JP2000264112A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JP2000264112A
JP2000264112A JP11066881A JP6688199A JP2000264112A JP 2000264112 A JP2000264112 A JP 2000264112A JP 11066881 A JP11066881 A JP 11066881A JP 6688199 A JP6688199 A JP 6688199A JP 2000264112 A JP2000264112 A JP 2000264112A
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JP
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slide deck
floor
body structure
seat
pin
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JP11066881A
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Minoru Sakagami
稔 坂上
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な居住性及び荷物用スペースが容易に得
られる自動車の車体構造を提供する。 【解決手段】 低床のフロントフロア11と、該フロン
トフロア11の後方に高床のリヤフロア15を備え、フ
ロントフロア11及びリヤフロア15に各々フロントレ
ール31及びリヤレール35を配設し、これらフロント
レール31及びリヤレール35に沿って移動可能でリヤ
フロア15上とフロントフロア11の上方間で移動する
スライドデッキ40を設けると共に、スライドデッキ4
0の前端に前端が揺動自在に支持されたシートクッショ
ン61と該シートクッション61の上面に伏倒自在のバ
ックレスト63を有する後席シート60を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体構造
に関し、特に低床のフロントフロアの後方に高床のリヤ
フロアが連続形成された自動車の車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】低床のフロントフロアの後方に段差部を
介して高床のリヤフロアを連続形成し、リヤフロアに後
席シートを配置する自動車の車体構造が種々提案されて
いる。
【0003】例えば、特公昭56−36089号公報に
開示され、かつ図19に示すように、低床のフロントフ
ロア101の後方に高床のリヤフロア102が連続形成
され、フロントフロア101の後端近傍と後席シート1
10のシートクッション111の下面前部との間に略L
字状の脚121が揺動自在に架設されると共に、リヤフ
ロア102とシートクッション111の下面後部との間
に揺動自在にロッド122を架設して、脚121とロッ
ド122によってリンク機構を形成し、シートクッショ
ン111の後端にバックレスト112がヒンジ金具11
3を介して起伏可能に取付支持されている。
【0004】そして、実線で示すようにL字状の脚12
1及びロッド122を後方に回動して後席シート110
をリヤフロア102上に移動させた後方側位置と、二点
鎖線で示すように 脚121及びロッド122を前方に
回動させて後席シート110をフロントフロア101上
に移動させた前方側位置とに固定可能でかつ、図20に
示すようにバックレスト112をシートクッション11
1上に伏倒してバンド114によって締結するように構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭56−36
089号公報にによると、脚121及びロッド122を
前方に揺動することによって後席シート110を前方側
位置に移動せしめることによってリヤフロア102の上
面を拡張して荷物用スペースが確保される一方、脚12
1及びロッド122を後方に揺動して後席シート110
を後方側位置に移動することによって、フロントフロア
101上に後部シート110の足元スペースが十分に確
保されて後席の居住性の向上が得られる。
【0006】しかし、後席シート110の移動を脚12
1とロッド122を備えた複雑なリンク機構によって行
うことから、後席シート110を持ち上げるようにして
移動することが余儀なくされる。その結果後席シート1
10の移動に大きな移動力を要すると共に、後席シート
110の固定位置が前方側位置と後方側位置のみの2つ
の位置に限定されて、その他の適切な中間位置に固定す
ることができず、またバックレスト112をシートクッ
ション111上に伏倒した際、リヤフロア112と連続
するハードフロアによる荷物用スペースが得難いもので
ある。
【0007】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、最適な居住性及び荷物用スペースが容易に得ら
れる自動車の車体構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の自動車の車体構造の発明は、低床のフロン
トフロアの後方に段差部を介在して高床のリヤフロアが
連続形成されたフロアを備えた自動車の車体構造におい
て、上記リヤフロア上とフロントフロアの上方と間で略
水平に移動自在に配設されたスライドデッキを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によると、リヤフロア上と
フロントフロアの上方との間で略水平に移動自在なスラ
イドデッキを備えることにより、リヤフロアとスライド
デッキにより適宜広さの平坦な荷物載置スペースを確保
することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1の自動
車の車体構造において、上記リヤフロア上に配設されて
車体前後方向に延在するリヤレールと、上記フロントフ
ロア上に配設されて車体前後方向に延在するフロントレ
ールと、上記スライドデッキの後部下部に設けられて上
記リヤレールに移動可能に支持される移動支持部材と、
上記スライドデッキの前部下部に設けられて上記フロン
トレールに移動可能に支持される移動支持部材とを備え
たことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明によると、フロントフロア
とリヤフロアに各々フロントレール及びリヤレールを配
設し、スライドデッキに設けた移動支持部材をフロント
レール及びリヤレールに移動可能に支持せしめることに
より、スライドデッキを円滑に移動せめることが可能に
なり、請求項1の作動が容易に実行できる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の自動車の車体構造において、スライドデッキを少な
くとも前方端に移動した移動前端位置及び後方端に移動
した移動後端位置に係止固定するスライドデッキ固定機
構を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明によると、スライドデッキ
を少なくとも移動前端位置及び移動後端位置に係止固定
するスライドデッキ固定機構を備えることにより、スラ
イドデッキを設定位置に固定することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3の自動
車の車体構造において、上記スライドデッキ固定機構
は、上記フロントレールに形成されたピン係止部及び、
該ピン係止部に係脱可能なストッパピンを有する上記ス
ライドデッキに配設された前部係止部を有する前部固定
機構と、上記リヤレールに形成されたピン係止部及び、
該ピン係止部に係脱可能なストッパピンを有する上記ス
ライドデッキに配設された後部係止部とを備えた後部固
定機構とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項4の発明によると、スライドデッキ
固定機構をピン係止部と該ピン係止部に係脱可能なスト
ッパピンを備えた前部固定機構と後部固定機構によって
構成し、スライドデッキを前部固定機構によってフロン
トレールに固定し、かつ後部固定機構によってリヤレー
ルに固定することから、スライドデッキを確実に設定位
置に固定することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
自動車の車体構造において、リヤレールの前端部は、上
記移動前端位置においてスライドデッキの後端とリヤフ
ロアの前端が連続する略面一になる段差部を介して下方
に延設されたことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明によると、リヤレールの前
部を段差部を介して下方に延設することによって、移動
前端位置において、リヤフロアとスライドデッキとを連
続する面一に形成され、平坦な荷物載置スペースが確保
できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
自動車の車体構造において、スライドデッキに後席シー
トが配設されたことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明によると、スライドデッキ
に後席シートを配置することから、スライドデッキを適
宜移動することによって、後席シートの後方の荷物載置
スペース及び後席シートの足元スペースを適宜調整する
ことができて、適切な居住性及び荷物載置スペースが得
られる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6の自動
車の車体構造において、上記後席シートは、前部が上記
スライドデッキの前端に揺動自在に支持されると共にス
ライドデッキ上面に載置可能なシートクッションと、該
シートクッション上に伏倒可能にシートクッションの後
部に支持されたバックレストとを備えたことを特徴とす
る。
【0021】請求項7の発明によると、スライドデッキ
の前端にシートクッションを揺動自在に支持し、シート
クッション後部にシートクッション上に伏倒可能なバッ
クレスを設けることから、シートクッションと共にバッ
クレスをスライドデッキの前端に起立することによって
リヤフロアとスライドデッキにより連続する荷物載置ス
ペースが確保でき、更にシートクッション及びバックレ
ストを前方に伏倒することによって、リヤフロアと、ス
ライドデッキとバックレストの背面とに亘って連続する
広い荷物載置スペースが確保される。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項7の自動
車の車体構造において、上記シートクッションをスライ
ドデッキ前端に起立保持するシート起立保持機構を備え
たことを特徴とする。
【0023】請求項8の発明によると、シートクッショ
ンをスライドデッキの前端に起立保持するシート起立保
持機構を設けることによって、シートクッション及びバ
ックレストを起立状態に保持することができて、請求項
7の作用効果が容易に達成できる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項8の自動
車の車体構造において、上記シート起立保持機構は、上
記シートクッションの側部に突設された係止ピンと、基
端が上記スライドデッキに揺動自在に軸支され、上記係
止ピンが移動可能に嵌合すると共に、該係止ピンが先端
部に係止してシートクッションを起立状態に保持し、か
つ係止ピンの離脱を可能にするリンク離脱部を具備する
ガイド溝を有するストッパリンクとを備えたことを特徴
とする。
【0025】この請求項9の発明は、請求項8のシート
起立保持機構を具体化したものであって、シートクッシ
ョンを起立せしめてシートクッションに設けた係止ピン
をストッパリンクのガイド溝先端部に係止することによ
ってシートクッションを起立位置に保持でき、かつ係止
ピンをリンク離脱部から離脱することによってシートク
ッションをスライドデッキの前方に伏倒することが可能
になる。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
の自動車の車体構造において、上記スライドデッキの後
端にヒンジ結合したスロープ部を備えたことを特徴とす
る。
【0027】請求項10の発明によると、スライドデッ
キの上面後端とリヤフロア上面間をスロープ部で連続的
につなぐことにより、フロア部を一体的に利用すること
が可能となることから、スライドデッキの下、またはス
ライドデッキ取りやフロアの間から小さな荷物等が脱落
することを防止すると共に、荷物等をフロア上に沿って
引きずり移動することが容易となり、荷物等の積み降ろ
し作業性が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による自動車の車体
構造の実施の形態を図1乃至図18によって説明する。
【0029】図1は本実施の概要を示す自動車1の側面
図、図2は図1の要部拡大側面図、図3は概要説明図で
ある。
【0030】図中符号10は低床のフロントフロア11
と、該フロントフロア11の後方に段差部を介して連続
形成された高床のリヤフロア15を備えた車体フロアで
あって、フロントフロア11の前部に連続する高床部1
4上に回転機構(図示せず)を介在してシートクッショ
ン21及びバックレスト22を備えた前席シート20が
回転可能に配設されている。
【0031】フロントフロア11には、車体前後方向に
延在する各々一対のフロントレール31が埋設され、リ
ヤフロア15にも同様に車体前後方向に延在する一対の
リヤレール35が埋設されている。
【0032】フロントレール31は、図2のI−I線断
面を図4に示すようにフロントフロア11に前後方向に
延在して凹設された凹部12に沿って敷設され、凹部1
2上に取り付けられる平板状の支承面部31aと、該支
承面部31aの両側に各々沿って上方に折曲形成された
側面部31bと、側面部31bの上端から互いに接近す
るように折曲形成された上面部31cと、上面部31c
の内方端から下方に折曲形成されたフランジ部31dか
らなる断面略C字状乃至コ字状であって、図2に示すよ
うに、その前端部31Aは後述するスライドデッキ40
の上面がリヤフロア15と面一乃至略面一になるように
寸法aだけなだらかに下方に屈曲する段差部31Bを介
在して延設され、前端及び後端に各々レールストッパ3
2a、32bが形成されている。
【0033】リヤフロア15に敷設されるリヤレール3
5は、図2のII−II線断面図を図5に示すように、
リヤフロア15に前後方向に延在して凹設された凹部1
6に沿って敷設され、凹部16上に取り付けられる平板
状の支承面部35aと、該支承面部35aの両側に各々
沿って上方に折曲形成された側面部35bと、側面部3
5bの上端から互いに接近するように折曲形成された上
面部35cと、上面部35cの内方端から下方に折曲形
成されたフランジ部35dからなる断面略C字状乃至コ
字状であって、図2に示すようにその前端部35Aはフ
ロントレール31と同様にスライドデッキ40の上面が
リヤフロア15と面一乃至略面一になる寸法aだけなだ
らかに下方に屈曲する段差部35Bを介在して延設さ
れ、前端及び後端に各々レールストッパ36a、36b
が形成されている。
【0034】スライドデッキ40は、剛性を有する略矩
形の板状体であって、前部下部にフロントブラケット4
1が取り付けられて下方に延設され、フロントブラケッ
ト41の下端に上記フロントレール31内に嵌合すると
共に、フロントレール31に沿って移動する移動支持部
材、例えば支承面部31a上を転動可能な一対のローラ
42が軸支されている。
【0035】一方、スライドデッキ40の後部下部にリ
ヤブラケット45が取り付けられ、リヤブラケット45
の下端に上記リヤレール35内に嵌合すると共に、支承
面部35a上を転動可能な一対のローラ46が軸支され
ている。
【0036】そして、フロントレール31及びリヤレー
ル35の支承面部31a、35a上を転動するローラ4
2及び46によってスライドデッキ40が略水平状態を
保持しつつリヤフロア15の上面に沿って車体前後方向
に移動可能に支持され、移動前端に移動させることによ
ってフロントレール31及びリヤレール35の前端部3
1A、35Aに段差部31B、35Bを経てローラ4
2、46が移動することによってスライドデッキ40が
下降して図2に示すようにスライドデッキ40の後端と
リヤフロア15の前端が略面一に連続配置されるよう構
成されている。
【0037】なお、スライドデッキ40の下面後端は、
更に上面後端と略面一となるようにヒンジ結合されたス
ロープ部40Aが備えられ、スライドデッキ40とリヤ
デッキとの段差と吸収するように構成されている。
【0038】また、フロントレール31及びリヤレール
35に沿って移動可能に支持されたスライドデッキ40
は、フロントレール31及びリヤレール35上の適宜固
定位置にスライドデッキ固定機構50のよって係止固定
される。
【0039】スライドデッキ固定機構50は、図6に作
動系統図を示すように固定機構操作部、例えばスライド
デッキ40の前部に揺動可能に支持された操作レバー5
1と、操作レバー51によって操作される前部固定機構
52及び後部固定機構55を有している。
【0040】前部固定機構52は、図7に要部を示すよ
うにフロントブラケット41の下端に取付けられて上下
方向に延在する筒状のガイド53aと、ガイド53a内
に上下動可能に嵌合するストッパピン53bと、ストッ
パピン53bの先端が下方に突出する方向に付勢するガ
イド53aとストッパピン53bとの間に弾装されたス
プリング53cと、ストッパピン53bの抜出しを防止
するストッパピン53bに設けられたクリップ53d
と、ストッパピン53bと操作レバー51との間に張設
されたケーブル53eとを有す前部係止部53と、フロ
ントレール31に形成されたピン係止部、例えばフロン
トレール31の支承面部31aに穿孔されて、ストッパ
ピン53bの先端が嵌入可能な複数のピン挿入孔54に
よって構成されている。
【0041】ピン挿入孔54は、スライドデッキ40が
移動前端位置において、ストッパピン53bと対応する
前端ピン挿入孔54aと、スライドデッキ40が移動前
端位置においてストッパピン53bと対応する後端ピン
挿入孔54bと、前端ピン挿入孔54aと後端ピン挿入
孔54bとの間に適宜個数、本実施の形態では1個の中
間ピン挿入孔54cを有している。
【0042】このように構成された前部固定機構53
は、スプリング53cの付勢によってストッパピン53
bが前端ピン挿入孔54a、後端ピン挿入孔54b或い
は中間ピン挿入孔54cに嵌入することで対応する位置
にスライドデッキ40を固定し、かつ操作レバー51の
操作によってスプリング53cの付勢に抗してピン挿入
孔から抜き出すことによって上記固定を解除する。
【0043】後部固定機構55は、図8(a)に要部断
面側面図を示し、かつ図8(b)に図8(a)のIII
−III線断面図を示すように、リヤブラケット45の
下端に上下方向に延在する筒状のガイド56aと、ガイ
ド56a内に上下動可能に嵌合するストッパピン56b
と、ガイド56aに設けられたクリップ56cとストッ
パピン56bとの間に弾装されてストッパピン56bの
先端が下方に突出する方向にストッパピン56bを付勢
するスプリング56dと、前後方向に延在してスライド
デッキ40に回動自在に支持された回動軸56eと、回
動軸56eから回動軸56eと直交する方向に突設され
て先端がストッパピン56bの上端に揺動可能に軸支さ
れた揺動アーム56fと、回動軸56eの基端に回動軸
56eと直交する方向に突設されて先端が操作レバー5
1にケーブル56gを介して連結された揺動レバー(図
示せず)を有する後部係止部56と、リヤレール35の
支承面部35aに穿孔されて、ストッパピン56bの先
端が嵌入可能な複数のピン挿入孔57によって構成され
ている。
【0044】ピン挿入孔57は、スライドデッキ40が
移動前端位置において、ストッパピン56bと対応する
前端ピン挿入孔57aと、スライドデッキ40が移動後
端位置においてストッパピン56bと対応する後端ピン
挿入孔57bと、前端ピン挿入孔57aと後端ピン挿入
孔57bとの間にリヤレール35に穿孔された中間ピン
挿入孔54cと対応する位置に穿設された中間ピン挿入
孔57cを有している。
【0045】このように構成された後部固定機構55
は、スプリング56dの付勢によってストッパピン56
bが前端ピン挿入孔57a、後端ピン挿入孔57b或い
は中間ピン挿入孔57cに嵌入することで対応する位置
にスライドデッキ40をリヤレール35に固定し、かつ
操作レバー51の操作によってケーブル56gを介して
回動軸56eを回動せしめてスプリング56dの付勢に
抗してピン挿入孔から抜き出すことによって上記固定を
解除するように構成されている。
【0046】スライドデッキ40上には後席シート60
が載置されている。この後席シート60は、シートクッ
ション61と、該シートクッション61の後部にヒンジ
金具62によってリクライニング及びシートクッション
61上に伏倒可能に支持されたバックレスト63を有
し、シートクッション61の前端がスライドデッキ40
の前端にシート回転ヒンジ64によって揺動可能に取り
付けられると共に、シートクッション61の後端がスラ
イドデッキ40の前端下部に配設されたプルハンドル
(図示せず)の操作によって解除されるシートロック6
5によってスライドデッキ40の上面に固定されてい
る。
【0047】更に、シートクッション61をシート回転
ヒンジ64を中心に上方に回動して起立せしめた図2に
一点鎖線で示す起立位置に保持するシート起立保持機構
70が設けられている。
【0048】次に、図2及び図9乃至図12によってシ
ート起立保持機構70について説明する。
【0049】図9は、シート起立保持機構70の概要を
示す側面図であって、図中符号71はストッパリンクで
ある。ストッパリンク71は略L字状に折曲形状の板状
材によって形成され、基端が図10に図9のIV−IV
線断面を図10に示すように、支持ピン75によってス
ペーサ75aを介在してスライドデッキ40の側部に揺
動自在に軸支されると共に、スプリング75bによって
車体後方に伏倒するように付勢されている。
【0050】このストッパリンク71には、図9及び、
該図9のV−V線断面を図11に示すように、シートク
ッション61の側部から外方に突出するようにシートフ
レームブラケット61aに取り付けられた係止ピン76
の軸部76aが摺動可能に嵌合するガイド溝72が長手
方向に延在して形成され、かつガイド溝72の長手方向
略中央部は係止ピン76の大径に形成された頂部76b
の抜け出しを許容するように拡張されたリンク離脱部7
2aが形成されている。
【0051】更に、ストッパリンク71には、ガイド溝
72の先端部72bに嵌合する係止ピン76を該先端部
72bに保持するピン保持機構73が設けられている。
ピン保持機構73は、図9及び図9のVI−VI線断面
図を図12に示すように基端がストッパリンク72に軸
73aによって揺動可能に軸支された略三角形乃至扇形
のストッパ部材74を有し、ストッパ部材74はスプリ
ング74sによって一方の頂部74aがガイド溝72内
に突出するように常時回動付勢され、他方の頂部74b
にはストッパリンク71の周縁に当接してスプリング7
4sの付勢によるストッパ部材74の回動量を規制する
回動規制部74c及び操作部74dが形成されている。
【0052】そして、シートクッション61がスライド
デッキ40上に載置された状態、即ち使用位置において
は、図9に実線で示すように係止ピン76がガイド溝7
2の基端近傍に位置し、図2に一点鎖線で示すシート起
立位置にシートクッション61を起立せしめることによ
ってガイド溝72に摺接する係止ピン76によってスプ
リング75bの付勢力に抗してストッパリンク71を起
立せしめ、ストッパ部材74の頂部74aをスプリング
74sに抗して押動せしめてストッパ部材74を乗り越
えて図9に二点鎖線で示すようにガイド溝72の先端7
2bにスプリング74sに付勢されてガイド溝72内に
突出するストッパ部材74によって係止保持される。
【0053】従ってこの起立状態においては、シートク
ッション62は、シート回転ヒンジ64、及びスライド
デッキ40と係止ピン76との間に掛け渡されたストッ
パリンク71によって拘束されて起立位置に保持される
と共に、起立状態においてストッパリンク71のガイド
溝72の先端72bに係止ピン76が確実に受け止めら
れ、過度の傾倒が確実に防止される。
【0054】次にこのように構成された車体構造の作用
について説明する。
【0055】図13は、スライドデッキ40を移動後端
位置に移動して固定した状態を側面から見た模式図であ
る。
【0056】スライドデッキ40を図13に示すように
移動後端位置に移動するには、先ずスライドデッキ40
の前部に回動自在に支持された操作レバー51を図6の
矢印方向に回動する。操作レバー51の回動によって、
前部固定機構52のケーブル53eを介してスプリング
53cの付勢力に抗してストッパピン53bがガイド5
3aに沿って引き上げられてフロントレール31に穿設
されたピン挿入孔54、例えば前端ピン挿入孔54aか
ら抜き出されて前部固定機構52による固定が解除され
スライドデッキ40がフロントレール31に対して移動
が許容される。
【0057】同時に操作レバー51の回動によって、後
部固定機構55のケーブル56gが牽引されて回動軸5
6eが回動してスプリング56dの付勢力に抗してスト
ッパピン56bがガイド56aに沿って引き上げられて
リヤレール35に穿設された前端ピン挿入孔57aから
抜き出されて後部固定機構55による固定が解除されス
ライドデッキ40がリヤレール35に対して移動が許容
される。
【0058】この前部固定機構52及び後部固定機構5
5による固定が解除された状態でスライドデッキ40を
フロントレール31及びリヤレール35に沿ってフロン
トブラケット41及びリヤブラケット45の下端に軸支
されたローラ42と46が各々レールストッパ32bと
36bに当接するまで車体後方に移動せしめて、操作レ
バー51を解放することによって、スプリング53c及
び56dに付勢されたストッパピン53a及び56bが
フロントレール31に穿設された後端ピン挿入孔54b
とリヤレール35に穿設された後端ピン挿入孔57bに
各々嵌入されてスライドデッキ40が移動後端位置に固
定される。
【0059】このように、スライドデッキ40を移動後
端位置に固定することによって、スライドデッキ40上
に載置固定された後席シート60が後端位置に配置され
てフロントフロア11上に広いスペースが確保されて後
席シート60の前方に十分な足元スペースが確保されて
居住性が向上する。一方、フロントフロア11上に荷物
を搭載する際にもフロントフロア11がリヤフロア15
に対して低床に形成されることから十分な高さ方向にお
いてもスペースが確保されることと相俟って、十分な荷
物載置スペースが確保できる。
【0060】更に、二点鎖線63aで示すように後席シ
ート60のバックレスト63を後方に大きくリクライニ
ングすることによってリヤフロア15の上方にも広いス
ペースが確保されて更に大きな荷物載置スペース等が得
られる。
【0061】また、二点鎖線20aで示すように前席シ
ート20を後方向きに転換することによって、前席シー
ト20と後席シート60との間が十分離間した居住性に
優れた対座シートが得られる。
【0062】また、図14に示すようにスライドデッキ
40を移動前端位置に移動するには、上記同様に操作レ
バー51を図6の矢印方向に回動し、ケーブル53eを
介してストッパピン53bをフロントレール31に穿設
された後端ピン挿入孔54bから抜き出して前部固定機
構52による固定を解除し、かつ同時にケーブル56g
が牽引されストッパピン56bをリヤレール35に穿孔
された後端ピン挿入孔57bから抜き出されて後部固定
機構55による固定を解除する。
【0063】この前部固定機構52及び後部固定機構5
5による固定が解除された状態でスライドデッキ40を
フロントレール31及びリヤレール35に沿ってローラ
42と46が各々レールストッパ32aと36aに当接
するまで車体前方に移動せしめて、操作レバー51を解
放することによって、スプリング53c及び56dに付
勢されたストッパピン53b及び56bが各々フロント
レール31及びリヤレール35に穿設された前端ピン挿
入孔54a、57aに嵌入して前部固定機構52及び後
部固定機構55によってスライドデッキ40が移動前端
位置に固定される。
【0064】このスライドデッキ40を移動前端位置に
固定することによって、リヤフロア15上全体が荷物載
置スペースとして活用することができ、車体後方に配設
されたリヤゲート16からの荷物の搭載及び搬出が容易
になり、荷物の搭載作業性が確保される。
【0065】更に、図14に示すスライドデッキ40が
移動前端位置に保持された状態から図15に示すよう
に、後席シート60のバックレスト63をシートクッシ
ョン61上に伏倒し、バックレスト63をシートクッシ
ョン61と共にスライドデッキ40の前部に設けられた
シート回転ヒンジ64を中心に回動せしめてシート起立
保持機構70によって起立状態に保持せしめることも可
能である。
【0066】バックレスト63及びシートクッション6
1をスライドデッキ40の前部に起立するには、先ず、
バックレスト63をヒンジ金具62を中心に揺動してシ
ートクッション61の上面に伏倒し、かつプルハンドル
の操作によってシートロック65によるシートクッショ
ン61の後部のロックを解除する。
【0067】続いて、シートクッション61をバックレ
スト63と供にスライドデッキ40の前端に配設された
シート回転ヒンジ64を揺動中心に上方に起立する。
【0068】このシートクッション62の起立に伴っ
て、起立保持機構70のストッパリンク71のガイド溝
72に摺接する係止ピン76によってストッパリンク7
1が押動せしめられ、スライドデッキ40に設けられた
支持ピン75を中心に次第にストッパリンク71が起立
する。そして係止ピン76がストッパ部材74の頂部7
4aをスプリング74sに抗して押動してストッパ部材
74を乗り越えて図9に二点鎖線で示すようにガイド溝
72の先端72bに当接してシートクッション61の回
動が規制されると供にストッパ部材74がスプリング7
4sの付勢力によってガイド溝72内に突出して係止ピ
ン76がガイド溝72の先端72bとストッパ部材74
とに挟持される。この結果シートクッション61及びバ
ックレスト63が図15に示す起立状態に保持される。
【0069】このように、スライドデッキ40の前端に
シートクッション61及びバックレスト63を起立する
ことによって、リヤフロア15とスライドデッキ40と
が同一面状の連続した広いハードでかつ平坦な荷物載置
スペースが確保できる。また起立操作にあたって、シー
トクッション61上にバックレスト63が伏倒されてコ
ンパクト化が図れ、かつシートクッション61の前端を
支持するシート回転ヒンジ64を中心に回動することか
ら操作性に優れるものである。
【0070】また更に、図16に、示すように、後席シ
ート60のバックレスト63をシートクッション61と
共にスライドデッキ40の前方に伏倒してリヤフロア1
5、スライドデッキ62及びバックレスト63の背面に
よって連続する荷物載置スペースを得ることも可能であ
る。
【0071】例えば、図15に示す状態から図16に示
すようにシートクッション61及びバックレスト63を
スライドデッキ40の前方に伏倒するには、先ずシート
起立保持機構70のストッパリンク71に軸支されたス
トッパ部材74を、スプリング74の付勢に抗して操作
部74dによって回動して該部材74の頂部74aをガ
イド溝72から退避させて係止ピン76の拘束を解除す
る。
【0072】そして、係止ピン76の拘束を解除した状
態でシートクッション61をシート回転ヒンジ64を揺
動中心に後方に傾倒させる。シートクッション61の傾
倒に伴って係止ピン76がストッパリンク71を揺動さ
せつつガイド溝72を、その基端側に次第に移動して、
図9に一点鎖線で示すように係止ピン76とガイド溝7
2の大径に形成されたリンク離脱部72aの位置が対応
した位置でシートクッション61の回動を停止する。そ
してストッパリンク71をシートクッション61と離間
する方向に傾動させてリンク離脱部72cから係止ピン
76の頂部76bを抜き出して係止ピン76とストッパ
リンク71の係合解除してシートクッション61のシー
ト起立保持機構70により拘束を解除する。
【0073】続いて、バックレスト63と共にシートク
ッション61をシート回転ヒンジ64を中心にスライド
デッキ40の前方に伏倒するまで回動させてフロントフ
ロア11上のシート支持部材(図示せず)に載置支持す
ることによって、リヤフロア15と、スライドデッキ6
2と、バックレスト63の背面63aとによって連続す
る平坦な広いハードな荷物載置スペースが確保できる。
【0074】また、図17に示すように、スライドデッ
キ40上にシートクッション62を載置してシートロッ
ク65によってスライドデッキ40に係止固定した状態
で中間位置にスライドデッキ固定機構50によって固定
することによって、荷物量に合せて後席シート60の後
方に形成される荷物載置スペースを適宜設定すると共
に、後席シート60の前方の足元スペースを設定するこ
とができる。
【0075】図14に示す移動前端位置或いは図15に
示す移動後端位置から上記図17に示す中間位置に移動
固定する操作は、操作レバ51の回動によってケーブル
53eを介してフロントレール31の前端ピン挿入孔5
4a或いは後端ピン挿入孔54bから抜き出して前部固
定機構52による固定を解除すると共に、ケーブル56
gを介してストッパピン56bをリヤレール35の前端
ピン挿入孔57a或いは後端ピン挿入孔57bから抜き
出して後部固定機構55による固定を解除してスライド
デッキ40の移動を可能にする。
【0076】続いて、前部固定機構52及び後部固定機
構55による固定が解除された状態でスライドデッキ4
0を、前部固定機構52のストッパピン53b及び後部
固定機構55のストッパピン56bが各々フロントレー
ル31及びリヤレール35に穿設された中間ピン挿入孔
54c及び57cと対向するまでフロントレール31及
びリヤレール35に沿って移動せしめて、操作レバー5
1を解放することによって、スプリング53c及び56
dに付勢された各ストッパピン53b、56bが各々上
記中間ピン挿入孔54c、57dに嵌入してスライドデ
ッキ40が中間位置に固定される。
【0077】以上説明した実施の形態によると、スライ
ドデッキ40を移動後端位置、移動前端位置或いは中間
位置に移動固定すると共に、後席シート60のシートク
ッション61及びバックレスト63をスライドデッキ4
0上に載置、起立或いは伏倒等の状態に揺動することに
よって荷物載置スペース及び居住スペースを種々選択す
ることができる。
【0078】図18は、後部固定機構55の他の実施の
形態を示す要部断面図である。
【0079】この前部固定機構55は、スライドデッキ
40の下部に略水平に延在する回動支軸81によって、
先端に上方に突出するストッパピン83を備えた揺動ア
ーム82を軸支すると共に、回動支軸81に先端に上記
ケーブル56gが連結された操作アーム85を設け、か
つ揺動アーム82を下方へ付勢するスプリング(図示せ
ず)を配設して構成され、操作レバー51の回動操作に
よりリヤレール35の上面部35cに設けられた前端ピ
ン挿入孔87a、後端ピン挿入孔87b或いは中間ピン
挿入孔87c等のピン挿入孔87にストッパピン83の
先端が係脱される。また、これらピン挿入孔87は、ス
トッパピン83の先端が係脱可能な係止溝によって形成
することもできる。
【0080】この後部固定機構55によると、ピン挿入
孔87或いは係止溝をリヤレール35の上面部35cに
設けることから、ピン挿入孔87或いは係止溝が砂や泥
等の付着物によって目詰まり等から解放される。
【0081】上記実施例ではフロントレール31及びリ
ヤレール35に設けられる中間ピン挿入孔を1個の場合
を例に説明したが、適宜複数個配設することも可能であ
り、また、ローラ42、46に代えてフロントレール3
1及びリヤレール35上を滑動可能なスライダを設ける
ことも可能であり、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、リヤフロ
ア上とフロントフロアの上方との間で略水平に移動自在
なスライドデッキを備えることにより、リヤフロアとス
ライドデッキにより適宜広さの平坦な荷物載置スペース
を確保することができ、スライドデッキに後席シートを
配設することにより、後席シートの後方に配置される荷
物載置スペース及び後席シートの足元スペースを最的に
設定することができる。
【0083】更に、スライドデッキの前端にシートクッ
ションの前部を揺動自在に支持し、シートクッション上
に伏倒可能なバックレストを配設して、シートクッショ
ン及びバックレストを起立せめることによってリヤフロ
アとスライドデッキにより連続する荷物載置スペースが
確保でき、更に前方に伏倒することによって更に広いリ
ヤフロア、スライドデッキ、バックレストの背面に亘る
広い荷物載置スペースが得られる等使用に対応する種々
のバリエーションが得られる極めて適切な有用な自動車
の車体構造が提供でき、自動車産業に貢献すること大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の車体構造の実施の態様の
概要を示す自動車の側面図である。
【図2】図1の要部拡大側面図である。
【図3】本実施の形態の概要説明図である。
【図4】図2のI−I線断面図である。
【図5】図2のII−II線断面図である。
【図6】スライドデッキ固定機構の作動系統図である。
【図7】前部固定機構の要部断面説明図である。
【図8】後部固定機構の概要を示す説明図であり、
(a)は後部固定機構の要部断面側面図、(b)は
(a)にIII−III線断面図である。
【図9】シート起立保持機構を説明する側面図である。
【図10】図9のIV−IV線断面図である。
【図11】図9のV−V線断面図である。
【図12】図9のVI−VI線断面図である。
【図13】スライドデッキを移動後端位置に移動して固
定した状態を側面から見た模式図である。
【図14】スライドデッキを移動前端位置に移動して固
定した状態を側面から見た模式図である。
【図15】スライドデッキを移動前端位置に固定すると
共に、後部シートのバックレストをシートクッション上
に伏倒して起立せしめた状態を側面から見た模式図であ
る。
【図16】スライドデッキを移動前端位置に固定すると
共に、後部シートのバックレストをシートクッション上
に伏倒して更に前方に回動せしめた状態を側面から見た
模式図である。
【図17】スライドデッキを中間位置に移動して固定し
た状態を側面から見た模式図である。
【図18】他の前部固定機構を示めす要部断面説明図で
ある。
【図19】従来の自動車の車体構造を示す要部側面図で
ある。
【図20】同じく従来の車体構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動車 10 フロア 11 フロントフロア 15 リヤフロア 31 フロントレール 31A 前端部 35 リヤレール 35A 前端部 40 スライドデッキ 42 ローラ(移動支持部材) 46 ローラ(移動支持部材) 50 スライドデッキ固定機構 51 操作レバー(固定機構操作部) 52 前部固定機構 53 前部係止部 53b ストッパピン 54 ピン挿入孔(ピン係止部) 55 後部固定機構 56 後部係止部 56b ストッパピン 57 ピン挿入孔(ピン係止部) 60 後席シート 61 シートクッション 63 バックレスト 64 シート回転ヒンジ 70 シート起立保持機構 71 ストッパリンク 72 ガイド溝 72a リンク離脱部 72b 先端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低床のフロントフロアの後方に段差部を
    介在して高床のリヤフロアが連続形成されたフロアを備
    えた自動車の車体構造において、 上記リヤフロア上とフロントフロアの上方と間で略水平
    に移動自在に配設されたスライドデッキを備えたことを
    特徴とする自動車の車体構造。
  2. 【請求項2】 上記リヤフロア上に配設されて車体前後
    方向に延在するリヤレールと、 上記フロントフロア上に配設されて車体前後方向に延在
    するフロントレールと、 上記スライドデッキの後部下部に設けられて上記リヤレ
    ールに移動可能に支持される移動支持部材と、 上記スライドデッキの前部下部に設けられて上記フロン
    トレールに移動可能に支持される移動支持部材とを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動車の車体構
    造。
  3. 【請求項3】 スライドデッキを少なくとも前方端に移
    動した移動前端位置及び後方端に移動した移動後端位置
    に係止固定するスライドデッキ固定機構を備えたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の自動車の車体構
    造。
  4. 【請求項4】 上記スライドデッキ固定機構は、 上記フロントレールに形成されたピン係止部及び、該ピ
    ン係止部に係脱可能なストッパピンを有する上記スライ
    ドデッキに配設された前部係止部を有する前部固定機構
    と、 上記リヤレールに形成されたピン係止部及び、該ピン係
    止部に係脱可能なストッパピンを有する上記スライドデ
    ッキに配設された後部係止部とを備えた後部固定機構
    と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載の自動車の車
    体構造。
  5. 【請求項5】 リヤレールの前端部は、 上記移動前端位置においてスライドデッキの後端とリヤ
    フロアの前端が連続する略面一になる段差部を介して下
    方に延設されたことを特徴とする請求項2〜4に記載の
    自動車の車体構造。
  6. 【請求項6】 スライドデッキに後席シートが配設され
    たことを特徴とする請求項1〜5に記載の自動車の車体
    構造。
  7. 【請求項7】 上記後席シートは、 前部が上記スライドデッキの前端に揺動自在に支持され
    ると共にスライドデッキ上面に載置可能なシートクッシ
    ョンと、 該シートクッション上に伏倒可能にシートクッションの
    後部に支持されたバックレストとを備えたことを特徴と
    する請求項6に記載の自動車の車体構造。
  8. 【請求項8】 上記シートクッションをスライドデッキ
    前端に起立保持するシート起立保持機構を備えたことを
    特徴とする請求項7に記載の自動車の車体構造。
  9. 【請求項9】 上記シート起立保持機構は、 上記シートクッションの側部に突設された係止ピンと、 基端が上記スライドデッキに揺動自在に軸支され、上記
    係止ピンが移動可能に嵌合すると共に、該係止ピンが先
    端部に係止してシートクッションを起立状態に保持し、
    かつ係止ピンの離脱を可能にするリンク離脱部を具備す
    るガイド溝を有するストッパリンクとを備えたことを特
    徴とする請求項8に記載の自動車の車体構造。
  10. 【請求項10】 上記スライドデッキの後端にヒンジ結
    合したスロープ部を備えたことを特徴とする請求項1〜
    9に記載の自動車の車体構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153131A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Toyota Boshoku Corp 車両用荷室構造
JP2019156117A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社タチエス 乗物用シート

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