JP2000263157A - ヘミング加工ワークの製造装置 - Google Patents

ヘミング加工ワークの製造装置

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JP2000263157A
JP2000263157A JP11066077A JP6607799A JP2000263157A JP 2000263157 A JP2000263157 A JP 2000263157A JP 11066077 A JP11066077 A JP 11066077A JP 6607799 A JP6607799 A JP 6607799A JP 2000263157 A JP2000263157 A JP 2000263157A
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JP11066077A
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Ichiro Oshima
一郎 大島
Toshiaki Takeda
利昭 武田
Shinji Fujita
真二 藤田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動車の左右のドアを製造するヘミング加工
ワークの製造装置。 【解決手段】 インナ組立ステーション1に、第1、第
2のワーク用の1対のインナセット治具7R,7Lをセ
ット位置1aと溶接位置1bとに交互に反転自在に設
け、インナセット治具にセットしたインナパネルと複数
のインナ部材とを溶接結合し、第1のワーク用のインナ
部材WRIと第2のワーク用のインナ部材WLIとを交
互に組立て、各インナ部材に各別の作業ライン2R,2
Lで所要の作業を施した後、インナ搬送ロボット12で
両インナ部材を共通のサブアッセンブリステーション4
に交互に搬送し、アウタ搬送ロボット14で搬送される
アウタパネルWRO、WLOと組合わせ、ワークWR、
WLとにサブアッセンブリし、ワーク投入ロボット17
によりヘミング装置16R、16Lに両ワークを交互に
投入し組立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナ部材とアウ
タパネルとをヘミング加工で一体化して成る形状の異な
る2種類のワーク、例えば、自動車用の左右のドアを製
造するヘミング加工ワークの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアは、インナパネルにサッシ
ュやビーム等の複数のインナ部品を組付けて構成される
インナ部材たるドアインナとアウタパネルとを組合わせ
てドアをサブアッセンブリし、次に、アウタパネルの周
縁をヘミング加工してアウタパネルとドアインナとを一
体化し、その後、アウタパネルの周縁のヘミング部を溶
接して製造される。
【0003】ところで、自動車用の右ドアと左ドアとは
同一形状ではなく対称形状になっており、一般的には、
右ドアと左ドアとを夫々専用のラインで製造している
が、これでは設備費が嵩むため、右ドアと左ドアとを共
通のラインで製造し得るようにしたドア製造装置が特開
昭53−145217号公報で知られている。
【0004】この製造装置は、インナパネルに複数のイ
ンナ部品を結合してドアインナを組立てる並列配置した
右ドア用と左ドア用の1対のインナ組立ステーションの
下流側に、アウタパネルとドアインナとを組合わせてド
アをサブアッセンブリする右ドアと左ドアとに共通のサ
ブアッセンブリステーションと、右ドアに適合するヘミ
ング装置を配置した右ドア用ヘミングステーションと、
左ドアに適合するヘミング装置を配置した左ドア用ヘミ
ングステーションとを直列に配置し、各ドアを対応する
ヘミングステーションでヘミング加工し、対応しないヘ
ミングステーションはヘミング加工を行わずに通過させ
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘミング加
工の1サイクルは、ヘミング装置へのドアの投入工程
と、ヘミング装置の型締め工程と、加圧ホールド工程
と、型開き工程と、ヘミング装置からのドアの払出工程
とから成り、右ドアと左ドアとを夫々専用のラインで製
造する場合には、ヘミング加工の1サイクルに要する時
間(サイクルタイム)で右と左の計2個のドアを製造で
きるが、上記共通ラインでは、1個のドアしか製造でき
ず、能率が悪くなる。
【0006】また、インナ組立ステーションを右ドア用
と左ドア用に分設しているため、夫々のインナ組立ステ
ーションにインナパネルとインナ部品のセット作業を行
う人員を配置しなければならず、省力化を図る上で問題
になっている。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、2種類のワー
クを能率良く製造し得るようにした、低コストで、且
つ、省力化が可能なヘミング加工ワークの製造装置を提
供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、インナパネルに複数のインナ部品を結合して
構成されるインナ部材とアウタパネルとをヘミング加工
で一体化して成る形状の異なる2種類のワークを製造す
るヘミング加工ワークの製造装置において、インナパネ
ルと複数のインナ部品とを所定の位置関係でセット自在
な第1の種類のワーク用と第2の種類のワーク用の1対
のインナセット治具を、各インナセット治具へのセット
作業を行うセット位置と、各インナセット治具上でイン
ナパネルと複数のインナ部品とを溶接結合してインナ部
材を組立てる溶接位置とに交互に反転されるように配置
した共通のインナ組立ステーションと、溶接位置に存す
るインナセット治具から取出したインナ部材に所要の作
業を施す第1の種類のワーク用と第2の種類のワーク用
の1対のインナ作業ラインと、アウタパネルとインナ部
材とを組合わせて第1の種類のワークと第2の種類のワ
ークとを交互にサブアッセンブリする共通のサブアッセ
ンブリステーションと、第1の種類のワークに適合する
ヘミング装置と、第2の種類のワークに適合するヘミン
グ装置とを並設したヘミングステーションと、第1の種
類のワークのアウタパネルと第2の種類のワークのアウ
タパネルとをサブアッセンブリステーションに交互に搬
送する共通のアウタ搬送装置と、所要の作業を施した第
1の種類のワークのインナ部材と第2の種類のワークの
インナ部材とをサブアッセンブリステーションに交互に
搬送する共通のインナ搬送装置と、サブアッセンブリさ
れた第1の種類のワークと第2の種類のワークとを対応
するヘミング装置に交互に投入する共通のワーク投入装
置とを備え、両ヘミング装置の一方のヘミング装置にお
いてワークの払出しと次のワークの投入とを行っている
間に、他方のヘミング装置において型締めから型開きま
でのヘミング加工工程を実行するようにしている。
【0009】本発明によれば、第1の種類のワークに適
合する第1のヘミング装置において、型開きされたヘミ
ング装置からの加工済みの第1の種類のワークの払出し
と、サブアッセンブリステーションでサブアッセンブリ
された第1の種類のワークのヘミング装置への投入セッ
トとを行っている間に、第2の種類のワークに適合する
第2のヘミング装置において、ヘミング装置の型締め、
加圧ホールド、型開きを行い、次に、第2のヘミング装
置において、加工済みの第2の種類のワークの払出し
と、サブアッセンブリステーションでサブアッセンブリ
された第2の種類のワークのヘミング装置への投入セッ
トとを行っている間に、第1のヘミング装置において型
締め、加圧ホールド、型開きを行い、以上の作業を繰返
して2種類のワークを交互に連続してヘミング加工する
ことができる。
【0010】そして、一方のヘミング装置におけるワー
クの払出工程及び投入工程にかかる時間内に他方のヘミ
ング装置における型締め、加圧ホールド、型開きが行わ
れるから、2種類のワークがヘミング加工のサイクルタ
イムの半分程度の間隔で交互に製造されることになり、
2種類のワークを夫々専用のラインで製造する場合と同
様の能率が得られる。
【0011】また、本発明では、インナ部材に施す増打
ち溶接やシーリング剤塗布といった所要の作業に要する
サイクルタイムが長引くことのないように、ワーク毎に
専用のインナ作業ラインを設けているが、インナ組立ス
テーションと、サブアッセンブリステーションと、アウ
タ搬送装置と、インナ搬送装置と、ワーク投入装置は2
種類のワークに共用しているため、専用ラインを設ける
ものに比し、スペース効率が向上すると共に設備費が安
くなる。
【0012】更に、本発明では、第1の種類のワーク用
のインナセット治具がセット位置に反転されたとき、こ
れに第1の種類のワークのインナパネルとインナ部品と
をセットし、第2の種類のワーク用のインナセット治具
がセット位置に反転されたとき、これに第2の種類のワ
ークのインナパネルとインナ部品とをセットすることが
できるため、インナパネルとインナ部品とのセット作業
を行う人員をワーク毎に振り分けて配置する必要がな
く、省力化を図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、車両用の左右のドアを製造
する装置に本発明を適用した実施形態について説明す
る。
【0014】ドア製造装置は、図1に示す如く、インナ
部材たるドアインナを組立てるインナ組立ステーション
1と、ドアインナに所要の作業を施す右ドア用と左ドア
用の1対のインナ作業ライン2R,2Lと、アウタパネ
ルを投入するアウタ投入ステーション3と、アウタパネ
ルとドアインナとを組合わせてドアをサブアッセンブリ
するサブアッセンブリステーション4と、アウタパネル
の周囲の曲げ起された曲げ縁部をヘミング加工してアウ
タパネルとドアインナとを一体化するヘミングステーシ
ョン5とを備えている。
【0015】インナ組立ステーション1には、ターンテ
ーブル6が配置されており、ターンテーブル6上に、右
ドア用のインナセット治具7Rと左ドア用のインナセッ
ト治具7Lとを背中合わせで載置し、ターンテーブル6
の回転で両インナセット治具7R,7Lをターンテーブ
ル6の周囲一側のセット位置1aと他側の溶接位置1b
とに交互に反転させるようにしている。そして、セット
位置1aにおいて、各インナセット治具7R,7Lに対
応するドアのインナパネルとサッシュ、スティフナ、ビ
ーム等の複数のインナ部品とを人手でセットし、溶接位
置1bにおいて、その上方に配置した天吊り型の溶接ロ
ボット(図示せず)により各インナセット治具7R,7
L上でインナパネルと複数のインナ部品とを溶接結合
し、右ドア用のドアインナWRIと左ドア用のドアイン
ナWLIとを交互に組立てる。
【0016】各インナ作業ライン2R,2Lには、ドア
インナWRI,WLIを搬送する前後2段の搬送ロボッ
ト8,9が配置されており、前段の搬送ロボット8によ
り溶接位置1bに存するインナセット治具7R,7Lか
らドアインナWRI,WLIを取出して、これを各イン
ナ作業ライン2R,2Lの中間の受渡位置2aに搬送
し、この受渡位置においてドアインナWRI,WLIを
前段の搬送ロボット8から後段の搬送ロボット9に受渡
し、後段の搬送ロボット9により両インナ作業ライン2
R,2Lの終端の共通の払出位置2bにドアインナWR
I,WLIを搬送する。そして、各搬送ロボット8,9
によるドアインナWRI,WLIの搬送経路に定置式の
溶接ガン10,11を配置し、ドアインナWRI,WL
Iを各搬送ロボット8,9により各溶接ガン10,11
に対し相対移動させてインナ組立ステーション1で打残
されたインナパネルと各インナ部品との結合箇所を各溶
接ガン10,11により増打ち溶接する。
【0017】前記払出位置2bには、右ドア用のドアイ
ンナWRIと左ドア用のドアインナWLIとが交互に搬
入されることになり、払出位置2bにおいてドアインナ
WRI,WLIを後段の搬送ロボット9から右ドアと左
ドアとに共通のインナ搬送装置たるサブアッセンブリ用
のインナ搬送ロボット12に受渡し、該ロボット12に
より右ドア用のドアインナWRIと左ドア用のドアイン
ナWLIとをサブアッセンブリステーション4に交互に
搬送する。尚、搬送ロボット12は定置式の溶接ガン1
3の配置部を経由してドアインナWRI,WLIをサブ
アッセンブリステーション4に搬送するようにティーチ
ングされており、搬送ロボット12による搬送途中でも
ドアインナWRI,WLIの増打ち溶接を行って、イン
ナ作業ライン2R,2Lにおける増打ち溶接の打点数の
減少、即ち、サイクルタイムの短縮を図れるようにして
いる。
【0018】前記アウタ投入ステーション3には、右ド
ア用のアウタパネルWROと左ドア用のアウタパネルW
LOとが交互に投入されるようになっており、右ドアと
左ドアとに共通のアウタ搬送装置たるサブアッセンブリ
用のアウタ搬送ロボット14によりアウタ投入ステーシ
ョン3からサブアッセンブリステーション4に右ドア用
のアウタパネルWROと左ドア用のアウタパネルWLO
とを交互に搬送する。また、搬送ロボット14によるア
ウタパネルWRO,WLOの搬送経路には、定置式のシ
ーリング剤塗布装置15が配置されており、アウタパネ
ルWRO,WLOを搬送ロボット14によりシーリング
剤塗布装置15に対し相対移動させて、アウタパネルW
RO,WLOのドアインナWRI,WLIに対する接合
部にシーリング剤を塗布する。
【0019】アウタ搬送ロボット14は、アウタパネル
WRO,WLOの外面を吸着保持するように構成され、
サブアッセンブリステーション4にアウタパネルWR
O,WLOをその内面を上方に向けた水平姿勢で搬入す
る。また、前記各インナセット治具7R,7Lには、イ
ンナパネルとインナ部品とをインナパネルがインナ部品
の外側に位置するようにセットしており、搬送ロボット
8によりドアインナWRI,WLIをインナパネルの外
面側から把持し、搬送ロボット9によりドアインナWR
I,WLIをインナパネル内面側から把持し、搬送ロボ
ット12によりドアインナWRI,WLIを再度インナ
パネルの外面側から把持する。そして、サブアッセンブ
リ用のインナ搬送ロボット12によりドアインナWR
I,WLIをその内面を下方に向けた水平姿勢でサブア
ッセンブリステーション4に搬入し、アウタ搬送ロボッ
ト14で水平姿勢に保持されるアウタパネルWRO,W
LOにドアインナWRI,WLIを上方から組合わせ、
右ドアWRと左ドアWLとを交互にサブアッッセンブリ
する。
【0020】前記ヘミングステーション5には、右ドア
WRに適合するヘミング装置16Rと、左ドアWLに適
合するヘミング装置16Lとが並設されている。そし
て、サブアッセンブリステーション4で交互にサブアッ
センブリされた右ドアWRと左ドアWLとを、サブアッ
センブリステーション4とヘミングステーション5との
間に配置した共通のワーク投入入装置たるワーク投入ロ
ボット17により右ドア用のヘミング装置16Rと左ド
ア用のヘミング装置16Lとに交互に投入し、ヘミング
装置16Rによる右ドアWRのヘミング加工と、ヘミン
グ装置16Lによる左ドアWLのヘミング加工とを交互
に行う。
【0021】各ヘミング装置16R,16Lは、図2に
示す如く、ラム160を油圧シリンダ161で昇降させ
る油圧プレスで構成されており、ヘミングダイ162に
セットしたドアWR,WIのアウタパネルWRO,WL
Oの曲げ縁部WOaをラム160の下降によりヘミング
パンチ(図示せず)を介してヘミング加工する。ここ
で、各ヘミング装置16R,16Lには、対角位置の2
つのコーナ部のみに支柱163,164が立設されてお
り、両支柱163,164間に張り渡した対角線上の上
梁165に油圧シリンダ161を介してラム160を吊
設すると共に、支柱163,164に固定したガイドレ
ール163a,164aにラム160の対角位置の2つ
のコーナ部を摺動自在に係合させて、ラム160の昇降
動を案内している。そして、両ヘミング装置16R,1
6Lを、両者の上梁165,165がワーク投入ロボッ
ト17の配置部側に向けて開拡するV字状に組み合わさ
れるように並設している。これによれば、両ヘミング装
置16R,16Lのワーク投入ロボット17の配置側を
向く面には、両ヘミング装置16R,16Lの並設方向
両外側に支柱163,163が存在するだけで、その中
間は支柱の無いオープンスペースとなる。かくて、両ヘ
ミング装置16R,16Lの並設方向中間部にワーク投
入ロボット17を配置することにより、ワーク投入ロボ
ット17を右ドア用のヘミング装置16R側や左ドア用
のヘミング装置16L側にシフトさせなくても、両ヘミ
ング装置16R,16Lに支柱との干渉を生ずることな
く右ドアWRと左ドアWLとを交互に投入することがで
きる。尚、両ヘミング装置16R,16Lの払出し側の
面の中間部には支柱164が存在するため、右ドア用と
左ドア用の各別のワーク払出ロボット(図示せず)を設
けて、各ヘミング装置16R,16LからのドアWR,
WLの払出しを行う。
【0022】前記各ロボット8,9,12,14,17
は、鉛直軸線回りに旋回自在なロボット本体RBと、ロ
ボット本体RBの上端に水平軸線回りに揺動自在に取付
けた第1ロボットアームRA1と、第1ロボットアーム
RA1の先端に水平軸線回りに揺動自在に取付けた第2
ロボットアームRA2と、第2ロボットアームRA2の
先端に取付けた3軸構造の手首RRとを有する6軸ロボ
ットで構成されており、各ロボット8,9,12,1
4,17の動作端たる手首RRに夫々ロボットハンド8
0,90,120,140,170を取付けている。
【0023】右ドア用のドアインナWRIと左ドア用の
ドアインナWLIとに共用する搬送ロボット12のロボ
ットハンド120には、図3に示す如く、ドアインナW
RI,WLIのインナパネルに開設した複数の穴のうち
の所定の3個の穴WIa,WIb,WIcの孔縁部を把
持する第1乃至第3の3個の把持具1211,1212
1213が吊設されている。これら把持具1211,12
2,1213は、図4(A)(B)(C)に示す如く、
各穴WIa,WIb,WIcの孔縁部上面に当接する固
定クランプアーム121aと、孔縁部内面に当接して固
定クランプアーム121aとの間に孔縁部を挟む可動ク
ランプアーム121bとを備えており、シリンダ121
cによりリンク121dを介して可動クランプアーム1
21bを軸121eを支点にして開閉動作させるように
している。
【0024】図3に実線で示す右ドア用のドアインナW
RIを把持するときは、車体実装状態で下側になる第1
の穴WIaの孔縁部を第1把持具1211、車体実装状
態で前側になる第2の穴WIbの孔縁部を第2把持具1
212、車体実装状態で後側になる第3の穴WIcの孔
縁部を第3把持具1213で夫々把持するが、図3に仮
想線で示す左ドア用のドアインナWLIを把持するとき
は、ドアインナに対しロボットハンド120を手首RR
の動きで所定角度θ旋回し、第1の穴WIaの孔縁部を
第1把持具1211、第3の穴WIcの孔線部を第2把
持具1212、第2の穴WIbの孔線部を第3把持具1
213で夫々把持する。尚、第2の穴WIbの開設面と
第3の穴WIcの開設面とは同一面ではなく、そのた
め、第2把持具1212と第3把持具1213とを、夫
々、ロボットハンド120に対しシリンダ121fによ
り上下方向に位置調整自在に吊設し、右ドア用のドアイ
ンナWRIと左ドア用のドアインナWLIとで第2把持
具1212と第3把持具1213との上下方向の位置関係
を逆転させている。
【0025】各インナ作業ライン2L,2Rの前段の搬
送ロボット8のロボットハンド80も上記ロボットハン
ド120と同様にドアインナWRI,WLIをインナパ
ネルの複数の穴の孔縁部において把持するように構成さ
れ、また、後段の搬送ロボット9のロボットハンド90
は、ドアインナWRI,WLIを前段の搬送ロボット8
の把持箇所と重複しないインナパネルの周縁部において
把持するように構成される。尚、受渡位置2aや払出位
置2bにドアインナ用の置台を設け、前段の搬送ロボッ
ト8や後段の搬送ロボット9により受渡位置2aや払出
位置2bの置台にドアインナを載置した後に、後段の搬
送ロボット9やサブアッセンブリ用のインナ搬送ロボッ
ト12により受渡位置2aや払出位置2bの置台からド
アインナを取り上げることも可能であり、この場合に
は、後段の搬送ロボット9のロボットハンド90も、ド
アインナをインナパネルの複数の穴の孔縁部において把
持する型式のものに構成できる。サブアッセンブリ用の
アウタ搬送ロボット14のロボットハンド140には複
数の吸盤141が取付けられており、アウタパネルWR
O,WLOをその外面においてこれら吸盤141により
吸着保持する。
【0026】ワーク投入ロボット17のロボットハンド
170には、図5及び図6に示す如く、アウタパネルW
RO,WLOの周囲3辺の曲げ縁部WOaを把持する第
1乃至第3の3個の把持具1711,1712,1713
が吊設されている。
【0027】各把持具1711,1712,1713は、
シリンダ171aによりトグルリンク機構(示せず)を
介して開閉される図7に示す如き1対の把持爪171
b、171cを備えており、両把持爪171b、171
cの一方に凸部171d,他方に凹部171eを設け
て、アウタパネルWRO,WLOの曲げ縁部WOaが凸
部171dと凹部171eとの間に部分的に変形して把
持され、把持具1711,1712,1713から曲げ縁
部WOaがドアの自重で滑り落ちることを確実に防止で
きるようにしている。各把持具1711,1712,17
3でアウタパネルWRO,WLOの曲げ縁部WOaを
把持すると、内側の把持爪171bがドアインナWR
I,WLIの浮き上りを防止するワーク押えとしても機
能し、アウタパネルWRO,WLOに対するドアインナ
WRI,WLIの位置ずれが防止される。
【0028】かくて、サブアッセンブリステーション4
において、アウタ搬送ロボット14に保持されるアウタ
パネルWRO,WLOにインナ搬送ロボット12により
ドアインナWRI,WLIを組合わせ、次に搬送ロボッ
ト12を退避させると共に、ワーク投入ロボット17の
ロボットハンド170をサブアッセンブリステーション
4に振り込んで前記把持具1711,1712,1713
によりアウタパネルWRO,WLOの曲げ縁部WOaを
把持すれば、サブアッセンブリされたドアWR,WLを
ワーク投入ロボット17で受取ることができる。
【0029】各ドアWR,WLのヘミング加工の1サイ
クルは、ドアWR,WLをヘミング装置16R,16L
に投入してヘミングダイ162にセットする投入工程
と、ラム160を下降させて型締めする型締め工程と、
ラム160を下降端位置に保持する加圧ホールド工程
と、ラム160を上昇させて型開きする型開き工程と、
ドアWR,WLをヘミングダイ162から持ち上げてヘ
ミング装置16R,16Lから払出す払出工程とから成
り、型締め工程の開始から型開き工程の終了までには約
20秒かかる。
【0030】本実施形態では、右ドア用ヘミング装置1
6Rからの右ドアWRの払出しと、該ヘミング装置16
Rへの次の右ドアWRの投入とを行っている間に、左ド
ア用ヘミング装置16Lの型締め、加圧ホールド、型開
きを行い、次に、左ドア用ヘミング装置16Lからの左
ドアWLの払出しと、該ヘミング装置16Lへの次の左
ドアWLの投入とを行っている間に、右ドア用ヘミング
装置16Rの型締め、加圧ホールド、型開きを行い、以
上の作業を繰返して右ドアWRと左ドアWLとを交互に
ヘミング加工する。
【0031】図8は、型締め、加圧ホールド、型開き、
ドア払出し、ドア投入の各工程のタイミングを示してお
り、型締め工程の開始から型開き工程の終了までにかか
る時間をT1として、T1の時間間隔で右ドアWRと左
ドアWLとを交互に製造するには、両ヘミング装置16
R,16Lの一方へのドアの投入から他方へのドアの投
入までにかかる時間T2をT1以下にすることが必要に
なる。ここで、ワーク投入ロボット17を右ドア用ヘミ
ング装置16R側と左ドア用ヘミング装置16L側とに
シフトして各ヘミング装置16R,16Lに各ドアW
R,WLを投入する場合、T2をT1以下にすることは
困難であるが、本実施形態では、上記の如くワーク投入
ロボット17をシフトせずに両ヘミング装置16R,1
6LにドアWR,WLを投入できるため、T2をT1以
下に短縮でき、かくて、T1の時間間隔で右ドアWRと
左ドアWLとを交互に能率良く製造できる。
【0032】尚、上記実施形態では、インナ作業ライン
2R,2LにおけるドアインナWRI,WLIの搬送を
ロボット8,9で行うようにしたが、コンベアでドアイ
ンナWRI,WLIを搬送することも可能であり、同様
に、アウタ投入ステーション3からサブアッセンブリス
テーション4にアウタパネルWRO,WLOを搬送する
共通のアウタ搬送装置をコンベアで構成しても良い。然
し、上記実施形態の如くロボットでドアインナやアウタ
パネルを搬送した方がラインレイアウトに関する設計の
自由度が増し、有利である。
【0033】また、上記実施形態では、車両用の右ドア
WRと左ドアWLとを製造する装置に本発明を適用した
が、ボンネットとトランクリッド、或いは、ボンネット
とテールゲートといった、ヘミング加工される車両の前
後の蓋物ワークの製造にも同様に本発明を適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2種のワークを交互に連続的に製造できて、
能率が向上すると共に、インナ組立ステーションとサブ
アッセンブリステーションとアウタ搬送装置とインナ搬
送装置とワーク投入装置とを2種のワークに共用するた
め、スペース効率を向上して、且つ、設備費を安くする
ことができ、更に、インナパネルとインナ部品とのセッ
ト作業を2種のワークについて同一の場所で行うことが
できるため、省力化も図ることができ、生産性が大幅に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の平面図
【図2】 図1の矢印II方向から見たヘミングステーシ
ョンの正面図
【図3】 インナ搬送ロボットのロボットハンドの平面
【図4】 (A)図3のIVA-IVA線截断面図,(B)
図3のIVB-IVB線截断面図,(C)図3のIVC-IVC線截
断面図
【図5】 ワーク投入ロボットのロボットハンドの平面
【図6】 図5の矢印VI方向から見たロボットハンドの
正面図
【図7】 図5のロボットハンドに吊設した把持具の下
端部分の拡大図
【図8】 ヘミング加工の各工程のタイミングを示すタ
イムチャート
【符号の説明】
WR,WL ドア(ワーク) WRI,WLI ドアインナ(インナ部材) WRO,WLO アウタパネル 1 インナ組立ステーション 1a セット位置 1b 溶接位置 2R,2L インナ作業ライン 4 サブアッセンブリステーション 5 ヘミングステーション 7R,7L インナセット治具 12 インナ搬送ロボット(インナ搬送装置) 14 アウタ搬送ロボット(アウタ搬送装置) 16R,16L ヘミング装置 17 ワーク投入ロボット(ワーク搬送装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 真二 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D114 AA05 AA11 AA12 BA13 CA05 DA02 DA04 DA11 EA03 EA14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナパネルに複数のインナ部品を結合
    して構成されるインナ部材とアウタパネルとをヘミング
    加工で一体化して成る形状の異なる2種類のワークを製
    造するヘミング加工ワークの製造装置において、 インナパネルと複数のインナ部品とを所定の位置関係で
    セット自在な第1の種類のワーク用と第2の種類のワー
    ク用の1対のインナセット治具を、各インナセット治具
    へのセット作業を行うセット位置と、各インナセット治
    具上でインナパネルと複数のインナ部品とを溶接結合し
    てインナ部材を組立てる溶接位置とに交互に反転される
    ように配置した共通のインナ組立ステーションと、 溶接位置に存するインナセット治具から取出したインナ
    部材に所要の作業を施す第1の種類のワーク用と第2の
    種類のワーク用の1対のインナ作業ラインと、 アウタパネルとインナ部材とを組合わせて第1の種類の
    ワークと第2の種類のワークとを交互にサブアッセンブ
    リする共通のサブアッセンブリステーションと、 第1の種類のワークに適合するヘミング装置と、第2の
    種類のワークに適合するヘミング装置とを並設したヘミ
    ングステーションと、 第1の種類のワークのアウタパネルと第2の種類のワー
    クのアウタパネルとをサブアッセンブリステーションに
    交互に搬送する共通のアウタ搬送装置と、 所要の作業を施した第1の種類のワークのインナ部材と
    第2の種類のワークのインナ部材とをサブアッセンブリ
    ステーションに交互に搬送する共通のインナ搬送装置
    と、 サブアッセンブリされた第1の種類のワークと第2の種
    類のワークとを対応するヘミング装置に交互に投入する
    共通のワーク投入装置とを備え、 両ヘミング装置の一方のヘミング装置においてワークの
    払出しと次のワークの投入とを行っている間に、他方の
    ヘミング装置において型締めから型開きまでのヘミング
    加工工程を実行するようにしたことを特徴とするヘミン
    グ加工ワークの製造装置。
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