JP2000264067A - 自動車用バックドアの開閉装置 - Google Patents

自動車用バックドアの開閉装置

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JP2000264067A
JP2000264067A JP11071239A JP7123999A JP2000264067A JP 2000264067 A JP2000264067 A JP 2000264067A JP 11071239 A JP11071239 A JP 11071239A JP 7123999 A JP7123999 A JP 7123999A JP 2000264067 A JP2000264067 A JP 2000264067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同じ力でバックドアの両側縁部を押し上げ、バ
ックドアがねじりを生じることなく開扉可能になる自動
車用バックドアの開閉装置を提供する。 【解決手段】油送管50の先端側を分岐した一対の分岐
管55が、各出力シリンダー60に連結するようにし、
バックドア10が閉扉状態にあるとき、動力により付勢
力(例えばバックドアの自重)に抗して、入力シリンダ
ー41内のピストン43が例えば前進してオイルを油送
管50へ送出すると、一対の分岐管55を介して、同じ
圧力が一対の出力シリンダー60にかかり、出力ロッド
65が同じ力でバックドア20の両側縁部を押し上げる
ようになり、バックドア20がねじれを生じることなく
開扉するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の後部開口の
周縁部に揺動可能に支持されたバックドアを開閉駆動す
るための自動車用バックドアの開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用バックドアの開閉装置と
しては、例えば、実開平3−108518号公報に開示
されたものがある。すなわち、同公報の図面から理解さ
れるように、モータが油圧発生シリンダー内のピストン
を進退すると、メインパイプである油圧通路を通って油
圧シリンダー内にオイルが送られ、油圧シリンダーの出
力ロッドが突出して、出力ロッドに連結されたリンクが
揺動し、リンクが揺動すると、リンクに連結されるバッ
クドアが開扉するようになるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用バックドアの開閉装置では、油圧シ
リンダーがバックドアの両側縁部の一方に配されてい
て、モータが作動すると、バックドアの両側縁部の一方
を押し上げて、バックドアを開扉するようになるので、
バックドアにねじれが発生し、発生するねじれによって
バックドアが作動不良にならないようバックドアを補強
する必要がある。
【0004】一方、開閉装置を一対設け、油圧シリンダ
ーをバックドアの両側縁部にそれぞれ配し、バックドア
の両側縁部を同じ力で押し上げるようにすれば、バック
ドアにねじれが発生しないようになるが、各開閉装置に
よる押し上げ力が異なると、バックドアにねじれが発生
し、結果的にバックドアの補強が必要になるという問題
点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、動力を伝達するための油送管を分
岐し、分岐した分岐管に一対の油圧シリンダーを連結し
て、同じ力でバックドアの両側縁部を押し上げることが
できるようにした自動車用バックドアの開閉装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車体(10)の後部開口(12)の周縁部(1
4)にバックドア(20)が揺動可能に支持されてお
り、バックドア(20)が閉扉方向の付勢力を受けてお
り、バックドア(20)を動力により開扉するための自
動車用バックドア(20)の開閉装置であり、油圧回路
(40)を有しているものにおいて、前記油圧回路(4
0)は、入力シリンダー(41)、油送管(50)およ
び、一対の出力シリンダーを備え、前記入力シリンダー
(41)は前記油送管(50)の基端側に連結されてい
て、内嵌するピストン(43)が動力により前記付勢力
に抗してオイルを前記油送管(50)へ送出可能かつ前
記油送管(50)から送入可能であり、前記油送管(5
0)は、先端側で分岐する分岐管(55)を有してい
て、各分岐管(55)が前記一対の出力シリンダーに連
結されており、前記一対の出力シリンダーは、各出力ロ
ッド(65)が前記バックドア(20)の両側縁部にそ
れぞれ連結されていることを特徴とする自動車用バック
ドア(20)の開閉装置。
【0007】[2]車体(10)の後部開口(12)の
周縁部(14)にバックドア(20)が揺動可能に支持
されており、バックドア(20)が閉扉方向の付勢力を
受けており、バックドア(20)を動力機構(30)に
より開扉するための自動車用バックドア(20)の開閉
装置であり、油圧回路(40)を有しているものにおい
て、前記油圧回路(40)は、入力シリンダー(4
1)、油送管(50)および、一対の出力シリンダーを
備え、前記入力シリンダー(41)は前記油送管(5
0)の基端側に連結されていて、内嵌するピストン(4
3)が前記動力機構(30)により前記付勢力に抗して
オイルを前記油送管(50)へ送出可能かつ前記油送管
(50)から送入可能であり、前記油送管(50)は、
先端側で分岐する分岐管(55)を有していて、前記一
対の出力シリンダーに連結されており、前記一対の出力
シリンダーは、各出力ロッド(65)が前記バックドア
(20)の両側縁部にそれぞれ連結されており、前記動
力機構(30)は、動力ロッド(35)、ラック(3
4)、ピニオン(33)およびモータ(31)を有し、
前記動力ロッド(35)は、前記入力シリンダー(4
1)のピストン(43)に連結されており、前記ラック
(34)は、前記動力ロッド(35)に連結されるとと
もに、前記モータ(31)により回転する前記ピニオン
(33)に噛合していることを特徴とする自動車用バッ
クドア(20)の開閉装置。
【0008】[3]車体(10)の後部開口(12)の
周縁部(14)にバックドア(20)が揺動可能に支持
されており、バックドア(20)が閉扉方向の付勢力を
受けており、バックドア(20)を動力により開扉する
ための自動車用バックドア(20)の開閉装置であり、
油圧回路(40)を有しているものにおいて、前記油圧
回路(40)は、入力シリンダー(41)、油送管(5
0)、一対の出力シリンダーおよび、オイル放出手段
(70)を備え、前記入力シリンダー(41)は前記油
送管(50)の基端側に連結されていて、内嵌するピス
トン(43)が動力により前記付勢力に抗してオイルを
前記油送管(50)へ送出可能かつ前記油送管(50)
から送入可能であり、前記油送管(50)は、先端側で
分岐する分岐管(55)を有していて、各分岐管(5
5)が前記一対の出力シリンダーに連結されており、前
記一対の出力シリンダーは、各出力ロッド(65)が前
記バックドア(20)の両側縁部にそれぞれ連結されて
おり、前記オイル放出手段(70)は、放出管(71)
およびバルブ(75)を有し、前記放出管(71)は、
油圧回路(40)中のオイルを油圧回路(40)外の収
容部(80)へ放出可能なように油圧回路(40)と収
容部(80)とに連接しており、前記バルブ(75)
は、前記放出管(71)を開通状態と不通状態とに切り
替えて前記収容部(80)へのオイルの放出を制御すべ
く開閉可能に構成されていることを特徴とする自動車用
バックドア(20)の開閉装置。
【0009】[4]車体(10)の後部開口(12)の
周縁部(14)にバックドア(20)が揺動可能に支持
されており、バックドア(20)が閉扉方向の付勢力を
受けており、バックドア(20)を動力により開扉する
ための自動車用バックドア(20)の開閉装置であり、
一対の駆動ケーブル(141)および、一対の出力シリ
ンダーを備えているものであって、前記一対の駆動ケー
ブル(141)は、アウターケーシング(142)およ
びインナーワイヤ(143)からそれぞれ成り、前記一
対の出力シリンダーは、各出力ロッド(65)の先端部
が前記バックドア(20)の両側縁部にそれぞれ連結さ
れていて、各出力ロッド(65)の基端部が前記インナ
ーワイヤ(143)に連結されており、前記インナーワ
イヤ(143)は、動力により前記付勢力に抗して引き
込むと前記出力ロッド(65)が突出あるいは没入して
前記バックドア(20)を開扉するように配索されてい
ることを特徴とする自動車用バックドア(20)の開閉
装置。
【0010】[5]車体(10)の後部開口(12)の
周縁部(14)にバックドア(20)が揺動可能に支持
されており、バックドア(20)が閉扉方向の付勢力を
受けており、バックドア(20)を動力機構(30)に
より開扉するための自動車用バックドア(20)の開閉
装置であり、一対の駆動ケーブル(141)および、一
対の出力シリンダーを備えているものであって、前記一
対の駆動ケーブル(141)は、アウターケーシング
(142)およびインナーワイヤ(143)からそれぞ
れ成り、前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッド
(65)の先端部が前記バックドア(20)の両側縁部
にそれぞれ連結されていて、各出力ロッド(65)の基
端部が前記インナーワイヤ(143)に連結されてお
り、前記インナーワイヤ(143)は、前記動力機構
(30)により前記付勢力に抗して引き込むと前記出力
ロッド(65)が突出あるいは没入して前記バックドア
(20)を開扉するように配索されており、前記動力機
構(30)は、ラック(34)、ピニオン(33)およ
びモータ(31)を有し、前記ラック(34)は、前記
インナーワイヤ(143)に連結されており、前記ラッ
ク(34)は、前記モータ(31)により回転する前記
ピニオン(33)に噛合していることを特徴とする自動
車用バックドア(20)の開閉装置。
【0011】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。本発明の一の構成によれば、油送管
(50)の先端側を分岐した一対の分岐管(55)が、
各出力シリンダーに連結するようにしたものである。
【0012】すなわち、バックドア(20)が閉扉状態
に拘束されているとき、拘束状態を解除し、動力により
付勢力に抗して、入力シリンダー(41)内のピストン
(43)が例えば前進してオイルを油送管(50)へ送
出する。それにより、一対の分岐管(55)を介して、
同じ圧力が一対の出力シリンダーにかかり、出力ロッド
(65)が同じ力でバックドア(20)の両側縁部を押
し上げるようになり、バックドア(20)はねじれずに
開扉する。バックドア(20)の自重が付勢力としてバ
ックドア(20)に作用している。
【0013】バックドア(20)が開扉状態にあると
き、動力によりピストン(43)が前記前進方向とは反
対の方向へ後退してオイルを一対の出力シリンダーから
各分岐管(55)へ送出する。それにより、一対の出力
シリンダー内の圧力が同じように低下していき、出力ロ
ッド(65)がバックドア(20)の両側縁部を押し上
げる力が付勢力より弱まり、付勢力によりバックドア
(20)が閉扉する。
【0014】また、本発明の別の構成によれば、入力シ
リンダー(41)に動力を供給するための動力機構(3
0)を設けたものである。
【0015】すなわち、バックドア(20)が閉扉状態
に拘束されているとき、拘束状態を解除し、モータ(3
1)が始動するとピニオン(33)が回転し、ラック
(34)が作動する。ラック(34)が作動すると、動
力ロッド(35)を介して入力シリンダー(41)のピ
ストン(43)が例えば前進してオイルが油送管(5
0)から一対の分岐管(55)を介して、圧力が一対の
出力シリンダーにかかり、出力ロッド(65)がバック
ドア(20)の両側縁部を押し上げ、バックドア(2
0)は開扉する。
【0016】バックドア(20)が開扉状態にあると
き、モータ(31)を逆転することによりピニオン(3
3)が反転すると、あるいは、例えば歯車機構によりピ
ニオン(33)が反転すると、ラック(34)および動
力ロッド(35)を介してピストン(43)が前記前進
方向とは反対の方向へ後退してオイルを一対の出力シリ
ンダーから油送管(50)を介して入力シリンダー(4
1)へ送出し、一対の出力シリンダー内の圧力が低下し
ていき、出力ロッド(65)がバックドア(20)の両
側縁部を押し上げる力が弱まり、付勢力によりバックド
ア(20)が閉扉する。
【0017】さらに、本発明の別の構成によれば、油圧
回路(40)中のオイルを油圧回路(40)外へ放出す
るためのオイル放出手段(70)を設けたものである。
【0018】すなわち、本装置の運転中は、バルブ(7
5)により放出管(71)が閉じられている。このと
き、油圧回路(40)中のオイルは油圧回路(40)外
へ放出不能であり、動力または動力機構(30)によ
り、オイルが入力シリンダー(41)側または出力シリ
ンダー側の一方から、入力シリンダー(41)側または
出力シリンダー側の他方へ送出される。
【0019】本装置が故障し、入力シリンダー(41)
内のピストン(43)が移動不能になった際には、バル
ブ(75)を開いて放出管(71)を開通状態にすれば
よい。それにより、バックドア(20)が開閉すると、
出力シリンダー内の出力ロッド(65)の出没動作に伴
い、オイルが出力シリンダー内から分岐管(55)へ送
出しあるいは、分岐管(55)から出力シリンダー内へ
送出される。
【0020】前記オイルを送出する際に、入力シリンダ
ー(41)内のピストン(43)が移動不能であるため
に、入力シリンダー(41)内のオイルが移動不能であ
り、バルブ(75)が閉じて放出管(71)が不通状態
であれば油圧回路(40)内の油圧が高まって、出力ロ
ッド(65)の出没動作に過大な力が必要になって、バ
ックドア(20)の開閉が実質的に不能になる。しかし
ながら、バルブ(75)が開いて放出管(71)が開通
状態にあるので、油圧回路(40)内から油圧回路(4
0)外へオイルが放出管(71)を通って放出されるこ
とにより、油圧回路(40)内をオイルが移動可能にな
り、手動により、バックドア(20)が開閉可能にな
る。
【0021】一方、本装置の運転時には、油圧回路(4
0)内をオイルが移動するのみで、バルブ(75)が閉
じて放出管(71)が不通状態であっても問題なく、バ
ックドア(20)を開閉することができる。
【0022】さらに、本発明の別の構成によれば、駆動
ケーブル(141)のインナーワイヤ(143)を引き
込むことにより、出力ロッド(65)を出没させてバッ
クドア(20)を開扉するようにしたものである。
【0023】すなわち、動力により、一対の駆動ケーブ
ル(141)の各インナーワイヤ(143)を付勢力に
抗して同じ長さ分だけ引き込むと、一対の出力シリンダ
ーの各出力ロッド(65)が同じ長さだけ突出あるいは
没入し、各出力ロッド(65)の先端部に連結されるバ
ックドア(20)の両側縁部が同じ力で押し込まれて、
バックドア(20)がねじりを生じることなく開扉す
る。
【0024】動力をかけないと、バックドア(20)が
付勢力により閉扉する。バックドア(20)の閉扉に応
じて、一対の出力シリンダーの各出力ロッド(65)が
突出あるいは没入し、一対の駆動ケーブル(141)の
各インナーワイヤ(143)が引き戻されていく。
【0025】さらに、本発明の別の構成によれば、イン
ナーワイヤ(143)に動力を供給するための動力機構
(30)を設けたものである。
【0026】すなわち、バックドア(20)が閉扉状態
に拘束されているとき、拘束状態を解除し、モータ(3
1)が始動するとピニオン(33)が回転し、ラック
(34)が作動する。ラック(34)が作動すると、イ
ンナーワイヤ(143)が引き込まれ、一対の出力シリ
ンダーの出力ロッド(65)が突出あるいは没入して、
バックドア(20)の両側縁部を押し上げ、バックドア
(20)は開扉する。
【0027】バックドア(20)が開扉状態にあると
き、モータ(31)を逆転することによりピニオン(3
3)が反転すると、あるいは、例えば歯車機構によりピ
ニオン(33)が反転すると、ラック(34)がインナ
ーワイヤ(143)を引き込まなくなり、出力ロッド
(65)がバックドア(20)の両側縁部を押し上げる
力が弱まり、付勢力によりバックドア(20)が閉扉す
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の第1実施
の形態を示している。図1は、本発明の第1実施の形態
に係る自動車用バックドアの開閉装置の装着状態を示す
斜視図であり、図2は、同じく開閉装置の構成を概念的
に示した構成概念図であり、図3は、同じく開閉装置の
駆動機構の平面図であり、図4は同じく開閉装置の油圧
回路のオイル放出手段近傍を部分的に示す部分斜視図で
あり、図5は、図4に現すオイル放出手段の変形例を示
す油圧回路の部分斜視図である。
【0029】図1〜図3に示すように、車体10の後部
開口12の上縁部である周縁部14には、バックドア2
0が揺動可能に支持されている。本実施の形態における
開閉装置は、バックドア20を自動的に開閉するもので
あり、駆動機構30および、油圧回路40を備えてい
る。
【0030】駆動機構30は、車体10の内部に装着さ
れている。駆動機構30は、モータ31、減速機32、
ピニオン33、ラック34および、動力ロッド35を有
している。
【0031】図2および図3に示すように、モータ31
の回転力は、減速機32を介してピニオン33に伝わ
り、ピニオン33はラック34に噛合しており、ラック
34は図2において、左右方向に長いガイド溝34aが
穿設されており、ガイド溝34aに転動可能に嵌合する
ガイドローラ34bにより、ラック34が図2において
左右方向に移動可能に支持されている。ラック34に動
力ロッド35に連結されている。動力ロッド35の一端
部には、付勢手段38が連結されている。付勢手段38
は、動力ロッド35を図2において、左方(後述する入
力シリンダー41の方)に付勢している。
【0032】油圧回路40は、入力シリンダー41、油
送管50、一対の出力シリンダー60および、オイル放
出手段70を備えている。入力シリンダー41は、油送
管50の基管52の基端側に連結されている。入力シリ
ンダー41に内嵌するピストン43には動力ロッド35
の他端部が連結されている。
【0033】油送管50は、基管52の先端側を分岐し
て成る一対の分岐管55を有している。図1に示すよう
に、油送管50の基管52は短管であり、その先端には
一対の分岐管55に接続されている。各分岐管55は、
車体10の後部開口12の側縁部に沿って配索され、各
分岐管55の先端部が一対の出力シリンダー60にそれ
ぞれ連結されている。各出力シリンダー60の基端部
は、車体10の後部開口12の側縁部にそれぞれ連結さ
れている。各出力シリンダー60は、出力ロッド65を
有していて、各出力ロッド65の先端部がバックドア2
0の両側縁部にそれぞれ連結されている。
【0034】図2および図4に示すように、オイル放出
手段70は、油送管50の基管52の基端側と先端側と
の中間部に設けられていて、放出管71および、バルブ
75を有している。オイル放出手段70は、油圧の安定
性の観点から、油送管50の基管52の中間部に設けら
れることが望ましいが、一対の分岐管55の中間部に設
けても良い。放出管71は、油圧回路40と、油圧回路
40外の収容部80とに連接されている。バルブ75
は、開閉して放出管71を開通状態と不通状態とに切り
替えるように構成されている。
【0035】また、放出管71は、管内の断面積を狭め
たオリフィス72を有している。収容部80は、密閉容
器であるシリンダー本体81および、ピストン体85を
有している。シリンダー本体81が分岐管55の先端に
連結している。ピストン体85はシリンダー本体81内
を移動してシリンダー本体81の容積が変化するように
嵌合している。
【0036】シリンダー本体81の最大容量は、バルブ
開き状態においてバックドア20を閉扉した際の油圧回
路40からのオイルを収容した際の容量であり、シリン
ダー本体81の最小容量は、収容したオイルを油圧回路
40内へ戻した際の容量である。
【0037】次に作用を説明する。バックドア20が閉
扉状態に拘束されているとき、拘束状態を解除し、モー
タ31が始動するとピニオン33が回転し、ラック34
が図2において左方向へ作動する。このとき、ガススプ
リングである付勢手段38が動力ロッド35を同じく左
方向へ付勢しているために、駆動機構30は、比較的少
ない力で駆動ロッド35を同じく左方向へ移動させるこ
とができる。
【0038】ラック34が左方向へ作動すると、動力ロ
ッド35を介して入力シリンダー41のピストン43が
前進して入力シリンダー41内の油圧が高まり、オイル
が油送管50から一対の分岐管55を介して、一対の出
力シリンダー60にかかり、出力ロッド65がバックド
ア20の自重(付勢力)に抗してバックドア20の両側
縁部を押し上げ、バックドア20は開扉する。このと
き、一対の出力シリンダー60にかかる油圧は同じであ
り、バックドア20は同じ力で押し上げられ、バックド
アが捻れる要因はない。
【0039】バックドア20が開扉状態にあるとき、モ
ータ31を逆転することによりピニオン33が反転する
と、ラック34および動力ロッド35を介してピストン
43が前記前進方向とは反対の方向へ後退してオイルを
一対の出力シリンダー60から油送管50を介して入力
シリンダー41へ送出し、一対の出力シリンダー60内
の圧力が低下していき、出力ロッド65がバックドア2
0の両側縁部を押し上げる力が弱まり、バックドア20
の自重(付勢力)によりバックドア20が閉扉する。こ
のとき、バックドア20の自重(付勢力)に抗する力
(一対の出力シリンダー60の油圧による押し上げ力)
は同じであり、バックドア20が捻れる要因はない。
【0040】バックドア20が閉扉する際に、付勢手段
38は、駆動ロッド35を図2において左方向へ付勢し
ているため、駆動ロッド35が右方向に移動する際の抗
力となり、バックドア20の急速な閉扉を防止すること
ができる。
【0041】本装置の運転中は、バルブ75により放出
管71が閉じられている。このとき、油圧回路40中の
オイルは油圧回路40外へ放出不能であり、放出管71
にオイルが流入したり反対に流出したりすることがな
く、動力機構30により、オイルが入力シリンダー41
側または出力シリンダー60側の一方から、入力シリン
ダー41側または出力シリンダー60側の他方へ送出さ
れる。
【0042】本装置が故障し、入力シリンダー41内の
ピストン43が移動不能になった際には、バルブ75を
開いて放出管71を開通状態にすればよい。それによ
り、バックドア20が開閉すると、出力シリンダー60
内の出力ロッド65の出没動作に伴い、オイルが出力シ
リンダー60内から分岐管55へ送出しあるいは、分岐
管55から出力シリンダー60内へ送出される。
【0043】前記オイルを送出する際に、入力シリンダ
ー41内のピストン43が移動不能であるために、入力
シリンダー41内のオイルが移動不能であり、バルブ7
5が閉じて放出管71が不通状態であれば油圧回路40
内の油圧が高まって、出力ロッド65の出没動作に過大
な力が必要になって、バックドア20の開閉が実質的に
不能になる。しかしながら、バルブ75が開いて放出管
71が開通状態にあるので、油圧回路40内のオイルが
放出管71を通って油圧回路40外へ放出されることに
より、油圧回路40内をオイルが移動可能になり、手動
により、バックドア20が開閉可能になる。
【0044】一方、本装置の運転時には、油圧回路40
内をオイルが移動するのみで、バルブ75が閉じて放出
管が不通状態であっても問題なく、バックドア20を開
閉することができる。
【0045】収容部80のシリンダー本体81を密閉容
器にするとともに、オイル収容量を可変にしたので、放
出管71が開いて油圧回路40内のオイルが収容部80
のシリンダー本体81内に収容されると、ピストン体8
5が移動して収容部80のシリンダー本体81内のオイ
ルが最大容量になる。一方、収容されたオイルが油圧回
路40内へ戻されると、オイルが最小容量になる。
【0046】また、収容部80のシリンダー本体81が
密閉されているために、オイルの移動に伴い放出管71
を通って空気が油圧回路40内へ混入しないで、本装置
の故障時に、収容部80のシリンダー本体81内に収容
されたオイルを故障が直った後に油圧回路40内へ戻せ
ば、直ちに、動力によるバックドア10の開閉駆動が可
能になる。
【0047】バルブ75を開いて放出管71を開通状態
にし、油圧回路40内のオイルが放出管71を通って収
容部80のシリンダー本体81に放出される際に、放出
管71のオリフィス72の入口損失および出口損失が大
きく、油圧回路40内の圧力が急激に低下しないため、
バックドアの自重(付勢力)によるバックドア20の急
速な閉扉が防止され、安全性を向上することができる。
【0048】一方、本装置の運転時には、バルブ75が
閉じていて、放出管71が不通状態であるため、バック
ドア20を開閉する際に、オイルは油圧回路40内を移
動するのみで、放出管71は放出されないので、放出管
71内でのオイルの移動はなく、したがって、オリフィ
ス72がバルブ75より油圧回路40側に位置していた
場合であっても、オイルがオリフィス72を通過するこ
とがなく、バルブ75がオリフィス72より油圧回路4
0側に位置していた場合には、オイルがオリフィス72
を通過する場合がなく、オリフィス72の入口損失およ
び出口損失が生じることがなく、バックドア20を円滑
に開閉することができる。
【0049】前記第1実施の形態においては、図4に示
すように、収容部80のシリンダー本体81を密閉容器
として、シリンダー本体81内のオイルを油圧回路40
へ戻る際にも、空気が油圧回路40に混入しないように
配慮されている。しかしながら、図5に示すように、収
容部80は密閉容器である必要はなく、例えば、収容部
80におけるオイルの最低液面の高さより下方位置に放
出管71の放出口が位置するように設定して、収容部8
0内に収容されたオイルが油圧回路40内へ戻されて、
オイルが最低液面になっても放出管71の放出口を通っ
て空気が油圧回路40内へ混入しないようにしてもよ
い。さらに、駆動機構30の故障時の対処のみに配慮
し、油圧回路40への空気の混入を問題にしないのであ
れば、収容部80は、密閉容器である必要がなく、ま
た、収容部80におけるオイルの最低液面高さより下方
位置に放出管71の放出口を位置する必要もない。
【0050】次に、図6に基づいて、本発明の第2実施
の形態を説明する。本第2実施の形態では、開閉装置が
バックドア20内に収容されているものである。以下、
第2実施の形態を、第1実施の形態に係る構成と異なる
点について主に説明する。
【0051】図6に示すように、第2実施の形態では、
第1実施の形態に係る開閉装置の構成部品を全て有する
が、その構成部品の配置が異なる。すなわち、駆動機構
30、油圧回路40、油送管50は、バックドア20の
内部に装着されている。駆動機構30の構成は第1実施
の形態と同じであり、バックドア20の開扉時、動力ロ
ッド35は図3において、車体10を後方から見て左方
に移動する。
【0052】油圧回路40の構成も第1実施の形態と同
じであるが、油送管50の一対の分岐管55が、直接的
に一対の出力シリンダー60に連結されており、第1実
施の形態の如く、一対の分岐管55を車体10の後部開
口12の開口周縁に沿って大きく迂回させる必要がな
い。
【0053】また、油送管50の一対の分岐管55をそ
れぞれ出力シリンダー60に連結する関係で、出力シリ
ンダー60の基端部がバックドア20の側縁部に連結さ
れ、出力シリンダー60から出没する出力ロッド65の
先端部が車体10の後部開口の側縁部に連結されてい
る。
【0054】本第2実施の形態においては、バックドア
20に開閉装置を予め組み付けておき、そのようにした
バックドア20を車体10に装着すれば、開閉装置も車
体10に装着することとなり、組付が容易になる。ま
た、油送管50の分岐管55を車体10の後部開口12
を迂回するように大きく取り回す必要がなく、油送管5
0の配索が容易である。
【0055】次に、図7に基づいて、本発明の第3実施
の形態を説明する。本第3実施の形態では、駆動ケーブ
ル141のインナーワイヤ143を引き込むことによ
り、出力ロッド165を突出させてバックドア20を開
扉するようにしたものである。以下、第3実施の形態
を、第1実施の形態に係る構成と異なる点について主に
説明する。
【0056】図7に示すように、本実施の形態に係る開
閉装置は、一対の駆動ケーブル141および、一対の出
力シリンダー160を備えている。一対の駆動ケーブル
141は、アウターケーシング142およびインナーワ
イヤ143からそれぞれ成る。一対の出力シリンダー1
60は、各出力ロッド165の先端部がバックドア20
の両側縁部にそれぞれ連結されていて、各出力ロッド1
65の基端部がインナーワイヤ143に連結されてい
る。各インナーワイヤ143は、出力シリンダー160
内で反転プーリ166を介して出力ロッド165の基端
部に連結されていて、インナーワイヤ143が引かれる
と、引かれた分だけ、出力ロッド165が突出するよう
になっている。
【0057】インナーワイヤ143は、動力機構40に
よりバックドアの自重(付勢力)に抗して引き込むと出
力ロッド165が突出してバックドア20を開扉するよ
うに配索されている。動力機構40は、ラック34、ピ
ニオン33およびモータ31を有しており、ラック34
は、インナーワイヤ143に連結されている。動力機構
40は、第1実施の形態の構成と基本的に同じである。
【0058】すなわち、バックドア20が閉扉状態に拘
束されているとき、拘束状態を解除し、モータ31が始
動するとピニオン33が回転し、ラック34が作動す
る。ラック34が作動すると、インナーワイヤ143が
同じ長さ分だけ引き込まれ、一対の出力シリンダー16
0の出力ロッド165が同じ長さだけ突出して、バック
ドア20の両側縁部を同じ力で押し上げ、バックドア2
0がねじりを生じることなく開扉する。
【0059】バックドア20が開扉状態にあるとき、モ
ータ31を逆転することによりピニオン33が反転する
と、ラック34がインナーワイヤ143を引き込まなく
なり、出力ロッド165がバックドア20の両側縁部を
押し上げる力が弱まり、バックドア20の自重(付勢
力)によりバックドア20が閉扉する。
【0060】本第3実施の形態によれば、第1実施の形
態の如く、油圧回路40等を用いないで、駆動機構30
駆動力をバックドア20に伝えることができ、油圧回路
40等の油漏れなどの手段を講じる必要がなく、また、
駆動機構30の故障時にも例えば、インナーワイヤ14
3とラック34との連結を解けばよく、故障の対処も容
易に行うことができる。
【0061】なお、前記実施の形態においては、付勢手
段38が動力ロッド35に連結したものを示したが、図
7に示すように、付勢手段38をラック34に連結して
もよい。
【0062】また、動力機構30がモータ31、減速機
32、ピニオン33、ラック34および、動力ロッド3
5から成るものを示したが、これに限らず、入力シリン
ダー41のピストン43を油圧で駆動する動力機構であ
ってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一の構成
によれば、油送管の先端側を分岐した一対の分岐管が、
各出力シリンダーに連結するようにしたので、バックド
アが閉扉状態にあるとき、動力により付勢力に抗して、
入力シリンダー内のピストンが例えば前進してオイルを
油送管へ送出すると、一対の分岐管を介して、同じ圧力
が一対の出力シリンダーにかかり、出力ロッドが同じ力
でバックドアの両側縁部を押し上げるようになり、バッ
クドアはねじれずに開扉することができる。
【0064】また、本発明の別の構成によれば、入力シ
リンダーに動力を供給するための動力機構を設けたの
で、バックドアが閉扉状態にあるとき、モータが始動す
るとピニオンが回転し、ラックが作動し、動力ロッドを
介して入力シリンダーのピストンが例えば前進してオイ
ルが油送管から一対の分岐管を介して、圧力が一対の出
力シリンダーにかかり、出力ロッドがバックドアの両側
縁部を押し上げ、バックドアは開扉することができる。
【0065】さらに、本発明の別の構成によれば、油圧
回路中のオイルを油圧回路外へ放出するためのオイル放
出手段を設けたので、本装置が故障し、入力シリンダー
内のピストンが移動不能になった際には、バルブを開い
て放出管を開通状態にし、バックドアが開閉すると、出
力シリンダー内の出力ロッドの出没動作に伴い、オイル
が出力シリンダー内から分岐管へ送出しあるいは、分岐
管から出力シリンダー内へ送出されるが、バルブが開い
て放出管が開通状態にあるので、油圧回路内から油圧回
路外へオイルが放出管を通って放出されることにより、
油圧回路内をオイルが移動可能になり、手動により、バ
ックドアが開閉可能になる。
【0066】さらに、本発明の別の構成によれば、駆動
ケーブルのインナーワイヤを引き込むことにより、出力
ロッドを出没させてバックドアを開扉するようにしたの
で、動力により、一対の駆動ケーブルの各インナーワイ
ヤを付勢力に抗して同じ長さ分だけ引き込むと、一対の
出力シリンダーの各出力ロッドが同じ長さだけ突出ある
いは没入し、各出力ロッドの先端部に連結されるバック
ドアの両側縁部が同じ力で押し込まれて、バックドアが
ねじりを生じることなく開扉する。
【0067】さらに、本発明の別の構成によれば、イン
ナーワイヤーに動力を供給するための動力機構を設けた
ので、バックドアが閉扉状態に拘束されているとき、拘
束状態を解除し、モータが始動するとピニオンが回転
し、ラックが作動し、インナーワイヤが引き込まれ、一
対の出力シリンダーの出力ロッドが突出あるいは没入し
て、バックドアの両側縁部を押し上げ、バックドアを開
扉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の装着状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の構成概念図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の駆動機構の平面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の油圧回路の部分斜視図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の油圧回路の部分斜視図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係る自動車用バック
ドアの開閉装置の装着状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施の形態の変形例に係る自動車
用バックドアの開閉装置の構成概念図である。
【符号の説明】
10…車体 12…後部開口 14…周縁部 20…バックドア 30…駆動機構 31…モータ 32…減速機 33…ピニオン 34…ラック 35…動力ロッド 38…付勢手段 40…油圧回路 41…入力シリンダー 43…ピストン 50…油送管 52…基管 55…分岐管 60…出力シリンダー 65…出力ロッド 70…オイル放出手段 71…放出管 72…オリフィス 75…バルブ 80…収容部 81…シリンダー本体 85…ピストン体 141…駆動ケーブル 142…アウターケーシング 143…インナーワイヤ 165…出力ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の後部開口の周縁部にバックドアが揺
    動可能に支持されており、バックドアが閉扉方向の付勢
    力を受けており、バックドアを動力により開扉するため
    の自動車用バックドアの開閉装置であり、油圧回路を有
    しているものにおいて、 前記油圧回路は、入力シリンダー、油送管および、一対
    の出力シリンダーを備え、 前記入力シリンダーは前記油送管の基端側に連結されて
    いて、内嵌するピストンが動力により前記付勢力に抗し
    てオイルを前記油送管へ送出可能かつ前記油送管から送
    入可能であり、 前記油送管は、先端側で分岐する分岐管を有していて、
    各分岐管が前記一対の出力シリンダーに連結されてお
    り、 前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッドが前記バッ
    クドアの両側縁部にそれぞれ連結されていることを特徴
    とする自動車用バックドアの開閉装置。
  2. 【請求項2】車体の後部開口の周縁部にバックドアが揺
    動可能に支持されており、バックドアが閉扉方向の付勢
    力を受けており、バックドアを動力機構により開扉する
    ための自動車用バックドアの開閉装置であり、油圧回路
    を有しているものにおいて、 前記油圧回路は、入力シリンダー、油送管および、一対
    の出力シリンダーを備え、 前記入力シリンダーは前記油送管の基端側に連結されて
    いて、内嵌するピストンが前記動力機構により前記付勢
    力に抗してオイルを前記油送管へ送出可能かつ前記油送
    管から送入可能であり、 前記油送管は、先端側で分岐する分岐管を有していて、
    各分岐管が前記一対の出力シリンダーに連結されてお
    り、 前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッドが前記バッ
    クドアの両側縁部にそれぞれ連結されており、 前記動力機構は、動力ロッド、ラック、ピニオンおよび
    モータを有し、 前記動力ロッドは、前記入力シリンダーのピストンに連
    結されており、 前記ラックは、前記動力ロッドに連結されるとともに、
    前記モータにより回転する前記ピニオンに噛合している
    ことを特徴とする自動車用バックドアの開閉装置。
  3. 【請求項3】車体の後部開口の周縁部にバックドアが揺
    動可能に支持されており、バックドアが閉扉方向の付勢
    力を受けており、バックドアを動力により開扉するため
    の自動車用バックドアの開閉装置であり、油圧回路を有
    しているものにおいて、 前記油圧回路は、入力シリンダー、油送管、一対の出力
    シリンダーおよび、オイル放出手段を備え、 前記入力シリンダーは前記油送管の基端側に連結されて
    いて、内嵌するピストンが動力により前記付勢力に抗し
    てオイルを前記油送管へ送出可能かつ前記油送管から送
    入可能であり、 前記油送管は、先端側で分岐する分岐管を有していて、
    各分岐管が前記一対の出力シリンダーに連結されてお
    り、 前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッドが前記バッ
    クドアの両側縁部にそれぞれ連結されており、 前記オイル放出手段は、放出管およびバルブを有し、 前記放出管は、油圧回路中のオイルを油圧回路外の収容
    部へ放出可能なように油圧回路と収容部とに連接してお
    り、 前記バルブは、前記放出管を開通状態と不通状態とに切
    り替えて前記収容部へのオイルの放出を制御すべく開閉
    可能に構成されていることを特徴とする自動車用バック
    ドアの開閉装置。
  4. 【請求項4】車体の後部開口の周縁部にバックドアが揺
    動可能に支持されており、バックドアが閉扉方向の付勢
    力を受けており、バックドアを動力により開扉するため
    の自動車用バックドアの開閉装置であり、一対の駆動ケ
    ーブルおよび、一対の出力シリンダーを備えているもの
    であって、 前記一対の駆動ケーブルは、アウターケーシングおよび
    インナーワイヤからそれぞれ成り、 前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッドの先端部が
    前記バックドアの両側縁部にそれぞれ連結されていて、
    各出力ロッドの基端部が前記インナーワイヤに連結され
    ており、 前記インナーワイヤは、動力により前記付勢力に抗して
    引き込むと前記出力ロッドが突出あるいは没入して前記
    バックドアを開扉するように配索されていることを特徴
    とする自動車用バックドアの開閉装置。
  5. 【請求項5】車体の後部開口の周縁部にバックドアが揺
    動可能に支持されており、バックドアが閉扉方向の付勢
    力を受けており、バックドアを動力機構により開扉する
    ための自動車用バックドアの開閉装置であり、一対の駆
    動ケーブルおよび、一対の出力シリンダーを備えている
    ものであって、 前記一対の駆動ケーブルは、アウターケーシングおよび
    インナーワイヤからそれぞれ成り、 前記一対の出力シリンダーは、各出力ロッドの先端部が
    前記バックドアの両側縁部にそれぞれ連結されていて、
    各出力ロッドの基端部が前記インナーワイヤに連結され
    ており、 前記インナーワイヤは、前記動力機構により前記付勢力
    に抗して引き込むと前記出力ロッドが突出あるいは没入
    して前記バックドアを開扉するように配索されており、 前記動力機構は、ラック、ピニオンおよびモータを有
    し、 前記ラックは、前記インナーワイヤに連結されており、 前記ラックは、前記モータにより回転する前記ピニオン
    に噛合していることを特徴とする自動車用バックドアの
    開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6891344B2 (en) * 2002-01-25 2005-05-10 Mitsuba Corporation Automatic opening and closing apparatus for vehicle
US7069695B2 (en) 2003-10-09 2006-07-04 Honda Motor Co., Ltd. Automatically opening/closing apparatus for vehicle
CN103017963A (zh) * 2012-12-08 2013-04-03 芜湖市顺昌汽车配件有限公司 汽车后背门开闭力值测量装置
JP2016084027A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 三菱電機株式会社 可動扉装置

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