JP2000260251A - 押釦スイッチ構造体及びその製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ構造体及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷インキの流れ出しのない一体化成形押釦
スイッチ構造体を提供する。 【解決手段】 印刷層を有する熱可塑性フィルムからな
るベースフィルム1の印刷層2と押釦スイッチ部材5の
キートップ部との間に保護シート4を有する。保護シー
ト4の大きさ、形状は、キートップ部分に対応する大き
さ、形状である。ベースフィルム1の厚みは、40〜3
50μm、保護シート4の厚みは、80〜500μmで
あることが好ましい。ベースフィルム4に印刷層2を形
成し、保護シート4を接着し、所望により印刷フィルム
をさらに接着して、成形フィルム原反とし、所望により
仮絞り成形を行い、この成形フィルム原反に押釦スイッ
チ部材5を一体化成形して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、自動
車電話機等の移動体通信機器、家庭用電話機、電子手
帳、計測機器類、車載用スイッチ、リモコン、計算機あ
るいはパーソナルコンピュータのデータ入力装置やスイ
ッチ装置等に部品として用いられる押釦スイッチ構造体
に関わり、詳しくは、文字などの記号あるいは図柄等の
表示部のデザイン性と視認性と耐久性に優れた押釦スイ
ッチ構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機等の移動体通信機器、電子手
帳、計測器、リモコン等の入力装置等においては、押釦
スイッチ構造体が機器ケース内に収納された回路基板に
組み付けられて、回路を開閉するスイッチ機能を果た
す。この押釦スイッチ構造体には、表面に熱可塑性フィ
ルム(以下、ベースフィルムという)を有し、そのベー
スフィルムが凹凸状に成形加工されて複数のキートップ
部である凸部が形成され、その各凸部に、プランジャ
(アクチュエータ)と呼ばれる押釦スイッチ部材がイン
サートされる構造からなる、フィルムキータイプがあ
る。この場合には、ベースフィルムと押釦スイッチ部材
とが一体化成形されるのが一般的である。キートップ部
には、文字・数字・記号・図柄等(以下、符号パターン
という)が表示される。キートップ部である凹凸が形成
されてから符号パターンが印刷されることもあるが、成
形前のフィルム状態で印刷等の必要な処理が成される方
が有利である。さらに、LEDなどを用いて照光性とし
たものも多い。
【0003】ベースフィルムに印刷した後に押釦スイッ
チ部材をインジェクション成形等で一体化成形する場合
には、成形時の成形圧力・温度等により、成形用樹脂に
直接接する印刷インキが流れ出し、印刷パターンの位置
ずれ、印刷パターンの拡大・変形、印刷パターンむら
等、印刷インキの流れ出しに起因する様々な問題が発生
する。この傾向は、押釦スイッチ部材に、シリコーンゴ
ム等の常温で可撓性の樹脂を用いる場合よりも、汎用プ
ラスチックであるポリカーボネート(PC)、アクリル
系樹脂等の常温で硬い樹脂を用いる場合に顕著である。
押釦スイッチ部材に、シリコーンゴム等の常温で可撓性
の樹脂を用いる場合には、キートップ部天面が爪などに
より傷付き易い欠点が現れることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上に
述べた従来技術の欠点を解消し、印刷インキの流れ出し
がなく、常温で可撓性の樹脂を押釦スイッチ部材として
使用した場合でもキートップ部天面の傷付き防止をも図
ることができる押釦スイッチ構造体を、より安価に、デ
ザインの多様性にも富んで、提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明は、キートップ部である複数の突起部を有
する押釦スイッチ構造体において、印刷層を有する熱可
塑性フィルムからなるベースフィルムの印刷層と押釦ス
イッチ部材のキートップ部との間に保護シートを有する
ようにする。保護シートの大きさ、形状が、ベースフィ
ルムの符号パターンが印刷されたキートップ部分に対応
する大きさ、形状であることが好ましい。ベースフィル
ムの厚みは、40〜350μmであることが好ましい。
保護シートの厚みは、80〜500μmであることが好
ましい。本発明の押釦スイッチ構造体を製造するには、
熱可塑性フィルムからなるベースフィルムに印刷層を形
成し、キートップ部分に対応する位置に保護シートを接
着し、所望により印刷フィルムをさらに接着して、成形
フィルム原反とし、所望により仮絞り成形を行い、この
成形フィルム原反に押釦スイッチ部材を一体化成形す
る。または、熱可塑性フィルムからなるベースフィルム
に印刷層を形成して成形フィルム原反とし、仮絞り成形
を行い、仮絞り成形されたキートップ部分に保護シート
を載置し、押釦スイッチ部材を一体化成形してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者は、印刷されたベースフ
ィルムの下面に保護シートを付加することにより、一体
化成形時に起こり易かった印刷インキの流れ防止が図ら
れること、常温で可撓性の樹脂を押釦スイッチ部材とし
て使用した場合のキートップ部天面の傷付きも防止が図
れること、ならびに、新規デザインが提案できることを
見い出し、本発明を完成するに至った。ベースフィルム
の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(E
TFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(FEP)、PCならびにそれらのア
ロイが適当である。ベースフィルムの厚みとしては、4
0〜350μmが適当である。40μm未満では、絞り
加工時に加工品を離型するに際して破れ易く、型より取
り出し難いばかりか、成形時の形状を保持し難くなる。
また、印刷時、ベースフィルムに伸びが発生し、印刷が
困難となることがある。350μmを超えると、押釦操
作時にベースフィルムが撓み難くなり易い等、押釦スイ
ッチとしての機能が果たし難くなる。
【0007】印刷により、押釦スイッチ構造体として必
要な符号パターンを形成する。印刷は単色でもいいし、
所望により多色としても差し支えない。多色の場合には
(単色の場合であっても)、その一部は、遮光性インキ
ではなく透光性のインキでもかまわない。印刷インキに
は、一般的なプラスチック印刷用インキが使用できる。
印刷方法としては、スクリーン印刷、タンポ印刷、コー
タ等、通常の印刷方法がそのまま利用できる。印刷後に
は、常法通り、乾燥処理を施す。保護シートは、キート
ップ部に相当する位置にキートップ部にほぼ相当する大
きさのものを配置する。インキの流れを防止する点から
は、ベースフィルムの印刷面側全面に所要の厚みを有す
るフィルムをラミネートすることもできるが、キートッ
プ部天面の傷つき防止をも顧慮すると、キートップ部下
側のみに設けた方が良い。その場合の保護シートのサイ
ズは、金型形状を保持し、破れ不良をなくす等のため
に、キートップ部寸法より50μm程度小さめのものと
することが望ましい。符号パターン部分以外の印刷層
は、通常ベタ印刷であるので、多少の印刷インキの流れ
が生じても、許容され得る。保護シートの材質として
は、上記したベースフィルムと同じ材料の他に、A−P
ET(アモルファスポリエチレンテレフタレート)も好
適に利用できる。
【0008】保護シートの厚みは、取扱いの容易さやベ
ースフィルムのキートップ部天面の傷付き回避を図るた
めに、80μm以上であることが必要で、200μm以
上であることがより望ましい。保護シートの厚みの上限
は、ベースフィルムの厚みとも関連するが、あまり厚く
なり過ぎると押釦操作時の感触が悪くなるため、単独で
も500μm程度に納める必要がある。ベースフィルム
に保護シートを付加する場合、ベースフィルムを成形し
た後、キートップ部の所定の位置に仕込む方法もある
が、コスト及び安定性を考慮した場合、保護シートにア
クリル系粘着材またはホットメルト型粘着材を事前に塗
布し、これを成形前のベースフィルムに貼り合わせて成
形フィルム原反とし、その後に仮絞り成形を行うか又は
行わないで、押釦スイッチ部材を一体化成形することも
有利である。
【0009】押釦スイッチ部材として利用できる樹脂と
しては、前述の通り2種類ある。常温で硬い樹脂となる
熱可塑性樹脂としては、前述の汎用プラスチックである
PC、アクリル系樹脂のほかに、ポリスチレン、ABS
樹脂等が使用できる。常温で可撓性の樹脂となる熱硬化
性樹脂としては、前述のシリコーンゴムのほかに、ウレ
タンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム
若しくはEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元
共重合体)等の合成ゴム、さらには、天然ゴム等が使用
できる。ベースフィルムと保護シート並びに押釦スイッ
チ部材を一体化成形するには、インジェクション成形、
プレス成形等の成形手法が用いられ得る。なかでも、イ
ンジェクション成形手法が好ましい。一体化成形する前
に、成形フィルム原反の樹脂側表面を活性化する等の前
処理を施すことは、有益である。ベースフィルムの下面
に符号パターンを印刷し、更に、部分的な保護シートを
挟んで、半透過赤色インキ等の色インキをあらかじめ印
刷しておいた印刷フィルムを、印刷面側を互いに貼り合
わせると、符号パターンが着色半透過層から立体的に浮
き出して見え、立体感を持った斬新なデザインとするこ
とができる。
【0010】
【実施例】[実施例1]以下、図1とともに、実施例1
を説明する。なお、図1〜3は、いずれも模式図であっ
て、各層の相対的な厚みを必ずしも反映していない。1
25μmの厚みを有するポリカーボネート(PC)フィ
ルム(商品名:マクロフォール、バイエル(株)製)よ
りなるベースフィルム1の片面側に、商品名:1700
シリーズHITインキ(十条ケミカル(株)製)の黒イ
ンキ(遮光性)を用いて、スクリーン印刷手法にて、抜
き文字の印刷層2を印刷した後、温風循環式乾燥機にて
80℃、30分の乾燥処理を行った。この抜き文字部分
に、同インキの赤、緑、白インキ(透光性)で色印刷層
3を印刷し、同様に乾燥して、遮蔽部分を有する色別文
字付き印刷ベースフィルムを製作した。500μmの厚
みを有するポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルム(商品名:ルミラー、東レ(株)製)の一方の面に
アクリル系粘着材(商品名:F−9460PC、住友ス
リーエム(株)製)を塗布し、キートップ部形状に打ち
抜いたものを保護シート4として印刷ベースフィルムの
印刷側の色印刷位置に貼り付けて、成形フィルム原反と
した。この成形フィルム原反の保護シート側にシランカ
ップリング剤である商品名:KBM−803(信越化学
工業(株)製)を刷毛塗りにて塗布し、室温にて乾燥
後、これを所定の製品形状を有した凹凸型に、ベースフ
ィルムの非印刷層側を凹型側となるようにセットして、
120℃、30秒間、10kg/cm 加圧の条件
で、仮絞り成形を行った。
【0011】この仮絞り成形した成形フィルム原反を、
型から取り出すことなく凹型に残した状態で、その上に
あらかじめ配合されたシリコーンゴム(商品名:KE−
1990−60A/B、信越化学工業(株)製)を所定
量計量して注入し、120℃、1分間、50kg/cm
加圧の条件で、押釦スイッチ部材5を形成するとと
もに、成形フィルム原反とシリコーンゴムとの一体化成
形を行って、押釦スイッチ構造体とした。この押釦スイ
ッチ構造体は、符号パターン部分に印刷インキの流れが
まったく無く、文字の拡大・位置ずれ等の発生もなく、
良好な文字照光型の押釦スイッチ構造体であった。ま
た、爪片による確認実験においても、キートップ部天面
に傷の発生は無く、50万回の打鍵テストにおいても異
常は認められなかった。
【0012】[実施例2]以下、図2とともに、実施例
2を説明する。100μmの厚みを有するポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム(商品名:ルミラ
ー、前出)よりなるベースフィルム1の片面側に、商品
名:9100シリーズPETインキ(十条ケミカル
(株)製)の黒インキ(遮光性)を用いて、スクリーン
印刷手法にて、抜き文字の印刷層2を印刷した後、80
℃、30分の乾燥処理を行った。この抜き文字部分の上
に、同インキの白インキ(透光性)で色印刷層3を印刷
し、同様に乾燥して、遮蔽部分を有する白色文字付き印
刷ベースフィルムを製作し、成形フィルム原反とした。
この成形フィルム原反を凹凸型の所定の位置にベースフ
ィルムの非印刷層側が凹型側となるように載置し、13
0℃、20秒間、10kg/cm加圧の条件でキート
ップ部の仮絞り成形を行った。仮絞り成形した成形フィ
ルム原反を金型より取り出し、縦型インジェクション成
形機のインジェクション型に挿入し、インジェクション
型内に置かれたキートップ部に、300μmの厚みを有
し、あらかじめキートップ部形状に打ち抜いたポリカー
ボネート(PC)フィルムを保護シート4として治具を
使ってインサートした。
【0013】その上に、PC樹脂(商品名:ユーピロン
H3000、三菱エンプラ(株)製)を、樹脂温度:3
10℃、金型温度:90℃、40秒間、1000kg/
cm 加圧の条件でインジェクション成形を行い、仮絞
り成形した成形フィルム原反(印刷ベースフィルム)、
保護シートと、PC樹脂からなる押釦スイッチ部材5と
を一体化成形して押釦スイッチ構造体とした。従来の、
保護シートを用いる以前には、インキの流れが多発して
いたのに対して、今回は、まったくその現象が認められ
ず、良好な外観を保っており、押釦スイッチ構造体とし
て十分な機能が確保された。
【0014】[実施例3]以下、図3とともに、実施例
3を説明する。75μmの厚みを有するポリカーボネー
ト(PC)フィルム(商品名:マクロフォール、前出)
からなるベースフィルム1のキートップ部に対応する部
分に、商品名1700シリーズHITインキ(前出)の
黒インキ(遮光性)を用いて、スクリーン印刷手法に
て、符号パターンの文字印刷層6を印刷し、80℃、3
0分の乾燥処理を行って、印刷ベースフィルムを製作し
た。この印刷ベースフィルムの印刷位置に、500μm
の厚みを有するポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム(商品名:ルミラー、前出)の一方の面にアク
リル系粘着材(商品名:F−9460PC、前出)を塗
布し、あらかじめキートップ部形状に打ち抜いておいた
ものを保護シート4として貼り合わせた。25μmの厚
みを有するPETフィルムの全面に商品名同上の半透過
赤色インキで印刷層8をあらかじめ印刷し、80℃、2
0分の乾燥処理を施しておいた印刷フィルム7を、半透
過赤色インキ面側にアクリル系粘着材(商品名:F−9
460PC、前出)を塗布し、前記保護シートを貼り合
わせた印刷ベースフィルムの保護シートを貼り合わせた
側から印刷ベースフィルム全面に貼り合わせて、成形フ
ィルム原反とした。
【0015】この後、実施例1と同様に、凹凸型を用い
て仮絞り成形を行った後、シリコーンゴムを所要量注入
し、一体化成形を行って(条件はすべて実施例1と同
じ)、押釦スイッチ構造体とした。この押釦スイッチ構
造体は、印刷インキの流れがまったく無く、文字の拡大
・位置ずれ等の発生もなく、文字が着色半透過層(赤
色)から立体的に浮き出して見えるという、斬新なデザ
イン性が認められた。また、爪片による確認実験におい
てもキートップ部天面に傷の発生は無く、50万回の打
鍵テストにおいても異常は認められなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、保護シートを用いるだ
けで、インキの流れも防止することができ、押釦スイッ
チ部材に可撓性樹脂を用いた場合にも、キートップ部天
面に爪による傷付きが押さえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1により得られた押釦スイッチ構造体
の模式的断面図である。
【図2】 実施例2により得られた押釦スイッチ構造体
の模式的断面図である。
【図3】 実施例3により得られた押釦スイッチ構造体
の模式的断面図である。
【符号の説明】
1…ベースフィルム 2…印刷層(遮蔽印刷) 3…色印刷層 4…保護シート 5…押釦スイッチ部材 6…文字印刷層 7…印刷フィルム(半透過赤色印刷付きフィルム) 8…印刷層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップ部である複数の突起部を有す
    る押釦スイッチ構造体において、印刷層を有する熱可塑
    性フィルムからなるベースフィルムの印刷層と押釦スイ
    ッチ部材のキートップ部との間に保護シートを有するこ
    とを特徴とする押釦スイッチ構造体。
  2. 【請求項2】 保護シートの大きさ、形状が、前記ベー
    スフィルムの符号パターンが印刷されたキートップ部分
    に対応する大きさ、形状であることを特徴とする、請求
    項1に記載された押釦スイッチ構造体。
  3. 【請求項3】 ベースフィルムの厚みが40〜350μ
    mであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記
    載された押釦スイッチ構造体。
  4. 【請求項4】 保護シートの厚みが80〜500μmで
    あることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    された押釦スイッチ構造体。
  5. 【請求項5】 ベースフィルムに印刷層を形成し、キー
    トップ部分に対応する位置に保護シートを接着し、所望
    により印刷フィルムをさらに接着して、成形フィルム原
    反とし、所望により仮絞り成形を行い、この成形フィル
    ム原反に押釦スイッチ部材を一体化成形することを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれかに記載された押釦スイ
    ッチ構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 ベースフィルムに印刷層を形成して成形
    フィルム原反とし、仮絞り成形を行い、仮絞り成形され
    たキートップ部分に保護シートを載置し、押釦スイッチ
    部材を一体化成形することを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれかに記載された押釦スイッチ構造体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005167216A (ja) * 2003-11-12 2005-06-23 Polymatech Co Ltd 三次元成形回路シート、三次元成形回路部品およびそれらの製造方法
JP2008251323A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd パネル一体型押釦スイッチ部材およびその製造方法

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