JPH10145241A - ビタビ復号方法および装置 - Google Patents

ビタビ復号方法および装置

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JPH10145241A
JPH10145241A JP29889996A JP29889996A JPH10145241A JP H10145241 A JPH10145241 A JP H10145241A JP 29889996 A JP29889996 A JP 29889996A JP 29889996 A JP29889996 A JP 29889996A JP H10145241 A JPH10145241 A JP H10145241A
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path
path metric
circuit
metric
level conversion
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JP29889996A
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Masami Aizawa
雅己 相沢
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタビ復号装置の最尤判定部の回路規模を縮
小する。 【解決手段】 ビタビ復号装置1は、復調シンボルに基
づいてブランチメトリックを計算するBMU5と、ブラ
ンチメトリックから最尤パスメトリックを減算して正規
化する正規化回路7と、正規化ブランチメトリックと直
前のパスメトリックとを加算し、相互に比較し、比較結
果に基づいてパスメトリックを選択するACSU9と、
パスメトリックをレベル変換するレベル変換回路17
と、レベル変換後のパスメトリックから最小値及びその
パス情報を求める最尤判定回路11と、ACSUの選択
情報を貯えるとともに最尤パス情報に従って最尤復号系
列を出力するパスメモリ回路13と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畳込み符号を復号す
るビタビ復号方法および装置に関し、特にその装置化に
おいて最尤判定部の回路規模を縮小化することを可能と
するビタビ復号方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル伝送における誤り訂正符号と
して、ブロック符号と畳込み符号が知られている。ブロ
ック符号と畳込み符号とを比較すれば、復号装置の複雑
さが同程度であれば、畳込み符号はブロック符号に比べ
て誤り訂正能力が高いと考えられる。このため、畳込み
符号の用途は、従来の通信用の分野から民生用の分野に
拡大されつつある。
【0003】この畳込み符号の復号方法として、ビタビ
復号法(G.D.Forney,Jr.,“The V
iterbi Algorithm”Proceedi
ngs of IEEE,Vol.61,pp 268
−278,Mar.1973参照)がある。このビタビ
復号法は、最尤復号(最も確からしい符号に復号するこ
と)を効率よく、実現するアルゴリズムである。
【0004】以下、このビタビ復号法について説明す
る。まず、送信側では、図5に示すような畳込み符号器
を用いて符号化が行われる。図5の例の符号器は、2ビ
ットのシフトレジスタと2回路の排他的論理和回路から
なり、符号器の内部状態{a,b}は、4通りの状態を
とることができる。そして、1ビットの入力信号u当た
り2ビットの符号化出力信号y(0)、y(1)が得ら
れ(符号化率R=1/2)、入力の1ビットの変化は連
続する出力3ビットに影響する(拘束長L=3)。この
ような符号器で符号化された畳込み符号は、2元対称通
信路を通じて受信側に伝送される。すなわち通信路の誤
りは、0→1または1→0への符号誤りが生じ、判定不
能な受信符号は定義されないものとする。
【0005】受信側では、誤りを含む受信符号系列を取
り出し、図6に示すトレリス表現にもとづいた復号(誤
り訂正)を行う。この図6を参照するに、各太線は時刻
k=4まで復号をすすめたときの、各状態{a,b}=
{0,0}、{0,1}、{1,0}及び{1,1}に
おいてそれぞれ選択され生き残った生き残りパス(復号
系列の候補)V(0)、V(1)、V(2)及びV
(3)を表すものである。この生き残りパスは、受信符
号系列と伝送符号系列のハミング距離差(以下、ハミン
グ距離差を単に距離差と略す)をもとに選択される。各
時刻まで復号をすすめたときの、その距離差に相当する
パスメトリックを図6では実線の四角で表している。点
線の四角は捨てられたパスのパスメトリックである。
【0006】図6から明らかなように、時刻:k=4ま
で復号をすすめたときの生き残りパスV(0)、〜、V
(3)のパスメトリックは、それぞれ1、1、2、2で
ある。一般に、各生き残りパスの過去の系列ほど1本に
まとまる確率が高いので、生き残りパスのメモリ長を適
当な長さ(例えば拘束長の4〜6倍)で打ち切り、最過
去のシンボルをその時刻の復号シンボルとして出力す
る。
【0007】また誤りパターンによっては各生き残りパ
スの最過去のビットが一致しないことがままあるが、上
記パスメトリックが最小のものが、最も確からしい復号
系列に相当することはいうまでもない。
【0008】ビタビ復号の装置化において、パスメトリ
ックの演算は図7に示す状態遷移の組を単位として実現
できる。時刻(k−1)で選択された生き残りのパスメ
トリックをそれぞれΓk-1 、Γ’k-1 とし、現在の受信
符号との距離差に相当するブランチメトリックをλk 、
λ’k とする。現在の時刻kにおける生き残りパスの候
補は、各状態で2つずつ存在し、それぞれのパスメトリ
ックはΓk-1 、Γ’k-1 、λk 、λ’k を用いて(Γk-
1 +λk )、(Γ’k-1 +λ’k )、(Γk-1+λ’k
)、(Γ’k-1 +λk )で表される。また各状態では
それぞれパスメトリックの内、小さい方に相当するパス
が選択される。
【0009】このようにパスメトリックの演算は、加算
(Add)、比較(Compare)及び選択(Sel
ect)の操作で実現できるので、このようなパスメト
リックの演算器をACSユニット(ACSU)と呼ぶこ
とにする。
【0010】ビタビ復号装置全体の構成例を図8のブロ
ック図に示す。ACSU(図8では804a及び804
bで示す)の数は、可能な状態数をNs=2L-1 (L:
拘束長)とすると、それぞれが状態2個分に対応するの
で、(Ns/2)個である。したがって、この従来例で
はL=3のため、Ns/2=2である。
【0011】3つの比較選択回路821a,821b,
821cにより構成される最尤判定部805は、最も確
からしい生き残りパス(最尤パス)を判定するために、
最小のパスメトリックを検出することを目的とするもの
である。図8に示すように比較選択回路821a,82
1b,821cをツリー状に構成して最尤判定部805
を構成するときには、(Ns−1)個の比較選択回路を
必要とする。
【0012】パスメモリ更新回路807は各状態で残す
パスを更新することを目的とするものである。すなわ
ち、各状態{0,0}=(0)、{0,1}=(1)、
{0,1}=(2)、{1,1}=(3)、で選択し残
したパスを示すパス選択信号β(0)、β(1)、β
(2)、β(3)、により図6に示すV(0)、〜、V
(3)の最過去シンボルに相当する復号シンボルの候補
σ(0)、〜、σ(3)を出力する。
【0013】ビタビ復号のセレクタ808はこれらの復
号シンボルの候補σ(0)、〜、σ(3)から最尤パス
に相当する復号シンボルを選択し、ビタビ復号シンボル
として、出力するものである。この選択には最尤判定部
805から出力される最尤パスを示す識別信号Pm(m
=0or 1or 2or 3)を用いる。
【0014】ところで、図6に示すパスメトリックの値
Γ(0)、〜、Γ(3)は、このままブランチメトリッ
クを累積していくと、限りなく大きくなっていく。実際
の装置化においては、このパスメトリックを保持するパ
スメトリックレジスタ803a、〜、803dのサイズ
は有限のため、時間がたつとオーバーフローを起こすこ
とになる。
【0015】このオーバーフローを防ぐためには、最小
パスメトリックで正規化すれば良い。すなわち、パスメ
トリックレジスタに保存する前に、最尤パスメトリック
レジスタ806に保存されている1単位時刻前の最小パ
スメトリックΓmin,k-1で各パスメトリックを減算
する。これは図8に示すように、予めブランチメトリッ
クユニット(BMU)801で計算したブランチメトリ
ックλ00、λ01、λ10、λ11、から正規化回路
802により、最小パスメトリックΓmin,k-1 を減
算しても同じことである。こうすることで各状態に残さ
れるパスメトリックΓ(0)、〜、Γ(3)は、ある範
囲に収まることになり、またパスメトリックレジスタ8
03a、〜803dのサイズを十分大きくとっておけ
ば、復号性能に影響は生じない。
【0016】図9に拘束長L=3、状態数Ns=4の場
合の従来の最尤判定部を示す。順次2つづつ、パスメト
リックΓ(0)、Γ(1)の小さいほうが比較器901
aにより判定され、その結果に基づき、セレクタ902
aで小さい方のパスメトリックΓが選択され、出力され
る。またどのパスが選択されたかを示す、パスの識別信
号Pがセレクタ903aにより選択される。Γ(2)、
Γ(3)についても同様に、比較器901bにより判定
され、その結果に基づき、セレクタ902bで小さい方
のパスメトリックΓが選択され、出力される。またどの
パスが選択されたかを示す、パスの識別信号Pがセレク
タ903bにより選択される。次に、後段ではΓ(0)
とΓ(1)の小さい方と、Γ(2)とΓ(3)の小さい
方について、同様に、比較器901cにより判定され、
その結果に基づき、セレクタ902cで小さい方のパス
メトリックΓが選択され、出力される。またどのパスが
選択されたかを示す、パスの識別信号Pminがセレク
タ903cにより選択される。
【0017】このようにツリー状に比較器、セレクタを
構成して、4つのパスメトリックの内,最小のパスメト
リックの値Γminとどのパスメトリックが最小かを表
す、パス識別信号Pminが出力される(状態数Ns=
4の場合、パス識別信号Pminは2ビット)。
【0018】図10に状態数が64の場合の最尤判定部
を示す。この場合は、状態数を表現するためにパス識別
信号が6ビットとなっている。そして、最尤判定のため
のパスメトリック比較は、6段のツリー状に接続された
63個の比較器CMPにより達成されている。
【0019】ところで、図6では、ブランチメトリック
としてハミング距離を用いたが、より訂正能力を高める
ため受信シンボルの軟判定を導入して、ユークリッド距
離、あるいは、ユークリッド距離の二乗をブランチメト
リックに用いる方法がある。この場合ブランチメトリッ
クを3ビットで表現するとすれば、復号性能を劣化させ
ないためには各パスメトリックのレジスタは6ビットか
ら8ビットが必要である。
【0020】実際に用いる畳込み符号は、拘束長が大き
いほど、訂正能力が大きいので、L=7程度のものがよ
く用いられている。符号化率R=1/2、拘束長L=7
の場合のビタビ復号装置の全体構成図を図11に示す。
畳込み符号器の状態数はNs=2L-1=64であるか
ら、最尤判定部の比較入力の数も64となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来開
発されているビタビ復号装置は拘束長7の場合、最尤判
定部にて最尤パスメトリックを選択するためには、それ
ぞれ6段に構成された63個の比較選択回路を必要とす
るため、その回路規模が大きくなり、また状態数とバス
幅との積の本数分の信号線が必要となり、配線領域だけ
を考慮しても半導体回路上に相当の面積を占めることに
なり、その回路規模の削減が必要であるという問題点が
あった。
【0022】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、特にビタビ復号装置の実現化において、ビタビ復号
装置の比較的大きな部分を占める最尤判定部の規模を縮
小することによって、回路規模の縮小化を可能としたビ
タビ復号装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を有する。すなわち、請求項1記
載の発明は、復調シンボルに基づいてブランチメトリッ
クを計算するブランチメトリック演算過程と、前記ブラ
ンチメトリックと直前のパスメトリックとを加算しパス
メトリックを求める加算過程と、前記求められたパスメ
トリックを相互に比較し、比較結果に基づいてパスメト
リックを選択する比較選択過程と、パスメトリックをレ
ベル変換するレベル変換過程と、レベル変換後のパスメ
トリックから最小値を求める最尤判定過程と、前記比較
の結果を貯えたパスメモリから、前記最小値に従って最
尤信号系列を出力する出力過程と、を備えたことを要旨
とするビタビ復号方法である。
【0024】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のビタビ復号方法において、前記レベル変換過程は、
変換テーブルによりパスメトリックのビット数を減じる
ことを要旨とする。
【0025】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のビタビ復号方法において、前記レベル変換過程は、
リミッタによりパスメトリック値を一定値以下に制限す
ることを要旨とする。
【0026】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のビタビ復号方法において、前記レベル変換過程は、
パスメトリック値と所定値との大小比較結果を用いるこ
とを要旨とする。
【0027】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載のビタビ復号方法において、前記レベル変換過程は、
パスメトリック値の0検出を用いることを要旨とする。
【0028】また、請求項6記載の発明は、復調シンボ
ルに基づいてブランチメトリックを計算するブランチメ
トリック演算回路と、前記ブランチメトリックと直前の
パスメトリックとを加算し更新後のパスメトリックを生
成する加算回路と、前記更新後のパスメトリックを相互
に比較し、比較結果に基づいてパスメトリックを選択す
る比較選択回路と、パスメトリックをレベル変換するレ
ベル変換回路と、レベル変換後のパスメトリックから最
小値を求める最尤判定回路と、前記比較の結果を貯える
パスメモリと、前記最小値に従って前記パスメモリから
最尤信号系列を出力する出力回路と、を備えたことを要
旨とするビタビ復号装置である。
【0029】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載のビタビ復号装置において、前記レベル変換回路は、
変換テーブル、リミッタ、被変換値と所定値とを比較す
る比較器、及び被変換値の0検出を行う0検出回路のい
ずれかまたはこれらの組合せであることを要旨とする。
【0030】[作用]本発明においては、パスメトリッ
クのうち最も正しいものは他に比べて値が小さく、他は
非常に大きな値となることに着目し、パスメトリック値
のビット数を圧縮することにより最尤判定部の比較回路
の規模を縮小し、最尤判定部の回路規模を縮小すること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る
ビタビ復号装置の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態においては、拘束長L=7とし、各時
刻における符号化器の可能な状態数は、Ns=2L-1
=64となるが、これは本発明を限定するものではな
い。
【0032】図1において、ビタビ復号装置1は、入力
端子3と、ブランチメトリック演算回路(以下、BMU
と略す)5と、正規化回路7と、加算比較選択ユニット
(以下、ACSUと略す)9と、最尤判定回路11と、
パスメモリ回路13と、出力端子15と、レベル変換回
路17と、を備えて構成されている。
【0033】BMU5は、入力端子3から入力された復
調シンボルに基づいて、ブランチメトリックを計算し、
正規化回路7へ出力する。正規化回路7は、ブランチメ
トリックから後述される最尤選択回路11で選ばれた最
小のパスメトリックを減算して、ACSU9へ出力す
る。
【0034】ACSU9は、Ns=64に対応して、N
s/2=32個のサブユニット、ACSU#1〜ACS
U#32により構成されている。ACSU9のサブユニ
ットACSU#1〜ACSU#32は、それぞれ2つの
図示されないパスメトリックレジスタが保持している直
前状態のパスメトリックの値に正規化回路7の出力を加
算して新しいパスメトリックを求め、この新しい状態に
至るそれぞれ2つの状態遷移のパスメトリック同士を比
較し、その中から小さい方のパスメトリックを選択し
て、選択されたパスメトリック値によりパスメトリック
レジスタを更新する。また同時に選択された遷移の情報
である選択フラグβ0〜β63をパスメモリ回路13へ
送る。
【0035】パスメモリ回路13は、ACSU9から出
力される選択フラグβ0〜β63を時系列的に記憶する
とともに、最尤判定回路11から出力される最尤パス情
報に基づいてメモリ回路に記憶された内容を選択し、最
尤復号出力として出力端子15へ出力する。
【0036】最尤判定回路11は、レベル変換回路17
によりビット数を削減された後のパスメトリックから最
小値を求め、この最小パスメトリック値を正規化回路7
へ出力するとともに、最小パスメトリック値に対応する
パス情報である最尤パス情報をパスメモリ回路13へ出
力する。
【0037】レベル変換回路17は、ACSU9と最尤
判定回路11との間に位置し、ACSU9から出力され
る64組のパスメトリックΓ0〜Γ63に対応して63
個設けられており、それぞれのパスメトリックΓ0〜Γ
63をレベル変換してビット数を削減したパスメトリッ
クを生成し、最尤判定回路11へ出力するものである。
【0038】このレベル変換回路17は、本発明の特徴
的な構成要素であり、比較的簡単な回路構成で、パスメ
トリック値を表現するビット数を削減し、これにより最
尤判定回路11における最小パスメトリックの最小値の
検出のための各比較器の所要ビット数を削減し、最尤判
定回路11の回路規模を削減するものである。
【0039】図2(a)は、レベル変換回路の第1実施
形態としての変換テーブル回路の例を示す詳細回路図で
あり、6ビットの入力PM5〜PM0を3ビットの出力
PML2〜PML0に変換する回路である。同図におい
て、符号101、103、105はそれぞれ論理和回路
を示し、符号107、109、111、113はそれぞ
れ論理積回路を示す。
【0040】論理和回路101の入力には、4本の入力
信号PM5〜PM2が接続され、これらのORであるP
ML2が出力となるとともに、論理積回路107、11
1のそれぞれの一方の入力に接続されている。また論理
和回路101は反転出力を有し、PML2の相補(反
転)論理信号を論理積回路109、113のそれぞれの
一方の入力に供給している。
【0041】論理積回路107、111のそれぞれの他
方の入力は、PM5、PM4に接続され、論理積回路1
09、113のそれぞれの他方の入力は、PM1、PM
0に接続されている。そして、論理積回路107および
109の出力は論理和回路103に入力され論理和回路
103の出力はPML1となっている。同様に、論理積
回路111および113の出力は論理和回路105に入
力され論理和回路105の出力はPML0となってい
る。
【0042】以上の回路構成により、この変換テーブル
回路は、入力PMが3以下のときは、PML1、0にそ
れぞれPM1、0を出力し、入力PMが4以上のとき
は、PML1、0にそれぞれPM5、4を出力すること
によりレベル変換を実行する。図2(b)はこの変換テ
ーブル回路の入出力変換表である。
【0043】図3(a)は、レベル変換回路の第2実施
形態としてのリミッタ回路の例を示す詳細回路図であ
る。同図において、符号121、123、125、及び
127は、それぞれ論理和回路を示す。このリミッタ回
路は、6ビットの入力PM5〜PM0の信号振幅を
“7”に制限した3ビットの出力PML2〜PML0に
変換する回路であり、“7”以下の入力はそのまま出力
するが、“7”以上の入力があったとき、その出力を
“7”に制限するものである。
【0044】図3(a)のリミッタ回路の動作は以下の
とおりである。まず、入力が“7”以下のときは、論理
和回路121の出力が付勢されず、6ビットの入力の
内、下位3ビットであるPM2〜0の値がそのまま3ビ
ットの出力PML2〜0となる。そして入力のパスメト
リック値が“8”以上になると、6ビットの入力の内、
上位3ビットであるPM5〜3の論理和を出力する論理
和回路121が付勢され、その結果、論理和回路121
の出力がそれぞれ入力された論理和回路123、12
5、127の出力も付勢され、振幅制限後の出力PML
2〜PML0の示す値が“7”となる。
【0045】図3(b)は、レベル変換回路の第3実施
形態としての所定値との大小比較を行う比較器の例を示
す詳細回路図である。同図において、符号131は論理
和回路であり、6ビットの入力PM5〜PM0のうち、
PM5〜PM3の3本が入力されている。その他のPM
2〜PM0は、接続されていない。そして、入力される
PMの値が“8”以上のとき、出力PMが付勢され、入
力PMが“7”以下のときは、出力PMは付勢されな
い。すなわち比較器は、6ビットの入力PM5〜PM0
と、比較対照値“8”との比較結果、入力が“8”以上
のときに出力PMが“1”となり、入力が“7”以下の
ときに出力PMが“0”となる比較器として動作するこ
とになる。
【0046】図4は、ビタビ復号におけるビット誤り率
の特性グラフであり、パスメトリックのレベル変換を行
い、3ビットにパスメトリックを圧縮した場合のビット
誤り率、及び5ビットのパスメトリックの場合の参照値
を示したものである。
【0047】同図からも明らかなように、太い実線で示
すパスメトリックを3ビットにレベル変換した場合(N
m=3、□表示)と、比較対象である5ビットのパスメ
トリックの場合(Rf32、黒の△表示)で殆どビット
誤り率に差異がなく、本発明の有効性が証明されてい
る。
【0048】以上好ましい実施の形態について説明した
が、これは本発明を限定するものではない。たとえば、
第1実施形態の変換テーブル回路において、入出力特性
が入力値“4”を境界として屈曲する例を示したが他の
値を屈曲点にとってもよく、入力ビット数、出力ビット
数も所望の値とすることができる。
【0049】また、第2実施形態において、リミットレ
ベルを“7”としたが、他の値をリミットレベルとする
こともできる。さらには第3実施形態における比較器の
比較対象である所定値を“8”としたが他の値としても
よいことも明らかである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
CSUから最尤判定部に送られるパスメトリックをレベ
ル変換してそのビット数を圧縮することにより、ビタビ
復号装置の比較的大きな部分を占める最尤判定部の比較
器の規模を縮小することが可能となり、よって回路規模
の縮小化を可能としたビタビ復号装置を提供することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビタビ復号装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係るビタビ復号装置に用いられるレベ
ル変換回路の詳細を示す回路構成図である。
【図3】本発明に係るビタビ復号装置に用いられるリミ
ッタ回路(a)及び比較回路(b)の詳細を示す回路構
成図である。
【図4】本発明に係るビタビ復号装置のビット誤り率特
性を示すグラフである。
【図5】畳込み符号器の構成を示す図である。
【図6】ビタビ復号の原理を説明するトレリス線図であ
る。
【図7】状態遷移の組とパスメトリックとの関係を説明
するための図である。
【図8】従来のビタビ復号装置全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来の最尤判定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の最尤判定部の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】従来のビタビ復号装置全体の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…ビタビ復号装置、3…入力端子、5…ブランチメト
リック計算回路(BMU)、7…正規化回路、9…加算
比較選択回路(ACSU)、11…最尤判定回路、13
…パスメモリ回路、15…出力端子、17…レベル変換
回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復調シンボルに基づいてブランチメトリ
    ックを計算するブランチメトリック演算過程と、 前記ブランチメトリックと直前のパスメトリックとを加
    算しパスメトリックを求める加算過程と、 前記求められたパスメトリックを相互に比較し、比較結
    果に基づいてパスメトリックを選択する比較選択過程
    と、 パスメトリックをレベル変換するレベル変換過程と、 レベル変換後のパスメトリックから最小値を求める最尤
    判定過程と、 前記比較の結果を貯えたパスメモリから、前記最小値に
    従って最尤信号系列を出力する出力過程と、 を備えたことを特徴とするビタビ復号方法。
  2. 【請求項2】 前記レベル変換過程は、変換テーブルに
    よりパスメトリックのビット数を減じることを特徴とす
    る請求項1記載のビタビ復号方法。
  3. 【請求項3】 前記レベル変換過程は、リミッタにより
    パスメトリック値を一定値以下に制限することを特徴と
    する請求項1記載のビタビ復号方法。
  4. 【請求項4】 前記レベル変換過程は、パスメトリック
    値と所定値との大小比較結果を用いることを特徴とする
    請求項1記載のビタビ復号方法。
  5. 【請求項5】 前記レベル変換過程は、パスメトリック
    値の0検出を用いることを特徴とする請求項1記載のビ
    タビ復号方法。
  6. 【請求項6】 復調シンボルに基づいてブランチメトリ
    ックを計算するブランチメトリック演算回路と、 前記ブランチメトリックと直前のパスメトリックとを加
    算し更新後のパスメトリックを生成する加算回路と、 前記更新後のパスメトリックを相互に比較し、比較結果
    に基づいてパスメトリックを選択する比較選択回路と、 パスメトリックをレベル変換するレベル変換回路と、 レベル変換後のパスメトリックから最小値を求める最尤
    判定回路と、 前記比較の結果を貯えるパスメモリと、 前記最小値に従って前記パスメモリから最尤信号系列を
    出力する出力回路と、 を備えたことを特徴とするビタビ復号装置。
  7. 【請求項7】 前記レベル変換回路は、変換テーブル、
    リミッタ、被変換値と所定値とを比較する比較器、及び
    被変換値の0検出を行う0検出回路のいずれかまたはこ
    れらの組合せであることを特徴とする請求項6記載のビ
    タビ復号装置。
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