく簡易な手段でエンジン
ストールを防止できる。
【0021】[主制御部による制御]図5(A)に、主
制御部7の変速制御部13で行われる制御の一部のフロ
ーチャートを示す。このフローチャートで示される処理
は、一定時間間隔でメインプログラムに割り込むタイマ
割り込み処理等を使用して起動される。まず、ステップ
S100では、ライン圧ソレノイドの故障検出を行う。
次に、ステップS102では、ライン圧ソレノイドが故
障時には、ステップS104へ進み、ライン圧ソレノイ
ドが故障していない場合には、ステップS106に進む
処理をする。そして、ステップS104では、空気量増
加要求フラグをセット(フラグ=1)する。また、ステ
ップS106では、空気量増加要求フラグをクリア(フ
ラグ=0)する。
【0022】さらに、図5(B)に、主制御部7のエン
ジン制御部15で行われる制御の一部のフローチャート
を示す。このフローチャートで示される処理は、前述し
た図5(A)のフローチャートのフラグにより異なった
処理を行う。そして、このフローチャートも一定時間間
隔でメインプログラムに割り込むタイマ割り込み処理等
を使用して起動される。まず、ステップS108では、
ステップS104,S106の空気量増加要求フラグの
判定を行う。そして、フラグ=1の場合ステップS11
0へ進み、フラグ=0の場合リターンへ進む。そして、
ステップS110では、エンジン制御部15の通常のア
イドリング時の出力にライン圧ソレノイド故障検出分を
加算し、リターンする。
【0023】[本実施の形態と従来例との比較]ここ
で、本発明の第一の実施形態と従来例に係るエンジン制
御装置を比較検討する。従来、図10に示すように、ラ
イン圧ソレノイドが故障時βに、ライン圧P100が急
上昇する。この時に、従来例に係るエンジン制御装置で
は、エンジン負荷が上昇するため、エンジンの空気量が
一時的に不足し、エンジン回転数P102が一時的に低
下するかエンジンストールP105の状態となる。これ
に対し、本発明の第一の実施形態では、図6に示すよう
に、ライン圧ソレノイド故障時αに、主制御部のソレノ
イド故障検出手段がライン圧ソレノイドの故障を判断
し、エンジン制御部に空気量増加信号を出力する。これ
により第一のアイドル制御手段9の空気量P3が増大
し、エンジン回転出力P2、即ち、エンジン回転数が上
昇するため、ライン圧P1が急上昇し、エンジン負荷が
上昇してもエンジンストールすることがない。
【0024】[エンジン制御装置の作用]本発明のエン
ジン制御装置1の作用を図2により順を追って説明す
る。エンジン3のアイドリング時には、エアクリーナ3
8を通った空気はダクト36を介してスロットルボディ
ー34のバイパス通路42をを通り供給されている。こ
の時にエンジン制御部15により空気量が調節されてい
る。一方、燃料タンク46からフューエルポンプ48で
くみ上げられた燃料は、管路を通り、インジェクタ44
で噴射される。このため、前述したバイパス通路42か
ら供給された空気と混合してエンジン3に供給され、通
常のアイドリングが行われている。この時に、ライン圧
ソレノイド11が故障した場合には、ソレノイド故障検
出手段17がライン圧ソレノイド11の故障を検出し、
変速制御部13に空気量増加信号を出力する。このソレ
ノイド故障検出手段17の空気量増加信号に基づいて変
速制御部13からエンジン制御部15にアイドリング制
御信号が出力されると共に、インジェクタ44からの燃
料も増量され、エンジンのトルクが大きくなり、ポンプ
負荷が大きくなってもエンジンストールすることがなく
なる。
【0025】[第二の実施形態]本発明の第二の実施形
態を図7及び図8に基づいて説明する。前述した第一の
実施形態と異なる点は、ライン圧ソレノイド11の故障
を検出するソレノイド故障検出手段17と、このソレノ
イド故障検出手段17からの信号に基づいてアイドリン
グ時の出力を変化させるアイドリング制御手段が変速制
御部に設けられている点である。さらに、エンジン3B
に、第二のアイドル制御手段10が設けられている。こ
の場合に、エンジン制御部15Bは、通常のアイドリン
グ回転を制御すると共に、変速制御部13Bのアイドリ
ング回転数制御の上昇のアシストを行う。このため、ア
イドリング時に、ソレノイド故障検出手段17がライン
圧ソレノイド11の故障を検出すると、変速制御部13
Bが第二のアイドル制御手段10にアイドリング時のト
ルクを大きくする値を出力する。これと共に、変速制御
部13Bは、エンジン制御部15Bにライン圧ソレノイ
ド11の故障を検出した信号を出力し、エンジン制御部
15Bは、通常のアイドリング回転数を維持するかもし
くはアイドリング回転数を上昇させる。これにより変速
制御部13B及びエンジン制御部15Bとによる供給空
気量の増加により、エンジンのアイドリング時のトルク
を大きくすることで、ライン圧ソレノイド11の故障に
よりライン圧を発生するポンプの負荷が大きくなっても
アイドリング回転数が落ちることがなくなり、エンジン
ストールが防止される。
【0026】[第3の実施形態]本発明の第三の実施形
態は、前述した第二の実施形態の燃料供給装置をキャブ
レター式の燃料供給装置に置き換えたものである。キャ
ブレター式の燃料供給装置は、燃料混合気を形成するキ
ャブレター80と、このキャブレター80で形成された
燃料混合気のエンジン3Cへの流入量を制御するスロッ
トルバルブ40Cと、このスロットルバルブ40Cを回
動させるスロットルポジショナ82とにより概略形成さ
れている。そして、このスロットルポジショナ82は、
バキュームスイッチングバルブ84に接続され、この、
バキュームスイッチングバルブ84はスロットルバルブ
40Cより下流側のスロットルボディーに34C接続さ
れている。このため、スロットルバルブ40Cより下流
側が負圧になると、バキュームスイッチングバルブ84
によりスロットルポジショナ82がスロットルボディー
34Cから離れる方向に移動し、スロットルバルブ40
Cを回動させ、吸入空気量を増加させる。さらに、バキ
ュームスイッチングバルブ84にバイパス回路86が設
けられており、このバイパス回路86中には、第二のア
イドル制御手段10Cが設けられている。この第二のア
イドル制御手段10Cは、主制御部7Bに接続されてい
る。このため、アイドリング時に、ソレノイド故障検出
手段17がライン圧ソレノイド11の故障を検出する
と、変速制御部14が第二のアイドル制御手段10Cに
アイドリング時のトルクを大きくする値を出力する。第
二のアイドル制御手段10Cがスロットルポジショナ8
2を駆動する空気の負圧量を増加させることにより、エ
ンジンに吸入される燃料混合気が増加し、エンジンスト
ールすることがなくなる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、以上の構成及び作用に
より、アイドリング時にライン圧ソレノイドが故障した
場合にライン圧を発生するオイルポンプの負荷が大きく
なるが、ソレノイド故障検出手段がライン圧ソレノイド
の故障を検出し、アイドリング制御機能がエンジンの吸
入混合気量を増大するため、エンジンのトルクが増大
し、エンジンストールが防止される。さらに、ソレノイ
ド故障検出手段が故障すると、素早く対処することがで
きるため、従来のようにフィードバック制御中にエンジ
ンストールが発生することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態のエンジン制御装置の
ブロック図である。
【図2】図1のエンジン制御装置のシステム図である。
【図3】図1のエンジン制御装置により制御される自動
変速機を示す図である。
【図4】図1のエンジン制御装置により制御される自動
式変速機の油圧回路図である。
【図5】図1の主制御装置のフローチャートで、図5
(A)は変速制御部のフローチャート、図5(B)はエ
ンジン制御部のフローチャートを示す図である。
【図6】図1のエンジン制御装置の試験データである。
【図7】本発明の第二の実施形態のエンジン制御装置の
ブロック図である。
【図8】図7のエンジン制御装置のシステム図である。
【図9】本発明の第三の実施形態のエンジン制御装置の
システム図である。
【図10】従来例に係るエンジン制御装置の試験データ
である。
【符号の説明】 1 エンジン制御装置 3 エンジン 5 変速機 7 主制御部 11 ライン圧ソレノイド 17 ソレノイド故障検出手段 19 アイドリング制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動作を制御する主制御部を有
    し、 この主制御部に、エンジン用変速機に設けられたライン
    圧ソレノイドの故障を検出するソレノイド故障検出手段
    と、このソレノイド故障検出手段に接続されて前記エン
    ジンのアイドリング時の吸入混合気量を制御するアイド
    リング制御信号を出力するアイドリング制御手段とを設
    け、 このアイドリング制御手段に、前記ソレノイド故障検出
    手段から故障情報が出力された場合に前記吸入混合気量
    を増大するアイドリング制御機能を備えたことを特徴と
    するエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイド故障検出手段が、前記主
    制御部で生成されたライン圧ソレノイドを制御する圧力
    制御信号と、前記ライン圧ソレノイドに入力される実際
    の圧力制御信号とを比較する信号比較機能を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のエンジン制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010265910A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Toyota Motor Corp 制御弁の故障判定装置、方法、およびプログラム
JPWO2016152329A1 (ja) * 2015-03-23 2017-10-19 ジヤトコ株式会社 車両用自動変速機のフェール判定装置及び車両用自動変速機の制御装置

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