JP2000265849A - 車両用発電装置 - Google Patents

車両用発電装置

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JP2000265849A
JP2000265849A JP11069245A JP6924599A JP2000265849A JP 2000265849 A JP2000265849 A JP 2000265849A JP 11069245 A JP11069245 A JP 11069245A JP 6924599 A JP6924599 A JP 6924599A JP 2000265849 A JP2000265849 A JP 2000265849A
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clutch
generator
speed
shaft
gear
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JP11069245A
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Osamu Suzuki
修 鈴木
Takushi Matto
卓志 松任
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用発電装置において、遊星歯車機構と車
両に既に備えられているクラッチとを組み合わせること
により、常に増速された状態での交流発電機の駆動を回
避して、過熱防止や回転部分の耐久性の向上を低コスト
で実現する。 【解決手段】 車両用発電装置は、クランク軸9と一体
的に回転するクラッチインナ21と、機関回転数がアイ
ドリング回転数より大きい所定回転数を越えたときクラ
ッチインナ21と接続されて出力軸15にクランク軸9
のトルクを伝達するクラッチアウタ22とを有する発進
クラッチ20と、交流発電機40の回転軸41と一体的
に回転するサンギヤ31と、出力軸15と一体的に回転
するアンニュラギヤ34と、プラネタリギヤ32を回転
自在に支持するとともにクラッチインナ21と一体的に
回転するキャリア33とを有する遊星歯車機構30を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、発進クラッチ
を備えた車両に搭載された内燃機関により、遊星歯車機
構を介して駆動される発電機を備えた車両用発電装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載された内燃機関のクラ
ンク軸のトルクにより回転駆動される交流発電機を備え
た車両用発電装置において、アイドリング時の発電量を
増大させるために、発電機の回転数を遊星式増速機構に
より増速するようにしたものが知られている。
【0003】例えば、特開平5−64393号公報に記
載された車両用発電装置において、発電機は、ハウジン
グ、回転軸、プーリおよび遊星式増速機構を備えてい
る。プーリは、内燃機関のクランク軸との間に掛け渡さ
れたベルトにより回転駆動される。遊星式増速機構は、
発電機の回転軸に固定された内輪と、ハウジングに固定
された外輪と、内輪と外輪との間に配置され、内輪の周
囲を公転する3個の遊星ローラとを備えている。そし
て、各遊星ローラはプーリに固定されたピンに自転自在
に支持されている。
【0004】内燃機関の運転時、クランク軸のトルクは
ベルトを介してプーリに伝達されて、プーリが回転され
る。プーリが回転すると、3個の遊星ローラは、内輪の
周囲を自転しながら公転するが、外輪は回転不能に固定
されているため、内輪がプーリの回転数より増速されて
回転する。その結果、内輪と一体の発電機の回転軸も増
速された回転数で回転する。このようにして、アイドリ
ング時のような機関低速回転域において、増速された回
転数で発電機が回転されるため、発電量を増すことがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の従来
技術では、発電機は、アイドリング時以外の機関運転時
おいても、増速された状態で回転されるので、上限回転
数近傍領域または比較的高回転数領域での作動時間が長
くなる傾向がある。そのため、発電機自体の発熱による
過熱防止のためにファンなどの冷却手段を付設する必要
が生じたり、発電機の回転部分の耐久性の向上を図る必
要が生じ、コスト高となることがあった。
【0006】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、請求項1および請求項2記載の発
明は、車両用発電装置において、遊星歯車機構と車両に
既に備えられているクラッチとを組み合わせることによ
り、常に増速された状態での発電機の駆動を回避して、
過熱防止や回転部分の耐久性の向上を低コストで実現す
ることを共通の課題とする。また、請求項2記載の発明
は、さらに、出力軸の増速回転および燃費向上を図るこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、入力軸と一体的に回転するクラッチ
インナと、機関回転数がアイドリング回転数より大きい
所定回転数を越えたとき前記クラッチインナと接続され
て出力軸に前記入力軸のトルクを伝達するクラッチアウ
タとを有するクラッチと、発電機の回転軸と一体的に回
転するサンギヤと、前記出力軸と一体的に回転するアン
ニュラギヤと、前記サンギヤおよび前記アンニュラギヤ
と噛合するプラネタリギヤを回転自在に支持し前記クラ
ッチインナと一体的に回転するキャリアとを有する遊星
歯車機構とを備えた車両用発電装置である。
【0008】このような請求項1記載の発明によれば、
機関回転数がアイドリング回転数より大きい所定回転数
以下のとき、クラッチは接続されておらず、一方遊星歯
車機構においては、アンニュラギヤが固定された状態に
あり、キャリアが入力軸と同一の回転数で回転してい
る。そのため、サンギヤはキャリアよりも増速されて回
転され、したがってサンギヤと一体的に回転する発電機
の回転軸も、キャリアの回転数である機関回転数より大
きな回転数で回転される。その結果、アイドリング時を
含む前記所定回転数以下の機関運転時に、増大した発電
量が得られる。そして、機関回転数が前記所定回転数を
越えるとクラッチが接続されて、遊星歯車機構において
は、アンニュラギヤとキャリアとがともに機関回転数で
回転されるため、発電機の回転軸も機関回転数で回転さ
れる。したがって、この状態では、発電機の回転数が入
力軸の回転数より増速されることはなく、発電機が高回
転領域で作動する時間が長くなることはない。それゆ
え、既に車両に備えられているクラッチを遊星歯車機構
と組み合わせることで、常に増速された状態での発電機
の駆動を回避することができるので、発電機の過熱防止
や回転部分の耐久性の向上を低コストで実現できる。
【0009】請求項2記載の発明のように、請求項1記
載の車両用発電装置において、前記発電機の前記回転軸
の回転を停止するブレーキ装置が設けられるとともに、
前記クラッチアウタはワンウエイクラッチを介して前記
出力軸に前記入力軸のトルクを伝達することにより、ブ
レーキ装置を作動させて発電機の回転軸の回転を停止す
ると、遊星歯車機構においては、サンギヤの回転が停止
されるので、アンニュラギヤが入力軸と一体に回転する
キャリアより増速されて回転される。したがって、ワン
ウエイクラッチの存在により、出力軸は入力軸よりも増
速して回転されて、ハイギヤード化できる。さらに、こ
のときは、発電機の回転軸が停止されているため、発電
機の負荷がない状態になっており、燃費の向上が可能と
なる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本出願発明の一実施形態を図
1ないし図3を参照して説明する。図1は、本出願発明
の実施形態の車両用発電装置を備えた内燃機関1の断面
図である。この内燃機関1は、鞍乗型車両や自動2輪車
等の車両に搭載される頭上カム軸式単気筒4サイクル内
燃機関であり、左右割りのクランクケース2に、シリン
ダ3、シリンダヘッド4およびシリンダヘッドカバー5
が、順次重ねられて組み付けられている。また、クラン
クケース2の左右両側には、左クランクケースカバー6
および右クランクケースカバー7がそれぞれ取り付けら
れている。なお、便宜上、この実施形態の説明におい
て、左右とは、図1の記載における左右を意味するもの
とする。
【0011】シリンダ3に形成されたシリンダ孔には、
ピストン8が摺動自在に嵌合されている。また、クラン
クケース2には、クランク軸9が一対の玉軸受を介して
回転自在に支持されている。そして、ピストン8のピス
トンピンおよびクランク軸9のクランクピンには、コネ
クティングロッド10の小端部および大端部がそれぞれ
枢着されて、ピストン8の往復動に伴ってクランク軸9
が回転駆動されるようになっている。
【0012】シリンダヘッド4には、それぞれ2個の吸
気弁および排気弁が設けられ、さらにそれぞれ1本の吸
気カム軸および排気カム軸が回転自在に設けられてい
る。両カム軸の左側端部には、ドリブンスプロケット1
1がそれぞれ取り付けられていて、両ドリブンスプロケ
ット11とクランク軸9に取り付けられたドライブスプ
ロケット12との間にはカムチェーン13が掛け渡され
ている。両カム軸は、このカムチェーン13を介して、
クランク軸9のトルクにより回転駆動されるようになっ
ている。
【0013】吸気ロッカーアームには、少なくとも一方
の吸気弁の開弁リフト量を内燃機関1の運転状態に応じ
て制御する可変バルブタイミング機構が設けられてい
る。この可変バルブタイミング機構は、油圧制御弁18
で制御される油圧に応動して複数の吸気ロッカーアーム
間の連結および連結解除を行うピンを備えている。ま
た、吸気カム軸には、それら複数の吸気ロッカーアーム
に対応して、異なるプロフィルを有する複数の吸気カム
が形成されている。
【0014】そして、前記ピンにより連結または連結解
除された吸気ロッカーアームが、対応する吸気カムによ
り揺動されることで、機関の低負荷時や低回転時などの
低出力運転時には、少なくとも一方の吸気弁を小さいリ
フト量で開弁駆動して、燃焼室内にスワールを発生させ
て燃焼性を向上させて、燃費運転を行い、機関の高負荷
時や高回転時などの高出力運転時には、大きなリフト量
で両吸気弁を開弁駆動して、高出力運転を行うようにな
っている。
【0015】クランク軸9の左側軸端部には、左端に向
かって順に、ドライブスプロケット12およびスタータ
ドリブンギヤ14が取り付けられている。ドライブスプ
ロケット12には、前述のように吸気カム軸および排気
カム軸を駆動するカムチェーン13が巻き掛けられてい
る。また、スタータドリブンギヤ14には、スタータモ
ータの回転がギヤ列を介して伝達され、スタータドリブ
ンギヤ14の回転は、ワンウエイクラッチを介してクラ
ンク軸9に伝達されるようになっている。
【0016】クランク軸9の右側軸端部には、右端に向
かって順に、出力軸15、発進クラッチ20、遊星歯車
機構30および交流発電機40が設けられている。この
うち、出力軸15は、クランク軸9に回動自在に嵌合さ
れている。そして、出力軸15の左側には、後述するプ
ライマリドリブンギヤ61と噛合して1次減速機構を構
成するプライマリドライブギヤ16が一体に形成されて
いる。なお、発進クラッチ20、遊星歯車機構30およ
び交流発電機40についての詳細な説明、そしてこれら
部材と出力軸15との関連についての詳細な説明は後述
する。
【0017】また、クランクケース2には、常時噛み合
い式の歯車変速機50が装着されている。歯車変速機5
0の主軸51および副軸52は、クランク軸9と平行に
なるように配置され、そしてクランクケース2に玉軸受
を介して回転自在に支持されている。主軸51の右端部
には、多板摩擦式の変速クラッチ60が設けられてい
る。変速クラッチ60のクラッチアウタは、主軸51に
回転自在に取り付けられ、クラッチインナは、主軸51
に一体的に結合されている。また、クラッチアウタに
は、ダンパを介してプライマリドリブンギヤ61が一体
的に取り付けられている。なお、変速クラッチ60の接
続・遮断は、チェンジペダルの操作により行われる。
【0018】さらに、主軸51と副軸52との間には、
シフトドラム54の回転により選択的に噛合して主軸5
1および副軸52を連結する多段の変速歯車列53が設
けられている。シフトドラム54は、チェンジペダルの
操作に連動する変速操作機構により回転される。副軸5
2の回転は、スプロケット55およびチェーンを有する
2次減速機構を介して駆動輪に伝達される。
【0019】つぎに、クランク軸9の右側軸端部に設け
られた発進クラッチ20、遊星歯車機構30および交流
発電機40、そしてこれら部材と出力軸15との関連に
ついて説明する。
【0020】発進クラッチ20は、クラッチインナ21
およびクラッチアウタ22を有する。クラッチインナ2
1は、クランク軸9と一体的に回転するようにクランク
軸9の外周に嵌合結合される円筒部21aと、円筒部2
1aから径方向外方に延びて形成された環状部21bと
を有する。環状部21bの左側面には、3個のクラッチ
ウエイト23が配置されている。各クラッチウエイト2
3の基端は、環状部21bにおいて同一円周上で周方向
に等間隔に固着されたピンに、環状部21bの側面に沿
って揺動自在に枢着されている。さらにクラッチウエイ
ト23の基端とそのクラッチウエイト23に隣接するク
ラッチウエイト23の先端との間には、リターンスプリ
ングが張設されている。
【0021】クラッチアウタ22は、3個のクラッチウ
エイト23を覆う椀状の部材であり、クラッチウエイト
23の周囲に間隙を置いて位置する円筒状の周壁部22
aと、周壁部22aの左端から出力軸15に向かって径
方向内方に延びていて、出力軸15が挿入されるボス部
が取り付けられた側壁部22bとを有する。ボス部の内
周と出力軸15の外周との間には、ワンウエイクラッチ
17が設けられている。このワンウエイクラッチ17
は、クラッチアウタ22の回転数が出力軸15の回転数
以上のときに、クラッチアウタ22から出力軸15にト
ルクを伝達し、出力軸15の回転数がクラッチアウタ2
2の回転数より大きいときには、出力軸15からクラッ
チアウタ22へのトルクの伝達を遮断するものである。
【0022】クランク軸9の回転数が、アイドリング回
転数より大きい所定回転数以下では、リターンスプリン
グの引っ張りバネ力により、クラッチウエイト23の先
端はクランク軸9寄りに引き寄せられた位置にあって、
クラッチウエイト23の外周がクラッチアウタ22の周
壁部22aの内周から離れており、発進クラッチ20は
遮断状態となっている。クランク軸9が前記所定回転数
0を超えた回転数で回転すると、クラッチウエイト2
3に発生する遠心力が大きくなり、その遠心力によるモ
ーメントが、リターンスプリングのバネ力によるモーメ
ントに打ち勝って、クラッチウエイト23が半径方向に
拡開する。そして、クラッチウエイト23の外周が周壁
部22aの内周に圧接し始め、滑りを伴う接続状態か
ら、さらなる回転数の上昇により滑りのない接続状態に
移行して、発進クラッチ20は完全な接続状態となる。
【0023】遊星歯車機構30は、サンギヤ31、プラ
ネタリギヤ32、キャリア33およびアンニュラギヤ3
4を有する。サンギヤ31は、発進クラッチ20より右
側のクランク軸9に回転自在に嵌合された回転軸41に
形成されている。この回転軸41は、交流発電機40の
回転軸41であって、その左端に形成された大径部41
aと小径部41bとを有する段付きの円筒である。大径
部41aの内周とクランク軸9の外周との間には、玉軸
受が設けられていている。そして、この大径部41aの
外周にはギヤ部が形成されており、この大径部41aが
サンギヤ31を構成している。
【0024】3個のプラネタリギヤ32は、発進クラッ
チ20のクラッチインナ21の環状部21bの右側面に
配置されている。各プラネタリギヤ32は、環状部21
bにおいて同一円周上で周方向に等間隔に固着された支
軸に回動自在に支持されて、サンギヤ31に噛合して、
その周囲を公転ながら自転するようになっている。した
がって、これらプラネタリギヤ32を支持しているクラ
ッチインナ21は、キャリア33を兼ねている。
【0025】3個のプラネタリギヤ32の外側に、それ
らと噛合するアンニュラギヤ34がハウジング35に取
り付けられている。ハウジング35は、発進クラッチ2
0のクラッチアウタ22を覆う椀状の部材であり、クラ
ッチアウタ22の周囲に間隙を置いて位置する円筒状の
周壁部35aと、周壁部35aの左端から出力軸15に
向かって径方向内方に延びていて、クラッチアウタ22
の左に隣接する位置で出力軸15の外周に固着される側
壁部35bとを有する。そして、アンニュラギヤ34
は、このハウジング35の周壁部35aの右端の内周に
固着されている。
【0026】発電機40のロータ42は、回転軸41の
大径部41aにおいて、ギヤ部の右に隣接して固着さ
れ、ステータ43は、発電機カバー44に固着されてい
る。発電機カバー44に形成されたボス部の内周は、回
転軸41の小径部41bの外周に摺接しており、回転軸
41のための軸受を形成している。また、発電機40
は、制御装置70からの負荷制御信号により、界磁電流
が制御されてその負荷制御が行われるようになってい
る。
【0027】発電機40の回転軸41の回転を停止する
ブレーキ装置45は、ディスク46、プレート47およ
びピストン・シリンダ機構48を有している。環状の形
状をしたディスク46は、発電機カバー44より右方に
突出した回転軸41の右端部に固着されている。ディス
ク46の両側には、それぞれ間隔を置いて2枚のプレー
ト47が配置されている。各プレート47の外周には複
数の爪が周方向に間隔を置いて形成されていて、これら
爪は、右クランクケースカバー7にクランク軸9の軸方
向に形成された複数条の溝に嵌合されている。それゆ
え、各プレート47は、クランク軸9の軸方向に移動自
在で、回転方向に不動となっている。ピストン・シリン
ダ機構48は、右クランクケースカバー7に取り付けら
れていて、油圧により作動されるものである。ピストン
・シリンダ機構48は、図1には詳細に記載されていな
いが、高油圧が供給されたとき、対向するピストンによ
りまたはピストンとシリンダとの共働により、ディスク
46の右方に位置するプレート47を左方に向けて押圧
し、ディスク46の左方に位置するプレート47を右方
に押圧することで、それらプレート47を介してディス
ク46を挟み付けて、ディスク46の回転を停止する。
このような形式のピストン・シリンダ機構は公知であっ
て、例えば車両のブレーキ装置に使用されている。
【0028】右クランクケースカバー7内部には、ピス
トン・シリンダ機構48にオイルポンプに発生する油圧
を供給する油圧通路49およびクランク軸9の内部に形
成されたオイル通路にオイルを供給するオイル通路がそ
れぞれ形成されている。ピストン・シリンダ機構48へ
の油圧の制御は、可変バルブタイミング機構の油圧制御
弁18により行われるようになっている。クランクケー
ス2に取り付けられた油圧制御弁18は、可変バルブタ
イミング機構およびピストン・シリンダ機構48に対し
て、機関の低出力運転時には高油圧の供給を遮断し、機
関の高出力運転時には高油圧を供給するようになってい
る。
【0029】図2は、以上説明した実施形態の概念図で
ある。制御装置(ECU)70には、機関回転数および
機関負荷信号が入力されている。そして、それら入力信
号に基づいて、制御装置70は、油圧制御弁18に対す
る作動制御信号および発電機40に対する負荷制御信号
を出力する。また、図3は、機関回転数と交流発電機4
0の回転数との関係を表すグラフである。
【0030】以下、前記実施形態の作動を、主として図
2および図3に基づいて説明する。機関始動後、機関回
転数がアイドリング回転数より大きい所定回転数N0
下の機関運転状態では、クランク軸9と一体的に回転す
る発進クラッチ20のクラッチインナ21に設けられた
クラッチウエイト23は、発生する遠心力により拡開す
ることはない。そのため、発進クラッチ20は遮断状態
にあり、クラッチアウタ22は停止している。また、車
両は停車しているため、出力軸15も停止している。
【0031】一方、このときの機関運転状態では、制御
装置70からの作動制御信号に基づいて、油圧制御弁1
8は、ブレーキ装置45への高油圧の供給を遮断してい
る。そして、ブレーキ装置45は解除された状態にあっ
て、ディスク46を開放しているため、発電機40の回
転軸41は自由に回転できる。
【0032】さらに、この機関運転状態では、遊星歯車
機構30において、アンニュラギヤ34は固定された状
態にあって回転しておらず、キャリア33(クラッチイ
ンナ21)はクランク軸9と同一回転数で回転してい
る。このため、サンギヤ31はキャリア33よりも増速
されて回転され、したがって図3に図示されるように、
発電機40の回転軸41もキャリア33の回転数である
機関回転数より大きな回転数で回転される。
【0033】すなわち、一般に、遊星歯車機構30の各
ギヤの回転数および歯数の関係は次式で表される。 N2=(N1×Z1+N3×Z3)/(Z1+Z3) ・・・ 式(1) ここで、N1:サンギヤの回転数 Z1:サンギヤの歯数 N2:キャリアの回転数 N3:アンニュラギヤの回転数 Z3:アンニュラギヤの歯数 それゆえ、機関回転数がアイドリング回転数より大きい
所定回転数N0以下の機関運転時には、式(1)でN3
=0となるので、サンギヤ31の回転数は次式で表され
る。 N1=(1+Z3/Z1)×N2 したがって、発電機40の回転軸41は、クランク軸9
の回転数の(1+Z3/Z1)倍の回転数で回転され
る。このため、アイドリング時を含む前記所定回転数N
0以下の機関運転時に、増大した発電量が得られる。
【0034】その後、アクセル操作により機関回転数が
上昇して前記所定回転数N0を超えると、発進クラッチ
20のクラッチウエイト23がその遠心力により拡開し
て、クラッチウエイト23の外周がクラッチアウタ22
の周壁部22aの内周に滑りを伴いながら圧接され、発
進クラッチ20が徐々に接続されていく。するとクラッ
チアウタ22が回転し始め、その後徐々にその回転数が
上昇する。そして、そのトルクはワンウエイクラッチ1
7を介して出力軸15に伝達されるため、出力軸15も
クラッチアウタ22と同一の回転数で回転する。その結
果、アンニュラギヤ34も同一の回転数で回転するた
め、サンギヤ31すなわち回転軸41の回転数は、式
(1)の関係に従って図3に図示されるように、発進ク
ラッチ20の接続開始時点から次第に減速されてゆく。
【0035】そして、さらに機関回転数が増加して、発
進クラッチ20が滑りのない接続状態となって、その接
続が完了すると、クラッチインナ21とクラッチアウタ
22との回転数が同じになり、さらに出力軸15もクラ
ッチインナ21およびクラッチアウタ22と同一の回転
数で回転する。その結果、キャリア33の回転数とアン
ニュラギヤ34の回転数とが一致し、サンギヤ31はキ
ャリア33の回転数と同じ回転数で回転する。したがっ
て、発電機40の回転軸41の回転数はクランク軸9の
回転数と一致し、図3に図示されるように、発進クラッ
チ20の接続完了時点から、発電機40はクランク軸9
の回転数で回転される。
【0036】このように、発進クラッチ20の接続完了
後は、発電機40の回転数がクランク軸9の回転数より
増速されることはなく、発電機40が高回転領域で作動
する時間が長くなることはない。それゆえ、既に車両に
備えられている発進クラッチ20を遊星歯車機構30と
組み合わせることで、常に増速された状態での発電機4
0の駆動を回避することができるので、発電機40の過
熱防止や回転部分の耐久性の向上を低コストで実現でき
る。
【0037】内燃機関1の高出力運転域になると、制御
装置70からの作動制御信号に基づいて、油圧制御弁1
8はブレーキ装置45に高油圧が供給されるように制御
される。ピストン・シリンダ装置に高油圧が供給され
て、ブレーキ装置45が作動するため、発電機40の回
転軸41の回転が停止する。すると、サンギヤ31の回
転が停止するため、クランク軸9の回転数で回転してい
るキャリア33により、アンニュラギヤ34が増速され
て回転駆動される。すなわち、アンニュラギヤ34の回
転数は、式(1)でN1=0となるので、次式で求めら
れる値となる。 N3=(1+Z1/Z3)×N2 したがって、アンニュラギヤ34は、クランク軸9の回
転数の(1+Z1/Z3)倍の回転数で回転される。こ
の状態では、アンニュラギヤ34の回転数がクラッチア
ウタ22の回転数より大きくなるが、クラッチアウタ2
2と出力軸15との間にはワンウエイクラッチ17が設
けられているため、出力軸15は、アウタクラッチの回
転に影響されず、アンニュラギヤ34と同じ回転数で回
転されることになる。その結果、出力軸15がクランク
軸9より高速で回転されることになり、ハイギヤード化
できる。さらに、このときは、発電機40の回転軸41
が停止されているため、発電機40の負荷がない状態に
なっており、燃費の向上が可能となる。
【0038】なお、ブレーキ装置45が作動することに
よりサンギヤ31の回転が停止する際に発生するショッ
クは、制御装置70から油圧制御弁18に対して出力さ
れた作動制御信号に同期して、ブレーキ装置45の作動
開始直後から、制御装置70から出力される負荷制御信
号に基づいて発電機40の負荷を徐々に小さくすること
により緩和できる。
【0039】また、車両減速時には、車輪から、歯車変
速機50および変速クラッチ60を介して出力軸15に
伝達されるトルクが、アンニュラギヤ34からプラネタ
リギヤ32およびキャリア33(インナクラッチ21)
を介してクランク軸9に伝達されるため、エンジンブレ
ーキを働かせることができる。そして、そのエンジンブ
レーキ時には、制御装置70からの作動制御信号により
ブレーキ装置45が解除されているため、出力軸15、
発進クラッチ20及び回転軸41が一体となって回転
し、発電機40による回生発電が行われて、制動エネル
ギーが効率よく回収される。
【0040】なお、ブレーキ装置45が解除されること
によりサンギヤ31が回転し始める際に発生するショッ
クは、制御装置70から油圧制御弁18に対して出力さ
れた作動制御信号に同期して、ブレーキ装置45の解除
開始直後から、制御装置70から出力される負荷制御信
号に基づいて発電機40の負荷を小さな値から徐々に大
きくすることにより緩和できる。
【0041】前記実施形態は、以上のように構成されて
いるので、次の効果を奏する。車両に備えられた発進ク
ラッチ20は、内燃機関1のクランク軸9に直結されて
一体的に回転するクラッチインナ21と、機関回転数が
アイドリング回転数より大きい所定回転数N0を越えた
ときクラッチインナ21と接続されて出力軸15にクラ
ンク軸9のトルクを伝達するクラッチアウタ22とを有
し、一方、遊星歯車機構30は、発電機40の回転軸4
1に形成されたサンギヤ31と、出力軸15に固着され
て一体的に回転するアンニュラギヤ34と、クラッチイ
ンナ21を兼ねるキャリア33とを有していることによ
り、クランク軸9の回転数である機関回転数が前記所定
回転数N0以下のとき、発進クラッチ20は接続されて
おらず、一方遊星歯車機構30においては、アンニュラ
ギヤ34が固定された状態にあり、キャリア33がクラ
ンク軸9と同一の回転数で回転している。そのため、サ
ンギヤ31はキャリア33よりも増速されて回転され、
したがってサンギヤ31が形成された発電機40の回転
軸41も、キャリア33の回転数である機関回転数より
大きな回転数で回転される。その結果、アイドリング時
を含む前記所定回転数N0以下の機関運転時に、増大し
た発電量が得られる。そして、機関回転数が前記所定回
転数N0を越えると発進クラッチ20が接続されて、遊
星歯車機構30においては、アンニュラギヤ34とキャ
リア33とがともに機関回転数で回転されるため、発電
機40の回転軸41も機関回転数で回転される。したが
って、この状態では、発電機40の回転数がクランク軸
9の回転数より増速されることはなく、発電機40が高
回転領域で作動する時間が長くなることはない。それゆ
え、既に車両に備えられている発進クラッチ20を遊星
歯車機構30と組み合わせることで、発電機40が常に
増速された状態で駆動されるのを回避することができる
ので、発電機40の過熱防止や回転部分の耐久性の向上
を低コストで実現できる。
【0042】また、発電機40の回転軸41の回転を停
止するブレーキ装置45を備えていること、および発進
クラッチ20のクラッチアウタ22がワンウエイクラッ
チ17を介して出力軸15に結合されていることによ
り、ブレーキ装置45を作動させて発電機40の回転軸
41の回転を停止すると、遊星歯車機構30において、
サンギヤ31の回転が停止されるので、アンニュラギヤ
34がクランク軸9と一体に回転するキャリア33より
増速されて回転される。したがって、ワンウエイクラッ
チ17の存在により、出力軸15はクランク軸9よりも
増速して回転されて、出力向上を図ることができる。さ
らに、このときは、発電機40の回転軸41が停止され
ているため、発電機40の負荷がない状態になってお
り、燃費の向上が可能となる。
【0043】制御装置70から出力される負荷制御信号
により、発電機40の負荷制御を行うことができるの
で、ブレーキ装置45が作動して発電機40の回転軸4
1が停止する際のショックおよびブレーキ装置45を解
除して発電機40の回転軸41を回転させる際のショッ
クは、この発電機40の負荷制御により緩和できる。
【0044】エンジンブレーキ時にブレーキ装置45を
解除することにより、発電機40の回転軸41を回転さ
せて回生発電をさせることにより、制動エネルギーを効
率よく回収できる。
【0045】発進クラッチ20および発電機40がクラ
ンク軸9の軸端部に直結され、しかも発進クラッチ20
のクラッチインナ21が遊星歯車機構30のキャリア3
3を兼ね、さらにサンギヤ31が発電機40の回転軸4
1に形成されていることにより、コンパクトな車両用発
電装置とすることができる。
【0046】前記実施形態では、発進クラッチ20のク
ラッチインナ21と遊星歯車機構30のキャリア33と
は、同一部材であったが、両者を別部材として、固着手
段により一体的に結合したものであってもよい。同様
に、発電機40の回転軸41と遊星歯車機構30のサン
ギヤ31とは、同一部材であったが、両者を別部材とし
て、固着手段により一体的に結合したものであってもよ
い。また、内燃機関1は、単気筒の内燃機関であった
が、2気筒以上の内燃機関であってもよい。
【0047】前記実施形態では、ブレーキ装置45の作
動を可変バルブタイミング機構の作動と同期させたが、
両者は必ずしも同期させる必要はない。そのときは、ブ
レーキ装置45のための油圧制御弁18と可変バルブタ
イミング機構の油圧制御弁とは別個のものとする。そし
て、制御装置70からは、ブレーキ装置45のみを作動
または解除させる制御信号が出力されるようにする。こ
の場合、発電要求スイッチなど発電の要否を反映してい
る入力信号を制御装置70へ入力するようにして、発電
の要否に応じて任意にブレーキ装置45の作動・解除の
ための出力を発生させて、発電機40の回転・停止を制
御するようにできる。同様に、バッテリ電圧信号を制御
装置70に入力して、バッテリの充電状態に応じてブレ
ーキ装置45を作動または解除して、バッテリの充電が
必要なときには発電機40を回転させ、充電が不要のと
きは発電機40の回転を停止するようにすることもでき
る。
【0048】また、内燃機関1としては、可変バルブタ
イミング機構を備えていない内燃機関であってもよい。
その場合には、油圧制御弁はブレーキ装置45のみを制
御するためのものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の一実施形態である車両用発電装置
を備えた内燃機関の断面図である。
【図2】図1の車両用発電装置の概念図である。
【図3】図1の車両用発電装置において、機関回転数と
交流発電機の回転数との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランクケース、3…シリンダ、4
…シリダンヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6,7
…クランクケースカバー、8…ピストン、9…クランク
軸、10…コネクティングロッド、11…ドリブンスプ
ロケット、12…ドライブスプロケット、13…カムチ
ェーン、14…スタータドリブンギヤ、15…出力軸、
16…プライマリドライブギヤ、17…ワンウエイクラ
ッチ、18…油圧制御弁、20…発進クラッチ、21…
クラッチインナ、22…クラッチアウタ、23…クラッ
チウエイト、30…遊星歯車機構、31…サンギヤ、3
2…プラネタリギヤ、33…キャリア、34…アンニュ
ラギヤ、35…ハウジング、40…交流発電機、41…
回転軸、42…ロータ、43…ステータ、44…発電機
カバー、45…ブレーキ装置、46…ディスク、47…
プレート、48…ピストン・シリンダ機構、50…歯車
変速機、51…主軸、52…副軸、53…変速歯車列、
54…シフトドラム、55…スプロケット、60…変速
クラッチ、61…プライマリドリブンギヤ、70…制御
装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と一体的に回転するクラッチイン
    ナと、機関回転数がアイドリング回転数より大きい所定
    回転数を越えたとき前記クラッチインナと接続されて出
    力軸に前記入力軸のトルクを伝達するクラッチアウタと
    を有するクラッチと、 発電機の回転軸と一体的に回転するサンギヤと、前記出
    力軸と一体的に回転するアンニュラギヤと、前記サンギ
    ヤおよび前記アンニュラギヤと噛合するプラネタリギヤ
    を回転自在に支持し前記クラッチインナと一体的に回転
    するキャリアとを有する遊星歯車機構とを備えたことを
    特徴とする車両用発電装置。
  2. 【請求項2】 前記発電機の前記回転軸の回転を停止す
    るブレーキ装置が設けられるとともに、前記クラッチア
    ウタはワンウエイクラッチを介して前記出力軸に前記入
    力軸のトルクを伝達することを特徴とする請求項1記載
    の車両用発電装置。
JP11069245A 1999-03-15 1999-03-15 車両用発電装置 Pending JP2000265849A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092743A (ja) * 2005-08-31 2007-04-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁系油圧制御弁配置構造
CN114893284A (zh) * 2022-04-29 2022-08-12 东风商用车有限公司 一种兼具发电机功能的车用无级调速电控风扇离合系统

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