JP2000261354A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2000261354A
JP2000261354A JP11059410A JP5941099A JP2000261354A JP 2000261354 A JP2000261354 A JP 2000261354A JP 11059410 A JP11059410 A JP 11059410A JP 5941099 A JP5941099 A JP 5941099A JP 2000261354 A JP2000261354 A JP 2000261354A
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Seiji Murata
清治 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯無線機の送信アンテナと誘導線とを接触さ
せなくても、音声等を携帯無線機から基地局へ適正に伝
送することができる通信システムを提供する。 【解決手段】本発明の通信システムは、基地局と、前記
基地局に接続された誘導無線信号を伝送するための誘導
線路と、前記基地局から前記誘導線路へ送出された第1
の誘導無線信号を受信する受信部と、誘導無線信号より
も周波数が高い空間波信号を生成して放射する送信部と
を有する携帯通信装置と、前記送信部から放射された空
間波信号を受信する第2受信部と、この第2受信部にて
受信された空間波信号から第2の誘導無線信号を生成
し、この第2の誘導無線信号を前記基地局へ伝送するた
めに前記誘導線路へ向けて送出する生成部とを有する信
号生成装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄道施設
に適用される通信システムに関し、例えば、地下鉄の鉄
道車両の乗務員や線路等の保守作業員等が携帯通信装置
を用いて基地局と通信を行うための通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道施設に適用される通信技術の
1つには、基地局(運転指令室)と運行中の鉄道車両との
間で音声等の通信を行うための誘導無線通信があり、主
として地下鉄道に広く利用されている。
【0003】図4は、従来における誘導無線の通信シス
テムの概略構成図である。図4に示すように、通信シス
テムは、運転指令所1に接続された基地局2と、基地局
2から線路に沿って設置された複数の誘導線3,誘導線
3間に挿入され各誘導線3の設置場所におけるインピー
ダンス整合をとる中間結合器4,及び誘導線3の終端に
接続される終端抵抗器5からなる誘導線路と、線路上を
走行する鉄道車両に搭載された移動局車上装置6から構
成されている。
【0004】移動局車上装置6は、音声の送受信用のア
ンテナ箱7と信号線を通じて接続されており、アンテナ
箱7は、誘導線3と電磁結合可能な位置に夫々配置され
る受信アンテナ8及び送信アンテナ9を収容している。
【0005】音声が運転指令所1から鉄道車両へ伝送さ
れる場合、運転指令所1にて発せられた音声は、基地局
2にて誘導無線周波数f1(例えば180MHz)の誘導
無線周波数信号(信号S1)に変調された後、誘導線3に
送出される。誘導線3を伝送される信号S1は、電磁誘
導によって受信アンテナ8に受信され、移動局車上装置
6にて音声信号に復調され、復調された音声信号に応じ
た音声が鉄道車両にて出力される。
【0006】一方、音声が鉄道車両から運転指令所1へ
伝送される場合、鉄道車両にて発せられた音声は、移動
局車上装置6にて誘導無線周波数f2(例えば155M
Hz)の誘導無線周波数信号(信号S2)に変調され、送
信アンテナ9から送出され、電磁誘導によって誘導線3
に受信される。その後、信号S2は、誘導線路を通じて
基地局2に受信され、基地局2にて音声信号に変換(復
調)され、この音声信号に応じた音声が運転指令所1に
て出力される。以上の構成によって、運転指令所1と移
動局車上装置6との間で音声を相互に送受信することが
できる。
【0007】通常の運行状態では、音声通信が上記構成
を用いて運転指令所1と鉄道車両との間で行われる。こ
れに対し、鉄道車両の故障等の事故が発生した場合、鉄
道車両の乗務員は、鉄道車両を停止させた後、車外に出
て車両点検等を行う必要がある。この場合、乗務員は、
図4に示す携帯無線機10を所持して車外に出た後、携
帯無線機10を用いて運転指令所1との間で点検に係る
相互連絡を行う。
【0008】図4に示すように、携帯無線機10は、受
信アンテナ11と送信アンテナ12とを有している。受
信アンテナ11は、地上基地局2から誘導線3に送出さ
れる信号S1を受信することによって運転指令所1から
の音声を受信する。一方、送信アンテナ12は、伸縮自
在なアンテナ棒(絶縁棒)13の先端に取り付けられてお
り、誘導線3に直接引っ掛けることが可能となってい
る。
【0009】携帯無線機10から運転指令所1へ音声が
伝送される場合、乗務員は、送信アンテナ12を誘導線
3に引っかけて両者を接触させた後、携帯無線機10の
マイクロホンへ向かって音声を発する。すると、携帯無
線機10にて、マイクロホンから入力された音声信号が
変調された信号S2が生成され、信号S2が送信アンテ
ナ12から誘導線3に伝達され、誘導線3及び地上基地
局2を通じて運転指令所1へ伝送される。
【0010】このように、携帯無線機10は、送信アン
テナ12を誘導線3に接触させる構成を有しているの
で、信号S2の利用効率を高めることができる。これに
よって、携帯無線機10の電源(バッテリ)の容量,即ち
バッテリのサイズ及び重量の小型化・軽量化が図られ、
携帯無線機10本体の小型化・軽量化が図られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た携帯無線機10は、送信アンテナ12と誘導線3とを
接触させて信号S2を伝達することを前提とする。この
ため、携帯無線機10から出力される信号S2は、移動
局車上装置6から出力される信号S2よりも弱くなって
いる。
【0012】このため、送信アンテナ12を誘導線3に
引っかけるべき適当な場所がない場合等、両者を適正に
接触させることができない状態,或いは両者を接触させ
ない状態で信号S2を送信しなければならない場合に
は、両者の電磁結合が適正になされないために誘導線3
が十分に信号S2を受信できず、運転指令所1が信号S
2に応じた音声を適正に受信できないことがあった。
【0013】従って、乗務員が携帯無線機10を用いて
運転指令所1と通信を行う場合には、乗務員は誘導線3
の近傍にいなければならなかった。また、乗務員が移動
しながら携帯無線機10を用いて運転指令所1と通信を
行うことが困難となっていた。これらのことに鑑み、携
帯無線機10の信号S2の出力を強くしようとすると、
バッテリが大型化するため、携帯無線機10本体が大型
化してしまい、その利便性(携帯性,取扱性等)や点検作
業の効率が低下する問題があった。
【0014】また、一般に、誘導無線信号の周波数は1
0〜250kHzであり、VHF,UHF帯等の信号に
比べて周波数が低く波長が長い。このため、携帯無線機
10の送信アンテナ12は大きく(長く)ならざるを得な
いので、携帯無線機10は全体として大きくなってしま
い、その取り扱いが不便となっていた。
【0015】上記した問題は、線路,電力線,通信線等
の工事の作業員が携帯無線機10を所持して運転指令所
1との間で連絡をとりつつ工事を行う場合にも生じてい
た。本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、携
帯通信装置の送信アンテナと誘導線とを接触させなくて
も、音声等を携帯通信装置から基地局へ適正に伝送する
ことができ、且つ携帯通信装置の利便性を高めることが
できる通信システムを提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明
は、通信システムである。この通信システムは、(1)基
地局と、(2)前記基地局に接続され、誘導無線信号を伝
送するための誘導線路と、(3)前記基地局から前記誘導
線路へ送出された第1の誘導無線信号を受信する受信部
と、誘導無線信号よりも周波数が高い空間波信号を生成
して放射する送信部とを有する携帯通信装置と、(4)前
記送信部から放射された空間波信号を受信する第2受信
部と、この第2受信部にて受信された空間波信号から第
2の誘導無線信号を生成し、この第2の誘導無線信号を
前記基地局へ伝送するために前記誘導線路へ向けて送出
する生成部とを有する信号生成装置とを備えたことを特
徴とする。
【0017】本発明の通信システムによると、携帯通信
装置から基地局へ例えば音声を伝送する場合には、携帯
通信装置から音声信号を変換した空間波信号が生成され
放射される。この音声信号は、信号生成装置の第2受信
部によって受信され、第2の誘導無線信号に変換され、
誘導線路へ送出される。これによって、第2の誘導無線
信号が誘導線路を通じて基地局に受信される。
【0018】ここに、誘導無線信号とは、電磁誘導によ
って空間を伝播される信号であり、電波法第44条第4
項に規定された誘導式通信設備にて利用される周波数
(10〜250kHz)を持つ信号である。一方、本発明
における空間波信号は、誘導無線信号よりも高い周波数
(250kHzを上回り且つ電波法で規定された300
0GHz以下の周波数)を有する信号であり、例えば、
VHF,UHF帯の信号が用いられる。
【0019】本発明における空間波信号は、誘導無線信
号よりもその送信範囲が広いので、従来のように、携帯
無線機の送信アンテナと誘導線とを接触させるような作
業を行わなくても、携帯通信装置から基地局へ音声信号
等を適正に伝送することができる。
【0020】また、同じ電源又は同じ容量の電源を用い
て誘導無線信号と空間波信号とを夫々出力する場合、そ
の送信範囲は空間波信号の方が広い。従って、従来の携
帯無線機に採用されていたバッテリを用いても、携帯通
信装置から送信される信号の送信範囲を広げることがで
きる。従って、携帯通信装置のバッテリを大型化する必
要がない。
【0021】さらに、本発明における空間波信号は、誘
導無線信号よりも波長が短いので、送信アンテナを小さ
く(短く)形成することができる。この点でも、携帯通信
装置の小型・軽量化を図ることができる。
【0022】携帯通信装置は、例えば携帯無線機(携帯
電話)である。また、基地局へ伝送される対象には、音
声の他,文字や図形等の画像データも含まれる。本発明
による通信システムは、前記誘導線路が複数の誘導線と
前記誘導線間又は前記誘導線の末端に設けられる結合器
とを含み、前記信号生成装置が前記結合器に接続される
ように構成されていても良い(請求項2に対応)。このよ
うにすれば、既に設置されている誘導線路を構成する結
合器に信号生成装置を接続することで、本発明における
携帯通信装置を利用することが可能となる。
【0023】結合器と信号生成装置とを接続する場合に
は、前記信号生成装置が結合器と一体に形成される(1
つの筐体内に収容される)ように構成するのが好まし
い。このようにすれば、既に設置されている誘導線路を
構成する結合器を、結合器と信号生成装置とが一体とな
った装置に交換することで、本発明における携帯通信装
置を利用することが可能となる。
【0024】また、本発明による通信システムは、前記
誘導線路が鉄道車両の走行する線路に沿って設けられ、
前記信号生成装置が鉄道車両に搭載される構成となって
いても良い(請求項3に対応)。この場合には、携帯通信
装置から発せられた音声等に対応する信号が鉄道車両を
経由して誘導線路に受信されることとなる。
【0025】また、本発明による通信システムでは、前
記第2の誘導無線信号が鉄道車両から前記誘導線路を通
じて前記基地局へ伝送される誘導無線信号と同じ周波数
に設定されていても良い(請求項4に対応)。このように
すれば、従来の通信システムの構成を利用することがで
き、本発明による通信システムの導入を容易にすること
ができる。
【0026】また、本発明の通信システムでは、信号生
成装置の動作電力が前記誘導線路を通じて前記信号生成
装置に供給されるように構成されていても良い(請求項
5に対応)。動作電力源(電源)は、誘導線路を通じて動
作電力を供給できる限り、適宜の場所に設けることが可
能であるが、基地局に設けるのが好ましい。
【0027】また、本発明による通信システムでは、前
記信号生成装置が、前記誘導線路の結合器毎に設けら
れ、各信号生成装置の生成部が、入力された同期信号を
用いて空間波信号を第2の誘導無線信号に変換するよう
に構成されていても良い(請求項6に対応)。
【0028】例えば、生成部が、空間波信号の周波数か
ら第2の誘導無線信号の周波数を減じた値の周波数を持
つ信号を同期信号を用いて生成し、空間波信号の周波数
から同期信号を用いて生成された信号の周波数を減じた
値を持つ信号を生成することによって空間波信号を第2
の誘導無線信号に変換する構成とする。
【0029】このように構成すれば、1つの携帯通信装
置から発せられた空間波信号を複数の信号生成装置が受
信した場合にビートが発生することを防止することがで
きる。同期信号の発生源はどの場所にあっても良いが、
例えば基地局に設けるのが好ましい。
【0030】また、本発明による通信システムでは、信
号生成装置を鉄道車両に搭載する場合、信号生成装置
が、前記第2受信部にて受信された空間波信号を復調す
る復調部をさらに有し、前記生成部が、前記復調部によ
って復調された信号を第2の誘導無線信号に変換し前記
誘導線路へ向けて送出する構成としても良い(請求項7
に対応)。
【0031】この場合、信号生成装置が、前記復調部に
よって復調された信号と鉄道車両から前記基地局へ送信
すべき信号とを合成する合成部を更に有し、生成部が前
記合成部によって合成された信号を第2の誘導無線信号
に変換し前記誘導線路へ向けて送出する構成としても良
い。
【0032】
〔実施形態1〕
《通信システムの構成》最初に、本発明の実施形態1に
よる通信システムの構成を説明する。
【0033】〈全体構成〉図1は、実施形態1による通
信システムを示す全体構成図である。図1に示した通信
システムは、例えば地下鉄設備について適用されるもの
である。なお、図1において、従来の通信システムと同
様の構成については、図4と同一の符号を付してある。
【0034】図1に示す通信システムは、運転指令所1
と、運転指令所1に接続された基地局(地上基地局装置)
2と、基地局2に接続された誘導線路と、移動局車上装
置6と、携帯通信装置としての携帯無線機100と、信
号生成装置としての空間波受信機23a〜23cとから
なる。誘導線路は、複数の誘導線3と、誘導線3間に挿
入・接続された中間結合器4と、誘導線3の末端に接続
された終端結合器5とからなる。
【0035】〈携帯無線機〉携帯無線機100は、受信
部及び送信部からなる。受信部は、誘導無線用の受信ア
ンテナ11と、受信アンテナ11に接続された誘導無線
受信機(受信回路)18と、受信回路18に接続されたス
ピーカ19とからなる。受信アンテナ11は、音声信号
の変調により生成され基地局2から送出された誘導無線
周波数f1の信号(信号S1:f1=180kHz)を、
誘導線3から電磁誘導を用いて受信する。受信回路18
は、受信アンテナ11によって受信された信号S1を増
幅・復調することによって、信号S1から音声信号を生
成する。スピーカ19は、受信回路18によって復調さ
れた音声信号に応じた音声を外部に出力する。
【0036】一方、携帯無線機100の送信部は、マイ
クロホン20と、マイクロホン20に接続された空間波
送信機(送信回路)21と、送信回路21に接続された空
間波用の送信アンテナ22とからなる。マイクロホン2
0は、携帯無線機100の外部にて発せられた音声に応
じた音声信号を生成する。送信回路21は、マイクロホ
ン20によって生成された音声信号を変調・増幅するこ
とによって、所定の空間波周波数f3を持つ信号(信号
S3)を生成する。送信アンテナ22は、送信回路21
によって生成された信号S3を電波として外部に放射す
る。本実施形態における信号S3は、UHF帯(300
MHz〜3GHz)におけるf3=322MHzの信号
であり、携帯無線機100から送信(放射)される信号S
3の送信範囲(送信距離)は、約200mとなっている。
【0037】〈中間結合器〉誘導線路をなす各中間結合
器4は、誘導線3の2線(ラインL1,ラインL2)間に
接続される整合変成器33,34と、誘導線3の2線間
と大地(アース:グラウンド線LG)との間に接続される
整合変成器35と、各整合変成器33〜35の一次コイ
ルと二次コイルとの間に挿入されたローパスフィルタ
(LPF)36とを有している。各整合変成器33〜35
は、自身が接続された誘導線3を伝送される信号を一次
コイルと二次コイルとの間で変圧することによって、各
誘導線3の設置場所におけるインピーダンス整合をと
る。LPF36は、各整合変成器33〜35が低周波数
(商用周波数等)の交流や直流を通さないことに鑑みて設
けられている。なお、終端結合器5は、中間結合器4と
ほぼ同様の構成を有している。
【0038】〈空間波受信機〉各空間波受信機23a〜
23cは、中間結合器4又は終端結合器5に付随設備さ
れており、中間結合器4又は終端結合器5と電気的に接
続されている。各空間波受信機23a〜23cは、同じ
構成を有しているので、例として空間波受信機23aに
ついて説明する。
【0039】空間波受信機23aは、第2受信部として
の空間波用の受信アンテナ24と、受信アンテナ24に
接続された高周波増幅器25と、高周波増幅器25に接
続された生成部としての混合回路26と、混合回路26
に接続された局部発信回路27と、混合回路26に接続
された増幅器28とを有している。
【0040】受信アンテナ24は、携帯無線機100の
送信アンテナ22から放射された信号S3を受信する。
増幅器25は、受信アンテナ24によって受信された信
号S3を増幅する。局部発信回路27は、基地局2の同
期発信器48から送出された同期信号S4を、所定の局
部発信周波数を持つ信号(局部発信周波数信号)に変換す
る。
【0041】混合回路26は、局部発信回路27にて生
成された局部発信周波数信号を用い、高周波増幅器25
によって増幅された信号S3を、所定の誘導無線通話受
信波の周波数(誘導無線周波数)f2の信号(信号S2:
f2=155kHz)に変換する。増幅器28は、混合
回路26にて生成された信号S2を増幅する。
【0042】また、空間波受信機23aは、増幅器28
及び中間結合器4(終端結合器5)内の誘導線3に接続さ
れた整合器29と、局部発信回路27及び中間結合器4
(終端結合器5)内の誘導線3に接続された整合器30と
を有している。
【0043】整合器29は、増幅器28の出力(信号S
2)を誘導線3にインピ―ダンス整合して接続するため
の整合変成器である。整合器30は、誘導線3とアース
との間を伝送される基地局2の同期信号S4をインピー
ダンス整合して局部発信回路27に接続するための整合
変成器である。また、各空間波受信機23a〜23cの
動作用電力(電源)は、高周波線輪31,32を介して誘
導線3から供給される。
【0044】本実施形態では、各空間波受信機23a〜
23cは、400m以内の間隔をおいて設置されてい
る。このため、誘導線路の近傍に存する携帯無線機10
0から送信された信号S3は、空間波受信機23a〜2
3cのうちの少なくとも1つによって受信されるように
なっている。
【0045】なお、図1では、各空間波受信機23a〜
23cは、中間結合器4や終端結合器5と別のブロック
で図示されているが、各空間波受信機23a〜23cの
構成が中間結合器4や終端結合器5の筐体内に収容され
る構成,即ち、空間波受信機と結合器とが一体に形成さ
れた構成としても良い。
【0046】〈運転指令所〉運転指令所1は、移動局車
上装置6や携帯無線機100に送信すべき音声を入力す
るためのマイクロホン42と、移動局車上装置6や携帯
無線機100から送信された音声を出力するスピーカ4
1とを有している。
【0047】〈基地局〉基地局2は、送信回路と受信回
路とを備えている。基地局2の送信回路は、移動局車上
装置6や携帯無線機100へ送信すべき音声に応じた信
号を誘導線3に送出するための回路である。送信回路
は、運転指令所1のマイクロホン42に入力された音声
(信号)を信号S1に変調・増幅する送信部43と、信号
S1を誘導線3に接続する(送出する)変成器44と、各
空間波受信機23の局部発信回路27に与える同期信号
S4を生成・送出する同期信号発信器48とからなる。
【0048】同期信号S4は、100kHz〜250k
Hzの範囲の周波数を持つ信号から選択可能であり、本
実施形態では、同期信号発信器48は、周波数f4=2
00kHzの同期信号S4を送出する。
【0049】一方、基地局2の受信回路は、誘導線3か
ら信号S2を受信して音声に復調するための回路であ
る。受信回路は、誘導線3に接続され信号S2が入力さ
れる整合変成器39と、整合変成器39から入力された
信号S2を復調・増幅することによって信号S2から音
声信号を生成する音声復調増幅器40とを備え、音声復
調増幅器40にて生成された音声信号に応じた音声は、
運転指令所1のスピーカ41から出力される。なお、整
合変成器39は、上記した整合変成器33〜35と同じ
機能を持つ。
【0050】また、基地局2は、誘導線3の断線を検知
するための検査電流を供給する直流電源46と、各空間
波受信機23の動作電力を供給する商用周波数の交流電
源47と、直流電源46から供給される直流及び交流電
源47から供給される交流を誘導線3に夫々接続するL
PF45とを備えている。上記構成によって、動作電力
が、交流電源47からLPF45,誘導線3及び高周波
線輪31,32を経て各空間波受信機23a〜23cに
供給される。これによって、各空間波受信機23a〜2
3cは、動作用のバッテリを備える必要がなくなってい
る。なお、LPF45は、上記したLPF36と同じ機
能を持つ。
【0051】〈移動局車上装置〉移動局車上装置6は、
鉄道車両(図4参照)に搭載されている。移動局車上装置
6は、受信アンテナ8及び送信アンテナ9を収容したア
ンテナ箱7と信号線を介して接続されており、送信アン
テナ9と信号線を介して接続された誘導無線送信機15
と、誘導無線送信機15に接続されたマイクロホン14
と、受信アンテナ8と信号線を介して接続された誘導無
線受信機16と、誘導無線受信機16に接続されたスピ
ーカ17とを備えている。
【0052】《通信システムにおける動作例》次に、上
述した通信システムにおける動作例を説明する。まず、
運転指令所1と携帯無線機100との間で通信が行われ
る場合(携帯無線機100の使用例)について説明する。
【0053】運転指令所1のマイクロホン42に音声が
入力されると、この音声に応じた音声信号が、基地局2
の送信変調回路43によって信号S1に変換され、整合
変成器44から誘導線3の2線(ラインL1,ラインL
2)と大地(グラウンド線LG)との間に伝達され送出さ
れる。信号S1は、誘導線3を伝送されるとともに、誘
導線3から電磁放射され、携帯無線機100の受信アン
テナ11によって受信される。
【0054】携帯無線機100では、受信アンテナ11
によって信号S1が受信されると、受信回路が信号S1
から音声信号を生成し、生成された音声信号に応じた音
声がスピーカ19から出力される。これによって、携帯
無線機100を所持する乗務員や作業員は、運転指令所
1からの音声(指示や命令等)を聞くことができる。
【0055】一方、携帯無線機100のマイクロホン2
0から入力された音声信号は、送信回路21によって信
号S3に変換され、送信アンテナ22から放射される。
この信号S3は、空間波受信機23a〜23cのうちの
少なくとも1つの受信アンテナ24によって受信され
る。
【0056】受信アンテナ24で受信された信号S3
(322MHz)は、増幅器25にて増幅された後、混合
回路26に入力される。一方、各空間波受信機23a〜
23cには、基地局2の同期信号発信器48から同期信
号S4(200kHz)が伝送されてきており、この同期
信号S4は、局部発信回路27に入力される。
【0057】すると、図2に示すように、局部発信回路
27は、入力された同期信号S4を約1610倍するこ
とによって、局部発信周波数信号(MIX入力周波数信
号:周波数321.825MHz)を生成し、混合回路
(MIX)26に入力する。混合回路26は、信号S3か
ら局部発信周波数信号を減じた信号,即ち(322.0
00−321.825)の周波数を持つ信号を生成す
る。これによって、周波数155kHzの信号,即ち信
号S2が生成される。
【0058】混合回路26によって生成された信号S2
は、増幅器28で増幅され変成器29を経て誘導線3に
送出される。誘導線3に送出された信号S2は、誘導線
路を通じて基地局2に伝送され、基地局2の整合変成器
39を経て音声復調増幅器40に入力され、音声復調増
幅器40にて音声信号に復調され、この音声信号に応じ
た音声が運転指令所1のスピーカ41から出力される。
このようにして、携帯無線機100と運転指令所1との
問で双方向の音声の送受信(相互通話)が行われる。
【0059】次に、運転指令所1と移動局車上装置6と
の間で通話を行う場合の動作例を説明する。この場合に
も、上述したように、運転指令所1にて発生された音声
に対応する信号S1が基地局2から誘導線3に送出さ
れ、誘導線3(誘導線路)を伝送されるとともに、誘導線
3(誘導線路)から電磁放射される。電磁放射された信号
S1は、移動局車上装置6に接続された受信アンテナ8
にて受信される。
【0060】すると、誘導無線受信機16が、受信アン
テナ8にて受信された信号S1に復調処理及び増幅処理
を施すことにより、信号S1から音声信号を生成する。
その後、この音声信号に応じた音声がスピーカ17から
出力される。これによって、運転指令所1からの音声が
鉄道車両内にて出力される。これにより、鉄道車両の乗
務員は運転指令所1の音声を聞くことができる。
【0061】一方、運転指令所1へ伝送すべき音声が移
動局車上装置6のマイクロホン14に向かって発せられ
ると、当該音声に応じた音声信号(電気信号)がマイクロ
ホン14から出力される。すると、誘導無線送信機15
が、マイクロホン14から出力された音声信号を変調・
増幅することによって、信号S2を生成する。送信アン
テナ9は、誘導無線送信機15にて生成された信号S2
を電磁放射する。
【0062】これによって、誘導線3が送信アンテナ9
から放射された信号S2を受信し、信号S2が基地局2
へ伝送される。その後、基地局2では、上述したよう
に、信号S2が音声信号に変換され、音声信号に応じた
音声が運転指令所1のスピーカ41から出力される。こ
れによって、運転指令所1の指令所員は、鉄道車両の乗
務員の音声を聞くことができ、指令所員と乗務員との間
で双方向の同時送受話が可能となる。
【0063】《実施形態1の作用》以上説明した本発明
による通信システムによると、携帯無線機100が運転
指令所1へ伝送すべき音声を周波数f3を持つ信号S3
に変換して放射し、空間波受信機23a〜23cのうち
の少なくとも1つが携帯無線機100から信号S3を受
信し、信号S2に変換して基地局2へ伝送する。
【0064】ここで、信号S3は、UHF帯の信号であ
るので、信号S2よりもその送信可能範囲が広い。この
ため、携帯無線機100の所持者は、従来のように、送
信アンテナを誘導線3と接触させる必要がない。
【0065】従って、携帯無線機100の所持者は、携
帯無線機100の信号S3の送信可能範囲(空間波受信
機23の信号S3の受信可能範囲)であれば、誘導線3
から離れていても運転指令所1との間で通話を行うこと
ができ、また、当該送信可能範囲であれば、移動しなが
ら運転指令所1との間で通話を行うこともできる。但
し、携帯無線機100の所持者は、運転指令所1からの
音声を適正に受信するため、誘導線3から放射された信
号S1を受信アンテナ11が適正に受信できる範囲にい
なければならない。
【0066】また、UHF帯の信号(空間波)は、同じ出
力による誘導無線信号に比べ、空間を伝達される距離が
長い。このため、従来の携帯無線機10(図4参照)に搭
載されていたバッテリを用いて信号S3を送信アンテナ
22から放射しても、信号S3は、従来の携帯無線機1
0から送信されていた信号S2よりも遠くまで伝達され
る。
【0067】従って、携帯無線機100のバッテリを従
来の携帯無線機10に搭載されていたものよりも大きく
する必要がない。このため、携帯無線機100の大型化
及び重量化を抑えることができる。また、信号S3は、
信号S2よりもかなり波長が短いので、送信アンテナ2
2を小型・軽量化することができる。
【0068】これらによって、携帯無線機100の小型
・軽量による利便性(携帯性,取扱性)の向上させること
ができるとともに、その取り扱いがさらに簡易となる
(送信アンテナと誘導線との接触作業が不要となる)こと
で、その利便性をさらに高めることができる。従って、
乗務員による点検作業や、作業員による工事等を従来に
比べて円滑に行うことができる。
【0069】また、本発明による通信システムは、信号
S3を送信する携帯無線機100を採用し、信号S3を
受信して信号S2に変換する空間波受信機23を従来の
通信システム(図4参照)における中間結合器4又は終端
結合器5に接続することによって構成されているので、
その導入が容易である。
【0070】このとき、各空間波送受信機23a〜23
cの電源を基地局2に設け、電源を商用周波数の交流と
しているので、誘導線3を通じて動作用電力を空間波送
受信機23に与えることができる。このため、各空間波
受信機23a〜23cがバッテリ等を持たなくて良いの
で、バッテリ充電やバッテリ交換等の手間を要しなくて
済む。
【0071】また、各空間波受信機23a〜23cで
は、同期信号S4を用いて信号S3が信号S2に変換さ
れる。この構成によれば、携帯無線機100を一台と仮
定し、この携帯無線機100からの信号S3を各空間波
受信機23a〜23cが受信した場合、各空間波受信機
23a〜23cは、155Hzの信号S2を夫々出力す
ることとなる。従って、ビートの発生を防止することが
できる。
【0072】なお、誘導線3の断線の検知に直流を用い
ているので、誘導線3において、空間波送受信機23の
電源用の交流と断線検知用の直流とが干渉することを防
止することができる。また、これらの交流及び直流は、
高周波である信号S1〜S4とも干渉しない。
【0073】なお、実施形態1では、取り付け作業の容
易性に鑑み、空間波受信機23を中間結合器4や終端結
合器5に取り付けた構成としたが、空間波受信機23
は、信号線及び電力供給線を介して誘導線3に直接接続
することも可能である。
【0074】〔実施形態2〕次に、本発明の実施形態2
による通信システムを図3を参照して説明する。図3に
おいて、実施形態2は、以下の点で実施形態1(図1参
照)と異なる。即ち、空間波受信機23が、各中間結合
器4及び終端結合器5から除かれている。また、実施形
態1における移動局車上装置6に代えて、移動局車上装
置101が採用されている。以上の点を除き、実施形態
2は、実施形態1とほぼ同じであるので、実施形態1と
共通する構成の説明は省略する。なお、図3において、
実施形態1と共通する構成については、図1と同じ符号
で示してある。
【0075】移動局車上装置101は、アンテナ箱7を
有している。アンテナ箱7は、信号S3(周波数f3=
322MHzの信号)を受信する第2受信部としての受
信アンテナ51と、信号S1(周波数f1=180kH
zの信号)を受信する受信アンテナ8と、受信アンテナ
51にて受信された信号S3と受信アンテナ8にて受信
された信号S1とを効率良く整合するアンテナ整合器5
2と、信号S2(周波数f2=155kHzの信号)を送
信するための送信アンテナ9とを収容している。
【0076】また、移動局車上装置101は、アンテナ
整合器52及び信号線(アンテナケーブル)53を介して
接続された分配器54と、分配器54が接続された空間
波受信機(復調部に相当)55と、分配器54が接続され
た誘導無線受信機16と、誘導無線受信機16が接続さ
れたスピーカ17とを有している。分配器54は、自身
に入力された信号S1を誘導無線受信機16に入力し、
自身に入力された信号S3を空間波受信機55に入力す
る。
【0077】また、移動局車上装置101は、マイクロ
ホン14と、マイクロホン14及び空間波受信機55が
接続された合成器(合成部に相当)56と、合成器56が
接続された誘導無線送信機(生成部に相当)15とを有し
ており、誘導無線送信機15は、信号線を介して送信ア
ンテナ9に接続されている。
【0078】このように、実施形態2では、移動局車上
装置101及び受信アンテナ51が本発明の信号生成装
置を構成する。次に、実施形態2の通信システムにおけ
る動作例を説明する。携帯無線機100から運転指令所
1へ音声が伝送される場合、実施形態1と同様に、マイ
クロホン20に入力された音声信号に対応する信号S3
が、送信アンテナ22から放射される。
【0079】送信アンテナ22から放射された信号S3
は、受信アンテナ51によって受信され、アンテナ整合
器52及び信号線53を経て分配器54に入力される。
分配器54は、信号S3を空間波受信機55に入力す
る。空間波受信機55は、分配器54から入力された信
号S3を復調・増幅することによって音声信号に変換
し、合成器56に入力する。
【0080】また、合成器56には、マイクロホン14
から音声信号が入力されるが、携帯無線機100の使用
時には、マイクロホン14の図示せぬスイッチはOFF
とされる。但し、乗務員が必要に応じてマイクロホン1
4の図示せぬスイッチをONとし、音声を入力すること
で、乗務員が運転指令所1と携帯無線機100との通信
に割り込むことが可能となっている。
【0081】合成器56は、空間波受信機55及びマイ
クロホン14から夫々又は単独に入力された音声信号を
合成(多重)し、誘導無線送信機15に入力する。誘導無
線送信機15は、合成器56から入力された音声信号を
変調・増幅することによって信号S2に変換し、アンテ
ナ箱7の送信アンテナ9に与える。送信アンテナ9は、
誘導無線送信機15から出力された信号S2を電磁放射
する。
【0082】すると、誘導線3が電磁誘導によって信号
S2を受信し、基地局2に伝送する。基地局2は、信号
S2を受信すると、信号S2を音声信号に変換し、音声
信号に応じた音声を運転指令所1のスピーカ41(図1
参照)にて出力させる。これによって、携帯無線機10
0から送信された音声は、移動局車上装置101を経由
して送信され、運転指令所1に伝達される。
【0083】一方、運転指令所1から携帯無線機100
へ音声が伝送される場合には、実施形態1と同様の動作
が行われる。このように、実施形態2による通信システ
ムにおいても、運転指令所1と携帯無線機100との間
で双方向の同時通話が可能である。
【0084】これに対し、運転指令所1から移動局車上
装置101へ音声が伝送される場合には、運転指令所1
にて発せられた音声に対応する信号S1が、基地局2か
ら誘導線路へ送出され、誘導線3を通じて伝送・電磁放
射される。
【0085】すると、受信アンテナ8が信号S1を受信
する。受信された信号S1は、アンテナ整合器52及び
信号線53を通じて分配器54に入力される。分配器5
4は、信号S1を誘導無線受信機16に入力する。誘導
無線受信機16は、入力された信号S1に応じた音声信
号を生成する。この音声信号に応じた音声は、スピーカ
17から出力される。これによって、運転指令所1から
送信された音声が移動局車上装置101(鉄道車両)にて
出力される。
【0086】一方、移動局車上装置101から運転指令
所1へ音声が伝送される場合には、実施形態1とほぼ同
様の動作が行われる。なお、運転指令所1から携帯無線
機100へ音声が伝送される場合において、運転指令所
1からの音声に対応する信号S1の受信可能範囲に受信
アンテナ8が存しているときには、受信アンテナ8にて
信号S1が受信され、この信号S1に対応する音声がス
ピーカ17から出力される。
【0087】これによって、鉄道車両の乗務員は、運転
指令所1の指令所員から携帯無線機100の所持者へ向
けて発せられた音声をスピーカ17から聞くことがで
き、必要に応じてマイクロホン14をONにして両者の
通話に割り込むことができる。
【0088】実施形態2による通信システムによれば、
各空間波受信機23a〜23cの代わりに移動局車上装
置101が信号S3を受信し、信号S2に変換して誘導
線3へ向けて送出する。従って、実施形態1とほぼ同様
の効果を得ることができる。但し、携帯無線機100か
ら運転指令所1へ音声が伝送される場合には、鉄道車両
(受信アンテナ51)が、携帯無線機100の送信アンテ
ナ22から放射される信号S3の送信範囲に存している
必要がある。
【0089】なお、実施形態1の構成と実施形態2の構
成とは適宜組み合わせることが可能である。
【0090】
【発明の効果】本発明の通信システムによれば、携帯通
信装置の小型軽量化を図ることができるので、その利便
性を高めることができる。従って、携帯通信装置を所持
して基地局との間で通話を行いつつ作業を行う者の作業
効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による通信システムの構成
【図2】図1に示した各空間波受信機の動作説明図
【図3】本発明の実施形態2による通信システムの構成
【図4】従来の通信システムの構成図
【符号の説明】 S1〜S4 信号 1 運転指令所 2 基地局(地上基地局装置) 3 誘導線 4 中間結合器 5 終端結合器 6,101 移動局車上装置 7 アンテナ箱 8,11,24,51 受信アンテナ 9,12,22 送信アンテナ 10,100 携帯無線機 13 アンテナ棒(絶縁棒) 14,20,42 マイクロホン 15 誘導無線送信機 16,18 誘導無線受信機 17,19,41 スピーカ 21 空間波送信機 23,55 空間波受信機 25 高周波増幅器 26 混合回路 27 局部発信回路 28 増幅器 29,30 整合器 31,32 高周波線輪 33〜35,39 整合変成器 36,45 ローパスフィルタ(LPF) 40 音声復調増幅器 43 送信部 44 変成器 46 直流電源 47 交流電源 48 同期信号発信器 52 アンテナ整合器 53 信号線(アンテナケーブル) 54 分配器 56 合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K012 AB02 AB12 AB17 AC02 AC08 AC10 AC12 AE02 BA03 BA04 5K067 AA42 BB05 DD25 EE02 EE06 EE10 EE39 GG01 GG11 KK01 KK17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と、 前記基地局に接続され、誘導無線信号を伝送するための
    誘導線路と、 前記基地局から前記誘導線路へ送出された第1の誘導無
    線信号を受信する受信部と、誘導無線信号よりも周波数
    が高い空間波信号を生成して放射する送信部とを有する
    携帯通信装置と、 前記送信部から放射された空間波信号を受信する第2受
    信部と、この第2受信部にて受信された空間波信号から
    第2の誘導無線信号を生成し、この第2の誘導無線信号
    を前記基地局へ伝送するために前記誘導線路へ向けて送
    出する生成部とを有する信号生成装置とを備えたことを
    特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】前記誘導線路は、複数の誘導線と、前記誘
    導線間又は前記誘導線の末端に設けられる結合器とを含
    み、 前記信号生成装置は、前記結合器に接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】前記誘導線路は、鉄道車両が走行する線路
    に沿って設けられ、 前記信号生成装置は、鉄道車両に搭載されていることを
    特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 【請求項4】前記第2の誘導無線信号は、鉄道車両から
    前記誘導線路を通じて前記基地局へ伝送される誘導無線
    信号と同じ周波数に設定されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の通信システム。
  5. 【請求項5】前記信号生成装置の動作電力が前記誘導線
    路を通じて前記信号生成装置に供給されることを特徴と
    する請求項1,2,4の何れかに記載の通信システム。
  6. 【請求項6】前記信号生成装置が、前記誘導線路の結合
    器毎に設けられ、 各信号生成装置の生成部が、入力された同期信号を用い
    て空間波信号を第2の誘導無線信号に変換することを特
    徴とする請求項1,2,4,5の何れかに記載の通信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】前記信号生成装置は、前記第2受信部にて
    受信された空間波信号を復調する復調部を更に有し、 前記生成部は、前記復調部によって復調された信号を第
    2の誘導無線信号に変換し前記誘導線路へ向けて送出す
    ることを特徴とする請求項1,3,4の何れかに記載の
    通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007135003A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Keihin Electric Express Railway Co Ltd 鉄道車両用の通信システム

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