JP2000265612A - 建材とその製造方法 - Google Patents

建材とその製造方法

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JP2000265612A
JP2000265612A JP11068225A JP6822599A JP2000265612A JP 2000265612 A JP2000265612 A JP 2000265612A JP 11068225 A JP11068225 A JP 11068225A JP 6822599 A JP6822599 A JP 6822599A JP 2000265612 A JP2000265612 A JP 2000265612A
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carbide
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processing waste
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Kenjiro Makino
賢次郎 牧野
Toshio Uchibori
俊夫 内堀
Izumi Kawakami
泉 川上
Tsukasa Kawakami
宰 川上
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KAWAKAMI MOKUZAI KK
LUMBER MIYAZAKI KYODO KUMIAI
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KAWAKAMI MOKUZAI KK
LUMBER MIYAZAKI KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境、安全、衛生上、きわめて新規性と進歩
性、顕著性を有し、工期を短縮し、工費を削減し、保
温、保冷、断熱工事を大幅に省略することができる建材
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 不織布、木材加工屑および炭化物の1種
以上からなる単独または複合材料を、建築基材に接着す
ることを特徴とする建材およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築資材として用
いられている板、パイプ、柱、コンクリート製品など、
好ましくは火災時にダイオキシンやシアンガスなどの毒
ガスを発生しないものを基材とし、これに好ましくは火
災時に毒ガスを発生しない化学組成からなる不織布、木
材加工屑および炭化物の1種以上に、必要に応じて防
音、断熱、脱臭、抗菌、露結防止、難燃性などを付与す
る第三物質を加えたものを、好ましくは火災時に毒ガス
を発生せず、環境ホルモンを発生しない接着剤を用いて
接着して得られる建材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
は、建築資材として、板類、パイプ類、柱類、コンクリ
ート製品、不織布、断熱材、木材屑などは、資材が独立
して売られ、断熱工事と大工工事とが別々になされ、施
工されることが公知公用であり、断熱工事費は総工費の
10%前後に相当するものであった。
【0003】最近建築コストの低減を図るため、とくに
工程、工期を短縮して、労務費を軽減することの一環と
して、床板のウラ側に、ゴム板と接着シートの中に5〜
8mmの不織布をサンドイッチしたシートが張りつけら
れた商品(東南産業の床材)などが売られており、床板
にあらかじめ不織布を張りつけて施工する工法がとくに
マンションなどで階下への防音のため普及している。
【0004】一方、板ワクの中に発泡ウレタンフォーム
を挿入し、壁材として使用されているホーメックス社製
品などの例がみうけられる。
【0005】前者は、床の施工法として、最も進んだ技
術として、とくにマンションの床の施工方法として普及
しているが、大工工事と断熱工事とは従来と同様独立し
たケースが多く、工業的に建築基材と断熱用材料が接着
一体化されたケースは少ない。しかも床下の防音と断熱
のみの機能を付与するのみであり、壁材用、天井用、屋
根ウラ用などの製品はない。
【0006】後者は、木ワクにウレタンフォームを内挿
する手間がかかり、従来の施工方法より保温工事を省く
ことはできても、異形の壁に合せ、自由に切断して寸法
加工しにくい欠点がある。さらに火災の時、ポリウレタ
ンはシアンガスなどの毒ガスを発生するため、時代の要
求に逆行し、単に、断熱、防音効果しか付与し得ない。
さらに発泡フェノール樹脂はホルマリンを大量に含んで
おり、時代に逆行するものであった。
【0007】一方、ガラスウールは古くから公用されて
いるが、硅肺などの労働衛生上の問題はあるが仕方なく
使用されているのが現状であり、新らしい安全性の高い
商品が望まれていた。
【0008】以上は、床材、壁材についてであるが、水
道、排水用パイプの防音、断熱、露結防止には、発泡ウ
レタンまたは発泡スチロールをパイプ状に加工したもの
が断熱工事で施工されるのが常道であるが、屋外では耐
候性がわるく、数年で破損し、屋内、天井ウラ、床下な
どでは保温工事にきわめて工数がかかり、不完全であ
り、とくに夏期の露結や極冷地での凍結破損はさけられ
ない。PVCパイプにグラスウールをまき、ポリエステ
ルでかためた強化パイプ(AVパイプ、旭有機材(株)
製)があるが、これは工業的に耐圧、耐熱を向上させる
目的に多用されており、建築用にはその性能とコストか
ら用いられてない。
【0009】つぎに電柱やコンクリート壁などへのハリ
紙防止に、とくに前者では、プラスチック突起板やプラ
スチックネットなどが用いられているが、破損しやす
く、後者においては、防止する策は全くない。まして
や、断熱、防音の他に、消臭、抗菌、湿度調節(露結防
止)、難燃性付与などの機能を併せもち、火災時に毒ガ
スを多量発生する素材を全て除外した新規な建材は存在
しない。
【0010】さらに、コンクリート、セラミックなどの
外壁材として、植物が生育したり、人体や車が接触して
損傷するのを防ぐ建材は全く存在しない。
【0011】建築工事では、用いられる材料、とくに木
材の場合、約30%以上が加工屑になり、柱や板の製材
加工がノコギリを用いた人口加工から、コンピューター
機器を用いた加工法にかわり、切削屑は、原木の15%
以上となり、これらは全て建築廃材として埋立てや焼却
により処理されており、建築コストの10〜20%が、
廃棄物処理費によってしめられ、さらに焼却する場合、
処理費に加え、地球温暖化の原因の一つともなってい
る。
【0012】本発明は、前記のような問題を解決し、環
境、安全、衛生上、きわめて新規性と進歩性、顕著性を
有する建築資材と用途を提供し、保温、保冷、断熱工事
を大幅に省略することにより、工期を短縮、工費を削減
する技術製品を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、全ての板
類、柱類、パイプ類に不織布などをライニングする検討
を行ない、工事が水道工事、大工工事、基礎工事、左官
工事、保温保冷工事などにおいてそれぞれ独立している
という問題、さらには建築コスト、火災時の毒ガスによ
る事故、弱難燃性志向(今までの建材は、完全に燃えに
くいようにするため大量のハロゲン系難燃剤を用いてい
た。木材より燃えにくいようにしたものをいう)、環境
ホルモンやダイオキシン、廃材の処理コスト、地球温暖
化、抗菌、消臭などの問題を解決すべく鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明は、不織布、木材加工屑
および炭化物の1種以上からなる単独または複合材料
を、建築基材に接着することを特徴とする建材の製造方
法(請求項1)、建築基材、不織布、木材加工屑、炭化
物、接着剤が、火災時に燃えにくい水道管を除き、環境
ホルモン、発ガン性物質を含まず、火災時に、シアンガ
ス、ダイオキシン、硫化水素ガスを発生しない組成であ
る請求項1記載の製造方法(請求項2)、建築基材が、
木材、金属、プラスチック、コンクリート製品、ダンボ
ール、セラミックスレートまたは石コウボードである請
求項1または2記載の製造方法(請求項3)、複合材料
が、不織布製造時に、木材加工屑および(または)炭化
物を混紡したもの、または不織布製造後に、木材加工屑
および(または)炭化物を含浸せしめたものからなる請
求項1、2または3記載の製造方法(請求項4)、炭化
物として、木材加工屑の部分炭化物、木炭、活性炭、竹
炭の1種以上を使用する請求項1、2、3または4記載
の製造方法(請求項5)、接着剤が、ラテックス系、水
溶性ポリマー系、ホットメルト系または熱硬化性系の接
着剤である請求項1、2、3、4または5記載の製造方
法(請求項6)、前記ラテックス系接着剤、好ましくは
環境ホルモンとなる乳化剤を含まないラテックス系接着
剤が、酢酸ビニル系ラテックス、SBAラテックスまた
はアクリル酸系ラテックスであり、水溶性ポリマー系接
着剤が、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルアルコールまたはマレイン酸系共重合体からなる接
着剤であり、ホットメルト系接着剤が、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレンまたは石油樹脂からなる
接着剤であり、熱硬化性系接着剤が、不飽和ポリエステ
ルまたはエポキシ樹脂(好ましくはビスフェノール系で
ない環境ホルモンを含まないエポキシ樹脂)からなる接
着剤である請求項6記載の製造方法(請求項7)、さら
に、変性剤として、無機粉体および薬草類を1種以上組
み合わせて使用する請求項1、2、3、4、5、6また
は7記載の製造方法(請求項8)、前記無機粉体が、木
灰、粘土、発泡砂、セメント、ホウ酸類、石コウ、酸化
鉄または酸化チタンである請求項8記載の製造方法(請
求項9)および請求項1、2、3、4、5、6、7、8
または9記載の製造方法で製造された建材(請求項1
0)に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の建材は、不織布、木材加
工屑および炭化物の1種以上からなる単独または複合材
料を、建築基材に接着することにより得ることができ
る。
【0016】前記建築基材としては、とくに限定はない
が、たとえば合板、製材加工板などの木材製品、鉄板な
どの金属製品、パイプなどのプラスチック製品、コンク
リート製品、ダンボール、セラミックスレート、石コウ
ボードなどがあげられる。これらのうちでは木材製品、
金属製品、セラミック壁材、コンクリートブロック、石
コウボードなどの製品、水道および排水用ダクトなどの
パイプ類などが好ましく用いられる。
【0017】前記建築基材の厚さとしては、たとえば内
壁用のベニヤ板の場合は2〜20mm、さらには10m
m程度、外壁用のスレートの場合は5〜15mm、さら
には6〜12mm、鉄板の場合は0.2〜10mm、さ
らには1〜2mm、床板の場合は3〜20mm、さらに
は5〜15mm、天井用ベニヤ板の場合は2〜20m
m、さらには5〜10mm、屋根用ベニヤ板の場合は3
〜20mm、さらには10mm程度、屋根用スレートの
場合は5〜15mm、さらには5〜10mm、屋根用鉄
板の場合は0.5〜3mm、さらには1〜2mmである
のが好ましい。
【0018】前記不織布としては、とくに限定はない
が、燃焼時に毒ガスを発生しにくい木綿、アセテート、
羊毛、絹、麻などの天然繊維、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエーテルなど
からなる繊維、さらには再生繊維からなるものが好まし
い。
【0019】一般に、不織布の製法には湿式法と乾式法
とがある。湿式法は、水に繊維を分散させ、紙すきと同
様の方法で織る方法であり、乾式法は、空気中に繊維を
分散させ、うすい繊維のシートを何枚も重ねながら厚く
していく方法である。繊維同士の接着には、ホットメル
ト法とラテックス法とがあり、ホットメルト法は、ホッ
トメルト接着剤の繊維を混紡しておき、熱を加えてメル
トさせてから冷却して接着成型する方法であり、ラテッ
クス法は、水媒体に分散させた接着剤をスプレーし、熱
風で水を揮散させ、乾燥させて接着する方法である。
【0020】前記木材加工屑としては、とくに限定はな
いが、建築廃材、製材所切削屑、建築物の骨格になる木
材加工工場で発生する切削屑などがあげられる。木材加
工屑は、繊維やパルプシートを粉砕するターボミルやス
ーパーミル(SOKEN製)などを用いて解砕すると、
より好ましい形態、すなわち不織布、発泡スチロール、
スタイロンフォーム、ガラスファイバーシートなどに近
い形状のものとすることができる。とくに製材所で発生
する樹皮部、かんな屑は、繊維状に粉砕したものが好ま
しく、ノコギリ屑は、そのまま部分炭化または炭化した
ものが好ましい。
【0021】前記炭化物としては、とくに限定はない
が、農林産物の炭化物が好ましく、たとえば前記木材加
工屑の炭化物、さらには部分炭化物、木炭、活性炭、竹
炭などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を組合わせて用いてもよい。これらのうちでは抗
菌性、消臭性、虫類や動物などのヒヘキ性、湿度の調
節、すなわち湿度が高い時は除湿し、室内が乾燥すると
湿気を放出する効果を有するなどの点から、前記木材加
工屑の部分炭化物が好ましい。
【0022】前記部分炭化物とは、茶褐色に変色し、木
タール臭、木酢臭が存在するものをいい、切削屑、ノコ
ギリ屑、カンナ屑などからなる木材加工屑を後述する方
法で炭化して得られるものがあげられる。これらのうち
ではカールフィッシャー法やケット法により得られる含
水率が5重量%以下のものが好ましい。
【0023】前記木材加工屑を炭化、さらには部分炭化
する方法としては、とくに限定はないが、たとえば切削
屑、ノコギリ屑、カンナ屑などの木材加工屑を、製材
所、木材加工工場などに付設されている焼却炉の廃熱
(ガス)を用いて、導入する空気中の酸素の含有量を1
0%以下に保つように閉止系で焼成することにより行な
えばよい。また、焼却熱は800℃前後の廃熱(ガス)
として大気放出しているので、ロータリーキルン式の木
炭製造装置(SOKEN製)に前記木材加工屑を連続ま
たは回分式に供給し、外筒部に前記焼却廃熱を供給し
て、滞留時間と空気の供給量との比を調整すると、完全
炭化から部分炭化まで自由に制御できる。このような方
法により、たとえば茶褐色に変色したカンナ屑などの部
分炭化物と完全炭化されたノコギリ屑のような粒子部分
とを含む炭化物混合物を得ることができる。
【0024】また、建築廃材や間伐材などのような木材
そのものは、一定の大きさに切断するか、チップ切断機
にかけ、炭化物製造の条件で連続または回分式で木炭化
すればよい。
【0025】一般に、木材加工屑を縦型静置炉で炭化す
ると、下部から燃焼灰、完全炭化物、褐色物や黄土色物
などの部分炭化物の順に分布する。また、ロータリーキ
ルン型などの撹拌型の炉を用いると、微細屑は完全炭化
物、中粒屑は褐色の部分炭化物、粗大屑は黄土色の部分
炭化物となり、炭化度合が異なる。炭化過程では、いわ
ゆる木酢や、木タール(セイロガンの主成分)が発生す
るが、褐色、黄土色の部分炭化物には、木酢、木タール
が多く含有されており、防虫、防菌などの他、家屋内生
物のヒヘキ効果を有する。
【0026】部分炭化は200〜600℃、さらには2
50℃前後で5分〜60分、完全炭化は400〜800
℃、さらには600℃前後で5〜60分間、活性炭化は
800〜1300℃、さらには1200℃前後で5〜6
0分間かけて行なうのが好ましく、各場合とも極度に酸
素の混入を防いで炭化を行なう。なお、微粉末にしない
で用いる場合は、炭化を行なう前に、木材は1〜50メ
ッシュ、さらには2〜10メッシュの範囲に粉砕してお
くことが好ましい。
【0027】前記接着剤としては、ラテックス系接着
剤、水溶性ポリマー系接着剤、ホットメルト系接着剤、
熱硬化性系接着剤が好ましい。これらは単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0028】前記ラテックス系接着剤としては、たとえ
ば酢酸ビニル系ラテックス、SBA(スチレン−ブタジ
エン−アクリル)系ラテックス、アクリル酸系ラテック
スなどからなる接着剤があげられる。
【0029】前記水溶性ポリマー系接着剤としては、た
とえばポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルアルコール、マレイン酸系共重合体などからなる接着
剤、さらにはポリアクリル酸系紙力剤やポリアクリルア
ミド系紙力剤のような液状にした接着剤があげられる。
【0030】前記ホットメルト系接着剤としては、たと
えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、石
油樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリアミド、
ポリエーテルなどの合成高分子樹脂などからなる接着剤
があげられる。
【0031】前記熱硬化性系接着剤としては、不飽和ポ
リエステル、エポキシ樹脂などからなる接着剤があげら
れる。
【0032】前記不織布、木材加工屑および炭化物の1
種以上からなる単独または複合材料の例としては、たと
えば部分炭化物と完全炭化物との混合物からなる材料、
木材加工屑と木炭との混合物からなる材料、粗大粒径の
木材加工屑の炭化物、部分炭化物および(または)これ
らの混合物の粒子の部分接着をホットメルト接着剤など
を用いて行なった材料、不織布に木炭の微粉をスラリー
化して含浸させたもの、すなわち微粉炭を水に分散さ
せ、必要に応じてラテックスなどの接着剤、アクリル酸
系低分子ポリマー、アクリル酸系メトキシポリエチレン
グリコールアクリレート共重合体などの分散剤などを微
量加え、木材加工屑や不織布で形成された複合層の空隙
に分散含浸させ、乾燥して得られる材料などがあげられ
る。
【0033】前記複合材料としては、不織布製造時に、
木材加工屑および(または)炭化物を混紡したもの、ま
たは不織布製造後に、木材加工屑および(または)炭化
物を含浸せしめたものが、さらに好ましい。これらのう
ちでは前記木材加工屑の部分炭化物を含む材料がとくに
好ましい。また、複合材料における木材加工屑および
(または)炭化物、好ましくは木材加工屑の部分炭化物
の含有量は、5〜90重量%、さらには30〜70重量
%であるのが好ましい。
【0034】複合させて用いる場合、目的に応じて素材
のもつ性能にあわせて複合させる材料をえらべばよい。
たとえば抗菌性、消臭性、虫類などのヒヘキ性、湿度の
調節効果などのために不織布と炭化物、好ましくは木材
加工屑の部分炭化物などとを複合させる場合には、不織
布1m2あたり、炭化物、好ましくは木材加工屑の部分
炭化物などを10〜1000g、さらには30〜500
g複合するのが好ましい。
【0035】不織布製造時に、木材加工屑および(また
は)炭化物を混紡するとは、前記木材加工屑および(ま
たは)炭化物を繊維状にしたものは、解綿機に投入し、
粉末状のものは、接着剤、分散剤などと水に分散させ噴
霧して不織布(複合材料)を得ることをいい、不織布製
造後に、木材加工屑および(または)炭化物を含浸せし
めるとは、1〜5000μm、さらには20〜2000
μmに粉砕したものを分散剤、接着剤といっしょに水で
スラリー化して含浸または噴霧して複合材料を得ること
をいう。
【0036】本発明の建材の好ましい製造方法として
は、たとえば不織布を木材などの建築基材に接着したも
のに、木炭、部分炭化物などを必要に応じて後述する変
性剤などとともに1〜5000μm、さらには20〜2
000μm粒子(JIS篩分機およびコルターカウンタ
ーにより測定)として水に分散させたスラリーを、不織
布に均一に含浸させる方法があげられる。その際、大量
の水を用いると乾燥コストが高くなるので、減水剤(水
を少し用いても流動液体になる添加剤)兼接着剤として
ポリアクリル酸系、ポリアクリル酸/ポリエチレングリ
コールアクリレート共重合体系などを前記スラリーに対
し、0.1〜3重量%添加するのが好ましい。前記減水
剤兼接着剤を添加することで、粘性がさがり、スラリー
の含水率が10〜50重量%、好ましくは10〜30重
量%でもスプレーでき、不織布に均一に含浸するのが容
易となる。添加しないと、スラリーの含水率を50〜9
0重量%にしなければ均一に含浸できにくくなり、均一
に含浸しても乾燥時間が長くかかり、偏析分離する傾向
が生じる。
【0037】前記単独または複合材料を、基材に一定の
厚さの層を形成するように接着するなどして得られる建
材は、防音性、断熱性、抗菌性、消臭性、動物ヒヘキ
性、湿度調節(露結防止)性、難燃性などの機能をそな
えることができる。
【0038】前記単独または複合材料は、さらに変性剤
として、無機粉体および薬草類を1種以上組み合わせて
使用してもよい。
【0039】前記無機粉体としては、たとえば木灰、粘
土、発泡砂、セメント、ホウ酸類、石コウ、酸化鉄、酸
化チタンなどがあげられる。
【0040】前記薬草類としては、たとえばよもぎ、熊
笹、アロエ、ショウブ、松葉、タデ、ステビアなどが入
手が容易なものとしてあげられる。
【0041】前記無機粉体のうち、木灰は、木材の焼却
時や木炭化の時に生成するカリウムが主成分で強アルカ
リであり、セメントも強アルカリであるため、抗菌性、
防腐性、防虫効果があり、木灰、粘土、発泡砂(パーラ
イトやシラスバルーンなど)、セメント、ホウ酸類、酸
化鉄、酸化チタンは、弱燃化の効用を示し、ホウ酸類、
酸化チタンは抗菌性、動物ヒヘキ性の効用を示す。ま
た、前記薬草類は、抗菌性、防腐性などを示すとともに
材料強化の効果もある。
【0042】前記不織布、木材加工屑および炭化物の1
種以上からなる単独または複合材料を、建築基材に接着
する方法としては、とくに限定はないが、接着剤を用い
て接着するのが好ましい。
【0043】たとえば基材に不織布や複合材料を接着す
る方法としては、基材に水系の接着剤を塗布したものを
不織布などにかぶせ、荷重をかけた状態で自然乾燥また
は強制乾燥することにより接着する方法、基材にホット
メルト系接着剤を塗布して不織布などにかぶせ、荷重を
かけた状態でホットメルト系接着剤が溶融する温度に加
熱し、すぐに冷却して接着する方法などがあげられる。
このように基材をうえにかぶせるのは、基材表面に塗布
した接着剤の一部が不織布などの層にたれて含浸される
ため、接着強度を大きくすることができるためである。
【0044】たとえばパイプ類に不織布や複合材料を接
着する方法としては、パイプに接着剤をあらかじめ塗布
しておき、パイプを回転させてパイプの末端からあらか
じめテープ状に切断した不織布などを巻きつけていく方
法があげられる。なお、水系の接着剤の場合は乾燥させ
ればよく、ホットメルト系接着剤の場合は加熱したパイ
プに巻きつけたのち冷却すればよい。
【0045】また、不織布などをライニングした基材に
木炭粉末、木材の部分炭化物粉末や、セメント、木灰な
どの変性剤を高濃度の水スラリーで含浸させるために、
分散減水剤としてポリアクリル酸系またはポリエチレン
グリコールメタアクリレートとアクリル酸との共重合体
系の分子量2000〜15000、さらには5000く
らいの低分子量ポリマーを含有する混合物を、固形分に
対し0.1〜2重量%、さらには0.5重量%くらい含
有する水スラリーを含浸させ、乾燥させると、分散剤が
添加された変性剤などの固定剤にもなる。
【0046】木材加工屑またはその部分炭化物からなる
材料を基材に接着させ、目的とする建材を製造する時
は、木材加工屑などと変性剤とをあらかじめスピードマ
ーラーなどで混合しておき、これに接着剤を加えて均一
に混練したのち、得られた混錬物を一定の厚さになるよ
うに基材上にのせ、乾燥させると、基材表面に過剰の接
着剤が移行し、強い接着強度を示し、形成された材料層
も、電動ノコギリ切断、クギ打ちなどにより剥離するこ
とがなく、加工性のすぐれた商品を得ることができる。
【0047】前記単独または複合材料の厚さとしては、
たとえば天井、多層住宅の2階用床板、多階の天井、床
板などに接着させる場合には、外気温度、音の影響が少
ないので、一般に5〜60mm、さらには10〜50m
mで充分である。
【0048】本発明の建材を床面、天井、壁面に取りつ
ける場合には、その単独または複合材料部分をカッター
ナイフ、ノコギリなどで下地サンや床下のネダの寸法に
合せて削り取り接合するか、あらかじめ下地サンやネダ
の寸法を単独または複合材料の圧縮される厚さに合せて
加工しておき、通常のコンパネを貼りつける方法でクギ
付け、好ましくはネジクギで取つけるとよい。
【0049】水道パイプ、排水パイプなどでは、接合部
の単独または複合材料をカッターナイフで削り取り、パ
イプ接合部をカッターナイフ、ヤスリなどでそうじすれ
ば従来と同様の接着ができ、ベンド部分、接合継手の部
分は接着剤を塗布したうえに不織布をまきつけ、固定し
ておけばよい。これにより、光による劣化、破損やかな
りの外的衝撃による破損は防ぐことができ、半永久的に
使用でき、屋内や天井ウラなどのせまい場所の配管保
温、保冷工事を同時に効率よく確実に行なうことができ
る。
【0050】このように天井や床下の保温、防湿、防音
用の工事は、大工工事に吸収され、カベの保温、屋根の
保温も同様、保温、防音工事を省くことができ大幅なコ
スト削減、工期短縮になる。
【0051】なお、前記不織布、木材加工屑、炭化物、
接着剤、変性剤および建築基材は、燃焼時や太陽熱、空
気酸化などによりシアンガス、ダイオキシン、硫化水素
ガス、PCB、メルカプタン、ホルムアルデヒド、有機
塩素化合物などの毒ガスを発生する成分を含まず、ビス
フェノール類、フタール酸エステル類などの環境ホルモ
ンに指定された化合物を発生する成分を含まず、ホルム
アルデヒド、ベンゼン、有機塩素化合物などの発ガン性
物質を含まないものが好ましい。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。
【0053】実施例および比較例で用いた試験方法を以
下に示す。なお、実施例および比較例で得られた試験結
果を表1にまとめて示す。
【0054】(断熱性)所定の建材で40cm角の立方
体をつくり、内部に100Wの裸電球をつけ、外気温度
20℃で20分後に外部の温度を測定した。
【0055】(防音性)同室内に一定の音量に設定され
た目覚し時計を入れ、1mはなれた距離に設置された騒
音計で音量を測定した。
【0056】(露結性)同室内に500ccビーカーに
入れた沸騰湯をいれて密閉し、10分後に開放し、不織
布の表面の露結状態を調べた。露結のないものを−、露
結のあるものを+、さらに露結のあるものを++とし
た。
【0057】(難燃性)所定の建材の末端に火炎を接触
させ、燃焼しはじめてから自己消火するまでに要した時
間(秒)を測定した。
【0058】(燃焼ガス臭気)難燃性試験のあと自己消
火後の建材のにおいを調べた。悪臭や刺激臭を感じなか
ったものは−、感じたものは+、非常に感じたものは+
+とした。
【0059】(室内の消臭性)同室内に100mmφの
シャーレに10mlの5重量%アンモニア水をいれたも
のをいれ、密閉して1分後にシャーレをとりのぞき、再
度密閉して10分後にフタを開け、室内のにおいを調べ
た。消臭効果の全くないものを−、かすかに消臭効果の
あるものを±、消臭効果のあるものを+、非常に消臭効
果のあるものを++とした。
【0060】(抗菌性)所定の建材に1重量%ショ糖水
溶液に黒カビ菌体10PPMを混合分散させた液をスプ
レーし、35℃、湿度60%の培養箱にいれ、5日間保
持した。建材に黒カビの発生が見られなかったものは
−、かすかに黒カビの発生が見られたものは±、黒カビ
の発生が見られたものは+、黒カビの発生が激しいもの
は++とした。
【0061】実施例1 9mmの板厚のベニヤ板に、木工用酢酸ビニルエマルジ
ョン(コニシ(株)製のCH−18)をハケで塗布し、
50mmの厚さのポリフロピレン繊維でできた不織布を
接合し、不織布をしたに、コンパネをうえにして熱風乾
燥室に入れ110℃で60分間乾燥接着して建材(1)
を得、室温に冷却して各試験を行なった。
【0062】比較例1 不織布のかわりに50mmの発泡ポリウレタンフォーム
を用い、ベニヤ板と発泡ウレタンフォームとを、端部を
テープで強制的に固定した以外は、実施例1と同様にし
て建材(2)を得、各試験を行なった。
【0063】実施例2 実施例1で用いたのと同じ建材の不織布部分を上向きに
して、これに分子量5000のポリアクリル酸/メトキ
シポリエチレングリコールメタアクリレート共重合体
(太平洋セメント製)の0.5重量%水溶液100重量
部に木屑から製造した木炭の微粉、木灰およびセメント
をそれぞれ5重量部づつ分散させた変性剤液を不織布1
2あたり1リットルスプレーし、均一に含浸させ、1
10℃で60分間熱風乾燥させた建材(3)を用いて各
試験を行なった。
【0064】比較例2 比較例1で用いた建材(2)に、実施例2と同一の変性
剤液を同様にスプレーして建材(4)を得、各試験を行
なった。なお、変成剤液は発水して付着しにくく、まだ
らであった。
【0065】実施例3 ベニヤ板のかわりにスレート壁材を用いた以外は実施例
1と同一の方法と条件で不織布を接着し、建材(5)を
得、各試験を行なった。
【0066】比較例3 ベニヤ板のかわりにスレート壁材を用いた以外は比較例
1と同一の方法で発泡スチロールを接合固定し、建材
(6)を得、各試験を行なった。
【0067】実施例4 9mm板厚のベニヤ板のうえに、木材加工屑100重量
部に対し水70重量部と酢酸ビニル(コニシ(株)製の
木工用ボンドCH−18(商品名))35重量部を均一
に溶解させた液を加え、モルタルミキサーで均一に混練
したものを60mmの厚さに均一にのせ、剥離シートを
のせて約1kg/m2の荷重をかけ、混錬物の層厚が5
0mmになるように設定し、熱風乾燥室で110℃で6
0分間乾燥させたて得た建材(7)を用い、各試験を行
なった。
【0068】比較例4 発泡ウレタンフォームのかわりに発泡スチロールを用い
た以外は比較例1と同一の方法で発泡スチロールを接合
固定し、建材(8)を得、各試験を行なった。
【0069】実施例5 木材加工屑のかわりに該木材加工屑をスーパーミル粉砕
機(SOKEN製)を用い25ミリスクリーンで粉砕し
たものを用いて400℃/30分間かけてロータリーキ
ルン型炭化炉(SOKEN製)にて製造した部分炭化物
を用いた以外は実施例4と同様にして建材(9)を得、
各試験を行なった。
【0070】比較例5 発泡ウレタンのかわりにガラスウールを用いた以外は比
較例2と同一の条件で処理した建材(10)を得、各試
験を行なった。
【0071】実施例6 木材加工屑のかわりに木材加工屑50重量部および該木
材加工屑から製造した木炭の粗粒子50重量部を用いた
以外は実施例4と、同様にして建材(11)を得、各試
験を行なった。
【0072】実施例7 木材加工屑100重量部に対して、さらに木灰5重量
部、セメント5重量部を加えた以外は実施例4と同様に
して建材(12)を得、各試験を行なった。
【0073】実施例8 さらに木灰5重量部、セメント5重量部を加えた以外は
実施例5と同様にして建材(13)を得、各試験を行な
った。
【0074】実施例9 不織布製造時に、木材加工屑の部分炭化物の解砕品をポ
リプロピレン繊維100重量部に対し、50重量部添加
して得られた厚さ20mmの不織布を用いた以外は実施
例1と同様にして建材(14)を得、各試験を行なっ
た。
【0075】実施例10 不織布製造時に、木炭粉、木灰の解砕品をポリプロピレ
ン繊維100重量部に対し、それぞれ15重量部と5重
量部を加えて得られた不織布を用いた以外は実施例1と
同様にして建材(15)を得、各試験を行なった。
【0076】実施例11 13mmのポリ塩化ビニル(PVC)パイプに不飽和ポ
リエステル系接着剤を塗布し、厚さ10mmの不織布を
テープ状に巻きつけ、硬化接着させたものに水を満水し
て閉止したパイプを用いて1時間に−2℃の速度で降温
した時の凍結破壊温度は−18℃であった。また、湿度
60%、室温35℃で通水する水温を1時間に2℃の速
度で降温したところ、露結した通水温度は13℃で、わ
ずかに不織布表面に湿りを生じた。荷重破損では250
kg/cm2であった。また、ウェザ−オ−メータによ
る不織布の劣化は15年相当であった。
【0077】比較例6 13mmのPVCパイプに市販の発泡ウレタン系保冷材
を巻き、実施例11と同様にして凍結破壊温度を測定し
た結果−10℃であった。また、実施例11と同様にし
て露結温度を測定したところ18℃であった。荷重破壊
は190kg/cm2であった。また、ウェザ−オ−メ
ータによる発泡ウレタン系の保冷材の劣化は3年相当で
あった。
【0078】実施例12 コンクリートブロックの接着しない面に10mmの不織
布をアクリル酸系ラテックス接着剤で接着し、車庫、か
き根、へいなどに用いたところ、車のドアの開閉時や、
接触による損傷は全く認められなかった。かき根に用い
た場合、こけ類、野草類、かづら類が生えて土べいのよ
うな景観を呈した。
【0079】比較例7 通常のコンクリートブロックでつくられた車庫では、車
の接触により損傷が必ず発生した。かき根では20年以
上経ってもこけ類が少し生える程度であった。
【0080】
【表1】
【0081】表1の結果から、実施例2、5、6、8、
9および10のものが、燃焼ガス臭気、室内の消臭性、
抗菌性の点で優れていることがわかる。
【0082】実施例1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11と比較例1、2、3、4、5で用いた建
材を用いて施工を行なった際の、施工工事に要した断
熱、保冷、防音工事の工事費、壁、床、天井などの材料
費、工期および産廃処理費について、表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】本発明によれば公知公用の技術に比べ、
防音、断熱材の厚さを公知公用の製品と同等に設定して
製作したものに関し、公知公用品と同等以上の防音、断
熱効果を与え、消臭性、露結防止、抗菌性、生物ヒヘキ
性が付与され、木材以上の難燃性を付与できるうえ、環
境安全を重視した建材を提供することができる。
【0085】また、焼却、埋立などによる環境破壊や廃
棄物処理問題を軽減するだけでなく、施工工費および工
期が大幅に削減でき、経年毎の劣化、脱落による機能低
下も少なく、その進歩性、新規性、顕著性はいちじるし
く、建材の革命とさえいえる。
【0086】また、本発明の建材の製造方法によれば、
木材加工メーカーで木材加工屑を炭化し、建築基材メー
カー、不織布加工メーカー、木材加工メーカーで板に複
合化するなどするため製造工程が簡略化される。
【0087】従来は、防温、断熱効果を得るためには、
グラスウール、ウレタン、スチロールなどが多用され、
その厚さは50mm程度を要し、大工工事後、さらに保
温工事として、ホッチキスや両面テープで施工されてい
るが、本発明では、たとえば3〜10mm厚さのベニヤ
板にあらかじめ前記単独または複合材料を接着加工する
ことができる。
【0088】さらに、公知の床材は、ネダ下地材に直づ
けでゴムシートを用いるので、床がフワフワし、安定感
がなく、精密機器類などは固定することができないが、
本発明の建材は、木ネジにより木材と木材を直結するこ
とができ、安定感を保持できる。さらに必要であればネ
ダ下地材の部分をカッターナイフで切削除去して施工す
ることもできる。
【0089】本発明は、前記のごとく、環境、安全、衛
生上、きわめて新規性と進歩性、顕著性を有する建築資
材と用途を提供し、保温、保冷、断熱工事を大幅に省略
することにより、工期の短縮、工費を削減する技術製品
を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599035225 株式会社川上木材 宮崎市大字跡江4325−1 (72)発明者 牧野 賢次郎 宮崎県延岡市桜ケ丘2丁目517番地の57 (72)発明者 内堀 俊夫 宮崎市希望ケ丘1丁目37番24号 (72)発明者 川上 泉 宮崎市大字浮田776番地 (72)発明者 川上 宰 宮崎市大字小松967番地3 Fターム(参考) 2B250 AA01 AA05 AA06 BA03 BA07 BA08 CA01 CA11 CA15 DA04 EA01 EA13 FA21 FA28 FA31 FA37 GA03 HA01 2E162 CA11 CB01 CC01 CD04 CE05 FC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布、木材加工屑および炭化物の1種
    以上からなる単独または複合材料を、建築基材に接着す
    ることを特徴とする建材の製造方法。
  2. 【請求項2】 建築基材、不織布、木材加工屑、炭化
    物、接着剤が、火災時に燃えにくい水道管を除き、環境
    ホルモン、発ガン性物質を含まず、火災時に、シアンガ
    ス、ダイオキシン、硫化水素ガスを発生しない組成であ
    る請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 建築基材が、木材、金属、プラスチッ
    ク、コンクリート製品、ダンボール、セラミックスレー
    トまたは石コウボードである請求項1または2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 複合材料が、不織布製造時に、木材加工
    屑および(または)炭化物を混紡したもの、または不織
    布製造後に、木材加工屑および(または)炭化物を含浸
    せしめたものからなる請求項1、2または3記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 炭化物として、木材加工屑の部分炭化
    物、木炭、活性炭、竹炭の1種以上を使用する請求項
    1、2、3または4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 接着剤が、ラテックス系、水溶性ポリマ
    ー系、ホットメルト系または熱硬化性系の接着剤である
    請求項1、2、3、4または5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ラテックス系接着剤が、酢酸ビニル
    系ラテックス、SBAラテックスまたはアクリル酸系ラ
    テックスであり、水溶性ポリマー系接着剤が、ポリアク
    リル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールま
    たはマレイン酸系共重合体からなる接着剤であり、ホッ
    トメルト系接着剤が、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
    リプロピレンまたは石油樹脂からなる接着剤であり、熱
    硬化性系接着剤が、不飽和ポリエステルまたはエポキシ
    樹脂からなる接着剤である請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 さらに、変性剤として、無機粉体および
    薬草類を1種以上組み合わせて使用する請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記無機粉体が、木灰、粘土、発泡砂、
    セメント、ホウ酸類、石コウ、酸化鉄または酸化チタン
    である請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載の製造方法で製造された建材。
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KR102321452B1 (ko) * 2021-03-11 2021-11-04 박철우 고내마모성과 무변형 및 기능성을 갖는 실내용 바닥재

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