JP2000260540A - 同軸ケーブルのためのシールドケース - Google Patents

同軸ケーブルのためのシールドケース

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JP2000260540A
JP2000260540A JP11065885A JP6588599A JP2000260540A JP 2000260540 A JP2000260540 A JP 2000260540A JP 11065885 A JP11065885 A JP 11065885A JP 6588599 A JP6588599 A JP 6588599A JP 2000260540 A JP2000260540 A JP 2000260540A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中心端子等に過大な応力が生じないよう、中
心導体がシールドケースの中心線上に位置するようにし
た同軸ケーブルのシールドケースを提供することを課題
とする。 【解決手段】 シールド線緊締部3は、筒状部2の軸方
向端部に近接した位置に、シールド線部分C3を配置す
るための底部3Bから屈曲緊締可能な腕部3Aが延出し
て設けられ、該底部3Bは筒状部2の中心線からシール
ド線部分C3の略半径だけ離れた位置に設けられてお
り、該筒状部2は半径方向にて上記底部3Bと反対側
で、上記軸方向端部に開口せる開口部2Cが形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同軸ケーブルのため
のシールドケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】中心導体、誘電体、シールド線そして絶
縁外皮を順に有する同軸ケーブルは、その端部にて所定
長だけ中心導体、誘電体そしてシールド線がそれぞれ露
呈され、中心導体には中心端子が接続され、絶縁体で保
持される。外部導体となるシールドケースは、筒状部、
シールド線緊締部そして外皮緊締部を有していて、上記
筒状部内に上記絶縁体が嵌入保持され、シールド線部分
そして外皮部分にて上記シールド線緊締部そして外皮緊
締部によってそれぞれ緊締保持される。このような同軸
ケーブル付きシールドケースは、そのままでも使用に供
するが、必要に応じ、絶縁ハウジングに収められて、コ
ネクタを形成するようにもなる。
【0003】かかる種のシールドケースとしては、例え
ば、添付図面の図8に示されるごとくのものが知られて
いる。同図において、シールケース50は金属板を抜き
加工した後に湾曲成形して作られている。該シールドケ
ース50は左半部に円筒状に丸められた筒状部51を有
し、右半部には該筒状部51に連続して、断面が略U字
状のシールド線緊締部52と外皮緊締部53とを有して
いる。上記筒状部51は周方向の複数位置に軸線方向に
中間まで延びるスリット54が形成されていて、その領
域での半径方向の弾力性を与えている。
【0004】使用に際しては、図9のごとくに中心端子
55が中心導体C1に接続された同軸ケーブルCを上記
シールドケース50の筒状部51へ右方から左方に予め
貫通させておく。このとき、同軸ケーブルCには、誘電
体C2とシールド線C3との間に、必要に応じ、緊締保
持時の補強のためのスリーブ56が挿入されている。
【0005】次に、かかる同軸ケーブルCの上記中心端
子55を絶縁体57で保持する。通常、絶縁体57は軸
線を含む面で上下に二分割形成されていて、その分割面
に中心端子を収める溝状の空間を有しており、両分割部
材の結合によって中心端子55を保持する。この絶縁体
57は外周面が上記筒状部51へ嵌入され保持される好
都合な寸法に作られている。
【0006】しかる後、上記絶縁体57が取りつけられ
た同軸ケーブルCは、図9にて再び右方へ引き戻され、
絶縁体57が筒状体51内に収められ係止突起51Aと
係止して抜けが図られる。シールド線部分C3はシール
ド線緊締部52の腕状部分を丸めるように変形せしめる
ことにより、外皮部分C4は外皮緊締部53を同様に変
形せしめることにより、それぞれ保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図8及び図9のシールドケースにあっては、シール
ド線部分及び外皮部分での緊締により、筒状部内の中心
導体の中心と、シールド線部分そして外皮部分の中心と
の間に偏心が生じ、又、これが故に中心導体の傾きも生
ずる。その結果、中心端子との接続部分に過大な応力を
生じ、又、ズレによる電気性能の低下等が生ずる。
【0008】上記偏心は、絶縁体57、シールド線部分
C1そして外皮部分C2の間に比較的大きな径差があ
り、最も径の小さいシールド部分C1が中間に位置して
いることに起因する。
【0009】上記U字状をなすシールド線緊締部52の
底部は、外皮部分C4の外径寸法D4より細い外径のシ
ールド線部分C3を、筒状部51と中心線同士が少しで
も近づくように、図9のように寸法δだけもち上げられ
て形成されている。しかし、この底部と筒状部51の上
縁との内幅寸法Hは、ケーブルの右方への引戻しの際に
外皮部分C4が通過できる必要があるので、この外皮部
分C4の外径寸法D4よりも小さくすることができな
い。これは、仮に、寸法Hを寸法D4と同じにするよう
に上記底部のもち上げ寸法δを定めたとしても、依然と
して外皮部分C4の外径寸法D4とシールド線部分の外
径寸法の差にもとづく偏心は残ることを意味する。
【0010】又、上記絶縁体57の筒状部51への嵌入
を、反対方向から、すなわち右方から左方へ向けて行っ
ても同様の不具合を生ずる。この絶縁体57をケーブル
に接続した後に、筒状部51の後端側から挿入するに
は、上記寸法Hは絶縁体の外径より小さくできない。し
たがって、この絶縁体57とシールド線部分C3との間
に外径差がある以上は、上記と同様の不具合は生ずる。
【0011】本発明は、このような不具合をなくし、シ
ールド線部分の中心と中心端子との間に偏心をもたらす
ことなく、該中心端子との接続部分での過大な応力の発
生を防止し、電気的特性の低下を招くことのない同軸ケ
ーブルを装着し易く、小型のシールドケースを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシールドケ
ースは、中心導体、誘電体、シールド線そして絶縁外皮
を順に有する同軸ケーブルのためのものであって、所定
長露呈された中心導体に接続された中心端子を保持せる
絶縁体が嵌入される筒状部と、露呈シールド線部分を緊
締保持するシールド線緊締部と、外皮部分を緊締保持す
る外皮緊締部とを有する。
【0013】かかる本発明において、シールド線緊締部
は、筒状部の軸方向端部に近接した位置に、シールド線
部分を配置するための底部から屈曲緊締可能な腕部が底
部から延出して設けられている。この底部は筒状部の中
心線からシールド線部分の略半径だけ離れた位置に設け
られている。そして該筒状部は半径方向にて上記底部と
反対側で、上記軸方向端部に開口せる開口部が形成され
ている。
【0014】このように位置する底部をもつシールド線
緊締部では、シールド線部分は筒状部と中心線同士が一
致する。そして、筒状体への絶縁体の嵌入時には、外皮
部分あるいは絶縁体が筒状部の開口部内をも通過できる
ようになり、そのための空間が大きくなるので嵌入が容
易に可能となる。
【0015】上記開口部は切欠きとすることができる。
当然のことながら、この開口部は筒状部における高周波
特性、シールド性に及ぼす影響を極力小さくするために
小さく形成されることが望まれる。
【0016】又、上記開口部は筒状部の一部を半径外方
に切り起こし可能に形成され、筒状体への絶縁体の嵌入
後に切起部が半径内方へ変形又は復帰することで、開口
部を閉じることができるようになっているとすることも
できる。こうすることにより開口部は閉じて高周波特
性、シールド特性の改善がなされる。
【0017】上記開口部は筒状部の一部がU字状断面と
された開放側部分で形成され、筒状部への絶縁体の嵌入
後にU字状断面の腕部は開口部を閉じるように変形可能
となっているとすることも可能で、こうすることによ
り、上記切起部をもつ場合と同様の効果を得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図7
にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態のシールドケー
スの斜視図である。このシールドケース1は、金属板を
抜き加工した後に湾曲成形して作られており、筒状部
2、シールド線緊締部3そして外皮緊締部4を有してい
る。
【0020】筒状部2は接合部2Aを有して円筒状をな
すように成形されており、その左端側には、周方向の複
数位置に軸線方向へ延びるスリット2Bが形成されてい
て、それらの軸線方向範囲で筒状部2が弾性縮径可能な
相手コネクタ嵌合部となっている。
【0021】上記筒状部2は、軸線方向にてスリット2
Bが位置する端部と反対側となる右端部の上部に切欠き
により形成される開口部2Cを有している。
【0022】シールドケース1は、上記筒状部2の右端
縁に近接して間隔A(図2参照)をおいてシールド線緊
締部3を有している。
【0023】ここで近接とは、開口部が設けられていな
い従来例のごとくのシールドケースの筒状部であって、
しかもシールド線緊締部の底部がシールド線部分の中心
線を上記筒状部の中心線と一致した高さで支持するよう
にしたときに、上記筒状部へ絶縁体を装着するために、
外皮部分を筒状部へ貫通せしめたりあるいは絶縁体へ挿
入することが困難となる位置までシールド線緊締部と筒
状部の間隔が小さくなっていることを意味する。絶縁体
の筒状体内への装着が、外皮部分を一旦筒状部を貫通さ
せてから絶縁体を中心端子へ取りつけ、この絶縁体を筒
状部内へ引き戻して行われる場合には、外皮部分を上方
に撓ませて、上記底部を乗り越えねばならないので、そ
の撓み量が外皮部分とシールド線部分との径差以下とな
ってしまうような軸線方向距離より短い距離が「近接」
となる。又、予め同軸ケーブルに絶縁体が取りつけら
れ、この絶縁体を傾けながら直接筒状体へ装着して行わ
れる場合は、この傾きによる高さ変位が上記撓み量に対
応する。
【0024】本発明の上記シールド線緊締部3は、略U
字状に開放された腕部3Aを有し、両腕部3Aをつなぐ
底部3Bはもち上げられて位置づけられている。すなわ
ち、そのもち上げ量の分だけ筒状部2の内径面よりも半
径方向内側に位置している。
【0025】又、上記シールド線緊締部3に隣接せる外
皮緊締部4は、このシールド線緊締部4と同様の形をな
して、腕部4Aそして底部4Bを有しているが、底部4
Bがシールド線緊締部3の底部3Aよりももち上げ量が
小さい位置にある。
【0026】次に、上記筒状部51そしてシールド線緊
締部3と同軸ケーブルCとの寸法関係について説明す
る。
【0027】図2には、シールドケース1とこれに組込
まれる前の半加工状態の同軸ケーブルCとが示されてい
る。同軸ケーブルCは、従来の場合と同様に、端部にて
所定長だけ、中心導体C1、誘電体C2そしてシールド
線C3がそれぞれ露呈されている。上記中心導体C1に
は、中心端子5が接続されている。誘電体C2とシール
ド線C3との間には、補強用のスリーブ6が挿入されて
いる。このスリーブは必須のものではなく、シールド線
緊締部3そして外皮緊締部4による緊締時に、緊締部分
での補強を行って保持力を確保し、又、ケーブルの過大
変形による中心導体の損傷を防止するためのものであ
り、必要に応じ用いられる。したがって、このスリーブ
6は、軸線方向にてシールド緊締部3そして外皮緊締部
4の範囲にわたり延びている。又、該スリーブ6は挿入
時に不用意に過度に没入しないように、ストッパとして
の拡径テーパ部6Aを有している。かかる同軸ケーブル
Cに接続された中心端子5は、絶縁体7により保持され
る。絶縁体7は、通常、軸線を含む面にて、上下に二分
割されて形成されており、その分割面には上記中心端子
5を収容する溝(図示せず)が形成されている。この分
割された絶縁体7は、上記中心端子5を保持するように
組合されたとき、一つの筒状外周面、本形態では略円筒
外周面を形成し、シールドケース1の筒状部2に嵌入さ
れ該筒状部の内径面で保持されるのに好都合な形状・寸
法となる。したがって該絶縁体7が上記筒状部2にて保
持されたときには、同軸ケーブルCの中心導体C1は該
筒状部2の中心線とほぼ一致した位置にくるようにな
る。
【0028】筒状部2に近接せるシールド線緊締部3の
底部3Bは、上記筒状部2の中心線からシールド線部分
C3の略半径の寸法だけ離れた下方位置に設けられてい
る。すなわち、該底部3B上にシールド線部分C3が配
置されると、その部分での中心導体C1は上記筒状部2
のほぼ中心線上に位置するようになる。
【0029】又、外皮緊締部4の底部4Bは、筒状部2
の中心線から外皮の略半径だけ離れた下方位置に設けら
れている。すなわち、該底部4B上に外皮部分C4が配
置されると、その部分での中心導体C1は上記筒状部2
のほぼ中心線上に位置するようになる。これは、該外皮
緊締部4の底部4Bがシールド線緊締部3の底部3Bよ
りも、外皮の厚さ分だけ下方に段状をなしていることを
意味する(図2参照)。
【0030】本実施形態において、筒状部2における開
口部2Cは、半長円形状の切欠きにより形成されてい
る。この開口部2Cの周方向幅、軸線方向長さは、図2
の左部に示される半加工状態の同軸ケーブルの最大太さ
部分、すなわち、スリーブ6が挿入されて撓みにくくな
っている外皮部分C4もしくは撓みが生じない絶縁体7
がシールド線緊締部3上を軸線方向に容易に通過してそ
の装着を可能とする逃げとして機能するだけ確保されて
いれば十分である。
【0031】かかる図1及び図2に示される同軸ケーブ
ルのシールドケースへの組立要領は、次のごとくであ
る。
【0032】 先ず、図2の左部に示すごとくの、中
心端子5そしてスリーブ6が取りつけられた半加工状態
の同軸ケーブルCを用意する。
【0033】 この同軸ケーブルCをシールドケース
1の筒状部2へ右方から左方へ貫通せしめ、次に、既述
したように、絶縁体7を取りつける。
【0034】 しかる後、同軸ケーブルCを右方へ引
き戻し、絶縁体7をシールドケース1の筒状部2へ嵌入
せしめ、ここで保持する。筒状部2には係止突起2Dが
設けられていて絶縁体7はこれと係止して抜けの防止が
図られる。
【0035】 上記の同軸ケーブルの右方への引戻
しの際、外皮部分C4は上記開口部2C側へ逃げるよう
に湾曲変形して、シールド線緊締部3の底部3Bを乗り
越えることができる。
【0036】 次に、同軸ケーブルCを直状にもど
し、シールド線部分C3をシールド線緊締部3の底部3
B上に、そして外皮部分C4を外皮緊締部4の底部4B
上にそれぞれ配する。
【0037】 最後に、図3に見られるように、シー
ルド線緊締部3の腕部3Aと外皮緊締部4の腕部4Aを
屈曲変形することにより、シールド線部分C3と外皮部
分C4をそれぞれ緊締して保持する。かくして、接続さ
れた同軸ケーブルCの中心導体C1はシールドケースの
どの部分においても、筒状部2の中心線とほぼ一致して
位置するようになる。
【0038】本発明は、図1〜3の形態には限定され
ず、開口部は種々の形態が可能である。図1〜3の形態
では開口部は切欠きとして形成されていて、同軸ケーブ
ルをシールドケースに組込んだ後も、上記開口部は開口
したままとなるが、同軸ケーブルの組込み後に、開口部
を閉じて高周波特性、シールド効果をさらに改善するこ
とが可能である。
【0039】図4においては、シールドケース1の筒状
部2の開口部11は、該部分に相当する領域を若干切り
起こして形成されている。切起部12は筒状部2の端部
に向け斜めに起こされており、上記開口部11は同軸ケ
ーブルの上方への撓み変形を許容する空間を提供する。
かくして、絶縁体は同軸ケーブルがシールドケースに収
められ固定保持された後は、上記切起部12を図4の二
点鎖線の位置へ変形して上記開口部を閉じることによ
り、筒状部2全体を完全な円筒状とし、高周波特性、シ
ールド効果をさらに改善する。この切起部12の二点鎖
線位置への変形は、工具等で力を加えて行う他、シール
ドケースがハウジング等に組込まれる場合には、該ハウ
ジングの内壁で圧せられて変形するようにすることもで
きる。
【0040】上記切起部は、弾性をもつ切込片部とする
こともできる。すなわち、上記切起部12の側縁に相当
する位置で切込んで弾性を有す切込片部を形成し、撓み
変形を受けるケーブルから力を受けてこの切込片部は上
記切起部12と同じ位置まで弾性変形して該ケーブルの
所定量の撓みを許容し、絶縁体の筒状部への挿入完了時
には、ケーブルの撓みがなくなると共に、原形、すなわ
ち円筒状に復帰して開口部を閉じるものである。
【0041】図5にあっては、開口部13は上方に延び
る二つの腕部14の間で上方に開放された領域で形成さ
れる。同軸ケーブルは上方に撓み変形可能であり、シー
ルドケースへの組込後は上記腕部14を図1〜3のシー
ルド線緊締部3や外皮緊締部4と同様の要領で屈曲成形
して、上記開口部を閉じる。なお、図5の変形例として
は、腕部14は一つとして形成され、これが丸められる
ようにして開口部を閉じられる長さとすることも可能で
ある。
【0042】図1及び図2の例では、半加工状態の同軸
ケーブルは、先ずシールドケースの筒状部を貫通させた
後に、絶縁体を取りつけ、これを引き戻してシールドケ
ースに収めたが、本発明によると、同軸ケーブルに絶縁
体をも予め取りつけ、これを筒状部へ直接収めることも
できる。例えば、図6(A)のごとく、同軸ケーブルC
の先端に絶縁体7をも取付けたものを開口部2Cを利用
して図6(B)のごとく筒状部2内の正規位置へ収める
ことが可能である。この場合、図1の場合と比し、絶縁
体7が撓まない分、開口部2Cは若干大きくなる傾向が
ある。したがって、開口部を図4,図5のような形態と
することが望ましい。
【0043】図6の例においては、筒状部2は係止突起
2Eが設けられ、絶縁体7には係止凹部7Aが形成され
ており、絶縁体7の筒状部2への嵌挿後の抜けが防止さ
れる。この場合、係止突起2Eは、係止の相手が係止凹
部7Aとなっているために、絶縁体7の上記嵌挿に支障
とならない。又、係止凹部は支障とならない溝深さとす
ることが必要となる。
【0044】さらに、同軸ケーブルがシールドケースに
収められた後に、これが他の部材、例えばハウジング等
に組込まれる場合には、開口部を閉じる部材を該ハウジ
ング側に設けておくことも可能である。例えば、図7に
おいて、図1〜3で得たものをハウジング20へ収める
場合、ハウジング20内の所定位置に金属製の閉部材2
1を設けておき、ハウジング20への組立状態におい
て、同図で二点鎖線で示されるごとく、閉部材21が開
口部2Cを閉じるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上のように、同軸ケーブル
のためのシールドケースの筒状部の一部に開口部を形成
し、シールド線緊締部がシールド線を筒状部と同一中心
上にくるように保持可能としたので、緊締時でも、ケー
ブルや中心端子あるいはそれらの接続部分に大きな応力
をもたらすことがなくなり、結線不良等の不都合も解消
すると供に、電気的特性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのシールドケースの
斜視図である。
【図2】図1のシールドケースと半加工状態の同軸ケー
ブルを示す断面図である。
【図3】図2のものの組込完了時の断面図である。
【図4】他の実施形態のシールドケースの斜視図であ
る。
【図5】さらに他の実施形態のシールドケースの斜視図
である。
【図6】さらに他の実施形態のシールドケースの斜視図
を示し、(A)は組込途中、(B)は組込完了時の断面図
である。
【図7】さらに他の実施形態のシールドケースを示す断
面図である。
【図8】従来のシールドケースの斜視図である。
【図9】図1のシールドケースを半加工状態の同軸ケー
ブルを示す断面図である。
【符号の説明】
1 シールドケース 2 筒状部 2C 開口部 3 シールド線緊締部 3A 腕部 3B 底部 4 外皮緊締部 5 中心端子 7 絶縁体 11 開口部 13 開口部 14 腕部 C 同軸ケーブル C1 中心導体 C3 シールド線部分 C4 外皮部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体、誘電体、シールド線そして絶
    縁外皮を順に有する同軸ケーブルのためのシールドケー
    スであって、所定長露呈された中心導体に接続された中
    心端子を保持せる絶縁体が嵌入される筒状部と、露呈シ
    ールド線部分を緊締保持するシールド線緊締部と、外皮
    部分を緊締保持する外皮緊締部とを有するシールドケー
    スにおいて、シールド線緊締部は、筒状部の軸方向端部
    に近接した位置に、シールド線部分を配置するための底
    部から屈曲緊締可能な腕部が延出して設けられ、該底部
    は筒状部の中心線からシールド線部分の略半径だけ離れ
    た位置に設けられており、該筒状部は半径方向にて上記
    底部と反対側で、上記軸方向端部に開口せる開口部が形
    成されていることを特徴とする同軸ケーブルのためのシ
    ールドケース。
  2. 【請求項2】開口部は切欠きであることとする請求項1
    に記載の同軸ケーブルのためのシールドケース。
  3. 【請求項3】開口部は筒状部の一部を半径外方に切り起
    こし可能に形成され、切起部が半径内方へ変形又は復帰
    することで、開口部を閉じることができるようになって
    いることとする請求項1に記載の同軸ケーブルのための
    シールドケース。
  4. 【請求項4】開口部は筒状部の一部がU字状断面とされ
    た開放側部分で形成され、U字状断面の腕部は開口部を
    閉じるように変形可能となっていることとする請求項1
    に記載の同軸ケーブルのためのシールドケース。
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