JP2000262539A - 高周波処置具 - Google Patents
高周波処置具Info
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Abstract
生体組織に密着する度合いを高め、意図する手術部位へ
のみ限定的に高周波電流を確実に流れるようにして適切
な処置とその処置能力を向上させた高周波処置具を提供
することにある。 【解決手段】本発明は、体腔内に挿入される可撓性チュ
ーブ2を設け、上記可撓性チューブ2には高周波処置の
ための第1電極と、上記第1電極15より遠位側及び基
端側の少なくとも一方に位置してバルーン17を設け、
上記バルーン17の表面には第2電極18を設けた高周
波処置具1である。帰還側の第2電極18が生体組織に
密着する度合いが高められ、意図する手術部位へのみ限
定的に高周波電流を流す。
Description
体腔内の病変部を焼灼して切開等の手術を行う高周波処
置具に関する。
して切開等の手術を行うにあたり、体腔内に挿入するシ
ースの先端部における側方部位に、ワイヤ状の処置電極
を配設し、そのシースの外壁には、帰還電極を固定的に
配設した高周波処置具が、特開平9−164148号公
報または特公平7−73583号公報において知られて
いる。
れる従来の高周波処置具では、帰還電極がシースの外壁
に設置されているため、高周波電流により病変部を焼灼
する場合、その帰還電極を生体組織に密着させる事が難
しく、通電中に高周波電流が充分に流れないことがあ
る。また、特定の組織部位に帰還電極が密着しないと、
意図しないところへ電流が流れてしまうなどの不具合が
発生する。
てなされたものであり、その目的とするところは、電極
が生体組織に密着する度合いを高め、意図する手術部位
へのみ限定的に高周波電流が確実に流れるようにして適
切な処置とその処置能力を向上させた高周波処置具を提
供することにある。
腔内に挿入される挿入部と、上記挿入部に設けられ、高
周波処置のための第1電極と、上記第1電極の遠位側及
び基端側の少なくとも一方に位置して上記挿入部に設け
られたバルーンと、上記バルーンの表面に設けられた第
2電極とを具備したことを特徴とする高周波処置具であ
る。
れる挿入部と、上記挿入部に設けられ、高周波処置のた
めの能動電極と、上記能動電極から出力される高周波電
流を回収するための帰還電極を外表面に設けたバルーン
とを具備したことを特徴とする高周波処置具である。
照して、本発明の第1実施形態について説明する。
係る高周波処置具1を示す。この高周波処置具1は図示
しない内視鏡のチャンネルを通じて体腔内に挿入すべき
挿入部材としての可撓性チューブ2を有する。この可撓
性チューブ2はその横断面形状が図4に示したような多
孔形状のものであり、複数の管腔3,4,5,6を有す
る一体型のマルチルーメンチューブによって形成されて
いる。図4で示すように、3つの管腔3,4,5は略正
三角形の各頂点の位置にそれぞれ配置され、かつ略円弧
状に配列されている。他の管腔6は上記3つの管腔3,
4,5の下側に位置して配置されている。3つの管腔
3,4,5の径は等しく、他の管腔6の径よりも小径に
形成されている。
位置する管腔3にそれぞれ連通して上側方へ開口して設
けられた第1開口11と第2開口12が形成されてお
り、第1開口11は先方に位置し、第2開口12は後方
に位置して配置されている。そして、管腔3には導電性
金属ワイヤ14が挿通される。導電性金属ワイヤ14の
途中部分は、上記第1開口11と第2開口12を通じて
チューブ2の外部に露出し、このループ状の第1電極
(能動電極)15を形成する。
ヤ14の遠位端はチューブ2の管腔3内で固定部16に
より固定されている。第2開口12から管腔3内に入り
込んだ導電性金属ワイヤ14の基端側はその管腔3内を
通じて基端方向に伸長している。
電極15よりも遠位側に位置して弾性的に膨張可能なバ
ルーン17が取り付けられている。このバルーン17は
可撓性チューブ2の管腔4に連通するように接続されて
いる。
は拡張自在な金属メッシュ構造の第2電極(帰還電極)
18がその全周にわたり密着する状態で設けられてい
る。この第2電極18は上記バルーン17が膨張・収縮
するとき、その動きに追従し得る柔軟な構造に形成され
ている。この構造の電極を形成するには例えば細く、初
張力の小さなワイヤ素線を用いるとよい。
れ、この電線19はバルーン17の基端側端部付近から
可撓性チューブ2の管腔5内に挿入される。電線19は
全体に渡って絶縁被覆を施されている事が望ましい。
17よりも先端側には先端部分21を有し、この先端部
分21の先端面はテーパー状に加工された形状やボール
状に加工された形状を有している。この先端部分21に
は上記管腔6に通じる開口部22が形成されている。つ
まり、上記管腔6はこれを通じてガイドワイヤなどを挿
入可能な大きさの直径で形成されるものであり、この管
腔6に挿通したガイドワイヤなどの部材は上記開口部2
2を通じて外へ突き出せるようになっている。
ブ2の基端側には手元部本体30が取り付けられてい
る。この手元部本体30には第1プラグ31と第2プラ
グ32が導管33を介して取り付けられている。導管3
3にはこの導管33内に入れ子式に出し入れ自在な操作
棒34が接続されている。第1プラグ31を備えた操作
棒34は上記第1電極15を構成する導電性金属ワイヤ
14に接続されている。
接続されている。そして、操作棒34により押し引き操
作して導電性金属ワイヤ14を進退し、ワイヤナイフ状
の第1電極15を可撓性チューブ2の側方へ大きく突き
出るように張り出したり、引き込み退避させたりするこ
とができる。
した電線19に電気的に接続されている。第1プラグ3
1と第2プラグ32は図示しない高周波電源を接続し、
第1電極15と第2電極18の間の生体組織に高周波電
流を流し、電気的に処置するようになっている。
2口金36がそれぞれチューブ37,38を介して取り
付けられている。第1口金35は管腔6と連通し、第2
口金36は管腔5と連通している。各口金35,36は
その開口がルアーテーパー状に形成され、それぞれに図
示しないシリンジを取り付けるようになっている。
合、予め体腔内に挿入してあった図示しない内視鏡の鉗
子チャンネルを通じて高周波処置具1の可撓性チューブ
2を体腔内に挿入する。このとき、バルーン17を収縮
させ、第1電極15を引き込んだ状態にしておく。
腔内の目的部位に挿入位置させた後に、第2口金36に
接続したシリンジにより空気または液体を注入して、上
記バルーン17を膨張させる。すると、バルーン17が
その管腔内壁に押し当り、その位置に可撓性チューブ2
を保持する。ここで、バルーン17は可撓性チューブ2
を保持する手段となる。
込み、第1電極15をループ状に張り出させてこれを処
置目的部位に押し当てる。また、第1プラグ31と第2
プラグ32に接続した図示しない高周波電源から第1電
極15と第2電極18に通電し、第1電極15と第2電
極18の間の生体組織に高周波電流を流し、電気的に切
開・凝固等の処置を行う。
分岐管路42にわたり可撓性チューブ2を挿入し、その
分岐管路42にバルーン17を位置させて膨脹させると
共に第1電極15をナイフ電極として使用する場合であ
る。バルーン17は分岐管路42の内面に押し当り、そ
の分岐管路42の内面に第2電極18を密着させる。第
1電極15は可撓性チューブ2の湾曲部分に張る弦の如
く位置して、管路分岐部に位置する患部、例えば十二指
乳頭部に当り、その部位を高周波で切開する。
電極18がバルーン17の表面に形成されているため、
生体組織に対して確実に接触する。このように帰還側の
第2電極18が生体組織に対して確実かつ充分に密着す
るため、高周波処置を確実かつ効率的に行うことができ
る。従って、意図しないところへ帰還電流が流れ込むこ
ともない。
電極としての第1電極15に近い、バルーン17の後半
外周面部にのみ、帰還電極としての第2電極18を形成
したが、バルーン17の全外周面部に第2電極18を形
成するようにしてもよい。
極15の前方に設置する場合に限らず、例えば、図6で
点線で示すように第1電極15の後方に位置してバルー
ン17を設けてもよい。また、挿入部としての可撓性チ
ューブ2とは別の位置に分離して設置するようにしても
よい。
てそのバルーン17を導電性の素材で形成してその素材
を利用して第2電極18を構成するようにしてもよい。
導電性の素材として導電性のゴムに銀の粉末を混ぜて電
気抵抗を下げたものを用いるとよい。
帰還電極しての第2電極18を設ける上記バルーン17
との相対的位置が可変できる構造にしてもよい。例え
ば、能動電極としての第1電極15を配置する第1部材
と、帰還電極しての第2電極を設けたバルーン17を配
置する第2部材とを設け、両部材を相対的に移動可能な
ものとして調節するように構成する。
挿入部から突没自在な穿刺針の如くのものとし、使用す
るとき、挿入部から突き出すようにしたものでもよい。
本発明の第2実施形態について説明する。
る高周波処置具51を示す。この高周波処置具51は前
述した第1高周波処置具1の構成に加えて次の点を付加
変更したものである。すなわち、第1電極15の近位端
側に位置して弾性的に膨張可能な第2バルーン52を可
撓性チューブ2に設けた。この第2バルーン52は可撓
性チューブ2に形成した管腔6に連通し、この管腔6を
利用して第1口金35に接続されている。従って、管腔
6の先端には前述したような開口部22がなく、閉塞さ
れている。
れる第2電極18はメッシュ構造ではなく、その第1バ
ルーン17の膨張・収縮に連動するコイル構造の電極と
して形成されている。コイル構造の電極を形成する場合
には、例えば細く、初張力の小さなワイヤ素線を用い
る。その他の構成は、前述した第1高周波処置具1のも
のと同様である。
第1実施形態のものと同様に使用することができるが、
この第2実施形態の高周波処置具51にあっては内視鏡
の鉗子チャンネルを通じて可撓性チューブ2を体腔内に
挿入するとき、第1バルーン17及び第2バルーン52
を収縮させると共に第1電極15を引き込んだ状態にし
ておく。
位に挿入位置させた後、第1口金35及び第2口金36
に接続したシリンジにより両方のバルーン17,52に
空気または液体を注入して膨張させる。このとき、第1
バルーン17の表面にある帰還電極としての第2電極1
8は管腔の壁面に押し当り密着する。また、操作棒34
を押し込み、能動電極としての第1電極15を張り出
し、この第1電極15を目的部位に接触させる状態とす
る。この状態で、両電極15,18に高周波電流を通電
する。
電極15及び第2電極18、特に第1バルーン17の表
面に設けた第2電極18が生体組織に対して確実に密着
して接触するため、高周波処置を確実かつ効率的に行う
事ができる。また、第2バルーン52を使用する事によ
り、可撓性チューブ2の部分を管腔内に確実かつ安定的
に固定させることができるため、より確実な高周波処置
を行う事ができる。
れるものではない。上記実施形態の説明によれば、少な
くとも以下に列記する事項及びそれらのものを任意に組
み合わせた事項が得られる。
られ、高周波処置のための第1電極と、上記第1電極の
遠位側及び基端側の少なくとも一方に位置して上記挿入
部に設けられたバルーンと、上記バルーンの表面に設け
られた第2電極とを具備したことを特徴とする高周波処
置具。
挿入部に設けられ、高周波処置のための能動電極と、上
記能動電極から出力される高周波電流を回収するための
帰還電極を外表面に設けたバルーンとを具備したことを
特徴とする高周波処置具。
有し、挿入部の遠位部に第1電極を設け、第1電極の遠
位側に第1バルーンを配置し、第1バルーン表面には第
2電極を設け、第1電極の基端側に位置して上記挿入部
を位置決めするための第2バルーンを設けたことを特徴
とする高周波処置具。 (4)上記第2電極はバルーンの膨張・収縮に連動して
放射方向に伸縮可能な構造からなることを特徴とする第
1〜3項に記載の高周波処置具。
造を有することを特徴とする第1〜3項に記載の高周波
処置具。 (6)第2電極が金属製のコイル構造を有することを特
徴とする第1〜3項に記載の高周波処置具。 (7)上記第1電極と上記第2電極の相対的位置が可変
できる構造としたことを特徴とする第1〜6項に記載の
高周波処置具。
膨張させる事により、これに設けた電極を確実に生体組
織に接触さることができるため、目的部位へ確実に通電
する事ができる。また、第1電極と第2電極を近接して
設けることで、高周波電流の経路を目的部位の付近に限
定して通電することができる。このため、意図しない生
体組織部位に流れる事の悪い影響をなくすことができ
る。
の側面図。
の側面図。
の縦断面図。
明図。
の側面図。
の側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】体腔内に挿入される挿入部と、 上記挿入部に設けられ、高周波処置のための第1電極
と、 上記第1電極の遠位側及び基端側の少なくとも一方に位
置して上記挿入部に設けられたバルーンと、 上記バルーンの表面に設けられた第2電極とを具備した
ことを特徴とする高周波処置具。 - 【請求項2】体腔内に挿入される挿入部と、 上記挿入部に設けられ、高周波処置のための能動電極
と、 上記能動電極から出力される高周波電流を回収するため
の帰還電極を外表面に設けたバルーンとを具備したこと
を特徴とする高周波処置具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07357999A JP4294147B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波処置具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07357999A JP4294147B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波処置具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000262539A true JP2000262539A (ja) | 2000-09-26 |
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ID=13522362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07357999A Expired - Fee Related JP4294147B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 高周波処置具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4294147B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006524101A (ja) * | 2003-04-24 | 2006-10-26 | ボストン サイエンティフィック リミテッド | 挿入領域で隔離された領域を有する治療装置 |
JP2008295729A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Olympus Medical Systems Corp | 切開具 |
JP2008295728A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Olympus Medical Systems Corp | 処置具 |
CN115023189A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-09-06 | Tau-Pnu 医疗有限公司 | 间隔穿越系统 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP07357999A patent/JP4294147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008295728A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Olympus Medical Systems Corp | 処置具 |
US8206402B2 (en) | 2007-05-31 | 2012-06-26 | Olympus Medical Systems Corp. | Incision tool |
US8663238B2 (en) | 2007-05-31 | 2014-03-04 | Olympus Medical Systems Corp. | Treatment tool |
CN115023189A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-09-06 | Tau-Pnu 医疗有限公司 | 间隔穿越系统 |
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