JP2000261282A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JP2000261282A
JP2000261282A JP11057607A JP5760799A JP2000261282A JP 2000261282 A JP2000261282 A JP 2000261282A JP 11057607 A JP11057607 A JP 11057607A JP 5760799 A JP5760799 A JP 5760799A JP 2000261282 A JP2000261282 A JP 2000261282A
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saw
electrodes
ceramic package
input
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Yoshifumi Yamagata
佳史 山形
Masayuki Funemi
雅之 船見
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SAWフィルタの減衰帯域の減衰特性を向上さ
せ、誘電体フィルタ回路を内蔵する小型化された複合型
SAW装置とする。 【解決手段】圧電基板上に少なくとも一対のIDT電極
を形成したSAW素子2を積層型セラミックスパッケー
ジ5に収納したSAW装置1であって、誘電体フィルタ
回路用の電極パターンが主面に形成されたセラミックス
基板7e〜7gと、SAW素子2を収納するセラミック
ス基板7e〜7dとが積層され、SAW素子2及び誘電
体フィルタ回路の高周波信号入出力電極8a〜8hと接
地電極10a〜10gを、積層型セラミックスパッケー
ジの側壁に設けられた入出力電極9a〜9d,14a,
14bと接地電極11a〜11fに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話及び携
帯電話などの移動体無線機器等に内蔵される周波数帯域
フィルタとしての弾性表面波装置であって、セラミック
ス基板を積層させた積層型セラミックスパッケージを用
いて誘電体フィルタ回路を内蔵した複合型であり、通過
帯域外の減衰帯域の減衰量を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性表面波(Surface Acoustic W
ave で、以下、SAWという)共振子Sの基本構成を図
8に示す。同図において、40はLiNbO3 等の圧電
基板上に蒸着等の方法で形成された櫛歯状電極(Inter
Digital Transducerで、以下、IDT電極という)、4
2はSAWをIDT40側へ反射し効率良く共振させる
反射器である。尚、同図においてIDT40及び反射器
42の電極指41は、実際には数10〜数100本にも
及ぶため模式的に描いている。このようなSAW共振子
Sを複数個ラダー型,ブリッジ型等に接続することによ
り、SAWフィルタを構成していた。
【0003】また、携帯電話等の移動体通信機器に使用
される電子部品として、半導体素子からなる能動部品,
チップコンデンサ,チップ抵抗,チップインダクタ、そ
して誘電体フィルタ,SAWフィルタ等のフィルタがあ
る。前記能動部品,チップコンデンサ,チップ抵抗は、
移動体通信機器の小型化に対応して小型化されてきてい
るが、チップインダクタや誘電体フィルタは単に小型化
を行うとQ値が劣化し特性の劣化を伴うため、小型化の
限界にきている。また、SAWフィルタは積層型セラミ
ックスパッケージ(以下、セラミックスパッケージとい
う)がその体積の大部分を占めており、セラミックスパ
ッケージの小型化に対する要望が強くなっていた。
【0004】ここで、図4に携帯電話の高周波回路のブ
ロック回路図を示す。送信される高周波信号は、SAW
フィルタ19a,19bによりその不要信号が除去さ
れ、パワーアンプ22で増幅された後、アイソレータ2
5と分波器(duplexer:DPXで、送受切換器ともい
う)21を通り、アンテナ27から放射される。また、
アンテナ27で受信された高周波信号は、分波器21を
通りローノイズアンプ23で増幅され誘電体フィルタ
(dielectric filter :DF)20でその不要信号を除
去された後、アンプ24で再増幅されミキサ26で低周
波信号に変換される。このシステムにおいては、2個の
SAWフィルタ19a,19bが使用されており、送信
周波数に合わせてスイッチ28a,28bでどちらかに
切り替えて使用する。この中で、SAWフィルタ19
a,19b,分波器21,誘電体フィルタ20は、セラ
ミックスパッケージを用いており、形状的に大きなもの
となっていた。
【0005】図5に従来のSAWフィルタ101を示
す。図5(a)は蓋体104を省いた斜視図、図5
(b)は(a)のB−B線における断面図である。従来
のSAWフィルタ101は、LiNbO3 単結晶等の圧
電基板上に少なくとも一対のIDT電極及び反射器等が
形成されて成るSAW素子102と、それを気密封止し
実装するセラミックスパッケージ105よりなる。SA
W素子102は、樹脂又は導電性ペーストによりセラミ
ックスパッケージ105底面に接着固定され、ワイヤー
103によりSAW素子102とセラミックスパッケー
ジ105表面の電極とを導通接続した後、蓋体104に
より気密封止している。尚、同図において、111a〜
111dはセラミックスパッケージ105側壁に形成さ
れた接地電極、109a,109bはセラミックスパッ
ケージ105側壁に形成されたSAW素子102入出力
用の電極、107a〜107cはセラミックスパッケー
ジ105を構成する各セラミックス基板である。
【0006】図6に、セラミックスパッケージ105を
構成する各セラミックス基板107a〜107cを示
す。図6(a)〜(c)はセラミックス基板107a〜
107cの各上面図、(d)はセラミックス基板107
cの下面図である。108a〜108fはSAW素子1
02の入出力電極であり、108a,108b,108
cが電極109aに、108d,108e,108fが
電極109bに導通接続されている。また、110a〜
110gは接地電極であり、接地電極111a〜111
dに導通接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のSAWフィルタ101のセラミックスパッケージ1
05は、セラミックス親基板から各セラミックス基板1
07a〜107cを多数個取りするように、電極パータ
ンを印刷し焼成した後、個別に切り出して作成していた
が、セラミックスパッケージ105側壁に形成される電
極109a,109b及び接地電極111a〜111d
は、セラミックス親基板にスルーホールとして形成され
るため、セラミックスパッケージ105の側壁に幅広の
電極を形成することはできなかった。
【0008】また、電極109a,109b及び接地電
極111a〜111dは、φ(直径)0.3mmからφ
0.4mmの円筒状凹面に形成された電極であるためイ
ンダクタンス成分が発生し、接地電位をほぼ0電位にす
ることができなかった。そのため、図7(a),(b)
に示すように、通過帯域117の低周波側の減衰帯域1
18aにおける特性と、通過帯域の2倍〜3倍波の減衰
帯域118bにおける減衰特性が劣化していた。これを
防止するためには、電極幅を広くすればよいが、セラミ
ックスパッケージ105が大きくなり、SAWフィルタ
の小型化が困難になる。
【0009】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は減衰帯域の減衰特性が良好
でかつ小型化されたSAW装置とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波装置
は、圧電基板上に少なくとも一対の櫛歯状電極を形成し
た弾性表面波素子を積層型セラミックスパッケージに収
納した弾性表面波装置であって、誘電体フィルタ回路用
の電極パターンが主面に形成されたセラミックス基板
と、弾性表面波素子を収納するセラミックス基板とが積
層され、弾性表面波素子及び誘電体フィルタ回路の高周
波信号入出力電極と接地電極を、積層型セラミックスパ
ッケージの側壁に設けられた電極に接続したことを特徴
とする。
【0011】本発明は上記構成により、積層型セラミッ
クスパッケージの側壁の電極が幅広な平面電極になり、
その結果前記電極のインダクタンス成分が小さくなり、
弾性表面波素子の接地電位及び誘電体フィルタ回路の接
地電位がほぼ0電位になる。そして、弾性表面波フィル
タの減衰帯域の減衰特性が向上すると共に、誘電体フィ
ルタ回路を内蔵する小型化された、複合型の弾性表面波
装置となる。
【0012】また本発明において、好ましくは、積層型
セラミックスパッケージの側壁に設けられた電極の幅が
0.5mm以上である。
【0013】これにより、積層型セラミックスパッケー
ジの側壁の電極のインダクタンス成分がきわめて小さく
なり、その結果弾性表面波フィルタの減衰帯域の減衰特
性が非常に向上する。
【0014】更に本発明において、好ましくは、積層型
セラミックスパッケージの側壁に設けられた電極の厚さ
が5〜30μmである。
【0015】上記構成により、電気抵抗が小さくなり弾
性表面波素子の接地電位及び誘電体フィルタ回路の接地
電位がきわめて小さくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のSAW装置について以下
に説明する。図1(a),(b)は本発明のSAW装置
1を示し、(a)は蓋体4を省いたものの斜視図、
(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【0017】本発明のSAW装置1は、LiNbO3
結晶,LiTaO3 単結晶等の圧電基板上にIDT電
極,反射器,高周波信号入出力電極,接地電極等が形成
されたSAW素子2と、それを気密封止し実装するセラ
ミックスパッケージ5より構成される。また、セラミッ
クスパッケージ5は積層型誘電体フィルタ回路も兼ねて
いる。
【0018】このセラミックスパッケージ5は、主面に
電極パターンが形成された複数のセラミックス基板7a
〜7gを積層させた構成である。セラミックスパッケー
ジ5の側壁には、高周波信号入出力電極(以下、入出力
電極という)9a〜9d,14a,14b及び接地電極
11a〜11fが、厚膜印刷法により形成されている。
これらの電極の幅は0.5mm以上が良く、インダクタ
ンス成分がほとんど生じないようになっている。
【0019】入出力電極9a〜9d,14a,14b及
び接地電極11a〜11fの幅が0.5mm以上が良い
のは、以下の理由による。図9はセラミックスパッケー
ジ5の接地電極11a〜11fのインダクタンスと、図
3及び図8の減衰帯域における減衰量との関係を示すグ
ラフであり、同図中G1は減衰帯域18a(図3),1
18a(図8)での減衰量、G2は減衰帯域18b(図
3),118b(図8)での減衰量である。携帯電話シ
ステムでの減衰帯域18a,118aにおける減衰量は
絶対値で23dB以上、減衰帯域18b,118bにお
ける減衰量は18dB以上が、それぞれ必要とされてい
る。すると、前記減衰量を得るためのインダクタンス値
は約0.138nH以下となり、これより、図10から
接地電極11a〜11fの電極幅は0.5mm以上とな
る。
【0020】また、好ましくは接地電極11a〜11f
の電極幅は3.0mm以下が良く、3.0mmを超える
と減衰量向上の効果が飽和してしまい、またセラミック
スパッケージ5の小型化が困難になる。前記電極幅の範
囲は、セラミックスパッケージ5の入出力電極9a〜9
d,14a,14bにも適用される。
【0021】更に、セラミックスパッケージ5側壁の入
出力電極9a〜9d,14a,14b及び接地電極11
a〜11fの厚さは5〜30μmが良く、5μm未満で
は電気抵抗が大きくなり、30μmを超えると電極剥離
が発生し易くなる。より好ましは、10〜20μmであ
る。
【0022】前記入出力電極9a〜9d,14a,14
b及び接地電極11a〜11fの材質は、Ag,Ag−
Pd合金,Cu上にNiとAgのメッキを施したもの,
W上にNiとAuのメッキを施したもの等が、高い導電
性及び耐候性等の点で好ましい。
【0023】本発明のセラミックスパッケージ5は、S
AW素子2を収納するセラミックス基板7a〜7dと、
誘電体フィルタ回路用の電極パターンが主面に形成され
たセラミックス基板7e〜7gとから成る。これらのセ
ラミックス基板7a〜7d,7e〜7gは、それぞれ少
なくとも一枚あれば良い。
【0024】また、本発明のセラミックスパッケージ5
の材質としては、ペロブスカイト系複合酸化物が良く、
例えばBaO−TiO2 系,ZrO2 −SnO2 −Ti
系,BaO−Sm3 −TiO2 系,BaO−
Nd2 3 −TiO2 系,CaO−TiO2 −SiO2
系等のセラミックスが好ましい。これらのセラミックス
は1GHzにおいてQ値が6000以上と高く低損失で
あり、また比誘電率εrが29〜110と大きく小型化
に適しており、更に熱膨張係数が0〜20×10-6/℃
の範囲内にあり、温度による特性劣化が非常に少ない。
【0025】セラミックスパッケージ5を構成するセラ
ミックス基板の各厚さは75〜800μmが良く、75
μm未満では強度が低下しグリーンシートから作製する
のが困難である。800μmを超えると、押し出し成形
によるグリーンシートの作製が難しくなる。より好まし
くは、300〜500μmである。
【0026】本発明のSAW装置用のSAW共振子は、
IDT電極がAl又はAl−Cu系,Al−Ti系等の
Al合金からなるのが良く、特にAlが励振効率が高
く、材料コストが低いため好ましい。また、IDT電極
は蒸着法、スパッタリング法又はCVD法等の薄膜形成
法により形成する。
【0027】そして、IDT電極の電極指の対数は50
〜200程度、電極指の線幅は0.1〜10.0μm程
度、電極指の間隔は0.1〜10.0μm程度、電極指
の開口幅(交差幅)は10〜100μm程度、IDT電
極の厚みは0.2〜0.4μm程度とすることが、SA
W共振子あるいはSAWフィルタとしての所期の特性を
得るうえで好適である。
【0028】圧電基板としては、36°±10°Yカッ
ト−X伝搬のLiTaO3 単結晶、64°Yカット−X
伝搬のLiNbO3 単結晶、45°Xカット−Z伝搬の
LiB4 7 単結晶等が、電気機械結合係数が大きく且
つ群遅延時間温度係数が小さいため好ましく、特に電気
機械結合係数の大きな36°±10°Yカット−X伝搬
のLiTaO3 単結晶が良い。また、結晶Y軸方向にお
けるカット角は36°±10°の範囲内であれば良く、
その場合十分な圧電特性が得られる。圧電基板の厚みは
0.1〜0.5mm程度がよく、0.1mm未満では圧
電基板が脆くなり、0.5mm超では材料コストが大き
くなる。
【0029】かくして、本発明は、セラミックスパッケ
ージの側壁の電極が幅広な平面電極になり、その結果前
記電極のインダクタンス成分が小さくなり、SAW素子
の接地電位及び誘電体フィルタ回路の接地電位がほぼ0
電位になる。そして、SAWフィルタの減衰帯域の減衰
特性が向上すると共に、誘電体フィルタ回路を内蔵する
小型化された、複合型のSAW装置となる。
【0030】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更は何等差し支えない。
【0031】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0032】(実施例)図1及び図2のSAW装置1を
以下のように構成した。まず、誘電体フィルタ回路部に
ついて説明する。誘電体フィルタ回路部は、セラミック
ス基板7e〜7gで構成され、セラミックス基板7dは
SAW素子2部との干渉を防止するために、その主面全
面に接地電極10fを設け、シールドを兼ねている。そ
して、誘電体フィルタ回路は、セラミックス基板7eの
有極化電極16、セラミックス基板7fの入出力電極1
3a,13b、セラミックス基板7gの共振電極15、
セラミックス基板7g裏面の接地電極10g、セラミッ
クス基板7dの接地電極10fから構成される。前記入
出力電極13a,13cは入出力電極14aと、入出力
電極13b,13dは入出力電極14bとそれぞれ導通
接続した。
【0033】誘電体フィルタ回路部はシールドが必要で
あることと形状が大きいことから、セラミックス親基板
から多数個取りするようにし、前記セラミックス親基板
上に電極パターンを印刷し焼成した後個別に切断し、セ
ラミックスパッケージ5側壁の入出力電極9a〜9d,
14a,14b及び接地電極11a〜11fを印刷法に
より形成した。
【0034】次に、SAW素子2部について説明する。
SAW素子2は樹脂又は導電性ペースト(図示せず)に
よりセラミックス基板7d主面に接着固定され、ワイヤ
ー3により、SAW素子2の入出力電極及び接地電極と
セラミックス基板7cの入出力電極8a〜8d,接地電
極10b,10dとを導通接続し、入出力電極8a〜8
d,接地電極10b,10dをセラミックスパッケージ
5側壁の入出力電極9a〜9d及び接地電極11a〜1
1fに導通接続した。その後、蓋体4を接着用樹脂6で
取り付け、気密封止した。
【0035】図2のセラミックス基板7a〜7cについ
て詳しく説明する。セラミックス基板7cには入出力電
極8a〜8dが形成され、入出力電極8aはセラミック
スパッケージ5側壁の入出力電極9aに、入出力電極8
bは入出力電極9bに、入出力電極8cは入出力電極9
cに、入出力電極8dは入出力電極9dに、それぞれ導
通接続した。また、セラミックス基板7aの接地電極1
0aは、セラミックスパッケージ5側壁の接地電極11
a〜11fに導通接続した。また、セラミックス基板7
aには、入出力電極8a〜8dと接地電極10aとが短
絡しないように、短絡防止用の切り欠き12を設けた。
【0036】その他、セラミックス基板7g裏面の入出
力電極8eはセラミックスパッケージ5側壁の入出力電
極9aに、入出力電極8fは入出力電極9bに、入出力
電極8gは入出力電極9cに、入出力電極8hは入出力
電極9dに、それぞれ導通接続した。また、セラミック
ス基板7gの接地電極10gは、セラミックスパッケー
ジ5側壁の接地電極11a〜11fに導通接続した。
【0037】本実施例において、セラミックス基板7a
〜7gはBaO−TiO2 系セラミックスからなり、各
厚さは400μmとした。SAW装置1の寸法は4.5
mm×5mm×(厚さ)2.4mmであり、従来品と比
較して底面積が56%になり、きわめて小型化されたも
のとなった。
【0038】前記セラミックスパッケージ5側壁の入出
力電極9a〜9d,14a,14bの幅は0.6mm、
接地電極11a〜11fの幅は2.0mmであり、図3
に示すように減衰帯域18aにおける減衰量が約−30
dB、減衰帯域18bにおける減衰量が約−22dBと
なり、従来(図8)の減衰帯域118aにおける減衰量
約−25dB及び減衰帯域118bにおける減衰量約−
15dBに比べ、飛躍的に改善された。
【0039】
【発明の効果】本発明は、誘電体フィルタ回路用の電極
パターンが主面に形成されたセラミックス基板と、SA
W素子を収納するセラミックス基板とが積層され、SA
W素子及び誘電体フィルタ回路の高周波信号入出力電極
と接地電極を、セラミックスパッケージの側壁に設けら
れた電極に接続したことにより、セラミックスパッケー
ジの側壁の電極が幅広な平面電極になり、その結果その
電極のインダクタンス成分が小さくなり、SAW素子の
接地電位及び誘電体フィルタ回路の接地電位がほぼ0電
位になる。そして、SAWフィルタの減衰帯域の減衰特
性が向上すると共に、誘電体フィルタ回路を内蔵する小
型化された複合型のSAW装置となる。
【0040】また本発明は、積層型セラミックスパッケ
ージの側壁に設けられた電極の厚さを5〜30μmとす
ることで、電気抵抗が小さくなりSAW素子の接地電位
及び誘電体フィルタ回路の接地電位がきわめて小さくな
るという作用効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSAW装置を示し、(a)はその内部
透視斜視図、(b)は(a)のA−A線における断面図
である。
【図2】(a)〜(g)は、本発明のSAW装置のセラ
ミックパッケージを構成する各セラミック基板の上面
図、(g)は最下層のセラミック基板の下面図である。
【図3】本発明のSAW装置の減衰帯域の減衰特性を示
し、(a)は通過帯域より低周波側での減衰特性のグラ
フ、(b)は通過帯域より高周波側での減衰特性のグラ
フである。
【図4】従来の携帯電話の高周波回路部のブロック回路
図である。
【図5】(a)は従来のセラミックパッケージを有する
SAW素子の内部透視斜視図、(b)は(a)のB−B
線における断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、従来のSAW装置のセラミ
ックパッケージを構成する各セラミック基板の上面図、
(d)は最下層のセラミック基板の下面図である。
【図7】従来のSAW装置の減衰帯域の減衰特性を示
し、(a)は通過帯域より低周波側での減衰特性のグラ
フ、(b)は通過帯域より高周波側での減衰特性のグラ
フである。
【図8】従来のSAW共振子の基本構成の平面図であ
る。
【図9】セラミックパッケージ側壁の電極のインダクタ
ンスと減衰量との関係を示すグラフである。
【図10】セラミックパッケージ側壁の電極幅とインダ
クタンスとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1:SAW装置 2:SAW素子 3:ワイヤー 4:蓋体 5:セラミックスパッケージ 6:接着用樹脂 7a〜7g:セラミックス基板 8a〜8h:入出力電極 9a〜9d:セラミックスパッケージ側壁の入出力電極 10a〜10g:接地電極 11a〜11f:セラミックスパッケージ側壁の接地電
極 13a〜13d:入出力電極 14a,14b:セラミックスパッケージ側壁の入出力
電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に少なくとも一対の櫛歯状電極
    を形成した弾性表面波素子を積層型セラミックスパッケ
    ージに収納した弾性表面波装置であって、誘電体フィル
    タ回路用の電極パターンが主面に形成されたセラミック
    ス基板と、弾性表面波素子を収納するセラミックス基板
    とが積層され、弾性表面波素子及び誘電体フィルタ回路
    の高周波信号入出力電極と接地電極を、積層型セラミッ
    クスパッケージの側壁に設けられた電極に接続したこと
    を特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】積層型セラミックスパッケージの側壁に設
    けられた電極の幅が0.5mm以上である請求項1記載
    の弾性表面波装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480032B1 (ko) * 2002-11-18 2005-03-31 엘지전자 주식회사 Fbar을 이용한 듀플렉스필터
US7583161B2 (en) 2006-01-18 2009-09-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave device and boundary acoustic wave device

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