JP2000265570A - 金属拡張アンカー - Google Patents

金属拡張アンカー

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JP2000265570A
JP2000265570A JP11069715A JP6971599A JP2000265570A JP 2000265570 A JP2000265570 A JP 2000265570A JP 11069715 A JP11069715 A JP 11069715A JP 6971599 A JP6971599 A JP 6971599A JP 2000265570 A JP2000265570 A JP 2000265570A
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JP
Japan
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cone
anchor
slit
press
fitting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11069715A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Masateru Okuzawa
昌輝 奥沢
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YUUTORII KK
Original Assignee
YUUTORII KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り付け後の金属拡張アンカーの変形余地を
少なくして引張耐力を向上させる。 【解決手段】 アンカー本体1の拡張部6をコーン10
の圧入によりスリット4から開いて拡張させる金属拡張
アンカーにおいて、コーン10の外周面にスリット4に
対応してコーン10の圧入方向へ向かう楔形のリブ13
を設け、コーン10の圧入により拡開される拡張部6の
V字形に開いたスリット4の隙間をリブ13で埋めて引
張力による拡張部6のスリット4方向への変形余地を少
なくした。また、コーン10の基部11に拡張部6の開
口端6aが当接するストッパ壁14を形成し、拡開され
た拡張部6の軸線方向への変形余地を少なくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構築物のコンクリ
ートにボルトや鉄筋を固着する為に、コンクリート基材
に後施工に埋設される金属拡張型のアンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートに穿設した穴に
拡張部を有する金属スリーブを所定の深さまで挿入し、
打撃または回転締め付けにより、スリーブの拡張部内
に、コーンの打込み或いはコーン部分の引込みによるコ
ーンの圧入により拡張部を瘤状に膨隆させ、拡張部をコ
ンクリート穴の周壁に食い込ませて楔状の働きでスリー
ブにかかる引張力に抵抗するようにした金属拡張アンカ
ーは周知である。
【0003】図6は、拡張部の楔効果によるアンカーと
してよく知られた本体打込み式の金属拡張アンカーを示
しており、図6(a)に示すように、アンカー本体50
のスリット51を有する拡張部52の先端にコーン53
を差し込んで仮止めしたものを、コンクリート基材54
にドリルで穿孔した埋込み穴55にコーン53を先にし
て挿入し、図6(b)に示すように、打込み棒56を介
在させて本体50をハンマーで叩打し、本体50を埋込
み穴55に打ち込むと共にコーン53が拡張部52に打
ち込まれ、これによりスリット51を開いて拡張部52
を押し広げ、機械的に固着させるものである。
【0004】金属拡張アンカーの本体50のコンクリー
ト基材54に対する固着力は、基本的に拡張部52の拡
張による楔効果に依存している。従って、懸垂物の取り
付けなどにより接合筋、本体雌ネジ部、拡張部52へと
伝達されるアンカー本体50への引張力に対し、アンカ
ーの各部分の引張耐力がコンクリート基材54のコーン
状破壊耐力に比較して大きければ、アンカー本体50が
コンクリート基材54の埋込み穴55から引張力で抜け
出してしまうことがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
本体打込み式の金属拡張アンカーに限らず、従来のスリ
ットを開いて拡張部を拡げるタイプの金属拡張アンカー
は、埋込み穴55から抜け出しやすく引張耐力が充分と
は言えなかった。その主な要因は、アンカー本体50の
コンクリート基材54への埋設後、拡張された拡張部5
2が吊設物の重力などによる引張力により長時間の経過
とともに塑性変形し、コンクリート基材54への支持力
を喪失してしまうことにある。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、引張力による拡張部の変形を少なくして金属拡張
アンカーの引張耐力を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題を解
決するために、アンカー本体の拡張部をコーンの圧入に
よりスリットから開いて拡張させる金属拡張アンカーに
おいて、前記コーンの外周面に前記スリットに対応して
コーンの圧入方向へ向かう楔形のリブを設け、コーンの
圧入により拡開される拡張部のV字形に開いたスリット
の隙間をリブで埋め、引張力による拡張部のスリット方
向への変形余地を少なくするようにした。
【0008】また、前記コーンの基部に前記拡張部の開
口端が当接するストッパ壁を形成し、拡開された拡張部
の軸線方向への変形余地を少なくするようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の金属拡張アンカー
の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0010】図1乃至図3は、本発明の第一の実施の形
態を示しており、金属製の筒状の本体1と、前記本体1
へ打ち込みによって圧入される金属製のコーン10とか
ら構成された本体打ち込み式のアンカーである。
【0011】本体1は、既述した従来例と同じものであ
り、上半分の内周面にはボルトを取り付ける雌ネジ3が
刻設され、下半分は下端から均等四分割にスリット4が
切り込まれ、四つの分割片5から成る拡張部6となって
いる。
【0012】一方、コーン10は、図1および図2に示
すように、本体1の外径と同一外径の基部11と、基部
11に立設された基部11よりも小径の円錐台部12
と、本体1の拡張部6のスリット4に対応して円錐台部
12の外周面の周囲均等四カ所に軸線方向へ延びて設け
られたコーン10の圧入方向へ向かう正面楔形のリブ1
3とで構成されており、基部11のフランジ状の上面
は、コーン10が本体1に圧入されたとき、拡張部6の
開口端6aが当接するストッパ壁14となっている。
【0013】リブ13の両側面13bの軸線方向の傾斜
角度、即ち楔の傾斜度はコーン10の円錐台部12の傾
斜面の傾斜角度と同一角度とされており、コーン10の
拡張部6への圧入と共にV字状に割れるスリット4の隙
間にリブ13が楔状に進入するようになっている。
【0014】以上のように構成された本実施の形態の金
属拡張アンカーを使用するときは、コーン10の先端部
を本体1の拡張部6の開口に挿入すると共にリブ13の
楔形の先端13aをスリット4の開放端4aに臨ませて
仮止め状態に組み付けておく。
【0015】そして、従来例と同様に、コーン10を先
にしてコンクリート基材にドリルで穿孔した埋込み穴に
挿入し、打込み棒を介在させて本体1をハンマーで叩い
て埋込み穴に埋設する(図示省略)。
【0016】図3乃至図4は、コーン10が本体1の拡
張部6に打ち込まれ、スリット4が円錐台部12の傾斜
角に沿ってV字状に開き、拡張部6が分割片5となって
完全に押し広げられた所謂アンカーが作動した状態を示
している。
【0017】スリット4がV字形に開いて形成された拡
張部6の各分割片5の間の隙間にはリブ13がコーン1
0の打ち込みと共に楔状に打ち込まれ、リブ13の両側
面13bと各分割片5の側面5aとが接合し、開かれた
スリット4のV字状の隙間をリブ13が浅い溝底状に埋
めると共に、拡張部6の開口端6aはコーン10のスト
ッパ壁14に当接する。
【0018】コンクリート基材の埋込み穴に固定した金
属拡張アンカーが固着力を喪失して抜け落ちる主な要因
は、アンカー本体1が懸垂取付物等の引張力により拡張
部6がコンクリートの埋込み穴の穴壁とコーン10とに
長時間挟圧されることにより、拡張部6が抜け方向の強
力な引張荷重により絞られて、拡張部6がスリット4に
よる隙間と開口端6a方向に塑性変形し、塑性変形によ
る拡張部6の縮径によりコンクリート基材への支持力を
喪失することにある。
【0019】本実施の形態は、上記の知見に基づき、ア
ンカーの作動状態において、アンカー本体1にかかる引
張荷重による拡張部6のスリット4方向への変形余地を
リブ13で埋めて少なくすると共に、拡張部6の開口端
6aをストッパ壁14で遮って軸方向の変形余地を少な
くしてある。従って、コンクリートに埋込まれた本体1
の拡張部6の塑性変形量が少なくなり、長時間使用して
も引抜き耐力を喪失することなく抜け落ちが防止され
る。
【0020】本実施の形態のアンカーが埋設される埋込
み穴は、従来例で示したストレート穴でも良いが、穴奥
を拡開ドリルで拡開してアンダーカット孔を設けた周知
の拡開埋込み穴(図示省略)を用い、拡張部6をアンダ
ーカット孔内で完全拡張させることにより、更に効果を
発揮することができる。
【0021】本発明は、上述した本体打込み式やスリー
ブ打込み式の金属拡張アンカーに限るものではなく、ア
ンカーの拡張部の開放端からコーンがストレートに圧入
する仕様の全ての金属拡張アンカーに適用される。
【0022】図5は、締め付け方式のアンカーによる実
施の形態を示しており、スリーブ2に挿通されたボルト
15の先端にコーン10が一体形成されており、コーン
10の外周面にはスリーブ2の拡張部6のスリット4に
対応してコーン10の圧入方向へ向かう楔形のリブ13
が設けられている。
【0023】本実施の形態では、ナット16をスパナで
締め付けてボルト15を上昇させることにより、先の実
施の形態と同様に、コーン10が拡張部6へ圧入する。
従って、スリーブ2の拡張部6のスリット4がV字状に
開く共に、開いたスリット4にリブ13が楔状に進入し
て拡張部6のスリット4部分を補強する。
【0024】尚、アンカー拡張部のスリット4の数が2
〜3本の場合は、コーンの10リブ13の数もスリット
4の数に対応して設ければよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】本体の拡張部のスリットに対応してコーン
の外周面にコーンの圧入方向へ向かう楔形のリブを突設
し、コーンの圧入によってV字形に形成されるアンカー
本体の拡張部の隙間をリブで埋めるとともに、拡張部の
開口端をコーンのストッパ壁14で遮るようにしたの
で、アンカー本体にかかる引張荷重による拡張部の変形
余地が少なくなり、アンカー本体に引張荷重がかかって
も拡張部の塑性変形量が従来に比較して少ない。従っ
て、拡張部の縮径によるアンカーの抜け出しがなくな
り、引張耐力が強化される。
【0027】また、本発明は、アンカーの拡張部の開放
端からコーンがストレートに圧入する仕様の全てのアン
カーに適用できるので、広範囲の金属拡張アンカーの引
張耐力を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属拡張アンカーの第一の実施の形態
を示す正面図。
【図2】図1の金属拡張アンカーのコーンを示す(a)
は平面図、(b)は斜視図。
【図3】図1の金属拡張アンカーの作動された状態を示
す正面図。
【図4】図3のAーA矢視方向を示す断面図。
【図5】別の実施の形態を示す正面図。
【図6】従来例を示す説明図。
【符号の説明】
1 本体,4 スリット,6 拡張部,6a 開口端,
10 コーン,11基部,13 リブ,14 ストッパ
壁,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AC07 AF01 AG13 BA17 BB17 BB25 BD01 3J025 AA08 BA34 CA03 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカー本体の拡張部をコーンの圧入に
    よりスリットから開いて拡張させる金属拡張アンカーに
    おいて、前記コーンの外周面に前記スリットに対応して
    コーンの圧入方向へ向かう楔形のリブを設けたことを特
    徴とする金属拡張アンカー。
  2. 【請求項2】 前記コーンの基部に前記拡張部の開口端
    が当接するストッパ壁を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の金属拡張アンカー。
JP11069715A 1999-03-16 1999-03-16 金属拡張アンカー Withdrawn JP2000265570A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11069715A JP2000265570A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 金属拡張アンカー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055044A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 合同会社ビーテック コンクリート構造物の補修工法
CN111501746A (zh) * 2020-04-27 2020-08-07 辽宁沈通电力桩基础研发有限公司 岩石自锁锚杆

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606