JP2000260377A - 試料ホルダ - Google Patents

試料ホルダ

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JP2000260377A
JP2000260377A JP11062712A JP6271299A JP2000260377A JP 2000260377 A JP2000260377 A JP 2000260377A JP 11062712 A JP11062712 A JP 11062712A JP 6271299 A JP6271299 A JP 6271299A JP 2000260377 A JP2000260377 A JP 2000260377A
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JP
Japan
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sample
heater
sample holder
vapor deposition
holder
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Application number
JP11062712A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Matsumoto
弘昭 松本
Takeo Ueno
武夫 上野
Hidemi Koike
英巳 小池
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Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空蒸着装置を用いた導電性物質の試料蒸着で
は、準備を含めた作業時間の非効率および試料破損の危
険性が伴っていた。さらに、蒸着量の規制も困難であ
り、蒸着膜厚の不適正により、集束イオンビーム装置で
の加工場所の位置決定や電子線装置を用いた試料本来の
構造観察が困難になるなどの問題を抱えていた。 【解決手段】前記課題は、電子線装置および集束イオン
ビーム装置などの粒子線装置内で用いられる試料ホルダ
の軸上に蒸着用ヒータを備えることにより達成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線装置および集
束イオンビーム装置などの粒子線装置に用いる試料ホル
ダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子線装置および集束イオン
ビーム装置などの粒子線装置を用いて、非導電性試料な
どの観察や加工を行う場合のチャージアップ防止対策と
して、観察,加工前あるいは観察および加工途中に試料
ホルダから取り外した試料に真空蒸着装置を用いて金や
白金,カーボンなどの導電性物質を蒸着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の方法で
は、準備を含めた作業にかなりの時間を要していた。ま
た、一旦セットした試料をホルダから取り外す作業に
は、試料サイズが極めて小さいために、試料破損の危険
性を伴っていた。さらに、真空蒸着装置を用いた場合に
は、蒸着量の規制が困難であった。例えば、チャージア
ップせずに試料が加工,観察可能になった場合でもその
蒸着膜が厚すぎたために、集束イオンビーム装置内での
加工場所の位置決定や電子線装置を用いた試料本来の構
造観察が困難になるなどの問題を抱えていた。
【0004】本発明の目的は、電子線装置および集束イ
オンビーム装置などの粒子線装置内で、迅速かつ蒸着量
の確認を随時行いながら、必要に応じて蒸着を行うこと
により、常に好適な条件のもとで像の観察や試料の加工
ができる試料ホルダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電子線装置
および集束イオンビーム装置などの粒子線装置で用いら
れる試料ホルダの軸上に蒸着用ヒータを備え、高位置精
度で試料上に蒸着用ヒータを配置させることにより達成
することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図3を用
いて説明する。
【0007】図1(a),(b)は、本発明を実施するた
めの試料ホルダ1の簡易図(a)およびその断面図
(b)である。試料2は試料ホルダ1の試料保持部3の
中央部に位置されている。
【0008】図1(a)において、電子線およびイオン
ビームは紙面垂直方向から入射する。蒸着用ヒータ4
は、試料ホルダ1の軸上に備え付けられており、可動つ
まみ5を用いて真空外からの試料ホルダ1内での図中矢
印方向への移動が可能となっている。
【0009】すなわち、試料2への蒸着の際には、蒸着
用ヒータ4を試料2上に移動させるため、図中において
可動つまみ5をホルダ1内の試料2方向(ホルダ1先端
側)に移動させることになる。また、加工および観察時
には、試料2上から蒸着用ヒータをもとの位置に退避さ
せ、電子線およびイオンビームの光軸上から外してお
く。さらに、試料ホルダ1には蒸着用ヒータ4の試料面
上での位置を読み取るための回路7およびその位置表示
器8が備えられている。
【0010】なおこの時の表示は、試料保持部3の中心
部を0とし、すなわちその場合が、試料2の中心部の位
置となる。
【0011】蒸着用ヒータ4の加熱は、ヒータ用電源9
および制御装置10により加熱される。
【0012】試料2と蒸着用ヒータ4との高さ方向での
位置調整について図1(b)の断面図を用いて説明す
る。
【0013】図1(b)に示すごとく、蒸着用ヒータ4
と試料2との高さ方向での距離は可動つまみ5の矢印方
向への移動によって可変である。例えば、集束イオンビ
ーム装置で加工する場合の試料はバルク状であり、試料
を切り出した時に厚みが決定され、その試料厚みにはば
らつきがある。
【0014】したがって、蒸着用ヒータ4の試料ホルダ
1上での高さ方向に移動機構をもたせることにより、任
意の試料厚みにも試料2と蒸着用ヒータ4が接触せずに
配置させることができる。この時の、蒸着用ヒータ4の
高さ調整は、試料ホルダ1に試料2をセットした後装置
へ導入する前に、光学顕微鏡下などでその位置合わせを
行うものとする。
【0015】なお、この時の蒸着用ヒータ4の高さ方向
も回路7を介して位置表示器8に表示される。
【0016】本実施例によれば、蒸着時に高位置精度で
蒸着用ヒータを試料上に配置させ、電子線装置および集
束イオンビーム装置内で迅速に蒸着が可能となる。すな
わち、試料ホルダ内での蒸着用ヒータの位置が位置表示
器8に表示されるため、試料と蒸着用ヒータの位置関係
が把握できる。すなわち、観察や加工場所の近傍に蒸着
用ヒータを配置させてから蒸着できるため、蒸着時の効
率が上がる。
【0017】また、加工および観察に最適な蒸着量を得
るための手段としては以下の方法が用いられる。蒸着用
ヒータの移動が瞬時に行えるので、蒸着後、一旦蒸着用
ヒータ4を退避位置に移動させておき、電子線およびイ
オンビームにより蒸着膜厚を確認した後、必要であれ
ば、再度蒸着用ヒータ4を試料2上に移動させ追加蒸着
を行う方法である。
【0018】他に、電子線およびイオンビーム11光軸
からヒータ先端部を少しずらし、電子線装置内および集
束イオンビーム装置内で像の観察を行いながら蒸着量を
確認できる。以上の方法により、集束イオンビーム装置
での加工場所の位置決定や電子線装置を用いた試料の構
造観察が好適な条件のもとで行えることになる。
【0019】図2に試料ホルダ1の軸上の蒸着用ヒータ
4の上部に遮蔽板12を備えた場合の一実施例を示す。
【0020】遮蔽板12の移動は可動つまみ13により
真空外で行う。ストッパー14,15を取り付けること
により、遮蔽板12の出し入れを容易にしている。例え
ば、可動つまみ13がストッパー14の位置にまで移動
された場合を、遮蔽板の最適挿入位置に予め設定してお
く。また、退避位置はストッパー15の位置にしてお
く。
【0021】本実施例により、蒸着時に遮蔽板を試料面
上に移動させれば、蒸着時に装置試料室中に飛散される
蒸着物質を最小限に抑えることが可能となり、蒸着時の
装置の真空低下を回避させることが可能となる。
【0022】図3は試料ホルダ1が複数の粒子線装置内
に導入され作業が行われる場合の実施例を示す。
【0023】各装置特有の試料ホルダに本発明の蒸着機
能を備えた場合には、各装置内で必要に応じて蒸着が可
能になる。また、同一の試料ステージをもつ集束イオン
ビーム装置および電子線装置では、集束イオンビームを
用いた試料作製から電子線装置を用いた像の観察まで、
蒸着機能を有した同一の試料ホルダにより好適な条件の
もとに測定が可能になる。例えば、非導電性物質などの
加工から観察までを例にとってみると、試料加工前に蒸
着を行い導通を図ったとしても、加工された箇所が露出
されることにより、加工中にチャージアップし、加工が
困難になる場合がある。そのような状況下でも瞬時に蒸
着用ヒータを試料上に移動させ蒸着を行えばそれを迅速
に阻止することができる。
【0024】また、試料作製後電子線装置に試料ホルダ
を導入し、観察を行う場合、電子線装置内で蒸着膜厚を
確認しながら、観察部とその露出された箇所に蒸着を行
い、観察中のチャージアップ防止と正しい試料構造の解
析が可能となる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、試料ホルダ内に蒸着機
能をもたせることで、電子線装置および集束イオンビー
ム装置などの粒子線装置本体の改良をせずに、迅速かつ
蒸着量の確認を随時行いながら、必要に応じて蒸着が可
能になった。試料ホルダ内に蒸着機能を備えたことによ
り、複数の粒子線装置内で、観察や加工途中に任意に蒸
着を行うことができ、常に好適な条件のもとでの測定が
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための試料ホルダ簡易図およ
び断面図である。
【図2】本発明を実施するための試料ホルダの簡易図で
ある。
【図3】本発明を実施するための装置システムの構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1…試料ホルダ、2…試料、3…試料保持部、4…蒸着
用ヒータ、5…可動つまみ、6…つまみ固定ネジ、7…
回路、8…蒸着用ヒータ位置表示器、9…ヒータ用電
源、10…ヒータ用電源制御装置、11…電子線および
イオンビーム、12…遮蔽板、13…可動つまみ、14
…ストッパー1、15…ストッパー2、16…試料ステ
ージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 武夫 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 小池 英巳 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 Fターム(参考) 5C001 AA01 AA08 BB06 CC01 CC04 CC05 DD01 DD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子線装置に用いられる試料ホルダにおい
    て、蒸着用ヒータが試料ホルダ内に備え付けられてい
    て、真空外から移動可能な機構を有することを特徴とす
    る粒子線装置用試料ホルダ。
  2. 【請求項2】請求項1の蒸着用ヒータにおいて、試料ホ
    ルダ内での蒸着用ヒータの加熱とヒータの移動が同時に
    行えるような機構をもつことを特徴とした粒子線装置用
    試料ホルダ。
  3. 【請求項3】請求項1の蒸着用ヒータが着脱交換可能な
    機構を有することを特徴とした粒子線装置用試料ホル
    ダ。
  4. 【請求項4】試料ホルダ内に取り付けられたヒータの加
    熱と連動し、粒子線装置内に設けた遮蔽部材が動作でき
    ることを特徴とする粒子線装置。
JP11062712A 1999-03-10 1999-03-10 試料ホルダ Pending JP2000260377A (ja)

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