JP4026291B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60L2260/00—Operating Modes
- B60L2260/10—Temporary overload
- B60L2260/14—Temporary overload of transmissions
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、駆動力源およびオイルポンプを、単一の回転機により駆動することのできる車両の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の動力伝達装置を構成する部品の冷却および潤滑したり、動力伝達装置を構成する部品を動作させたりするためにオイルが用いられている。このオイルはオイルパンに貯留されており、駆動力源の動力によりオイルポンプを駆動してオイルを汲み上げることにより、所定の吐出油圧が発生するように構成されている。
【0003】
一方、近年は、排ガスの低減、燃費の向上、騒音の低減などを目的として、ハイブリッド車やエコラン車が提案されている。ハイブリッド車とは、複数種類の駆動力源、例えばエンジンと電動機を搭載した車両であり、各種の条件に基づいて、エンジンおよび電動機の駆動・停止が制御される。これに対して、エコラン車の場合は単一の駆動力源(例えばエンジン)が搭載されており、車両の停止中に、イグニッションキーの操作以外の停止要求が発生した場合はエンジンを停止させるとともに、エンジンの停止中に停止要求が無くなった場合は、エンジンを停止状態から運転状態に復帰させる制御がおこなわれる。
【0004】
ところで、上記のようなハイブリッド車またはエコラン車が、駆動力源によりオイルポンプを駆動するように構成されていると、駆動力源の停止中にはオイルポンプも停止するため、駆動力源の停止中には動力伝達装置の構成部品の冷却性能および潤滑性能が低下するとともに、駆動力源を再始動して油圧を上昇させるための時間が必要であり、動力伝達装置の構成部品の動作に影響を及ぼす可能性がある。そこで、駆動力源とは別に電動機を設けるとともに、駆動力源の停止中は、この電動機によりオイルポンプを駆動するこよにより、駆動力源の停止中においても所定油圧を確保する技術が提案されている。しかしながら、駆動力源とは別にオイルポンプ駆動用の電動機を設けるとすれば、部品点数が増加して、車両の製造コストの上昇および車両の重量増加を招く。
【0005】
このような問題を解消することのできるハイブリッド車の一例が、特開平10−169485号公報に記載されている。この公報に記載されたハイブリッド車は、エンジンの出力軸が、プラネタリギヤユニットのキャリヤに連結されているとともに、プラネタリギヤユニットのサンギヤに発電機が連結されている。また、サンギヤおよびリングギヤは、それぞれ別々の一方向クラッチを介してオイルポンプに連結されている。一方、リングギヤがデファレンシャル装置に対してトルク伝達可能に連結され、駆動モータがデファレンシャル装置に対してトルク伝達可能に連結されている。
【0006】
上記構成により、エンジンの停止中に発電機をモータとして駆動させるとサンギヤが回転し、サンギヤとオイルポンプとの間に設けられている一方向クラッチが係合されて、サンギヤのトルクがオイルポンプに伝達されてオイルポンプが駆動される。これと同時に、サンギヤのトルクがキャリヤを介してエンジンに伝達され、エンジンが空転(連れ回り)することになる。
【0007】
また、発電機をモータとして駆動させることにより、発電機のトルクがサンギヤおよびキャリヤを介してエンジンに伝達され、エンジンが始動される。これと同時に、前記一方向クラッチが係合し、オイルポンプが駆動される。なお、エンジンの始動後は、エンジンのトルクがキャリヤを介してリングギヤに伝達されるとともに、リングギヤとオイルポンプとの間に設けられている一方向クラッチが係合され、エンジントルクによりオイルポンプが駆動される。
【0008】
このように、発電機が、エンジン始動機能と、エンジン停止中におけるオイルポンプ駆動機能とを兼備しているために、オイルポンプ駆動用に格別の回転機を設ける必要がなく、車両の軽量化およびコスト低減を図ることができるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されたハイブリッド車においては、エンジンの停止中に、発電機によりオイルポンプを駆動する際に、発電機のトルクがエンジンに伝達されてエンジンが空転するため、発電機の動力損失によりオイルポンプの駆動機能が低下する可能性があった。
【0010】
この発明は、上記の事情を背景としてなされたものであり、駆動力源の停止中にオイルポンプを駆動する際に、オイルポンプの駆動機能が低下することを防止することのできる車両の制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するため請求項1の発明は、車輪に伝達するトルクを発生する駆動力源と、オイルポンプと、前記駆動力源およびオイルポンプを駆動する回転機とを有する車両の制御装置において、前記回転装置と前記オイルポンプとの間、および前記回転装置と前記駆動力源との間、および前記エンジンとオイルポンプとの間におけるトルク伝達状態を制御するトルク制御装置が設けられており、前記駆動力源の停止中に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動する際に、前記回転機のトルクが前記駆動力源に伝達されることを防止するように前記トルク制御装置を制御する手段と、前記回転機のトルクにより前記オイルポンプを駆動している際に、前記駆動力源を始動させるために前記回転機のトルクを前記駆動力源に伝達するように、前記トルク制御装置を制御する手段と、前記駆動力源が始動された後は、この駆動力源のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動させ、かつ、この駆動力源のトルクが前記回転機に伝達されないように前記トルク制御装置を制御する手段とを有していることを特徴とするものである。
【0012】
請求項1の発明によれば、駆動力源の停止中にオイルポンプを駆動する際には、回転機のトルクが駆動力源には伝達されないため、回転機の動力損失が抑制される。
【0014】
また、請求項1の発明によれば、駆動力源の始動後には、駆動力源によりオイルポンプが駆動され、かつ、駆動力源のトルクが回転機には伝達されない。したがって、駆動力源の動力損失が抑制される。
【0015】
請求項2の発明は、車輪に伝達するトルクを発生する駆動力源と、オイルポンプと、前記駆動力源およびオイルポンプを駆動する回転機とを有する車両の制御装置において、前記回転装置と前記オイルポンプとの間、および前記回転装置と前記駆動力源との間、および前記エンジンとオイルポンプとの間におけるトルク伝達状態を制御するトルク制御装置が設けられており、前記駆動力源の停止中に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動する際に、前記回転機のトルクが前記駆動力源に伝達されることを防止するように前記トルク制御装置を制御する手段と、前記回転機のトルクにより前記オイルポンプを駆動している際に、前記駆動力源を始動させるために前記回転機のトルクを前記駆動力源に伝達するように、前記トルク制御装置を制御する手段と、前記駆動力源が始動された後に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動するように前記トルク制御装置を制御する手段とを有していることを特徴とするものである。
【0016】
請求項2の発明によれば、駆動力源の停止中にオイルポンプを駆動する際には、回転機のトルクが駆動力源には伝達されないため、回転機の動力損失が抑制される。また、請求項2の発明によれば、駆動力源が始動された後、回転機のトルクによりオイルポンプが駆動されるため、駆動力源の始動後における駆動力源の動力損失が抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を図に示す具体例に基づいて説明する。図1はこの発明で対象とする車両のパワープラントを示すスケルトン図、図2は、図1に示された車両の制御系統を示すブロック図である。車両の前部には、駆動力源としてのエンジン1が搭載されており、このエンジン1としては、内燃機関、例えば、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンを用いることができる。便宜上、以下の説明においては、エンジン1としてガソリンエンジンを用いた場合について説明する。このエンジン1は、燃料噴射装置2、点火装置3、吸気・排気装置(図示せず)、冷却装置(図示せず)などを備えた公知の構造のものである。このエンジン1は、クランクシャフト4が車両の幅方向に向けて配置されている。クランクシャフト4にはフライホイール5が取り付けられており、フライホイール5の外周にはリングギヤ6が形成されている。
【0018】
さらに、前記エンジン1の出力側にはトランスアクスル7が設けられている。このトランスアクスル7は、ケーシング8の内部に、変速機9および最終減速機(図示せず)を組み込んだユニットである。この変速機9としては、その変速比、すなわち入力回転数と出力回転数との比を連続的(無段階)に制御することのできる無段変速機、または変速機を不連続的(段階的)に制御することのできる有段変速機を用いることができる。
【0019】
無段変速機としては、ベルト式無段変速機とトロイダル式無段変速機とが例示される。ベルト式無段変速機は、一対のプーリおよびこのプーリに巻き掛けられたベルトなどの構成部品を有し、これらの構成部品の動作を制御することにより、その変速比が制御される。また、トロイダル式無段変速機は、入力ディスクおよび出力ディスクと、これらのディスクに接触するパワーローラとを有するものであり、これらの構成部品の動作を制御することにより変速比が制御される。
【0020】
これに対して、有段変速機としては、遊星歯車変速機構と、遊星歯車変速機構のトルク伝達経路を切り換えるために係合・解放される摩擦係合装置(例えばクラッチやブレーキ)とを有し、車両の走行状態に基づいて、摩擦係合装置の係合・解放を制御することにより、自動的に変速比を制御することのできる自動変速機が例示される。
【0021】
そして、上記各種の変速機のうち、いずれが変速機9として用いられた場合においても、その構成部品の冷却および潤滑がオイルによりおこなわれるとともに、各種の構成部品の動作が油圧制御されるように構成されている。そして、変速機9の各種の構成部品の冷却および潤滑ならびに動作の制御と、後述するトルク制御装置の制御とをおこなう機能を有する油圧制御装置40が設けられている。この油圧制御装置40は、油圧回路(図示せず)および各種の電磁弁(図示せず)などを有する公知のものである。
【0022】
また、前記最終減速機は、ドライブシャフト(図示せず)を介して車輪(前輪)にトルク伝達可能に連結されている。さらに、この実施形態に示す車両は、エンジン1とは異なる種類の駆動力源、例えば電動機D1を有している。前記エンジン1および電動機D1およびエンジン1の搭載形式としては、エンジン1および電動機D1のトルクを前輪のみに伝達することのできる搭載形式、エンジン1のトルクを前輪に伝達し、電動機D1のトルクを後輪に伝達する搭載形式、エンジン1および電動機D1のトルクを、前輪および後輪に伝達することのできる搭載形式などが例示される。このように、この実施形態の車両は、異なる種類の駆動力源としてエンジン1および電動機D1が搭載されている、いわゆるハイブリッド車である。
【0023】
前記ケーシング8の内部には、オイルポンプ10およびモータ11が設けられている。オイルポンプ10は、オイルパン(図示せず)に貯留されているオイルを汲み上げることにより、変速機9の構成部品を冷却および潤滑、構成部品の油圧制御に用いるオイルの元圧を発生させる機能を有している。このオイルポンプ10としては、例えばギヤポンプまたはベーンポンプを用いることができる。そして、オイルポンプ10の主軸12にはスプロケット13が形成されている。
【0024】
一方、モータ11はオイルポンプ10を駆動する機能と、エンジン1を始動する機能とを兼備している。モータ11としては、例えば、3相交流同期型モータを用いることができる。このモータ11にはインバータ(図示せず)を介してバッテリ(図示せず)が接続されており、バッテリからモータ11に対して電力が供給されてモータ11が駆動される。モータ11の回転数は、モータ11に供給される電力の電流値により制御される。そして、モータ11の主軸14とエンジン1のクランクシャフト4とオイルポンプ10の主軸12との間におけるトルク伝達状態を制御するトルク制御装置15が設けられている。
【0025】
以下、トルク制御装置15の構成について説明する。このトルク制御装置15は、プラネタリギヤユニット16を有している。プラネタリギヤユニット16は、サンギヤ17と、サンギヤ17と同心状に配置されたリングギヤ18と、サンギヤ17およびリングギヤ18に噛合するピニオンギヤ19を保持するキャリヤ20とを有している。サンギヤ17にはシャフト21が連結され、キャリヤ20にはシャフト22が連結されている。シャフト21,22は、車両の幅方向に配置されている。
【0026】
そして、シャフト21とモータ11の主軸14との間におけるトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ23が設けられているとともに、シャフト21とキャリヤ20との間におけるトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ24が設けられている。なお、一方向クラッチ23の係合方向と、一方向クラッチ24の係合方向とは逆に設定されている。さらに、シャフト21にはスプロケット25が形成されており、スプロケット25およびスプロケット13にはチェーン26が巻き掛けられている。一方、前記ケーシング7側には、リングギヤ18の回転・固定を制御するブレーキ27が設けられている。また、シャフト22にはピニオンギヤ28が形成され、ピニオンギヤ28とリングギヤ6とが噛合されている。
【0027】
また、車両全体を制御する電子制御装置(ECU)29が設けられている。この電子制御装置29は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。図2には、電子制御装置29に対する入力信号と、電子制御装置29からの出力信号とが示されている。この電子制御装置29に対しては、イグニッションキー(図示せず)の操作を検出するイグニッションスイッチ30の信号、エンジン回転数センサ31の信号、エンジン水温センサ32の信号、変速機9の入力回転数センサ33および出力回転数センサ34の信号、油温センサ35の信号、アクセル開度センサ36の信号、スロットル開度センサ37の信号、フットブレーキスイッチ38の信号、変速機9を制御するシフトレバー(図示せず)の操作を検出するシフトポジションセンサ39の信号などが入力されている。出力回転数センサ24の信号に基づいて、車速が演算される。
【0028】
また、電子制御装置29からの出力信号の例を挙げると、燃料噴射装置2に対する制御信号、点火装置3に対する制御信号、モータ11に対する制御信号、電動機D1に対する制御信号、ブレーキ27の係合・解放および変速機9の構成部品の冷却および潤滑ならびに動作を制御する油圧制御装置40に対する制御信号などである。
【0029】
上記システムを有するハイブリッド車においては、イグニッションキーの操作によりシステムが起動するとともに、車両の状態、例えば車速およびアクセル開度もしくはシフトポジションなどの条件に基づいて、エンジン1および電動機D1の駆動(運転)・停止が制御され、エンジン1または電動機D1の少なくとも一方を駆動力源として、車両を走行させることができるとともに、状況に応じてモータ11を駆動・停止することができる。このため、エンジン1および電動機D1ならびにモータ11の駆動・停止を制御するための制御マップが電子制御装置29に記憶されている。ここで、この実施形態の構成とこの発明の構成との対応関係を説明する。すなわち、エンジン1がこの発明の駆動力源に相当し、モータ11がこの発明の回転機に相当する。
【0030】
つぎに図1および図2の実施形態におけるエンジン1およびオイルポンプ10ならびにモータ11の駆動・停止制御について、図3ないし図5を参照しながら説明する。図3ないし図5は、システムの状態を示す共線図であり、図3ないし図5において、“S”はサンギヤ17を表し、“C”はキャリヤ20を表し、“R”はリングギヤ18を表し、“ENG.”はエンジン1を表し、“ピニオン”はピニオンギヤ28を表している。また、図3ないし図5において、白抜き矢印は、各回転要素におけるトルクの方向を示している。なお、これらの事項は、後述の共線図についても同様である。
【0031】
まず、エンジン1の停止中にオイルポンプ10を駆動する場合は、図3に示すようにモータ11が所定回転数で駆動され、モータ11のトルクにより一方向クラッチ23が係合される。すると、モータ11のトルクが、シャフト21、スプロケット25、チェーン12、スプロケット13を介してオイルポンプ10に伝達されて、オイルポンプ10が駆動されて所定の吐出油圧を発生する。なお、シャフト21の回転速度は、スプロケット25およびスプロケット13により減速されてオイルポンプ10に伝達される。
【0032】
上記動作中、ブレーキ27が解放され、かつ、一方向クラッチ24も解放されている。このため、モータ11のトルクはキャリヤ20に連結されているピニオンギヤ28には伝達されず、すなわち、エンジン1の回転数は零であるとともに、サンギヤ17のトルクがピニオンギヤ19を介してリングギヤ11に伝達され、リングギヤ18がサンギヤ17とは逆方向に回転する。
【0033】
つぎに、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のまま、モータ11によりエンジン1を起動(始動)する場合は、図4に示すようにモータ11のトルクが、図3の場合よりも高く制御されるとともに、モータ11の回転数は、図3の場合よりも高く制御される。モータ11のトルクにより、一方向クラッチ23が係合される一方、一方向クラッチ24は解放されており、かつ、ブレーキ27がフリクション係合(滑りを生じつつ所定のトルクを伝達する状態)に制御される。すると、サンギヤ27のトルクにより、キャリヤ20がサンギヤ17と同方向に減速されて回転するため、そのトルクが増幅される。
【0034】
このようにして増幅されたトルクが、ピニオンギヤ28およびリングギヤ6を介してクランクシャフト4に伝達されるとともに、燃料噴射制御および点火制御がおこなわれ、エンジン1が起動する。なお、ブレーキ27の係合圧の上昇にともない、エンジン回転数が徐々に上昇し、かつ、リングギヤ18の回転数が徐々に低下して、ブレーキ27が完全係合(滑りのない係合状態)された時点で、リングギヤ18の回転数が零になる。上記のように、ブレーキ27をフリクション係合させる制御、言い換えれば、その係合圧を徐々に上昇させる制御がおこなわれているとともに、モータ11の回転数を上昇させている。このため、モータ11の動力の一部がエンジン1の始動に供されることにともなうオイルポンプ10の回転数の低下が抑制され、オイルポンプ10の吐出油圧の低下を抑制することができる。
【0035】
さらに、エンジン1の始動が完了して自律運転状態(所定のエンジン回転数)になるとブレーキ27が解放され、エンジン1のトルクにより、ピニオンギヤ28およびキャリヤ20が回転される。ここで、モータ11が非駆動状態にあり、シャフト21が停止しているため、キャリヤ20の回転により一方向クラッチ24が係合される。このため、図5に示すようにプラネタリギヤユニット15が一体回転し、エンジン1のトルクによりオイルポンプ10が駆動される。なお、シャフト21が回転しても、モータ11が非駆動状態にあるために、一方向クラッチ23は解放されたままであり、エンジン1のトルクがモータ11に伝達されることはない。
【0036】
このように、図1ないし図5の実施形態によれば、エンジン1の停止中にオイルポンプ10をモータ11により駆動する場合に、プラネタリギヤユニット15が、モータ11のトルクをエンジン1に伝達しない状態になる。つまり、オイルポンプ10の駆動にともなうエンジン1の引きずり(連れ回り)を防止することができる。したがって、モータ11の動力損失を抑制することができ、オイルポンプ10の駆動性能が向上する。
【0037】
また、エンジン1の運転中は、エンジントルクによりオイルポンプ10が駆動され、かつ、エンジントルクがモータ11に伝達されない。このため、エンジン1の動力損失が抑制され、燃費の向上を図ることができ、かつ、オイルポンプ10の駆動性能を向上することができる。
【0038】
図6は、他の実施形態を示すスケルトン図である。図6においては、モータ11の主軸14が直接サンギヤ17に連結され、かつ、主軸14にスプロケット25が形成されている。また、シャフト22とキャリヤ20との間におけるトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ41が設けられている。なお、図6のその他の構成は、図1の構成と同様であるため、図1と同じ符号を付してその説明を省略する。また、この図6の実施形態に対しても、図2の制御系統を適用することができる。
【0039】
つぎに、図6の実施形態の動作について説明する。まず、エンジン1の停止中にオイルポンプ10を駆動する場合は、システムの状態が前述した図3に示す状態になる。すなわち、モータ11が所定回転数で駆動され、そのトルクがスプロケット25、チェーン12、スプロケット13を介してオイルポンプ10に伝達されて、オイルポンプ10が駆動される。上記動作中、ブレーキ27が解放され、かつ、一方向クラッチ41も解放している。このため、モータ11のトルクはピニオンギヤ28およびエンジン1には伝達されず、ピニオンギヤ28およびエンジン1の回転数が零になるとともに、サンギヤ17のトルクがピニオンギヤ19を介してリングギヤ11に伝達され、リングギヤ18がサンギヤ17とは逆方向に回転する。
【0040】
つぎに、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のまま、モータ11によりエンジン1を起動する場合は、システムの状態が図4と同様になる。すなわち、モータ11のトルクが、図3の場合よりも高く制御されるとともに、モータ11の回転数は、図3の場合よりも高く制御される。また、ブレーキ27がフリクション係合され、サンギヤ27のトルクにより、キャリヤ20がサンギヤ17と同方向に減速されて回転するため、一方向クラッチ41が係合される。モータ11のトルクは、プラネタリギヤユニット15のギヤ比に対応してトルクが増幅され、キャリヤ20に伝達される。このようにして、モータ11のトルクがキャリヤ20からシャフト22に伝達され、エンジン1が起動する。
【0041】
なお、ブレーキ27の係合圧の上昇にともない、エンジン回転数が徐々に上昇し、かつ、リングギヤ18の回転数が徐々に低下して、ブレーキ27が完全係合された時点で、リングギヤ18の回転数が零になる。上記のように、ブレーキ27がフリクション係合されるとともに、モータ11の回転数を上昇させている。このため、モータ11の動力の一部がエンジン1の始動に供されることにともなうオイルポンプ10の回転数の低下が抑制され、オイルポンプ10の吐出油圧の低下を防止することができる。
【0042】
さらに、エンジン1が自律運転状態になると、モータ11のトルクによりオイルポンプ10が駆動される。また、ピニオンギヤ28の回転数の方がキャリヤ20の回転数よりも高いため、一方向クラッチ41が解放されるとともに、キャリヤ20およびリングギヤ18の回転数は不定となる。したがって、エンジントルクは、モータ11およびオイルポンプ10には伝達されない。
【0043】
このように、図6の実施形態においても、エンジン1の停止中にオイルポンプ10をモータ11により駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、モータ11の動力損失を抑制することができ、オイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1の運転中においては、エンジントルクがモータ11に伝達されないため、エンジン1の動力損失を抑制することができ、燃費が向上する。
【0044】
図8は、他の実施形態を示すスケルトン図である。図8においては、モータ11の主軸14にサンギヤ17が直接連結されている。また、シャフト22にはスプロケット42が形成されているとともに、シャフト22とキャリヤ20との間のトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ41が設けられている。さらに、リングギヤ18の外周にはギヤ43が形成されている。
【0045】
一方、車両の幅方向にシャフト44,45が同心状に配置され、シャフト44にはスプロケット46が形成されているとともに、シャフト45にはギヤ47,48が形成されている。そして、スプロケット46およびスプロケット42にはチェーン49が巻き掛けられている。また、ギヤ47とギヤ43とが噛合されている。さらに、オイルポンプ10の主軸12にはギヤ50が形成され、ギヤ50とギヤ48とが噛合されている。さらにまた、シャフト44とシャフト45との間におけるトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ51が設けられている。図8のその他の構成は、図1の構成と同様であるため図1と同じ符号を付してその説明を省略する。また、この図8の実施形態に対しても、図2の制御系統を適用することができる。
【0046】
つぎに、図8の実施形態の動作について説明する。まず、エンジン1の停止中にオイルポンプ10を駆動する場合は、図9の共線図に示すようにモータ11が駆動されてそのトルクがサンギヤ17に伝達されると、エンジン1の回転抵抗によりキャリヤ20が反力要素として機能(つまり、エンジン1およびピニオンギヤ28は停止したままとなる)してピニオンギヤ19が回転し、ピニオンギヤ19のトルクがギヤ43,47、シャフト45、ギヤ48,50を介してオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10がモータ11とは逆方向に駆動される。なお、上記動作中、一方向クラッチ51は解放されている。上記のように、モータ11のトルクがエンジン1のクランクシャフト4に伝達されてもクランクシャフト4が停止している理由は、エンジン1のクランクシャフト4に伝達されるトルクが、クランクシャフト4の回転抵抗に対応する静止摩擦力以下に制御されているからである。
【0047】
つぎに、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のまま、モータ11によりエンジン1を起動する場合は、図10の共線図に示すようにモータ11のトルクが、図9の場合よりも高く制御されるとともに、モータ11の回転数は、図9の場合よりも高く制御される。モータ11のトルクの上昇にともないキャリヤ20が回転し、そのトルクがシャフト22およびピニオンギヤ28を介してエンジン1に伝達され、エンジン1が起動する。上記モータ11のトルク上昇によりエンジン1が起動される理由は、エンジン1に対して前記静止摩擦力以上のトルクが入力されているからである。このように、モータ11の回転数およびトルクが上昇させるため、モータ11の動力の一部がエンジン1の始動に供されることにともなうオイルポンプ10の回転数の低下が抑制され、オイルポンプ10の吐出油圧の低下を抑制することができる。
【0048】
上記のようにキャリヤ20のトルクがシャフト22に伝達されると、シャフト20のトルクが、スプロケット42およびチェーン49ならびにスプロケット46を介してシャフト44に伝達され、シャフト44とシャフト45とが同方向に回転する。ここで、リングギヤ43とギヤ47との間の変速比と、スプロケット42とスプロケット46との間のギヤ比との対応関係に基づいて、シャフト44の回転速度よりもシャフト45の回転速度の方が速いため、一方向クラッチ51は解放されている。
【0049】
さらに、エンジン1が自律運転状態になると、モータ11が停止されるとともに、エンジントルクが、シャフト22、スプロケット42、チェーン49、スプロケット46を介してシャフト44に伝達される。すると、一方向クラッチ51が係合されて、シャフト44のトルクがシャフト45に伝達され、シャフト45のトルクがオイルポンプ10に伝達されてオイルポンプ10が駆動される。図11の共線図においては、点A1がモータ11の回転数を示し、点B1がエンジン回転数を示し、点C1がオイルポンプ10の回転数を示している。なお、上記動作中、一方向クラッチ41は解放されているとともに、ギヤ47のトルクがリングギヤ18に伝達されており、リングギヤ18がオイルポンプ10よりも低速で回転し、キャリヤ20がエンジン回転数よりも低速で回転している。
【0050】
このように、図8の実施形態においても、エンジン1の停止中にオイルポンプ10をモータ11により駆動する場合に、モータ11のトルクがエンジン1に伝達されないため、モータ11の動力損失を抑制することができ、オイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1の運転中に、エンジントルクによりオイルポンプ10を駆動する場合は、モータ11にはトルクが伝達されないため、エンジン1の動力損失が抑制されて燃費が向上する。
【0051】
図12は、他の実施形態を示すスケルトン図である。図12は、変速機としてベルト式無段変速機52を用いた場合の実施形態である。このベルト式無段変速機52は、駆動側シャフト53に設けられた駆動側プーリ54と、従動側シャフト(図示せず)に設けられた従動側プーリ(図示せず)とを有している。そして、駆動側プーリ54および従動側プーリにベルト55が巻き掛けられている。駆動側シャフト53は車両の幅方向に設けられており、クランクシャフト4と駆動側シャフト53とがトルク伝達可能に連結されている。
【0052】
一方、オイルポンプ10の主軸56は車両の幅方向に設けられており、主軸56の両端には、一方向クラッチ57,58を介してシャフト59,60がそれぞれ連結されている。主軸56が所定方向に回転すると、一方向クラッチ57,58が共に係合されるように構成されている。シャフト60にはスプロケット61が形成され、前記駆動側シャフト53にもスプロケット62が形成されている。そして、スプロケット62およびスプロケット61にはチェーン63が巻き掛けられている。
【0053】
また、シャフト59にはギヤ64が形成されている。さらにモータ11の主軸14にはギヤ65が形成され、ギヤ64とギヤ65とが噛合されている。主軸14はサンギヤ17に直接連結され、キャリヤ20と主軸14との間のトルク伝達状態を制御する一方向クラッチ66が設けられている。キャリヤ20にはシャフト20が連結されている。図12のその他の構成は、図1の構成と同様であるため、図1と同じ符号を付してその説明を省略する。また、この図12の実施形態に対しても、図2の制御系統を適用することができる。
【0054】
つぎに、図12の実施形態の動作について説明する。まず、エンジン1の停止中にオイルポンプ10を駆動する場合は、前述の図3と同様にモータ11が駆動され、主軸14のトルクがギヤ65およびギヤ64を介してシャフト59に伝達される。すると、一方向クラッチ57が係合されるとともに、シャフト59のトルクがオイルポンプ10に伝達されて、オイルポンプ10が駆動される。なお、この場合、一方向クラッチ58は解放されている。
【0055】
上記動作中、一方向クラッチ66は解放されるとともに、ブレーキ27も解放されている。このため、リングギヤ18がモータ11とは逆方向に空転し、モータ11のトルクはシャフト22には伝達されない。したがって、ピニオンギヤ28およびエンジン1は停止している。なお、車両が惰力走行中、もしくはベルト式無段変速機52の入力側に設けられている電動機D1の駆動力により走行中である場合は、惰力走行による運動エネルギ、もしくは電動機D1の動力が駆動側シャフト53に伝達されている。このため、その動力を駆動側シャフト53、スプロケット62、チェーン63、スプロケット61を経由してシャフト60に伝達することにより、一方向クラッチ58が係合され、惰力走行にともなう動力によりオイルポンプ10を駆動することもできる。なお、この場合、走行中の車速が、オイルポンプ10の吐出油圧を確保するために必要な最低回転数を維持することのできる車速であることは勿論である。
【0056】
つぎに、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のまま、モータ11によりエンジン1を起動する場合は、前述の図4に示すようにモータ11のトルクが、図3の場合よりも高く制御されるとともに、モータ11の回転数は、図3の場合よりも高く制御され、かつ、ブレーキ27のフリクション係合を開始する。すると、サンギヤ17のトルクがキャリヤ20に伝達されて、キャリヤが回転するとともに、ピニオンギヤ28およびエンジン回転数が上昇してエンジン1が起動される。また、モータ11のトルクがプラネタリギヤユニット15により増幅されてピニオンギヤ28に伝達されている。なお、ブレーキ27の完全係合によりリングギヤ18が停止すると、ピニオンギヤ28の回転数およびエンジン回転数が所定の状態に制御される。このように、モータ11の回転数およびトルクが上昇させるため、モータ11の動力の一部がエンジン1の始動に供されることにともなうオイルポンプ10の回転数の低下が抑制され、オイルポンプ10の吐出油圧の低下を防止することができる。
【0057】
さらに、エンジン1が自律運転状態になると、エンジントルクがピニオンギヤ28を介してキャリヤ20に伝達されるとともに、一方向クラッチ66が係合され、かつ、ブレーキ27が解放される。このため、図13の共線図に示すように、プラネタリギヤユニット15が一体回転してモータ11の主軸14が空転するとともに、主軸14のトルクがギヤ65,64を介してシャフト59に伝達される。すると、一方向クラッチ57が係合され、シャフト59のトルクによりオイルポンプ10が駆動される。なお、エンジン回転数が低く、車速が高い場合は、前述と同様にして前輪から入力される動力をチェーン63を介してオイルポンプ10に伝達し、オイルポンプ10を駆動することもできる。
【0058】
このように、図12の実施形態においても、エンジン1の停止中にオイルポンプ10をモータ11により駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、エンジン1の引きずりによるモータ11の動力損失を抑制することができ、オイルポンプ10の駆動性能が向上する。
【0059】
図14は、他の実施形態を示すスケルトン図である。図14においては、プラネタリギヤユニット15のキャリヤ20とシャフト22との間のトルク伝達状態を制御するクラッチ67が設けられている。なお、プラネタリギヤユニット15のリングギヤ18はケーシング8側に固定されている。図14のその他の構成は図1と同様であるため、図1と同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図14の実施形態に対しても、図2の制御系統を適用することができる。図14の実施形態の場合は、油圧制御装置40によりクラッチ67の係合・解放が制御される。
【0060】
図14の実施形態において、エンジン1の停止中にモータ11を駆動すると、一方向クラッチ23が係合されるとともに、主軸14のトルクがシャフト21、スプロケット25、チェーン26、スプロケット13を介してオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10が駆動される。また、サンギヤ17の回転によりキャリヤ20がサンギヤ17と同方向に回転するが、クラッチ67が解放されており、モータ11のトルクはピニオンギヤ28に伝達されず、エンジン1は停止したままである。
【0061】
また、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のままエンジン1を起動する場合は、クラッチ67が係合される。すると、前記のようにモータ11のトルクによりキャリヤ20が回転され、そのトルクがシャフト22を介してピニオンギヤ28に伝達され、エンジン1が起動される。
【0062】
さらに、エンジン1が自律運転状態になるとクラッチ67が係合され、エンジントルクがピニオンギヤ28およびシャフト22を介してキャリヤ20に伝達される。すると、一方向クラッチ24が係合されてトルクがオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10がエンジントルクにより駆動される。なお、この動作中、一方向クラッチ23は解放されるため、エンジントルクがモータ11に伝達されることはない。
【0063】
このように、図14の実施形態においても、エンジン1の停止中にモータ11によりオイルポンプ10を駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、モータ11の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1によりオイルポンプ10を駆動する場合は、エンジントルクがモータ11には伝達されないため、エンジン1の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上し、かつ、燃費を向上することができる。
【0064】
図15は他の実施形態を示すスケルトン図であり、この図15においては、シャフト21とシャフト22とがクラッチ67により連結されている。図15のその他の構成は図14の構成と同様であるため、図14と同じ符号を付してその説明を省略する。この図15の実施形態に対しても、図2の制御系統を適用することができる。
【0065】
この図15の実施形態において、エンジン1の停止中にモータ11を駆動すると、一方向クラッチ23が係合されるとともに、主軸14のトルクがシャフト21、スプロケット25、チェーン26、スプロケット13を介してオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10が駆動される。なお、クラッチ67は解放されており、モータ11のトルクはピニオンギヤ28に伝達されず、エンジン1は停止したままである。
【0066】
また、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のままエンジン1を起動する場合は、クラッチ67が係合される。すると、前記のようにモータ11のトルクがシャフト21に伝達されると、そのトルクがシャフト22を介してピニオンギヤ28に伝達され、エンジン1が起動される。
【0067】
さらにエンジン1が自律運転状態になるとクラッチ67が係合され、エンジントルクがピニオンギヤ28およびシャフト22,21を介してオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10がエンジントルクにより駆動される。なお、この動作中、一方向クラッチ23は解放されるため、エンジントルクがモータ11に伝達されることはない。
【0068】
このように、図15の実施形態においても、エンジン1の停止中にモータ11によりオイルポンプ10を駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、モータ11の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1によりオイルポンプ10を駆動する場合は、エンジントルクがモータ11には伝達されないため、エンジン1の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上し、かつ、燃費を向上することができる。
【0069】
図16は、他の実施形態であり、図16の基本的な構成は図12と同じであるため、図12と図16との相違点を説明する。図16の実施形態においては、クランクシャフト4に対して、ベルト式無段変速機52の駆動側プーリ54が取り付けられている。また、クランクシャフト4にはスプロケット62が設けられている。一方、シャフト22とプラネタリギヤユニット15のキャリヤ20との間にクラッチ67が設けられており、プラネタリギヤユニット15のリングギヤ18がケーシング8側に固定されている。図16のその他の構成は、図12の構成と同様であるため、図12と同様の符号を付してその説明を省略する。
【0070】
図16の実施形態において、エンジン1の停止中にモータ1を駆動すると、そのトルクがギヤ65,64を介してシャフト59に伝達される。すると、一方向クラッチ57が係合され、シャフト59のトルクがオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10が駆動される。なお、モータ11の駆動によりキャリヤ20が回転するが、クラッチ67が解放されているために、モータ11のトルクがエンジン1に伝達されることはない。また、オイルポンプ10が駆動された場合でも、一方向クラッチ58は解放される。
【0071】
つぎに、モータ11のトルクによりオイルポンプ10を駆動している状態のままエンジン1を起動する場合は、クラッチ67が係合される。すると、モータ11のトルクがキャリヤ20を介してピニオンギヤ28に伝達され、エンジン1が起動される。
【0072】
また、エンジン1が自律運転状態になるとクラッチ67が係合され、エンジントルクがピニオンギヤ28を介してキャリヤ20に伝達される。すると、一方向クラッチ66が係合されて主軸14が空転するとともに、一方向クラッチ57が係合されて、エンジントルクによりオイルポンプ10が駆動される。上記動作中、一方向クラッチ58は解放されている。
【0073】
ところで、エンジン1の駆動力により車両が走行している場合、もしくは惰力走行中は、エンジントルクもしくは車輪の運動エネルギがスプロケット62に伝達される。このため、クラッチ67を解放した場合でも、エンジントルクがチェーン63およびスプロケット61を介してシャフト60に伝達されるとともに、一方向クラッチ58が係合されてオイルポンプ10を駆動することができる。なお上記動作中は一方向クラッチ57が解放されるため、エンジントルクがモータ11に伝達されることはない。
【0074】
このように、図16の実施形態においても、エンジン1の停止中にモータ11によりオイルポンプ10を駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、モータ11の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1によりオイルポンプ10を駆動する場合は、エンジントルクがモータ11には伝達されないため、エンジン1の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上し、かつ、燃費を向上することができる。
【0075】
図17は、他の実施形態を示すスケルトン図である。図17の実施形態は、基本的には図12と同様に構成されているため、図12との相違点を説明する。図17においては、モータ11の主軸14とシャフト22との間にクラッチ67が設けられている。図17のその他の構成は図12と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0076】
図17において、エンジン1の停止中にオイルポンプ10を駆動する場合は、クラッチ67が解放され、かつ、モータ11が駆動される。すると、モータ11のトルクが図12と同様にしてオイルポンプ10に伝達され、オイルポンプ10が駆動される。このように、モータ11のトルクはエンジン1には伝達されない。
【0077】
つぎに、モータ11によりオイルポンプ10を駆動している状態のままエンジン1を起動する場合は、クラッチ67を係合させる。すると、モータ11のトルクがピニオンギヤ28に伝達されてエンジン1が起動される。
【0078】
さらに、エンジン1が自律運転状態になるとモータ11の駆動が停止され、かつ、クラッチ67が係合される。すると、エンジントルクにより主軸14が空転され、そのトルクをオイルポンプ10に伝達してオイルポンプ10を駆動することができる。なお、車両が走行中である場合は、図12の場合と同様にして、クラッチ67を解放するとともに、駆動側シャフト53の動力をオイルポンプ10に伝達し、オイルポンプ10を駆動させることもできる。
【0079】
このように、図17の実施形態においても、エンジン1の停止中にモータ11によりオイルポンプ10を駆動する場合は、モータ11のトルクがエンジン1には伝達されないため、モータ11の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上する。また、エンジン1によりオイルポンプ10を駆動する場合は、エンジントルクがモータ11には伝達されないため、エンジン1の動力損失が抑制されてオイルポンプ10の駆動性能が向上し、かつ、燃費を向上することができる。
【0080】
さらに、上記各実施形態においては、単一のモータ11が、エンジン1を始動させるスタータモータとしての機能と、オイルポンプ10を駆動する機能とを兼備している。したがって、オイルポンプ10の駆動専用に格別の回転機を設ける必要がなく、部品点数が抑制され、車両の製造コストの抑制および軽量化に寄与することができる。なお、上記各実施形態において、クランクシャフト4およびシャフト22にプーリ(図示せず)またはスプロケット(図示せず)をそれぞれ形成し、これらのプーリまたはスプロケットに対して、ベルト(図示せず)またはチェーン(図示せず)を巻き掛けることにより、クランクシャフト4とシャフト22との間でトルク伝達がおこなわれるようにすることもできる。すなわち、クランクシャフト4とシャフト22との間におけるトルク伝達は、歯車伝動装置または巻き掛け伝動装置のいずれでおこなってもよい。
【0081】
また、上記各実施形態は、単一の駆動力源としてエンジンが搭載され、かつ、エコランシステムを備えた車両に対しても適用することができる。ここで、エコランシステムとは、イグニッションキーの操作以外の条件、具体的には停止条件および復帰条件に基づいて、エンジンを自動的に停止・始動することのできるシステムである。この停止条件は、例えば、車速が零であり、かつ、アクセルペダルが踏み込まれておらず、かつ、ブレーキペダルが踏み込まれている場合に成立する。復帰条件は、上記事項のうちの少なくとも一つが欠落した場合に成立する。なお、単一の駆動力源が搭載されている車両にこの実施形態を適用する場合、図2の制御系統の電動機D1が無くなる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、駆動力源の停止中にオイルポンプを駆動する際には、回転機のトルクが駆動力源には伝達されない。したがって、回転機の動力損失が抑制されてオイルポンプの駆動機能が向上する。
【0083】
また、請求項1の発明によれば、駆動力源の始動後には、駆動力源によりオイルポンプが駆動され、かつ、駆動力源のトルクが回転機には伝達されない。したがって、駆動力源の動力損失が抑制され、燃費を向上することができる。
【0084】
請求項2の発明によれば、駆動力源の停止中にオイルポンプを駆動する際には、回転機のトルクが駆動力源には伝達されない。したがって、回転機の動力損失を抑制でき、オイルポンプの駆動性能を向上することができる。また、請求項2の発明によれば、駆動力源が始動された後、回転機のトルクによりオイルポンプが駆動されるため、駆動力源の始動後における駆動力源の動力損失が抑制される。したがって、燃費を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図2】 この発明の一実施形態である車両の制御系統を模式的に示すブロック図である。
【図3】 図1に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図4】 図1に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図5】 図1に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図6】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図7】 図6に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図8】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図9】 図8に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図10】 図8に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図11】 図8に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図12】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図13】 図12に示す車両のシステムの動作状態を示す共線図である。
【図14】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図15】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図16】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【図17】 この発明を適用することのできる車両の一実施形態を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 10…オイルポンプ、 11…モータ、 15…トルク制御装置。
Claims (2)
- 車輪に伝達するトルクを発生する駆動力源と、オイルポンプと、前記駆動力源およびオイルポンプを駆動する回転機とを有する車両の制御装置において、
前記回転装置と前記オイルポンプとの間、および前記回転装置と前記駆動力源との間、および前記エンジンとオイルポンプとの間におけるトルク伝達状態を制御するトルク制御装置が設けられており、
前記駆動力源の停止中に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動する際に、前記回転機のトルクが前記駆動力源に伝達されることを防止するように前記トルク制御装置を制御する手段と、
前記回転機のトルクにより前記オイルポンプを駆動している際に、前記駆動力源を始動させるために前記回転機のトルクを前記駆動力源に伝達するように、前記トルク制御装置を制御する手段と、
前記駆動力源が始動された後は、この駆動力源のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動させ、かつ、この駆動力源のトルクが前記回転機に伝達されないように前記トルク制御装置を制御する手段と
を有していることを特徴とする車両の制御装置。 - 車輪に伝達するトルクを発生する駆動力源と、オイルポンプと、前記駆動力源およびオイルポンプを駆動する回転機とを有する車両の制御装置において、
前記回転装置と前記オイルポンプとの間、および前記回転装置と前記駆動力源との間、および前記エンジンとオイルポンプとの間におけるトルク伝達状態を制御するトルク制御装置が設けられており、
前記駆動力源の停止中に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動する際に、前記回転機のトルクが前記駆動力源に伝達されることを防止するように前記トルク制御装置を制御する手段と、
前記回転機のトルクにより前記オイルポンプを駆動している際に、前記駆動力源を始動させるために前記回転機のトルクを前記駆動力源に伝達するように、前記トルク制御装置を制御する手段と、
前記駆動力源が始動された後に、前記回転機のトルクを前記オイルポンプに伝達してそのオイルポンプを駆動するように前記トルク制御装置を制御する手段と
を有していることを特徴とする車両の制御装置。
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