JP2000264230A - 車両の協調制御装置 - Google Patents

車両の協調制御装置

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JP2000264230A
JP2000264230A JP6597799A JP6597799A JP2000264230A JP 2000264230 A JP2000264230 A JP 2000264230A JP 6597799 A JP6597799 A JP 6597799A JP 6597799 A JP6597799 A JP 6597799A JP 2000264230 A JP2000264230 A JP 2000264230A
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steering
torque
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distribution device
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English (en)
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Tomoyuki Niimura
智之 新村
Hiromi Inagaki
裕巳 稲垣
Masakatsu Hori
昌克 堀
Tatsuhiro Tomari
辰弘 泊
Shinji Okuma
信司 大熊
Akihiro Iwasaki
明裕 岩崎
Koji Shibahata
康二 芝端
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力・制動力配分装置および電動パワース
テアリング装置を協調制御してトルクステア現象を軽減
する車両の協調制御装置において、前記協調制御を行わ
ない仕様の車両の電動パワーステアリング装置の制御手
段に最小限の変更を加えるだけで、その制御手段を前記
協調制御を行う仕様の車両に適用できるようにする。 【解決手段】 駆動力・制動力配分装置の作動を制御す
る第1制御手段U1 は、トルクステア現象を軽減するた
めのトルクステア防止制御信号IMS1 を算出して電動パ
ワーステアリング装置を制御する第2電子制御ユニット
2 に出力する。第2電子制御ユニットU2 に付加され
た切換手段33は、ステアリング操作をアシストするた
めの操舵補助制御信号IMS2 および前記トルクステア防
止制御信号IMS1 の一方を選択し、その選択した制御信
号に基づいて電動パワーステアリング装置の作動を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右輪間あるいは
前後輪間で駆動力あるいは制動力を配分する駆動力・制
動力配分装置と、操舵系に操舵補助トルクを付加する電
動パワーステアリング装置とを併せ備えた車両の協調制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの駆動力を左右の駆動輪に配分
する比率を可変とし、旋回外輪に配分する駆動力を増加
するとともに旋回内輪に配分する駆動力を減少させるこ
とにより、旋回方向のヨーモーメントを発生させて旋回
性能を高める技術は公知である。かかる駆動力配分装置
を備えた車両において、左右の駆動輪に配分する駆動力
を変化させると、操舵輪を兼ねる左右の駆動輪に望まし
くない操舵力が発生してしまう問題がある(トルクステ
ア現象)。そこで、車両に備えられた電動パワーステア
リング装置を利用し、その電動パワーステアリング装置
に前記望ましくない操舵力を打ち消すような操舵補助ト
ルクを発生させてトルクステア現象を軽減するものが、
本出願人により既に提案されている(特願平9−302
155号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、電動パワーステアリング装置を制御する制御手段
に、トルクステア現象を軽減する操舵補助トルクを発生
させるための回路が予め組み込まれている。一方、駆動
力配分装置を備えない仕様の車両の場合には、その電動
パワーステアリング装置を制御する制御手段にトルクス
テア現象を軽減する操舵補助トルクを発生させるための
回路を組み込む必要がないため、駆動力配分装置を備え
る仕様の車両と備えない仕様の車両とで前記制御手段の
設計を変更する必要が生じてコストが嵩む問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、駆動力・制動力配分装置および電動パワーステアリ
ング装置を協調制御してトルクステア現象を軽減する車
両の協調制御装置において、前記協調制御を行わない仕
様の車両の電動パワーステアリング装置の制御手段に最
小限の変更を加えるだけで、その制御手段を前記協調制
御を行う仕様の車両に適用できるようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、左右輪間ある
いは前後輪間で駆動力あるいは制動力を配分する駆動力
・制動力配分装置と、駆動力・制動力配分装置の作動を
制御する第1制御手段と、操舵系に操舵補助トルクを付
加するモータを有する電動パワーステアリング装置と、
少なくとも操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに
基づいてモータを駆動する操舵補助制御信号を算出する
第2制御手段と、を備えた車両の協調制御装置におい
て、第1制御手段は、駆動力・制動力配分装置の制御量
に基づいてモータを駆動するトルクステア防止制御信号
を算出可能であり、第2制御手段は、駆動力・制動力配
分装置の作動状態に応じて操舵補助制御信号およびトル
クステア防止制御信号の一方を選択して電動パワーステ
アリング装置に出力する切換手段を備えたことを特徴と
する車両の協調制御装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、駆動力・制動力配分装
置の非作動時には、第2制御手段で算出した操舵補助制
御信号に基づいて電動パワーステアリング装置のモータ
を制御し、駆動力・制動力配分装置の作動時には、第2
制御手段に設けた切換手段を切り換えて第1制御手段で
算出したトルクステア防止制御信号に基づいて電動パワ
ーステアリング装置のモータを駆動するので、電動パワ
ーステアリング装置および駆動力・制動力配分装置の協
調制御を行わない車両の第2制御手段に切換手段を付加
する最小限の変更を行うだけで、前記協調制御を可能に
してコストダウンに寄与することができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記切換手段は、操舵補助制
御信号およびトルクステア防止制御信号の一方から他方
への切換を徐々に行うことを特徴とする車両の協調制御
装置が提案される。
【0008】上記構成によれば、操舵補助制御信号およ
びトルクステア防止制御信号の一方から他方への切換が
徐々に行われるので、操舵系に付加される操舵補助トル
クが急変してドライバーに違和感を与えるのを防止する
ことができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
左右輪間あるいは前後輪間で駆動力あるいは制動力を配
分する駆動力・制動力配分装置と、駆動力・制動力配分
装置の作動を制御する第1制御手段と、操舵系に操舵補
助トルクを付加するモータを有する電動パワーステアリ
ング装置と、少なくとも操舵トルク検出手段で検出した
操舵トルクに基づいてモータを駆動するモータ制御信号
を算出する第2制御手段と、を備えた車両の協調制御装
置において、第1制御手段は、駆動力・制動力配分装置
の制御量に基づいて前記モータ制御信号を補正する補正
信号を算出可能であり、第2制御手段は、モータ制御信
号に補正信号を加算あるいは減算する加・減算手段を備
えたことを特徴とする車両の協調制御装置が提案され
る。
【0010】上記構成によれば、駆動力・制動力配分装
置を制御する第1制御手段で該駆動力・制動力配分装置
の制御量に応じた補正信号を算出し、電動パワーステア
リング装置を制御する第2制御手段はモータ制御信号に
前記補正信号量を加算あるいは減算してモータを駆動す
るので、電動パワーステアリング装置および駆動力・制
動力配分装置の協調制御を行わない車両の第2制御手段
に加・減算手段を付加する最小限の変更を行うだけで、
前記協調制御を可能にしてコストダウンに寄与すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は駆動力配分装置の構造を示す図、図2は第
1電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図、図3
は中低車速域での右旋回時における駆動力配分装置の作
用を示す図、図4は中低車速域での左旋回時における駆
動力配分装置の作用を示す図、図5は電動パワーステア
リング装置の構造を示す図、図6は第2電子制御ユニッ
トの回路構成を示すブロック図、図7は横加速度および
車速から目標操舵トルクを検索するマップを示す図であ
る。
【0013】図1に示すように、フロントエンジン・フ
ロントドライブの車両の車体前部に横置きに搭載したエ
ンジンEの右端にトランスミッションMが接続されてお
り、これらエンジンEおよびトランスミッションMの後
部に駆動力配分装置Tが配置される。駆動力配分装置T
の左端および右端から左右に延びる左ドライブシャフト
L および右ドライブシャフトAR には、それぞれ左前
輪WFLおよび右前輪W FRが接続される。駆動力配分装置
Tは、本発明の駆動力・制動力配分装置を構成する。
【0014】駆動力配分装置Tは、トランスミッション
Mから延びる入力軸1に設けた入力ギヤ2に噛み合う外
歯ギヤ3から駆動力が伝達される差動装置Dを備える。
差動装置Dはダブルピニオン式の遊星歯車機構よりな
り、前記外歯ギヤ3と一体に形成されたリングギヤ4
と、このリングギヤ4の内部に同軸に配設されたサンギ
ヤ5と、前記リングギヤ4に噛み合うアウタプラネタリ
ギヤ6および前記サンギヤ5に噛み合うインナプラネタ
リギヤ7を、それらが相互に噛み合う状態で支持するプ
ラネタリキャリヤ8とから構成される。差動装置Dは、
そのリングギヤ4が入力要素として機能するとともに、
一方の出力要素として機能するサンギヤ5が左出力軸9
L を介して左前輪WFLに接続され、また他方の出力要素
として機能するプラネタリキャリヤ8が右出力軸9R
介して右前輪WFRに接続される。
【0015】左出力軸9L の外周に回転自在に支持され
たキャリヤ部材11は、円周方向に90°間隔で配置さ
れた4本のピニオン軸12を備えており、第1ピニオン
13、第2ピニオン14および第3ピニオン15を一体
に形成した3連ピニオン部材16が、各ピニオン軸12
にそれぞれ回転自在に支持される。
【0016】左出力軸9L の外周に回転自在に支持され
て前記第1ピニオン13に噛み合う第1サンギヤ17
は、差動装置Dのプラネタリキャリヤ8に連結される。
また左出力軸9L の外周に固定された第2サンギヤ18
は前記第2ピニオン14に噛み合う。更に、左出力軸9
L の外周に回転自在に支持された第3サンギヤ19は前
記第3ピニオン15に噛み合う。
【0017】実施例における第1ピニオン13、第2ピ
ニオン14、第3ピニオン15、第1サンギヤ17、第
2サンギヤ18および第3サンギヤ19の歯数は以下の
とおりである。
【0018】第1ピニオン13の歯数 Z2 =17 第2ピニオン14の歯数 Z4 =17 第3ピニオン15の歯数 Z6 =34 第1サンギヤ17の歯数 Z1 =32 第2サンギヤ18の歯数 Z3 =28 第3サンギヤ19の歯数 Z5 =32
【0019】第3サンギヤ19は左油圧クラッチCL
介してケーシング20に結合可能であり、左油圧クラッ
チCL の係合によってキャリヤ部材11の回転数が増速
される。またキャリヤ部材11は右油圧クラッチCR
介してケーシング20に結合可能であり、右油圧クラッ
チCR の係合によってキャリヤ部材11の回転数が減速
される。そして前記右油圧クラッチCR および左油圧ク
ラッチCL は、マイクロコンピュータを含む第1電子制
御ユニットU1 により制御される。第1電子制御ユニッ
トU1 は本発明の第1制御手段を構成する。
【0020】図2に示すように、第1電子制御ユニット
1 には、エンジントルクTE を検出するエンジントル
ク検出手段S1 と、エンジンEの回転数Neを検出する
エンジン回転数検出手段S2 と、車速Vを検出する車速
検出手段S3 と、操舵角θを検出する操舵角検出手段S
4 と、操舵トルクTQ を検出する操舵トルク検出手段S
5 とからの信号が入力される。第1電子制御ユニットU
1 は前記各検出手段S 1 〜S4 からの信号を所定のプロ
グラムに基づいて演算処理し、前記左油圧クラッチCL
および右油圧クラッチCR を制御する。
【0021】第1電子制御ユニットU1 は、ドライブシ
ャフトトルク算出手段M1と、ギヤレシオ算出手段M2
と、左右配分補正係数算出手段M3と、目標ヨーレート
算出手段M4と、横加速度算出手段M5と、左右配分補
正係数算出手段M6と、左右前輪トルク算出手段M7
と、目標操舵トルク算出手段M12と、PIコントロー
ル手段M13とを備える。
【0022】ドライブシャフトトルク算出手段M1は、
ギヤレシオ算出手段M2においてエンジン回転数Neと
車速Vとから求めたギヤレシオNiをエンジントルクT
E に乗算することにより、ドライブシャフトトルクTD
(すなわち、左右の前輪WFL,WFRに伝達されるトクル
の総和)を算出する。尚、エンジントルクTE は吸気圧
(又はアクセル開度)とエンジン回転数Neとから求め
ることが可能であり、ドライブシャフトトルクTD は前
述した以外に動力伝達系に設けたトルク検出手段や車両
の前後加速度から求めることができる。また、車速Vは
車輪速度から求める以外に空間フィルターを用いて光学
的に求めても良く、ドップラーレーダーを用いて求めて
も良い。
【0023】左右配分補正係数算出手段M3は、ドライ
ブシャフトトルクTD に基づいて第1左右配分補正係数
T をマップ検索するとともに、車速Vに基づいて第2
左右配分補正係数KV をマップ検索する。目標ヨーレー
ト算出手段M4は、操舵角θに基づいて目標ヨーレート
Yの操舵角成分Y1 をマップ検索するともに、車速Vに
基づいて目標ヨーレートYの車速成分Y2 をマップ検索
し、それら操舵角成分Y1 および車速成分Y2 を乗算し
て目標ヨーレートYを算出する。横加速度算出手段M5
は、前記目標ヨーレートYに車速Vを乗算することによ
り横加速度YGを算出し、左右配分補正係数算出手段M
6は、前記横加速度YG に基づいて左右配分補正係数G
をマップ検索する。
【0024】而して、左右前輪トルク算出手段M7にお
いて、左前輪WFLに配分すべきトルク配分量TL と右前
輪WFRに配分すべきトルク配分量TR とが、次式に基づ
いて算出される。
【0025】 TL =(TD /2)×(1+KW ×KT ×KV ×G) …(1) TR =(TD /2)×(1−KW ×KT ×KV ×G) …(2) ここで、KT ,KV は左右配分補正係数算出手段M3で
求めた左右配分補正係数、Gは左右配分補正係数算出手
段M6で求めた左右配分補正係数、KW は定数である。
【0026】また、(1)式および(2)式の右辺の
(1±KW ×KT ×KV ×G)は左右の前輪WFL,WFR
間でのトルク配分比を決定する項であって、一方の前輪
FL,WFRのトルク配分が所定量だけ増加すると、他方
の前輪WFL,WFRのトルク配分が前記所定量だけ減少す
る。
【0027】上述のようにして左右の前輪WFL,WFR
配分すべきトルク配分量TL ,TRが求められると、左
右の前輪WFL,WFRに前記トルク配分量TL ,TR が伝
達されるように左油圧クラッチCL および右油圧クラッ
チCR が制御される。
【0028】尚、目標操舵トルク算出手段M12および
PIコントロール手段M13については、後から詳述す
る。
【0029】而して、第1電子制御ユニットU1 からの
指令により、車両の直進走行時には右油圧クラッチCR
および左油圧クラッチCL が共に非係合状態とされる。
これにより、キャリヤ部材11および第3サンギヤ19
の拘束が解除され、左ドライブシャフト9L 、右ドライ
ブシャフト9R 、差動装置Dのプラネタリキャリヤ8お
よびキャリヤ部材11は全て一体となって回転する。こ
のとき、図1に斜線を施した矢印で示したように、エン
ジンEのトルクは差動装置Dから左右の前輪W FL,WFR
に均等に伝達される。
【0030】さて、車両の中低車速域での右旋回時に
は、図3に示すように第1電子制御ユニットU1 からの
指令により右油圧クラッチCR が係合し、キャリヤ部材
11をケーシング20に結合して停止させる。このと
き、左前輪WFLと一体の左出力軸9L と、右前輪WFR
一体の右出力軸9R (即ち、差動装置Dのプラネタリキ
ャリヤ8)とは、第2サンギヤ18、第2ピニオン1
4、第1ピニオン13および第1サンギヤ17を介して
連結されているため、左前輪WFLの回転数NL は右前輪
FRの回転数NR に対して次式の関係で増速される。
【0031】 NL /NR =(Z4 /Z3 )×(Z1 /Z2 ) =1.143 …(3)
【0032】上述のようにして、左前輪WFLの回転数N
L が右前輪WFRの回転数NR に対して増速されると、図
3に斜線を施した矢印で示したように、旋回内輪である
右前輪WFRのトルクの一部を旋回外輪である左前輪WFL
に伝達することができる。
【0033】尚、キャリヤ部材11を右油圧クラッチC
R により停止させる代わりに、右油圧クラッチCR の係
合力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転数を減速す
れば、その減速に応じて左前輪WFLの回転数NL を右前
輪WFRの回転数NR に対して増速し、旋回内輪である右
前輪WFRから旋回外輪である左前輪WFLに任意のトルク
を伝達することができる。
【0034】一方、中低車速域での車両の左旋回時に
は、図4に示すように第1電子制御ユニットU1 からの
指令により左油圧クラッチCL が係合し、第3ピニオン
15が第3サンギヤ19を介してケーシング20に結合
される。その結果、左出力軸9 L の回転数に対してキャ
リヤ部材11の回転数が増速され、右前輪WFRの回転数
R は左前輪WFLの回転数NL に対して次式の関係で増
速される。
【0035】 NR /NL ={1−(Z5 /Z6 )×(Z2 /Z1 )} ÷{1−(Z5 /Z6 )×(Z4 /Z3 )} =1.167 …(4)
【0036】上述のようにして、右前輪WFRの回転数N
R が左前輪WFLの回転数NL に対して増速されると、図
4に斜線を施した矢印で示したように、旋回内輪である
左前輪WFLのトルクの一部を旋回外輪である右前輪WFR
に伝達することができる。この場合にも、左油圧クラッ
チCL の係合力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転
数を増速すれば、その増速に応じて右前輪WFRの回転数
R を左前輪WFLの回転数NL に対して増速し、旋回内
輪である左前輪WFLから旋回外輪である右前輪WFRに任
意のトルクを伝達することができる。而して、車両の中
低速走行時には旋回外輪に旋回内輪よりも大きなトルク
を伝達して旋回性能を向上させることが可能である。
尚、高速走行時には前記中低速走行時に比べて旋回外輪
に伝達されるトルクを少なめにしたり、逆に旋回外輪か
ら旋回内輪にトルクを伝達して走行安定性能を向上させ
ることが可能である。そして、それらは第1電子制御ユ
ニットU1 の左右配分補正係数算出手段M3において、
車速Vに対する第2左右配分補正係数KV のマップの設
定により達成される。
【0037】(3)式および(4)式を比較すると明ら
かなように、第1ピニオン13、第2ピニオン14、第
3ピニオン15、第1サンギヤ17、第2サンギヤ18
および第3サンギヤ19の歯数を前述の如く設定したこ
とにより、右前輪WFRから左前輪WFLへの増速率(約
1.143)と、左前輪WFLから右前輪WFRへの増速率
(約1.167)とを略等しくすることができる。
【0038】ところで、エンジンEから駆動力配分装置
Tを介して左右の前輪WFL,WFRに配分される駆動力が
変化すると、操舵輪である左右の前輪WFL,WFRにいわ
ゆるトルクステア現象によって望ましくない操舵力が発
生してしまう。電動パワーステアリング装置Sを備えた
車両では、駆動力配分装置Tの作動によりトルクステア
現象が発生したときに、トルクステア現象による操舵力
を打ち消すように電動パワーステアリング装置Sを作動
させて逆方向の操舵補助トルクを発生させることによ
り、前記トルクステア現象を軽減することができる。
【0039】図2から明らかなように、目標操舵トルク
算出手段M12は、横加速度算出手段M5で算出した横
加速度YG と車速検出手段S3 で検出した車速Vとに基
づいて、図7に示すマップから目標操舵トルクTQDを検
索する。この目標操舵トルクTQDは、基本的にはトルク
ステア現象が発生していない場合における、横加速度Y
G の大小に応じた操舵トルクTQ の好ましい特性であっ
て、車速Vの大小に応じても変化するように設定されて
いる。
【0040】目標操舵トルク算出手段M12で算出した
目標操舵トルクTQDと、操舵トルク検出手段S5 で検出
した操舵トルクTQ とが入力された減算手段38は、両
者の偏差TQD−TQ を算出してPIコントロール手段M
13に出力する。PIコントロール手段M13は、電動
パワーステアリング装置Sを作動させて前記偏差TQD
Q を0に収束させるべく、電動パワーステアリング装
置Sのモータ27を駆動する第1目標電流IMS1 を第2
電子制御ユニットU2 に出力する。この第1目標電流I
MS1 は本発明のトルクステア防止制御信号に対応するも
ので、電動パワーステアリング装置Sがトルクステア現
象により発生する操舵力を打ち消すことが可能な操舵ト
ルクを発生する電流に相当する。
【0041】次に、図5に基づいて車両の操舵系を説明
する。
【0042】ドライバーによってステアリングホイール
21に入力された操舵トルクは、ステアリングシャフト
22、連結軸23およびピニオン24を介してラック2
5に伝達され、更にラック25の往復動は左右のタイロ
ッド26,26を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達さ
れて該前輪WFL,WFRを転舵する。操舵系に設けられた
電動パワーステアリング装置Sは、モータ27の出力軸
に設けた駆動ギヤ28と、この駆動ギヤ28に噛み合う
従動ギヤ29と、この従動ギヤ29と一体のスクリュー
シャフト30と、このスクリューシャフト30に噛み合
うとともに前記ラック25に連結されたナット31とを
備える。
【0043】本発明の第2制御手段を構成する第2電子
制御ユニットU2 は、単独で電動パワーステアリング装
置Sの作動を制御するものではなく、駆動力配分装置T
の作動と関連して電動パワーステアリング装置Sの作動
を協調制御する。
【0044】図6に示すように、第2電子制御ユニット
2 は、第2目標電流設定手段M9と、操舵回転速度算
出手段M10と、駆動制御手段M11と、切換手段33
とを備える。
【0045】第2目標電流設定手段M9は、操舵トルク
検出手段S5 から入力される操舵トルクTQ と、操舵回
転速度算出手段M10から入力される操舵回転速度Nと
に基づいてモータ27を駆動する第2目標電流IMS2
算出する。操舵回転速度Nはステアリングホイール21
の回転速度(つまり、ピニオン24の回転速度)であっ
て、タコジェネレータ等の回転速度検出手段によっても
検出可能であるが、本実施例では操舵回転速度算出手段
M10において、電圧検出手段S6 で検出したモータ2
7の電圧VM と、電流検出手段S7 で検出したモータ2
7の電流IM と、操舵トルク検出手段S5 から入力され
る操舵トルクTQ とに基づいて算出される。
【0046】第2目標電流IMS2 は本発明の操舵補助制
御信号に対応するもので、操舵トルクTQ が所定値以下
のときには該操舵トルクTQ の増加に応じてリニアに増
加するが、操舵トルクTQ が前記所定値を越えると、操
舵回転速度Nが小さいときほど第2目標電流IMS2 の上
限値が小さく抑えられる。第2目標電流IMS2 の上記特
性により、ドライバーがステアリングホイール21を限
界位置まで回転させてラックエンドに達したとき、つま
り操舵トルクTQ が大きくなり、かつ操舵回転速度Nが
小さくなったとき、モータ27が大きな第2目標電流I
MS2 で駆動されて過負荷状態になるのを防止することが
できる。
【0047】切換手段33には、第1電子制御ユニット
1 からの第1目標電流IMS1 と、第2目標電流設定手
段M9からの第2目標電流IMS2 とが入力され、第1電
子制御ユニットU1 から入力される駆動力配分装置作動
フラグFに応じて前記第1目標電流IMS1 および第2目
標電流IMS2 の一方を駆動制御手段M11に出力する。
駆動力配分装置作動フラグFは、駆動力配分装置Tが作
動しているとき(|T L −TR |が所定値以上のとき)
に「1」にセットされ、駆動力配分装置Tが作動してい
ないとき(|TL −TR |が所定値未満のとき)に
「0」にリセットされるフラグで、それが「1」にセッ
トされていて駆動力配分装置Tが作動しているときに
は、第1電子制御ユニットU1 からのからの第1目標電
流IMS1 が駆動制御手段M11に出力され、逆に「0」
にリセットされていて駆動力配分装置Tが作動していな
いときには、第2目標電流設定手段M9からの第2目標
電流IMS 2 が駆動制御手段M11に出力される。
【0048】駆動制御手段M11は、第1目標電流I
MS1 あるいは第2目標電流IMS2 をPWM制御信号に変
換したモータ制御電圧V0 を算出し、モータドライバ3
2は、前記モータ制御電圧V0 に基づいてモータ駆動電
圧VM をPWM制御することにより、電動パワーステア
リング装置Sのモータ27を駆動してトルクステア防止
トルクあるいは操舵補助トルクを発生させる。これによ
り、駆動力配分装置Tが作動していないときには、電動
パワーステアリング装置Sに通常の操舵補助トルクを発
生させてドライバーのステアリング操作をアシストし、
駆動力配分装置Tが作動してトルクステア現象が発生し
たときには、電動パワーステアリング装置Sにトルクス
テア防止トルクを発生させてトルクステア現象を軽減す
ることができる。
【0049】以上のように、電動パワーステアリング装
置Sにトルクステア防止トルクを発生させるための第1
目標電流IMS1 を、駆動力配分装置Tの作動を制御する
第1電子制御ユニットU1 の内部で算出するので、その
第1目標電流IMS1 を電動パワーステアリング装置Sの
作動を制御する第2電子制御ユニットU2 の内部で算出
する必要がなくなり、駆動力配分装置Tとの協調制御を
行わない電動パワーステアリング装置Sの第2電子制御
ユニットU2 に最小限の変更(即ち、図6における切換
手段33と、第1目標電流IMS1 およびフラグFを入力
する2個の端子34,35)を加えるだけでトルクステ
ア現象を軽減することができる。その結果、駆動力配分
装置Tを備えている車両と備えていない車両とに、図6
に示す同じ仕様の第2電子制御ユニットU2 を適用する
ことにより、駆動力配分装置Tを備えている車両におい
てトルクステア現象の軽減制御を支障なく行うことが可
能になり、第2電子制御ユニットU2 の種類を減らして
コストダウンに寄与することができる。
【0050】次に、図8に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0051】前記第1実施例では、駆動力配分装置Tの
作動・不作動に応じて切換手段33が第1目標電流I
MS1 および第2目標電流IMS2 を切り換えているが、第
1目標電流IMS1 および第2目標電流IMS2 間の偏差が
大きいときに前記切換が急激に行われると、電動パワー
ステアリング装置Sによる操舵補助トルクが急変してド
ライバーに違和感を与える虞がある。そこで本第2実施
例では、切換手段33が第1目標電流IMS1 および第2
目標電流IMS2 を切り換える際に、第1目標電流IMS1
から第2目標電流IMS2 への切換、あるいは第2目標電
流IMS2 から第1目標電流IMS1 への切換を徐々に行う
ようになっている。
【0052】即ち、駆動力配分装置Tが作動から不作動
になって第1目標電流IMS1 から第2目標電流IMS2
の切換が行われるときには、2目標電流IMS2 を、 IMS2 =IMS1 +(IMS2 −IMS1 )×(n/100) …(6) で算出し、駆動力配分装置Tが不作動から作動になって
第2目標電流IMS2 から第1目標電流IMS1 への切換が
行われるときには、1目標電流IMS1 を、 IMS1 =IMS2 +(IMS1 −IMS2 )×(n/100) …(7) で算出する。ここで、nは制御プログラムが実行される
ループ数であって0から100までループ毎にインクリ
メントされる。これにより、第1目標電流IMS1および
第2目標電流IMS2 の一方から他方への切換が、100
ループが経過する間に徐々に行われることになり、電動
パワーステアリング装置Sによる操舵補助トルクが急変
してドライバーに違和感を与えることが防止される。
【0053】次に、図9に基づいて本発明の第3実施例
を説明する。
【0054】前記第1実施例および第2実施例では、第
1電子制御ユニットU1 で算出した第1目標電流IMS1
を第2電子制御ユニットU2 に入力しているが、第3実
施例では第1電子制御ユニットU1 が補正電流算出手段
M14による電流補正量ΔIの算出を分担し、この電流
補正量ΔIが入力される第2電子制御ユニットU2 の内
部で、該第2電子制御ユニットU2 で算出した目標電流
MSと前記電流補正量ΔIとを加算(あるいは減算)し
て補正目標電流IMS′を算出するようになっている。前
記電流補正量ΔIは、トルクステアを防止するためにモ
ータ27が発生すべきトルク量を目標電流に変換した量
である。目標電流IMSは本発明のモータ制御信号に対応
し、電流補正量ΔIは本発明の補正信号に対応する。
【0055】而して、第2電子制御ユニットU2 が前記
補正目標電流IMS′に基づいて電動パワーステアリング
装置Sを制御することにより、電動パワーステアリング
装置Sの本来の機能であるドライバーのステアリング操
作のアシストと、トルクステア現象の軽減とを同時に行
わせることができる。尚、駆動力配分装置Tの作動によ
りドライバーのステアリング操作と同方向の操舵力が作
用する場合には、目標電流IMSから電流補正量ΔIを減
算して補正目標電流IMS′を算出し、またドライバーの
ステアリング操作と逆方向の操舵力が作用する場合に
は、目標電流IMSに電流補正量ΔIを加算して補正目標
電流IMS′を算出することにより、駆動力配分装置Tの
作動に伴うトルクステア現象を軽減することができる。
【0056】この第3実施例によれば、第2電子制御ユ
ニットU2 に、第1電子制御ユニットU1 から電流補正
量ΔIを入力する端子36と、この電流補正量ΔIを目
標電流IMSに加算あるいは減算する加・減算手段37と
を付加するだけで、その第2電子制御ユニットU2 を駆
動力配分装置Tを備えた車両と備えていない車両とに共
用することができ、第2電子制御ユニットU2 に僅かな
変更を加えるだけでコストの上昇を最小限に抑えながら
汎用性を高めることができる。
【0057】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0058】例えば、本発明における駆動力配分装置は
左右輪間で駆動力を配分するものに限定されず、前後輪
間で駆動力を配分するものであっても良い。更に本発明
は、制動力を左右輪間あるいは前後輪間で配分するもの
に対しても適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、駆動力・制動力配分装置の非作動時には、第
2制御手段で算出した操舵補助制御信号に基づいて電動
パワーステアリング装置のモータを制御し、駆動力・制
動力配分装置の作動時には、第2制御手段に設けた切換
手段を切り換えて第1制御手段で算出したトルクステア
防止制御信号に基づいて電動パワーステアリング装置の
モータを駆動するので、電動パワーステアリング装置お
よび駆動力・制動力配分装置の協調制御を行わない車両
の第2制御手段に切換手段を付加する最小限の変更を行
うだけで、前記協調制御を可能にしてコストダウンに寄
与することができる。
【0060】また請求項2に記載された発明によれば、
操舵補助制御信号およびトルクステア防止制御信号の一
方から他方への切換が徐々に行われるので、操舵系に付
加される操舵補助トルクが急変してドライバーに違和感
を与えるのを防止することができる。
【0061】また請求項3に記載された発明によれば、
駆動力・制動力配分装置を制御する第1制御手段で該駆
動力・制動力配分装置の制御量に応じた補正信号を算出
し、電動パワーステアリング装置を制御する第2制御手
段はモータ制御信号に前記補正信号量を加算あるいは減
算してモータを駆動するので、電動パワーステアリング
装置および駆動力・制動力配分装置の協調制御を行わな
い車両の第2制御手段に加・減算手段を付加する最小限
の変更を行うだけで、前記協調制御を可能にしてコスト
ダウンに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動力配分装置の構造を示す図
【図2】第1電子制御ユニットの回路構成を示すブロッ
ク図
【図3】中低車速域での右旋回時における駆動力配分装
置の作用を示す図
【図4】中低車速域での左旋回時における駆動力配分装
置の作用を示す図
【図5】電動パワーステアリング装置の構造を示す図
【図6】第2電子制御ユニットの回路構成を示すブロッ
ク図
【図7】横加速度および車速から目標操舵トルクを検索
するマップを示す図
【図8】本発明の第2実施例に係る切換手段の機能を説
明する図
【図9】本発明の第3実施例に係る、前記図6に対応す
る図
【符号の説明】 IMS 目標電流(モータ制御信号) IMS1 第1目標電流(トルクステア防止制御信
号) IMS2 第2目標電流(操舵補助制御信号) ΔI 電流補正量(補正信号) S 電動パワーステアリング装置 S5 操舵トルク検出手段 T 駆動力配分装置(駆動力・制動力配分装
置) TQ 操舵トルク U1 第1電子制御ユニット(第1制御手段) U2 第2電子制御ユニット(第2制御手段) 27 モータ 33 切換手段 37 加・減算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 (72)発明者 堀 昌克 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 泊 辰弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大熊 信司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 岩崎 明裕 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 芝端 康二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC16 CC46 CC48 CC50 DA09 DA15 DA23 DA24 DA29 DA33 DA48 DA49 DA64 DA65 DB02 DB03 DC01 DC02 DC08 DC33 DC34 DD01 DD03 DD10 DD17 DE02 EA01 EB11 EC23 FF01 FF05 GG01 3D033 CA03 CA11 CA13 CA16 CA17 CA20 CA21 CA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右輪間あるいは前後輪間で駆動力ある
    いは制動力を配分する駆動力・制動力配分装置(T)
    と、 駆動力・制動力配分装置(T)の作動を制御する第1制
    御手段(U1 )と、 操舵系に操舵補助トルクを付加するモータ(27)を有
    する電動パワーステアリング装置(S)と、 少なくとも操舵トルク検出手段(S5 )で検出した操舵
    トルク(TQ )に基づいてモータ(27)を駆動する操
    舵補助制御信号(IMS2 )を算出する第2制御手段(U
    2 )と、を備えた車両の協調制御装置において、 第1制御手段(U1 )は、駆動力・制動力配分装置
    (T)の制御量に基づいてモータ(27)を駆動するト
    ルクステア防止制御信号(IMS1 )を算出可能であり、 第2制御手段(U2 )は、駆動力・制動力配分装置
    (T)の作動状態に応じて操舵補助制御信号(IMS2
    およびトルクステア防止制御信号(IMS1 )の一方を選
    択して電動パワーステアリング装置(S)に出力する切
    換手段(33)を備えたことを特徴とする車両の協調制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記切換手段(33)は、操舵補助制御
    信号(IMS2 )およびトルクステア防止制御信号(I
    MS1 )の一方から他方への切換を徐々に行うことを特徴
    とする、請求項1に記載の車両の協調制御装置。
  3. 【請求項3】 左右輪間あるいは前後輪間で駆動力ある
    いは制動力を配分する駆動力・制動力配分装置(T)
    と、 駆動力・制動力配分装置(T)の作動を制御する第1制
    御手段(U1 )と、 操舵系に操舵補助トルクを付加するモータ(27)を有
    する電動パワーステアリング装置(S)と、 少なくとも操舵トルク検出手段(S5 )で検出した操舵
    トルク(TQ )に基づいてモータ(27)を駆動するモ
    ータ制御信号(IMS)を算出する第2制御手段(U2
    と、を備えた車両の協調制御装置において、 第1制御手段(U1 )は、駆動力・制動力配分装置
    (T)の制御量に基づいて前記モータ制御信号(IMS
    を補正する補正信号(ΔI)を算出可能であり、 第2制御手段(U2 )は、モータ制御信号(IMS)に補
    正信号(ΔI)を加算あるいは減算する加・減算手段
    (37)を備えたことを特徴とする車両の協調制御装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3808623A4 (en) * 2018-06-13 2021-09-01 Hitachi Automotive Systems, Ltd. VEHICLE CONTROL DEVICE, VEHICLE CONTROL PROCESS AND VEHICLE CONTROL SYSTEM

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3808623A4 (en) * 2018-06-13 2021-09-01 Hitachi Automotive Systems, Ltd. VEHICLE CONTROL DEVICE, VEHICLE CONTROL PROCESS AND VEHICLE CONTROL SYSTEM
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