JP2000263226A - 高周波パルスアーク溶接方法及び溶接構造物 - Google Patents
高周波パルスアーク溶接方法及び溶接構造物Info
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- JP2000263226A JP2000263226A JP7315599A JP7315599A JP2000263226A JP 2000263226 A JP2000263226 A JP 2000263226A JP 7315599 A JP7315599 A JP 7315599A JP 7315599 A JP7315599 A JP 7315599A JP 2000263226 A JP2000263226 A JP 2000263226A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】薄板と厚板の重ね合わせ溶接において、薄板側
から溶接を行う場合に、薄板より厚板の熱容量が大きい
ため、厚い板の溶込みが不充分になり、一般に、所定の
強度を確保するのが難しい組合せである。 【解決手段】非消耗性電極または消耗性電極と母材間に
アークを発生させて溶接を行うパルスアーク溶接法にお
いて、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記主パ
ルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パルス
の立ち上りと立ち下がりを急峻させ、アークの指向性を
向上させた高周波パルスアーク溶接法により、平均電流
を高くすることなくアーク圧力を高くして薄板と厚板の
重ね合わせ溶接を行う。
から溶接を行う場合に、薄板より厚板の熱容量が大きい
ため、厚い板の溶込みが不充分になり、一般に、所定の
強度を確保するのが難しい組合せである。 【解決手段】非消耗性電極または消耗性電極と母材間に
アークを発生させて溶接を行うパルスアーク溶接法にお
いて、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記主パ
ルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パルス
の立ち上りと立ち下がりを急峻させ、アークの指向性を
向上させた高周波パルスアーク溶接法により、平均電流
を高くすることなくアーク圧力を高くして薄板と厚板の
重ね合わせ溶接を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波パルスアー
クの溶接方法及び溶接構造物に関するものである。
クの溶接方法及び溶接構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波パルスアーク溶接法は高周
波パルス電流のピーク値が大きいほど電磁ピンチ力によ
る緊縮力が大きくなり、アークの硬直性とアーク圧力が
高くなることが知られている。
波パルス電流のピーク値が大きいほど電磁ピンチ力によ
る緊縮力が大きくなり、アークの硬直性とアーク圧力が
高くなることが知られている。
【0003】また、高周波パルス電流を含むアーク溶接
方法及び装置として、特開昭53−119758号公報,特開昭
54−131548号公報,特開昭59−92169 号公報が知られて
いる。
方法及び装置として、特開昭53−119758号公報,特開昭
54−131548号公報,特開昭59−92169 号公報が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】薄板と厚板の重ね合わ
せ溶接において、薄板側から溶接を行う場合に、薄板よ
り厚板の熱容量が大きいため、厚い板の溶込みが不充分
になり、一般に、所定の強度を確保するのが難しい組合
せである。特に、厚板の材質が熱伝導率の高い材質、例
えば、銅やアルミニウムの場合に、溶込みが不充分にな
りやすい。その対策として、ピーク電流を大きくするこ
とによりアーク圧力を高くして、厚板を十分に溶融させ
る必要がある。しかし、ピーク電流を高くすると、平均
電流も大きくなるため、入熱量が大きくなる。そのた
め、薄板が溶接変形して良好な溶接ができないという問
題があった。
せ溶接において、薄板側から溶接を行う場合に、薄板よ
り厚板の熱容量が大きいため、厚い板の溶込みが不充分
になり、一般に、所定の強度を確保するのが難しい組合
せである。特に、厚板の材質が熱伝導率の高い材質、例
えば、銅やアルミニウムの場合に、溶込みが不充分にな
りやすい。その対策として、ピーク電流を大きくするこ
とによりアーク圧力を高くして、厚板を十分に溶融させ
る必要がある。しかし、ピーク電流を高くすると、平均
電流も大きくなるため、入熱量が大きくなる。そのた
め、薄板が溶接変形して良好な溶接ができないという問
題があった。
【0005】また、中空押出形材どうしを突合せて、両
面から同時に溶接する継手構造の場合に、下向き溶接と
上向き溶接で溶接する。しかし、上向き溶接では溶接中
に溶融池に重力が働くため溶け落ちが生じて、安定した
溶接ができない。その対策として、ピーク電流を大きく
することによりアーク圧力を高くして、溶融池に上向き
の力を作用させることにより安定した溶接をする必要が
ある。
面から同時に溶接する継手構造の場合に、下向き溶接と
上向き溶接で溶接する。しかし、上向き溶接では溶接中
に溶融池に重力が働くため溶け落ちが生じて、安定した
溶接ができない。その対策として、ピーク電流を大きく
することによりアーク圧力を高くして、溶融池に上向き
の力を作用させることにより安定した溶接をする必要が
ある。
【0006】しかし、ピーク電流を高くすると、平均電
流も大きくなるため、入熱量が大きくなる。そのため、
中空押出形材が溶接変形して良好な溶接ができないとい
う問題があった。
流も大きくなるため、入熱量が大きくなる。そのため、
中空押出形材が溶接変形して良好な溶接ができないとい
う問題があった。
【0007】また、薄板の突合せ継手をアーク溶接する
場合、溶接変形が大きいという問題があった。特に、薄
板の材質がアルミニウム及びマグネシウムの場合に問題
となる。
場合、溶接変形が大きいという問題があった。特に、薄
板の材質がアルミニウム及びマグネシウムの場合に問題
となる。
【0008】そこで、本発明の第一の目的は、薄板と厚
板の重ね合わせ溶接において、薄板側から溶接を行う場
合に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供す
ることにある。
板の重ね合わせ溶接において、薄板側から溶接を行う場
合に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第二の目的は、中空押出形材どう
しを突合せて、両面から同時に溶接する継手構造の場合
に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供する
ことにある。
しを突合せて、両面から同時に溶接する継手構造の場合
に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供する
ことにある。
【0010】本発明の第三の目的は、薄板の突合せ溶接
において、溶接変形を防止する溶接方法を提供すること
にある。
において、溶接変形を防止する溶接方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第一の目的は、非
消耗性電極または消耗性電極と母材間にアークを発生さ
せて溶接を行うパルスアーク溶接法において、主パルス
電流がオンからオフに移行時に前記主パルス電流と極性
の異なる逆パルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立
ち下がりを急峻させ、アークの指向性を向上させた高周
波パルスアーク溶接法により、アーク圧力を高くして薄
板と厚板の重ね合わせ溶接を行うことにより達成され
る。
消耗性電極または消耗性電極と母材間にアークを発生さ
せて溶接を行うパルスアーク溶接法において、主パルス
電流がオンからオフに移行時に前記主パルス電流と極性
の異なる逆パルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立
ち下がりを急峻させ、アークの指向性を向上させた高周
波パルスアーク溶接法により、アーク圧力を高くして薄
板と厚板の重ね合わせ溶接を行うことにより達成され
る。
【0012】また、上記第二の目的は、非消耗性電極ま
たは消耗性電極と母材間にアークを発生させて溶接を行
うパルスアーク溶接法において、主パルス電流がオンか
らオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆パ
ルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを急
峻させ、アークの指向性を向上させた高周波パルスアー
ク溶接法により、アーク圧力を高くして中空形材の両面
を同時に溶接することにより達成される。
たは消耗性電極と母材間にアークを発生させて溶接を行
うパルスアーク溶接法において、主パルス電流がオンか
らオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆パ
ルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを急
峻させ、アークの指向性を向上させた高周波パルスアー
ク溶接法により、アーク圧力を高くして中空形材の両面
を同時に溶接することにより達成される。
【0013】また、上記第三の目的は、非消耗性電極ま
たは消耗性電極と母材間にアークを発生させて溶接を行
うパルスアーク溶接法において、主パルス電流がオンか
らオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆パ
ルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを急
峻させた高周波パルスアークにより、アークの指向性を
向上させ、かつ、逆パルス電流により薄板表面の酸化被
膜をクリーニング作用により取除いて溶接することによ
り達成される。
たは消耗性電極と母材間にアークを発生させて溶接を行
うパルスアーク溶接法において、主パルス電流がオンか
らオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆パ
ルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを急
峻させた高周波パルスアークにより、アークの指向性を
向上させ、かつ、逆パルス電流により薄板表面の酸化被
膜をクリーニング作用により取除いて溶接することによ
り達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】実施例1 本実施例の概要について説明する。図1に溶接中の断面
図を示す。溶接継手は薄板5と厚板6を重ね合せて溶接
する構造で、溶接は薄板5側から行う。良好な溶接を行
う場合には、厚板6まで十分に溶込みを得る必要がある
が、薄板5より厚板6の熱容量が大きいため、厚板6ま
で十分な溶込みを得るためにはアーク力を高くして溶接
する必要がある。
図を示す。溶接継手は薄板5と厚板6を重ね合せて溶接
する構造で、溶接は薄板5側から行う。良好な溶接を行
う場合には、厚板6まで十分に溶込みを得る必要がある
が、薄板5より厚板6の熱容量が大きいため、厚板6ま
で十分な溶込みを得るためにはアーク力を高くして溶接
する必要がある。
【0015】しかし、アーク力を大きくするためにはピ
ーク電流を高くする必要があるが、ピーク電流を大きく
すると平均電流も大きくなる。そのため、入熱量が大き
くなり、薄板5が溶接変形して良好な溶接ができない問
題があった。
ーク電流を高くする必要があるが、ピーク電流を大きく
すると平均電流も大きくなる。そのため、入熱量が大き
くなり、薄板5が溶接変形して良好な溶接ができない問
題があった。
【0016】また、薄板5の板厚L1 と厚板6の板厚L
2 との比L2 /L1 が大きくなるほど、薄板5の溶接変
形が問題になる。さらに、厚板6が熱伝導率の高い材
質、例えば銅,銅合金,アルミニウム、及びアルミニウ
ム合金の場合にも、薄板5の溶接変形が問題になる。
2 との比L2 /L1 が大きくなるほど、薄板5の溶接変
形が問題になる。さらに、厚板6が熱伝導率の高い材
質、例えば銅,銅合金,アルミニウム、及びアルミニウ
ム合金の場合にも、薄板5の溶接変形が問題になる。
【0017】図3に従来の高周波パルスアーク溶接の波
形を示す。この波形の溶接では、アーク力を高くするた
めにはピーク電流の値を高くして、アーク力を大きくす
るためにはピーク電流も高くする必要がある。しかし、
ピーク電流を高くすると、平均電流も大きくなるため、
入熱量が大きくなる。そのため、薄板5が溶接変形して
良好な溶接ができなかった。
形を示す。この波形の溶接では、アーク力を高くするた
めにはピーク電流の値を高くして、アーク力を大きくす
るためにはピーク電流も高くする必要がある。しかし、
ピーク電流を高くすると、平均電流も大きくなるため、
入熱量が大きくなる。そのため、薄板5が溶接変形して
良好な溶接ができなかった。
【0018】図2に本実施例で用いた高周波パルスアー
ク溶接の波形を示す。この波形は、主パルス電流がオン
からオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆
パルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを
急峻させている。そのため、平均電流を高くすることな
く、ピーク電流を高くできる。そのため、入熱量を高く
することなく、アーク力だけを大きくすることができ
る。この作用のため、薄板5の溶接変形を防止して、か
つ、厚板6まで十分な溶込みを得ることができる。
ク溶接の波形を示す。この波形は、主パルス電流がオン
からオフに移行時に前記主パルス電流と極性の異なる逆
パルス電流を印加し、パルスの立ち上りと立ち下がりを
急峻させている。そのため、平均電流を高くすることな
く、ピーク電流を高くできる。そのため、入熱量を高く
することなく、アーク力だけを大きくすることができ
る。この作用のため、薄板5の溶接変形を防止して、か
つ、厚板6まで十分な溶込みを得ることができる。
【0019】実施例2 図4に溶接継手部の断面図を示す。溶接継手は、中空押
出形材7どうしを突合せて、両面から溶接する構造にな
っている。そのため、両面を同時に溶接する場合には、
一方の溶接突合せ面11は下向きで溶接するが、もう一
方の溶接突合せ面12は上向きで溶接する構造である。
出形材7どうしを突合せて、両面から溶接する構造にな
っている。そのため、両面を同時に溶接する場合には、
一方の溶接突合せ面11は下向きで溶接するが、もう一
方の溶接突合せ面12は上向きで溶接する構造である。
【0020】なお、中空押出型7はアルミニウム合金
(JIS規格A6N01−T5)の押出し型材である。
この中空押出形材7は、面板8,斜め板9、及び柱10
より構成されている。面板8は中空押出形材7の両面に
配置され、斜め板9は面板8をトラス状に接続するよう
に配置され、柱10は中空押出形材7の端部に配置され
面板8を垂直に接続するように配置されている。
(JIS規格A6N01−T5)の押出し型材である。
この中空押出形材7は、面板8,斜め板9、及び柱10
より構成されている。面板8は中空押出形材7の両面に
配置され、斜め板9は面板8をトラス状に接続するよう
に配置され、柱10は中空押出形材7の端部に配置され
面板8を垂直に接続するように配置されている。
【0021】図5に溶接中の溶接部の断面を示す。両面
を同時に溶接した場合には、下向き溶接の溶融池16に
は溶け落ちの懸念はないが、上向き溶接の溶融池20に
は、重力が下向きに働くため、溶融池は溶け落ちてしま
うため良好な溶接ができない。この溶け落ちを防止する
ため、溶融池20に上向きに働く力であるアーク力を大
きくする必要がある。
を同時に溶接した場合には、下向き溶接の溶融池16に
は溶け落ちの懸念はないが、上向き溶接の溶融池20に
は、重力が下向きに働くため、溶融池は溶け落ちてしま
うため良好な溶接ができない。この溶け落ちを防止する
ため、溶融池20に上向きに働く力であるアーク力を大
きくする必要がある。
【0022】図2に示した高周波パルスアークの波形に
より溶接することにより、実施例1で示したように、入
熱量を大きくすることなく、アーク力を大きくして溶接
できるため、溶接変形を防止でき、良好な溶接ができ
る。
より溶接することにより、実施例1で示したように、入
熱量を大きくすることなく、アーク力を大きくして溶接
できるため、溶接変形を防止でき、良好な溶接ができ
る。
【0023】従来は中空押出形材7どうしの溶接には、
上向き溶接ができないため、一方の突合せ面11を下向
きで溶接し後、ワークを反転させて、もう一方の突合せ
面11も下向きで溶接する必要があった。本発明によ
り、中空押出形材7の両面から同時に溶接ができるた
め、ワークの反転作業を省略でき、効率良く溶接するこ
とができる。
上向き溶接ができないため、一方の突合せ面11を下向
きで溶接し後、ワークを反転させて、もう一方の突合せ
面11も下向きで溶接する必要があった。本発明によ
り、中空押出形材7の両面から同時に溶接ができるた
め、ワークの反転作業を省略でき、効率良く溶接するこ
とができる。
【0024】図6に鉄道車両構体の斜視図を示す。車両
構体の側,屋根,床のすべてが中空押出材7で構成され
た構造の場合に、中空押出形材7の両面から同時に溶接
ができるため、低コストで構体を製作することができ
る。
構体の側,屋根,床のすべてが中空押出材7で構成され
た構造の場合に、中空押出形材7の両面から同時に溶接
ができるため、低コストで構体を製作することができ
る。
【0025】実施例3 図7に溶接後の外観図を示す。溶接継手は成形カップ2
2を突合せて溶接する構造である。また、成形カップ2
2の材質はMg合金(JIS規格MP1)であり、板厚
は1mmである。このような形状のMg合金は板厚が薄い
ため溶接変形を防止するため入熱量をできるだけ小さく
して溶接する必要がある。
2を突合せて溶接する構造である。また、成形カップ2
2の材質はMg合金(JIS規格MP1)であり、板厚
は1mmである。このような形状のMg合金は板厚が薄い
ため溶接変形を防止するため入熱量をできるだけ小さく
して溶接する必要がある。
【0026】図2に示した高周波パルスアーク溶接の波
形により、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記
主パルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パ
ルスの立ち上りと立ち下がりを急峻させている。そのた
め、アークの指向性が高くなるため、入熱量を低くして
溶接することができる。また、Mgは酸素との親和力の
強い金属であり、Mg合金表面の酸化被膜が高融点であ
るため溶込みを得るのが難しい。
形により、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記
主パルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パ
ルスの立ち上りと立ち下がりを急峻させている。そのた
め、アークの指向性が高くなるため、入熱量を低くして
溶接することができる。また、Mgは酸素との親和力の
強い金属であり、Mg合金表面の酸化被膜が高融点であ
るため溶込みを得るのが難しい。
【0027】しかし、図2の波形では、逆パルス電流を
印加するため、クリーニング作用により酸化被膜が取除
かれるため良好な溶込みを得ることができる。
印加するため、クリーニング作用により酸化被膜が取除
かれるため良好な溶込みを得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、第一に、薄板と厚板の
重ね合わせ溶接において、薄板側から溶接を行う場合
に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供する
ことができる。
重ね合わせ溶接において、薄板側から溶接を行う場合
に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供する
ことができる。
【0029】本発明によれば、第二に、中空押出形材ど
うしを突合せて、両面から同時に溶接する継手構造の場
合に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供す
ることができる。
うしを突合せて、両面から同時に溶接する継手構造の場
合に、低い入熱量で溶接変形の少ない溶接方法を提供す
ることができる。
【0030】本発明によれば、第三に、薄板の突合せ溶
接において、溶接変形を防止する溶接方法を提供するこ
とができる。
接において、溶接変形を防止する溶接方法を提供するこ
とができる。
【図1】溶接中の断面図である。
【図2】本実施例で用いた高周波パルスアーク溶接の波
形を示す図である。
形を示す図である。
【図3】従来の高周波パルスアーク溶接の波形を示す図
である。
である。
【図4】溶接継手部の断面図である。
【図5】溶接中の溶接部の断面図である。
【図6】鉄道車両構体の斜視図である。
【図7】溶接後の外観図である。
1…電極、2…シールドガスノズル、3…アーク、4…
溶融池、5…薄板、6…厚板、7…中空押出形材、8…
面板、9…斜め板、10…柱、11…下向き溶接突合せ
面、12…上向き溶接突合せ面、13…下向き溶接用電
極、14…下向き溶接用シールドガスノズル、15…下
向き溶接アーク、16…下向き溶接の溶融池、17…上
向き溶接用電極、18…上向き溶接用シールドガスノズ
ル、19…上向き溶接アーク、20…上向き溶接の溶融
池、21,22…溶接ビード、23…成形カップ。
溶融池、5…薄板、6…厚板、7…中空押出形材、8…
面板、9…斜め板、10…柱、11…下向き溶接突合せ
面、12…上向き溶接突合せ面、13…下向き溶接用電
極、14…下向き溶接用シールドガスノズル、15…下
向き溶接アーク、16…下向き溶接の溶融池、17…上
向き溶接用電極、18…上向き溶接用シールドガスノズ
ル、19…上向き溶接アーク、20…上向き溶接の溶融
池、21,22…溶接ビード、23…成形カップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 久宣 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小沼 昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 二瓶 正恭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 大貫 仁 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 4E082 AA08 BA02 BA04 EA02 EB13 EF07 EF30 JA03
Claims (9)
- 【請求項1】非消耗性電極または消耗性電極と母材間に
アークを発生させて溶接を行うパルスアーク溶接法にお
いて、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記主パ
ルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パルス
の立ち上りと立ち下がりを急峻させ、アークの指向性を
向上させた高周波パルスアーク溶接法により、アーク圧
力を高くして薄板と厚板との重ね合わせ溶接を薄板側か
ら行う溶接方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の厚板の材質がアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする溶接
方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の厚板の材質が銅または銅
合金であることを特徴とする溶接方法。 - 【請求項4】非消耗性電極または消耗性電極と母材間に
アークを発生させて溶接を行うパルスアーク溶接法にお
いて、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記主パ
ルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パルス
の立ち上りと立ち下がりを急峻させ、アークの指向性を
向上させた高周波パルスアーク溶接法により、アーク圧
力を高くして、中空押出形材どうしを突き合わせて、前
記中空押出形材を両面から同時に溶接することを特徴と
する溶接方法。 - 【請求項5】請求項4記載の中空形材はアルミニウムま
たはアルミニウム合金であることを特徴とする溶接方
法。 - 【請求項6】請求項4に記載の溶接により溶接されたこ
とを特徴とする溶接構造物。 - 【請求項7】非消耗性電極または消耗性電極と母材間に
アークを発生させて溶接を行うパルスアーク溶接法にお
いて、主パルス電流がオンからオフに移行時に前記主パ
ルス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し、パルス
の立ち上りと立ち下がりを急峻させ、アークの指向性を
向上させた高周波パルスアーク溶接法により、アーク圧
力を高くして、薄板の突合せ溶接を行うことを特徴とす
る溶接方法。 - 【請求項8】請求項7記載の薄板はアルミニウムまたは
アルミニウム合金であることを特徴とする溶接方法。 - 【請求項9】請求項7記載の薄板はマグネシウムまたは
マグネシウム合金であることを特徴とする溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315599A JP2000263226A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波パルスアーク溶接方法及び溶接構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315599A JP2000263226A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波パルスアーク溶接方法及び溶接構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263226A true JP2000263226A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13510015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7315599A Pending JP2000263226A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波パルスアーク溶接方法及び溶接構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000263226A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003285163A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-10-07 | Daihen Corp | パルスアーク溶接制御方法 |
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1999
- 1999-03-18 JP JP7315599A patent/JP2000263226A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003285163A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-10-07 | Daihen Corp | パルスアーク溶接制御方法 |
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