JP2000262938A - 粉体塗装装置 - Google Patents

粉体塗装装置

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JP2000262938A
JP2000262938A JP11077539A JP7753999A JP2000262938A JP 2000262938 A JP2000262938 A JP 2000262938A JP 11077539 A JP11077539 A JP 11077539A JP 7753999 A JP7753999 A JP 7753999A JP 2000262938 A JP2000262938 A JP 2000262938A
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powder coating
coating booth
cyclone
bag filter
booth
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JP11077539A
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English (en)
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Takao Amagasaki
孝雄 尼崎
Takashi Kawai
川井  隆
Koichi Tsutsui
晃一 筒井
Fumihiro Murakami
文宏 村上
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MURAKAMI KOGYO KK
Nippon Paint Co Ltd
Murakami Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MURAKAMI KOGYO KK
Nippon Paint Co Ltd
Murakami Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者が粉体塗装ブース内に容易に立ち入るこ
とができ、清掃作業性に優れた粉体塗装装置を提供する
ことにある。 【解決方法】粉体塗装ブース、サイクロンおよび/また
はバグフィルタ、および上記粉体塗装ブースの底面に接
続されている回収部と、上記サイクロンおよび/または
バグフィルタを接続するための接続管とからなる粉体塗
装装置であって、上記粉体塗装ブースの壁面が非導電性
材料で形成され、上記粉体塗装ブースの底面がグレーチ
ングを有していて、かつ、上記回収部における底面が傾
斜部分を有していることを特徴とする粉体塗装装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、粉体塗装装置に関し、
特に、粉体塗装ブース内への作業者の立ち入りが容易と
なる粉体塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は、大気中に放出される有機溶
剤がないことから、環境に対してやさしい塗料として注
目を浴びている。近年、粉体塗料は、さらなる高外観を
実現するため次々に新しい粉体塗料が開発されている。
【0003】粉体塗装装置において、粉体塗装ブースで
被塗装物に塗着しなかった粉体塗料の一部は、粉体塗装
ブースの壁面に付着し汚れとなる。特に、静電粉体塗装
法を用いた粉体塗装の場合、壁面がアースされていたり
すると、被塗装物に塗着しなかった粉体塗料が静電吸引
力によって壁面に強固に塗着し、色替えの時、粉体塗装
ブースの清掃時に壁面に塗着した粉体塗料を取り除くこ
とが極めて困難になる。
【0004】この問題を解決するために、特許第258
8687号公報には、粉体塗装ブースの内部の壁面に滑
らかな絶縁性プラスチック材料を用いた静電粉体塗装装
置が開示されている。、この公報では、色替え等の清掃
時においては作業員が電動式ゴンドラに乗って粉体塗装
ブース内を清掃する方法が開示されているが、清掃作業
性が不充分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、粉体塗装ブース、サイクロンおよび/またはバグフ
ィルタ、および上記粉体塗装ブースとサイクロンおよび
/またはバグフィルタを接続するための接続管からなる
粉体塗装装置であって、粉体塗装ブース内への作業者の
立ち入りが容易であり、色替え等のために必要な清掃を
容易にする粉体塗装装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体塗装ブー
ス、サイクロンおよび/またはバグフィルタ、および上
記粉体塗装ブースの底面に接続されている回収部と、上
記回収部と上記サイクロンおよび/またはバグフィルタ
とを接続するための接続管からなる粉体塗装装置であっ
て、上記粉体塗装ブースの壁面が非導電性材料で形成さ
れ、上記粉体塗装ブースの底面がグレーチング構造を有
していて、さらに上記回収部の底面が傾斜構造を有して
いることを特徴とする粉体塗装装置を提供することにあ
る。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の粉体塗装装置は、粉体塗
装ブース、サイクロンおよび/またはバグフィルタ、お
よび上記粉体塗装ブースの底面に接続されている回収部
と、上記回収部と上記サイクロンおよび/またはバグフ
ィルタとを接続するための接続管からなる粉体塗装装置
であって、上記粉体塗装ブースの壁面が非導電性材料で
形成され、上記粉体塗装ブースの底面がグレーチング構
造を有していて、さらに上記回収部の底面が傾斜構造を
有していることを特徴とする粉体塗装装置である。
【0008】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースは、被塗装物を粉体塗装機によって塗装する部屋で
あり、上記粉体塗装ブースの底面に回収部が接続されて
いるものであって、上記粉体塗装ブースの壁面が非導電
性材料で形成されていて、かつ、上記粉体塗装ブースの
底面にグレーチング構造を有しているものである。
【0009】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースの壁面の材質としては、非導電性材料を挙げること
ができる。上記非導電性材料としては、具体的には、ポ
リ塩化ビニルを挙げることができる。上記非導電性材料
によって粉体塗装ブースの壁面を形成する方法として
は、粉体塗装ブース全体を従来の金属材料で形成した
後、その壁面に非導電性材料を貼付する方法、壁面のみ
非導電性材料によって形成し他の部分を金属材料で形成
する方法および粉体塗装ブース全体を非導電性材料によ
って形成する方法などを挙げることができる。上記非導
電性材料によって壁面を形成すると、壁面内において電
荷が移動しにくくなり、従って、帯電した粉体塗料が壁
面に接触しても、粉体塗料の電荷は壁面に移動せず、粉
体塗料が壁面に静電吸引力によって塗着することを抑制
または防止することができることで、粉体塗装ブースの
壁面の清掃が容易になると考えられる。
【0010】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースは、その底面がグレーチング構造を有している。本
発明におけるグレーチング構造とは、格子状の構造を意
味するものである。本発明における粉体塗装ブースは、
その底面がグレーチング構造を有しているために、上記
粉体塗装ブース内で粉体塗装された際、被塗装物に塗着
しなかった未塗着の粉体塗料が底面に堆積することなく
効率よく、回収部へ降下させることができる。さらに、
本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブースは、その
底面がグレーチング構造を有するために、上記粉体塗装
ブース内に作業者が直接入って作業することができる。
特に、色替え等の清掃時には、作業を容易に行うことが
できる。上記グレーチング構造部分の材質としては、具
体的には、上記粉体塗装ブースの材質と同様のものや、
表面を非導電性材料によって被覆した鋼板あるいはステ
ンレスを用いることができるが、作業者がその上記グレ
ーチング構造部分の上に乗っても割れやたわみ等が発生
しない程度の強度を有しているものが必要である。
【0011】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースの底面には、回収部が接続されている。本発明にお
ける回収部は、被塗装物に対して未塗着の粉体塗料を効
率よく集めるための部位である。本発明における回収部
の底面は、傾斜構造を有していることが必要であり、具
体的には、両傾斜構造または片傾斜構造を持つものを挙
げることができる。上記両傾斜構造とは、その傾斜部分
に対して垂直に切断した断面がV字やY字形状であるも
のをいう。また、片傾斜構造とは、上記V字やY字形状
の一方の傾斜がないものをいう。上記回収部の材質とし
ては、特に限定されず、具体的には、上記粉体塗装ブー
スの壁面の材質で述べた金属材料および非導電性材料を
挙げることができるが、特に、回収部の材質に金属材料
を用いた場合、回収部の内面部分を非導電性材料によっ
て被覆してもよい。
【0012】本発明の粉体塗装装置における回収部の大
きさとしては、回収効率に応じて、当業者によって任意
に設定することができる。
【0013】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースは、被塗装物を搬送するためのコンベアやレール等
を備えていてもよい。
【0014】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装ブ
ースは、開口部が設けられている。上記開口部は、被塗
装物の進入と排出のためのものの他に、被塗装物を搬送
するコンベアやレール等を備えるためにも使用される。
【0015】本発明の粉体塗装装置におけるサイクロン
には、通常、ダクトを介してバグフィルタが接続されて
いて、さらにバグフィルタには回収ファンが接続されて
いる。この回収ファンの回転によって発生する吸引力に
よって、上記接続管に集められた未塗着の粉体塗料をサ
イクロンに回収することができる。
【0016】本発明の粉体塗装装置におけるサイクロン
は、上記未塗着の粉体塗料を回収するために用いられ
る。本発明に用いられるサイクロンとしては、具体的に
は、縦型サイクロンおよび横型サイクロンを挙げること
ができる。縦型サイクロンを用いる場合、サイクロンの
形式は、特に限定されないが、サイクロンの大きさの観
点から、マルチサイクロンであることが好ましい。
【0017】上記サイクロンによって回収されなかった
未塗着の粉体塗料は、バグフィルタによって回収され
る。
【0018】本発明の粉体塗装装置におけるバグフィル
タは、上記回収ファンが接続されていて、上記サイクロ
ンによって回収されなかった未塗着の粉体塗料を回収す
る装置である。また、本発明の粉体塗装装置におけるバ
グフィルタは、上記サイクロンを介せず、直接接続管に
接続されていてもよい。上記バグフィルタによって回収
された粉体塗料は、再利用せずに廃棄してもよい。
【0019】本発明の粉体塗装装置における接続管は、
上記回収部と上記サイクロンおよび/またはバグフィル
タを接続するための部材であり、上記回収部に集まった
未塗着の粉体塗料をサイクロンおよび/またはバグフィ
ルタへ送るためのものである。上記回収部から未塗着の
粉体塗料を効率よくサイクロンおよび/またはバグフィ
ルタへ送るという観点から、上記接続管は直管であるこ
とが好ましい。上記接続管が湾曲している場合は、その
湾曲部分に未塗着の粉体塗料が堆積する恐れがある。本
発明の粉体塗装装置における接続管の材質としては、特
に限定されず、上記粉体塗装ブースの壁面の材質の説明
で述べた金属材料や非導電性材料等を挙げることができ
る。本発明における接続管を上記回収部に接続する場
合、上記接続管からの吸引によって、上記粉体塗装ブー
ス内の気流が乱され、塗装に悪影響が及ばないように、
上記回収部内に整流板を設けることが好ましい。
【0020】本発明の粉体塗装装置における上記接続管
と上記回収部との接続方法としては、具体的には、上記
接続管と上記回収部とが、上記粉体塗装ブースの被塗装
物の進入または排出のための開口部のうち、少なくとも
1つの開口部と同じ側で接続されている接続方法や、上
記接続管と上記回収部とが、上記粉体塗装ブースの被塗
装物の進入または排出のための開口部が存在しない側で
接続されている接続方法等を挙げることができる。上記
接続管の設置本数は、特に限定されず、1本でもよい
が、複数本設置してもよい。上記接続管と上記回収部と
の接続方法および設置する本数は、設置するスペース等
に応じて、当業者によって設定することができる。
【0021】特に、回収効率を高めるために、複数のサ
イクロンを設置して同時運転するために、複数の接続管
を上記回収部に接続する場合は、各々の接続管からの吸
引による気流の干渉によって回収効率が低下する恐れが
あるため、回収部内に壁に設けて接続管から吸引できる
範囲を区切ることが好ましい。このようにすることで、
上記接続管と上記回収部とが、上記粉体塗装ブースの被
塗装物の進入または排出のための開口部が存在しない側
で接続されている場合は、1つの壁面から複数の接続管
およびサイクロンを設置することが可能になる。
【0022】上記粉体塗装ブースに対して、複数のサイ
クロンを設置する場合は、上記回収部と上記接続管との
各々接続部分の接続管内に、切替ダンパーをそれぞれ設
けることができる。このようにした粉体塗装装置を用い
て、通常、粉体塗装を行う場合は、未塗着の粉体塗料を
送りたい側のサイクロンに接続されている接続管内の切
替ダンパーを開き、残りの接続管内の切替ダンパーを閉
じて使用することで、未塗着の粉体塗料を、開けた切替
ダンパーを持つ接続管を通じて、送りたい側のサイクロ
ンだけに送ることができる。従って、先の色と異なる色
の粉体塗料を塗装する場合は、先に開いていた切替ダン
パーを閉じ、先に閉じていた切替ダンパーを開いて粉体
塗装することで、先の色を回収したサイクロンとは異な
る、他方のサイクロンだけに未塗着の粉体塗料を送るこ
とができ、回収した粉体塗料に異なる色のものが混じる
ことはなくなる。
【0023】さらに、上記切替ダンパーを設けた複数の
接続管に接続されている複数のサイクロンのうち、一部
をバグフィルタに置き換えて直接接続管に接続してもよ
い。このようにした粉体塗装装置を用いて、通常、粉体
塗装を行う場合は、サイクロンが接続されている接続管
内の切替ダンパーを開き、バグフィルタが接続されてい
る接続管内の切替ダンパーを閉じて使用することで、未
塗着の粉体塗料を開けた切替ダンパーを持つ接続管を通
じて、サイクロンだけに送ることができる。しかしなが
ら、未塗着の粉体塗料を再使用しない、いわゆる吹き捨
てを実施する場合には、上記サイクロンに未塗着の粉体
塗料を回収する必要がないため、上記バグフィルタが接
続されている接続管内の切替ダンパーを開き、サイクロ
ンが接続されている接続管内の切替ダンパーを閉じて使
用することで、未塗着の粉体塗料を開けた切替ダンパー
を持つ接続管を通じて、上記バグフィルタだけに送るこ
とができる。
【0024】本発明の粉体塗装装置における接続管の長
さは、特に制限されるものではないが、平面的なスペー
スの観点およびサイクロンおよび/またはバグフィルタ
における回収効率の観点から、上記粉体塗装ブースまた
は上記回収部と、上記サイクロンおよび/またはバグフ
ィルタとの間の距離が5m以下になるように、上記接続
管の長さを設定することが好ましい。上記粉体塗装ブー
スまたは上記回収部と、上記サイクロンおよび/または
バグフィルタとの間の距離が5mより長いと、回収効率
が低下し、接続管内に未塗着の粉体塗料が残存するため
に、先の色と異なる色の粉体塗料を塗装する場合は、上
記サイクロンおよび/またはバグフィルタで回収した未
塗着の粉体塗料に先の色の粉体塗料が混じる、いわゆる
混色の恐れがある。また、本発明の粉体塗装装置を設置
するための平面的なスペースが余分に必要になる。
【0025】また、本発明の粉体塗装装置における、上
記接続管と上記サイクロンおよび/またはバグフィルタ
との接続部分の高さと、上記接続管と上記回収部との接
続部分の高さの関係としては、回収効率の観点から、両
方が同じ高さであるか、または、上記接続管と回収部と
の接続部分の高さの方が高く、上記接続管とサイクロン
および/またはバグフィルタとの接続部分の高さの方が
低い位置であることが好ましい。上記接続管は、上記の
条件を満たしていれば斜めに接続されていてもよい。ま
た、上記の位置条件の観点から、上記接続管を直管にす
るためには地下にピットを設け、そこに上記サイクロン
および/またはバグフィルタを設置するか、または、地
下にピットを設ける代わりに架台を設け、その上に粉体
塗装ブースを設置することが好ましい。
【0026】
【実施例】以下に本発明の粉体塗装装置の実施例を、図
面を用いて詳細に説明する。
【0027】図1は、底面がグレーチング構造15を有
する粉体塗装ブース1、底面が両傾斜構造を有する回収
部2、接続管3、サイクロン4およびバグフィルタ5か
らなる粉体塗装装置であり、粉体塗装ブース1への被塗
装物の進入または排出のための開口部と同じ側の回収部
2の一方の壁面に、接続管3さらにサイクロン4が接続
されている粉体塗装装置の断面図である。バグフィルタ
5には回収ファン(図省略)が接続されている。また、
図2は、図1の粉体塗装ブース1と回収部2、グレーチ
ング構造15および接続管3との関係を表す側面図であ
る。
【0028】本発明の粉体塗装装置における粉体塗装
は、被塗装物搬送レール11によって粉体塗装ブース1
内に搬入された被塗装物12に対して粉体塗装ガン等
(図省略)を用いて、粉体塗装ブース1内で行われる。
被塗装物12に対して塗着しなかった未塗着の粉体塗料
は、グレーチング構造15を通じて、粉体塗装ブース1
の下部の回収部2に降下し集められる。回収部2内に集
められた未塗着の粉体塗料は、バグフィルタ5に接続さ
れている回収ファン(図省略)によって接続管3からサ
イクロン4およびバグフィルタ5へ送られる。この時、
接続管3からの吸引によって、粉体塗装ブース1内の気
流が乱れないように整流板14を設ける。このようにし
て、未塗着の粉体塗料はサイクロン4において回収さ
れ、サイクロン4の下部に接続されている回収タンク6
に蓄積される。
【0029】サイクロン4において回収されなかった残
りの未塗着の粉体塗料は、さらに、サイクロン4とダク
ト9によって接続されたバグフィルタ5に送られる。バ
グフィルタ5において、残りの未塗着の粉体塗料は回収
され、バグフィルタ5の下部に接続されているダスト粉
タンク10に蓄積される。
【0030】粉体塗装ブース1の内部の清掃は、作業者
が粉体塗装ブース1内に入り、行う。作業者は、グレー
チング構造15上に乗って粉体塗装ブース1の壁面等に
付着した粉体塗料をエアーガン等によって清掃する。
【0031】図3は、底面がグレーチング構造15を有
する粉体塗装ブース1、底面が両傾斜構造を有する回収
部2、接続管3、サイクロン4、およびバグフィルタ5
および5’からなる粉体塗装装置であり、粉体塗装ブー
ス1への被塗装物の進入口および排出口と同じ側の回収
部2の2つの壁面のうち、一方の壁面に接続管3さらに
サイクロン4が接続され、他方の壁面に接続管3’さら
にバグフィルタ5’が接続されている粉体塗装装置の断
面図である。バグフィルタ5および5’には回収ファン
(図省略)が接続されている。
【0032】接続管3および3’にはそれぞれ切替ダン
パー3−aおよび3−a’がそれぞれ設けられており、
通常、粉体塗装する場合には、サイクロン4が接続され
ている側の切替ダンパー3−aを開き、バグフィルタ
5’が接続されている側の切替ダンパー3−a’を閉じ
て使用することで、図1で述べたのと同様にして、サイ
クロン4の回収タンク6に、未塗着の粉体塗料が回収さ
れ、サイクロン4で回収されなかった未塗着の粉体塗料
は、さらにダクト9で接続されているバグフィルタ5に
よって回収される。また、塗料を再使用しない、いわゆ
る吹き捨てを実施する場合は、バグフィルタ5’が接続
されている側の切替ダンパー3−a’を開き、サイクロ
ン4が接続されている側の切替ダンパー3−aを閉じて
使用することで、接続管3−aから未塗着の粉体塗料が
サイクロン4へ送られないようにして、バグフィルタ
5’によってすべての未塗着の粉体塗料が回収される。
粉体塗装ブース1、サイクロン4およびバグフィルタ5
および5’は、図1で述べたものと同様のものを用いる
ことができる。また、粉体塗装ブース1内部の清掃につ
いても上述した方法で行う。
【0033】図4は、底面がグレーチング構造15を有
する粉体塗装ブース1、底面が片傾斜構造を有する回収
部2および2’(図省略)、接続管3および3’(図省
略)、サイクロン4および4’(図省略)およびバグフ
ィルタ5および5’(図省略)からなる粉体塗装装置で
あり、図3に対して、回収部2および2’(図省略)の
持つ4つの壁面のうち、被塗装物の進入口および排出口
のある粉体塗装ブース1と異なる側の回収部2および
2’(図省略)壁面のうち、同じ側の1つの壁面に、接
続管3および3’(図省略)が接続されている粉体塗装
装置であり、接続管3にサイクロン4が接続され、さら
にバグフィルタ5が接続されている。接続管3’にはサ
イクロン4’(図省略)が接続され、さらにバグフィル
タ5’(図省略)が接続されている粉体塗装装置の断面
図である。回収部2、接続管3、サイクロン4およびバ
グフィルタ5と、回収部2’、接続管3’、サイクロン
4’およびバグフィルタ5’とは、全く同じものであ
る。粉体塗装ブース1において粉体塗装が行われたと
き、被塗装物12に対して塗着しなかった粉体塗料は、
グレーチング構造15を通じて、粉体塗装ブース1の下
部の回収部2および2’へ降下し集められる。回収部2
に集められた未塗着の粉体塗料は、バグフィルタ5(図
省略)に接続されている回収ファン(図省略)によって
接続管3からサイクロン4およびバグフィルタ5へ送ら
れる。同様にして、回収部2’に集められた未塗着の粉
体塗料は、バグフィルタ5’(図省略)に接続されてい
る回収ファン(図省略)によって接続管3’からサイク
ロン4’およびバグフィルタ5’へ送られる。
【0034】また、図5は図4の底面がグレーチング構
造15を有する粉体塗装ブース1と底面が片傾斜構造を
有する回収部2および2’、および接続管3および3’
との関係を表す側面図である。バグフィルタ5および
5’(図省略)には回収ファン(図省略)が接続されて
いる。粉体塗装ブース1の底部に接続されている回収部
は、接続管3および3’(図省略)から効率よくサイク
ロン4および4’(図省略)へ送るために、分割して、
回収部2および2’を設けている。
【0035】
【発明の効果】本発明の粉体塗装装置は、粉体塗装ブー
スの壁面が非導電性材料で形成されており、上記粉体塗
装ブース底面に、底面が傾斜部分を有している回収部が
接続されているため、上記粉体塗装ブース内での粉体塗
装の際に発生する被塗装物に対して未塗着の粉体塗料の
回収が効率よく行うことができ、また、上記粉体塗装ブ
ースの底面がグレーチング構造を有しているため、作業
者の上記粉体塗装ブース内への立ち入ることが容易にな
り、上記粉体塗装ブース内の清掃を容易に行うことがで
きる。
【0036】さらに、上記粉体塗装ブースとサイクロン
および/またはバグフィルタを接続するための接続管を
直管とすることで、接続管内に集められた上記未塗着の
粉体塗料が残留せず、効率よくサイクロンおよび/また
はバグフィルタへ送られ、色替え時の混色が極めて少な
くなる。また、従来用いられていた接続管とサイクロン
および/またはバグフィルタとの接続のためのダクトの
引き回しが不要なため、平面的なスペースを小さくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回収部が両傾斜構造を持つ粉体塗装装置の実施
例の断面図である。
【図2】図1の粉体塗装ブースと回収部および接続管の
関係を表す側面図である。
【図3】回収部が両傾斜構造を持っていて、複数の接続
管を持ち、粉体塗装ブースの被塗装物の出入り口と同じ
側の回収部の壁面において、接続部と回収部が接続され
ている粉体塗装装置の実施例の断面図である。
【図4】回収部が片傾斜構造を持っていて、複数の接続
管を持ち、粉体塗装ブースの被塗装物の出入り口と異な
る側の回収部の壁面において、接続部と回収部が接続さ
れている粉体塗装装置の実施例の断面図である。
【図5】図4の粉体塗装ブースと回収部および接続管の
関係を表す側面図である。
【符号の説明】
1 粉体塗装ブース 2 回収部 2’ 回収部 3 接続管 3’ 接続管 3-a 切替ダンパー 3-a’ 切替ダンパー 4 サイクロン 4’ サイクロン 5 バグフィルタ 5’ バグフィルタ 6 回収タンク 6’ 回収タンク 8 回収ファンへのダクト 8’ 回収ファンへのダクト 9 ダクト 9’ ダクト 10 ダスト粉ダンク 10’ ダスト粉ダンク 11 被塗装物搬送レール 12 被塗装物 13 ピット 14 整流板 14’ 整流板 15 グレーチング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 晃一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社 (72)発明者 村上 文宏 東京都練馬区豊玉中2丁目27番5号 村上 工業株式会社 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 DC19 DD05 DD14 DD40 4F034 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体塗装ブース、サイクロンおよび/また
    はバグフィルタ、および前記粉体塗装ブースの底面に接
    続されている回収部と、前記回収部と前記サイクロンお
    よび/またはバグフィルタとを接続するための接続管か
    らなる粉体塗装装置であって、前記粉体塗装ブースの壁
    面が非導電性材料で形成され、前記粉体塗装ブースの底
    面がグレーチング構造を有していて、さらに前記回収部
    の底面が傾斜構造を有していることを特徴とする粉体塗
    装装置。
  2. 【請求項2】前記接続管が直管である請求項1記載の粉
    体塗装装置。
  3. 【請求項3】前記回収部における底面の傾斜構造が、両
    傾斜構造または片傾斜構造である請求項1および2記載
    の粉体塗装装置。
  4. 【請求項4】前記接続管が、被塗装物の進入口または排
    出口のある前記粉体塗装ブースの壁面と同じ側の前記回
    収部の壁面のうち少なくとも一方の壁面に接続されてい
    る請求項1ないし3記載の粉体塗装装置。
  5. 【請求項5】前記接続管が、被塗装物の進入口または排
    出口のある前記粉体塗装ブースの壁面と異なる側の前記
    回収部の壁面のうち少なくとも一方の壁面に接続されて
    いる請求項1ないし3記載の粉体塗装装置。
  6. 【請求項6】前記接続管が、前記粉体塗装ブースに対し
    て、少なくとも1本接続されている請求項1ないし5記
    載の粉体塗装装置。
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