JP2000261327A - パスメトリック正規化方法及びビタビ復号器 - Google Patents

パスメトリック正規化方法及びビタビ復号器

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JP2000261327A
JP2000261327A JP11057003A JP5700399A JP2000261327A JP 2000261327 A JP2000261327 A JP 2000261327A JP 11057003 A JP11057003 A JP 11057003A JP 5700399 A JP5700399 A JP 5700399A JP 2000261327 A JP2000261327 A JP 2000261327A
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path
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Takafumi Ito
隆文 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタビ復号にてパスメトリックのオーバーフ
ローを防止するために行うパスメトリックの正規化を、
簡易な構成にて実現できるようにする。 【解決手段】 内部状態毎にパスメトリックを格納する
PMメモリ10と、受信符号が入力される毎にPMメモ
リ10に記憶された全てのパスメトリックを更新するA
CS回路20とを備えたビタビ復号器2に、パスメトリ
ックの最上位ビットを判定ビットとし、ACS回路20
にて更新されたパスメトリックの判定ビットが、全て非
零(即ち‘1’)である場合に、フラグFL=1に設定
する判定回路30と、FL=1の時に、ACS回路20
に供給するためにPMメモリ10から読み出されたパス
メトリックPM1,PM2の判定ビットを零クリアする
ビット演算回路40,50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳み込み符号を復
号するビタビ復号器、及びその復号の際に求められるパ
スメトリックのオーバーフローを防止するパスメトリッ
ク正規化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号や音声信号をデジタ
ル化し、このデジタル信号を処理,伝送する際に重要な
技術として誤り訂正が知られている。この誤り訂正は、
様々な方式が提案されているが、その一つとして、比較
的簡単な構成で高い誤り訂正能力が得られるビタビ復号
が注目されている。
【0003】このビタビ復号を行う復号器(以下、ビタ
ビ復号器という)は、畳み込み符号の最尤復号法に使用
されるものであり、符号器が生成し得る既知の符号系列
の中から、実際に入力された受信符号系列に最も近い符
号距離(ハミング距離など)を有するもの最尤パスとし
て選択し、この最尤パス(既知の符号系列)から復号デ
ータを得るものである。
【0004】なお、ビタビ復号においては、符号器の構
成に基づいた有限個の内部状態が定義されており、入力
される符号に応じて決められた状態遷移を繰り返す。但
し、全ての内部状態は、いずれか2つの内部状態の遷移
元となると共に、いずれか2つの内部状態の遷移先とな
っている。
【0005】そして、ある状態から他の状態に遷移する
経路をブランチ、状態遷移に従ってブランチを連結した
ものをパスと呼ぶ。更に、あるブランチについて、その
ブランチに対応する状態遷移が行われた時に生成される
べき既知の符号と、実際に入力された受信符号との符号
距離をブランチメトリック、パスを構成する全てのブラ
ンチのブランチメトリックを積算したものをパスメトリ
ックと呼ぶ。
【0006】ここで、図8に、特開平7−66735号
公報に記載されたビタビ復号器の主要部の構成を示す。
図8に示すように、ビタビ復号器102は、内部状態毎
に該内部状態に到る選択された唯一のパスについてのパ
スメトリックを格納するPMメモリ10と、PMメモリ
10から読み出された同一の内部状態に遷移する一対の
内部状態についての各パスメトリックPM1,PM2、
及び実際の受信符号に従って予め算出され、前記一対の
内部状態を遷移元とし前記同一の内部状態を遷移先とす
る一対のブランチのブランチメトリックBM1,BM2
に基づいて、ACS(Add Compare Select)計算を実行
するACS回路20とを備えている。
【0007】なお、ACS回路20は、加算器22,2
4、比較器26、セレクタ28を備えた周知のものであ
り、前記一対の内部状態毎に、それぞれ対応するパスメ
トリックとブランチメトリックと(PM1とBM1,P
M2とBM2)を各加算器22,24にて加算し、これ
ら両加算器22,24の出力(新たなブランチが追加さ
れたパスのパスメトリック)を比較する比較器26での
比較結果に基づき、いずれか小さい方をセレクタ28が
選択し、これを遷移先の内部状態についての新たなパス
メトリックPMとして出力するよう構成されている。ま
た、比較器26での比較結果は、図示しないパス選択部
へ供給され、この比較結果に基づいて選択される唯一の
パスを内部状態毎にパスメモリに記憶するようにされて
いる。
【0008】そして、ACS回路20での処理(ACS
計算)は、受信符号が入力される毎に、全ての内部状態
について繰り返し実行され、最終的に、PMメモリ10
に格納された全てのパスメトリックPMの中で最小のも
のを抽出し、更に、この抽出されたパスメトリックPM
に対応するパスをパスメモリから抽出して、この抽出さ
れたパスを最尤パスとして選択することになる。
【0009】このように、ACS回路20では、ブラン
チメトリックBMi(i=1,2)を累積加算すること
によりパスメトリックPMiを求めており、一方、パス
メトリックPMを格納するPMメモリの記憶容量、ひい
てはパスメトリックPMを表すために割り当てられるデ
ータ幅は有限であるため、記憶容量を十分に確保できな
い場合には、この累積加算に伴うパスメトリックPMの
オーバーフローを防止するための処理が必要となる。
【0010】そこで、上記公報に示されたビタビ復号器
102では、一定の時間間隔毎にパスメトリックPMの
最小値を検出する最小値検出回路130と、この最小値
検出回路130にて最小値が検出されると、ACS回路
20によるパスメトリックの更新が一通り行われる間だ
け、更新のためにPMメモリ10から読み出されたパス
メトリックPM1,PM2を、検出された最小値により
減算する減算器140,150とを備えている。これに
より、全てのパスメトリックPMが、周期的に、同じ値
(検出された最小値)だけ減少し、その結果、累積加算
によるオーバーフローが回避されることになる。以下で
は、このようにパスメトリックPMを一律に減少させる
ことをパスメトリックの正規化と呼ぶ。
【0011】なお、ACS計算において、パスメトリッ
クPMは大小比較されるに過ぎず、パスメトリック間の
差についての情報さえ保持されていれば、その絶対値は
必要ないため、パスメトリックから一律に同じ値を減じ
ても、ACS計算に影響を与えることがないのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したビタ
ビ復号器102では、パスメトリックPMの正規化を実
現するために、回路規模の大きい減算器140,150
が必要となるため、装置が大型化してしまうという問題
があった。
【0013】また、減算器140,150は、通常、多
数の論理素子にて構成されており、これら多くの論理素
子を経由して演算結果が出力される。このため、ACS
回路20と直列に接続された減算器140,150は、
ACS回路20に入力されるデータを大きく遅延させ、
ひいては演算のクリティカルパスを長くしてしまうこと
になり、ビタビ復号器全体としての処理の高速化を妨げ
てしまうという問題もあった。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するために、
ビタビ復号にてパスメトリックのオーバーフロー防止す
るために行うパスメトリックの正規化を、簡易な構成に
て実現できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた発明である請求項1に記載のパスメトリック
正規化方法では、パスメトリックを表すために用意され
た固定ビット幅のうち、最上位ビットからn(n≧1)
ビットの範囲を判定ビットとし、該判定ビットにて表さ
れる判定値が、全てのパスメトリックについて非零とな
った場合に、全ての前記判定値を、該判定値の最小値で
減じた減算値にて置き換えている。
【0016】つまり、パスメトリックを表すための固定
ビット幅がm(>n)とすると、パスメトリックが2
m-n だけ累積される毎に、判定値が1ずつ増加すること
になる。そして、全ての判定値が非零になるとは、全て
のパスメトリックが、2m-n 以上になることを意味し、
また、判定値の最小値がa(a=1〜2n-1 )であると
すると、判定値を減算値で置き換えるとは、全てのパス
メトリックから一律に、a×2m-n だけ減算したことを
意味する。
【0017】このように、本発明では、パスメトリック
の正規化(パスメトリックの一律な減算)処理を起動す
るための監視対象、及び正規化処理における減算対象
を、パスメトリック全体(mビット)ではなく、n(<
m)ビットの判定ビットに限定しているため、これらの
処理を行う装置の構成を簡易かつ小型化できる。
【0018】特に、判定ビットによる判定を繰り返す判
定周期の間に、どのパスメトリックについても、判定値
が2以上増大することのないように、固定ビット幅m及
び判定ビットのビット幅nを設定しておけば、判定値の
最小値は必ず1となるため、この場合、判定値の最小値
を抽出する必要がなく、単に全ての判定値が非零である
か否かを判定するだけでよいため、より装置構成を簡易
なものとすることができる。具体的には、判定周期の間
にパスメトリックが最大pだけ増大する場合、2m-n
pとなるように、m,nを設定すればよい。
【0019】次に、請求項2記載のビタビ復号器では、
判定手段が、パスメトリックを表すために用意された固
定ビット幅のうち、最上位ビットからn(n≧1)ビッ
トの範囲を判定ビットとし、該判定ビットにて表される
判定値が非零であるか否かを判定し、この判定手段にて
全てのパスメトリックについて判定値が非零であると判
定された場合に、正規化手段が、全ての前記判定値を該
判定値の最小値で減じた減算値にて置き換えることによ
りパスメトリックを正規化する。
【0020】即ち、本発明のビタビ復号器は、請求項1
記載のパスメトリック正規化方法を具体的に実現するも
のであり、従って、請求項1記載の方法を実行した場合
と全く同様の効果を得ることができる。なお、正規化手
段は、請求項3記載のように、受信符号の入力毎に行わ
れるパスメトリックの更新時に、更新前のパスメトリッ
クに対して正規化を行うことが望ましい。
【0021】即ち、パスメトリックは、一般にメモリに
記憶され、更新する際にメモリから読み出され、更新後
にメモリに書き込まれる。従って、この更新時など、パ
スメトリックがメモリから読み出されている間に、同時
に正規化を行ってしまえば、正規化だけのためにメモリ
へのアクセスをする必要がなくなるため、処理量を軽減
することができるのである。なお、更新後のパスメトリ
ックをメモリに書き込む前に正規化することも考えられ
るが、正規化を行う必要がありと判定された後に、パス
メトリックの更新が行われることになり、その際にオー
バーフローしてしまうおそれがあるため、更新前のパス
メトリックに対して正規化を行う方がより望ましいので
ある。
【0022】ところで、本発明では、正規化手段にて、
減算値を求める際に、従来装置と同様に減算器を用いて
も、減算対象となる判定ビットのビット幅が小さいた
め、小型に構成できるのであるが、更に、請求項4記載
のように、判定値を表すビットパタンを入力すると、減
算値を表すビットパタンに変換して出力するパタン変換
器を用いて正規化手段を構成してもよい。
【0023】このようなパタン変換器は、ビット数が少
なければわずかな論理素子の組合せで簡単に実現できる
ため、極めて小型に構成できると共に、通過する論理素
子の数も少なくなるため、当該パタン変換器での遅延も
大幅に減少し、クリティカルパスの増大を最小限に抑え
ることができる。
【0024】また、請求項5記載のように、判定手段
は、判定ビットとして最上位ビットのみ(n=1)を用
いるようにすれば、正規化手段は、最上位ビットを0に
することで、前記パスメトリックの正規化を行うことが
でき、正規化手段の構成をより一層簡易化できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明が適用されたビタビ復号
器の主要部の構成を表すブロック図である。
【0026】本実施例のビタビ復号器2は、上述した従
来のビタビ復号器102とは、一部構成が異なるだけで
あるため、同じ構成部分には同一符号を付して説明を省
略し、構成の相違する部分を中心に説明する。なお、本
実施例において、パスメトリックはmビットの固定ビッ
ト長にて表され、パスメトリックの最下位ビット(LS
B)をPM[0]、最上位ビット(MSB)をPM[m
−1]、全ビットをPM[m−1:0]にて標記するも
のとする。また、ビタビ復号器2は、拘束長Kの畳み込
み符号を復号し、そのためにr(=2K-1 )個の内部状
態(状態0〜状態r−1)を有するものとする。
【0027】本実施例のビタビ復号器2は、図1に示す
ように、従来装置と同様に、PMメモリ10,ACS回
路20を備えていると共に、最小値検出回路130の代
わりに判定回路30を、減算器140,150の代わり
にビット演算回路40,50を備えている。
【0028】このうち、判定回路30は、ACS回路2
0から供給されるパスメトリックの最上位ビットPM
[m−1](以下、判定ビットとも呼ぶ)が、全て非零
(即ち‘1’)であるか否かを判定するものであり、図
2に示すように、ACS回路20から供給される判定ビ
ットPM[m−1]及び過去の判定結果を表す累積情報
PJを入力とする論理積(AND)回路33と、データ
クロックDCKに従ってAND回路33の出力をラッチ
するフリップフロップ(FF)回路35と、FF回路3
5の出力LT及びハイ(H)レベル(=‘1’)に設定
された初期情報INIのいずれか一方を選択信号SEL
に従って選択し、これを累積情報PJとしてAND回路
33に供給するセレクタ31と、シンボルクロックSC
Kに従ってAND回路33の出力をラッチし、これを当
該判定回路30の判定結果を表すフラグFLとして出力
するFF回路37とを備えている。
【0029】なお、データクロックDCK,シンボルク
ロックSCK,選択信号SELは、ビタビ復号器2全体
の動作を制御するために別途設けられたタイミング生成
部にて生成される。このうち、データクロックDCK
は、ACS回路20がパスメトリック(判定ビット)を
出力するタイミング、即ちACS回路20が一つの内部
状態についてのACS処理を行うために割り当てられた
期間(以下、データサイクルという)の開始/終了タイ
ミングを表す。また、シンボルクロックSCKは、ビタ
ビ復号器2に入力された一つの受信符号に対し、全て
(r個)の内部状態について一通りACS処理を行うた
めに割り当てられた期間(以下、シンボルサイクルとい
う)の開始/終了タイミングを表す。更に、選択信号S
ELは、シンボルサイクルの開始時にデータサイクル1
周期分の期間だけ初期情報INI側を選択(SEL=
1)し、それ以外の期間は、FF回路35の出力LT側
を選択(SEL=0)するようにされている。(図4参
照) このように構成された判定回路30では、シンボルサイ
クルの開始後、最初のデータサイクルでは、セレクタ3
1により、初期情報INIが累積情報PJとして供給さ
れるため、AND回路33の出力LTは、ACS回路2
0から入力される判定値PM[m−1]に応じて、PM
[m−1]=1の場合にハイ(H)レベル(LT=
1)、PM[m−1]=0の場合にロウ(L)レベル
(LT=0)となり、これがデータクロックDCKのタ
イミングでFF回路35にラッチされる。
【0030】そして、2回目のデータサイクル以降は、
セレクタ31により、FF回路35の出力LTが累積情
報PJとして供給されるため、AND回路33の出力
は、この累積情報PJに基づき、PJ=0(Lレベル)
であれば、判定値PM[m−1]に関わらず常にLレベ
ルとなり、一方、PJ=1(Hレベル)であれば、判定
値PM[m−1]に応じて、PM[m−1]=1の場合
にHレベル、PM[m−1]=0の場合にLレベルとな
り、これが最初のデータサイクルと同様に、データクロ
ックDCKのタイミングでFF回路35にラッチされ、
次のデータサイクルでの累積情報PJとなる。
【0031】以後同様の処理が繰り返され、最後のデー
タサイクルの終了時に、AND回路33の出力が、シン
ボルクロックSCKのタイミングでFF回路37にラッ
チされ、これがフラグFLとなる。つまり、ACS回路
20から供給される判定値PM[m−1]が、最初のデ
ータサイクルから連続してPM[m−1]=1である間
は、AND回路33の出力、ひいては累積情報PJがH
レベル(PJ=1)に保持され、1度でもPM[m−
1]=0が現れると、AND回路33の出力及び累積情
報PJがLレベル(PJ=0)となってしまうため、以
後、判定値PM[m−1]に関わらず、AND回路33
の出力及び累積情報PJはLレベルに保持される。
【0032】従って、図4に示すシンボルサイクルAの
ように判定値PM[m−1]=0となるデータサイクル
が一つでもあれば、次のシンボルサイクルBの間、判定
結果を表すフラグFLはLレベル(FL=0)となり、
また、シンボルサイクルBのように全てのデータサイク
ルで判定値PM[m−1]=1であれば、次のシンボル
サイクルCの間、フラグFLはHレベル(FL=1)と
なる。
【0033】次に、ビット演算回路40,50は、いず
れも全く同様に構成されているので、ここでは、一方の
ビット演算回路40についてのみ説明する。図3に示す
ように、ビット演算回路40は、PMメモリ10から読
み出したパスメトリックPM1[m−1:0]のうち最
上位ビット(即ち判定ビット)PM1[m−1]及び判
定回路30からのフラグFLを入力とし、PM1[m−
1]=1且つFL=0の場合のみHレベルを出力する論
理回路41を備えている。
【0034】このように構成されたビット演算回路40
では、最上位ビットPM1[m−1]以外の各ビットP
M1[0]〜PM1[m−2]は、フラグFLの値に関
わらず素通りし、最上位ビット(判定ビット)PM1
[m−1]は、フラグFLの値に応じて、FL=0の場
合には、図4のシンボルサイクルA,Bに示すように素
通りし、FL=1の場合には、シンボルサイクルCに示
すようにPM1[m−1]=0となる。
【0035】つまり、ビット演算回路40から出力され
る演算後のパスメトリックPM1’[m−1:0]は、
パスメトリックの全ビットPM1[m−1:0]がビッ
ト演算回路40を素通りするフラグFL=0の場合には
(1a)式にて表され、一方、パスメトリックが正規化
(判定ビットPM1[m−1]がリセット)されるフラ
グFL=1の場合には(1b)式にて表されることにな
る。
【0036】 PM1’[m−1:0] =PM1[m−1:0] (FL=0の場合) (1a) =PM1[m−1:0]−2m-1 (FL=1の場合) (1b) なお、ビタビ復号器2では、ACS回路20の比較器2
6の出力は、パス記憶部(図示せず)にも供給され、パ
ス記憶部では、パスメトリックに対応して、内部状態毎
に選択された唯一のパスをパスメモリに記憶すると共
に、シンボルサイクル毎にパスの更新を行う。
【0037】以下、ビタビ復号器2は、シンボルサイク
ル毎に、上述した処理を繰り返し、予め決められた数だ
け受信符号を処理すると、PMメモリ10に最終的に記
憶された全てのパスメトリックの中から最小のものを選
択し、このパスメトリックに対応するパスをパスメモリ
から読み出して、この読み出されたパス(最尤パス)に
基づいて、復号データを生成する。
【0038】以上説明したように、本実施例のビタビ復
号器2においては、ACS回路20から出力されるパス
メトリックの最上位ビットPM[m−1]を判定ビット
とし、全ての内部状態についてパスメトリックの判定ビ
ットがPM[m−1]=1である場合、即ち全てのパス
メトリックPMが2m-1 を越える値になっている場合
に、次のシンボルサイクルで、ACS計算のためにPM
メモリ10から読み出されたパスメトリックPM1,P
M2に対して正規化(全てのパスメトリックの値を一律
に2m-1 だけ減算)を行っている。
【0039】従って、本実施例のビタビ復号器2によれ
ば、ブランチメトリックBMが累積加算されることによ
るパスメトリックPMのオーバーフローを確実に防止す
ることができる。また、本実施例のビタビ復号器2によ
れば、パスメトリックの正規化を、ACS計算を行う時
に同時に行っており、正規化のためだけにPMメモリ1
0へのアクセスを行うことがないため、処理量を軽減す
ることができる。
【0040】更に、本実施例では、正規化を行うか否か
を判定するために、1ビットの判定ビットのみを監視
し、また、この判定ビットのみを正規化の処理対象とし
ているため、判定回路30及びビット演算回路40,5
0を極めて単純な構成とすることができ、装置の小型化
を図ることができる。これと共に、ACS回路20と直
列接続されたビット演算回路40,50による遅延は、
従来装置に設けられた減算器140,150と比較して
極めて小さなものとなるため、当該ビタビ復号器2の処
理におけるクリティカルパスの増大を最小限に抑えるこ
とができる。 [第2実施例]次に、第2実施例について説明する。
【0041】本実施例のビタビ復号器は、第1実施例の
ものとは、判定回路30及びビット演算回路40,50
の構成が一部異なる以外は、全く同様に構成されている
ため、この相違する部分を中心に説明する。なお、本実
施例では、パスメトリックの上位2ビットPM[m−
1],P[m−2]が判定ビットとされている。
【0042】そして、判定回路30aは、図5(a)に
示すように、AND回路33の判定ビット入力用の端子
に、両判定ビットPM[m−1],PM[m−2]を入
力とする論理和(OR)回路39が接続されている以外
は、第1実施例の判定回路30と全く同様に構成されて
いる。
【0043】このように構成された判定回路30aで
は、図5(b)に示すように、判定ビットにて表される
判定値(PM[m−1],PM[m−2])が、いずれ
も非零、即ち(01),(10),(11)のいずれか
であれば、AND回路33の出力、ひいては累積情報P
JがHレベル(PJ=1)となり、1度でも判定値が零
(00)となるものが現れると、AND回路33の出力
及び累積情報PJがLレベル(PJ=0)となってしま
うため、以後、判定値(PM[m−1],PM[m−
2])に関わらず、AND回路33の出力及び累積情報
PJはLレベルに保持される。
【0044】従って、図7に示すシンボルサイクルDの
ように判定値が(00)となるデータサイクルが一つで
もあれば、次のシンボルサイクルEの間、判定結果を表
すフラグFLはLレベル(FL=0)となり、また、シ
ンボルサイクルEのように全てのデータサイクルで判定
値が(01),(10),(11)のいずれかであれ
ば、次のシンボルサイクルFの間、フラグFLはHレベ
ル(FL=1)となる。即ち、全てのパスメトリック
が、2m-2 以上になった場合に、フラグFL=1とな
る。
【0045】一方、ビット演算回路40aは、図6
(a)に示すように、第1実施例と同様の論理回路41
に加えて、下位判定ビットPM1[m−2]及びフラグ
FLを入力とする排他的論理和(XOR)回路47と、
両判定ビットPM1[m−1],PM1[m−2]及び
フラグFLを入力とするAND回路43と、論理回路4
1及びAND回路43の出力を入力とするOR回路45
とを備えており、OR回路45及びXOR回路47の出
力を、それぞれビット演算後の判定ビットPM1’[m
−1],PM1’[m−2]として出力するように構成
されている。
【0046】このように構成されたビット演算回路40
aは、図6(b)に示すように、フラグFL=0であれ
ば素通りさせ(図7のシンボルサイクルD,E参照)、
フラグFL=1であれば、判定ビットにより示されるパ
タンを、(01)→(00),(10)→(01),
(11)→(10)に変換したパタンを出力する(図7
のシンボルサイクルF参照)。但し、フラグFL=1且
つ判定値(00)は、あり得ないため未定義とする。
【0047】つまり、ビット演算回路40aから出力さ
れる演算後のパスメトリックPM1’[m−1:0]
は、パスメトリックの全ビットPM1[m−1:0]が
ビット演算回路40aを素通りするフラグFL=0の場
合には(2a)式にて表され、一方、パスメトリックが
正規化(判定ビットがパタン変換)されるフラグFL=
1の場合には、パタン変換により、判定ビットにて表わ
される2進数の判定値が1(パスメトリックとして見れ
ば2m-2 )だけ減算されることに相当するため(2b)
式にて表されることになる。
【0048】 PM1’[m−1:0] =PM1[m−1:0] (FL=0の場合) (2a) =PM1[m−1:0]−2m-2 (FL=1の場合) (2b) 以上説明したように、本実施例においては、ACS回路
20から出力されるパスメトリックの上位2ビットPM
[m−1],PM[m−2]を判定ビットとし、全ての
内部状態について、パスメトリックの判定ビットにて表
される判定値が、非零である場合、即ち全てのパスメト
リックPMが2m-2 以上の値になっている場合に、次の
シンボルサイクルで、ACS計算のためにPMメモリ1
0から読み出されたパスメトリックPM1,PM2に対
して正規化(全てのパスメトリックの値を一律に2m-2
だけ減算)を行っている。
【0049】従って、本実施例によれば、第1実施例と
同様に、パスメトリックのオーバーフローを確実に防止
できると共に、正規化の際の処理量を軽減できる。ま
た、本実施例では、パスメトリックの上位2ビットを判
定ビットとしたことにより、ACS計算により生じる各
パスメトリックPM間のばらつきの許容範囲が、第1実
施例の場合(2m-1 )に比べて1.5倍となるため、内
部状態数が多かったりブランチメトリックBMの最大値
が大きい等の原因により、パスメトリックのばらつきが
大きくなるような場合に好適に用いることができる。
【0050】更に、本実施例では、ビット演算回路40
aを、4個の論理素子を組み合わせて構成したパタン変
換器により実現しており、回路規模の大きい減算器をも
用いていないため小型に構成できるだけでなく、信号が
通過すべき論理素子の数が少ないためビット演算回路4
0aでの遅延も小さく、従って、ビット演算回路40a
を挿入したことによるビタビ復号の処理におけるクリテ
ィカルパスの増大を、最小限に抑えることができる。
【0051】なお、本実施例では、ビット演算回路40
aをパタン変換器により実現しているが、減算器により
実現してもよい。この場合、本実施例では、減算の処理
対象となるのが2ビットの判定ビットだけであるため、
減算器の回路規模が大きいといっても、従来装置のよう
にパスメトリックの全ビットを処理対象とする場合と比
較すれば十分に小さく構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のビタビ復号器の主要部の構成を表
すブロック図である。
【図2】 判定回路の詳細構成を表す回路図である。
【図3】 ビット演算回路の詳細構成を表す回路図であ
る。
【図4】 ビタビ復号器の主要部の動作を表すタイミン
グ図である。
【図5】 第2実施例における判定回路の詳細構成を表
す回路図である。
【図6】 第2実施例におけるビット演算回路の詳細構
成を表すブロック図である。
【図7】 第2実施例におけるビタビ復号器の主要部の
動作を表すタイミング図である。
【図8】 従来のビタビ復号器の主要部の構成を表すブ
ロック図である。
【符号の説明】
2…ビタビ復号器 10…パスメトリック(PM)メ
モリ 20…ACS回路 22,24…加算器 26…比
較器 28…セレクタ 30,30a…判定回路 31…
セレクタ 33,43…論理積(AND)回路 39,45…論
理和(OR)回路 35,37…フリップフロップ(FF)回路 41…
論理回路 40,50,40a…ビット演算回路 47…排他的
論理和(XOR)回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタビ復号に用いられ、生起し得る既知
    の符号系列と実際に入力された受信符号系列との符号距
    離を表すパスメトリックのオーバーフローを防止するパ
    スメトリック正規化方法であって、 前記パスメトリックを表すために用意された固定ビット
    幅のうち、最上位ビットからn(n≧1)ビットの範囲
    を判定ビットとし、該判定ビットにて表される判定値
    が、全てのパスメトリックについて非零となった場合
    に、全ての前記判定値を、該判定値の中の最小値で減じ
    た減算値にて置き換えることを特徴とするパスメトリッ
    ク正規化方法。
  2. 【請求項2】 生起し得る既知の符号系列と実際に入力
    された受信符号系列との符号距離を表すパスメトリック
    を、前記受信符号が入力される毎に順次求め、該パスメ
    トリックが最小となる既知の符号系列から復号データを
    得るビタビ復号器において、 前記パスメトリックを表すために用意された固定ビット
    幅のうち、最上位ビットからn(n≧1)ビットの範囲
    を判定ビットとし、該判定ビットにて表される判定値が
    非零であるか否かを判定する判定手段と、 該判定手段にて全てのパスメトリックについて前記判定
    値が非零であると判定された場合に、全ての前記判定値
    を該判定値の最小値で減じた減算値にて置き換えること
    により、前記パスメトリックを正規化する正規化手段
    と、 を備えることを特徴とするビタビ復号器。
  3. 【請求項3】 前記正規化手段は、前記受信符号の入力
    毎に行われる前記パスメトリックの更新時に、更新前の
    パスメトリックに対して正規化を行うことを特徴とする
    請求項2記載のビタビ復号器。
  4. 【請求項4】 前記正規化手段は、前記判定値を表すビ
    ットパタンを入力すると、前記減算値を表すビットパタ
    ンに変換して出力するパタン変換器にて、前記減算値を
    求めることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のビ
    タビ復号器。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記判定ビットとして
    最上位ビットのみ(n=1)を用い、前記正規化手段
    は、前記最上位ビットを0にすることで、前記パスメト
    リックの正規化を行うことを特徴とする請求項2又は請
    求項3記載のビタビ復号器。
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